2017.07.26

■感想 双子がつくる悪夢的ビジョン「クエイ兄弟 ー ファントム・ミュージアム」展 The Quay Brothers Phantom Museum|松濤美術館

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クエイ兄弟 The Quay Brothers|松濤美術館

"7月16日(日)~22日(土):『ストリート・オブ・クロコダイル』のデコール撮影可能!

 予想を上回る多くのお客様にお越しいただいておりますクエイ兄弟展ですが、いよいよ閉幕が近づいて参りました。
これまでのご好評に感謝し、また先日兄弟の誕生日に、『ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋』のデコールが当日にのみ撮影可能となった企画に対して、多数の喜びの声をいただいたことを受け交渉を重ねてまいりましたところ、このたびポスター・チラシに使用しているメイン画像の『ストリート・オブ・クロコダイル』のデコール←の撮影許可が下りました。

 7月16日(日)~22日(土)の間、展示室で『ストリート・オブ・クロコダイル』のデコールを撮影していただけます!"

 「クエイ兄弟 ー ファントム・ミュージアム」展、鑑賞してきました。
 期間限定で撮影可ということで、3D撮影したい!と強烈に思い、ちょうど21日が本業の東京出張というチャンス(^^)で、3Dハンディカムを持って、会場となる渋谷 松濤美術館に行ってきました。金曜は20時まで開館ということで出張が終わってからも余裕を持って観ることができました。

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 撮影可だったのは「ストリート・オブ・クロコダイル」のデコール2点。ダゲレオ出版から出ていたビデオソフトで20数年前に初めて観た悪夢に、鮮明な形で再会したような生々しさ。

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 その他のデコールやオブジェもその立体的な迫力は最高で、まるで三次元の絵画に出会ったような、角度によっていろんな表情を見せる多様なイメージに目眩……w。

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 会場で「ストリート・オブ・クロコダイル」他映像の上映も実施されていて、久々に再見するも、今観たパペットのリアルな迫力に映像は明らかにスケールダウンしていて、現実に存在する悪夢の禍々しさに感嘆。

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 ツインズの悪夢は、リンチのブラックロッジとも明らかに通底しています。出来るものなら帰りたくない悪夢。3D撮影でデコールの多層空間を鞄に入れて、なんとか会場から離脱しました(^^)。

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◆関連リンク
The Quay Brothers, 籾山 昌夫『クエイ兄弟 ファントム・ミュージアム』
 当展示会の図録。なかなか充実した作品紹介になっています。

・あとは資料的に、当日いただいた展示品リストとチラシを記載します。

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2017.07.24

■感想 デイヴィッド・リンチ他監督『ツイン・ピークス』シーズン1,2 序章〜29章


ツイン・ピークス 完全なる謎 Blu-ray BOX 予告編 - YouTube

 『ツイン・ピークス』シーズン3に備えて(少し遅いがw)、シーズン1,2の全てのエピソード 序章〜29章(WOWOW吹替版)を先週末から観はじめて日曜(7/23)に見終わりました。特にこの土日で8話から29話までいっき見をして、まさにマラソン完走状態でへばってますw。

 へばっているけど、記憶の鮮明な今ならどのシーンを語られても付いていける自信あり(^^)。もう来週になると記憶は赤いカーテンの向こうに消えていくでしようが、、、。

 序章から16章までが「ローラ・パーマー」篇。その後〜29章が「ウィンダムR」篇とでも呼べる様な大きな変化があります。(wikipediaのあらすじにある「第一部」「第二部」「第三部」の記述は明らかに、話数とストーリー内容が合ってないし、いいかげんです。参考にするには、全エピソードのあらすじを載せた英語版wikipediaがお薦めです)

 デヴィッド・リンチが監督したのは、「ローラ・パーマー」篇は序章と第2, 8, 9, 14章(序章〜8章は脚本にもリンチがクレジット)。主に奇想部分はほとんどがリンチの担当分になっているため、凄くリンチ自身のやりたかったことが明確。

 そして「ローラ・パーマー」篇は、16章で見事にほぼ伏線から謎までほぼ回収できているようにみえる。ここで終わっても良かったのでは、というのが僕の感想。

 「ウィンダム・アール」篇はリンチ監督部分は最終話 29章のみということで、明らかにリンチテイストは薄く、マーク・フロストや脚本をいくつか担当しているロバート・エンゲルスの作品と言っていいかもしれません。で、「ローラ・パーマー」篇とはほとんど話は繋がっていなく、別の物語と考えてもいい。

 ブルーブックとかアブダクションとか洞穴とか出てくるけれど、このあたりのヴィジョンはリンチではないような雰囲気。

 さすがに29章はブラックロッジ=赤い部屋が舞台なので、リンチテイストmax.なのだけれど、それでもシナリオはリンチではなく、マーク・フロストとロバート・エンゲルスとハーレイ・ペイトン。出来上がった作品は映像から物語までリンチテイスト全開なので、どれだけシナリオが作品に残ったかは不明。

 以前、通しで観た時は、もっと全体の謎がモヤモヤと残ったような気がしたのだけれど、今回、かなりスッキリとしたストーリーに見えた。ただし29章が赤い部屋を描いて「ローラ・パーマー」篇へ強く繋がりを付けて、クーパーの恋人アニーがどうなったか、とかラストの笑うクーパー/ボブがこの後、一体どうなるかとか、謎を放置して余韻を残す(?)形をとっているため、そのことでツイン・ピークス全体が謎を多く残して終わった印象になっているのも、確認できた。

 というところで、あと『ローラ・パーマー最期の7日間』とその未公開シーンをリンチがまとめた『ローラ・パーマーもうひとつの最期の7日間』が残っているけれど、これは来週末に観ようかと(もう今週末はお腹いっぱいw)。

 いよいよ7/22からWOWOWでシーズン3が毎週1本づつ放映となったわけだけれど、先行で既に放映された1-4話を観る限りでは、リンチテイストは「ローラ・パーマー」篇の各リンチ担当回よりも数倍アップしていて、既にソープオペラ的テイストはほとんど薄まっている。

 むしろシーズン1, 2の物語と登場人物を利用した、別のリンチ作品と考えたほうがいい位、ぶっ飛んだ映画になっているというのが僕の感想。

 なのでシーズン1, 2を観ていなかったリンチ映画ファンも、シーズン3だけは観たほうが良いのではないか、というのが今のところの僕の感想です。

◆関連リンク
『 ツイン・ピークス 完全なる謎 Blu-ray BOX(数量限定生産)(10枚組)』

"<新収録特典映像(すべてHD)>
1. 劇場版 削除シーン集&もうひとつのシーン集...リンチがこの゙ブルーレイBOXのために監督・編集し約90分にまとめた映像作品(「ツイン・ピークス もうひとつの ローラ・パーマー最期の7日間」として放送)
2. チェリーパイを食べながら:デイヴィッド・リンチとキャストらの語らい(新たに撮影した特典映像が追加で入ります。)
3. 『 ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』の思い出
4 .「ツイン・ピークス」の世界(英語版) 他"

『 海外ドラマFan! ツイン・ピークス大特集 (別冊宝島)』
 こちらには全エピソードのあらすじと各話ポイントが記されています。資料価値ありかと。

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2017.07.19

■感想 「ゴジラ展」@ 名古屋市博物館

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特別展 ゴジラ展|名古屋市博物館

"会期  平成29年7月15日(土)~9月3日(日)                

