2019.11.11

■動画 ビリー・アイリッシュ PV 村上隆『you should see me in a crown』、リッチ・リー『all the good girls go to hell』



you should see me in a crown
 ビリー・アイリッシュと村上隆のコラボPVアニメ。
 後半の奇想サスペンスが、素晴らしいです。蜘蛛のような怪獣はビリー・アイリッシュの別のPVでのアイリッシュの顔に蜘蛛が這うどうがを意識しているのかもしれない(こちら Billie Eilish - you should see me in a crown (Vertical Video))。そして素晴らしいのはその奇怪な動きと顔の造形。これにより醸し出されているサスペンスがなかなかの見ものなので、是非ラストまで観てみてください。

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 前半はジャパニメーションを意識した少女の踊る姿。もちろんビリー・アイリッシュなのだろう。そのファッションセンス、そして佇まいがよく捉えられています。

 


all the good girls go to hell

 ビリー・アイリッシュのPV、ホラー風味がなかなか良いです。他のPVもホラーっぽくって、ハスキーなヴォーカルに合ってますね。
 この動画は、地球温暖化に対する危機感を表現しているということなのですが、痛々しい少女が地獄を這いずる雰囲気が現代の若者の危機感を見事に表現しています。

 このほかにもビリー・アイリッシュのMVは、奇想を意識した映像が多いので、その歌声と共にとても楽しめます。今後の活躍も目が離せませんね。

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2019.11.06

■感想 「小松左京展「D計画」」@世田谷文学館

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「小松左京展「D計画」」@世田谷文学館 (美術手帖)

"会期 2019年10月12日~12月22日  会場 世田谷文学館
 開館時間 10:00~18:00 ※入場・ミュージアムショップの営業は閉館30分前まで
 休館日 月(10月14日、11月4日は開館)、10月15日、11月5日
 観覧料 一般 800円 / 65歳以上・大学・高校生 600円 / 小中学生 300円

 代表作『復活の日』や『日本沈没』など、人類の滅亡の危機を描いた小松の作品は、徹底した取材・調査と膨大な知識・想像力が生んだもの。その迫力と高いエンターテインメント性で読者を圧倒し、地球規模災害や世界の変化など未来を予見したような作品の設定も驚異的だ。
  
 本展は、作家・小松左京が誕生するまで、代表作の魅力の再発掘、また大阪万博のテーマ館サブ・プロデューサーを務めるなど多分野での活動に注目。多彩な資料をもとに、「小松左京」とは何者かを探る。"

 東京出張にくっつけて「小松左京展「D計画」」を10/22に見てきた。
 生原稿から企画メモ、『さよならジュピター』メイキング、映画のミニチュア、万博の資料、飼われていた猫たちまで、充実の展示。
 ディスプレイされた著作から引用された言葉群を展示とともに読み進め、小松SFを過去へ/未来へ旅する、感慨深い3時間でした。

 ボリュームとしては会場の広さと資料の量では、『高畑勲展』に比べると1/3ほどかもしれないけれど、他では見られない創作メモ等、その情報密度はこちらも重量級で、半日みっちりじっくり鑑賞したが、まだ情報の1/4ほどしか見切れていない感じ。

 以下は簡単なレポートと、僕が撮ってきた写真記録です。(写真は会場内は3箇所のみ撮影可)

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 会場は『高畑勲展』と比べると観客の数ではもの凄く空いている。表現者として考えると、アニメーションの高畑監督と比べると一般性は少し小さいかもしれないが、現在の日本の文化/文明に対する影響では、小松左京の巨大さは疑うべくもない。もっとこうした作家の展示というのは大きく、そして大勢の人々に見られてもいいのではないかと思ってしまう。
 特にこの資料の密度は圧倒的なので、是非、小松左京作品に触れたことのある方には、みて欲しいものです。

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 小松左京の書斎を再現したコーナー。
 このすぐ横に『日本沈没』コーナーがあり、当時、執筆に際してD計画の各種計算に使われた電卓等も飾られていた。

 代表作については、キーとなる作中の文章がパネルに文字として大きく引用されいて、かつて読んだ記憶が想起され、たの展示品共々、小松ワールドが眼前にまざまざと展開される構成で、そのイメージ喚起は圧巻でした。

 小松SFから小説や映画に興味を持ってきた僕としては、ここで示される『日本沈没』『日本アパッチ族』『果てしなき流れの果てに』『エスパイ』『復活の日』『結晶星団』『ゴルディアスの結び目』『虚無回廊』『地には平和を』等々のSF小説とその映像/メディアミックス作品については、原点的に感じられて非常に感慨深い空間でした。

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 この写真は『さよならジュピター』のメイキング映像と、そのオーディオコメンタリーが流されるコーナーの隣に置かれた小松家の歴代の猫達のコーナー。
 各作品で苦労された小松左京の心を癒したであろうねこ達の姿と、そこに横たわる小松の写真。自身が撮られた猫のホームビデオも流されていて、猫への深い小松左京の愛情が伝わる良いコーナーでした。

 そして最後のコーナーに生賴範義氏の描いた2008年の小松左京さんのあの絵が飾られていたが、世界をそして宇宙を洞察するあの眼の輝きが素晴らしかった。

◆展示物から知った情報
 展示されていた企画書やメモ等から知った濃い情報を以下箇条書きにします。他で既に公開されているのかもしれないですが、少なくとも僕にとっては初めて知った情報。写真撮影は不可であったため、その場でiPhoneでメモを取ってきたものです。もし一部記録ミスがあったら申し訳ありません。文責 : BPということで、、、、(^^;;)。

wikipedia「日本沈没」等に記載されているメディアミックス作品として、ラジオドラマは1973-74年半年間に渡って放映された毎日放送の連続ラジオドラマ版と1980年のNHK版があるのは知っているが、昭和48年1973年の11月に文化放送で単発ドラマとして「ここを過ぎて悲しみの都へ(日本沈没より)」という芸術祭ラジオドラマ部門へ出品されていた作品があったのを初めて知った。時期的に毎日放送のラジオドラマと並行して放送されたということになるが、どういう事情だったのでしょうか。映画の公開直前ということで、キャンペーン的な意味合いがあったのか、、、。展示品はこのドラマのシナリオでした。(逆に展示コーナーには、毎日放送版のシナリオは展示されておらず、うちにあるシナリオは貴重かも、と思ったり、、、。)

 このラジオドラマについて、ネット検索すると、以下の情報がありました。
 公開セミナー「鉄になる日」関連番組(pdf)

"小松左京「日本沈没」よりドラマ「ここを過ぎて悲しみの都へ」文化放送1973/11/4 50分
大地震が次々と日本列島を襲う。沈没を予告された日本列島に生きる日本人の運命は?。小松左京の「日本沈没」をラジオドラマ化。
原作:小松左京。脚本:横光晃。出演:中尾彬,日色ともゑ,前田昌明,加藤嘉,久米明,杉山とく子,松本のり子。"

・キネ旬 73.12/15 「映画 日本沈没 のイメージを探って」と題した小松左京、森谷司郎他の対談記事。
 これは読んだ記憶がないので、いつか入手したいものです。

・映画企画 『新日本沈没』、東宝で95-96年に企画されていたようです。これもwiki等にない情報。検索してもネット情報も見当たりません。
 企画書 1995 6/30。提案 北山裕章。
 同企画書 1996 4/24、12/12。企画 提案 橋本幸治 北山裕章。
 ストーリー 米村正二 藤田伸三。正篇のリメイク+続篇を加えた全長版とのこと。
 監督案として、大森一樹 澤井信一郎 滝田洋二郎 崔洋一 伊藤俊也 降旗康男の名が書かれています。
 配役案は、小野寺 真田広之 中井貴一 緒形直人、玲子 宮沢りえ 後藤久美子 清水美沙、田所 柄本明 ビートたけし 勝新太郎という記載。
 僕はこの監督陣なら、澤井信一郎版とか観たかったかも。ビートたけしの田所博士はさすがにないかとw。