開館時間  9時30分~17時00分(入場は16時30分まで)

休館日  毎週月曜日・第4火曜日(7/18、24、25、31、8/7、21、22、28)※8/14は特別開館
会場  名古屋市博物館  名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1
TEL.052-853-2655 FAX.052-853-3636"

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 ゴジラ展、猛暑の中、行ってきました。
 まずは冒頭の写真は、会場入り口とそこに置かれていたミニチュアセット、そして名古屋市博物館への通路に貼られていたポスター(内部の展示品の紹介パネル)。
 会場内について撮影は基本禁止でしたが、2作品のみ撮影可でした。

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 その2作品は「シン・ゴジラ」の全身造形と東京駅ミニチュア、「ゴジラ×メカゴジラ」(02年)のゴジラスーツ。これらについては3D動画も撮ってきたので、造形の立体感をどこかでお見せできると良いのですが、、、。

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 『シン・ゴジラ』については、他にも撮影禁止でしたが、幻となったアニマトロニクスの上半身像(高さ184×幅151×奥行220cm)が展示されており、凄い迫力でした。さすがにディテイルは残念ながら竹谷隆之氏の造形を取り込んだCGのリアルな迫力には敵わないのですが、この大きさの現物の迫力は特筆。大画面でこのアニマトロニクスの特撮も一度眼にしたいものです。

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 会場で配られていた作品リストと会場見取り図。
 コンパクトな会場ですが、作品リストによると展示総数は約350点ほどと充実したものになっています。

 僕は、今まで拝見したことのなかった怪獣イラストの原画。開田裕治さんの原画8枚と生頼範義さんの4枚が見られたのも収穫でした。開田さんの「魔獣降臨」と生頼さんの「ゴジラFinal Warsポスター原画」が迫力!

 あと特撮博物館にも展示されていた『日本沈没』の深海潜水艇「わだつみ」とか、『ゴジラ』(1954)のラストで出てくる「オキシジェンデストロイヤー」とか「潜水帽」とか思い入れのある作品の"本物"が見られたのも収穫。

 酒井ゆうじ氏による『ゴジラ2000 ミレニアム』造形とか、歴代作品の造形が実は着ぐるみスーツよりも映画のイメージをその形状に定着していて、素晴らしい出来に感激して見てました。

 ゴジラ作品、平成後はあまり見ていないのだけれど、これを機に見てみようかと思った次第。

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2017.07.17

■感想 米林宏昌監督『メアリと魔女の花』


「メアリと魔女の花」予告2 - YouTube

 米林宏昌監督『メアリと魔女の花』@各務原イオンシネマ、観てきた。

 エンドクレジットで「感謝 高畑勲 宮崎駿 鈴木敏夫」と表記されていたが、まさにスタジオジブリという豊穣な土壌に咲いた見事な果実。

 冒頭の畳み掛ける様なアクションから雷雲の中の不可思議な町まで素晴らしいイマジネーションとアニメートで、アニメーション映画としての完成度は、ジブリ作品と比べても水準以上というか、作画レベル,完成度は歴代ジブリ作品と並べても、トップ5位には入る見事な出来ではないか。

 隙のないアニメートと情感を湛えた霧にむせぶ森の描写等、みどころも多い。物語はストレートに幻想みとアクションが融合、さらにテーマ的にもジブリの正当な後継となっていて、人間の前向きの可能性を謳いあげていて万人に楽しめる作品になっている。

 というのが一般的な感想。

 宮崎駿ファンとして観ると、クライマックスに少し物足りなさもある。宮崎作品のどこかねじれるような情念というか複雑さというかそうしたものとはやはり距離があるように思う。宮崎の中に蠢いている闇とか光とか、あのコンプレックスな渦のようなものがないのが、米林作品にどこか物足りなさを感じる理由なのかもしれない。
 おそらく作家としてのそうした資質は違うのだろうから、米林監督らしい作風にさらに磨きがかかることが楽しみ。

 そしてまず今後この作品がどこまでヒットするか、一般的な感想として述べた部分で広くジブリファンの心を掴むのか、それとも実は今までのジブリファンも宮崎の複雑さに惹かれていたのか、そこらあたりがどう受容されていくかをみるのも、ファンとして楽しみである。

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2017.07.12

■感想 『ツイン・ピークス The Return』(Season 3) 第3話


Twin Peaks - The Cactus Blossoms ("Mississippi") - YouTube

 『ツイン・ピークス The Return』(Season 3) 第3話、WOWOW録画見。  テレビドラマでありえない実験的な前半と通俗的な場所でのコメディ、今回も見せてくれます。



★★★★ネタバレ注意★★★★




 冒頭の転移するクーパーのシーケンス、今回はなんと宇宙に浮かぶブリキの箱と、その屋上の釣鐘状の何か、そして両目を封印された裕木奈江(たぶん。クレジットに"NAIDO"役とある)と彼女の宇宙への落下。「青い薔薇」をつぶやく宇宙を漂うスキン・ヘッド。

 ブリキの箱のへやをノックし続け最後まで現れない驚異の"女の母親"。
 リンチ的オブジェクトに吸い込まれ、RANCHO ROSAと名付けられた町へさらに転移するクーパー。苦しむワイルドクーパーと新登場の3人目の太ったクーパー(左腕がしびれているダギィ・ジョーンズ)。入れ替わりに赤い部屋のソファに現れたダディはいっきに痩せ、そして黒い煙となって消える。

 RANCHO ROSA近郊?ラスベガスのカジノ Silver Mustangへ、黒人娼婦の車でもうろうと移動したクーパーは、スロットに赤いカーテンの幻影を見る。そこにチップを投入し次々に大きな当たりを取るクーパー。ここは赤い部屋の運用としてとても通俗的で爆笑してしまった。おふざけテレビ局コメディ『オン・ジ・エア』を思い出させる怪作ぶり。

 あまりのコメディ的不条理展開にあきれているとシーンは一転、ツインピークス保安官事務所。アンディとルーシーとホークは何か無くなったものを探している。ルーシーが証拠品のウサギのチョコを食べてしまったことを告白。このくだりのコメディも素敵。

 ついに登場する、FBIフィラデルフィア支部のリンチ演じる大声のFBI副支部長ゴードン・コールとアルバート・ローゼンフィールド。ニューヨークのガラスの箱の事件の報告をクリスタ・べル(こちらもリンチの歌姫)演じるタミー捜査官から受けている時にクーパーから入る電話。ゴードンの部屋のキノコ雲とフランツ・カフカの肖像写真が印象的。サウスダコタのブラックヒルズへ向かう3人。

 BANG BANG BARで歌うThe Cactus Blossoms "Mississippi"、今回はリンチのもう一つの音楽趣味であるフイフティーズなテイスト。

 このメモだけ見た人は一体、どんなドラマと思うだろう。凡百の不条理ドラマの枠外を突っ走り続けるリンチワールド。もはや『ツイン・ピークス』の続篇ということはわずか1/5ほどしか意識されず、あと15時間以上続くリンチシュルレアリスムドラマの行く末をワクワクして見守りたい。

◆関連リンク
Part 3 | Twin Peaks Wiki | Fandom powered by Wikia
 ファンサイト、Season 3 第3話の詳細記録。

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2017.07.10

■感想 『ツイン・ピークス The Return』(Season 3) 第2話


CHROMATICS "SHADOW" - YouTube.