・1999年公開予定の松竹版。大森一樹監督として制作発表されたもの。ポスターが飾られていました。
 ネットでこの映画のポスターとして知られているものと同じでした。

・日本沈没 全6回バージョン 2002.10/2 (株)東宝映像美術企画。全6回と書かれていたので、たぶんテレビ企画ではないかと。
 イメージキャスト 地球物理学者 伊東四朗 、潜水艇乗り 坂口憲二 、女優志願 小池栄子 以上未交渉と記載。

・半村良の小松『日本沈没』の読後の書簡 73.3/25
 「沈没でSFをはじめてやっと納得できる教範に会った心境です。」という記載あり。ここを起点に半村良によるSFへの再チャレンジに火がついた様子が伺えます。もしかしたら傑作SF『妖星伝』等は、この『日本沈没』がなければ産まれなかったのかも。
 その他は、半村良先生の『日本沈没』への書簡 (小松左京ライブラリ)参照。

・アーサー C クラークの『さよならジュピター』 参加辞退の書簡。
 特に説明書きがなかったため、詳細は不明ですが、たぶん映画化の際に協力を仰いだのかと。これも当時聞いたことはなかったし、ネット検索しても出てこない情報なので、なかなか貴重。もしクラークの協力が得られていたら、どんな映画の変更があったのか、夢想させます。

・映画『さよならジュピター』について、「興行的には収支とんとん」の文字。

・万博のテーマ特別委員会 資料に「候補者名簿 芸術部門 黒澤明」の名があり、丸が打ってある。
 もし黒澤明による万博企画があったとしたら、、、これもいろんな想像を膨らませられます。

・その万博に関する小松左京の1970年3月13日の言葉「地下第三スペース  全展示場をもう一度見回った。私にとっての万国博の本当の終わりだった」。全力を尽くして走り回った後の気持ちだろうか。奥の深い言葉として、展示の最後のコーナーで感慨深く感じました。余韻を引く言葉です。

◆関連リンク
当ブログ 日本沈没 関連記事

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2019.11.04

■情報 『ジェミニマン』 HFR : ハイフレームレートについて


UFOTOG MAGI
 まずダグラス・トランブルのMAGIシステムによる4K 3D 120fpsの実験的映像作品「UFOTOG」メイキング(2014年)。
 関連記事「史上初 4K 3D 120fpsの実験的映像作品「UFOTOG」公開」。ここにトランブルがコンセプト担当した『ジェミニマン』のHFR映像の原点がある。

『ジェミニマン』公式サイト 劇場情報

"MOVIXさいたま、梅田ブルク7、T・ジョイ博多 ドルビーシネマ3D+ in HFR(字幕版) ※120fpsでの上映
109シネマズ川崎、名古屋、菖蒲 ( 埼玉 ) IMAX3D+ in HFR(字幕版)"

 IMAXの最高峰のレーザー/GTテクノロジーのエキスポシティとグランドシネマサンシャインには、残念ながら「2D 日本語字幕」のみの上映で、IMAX 3D HFRの上映はなされていない。

『ジェミニマン』公式 「3Dプラス イン ハイ・フレーム・レート」のポイント

"1 <フレーム数=250%>
3D+は、60fpsという、これまでの映画のフレームレート(1秒間に24コマ)の2倍以上のフレーム数の進化的デジタルフォーマットです。

2 <究極の没入感>
毎秒120フレームの素材として撮影されたマスターから制作されています。
毎秒60枚の3D画像が投影され、3D+はこれまで以上に、実際に人間の目で見るの
に近い画像を提供し、観客は実際にその場にいるような感覚を味わえます。"