 『ツイン・ピークス The Return』(Season 3) 第2話、WOWOW録画見。
 第2話もリンチ節全開。リンチアートから音響まで、テレビドラマとは思えないシュルレアリスティックな世界が今回もしっかり提示されています。

★★★★ネタバレ 注意★★★★







 前半、今回はサウスダコタでの第1話の事件とワイルド クーパーが描かれる。クーパーの悪が全開。

 そして赤い部屋、現れる「時々腕が後ろへまわる」と言うローラと、謎の腕を名乗る木。木の上の不気味な顔は、『イレイザーヘッド』につながるリンチアートでよく出てくる肉塊である。

 圧巻は「存在しない」と宣言されて起こるクーパーのサウスダコタへの転移。そしてニューヨーク。第1話と物語がこうして繋がっていく。

 その後登場する「Bang Bang Bar」、CHROMATICS "SHADOW" (冒頭に引用した動画) が素晴らしくリンチのシュルレアルに適合する。第1作からの登場人物ジェームスの25年後の、いまだ憂いをたたえた姿。最高潮にSeason 3の開幕を讃える第1話と2話だ。

 CHROMATICS、本作は『ブルー・ベルベット』とリンチの歌姫 ジュリー・クルーズに捧げた曲となっているが、他の曲もリンチテイスト満載ですね。

◆関連リンク
・Part 2 | Twin Peaks Wiki | Fandom powered by Wikia
 ファンページ。Season 3 第2話の詳細。

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2017.07.05

■動画  『ツイン・ピークス』ペンデレツキ「広島の犠牲者に捧げる哀歌」:TWIN PEAKS 2017 - The atomic bomb


TWIN PEAKS 2017 - The atomic bomb (July 16, 1945) - YouTube

 ネタバレになるかもしれないが、どうやらこれはデイヴィッド・リンチが『ツイン・ピークス  The Return』(Season 3) 第8話                 の映像として撮った原爆実験の映像らしい。

 クレジットを見ると、ニューメキシコホワイトサンズで実施された人類初の核実験であるトリニティ実験 (Wikipedia)の原爆爆発シーンを再現したものらしい。

 BGMのポーランドの作曲家 クシシュトフ・ペンデレツキ広島の犠牲者に捧げる哀歌」と相まってリンチ監督による映像が凄まじい。
 恐らく史上最恐の原爆実験映像 (詳しい情報を探すとネタバレを読みそうなので探索はここまでに留めます。)

■関連リンク
 『ツイン・ピークス  The Return』(Season 3)に登場する多数の楽曲がYoutubeで公開されています。聴いているだけであの赤い部屋へw。


Twin Peaks - The Cactus Blossoms ("Mississippi") - YouTube.


Twin Peaks - The Cactus Blossoms ("Mississippi") - YouTube.


Twin Peaks - The Cactus Blossoms ("Mississippi") - YouTube.

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2017.07.03

■感想 『ツイン・ピークス The Return』(Season 3) 第1話

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ツイン・ピークス The Return|ドラマ|WOWOW
 『ツイン・ピークス The Return』(Season 3の日本タイトル)第1話がWOWOWサイトでネット無料配信中。

 僕は昨晩の無料放映を録画したもので第1話、さきほど観ました。

 『ツイン・ピークス』ファンとして25年ぶりの新作ということよりも、むしろデイヴィッド・リンチの『インランド・エンパイア』から実に11年ぶりの映像長篇新作というところがポイント。この日をどんなに首を長くしてまってきたか(^^)。

 まずはリンチ映像として語ると、11年の間、映画でなくアート作品を発表し続けていたリンチの絵画的なセンスが、新たな映像としてその画面に息づいているという感想を持った。

 もちろん旧作で用いられていた絵画的モチーフも今回健全なのだけれど、特に印象的だったのがニューヨークの高層ビルの一室に設えた謎の実験室の映像と、サウスダコタ州バックホーンを舞台にしたある事件の描写。

 前者の部屋は、まさにリンチのあの絵画世界が現出したような空間、黒っぽい茶を基調としたリンチアートの雰囲気が濃厚に出ている謎の実験室(特にその無機質な壁)。そしてそこで起こる事件の描写が鮮烈。

 『ロスト・ハイウェイ』のサイコジェニックフーガのシーンを一歩進めて先鋭化したイメージ。そこに援用されるリンチ絵画のテイスト。見事な映像への回帰。
 後者もまた鮮烈な殺人描写なのだけれど、そこに色濃く出ているのが、フランシス・ベーコン的な肉体の変容。

 ネットテレビだからこそ連続ドラマで実現した過激な描写なのだけれど、もうベーコンがその撮影現場に来て、自ら人体の形状と色の描写を手がけたのではないかという凄い出来。

 物語の広がりと25年の登場人物たちの経過よりも、それらのシーンが強烈に新しいリンチのドラマの開始を謳いあげ、まさに素晴らしいスタートを切る第1話となっていた。

 今回バダラメンティの新作音楽よりも印象的だったのが、上記シーンでも効果的に使用されていたノイズサウンド。サウンドデザインがクレジットによるとリンチ自身なので、まさに作り込まれた音像としてのリンチアートが強烈な精彩を放っている。

 このまま、18本、全てがリンチ監督作として描かれるシリーズに大いなる期待を持てる1本でした。  今夜、WOWOWでは2-4話も先行放映されるが、明日からの一週間の仕事と、イッキ見することが勿体なくて、僕は録画して週末を待つことになりそうです。

◆関連リンク
・当ブログ記事 主に『インランド・エンパイア』以降のアート関連
 ■感想1 個展『デヴィッド・リンチ展 ~暴力と静寂に棲むカオス』(DAVID LYNCH "CHAOS THEORY OF VIOLENCE AND SILENCE")
 ■作品集『デヴィッド・リンチ展 ~暴力と静寂に棲むカオス』

■感想1 デヴィッド・リンチ「DARKENED ROOM」展@コムデギャルソン大阪 Six
 ■感想2 映画 「デヴィッド・リンチ「DARKENED ROOM」展@コムデギャルソン大阪 Six
 ■感想3 絵画 デヴィッド・リンチ「DARKENED ROOM」展@コムデギャルソン大阪 Six 

■情報 デイヴィッド・リンチ展@渋谷ヒカリエ8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
 ■デイヴィッド・リンチの展覧会 コムデギャルソンアートスペースSixで開催!!

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2017.06.30

■パノラマVR写真 鬼岩公園


鬼岩公園 | Entapano VR
 岐阜県可児郡御嵩町にある鬼岩公園は、飛騨木曽川国定公園の一部を占め、花崗岩の巨岩怪石がおりなす景勝地です。(公式HP)

Entapano VR butfilp(究極映像研究所)
 こちらに僕が撮影した他のVR写真が掲載されています。

 この写真は、マウスで操作すると周辺画像が見渡すことができます。
 スマホでアクセスすれば、スマホを持つ角度を変えるだけであたかも周囲を見回している感覚で画像が動きます。もちろんそのスマホをヘッドマウントセットに装着すれば、頭の向きを変えただけで周囲を見回すことが可能。

◆関連リンク
魚眼レンズ一体型カメラ Entapano 2| Entaniya

"Entapano 2はシャッターボタン1つで水平視野250°の超広角な魚眼写真を撮影できるカメラです。 たった一枚の写真で目に入る全ての景色を写すことができます。

Entapano 2で撮影した写真は「Entapano VR」に登録すると グルグルと動かせる臨場感たっぷりのパノラマ写真として楽しめます。 パノラマ変換サービスのEntapano VRは無料でご利用いただけます"

 株式会社インタニヤさんからこのカメラをお借りして撮影しています。
簡単パノラマVR写真でPR | Entapano VR モニタ募集 200名までとのことです。まだ現時点では受け付けられていますので、興味ある方はリンク先で詳細確認を。
ENTANIYA コンパクトデジタルカメラ 超広角魚眼レンズ一体型カメラ Entapano 2(Amazon) こちらでカメラが発売されています。

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2017.06.21

■写真 名古屋 クリエーターズマーケット

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名古屋のアートイベントなら東海地区最大【クリエーターズマーケット】

"アートイベントを名古屋でお探しでしたら、全国から作家が集結する【クリエーターズマーケット】にお越しください。オリジナルの絵画や陶芸などを出展・販売したり、他の作家の作品を購入することができる東海地区最大の「つくるひと」の祭典です。"

 7/17(土)に名古屋のクリエーターズマーケット、初めて行って来ました。
 ポートメッセなごや3+2号館の広大な空間にびっしりの出店。あまりの広さにへばり、3号館を隅々まで回ったところで力尽きました(^^)。

 特に何を買ったわけでもなく、いろんな作家さんの作品をチラチラと眺めて眼の保養をさせて頂きました。
 疲れのため、作家さんの名前も眼もせず写真だけ撮らせて頂いたので、いくつかご紹介です。

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 こうしたコミカルなものから。

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 ダークなものまで、他にもシュヴァンクマイエル風の骨のオブジェとか、スチームパンク風のアクセサリーまでいろいろとありました。
 今回名駅で映画見た後、行ったのでゆっくり出来なかったけれど、朝から一服しながら日がな一日、プラプラとしたいものです。

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2017.06.19

■感想 ジェームズ・ガン監督『ガーディアンズオブギャラクシー VOL.2』


映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』予告編 - YouTube

 ジェームズ・ガン監督『ガーディアンズオブギャラクシー VOL.2』IMAX 3D(残念ながら字幕) @ 109シネマズ名古屋。

 今回もロケットとグルート、ヨンドゥ、ドラックス、クイル、ガモーラとキャラクタ皆んながいい。3D演出も工夫されてて良かった。 手前にものを置いた演出。広大な大地を舐めながら人物に立体的に近づいていくカメラ。せっかくの3Dを前面に出した描写が秀逸。
 これで宇宙船のデザインがもっとクリス・フォス風だったらさらにグッと来たのに(^^)。 もっと極彩色の宇宙を見せて欲しかったです。

 ストーリー的には荒唐無稽なGODな描写もグッドでした。もうマーベルは何でもありですね。

 いずれ『アベンジャーズ』との合流もあるのかな? であれば、逆にジェームズ・ガンが監督し、陽気な『アベンジャーズ』を観せて欲しい。ジョス・ウェドンと共同脚本でジェームズ・ガン監督というのがベストかも。

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Guardians of the Galaxy Vol. 2 spaceship concept art | SyfyWire

"George Hull (Star Wars: The Force Awakens, Blade Runner 2049, Godzilla: King of Monsters)
ベテランコンセプトアーティスト、ジョージ・ハル ( スターウォーズ:フォース・アワケンズ、ブレードランナー2049、ゴジラ:モンスターズの王 )"

George Hull Design
 本作の宇宙船デザイナーのジョージ・ハルの公式HP。
 今までに手がけたハリウッドSF映画の数々のコンセプトアートが展示されています。

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2017.06.14

■感想 北野武監督『3-4x10月』


3-4x10月 北野武監督作品 1990年公開 日本劇場予告編 - YouTube
 何度目かの北野武監督『3-4x10月』を観た。2013年の日本映画専用チャンネル『北野武劇場』♯2として放映されたハイビジョン版を録画していたもの。ずっと見てなかったので、今回この放映分は初見。

 北野映画の最高傑作と思っているのだけれど、今回見直しても武監督らしい映像の組み立てで素晴らしい。エピソードの積み上げ方、起承転結のどこか起と結をダイレクトにつないだようなテンポ、本作では音楽を排しセリフを極力無くして映像と環境音で見せるタッチ。北野映画の原石がここにある。
 最初観た時のどこにもないような新しい映画の感覚。それがこれら要素から観客の頭の中に構成されたイメージであることが、今見るとよくわかる。

 番組ナビケータを務める水道橋博士が、主役の小野昌彦(柳憂怜)と対談するコーナーが映画の終演後に放映された。ここで映画の本質に迫る興味深いコメントが出ているので以下書き記す。

★★★★★★ネタバレ注意★★★★★★


・柳の背番号は補欠なのに3。ラストでトイレから出てくる姿は、映画冒頭と異なり走ってベンチに戻る柳。そしてスタッフロールで次に彼が守備としてサードに付く映像を流し、番組の対談の中でしっかりサードに付いていることが示される。
 柳が当時、北野武に聞いた話を「僕が監督自体から聞いたのでほぼ間違いない(真相)」として紹介される。
 「(駄目な男として描かれているが)本来は全く真逆で主人公の雅樹というのはレギュラーで背番号3番でサード、4番(打者)という設定なんです、実は。できる男が「俺もし今こんな野球やっててちゃんとできてるけど、もし俺が駄目な人間だったらどうなるんだろうな、っていう発想でできてる話なんですよ、実は」」
 彼がトイレの中でもし自分が補欠で何をやっても駄目な人間だったら、どうなるかという妄想だったというオチが想定されていたという。

・この映画は当初たけし軍団の解散映画として企画された。そして柳が主人公になった理由を推定し語る。その頃、他のメンバーは売れてきて映画を撮る2,3ヶ月のスケジュールを空けることができなかった。まだ売れてなく予定が空いていたから柳が主役に選ばれた。

・映画のラストについて元のシナリオはこうだったと紹介する水道橋博士「便所で終わる夢オチだっていうけれど、台本上は本当はもうひとくだりある、南の島に行ってるんですよ。『3-4x10月』も『ソナチネ』もフライデー事件後の謹慎期間に宮古島に行った時のイメージ。暇をつぶしている、死んで行く先を探している天国みたいなイメージが続いている。その絵のイメージがね。だからああいう色彩や光があるんだと思うんですけど。そこにさらに強いものを、さらに南というイメージがあるんですけど。」
 以下は水道橋博士が『北野武劇場』の収録を記したブログ記事。

水道橋博士の「博士の悪童日記」 : 2月5日  火曜日 【北野武劇場】 - ライブドアブログ

"『北野武劇場』♯1、♯2、スタジオゲストトーク。 初期の北野映画に出演された俳優陣の中から、 柳憂怜、芦川誠、平泉成、ベンガル諸氏からお話を聞く。 『3-4x10月』、柳憂怜さんは無気力な主人公の設定、草野球の控えのメンバーなのに、何故、背番号3(たけしさんの年代には特別な意味を持つ)をつけているのか? 長年の疑問だったが「正解」を語ってもらえたのは収穫だった"

 ここで書かれている「正解」が上で引用した柳の言葉というわけである。
 そしてネット検索したら、シナリオのラストの南の島について以下の情報を見つけたのでご紹介。

 

3-4x10月 : 拝啓活動写真様.