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 そして今回の記事の趣旨ですが、実は以下で述べるように、アン・リー監督『ジェミニマン』のHFRの上映でよく分からないことがあります。どなたかもしご存知の方がいらっしゃいましたら、御教授ください。

 ダグラス・トランブルのハイフレームレート映像 MAGIのコンセプトで作られている『ジェミニマン』は、4K 120fps 3Dというのが本来望まれる上映形態。しかし日本では、Movixの3館が 2K 120fps 3D、IMAXレーザーの3館が 4K 60fps 3D上映ということで、本来の形態では観られないとのこと。(19.11/1のTBSラジオ アトロク ムービーウォッチメンより)

 HFRに関しての疑問は以下の2点です。

① トランブルは人間にとって60fpsが理想のコマ数と言っていたはず。MAGIはそれに基づき、公称120fpsは両眼分で、片眼は60fpsと勝手に思っていたのですが、この理解で正しいかどうか。MovixはXpanDという液晶シャッターの3D方式、1台のプロジェクタで120fpsで投影、片眼は60fpsとなると思われます。

② IMAXは確か2台のプロジェクタで上映し偏光メガネ式3D。片側60fpsで上映すれば、両眼で120fpsと言えないこともない。なのに何故「撮影は120fps、上映は60fps」と説明を書いているか。IMAXレーザーは4Kなので、本来の形態で観られるという理解をしていたが、何故アトロクでは日本では観られない、と説明していたか。(これはライムスター宇多丸氏か特殊映像評論家の大口孝之氏にお尋ねするしかないかも)

 IMAXレーザー 3Dについて、ツインプロジェクタという前提で書いていますが、IMAXと109シネマズのサイトを読んでみると、IMAXレーザー/GTテクノロジーについては、ツインプロジェクタと書かれていますが、IMAXレーザーについてはツインプロジェクタとなぜか書いていない。

 レーザーでないIMAX 3Dはツインプロジェクタによる明るい3Dを売りにしていたので、その上位機種のIMAXレーザーもツインと考えられるが、ずばり書いていないところが気になるところ。IMAX wikiも同様に何故かIMAXレーザーの項のみツインプロジェクターの記載がない。

◆以下、MAGI関連情報
UFOTOG and Doug Trumbull’s MAGI Format
 "Trumbull MAGI"で検索、このページには、トランブルのMAGI "UFOTOG"は120fpsシーケンシャル撮影、片眼60fpsで最初は上映と書いてありますね。でも理想は片眼120fpsとも書いてあり、今回の『ジェミニマン』がどういうものかはよくわかりません。
Trumbull’s MAGI Process — 3D, 4K, 120 fps

"80年代初期から中期に初めて発表された60 fpsのShowscanプロセスの初期から、人間の目では60 fpsと120 fpsを区別できないと言われました。 2012年に開催されたLos Angeles SIGGRAPH会議でフレームレートのテストリールを使用しましたが、実際にはわかりませんでした。 24 fpsと48 fpsの間にはスポットしやすい違いがありますが、48と60または120の間にはそれほど違いはありません。"

 ここの記述によると、「60と120fpsでは区別できない」とあります。ここからも、120fpsで3D撮影(両眼)、60fps(片眼)で3D上映というのが現実的な数値と理解できるのですが、果たして真相は、、、。

IMAX 3Dに対抗する新たな上映システムが世界中で続々と登場! 今、劇的に変わりつつある映画館 (CG World.jp)
 大口孝之氏の2016年の解説記事。

" トランブルは、2010年より再びHFR技術に取り組み始め「ショースキャン・デジタル」(Showscan Digital)という名前で研究を開始した。現在は「MAGI」(発音はマジャイ)という名称になっている。基本的に4K、120fpsのデジタルS3D映像をベースに、48fpsや60fps、120fpsの映像を作り出すというもの。