"日本映画専門チャンネル『北野武劇場』で、本作のプロデューサー・森昌行氏によって、幻のラストシーンの構想が語られています。

「バリ島の白い砂浜に主人公たちが、ガソリンスタンドからポンと飛んでる。つまり、そこへ逃げたという設定になっていて、彼女がパッと現れて陽を遮るところで、主人公たちの目の前が暗くなるんですね。そこで目覚めるというか、もういっぺん、ガソリンスタンドに戻って、そこでバットを取って、ホントに殴るかどうか、みたいなところで終わる作りだったのですけども。」

では、なぜこのラストシーンの構想は実現しなかったのしょうか。

ー『3-4x10 月』って、いろんなチャレンジが入るはずだったんだけど、息切れしちゃったんだよね。途中で破綻しちゃったんだなぁ。もう完全に、途中で映画を撮るスタミナが切れたっていう。(北野武『物語』より)"

 映画の謎解きは興を削ぐことにもなりますが、北野武映画のコアを知るためにこの番組「北野武劇場」の関係者コメントは貴重なものになっていると思い、書き記してみました。

◆関連リンク
北野武 当ブログ記事 Google 検索

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2017.06.12

■情報 テリー・ギリアム監督『ドン・キホーテを殺した男』がついに撮影終了 Terry.Gilliam "THE MAN WHO KILLED DON QUIXOTE"

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テリー・ギリアム監督のFacebook 『ドン・キホーテを殺した男』の撮影終了を告げる記事

"Sorry for the long silence. I've been busy packing the truck and am now heading home. After 17 years, we have completed the shoot of THE MAN WHO KILLED DON QUIXOTE. Muchas gracias to all the team and believers. QUIXOTE VIVE!"

ついに!テリー・ギリアム17年越しの『ドン・キホーテを殺した男』撮影終了を報告! - シネマトゥデイ

"ギリアム監督は、「ご無沙汰してすみません。トラックに荷物を詰み込むのに忙しくしていました。ついに自宅に戻ります。あれから17年経って、『ザ・マン・フー・キルド・ドン・キホーテ(原題)』の撮影を終えました。チームのみんな、そして信じて待っていてくれたみんな、本当にありがとう。キホーテ万歳!」"

 テリー・ギリアム『ドン・キホーテを殺した男』がついに撮影終了!
 Facebookの公式ページの書き込みに、893件のコメントが付き、テリー・ギリアムも、ファンのコメントに対して多数の返信をしています。

 紆余曲折のあった本作、ついに陽の目を見ることになったわけで、ファンとしてはとても嬉しいことです。2013年の『ゼロの未来 The Zero Theorem』以来の新作、まずは期待しましょう。

◆関連リンク
The Man Who Killed Don Quixote (2018) - IMDb
 IMDbにも公開日は今のところ記載なし。2018年公開の予定のようです。
ロスト・イン・ラ・マンチャ - Wikipedia

"『ロスト・イン・ラマンチャ』(Lost in La Mancha)は、テリー・ギリアムの映画『ドンキホーテを殺した男』(The Man Who Killed Don Quixote)の製作が暗礁に乗り上げた顛末を描いた2002年のドキュメンタリー映画。ナレーションはジェフ・ブリッジス。"

キース・フルトン監督『 ロスト・イン・ラ・マンチャ [DVD]』

"【特典映像】 ●テリー・ギリアムオリジナル絵コンテ集 ●予告編集(オリジナル予告、日本版特報、劇場予告) 《監督・脚本》 キース・フルトン 《製作》 ルーシー・ダーウィン 《出演》 テリー・ギリアム、ジョニー・デップ、ジャン・ロシュフォール、ヴァネッサ・パラディ"

 まだこのメイキング、未見なので、こちらも楽しみです。

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2017.06.07

■情報 NASAの木星探査機ジュノーの最新映像 と ムンクの関係

Jupiter: Juno Perijove 06 from Sean Doran on Vimeo
 木星探査機ジュノーの成果、ネットで紹介が進んでいる。特に素晴らしかったのが上の動画。一番インパクトのあるのが、南極の青い渦の映像。これは従来の木星のブラウン系のイメージに対して、木星の新しい姿を映し出した貴重な映像であると思う。
 そしてこれら映像から僕が思い浮かべたのが、エドヴァルド・ムンクの絵画。
 主にこの南極の青い渦が影響していると思うが、いくつかGoogle画像検索により、このイメージにつながるムンクの作品を探してみた。

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Edvard Munch (1863-1944), Under the Stars, 1900-05.

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By the Deathbed (Fever) I, 1915 - Edvard Munch

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The Oak Edvard Munch - 1906
 これら絵画を観ていると、まるでノルウェーの地に木星と繋がった回廊が存在し、ムンクはそこを通って木星の光のもとで絵を描いていたようだ。
 上に引用した"By the Deathbed"という絵の一番右の男などはまさに木星人と言ってもいい様な、ジュノーがとらえた木星の光を受けて生きている様な雰囲気がある。

◆関連リンク
・01:最新情報 | NASAの木星探査機ジュノーの最新画像と情報を翻訳

・2017.05.26:ここまでわかった!最新の木星像 | NASAの木星探査機ジュノーの最新画像と情報を翻訳.

"NASAの木星探査機ジュノーが32,000マイル(52,000キロメートル)の高度から見た木星の南極です。特徴的な直径最大600マイル(1,000キロメートル)の楕円形のものはサイクロンです。 ジュノーカムで3つの別々の軌道上から撮影した複数の画像から昼光、色彩補正、および立体投影の画像処理により全体像を表示しました。"

・当ブログ記事
 ■情報 NASA木星探査機 ジュノー、2016年7/4に木星軌道到達 ! : NASA Juno Jupiter Mission
 ジュノーの詳細についてはこちらで一度記事にしました。

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2017.06.05

■情報 『クエイ兄弟 ―ファントム・ミュージアム―』@東京渋谷区立 松濤美術館 PHANTŒM MUSÆUMS The Quay Brothers

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クエイ兄弟 The Quay Brothers|渋谷区立 松濤美術館

"会期 : 2017年6月6日(火)〜7月23日(日) 

クエイ兄弟の初期のイラストレーションから、アニメーション制作の舞台装置の精緻なデコール、これまで日本で紹介される機会の少なかった映像作品や舞台美術の仕事、影響を受けたポーランドのポスター作品など、その独自の美の世界の全体像にせまるアジア初の本格的な回顧展です。"

 神奈川県立近代美術館三菱地所アルティアム (福岡市)で開催された『クエイ兄弟 ―ファントム・ミュージアム―』展が東京都内へ巡回展示される。

 神奈川も、そしてもちろん福岡も行けなかった東海地方のファンとして、今度は東京なので出張のタイミングが合えば、ぜひ行ってみたいものです。

◆関連リンク
『クエイ兄弟 ファントム・ミュージアム』 (amazon)
 図録はAmazonで購入済みですが、やはり本物が日本に来ているのだから、肉眼で凝視したいもの。

・当ブログ記事
 ■情報 公式図録『クエイ兄弟 —ファントム・ミュージアム—』: The Quay Brothers Phantom Museums Catalog
■情報 クエイ兄弟―ファントム・ミュージアム― @ 神奈川県立近代美術館<葉山館> "Quay Bros. Phantoem Museums "

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2017.05.31

■情報 大友克洋(手描きスケッチ) 河村康輔(彩色、デジタルコラージュ) 「INSIDE BABEL」

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大友克洋さん「バベルの塔」大胆解釈 ざっくり切り込み:朝日新聞デジタル
(リンク先 インタビュー動画あり)

"大友克洋さんが、18日から東京・上野の東京都美術館で始まる「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル『バベルの塔』展」に合わせて、原画を大胆に新解釈した絵画作品「INSIDE(インサイド) BABEL(バベル)」を発表する。塔にざっくりと切り込みを入れて、構造や中でうごめく人々、建設作業を想像し、ちみつに描き出した。完成作の展示を前に、大友さんが語った。"

大友克洋 「INSIDE BABEL」.pdf(プレスリリース)

"大友克洋氏が、同作からインスピレーションを得た新作「 INSIDE BABEL 」を制作しま した。 ブリューゲルを好きな作家の1人に 挙げている 大友氏が今回の制作にあたり考えた テーマ は、「バベルの塔の内部構造」。制作に先立 ち 、実際にオランダ・ロッテルダムのボイマンス 美術館などを訪れる現地取材を敢行し、 美術館学芸員と の 意見交換などを経て構想を練りま した。作品の彩色は、共同制作者 であるコラージュ・アーティストの 河村康輔氏が担当。大 友氏による手描きスケッチを元の作品画像に合成し、その上にブリューゲルの「バベルの 塔」から抽出した2万個以上の 微細なパーツ を データ上で 貼り合わせるデジタルコラージュ 手法 を用いました 。 作品は、 4 月 18 日(火)から 7 月 2 日(日)までの展覧会会期中に、東京都美術館 ロビ ー 階の企画展示室入口横ホワイエ にて特別公開されています。 本作品の観覧は無料 。 「 INSIDE BABEL 」複製原画や関連グッズを、展覧会特設ショップ や 通販サイト「朝日新聞 SHOP 」 ( https://shop.asahi.com/ ) などで販売予定"

 大友克洋の描くバベルの塔。細密建築画家としても凄腕の大友氏のバベル内部図解に興味津々。その内部にはどんな迷宮が潜んでいるのか?
 制作過程について、日曜美術館で大友克洋自身の出演で解説されたので、以下、紹介と感想です。(実物は大阪での展示会に行ってみたいと思う)

日曜美術館「ブリューゲル×大友克洋」17.5/28 - NHK

"60cm×75cmの1枚に1400人が緻密に描き込まれている。激動の時代を生き抜いたブリューゲルが絵に込めたメッセージとは何だったのか。緻密でどこか不気味なブリューゲルの作品世界に大きな影響を受け、自らもバベルの塔の内部を描いた作品を制作した漫画家・大友克洋をスタジオに招き、存分に話を聞く。"

 まず大友克洋によるブリューゲル作の分析。

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 「バベルの塔」の不穏について、特に水平線の位置が中央にあることから、その視点が神のものとも人のものとも特定できないことで不穏な雰囲気が醸し出されている、と分析。
 そして上記引用画にある細密描写について。わずか60cm×75cmの小さな絵にみっちりと描かれた人々。その数1400人とか。しかしそのリアルなポーズが素晴らしい。

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 まず大友はブリューゲルが描いた絵を精密にトレースし、その描写について把握していったという。その際には、リアリティを確保するのに、建築の装置を自分の知識から引き出しつつ細部を描いた。これにより構造を把握して内部を推定していく大友。

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 その莫大な重量が内部にかかっていくため、内部は空洞なのではないかと推定し、まず描かれたのが左上。内部空洞は同一の内径で上部まで伸びている。そしてその内側に帽子の鍔のように出ている回廊。
 さらに構造的に強度を持たせるのに、想定されたのが右上と左下、下へ行くほど太く上部を支える構造としたことで安定感が出ている。

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 大友によって描かれたバベルの塔の内壁詳細スケッチ。
 さすがに構造とデザインを両立しさらに味わい深いディーテイルが描かれていて素晴らしい。

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 そして着色され完成した「INSIDE BABEL」。
 上部の円形の天井から下へ行くほど空洞が狭まる構造。そして右下からは船が内部へ運河を通って、空洞の中に物を運べるという工夫。
 構造、絵の細部等、ブリューゲルの雰囲気に似せた興味深い作品になっている。
 この空洞でどんなドラマが繰り広げられているか想像力を刺激する。
 バベルの塔が人類を言葉によって神が分断させる前の、ひとつの大きな混沌だとすると、内部ではどんなにか猥雑な生活が営まれていたか。
 ブリューゲルは内部を描かないことによって、観る者にその混沌を想像させたのではないだろうか。
 大友克洋の今回の試みは、その内部をあえて描くことで何かを描写したかったはず。あえて混沌は描かず、地下室の暗闇と塔の奥底の闇を描くことで、観る者の想像力をかき立てる。じっくりと実物を(デジタルだから実物は?だけど)観て、それを想像したいものです。

◆関連リンク
開催概要|【公式】 ブリューゲル「バベルの塔」展

"[会期] 2017年7月18日(火)~ 10月15日(日)
[会場] 国立国際美術館 〒530-0005
 大阪府大阪市北区中之島4-2-55 http://www.nmao.go.jp/
[開館時間] 10:00 ~17:00、金曜日は19:00まで(入場は閉館の30分前まで)"

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2017.05.29

■感想 ノンフィクションW「ユーリー・ノルシュテインの、話の話。」

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ノンフィクションW ユーリー・ノルシュテインの、話の話。 | ドキュメンタリー | WOWOWオンライン

"ユーリー・ノルシュテインには、1981年から制作中の作品がある。切り絵を使ったアニメーション『外套』だ。原作は帝政ロシア時代の作家、ゴーゴリの小説で、社会から見捨てられた貧しい下級役人の悲劇を描いたもの。彼がこの作品にこだわるのは、自己保身と欲望が渦巻く現代にこそ声なき声に耳を傾けることが大切だと考えているからだ。撮影台の上に置かれたキャラクターを一枚一枚コマ撮影していくが、24枚の撮影でわずか1秒の映像にしかならない。しかも、撮影の途中で脚本を修正することがあり、撮り終えたものを作り直すことも。そんなノルシュテインを妻で美術監督を務めるフランチェスカが支える。また、彼と親交のある高畑勲は、進捗状況を聞いてプレッシャーを掛けたくないと語る。 目下、ロシアのアニメ界はソ連崩壊以降国からの製作費支援が減り衰退気味だ。ロシアアニメの未来を憂え行動を起こす彼の姿も追う。(2017年)"