 動きの質感に関しては、ショットごとに被写体を分析し、24〜120fpsの間で自由にフレームレートを変える手法で対応する。さらに同一画面中でも、激しく動く物体だけHFR化する方法も検討されている。この技術を用いた最初の作品は、トランブルの監督による短編『UFOTOG』(2014)である。"

IMAX 3D (CG World.jp)
 これも大口孝之氏の2016年の解説記事。

"ツイン・プロジェクタ式であるため、3Dメガネを掛けていても、裸眼状態とほぼ同等の明るさが実現された。"

日本全国版 IMAX® & Dolby Cinema®&Dolby Atmos®シアター情報
 ひろぶろぐさんの各シアターの詳細情報。いつも拝見させて頂いてます。
ドルビー3D (公式)

" ドルビー3D(Dolby 3D)の映画システムは、3D映画用にデジタルプロジェクターに自動挿入できる回転式カラーフィルターホイールを備えています。
 プロジェクター内で、このホイールが画像の形成前に光をフィルター処理するため、色と品質が維持された変調のない画像を届けます。2D映画を投影するときは、ホイールを自動的に格納できます。そのため、2Dの上映で3Dフィルターが残ることによる画質の問題を回避できます。
 ドルビー3D(Dolby 3D)では、左目用と右目用のフルカラー映像を投影します。このとき、微妙に異なる2つの原色セットを使用します。観客は、パッシブ3Dメガネを着用します。このメガネは、プロジェクターのフィルターに一致するように正確に調整された補正フィルターを備えており、これによってそれぞれの目で正しい画像を見ることができます。"

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2019.10.31

■感想 アン・リー監督『ジェミニマン』 IMAX HFR (ハイフレームレート)

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 アン・リー監督『ジェミニマン』109シネマズ レーザーIMAXで 観てきた。3D HFR 120fps (片眼 60fps)。
 ウィルスミスのSFにいい思い出がなくw、ノーマークだったんだけれど、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』のアン・リー監督で 120fps HFR 3D映像とのことで、『ライフ・オブ・パイ』の3Dが素晴らしかったので、これは行かねばと馳せ参じました。

 IMAXのHFRは、109シネマズ 菖蒲、川崎、名古屋の3館のみのようです。名古屋でやってて感謝。
 予約しようとしたら、何と3000円!「通常料金+1,100円 IMAX3D料金に加え、+100円の追加料金をいただきます」って!!
 高すぎるので感謝はやめました(^^)。まあ、でも落語会とかに比べれば、まだ映画の3000円はお手頃ですけれど、、、w。

 ダグラス・トランブルが理想とした60fpsを3Dで実現した初めての長篇映画。
 何とエンドクレジットには、ダグラス・トランブルが確か「ハイフレームレートムービーコンセプト」とクレジットされていた。

 まずHFRの映像であるが、確かに生々しい臨場感がある。僕が知ってる映像では、3Dハンディカムで撮った実写3Dが一番近い。その場にいるような、現実の空間を持ち帰ってそれが眼の前にある様な生々しい臨場感が映像で再現されている感覚である。

 ただし、映画としてみると、45fpsのホビット程でないが何故か違和感がある。まるでロケ現場を、映画の舞台裏を見てるような、空々しさが画面から感じられる。

 映画は、おそらくそれを撮っているロケ現場で生の情景をそのまま観ても、映画らしさを感じないだろう。現実の空間をHFRで再現できていたとしても、それはロケ現場のそのままの空間であるだけで、映画映像空間が創生されているわけではない。

 では映画映像空間とは何か? それはもしかすると大林宣彦のいう、コマとコマの間の暗闇、そこに忍び込む人の想像が加わって、初めて実写は映画になるのかもしれない。

 今後、コマとコマの間の暗闇で人が見ている幻の代わりに、60fpsの生のリアルにCG等で現出される幻が入り込み、いずれ人の想像力を上回ることがあるのかもしれないが、そんな次世代の映画体験はまだおあずけだった。