 WOWOWのユーリ・ノルシュテインドキュメンタリー録画見。
 主に「外套」の撮影風景とロシアアニメーション界の状況。「外套」は23分できたところで2001年に制作が止まっていた。週に1日スタジオで作品にまつわるグッズをノルシュテイン自らが販売することでスタジオの維持費を得ている。このドキュメント撮影の日は、1日で売り上げが14万円とか。

 ロシアの資本主義政府からは支援金を得たくない、と映画監督アレクサンドル・ソクーロフに語る彼は、ソビエト時代「検閲があったからこそ映画の芸術性が保たれていた」と話す。

 長くノルシュテイン作品の美術監督を務める奥さんのフランチェスカ・ヤールブソワさんは、大病を患い「外套」の美術は降りたのだという。
 そして今年2月に「外套」の撮影が再開。

 切り絵の主人公アカーキーのアニメートについてノルシュテイン自身により精緻を極める何重ものセルを重ねて動かしながら語られて、とても興味深い。  またフィルムカメラがセットされたノルシュテイン設計のマルチプレーン撮影台。一番上のガラスには埃がわざと溜められている。これにより繊細な光の拡散が得られるのだとか。「ホコリは良き助手なんだよ」と笑うノルシュテイン。

 「外套」の一部シーンと舞台となったサンクトペテルブルクの街が実写で紹介される。影の陰影で立体感を持った登場人物たちのなんとも柔らかい全身の表情。全篇の映画館での公開を心待ちにしたいものです。

◆関連リンク
ノルシュテイン 当ブログ関連記事 Google 検索

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2017.05.24

■情報 ヴァレンティン・グルシュコの夢「ゲリオラケトプラン」@コズミック フロント☆NEXT「旧ソ連幻の宇宙船ブラン スペースシャトル計画」

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コズミック フロント☆NEXT▽旧ソ連幻の宇宙船ブラン スペースシャトル計画 - NHK

"約30年前の1988年に旧ソ連が一度だけ打ち上げた幻の宇宙船“ブラン”があった。東西冷戦の最中、アメリカに対抗して作られたもう一つのスペースシャトルだ。開発の指揮をとったのは、知られざる天才技術者ヴァレンティン・グルシュコ。彼はブランを宇宙に運ぶため史上最強のエンジンを開発するなど手腕を発揮するが、時代の波に翻弄される。幻の巨大宇宙船に託された秘密と開発の舞台裏に当時の貴重な映像で迫る。"

 「コズミック フロント☆NEXT▽旧ソ連幻の宇宙船ブラン スペースシャトル計画」、面白い番組だったが僕は ブラン(ドイツ南部シュパイヤー技術博物館にブランの試験機が今も展示されている) そのものよりソ連のロケット工学者 グルシュコがエネルギアを使って打ち上げたかった惑星探査宇宙船「ゲリオラケトプラン」に興味津々で以下整理してみた。

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 まず番組が放映した情報。
 ブランが無人で打ち上げられ自動操縦により帰還、その際にグルシュコは入院していたが、彼はそのロケットで自分の夢である惑星間宇宙機「ゲリオラケトプラン」を建造し打ち上げることはなく、残念ながらブラン帰還の2ヶ月後に亡くなったという。

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 彼が16歳の時に書いて友人に配った100冊の本。
 地球の資源がなくなったら他の惑星へ行かなければならないだろう、という彼の宇宙飛行の遠大な計画。

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 そして学生時代の論文に描かれたという「ゲリオラケトプラン」。
 「ゲリオラケトプラン」は、直径240mの中央の球体とまわりの太陽電池で構成される。エネルギはこの太陽電池から得られ、16人の飛行士が火星や金星に行くのが彼の夢だった。

 サンクトペテルブルクにあるグルシュコ記念ロケット科学博物館、ここには彼の開発したスプートニク、カガーリンを打ち上げたロケットエンジンの数々が展示され、その一角に右上の写真の「ゲリオラケトプラン」の模型が飾られているという。

 グルシュコは、亡くなる2年前に、彼は息子に「ゲリオラケトプラン」について「もうすぐあの空に飛ぶ」と語ったという。その遠大な夢のために、彼は巨大な推力を持ったエネルギアを開発していたという。エネルギアは、ロケットを束ねることを特徴とするため、推力を飛躍的にあげることが可能であったという。

◆「ゲリオラケトプラン」のネット情報

 日本語でググってもこのプランの情報は皆無。 「ゲリオラケトプラン」の英語綴りを探したら「Gelioraketoplan」、ロシア語で「Гелиоракетоплан」と判明。画像とか情報が見つかりました。

http://www.russianspaceweb.com/dvina.html
 とりあえずここが一番詳しそう。 でもネットに鮮明な画像はなく、多分本記事でアップしたTVからの画像は貴重と思います(^^)。このリンク先にはイオンエンジンと書かれているので、はやぶさとかキングビアルwと同じでしょうか。
гелиоракетоплан - Google 検索
гелиоракетоплан - Google 画像検索

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2017.05.22

■感想 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督 テッド・チャン原作『メッセージ』


Go Behind the Scenes of Arrival (2016) - YouTube
  ↑メイキング(ネタバレ注意)。

 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『メッセージ』@ 各務原イオンシネマ。
 前半、本当に丁寧にファーストコンタクトを、とても地味に言語中心で描いてありどっぷりSF。『正解するカド』以前にこれだけじっくり異界とのコミュニケーションを描いた映像作品があったんですねw。(『正解するカド』スタッフは『メッセージ』を企画時点で観ているのだろうか? コミュニケーションの段取りは随分違うけど、丁寧さではあい並ぶかと)

 そしてクライマックスは、きっちり原作の素晴らしさを映画らしい盛り上げで見せる。このテーマなら、もっと前半もエンタメに振って、ファーストコンタクトを少し端折る手もあったろうに、と (SFファンでない映画ファンにも受けるようにするには、前半のコミュニケーション取る場面は冗長だったのではないかと心配)。

 個人的には言語コミュニケーションが「サビア=ウォーフの仮説」によってるが、異質な言語体系の割に地球上の他文化言語の解読的に見えて、もっと言語の原初的な成り立ちの違いが映像含め描かれていたら、大先端SF傑作になったかもと、妄想したりして、、。これは14年前にテッド・チャンの原作読んだ時も感じたことですけど。




◆◆◆◆◆◆ネタバレ感想(以下、未見の方はご注意ください)

 映画の冒頭は偏在する時間の、娘の生から死をみせてる、その後、映画の物語時間軸がスタートし異星人が来る。映画の編集により、時間の偏在を観客に体感させる手法は見事という他はない。映画という形態で見事に異星人の時間認識を観客に提示できてる。

 映画を観た後に、テッド・チャン「あなたの人生の物語」を再読。娘との人生の部分は小説においては、小説のメインの時間軸の物語と交互に、未来系の文体で統一された表紙やとして描かれている。ここは映画のインサートの手法の方が効果的になっている部分と思う。

 映画と小説をさらに比較する。
 もちろんメインプロットは同一であるが、映画に対してはそこで省略されているヘプタポッドの世界認識のメカニズムを「フェルマーの(最小時間の)原理」で描く部分が、ある意味、映画の補完的作品となっていることがわかる。

 映画のクライマックスで畳み掛けるように描かれるヘプタポッドの「同時的認識様式」について小説は「フェルマーの原理」『三世の書』とかを用いて丁寧に描き出している。このあたりは映像より文字表現が優れている部分かもしれない。

 あと原作との差をポイントで挙げると以下である。
・映画冒頭で印象的に描かれた異星船の来訪というイベントへの人々の反応が小説にはない。
・小説では異星船は軌道上、コンタクトは各船から数台展開された、「ルッキンググラス」という異星人の装置で行われる。よって異星船へ乗り込んでいく映画的にポイントとなる重力の転換とか面白いシーンがない。またヘプタポッドと白い遮蔽物を挟んでの対峙シーンもない。
・ヘプタポッドの円形の文字は映画の秀逸な創作。原作ではこの描写はない。
・各国の思惑(主に中国のシャン上将)により、世界が一触触発の状況になるエピソードは原作には全くない。よって印象的な主人公によるシャン上将の妻の発言を聞き込み、シャン上将に攻撃を思いとどまらせるシーンがない。ここは現在の世界情勢を踏まえて映画が創作した、映画としてのクライマックス、人のコミュニケーションの問題/それとの異星人の世界認識の対比を見事に描き出したシーンと言える。

◆関連リンク
 以下、映画パンフ等を参考にしつつ、『メッセージ』をより楽しむための情報リンクです。
ハリウッド・映画・西洋──映画『メッセージ』が明らかにする3つの限界:池田純一レヴュー|WIRED.jp

"ヘプタポッド語の仕組みを理解するうえで重要な原理が原作では示されていて、それは「フェルマーの(最小時間の)原理」と呼ばれるものなのだが、残念ながら映画では省略されている。"

SF作家ケン・リュウが語る、テッド・チャン、テクノロジーを描くこと、異文化をつなぐSFの力|WIRED.jp

"映画『メッセージ』はよくできた作品だけど、同時に原作のいくつかの側面を削ぎ落としてしまっているとも思う。原作『あなたの人生の物語』のポイントは、決して言語と時間の関係に着目していることだけではないんだ。それはもっと深く、重要なテーマを描くためのトリックにすぎない。原作で描かれているのはなによりも、子どもを失う親の無力さを受け止めること──子どもと出会い、彼女がひとりの人間として成長し、そのあとに悲劇が待っていることがわかっているとしても、その子を愛するということだ。こうした複雑な、感情に訴える心理状態を描くことは、映像よりもテキストのほうが向いていると思う。"

【ネタバレ注意!!】映画『メッセージ』は原作小説の「感動」を伝え切れていない:『WIRED』US版の考察|WIRED.jp

"映画では確かに、ルイーズが「逐次的認識様式」から「同時的認識様式」へ移行していく様子がうまく表現されていました。原作ではその認識様式が変わっていくにあたって、あるひらめきが訪れた瞬間はありませんでしたから。"

町山智浩 映画「メッセージ message (原題:Arrival) 」 たまむすび - YouTube
 ジョージ・ロイ・ヒル監督 カート・ヴォネガット・Jr.『スロータハウス5』が描いた時間の偏在と似ている、という指摘。ただしテッド・チャンはヴォネガットでなく、俳優ポール・リンクの一人芝居「Time Files When You're Alive」に影響を受けたと語っているとのこと(これは映画パンフでも町山氏が書いている)。
TIME FLIES WHEN YOU'RE ALIVE - Clip - YouTube
 そのポール・リンク一人芝居の映画、予告篇。

映画『メッセージ』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督にインタビュー:「何らかの地球外生命体はいると思う」|ギズモード・ジャパン.

"あえて言うのであれば、フランスの漫画家メビウスに影響は受けていると思います。先日リサーチをしていて気づいたのですが、自分がもともと大好きなノルウェーの画家であるオッド・ネルドルムの絵に描かれている暗い雲が『メッセージ』の宇宙船と同じ形をしていたので、もしかすると彼の絵のことも無意識のうちに参考にしていたのかもしれません。"

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odd nerdrum black cloud - Google 画像検索
 オッド・ネルドルムの黒い雲の絵は、リンク先でいくつか見られますが、特にこの絵でしょうか。
 オッド・ネルドルム、よく知りませんでしたが、相当に不可思議な絵を描く方ですね。こちらも興味深い。

Max Richter - On the Nature of Daylight - YouTube
 冒頭とラストで流れるマックス・リヒター「オン・ザ・ネイチャー・デイライト」
marteena ivanov speedway - Google 画像検索
 パンフに記載されていたヴィルヌーヴとプロダクションデザインのヴァーメット、撮影のヤングが宇宙船内の表紙やで参考にしたという、スカンジナビアの写真家マルティーナ・イワノフの写真集『SPEEDWAY』の画像。陰鬱な冬のスカンジナビア半島の空が映画のキービジュアルに影響を与えたことがわかる。
Color-shape model of 15 Eunomia during one revolution in steps... - Figure 1 of 1
・異星船のモデルにしたという小惑星 エウノミアの形状はリンク先の画像参照。

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2017.05.15

■動画 デイヴィッド・リンチ監督『ツイン・ピークス』第3シーズン予告篇 Twin Peaks Teaser


Twin Peaks | Some Familiar Faces 25 Years Later | SHOWTIME Series (2017) - YouTube.

"TWIN PEAKS, the 18-hour limited event series will debut with a two-hour premiere on Sunday, May 21 at 9PM ET/PT.

Subscribe to the Twin Peaks YouTube channel: http://goo.gl/ANCq6b

Don’t have SHOWTIME? Order now: http://s.sho.com/1HbTNpQ

Get Official Twin Peaks merchandise now: http://goo.gl/YUVXOY "

 いよいよ来週5/21(日)21:00アメリカで公開される『ツイン・ピークス』第3シーズン、新しい予告篇が公開された。あの登場人物たちの25年後の姿がまず感慨深い。
 5/21のシーズン3公開、まずは2時間のプレミア版。リンチ監督作としては06年の『インランド・エンパイア』からなんと11年ぶりの新作である!!

18157561_1789187174744202_686551626 ピーカーにとっては、待ち遠しい日本での公開であるが、WOWOWによると7月に独占放送開始と言われている。右の画像がWOWOWのプログラムガイドで公表されてる内容。少なくとも"放送"としてはWOWOWの独占とのことである。うちはここ3年ほどWOWOWユーザーなので、もう待ちきれないくらい楽しみ。

 hulu、Amazonプライム等、ネットビデオでどこまで公開されるかは不明。特に楽天SHOWTIMEが本国のSHOWTIMEととどうつながっているかよく分からないので、そのあたりファンとしては気をもむことになりそう。

David Lynch Is Done With Film, Says ‘Inland Empire’ Was His Last Movie | IndieWire

 リンチは自分のクリエイティビティからはブロックバスターの映画は合わない、として『インランド・エンパイア』を最後の映画と言っている様です。『ツイン・ピークス』の18本がますます貴重ですね。

 映画は『インランド・エンパイア』が最後として、TVシリーズでの監督は辞めるわけではないので、『ツイン・ピークス』のさらなる続篇と、かつてTVシリーズとして企画されその後映画に変更された『マルホランド・ドライブ』を、再度TVシリーズとして制作されることをファンとしては望みたい。

 いずれにしてもそれら含め『ツイン・ピークス』第3シーズンのヒットが前提となるはずなので、是非とも評判になって欲しい。

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