 とはいえ、銃撃シーンで闇の中に機関銃のオレンジの光の線が走るところとか水中とか、今まで映画で見たことのない鮮烈なショットもあり、そうしたところは素晴らしかった。自分がそこに巻き込まれた様な臨場感の再生がHFR 3D立体映像の真骨頂かもしれない。

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 話題の30歳若いウィル・スミスCGは、若干明るいところの服の描写とかに違和感があるけれど、顔とかアクションとか素晴らしい出来(暗いシーン多いけど…)。もう彼の子孫は孫子の代までウィルに稼いでもらえそうな勢い(^^)。


23歳のウィル・スミスを作り出す!『ジェミニマン』メイキング映像

 あと究極映像研としては、クレイトン・“クレイ”・ヴァリスの部屋に飾られたフランシス・ベーコンの絵画「ある磔刑の基部にいる人物像のための三習作」とかプラハのクストナーホラのセドレツ納骨堂、骸骨教会と思しきシーン(違うかも、実はプラハのシーン、最近寝不足で久々寝落ちw、ちゃんと見れなかった…)とか、興味深かった。アン・リー、ただのSFアクションにはしてません。(ただSFらしさはほとんどなく、『ライフオブパイ』の方がまだSFチックだった)

◆関連リンク
ハルクとフルCGウィル・スミス制作、どっちが大変?アン・リーを直撃!

"「今後は、デジタルの世界をもっと探求したいと思っています。アクションに深みをもたせたいし、リアリティーも追求したい。新たなデジタル技術を用いることで選択肢が広がると思うので、試行錯誤しながら新作に取り組んでいきたいですね」とさらなる映像技術の追求に意欲を示した。"

 アン・リーがもしかしたら、HFRでの映画表現を生み出すのかもしれない。あとキャメロンの『アバター』続篇がどこまで行くのか、期待したい。
Trumbull Studios: The Magi Process (Youtube)
 ダグラス・トランブルがショースキャンからmagiシステムについて語っています。『ジェミニマン』はこのチャレンジの上で実現したものですね。
『ジェミニマン』公式サイト 最新情報

“映像ジャーナリスト/クリエーターの大口孝之氏が登場し、「今までは”不気味の谷現象”のように、実写の人間を描いたCGはどこかで分かってしまう瞬間があったが、この作品ではまったく感じなかったのが非常に画期的。人間の目は1秒に60枚のフレームになると現実と見分けがつかなくなるという研究結果が出ていて、この作品は全編がそこに到達していて、本当に弾丸が飛んでくる感覚を味わえる」と感嘆しながら紹介”

・3Dのステレオカメラギグは、STEREOTECのもののようです。このメイキング(Youtube)にカメラが映ってます。3Dクレジットには、Legend 3DとStereoDの名もありましたね。
・アン・リーがHFRについてダグラストランブルに教えを乞うたと発言してる記事 トランブルのMAGIシステムについて 『アバター』続編、驚異の毎秒120コマ撮影に? 特撮映画の巨匠が発明 4K×3Dの超絶映像体験
秒間48コマ 映画の「映像革命」 『ホビット 竜に奪われた王国』を撮影したハイ・フレーム・レート3D

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2019.10.30

■感想 「加藤泉 ー LIKE A ROLLING SNOWBALL」展 @ 原美術館

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原美術館「加藤泉 ー LIKE A ROLLING SNOWBALL」展 (公式HP)

" 原始美術を思わせるミステリアスで⼒強い作品を手がけてきた加藤泉。原美術館(東京)と別館ハラ ミュージアム アーク(群⾺)の2会場で個展を開催する。
会期
[原美術館]2019年8月10日~2020年1月13日
[ハラ ミュージアム アーク]2019年7月13日~2020年1月13日"

 原美術館の「加藤泉 ー LIKE A ROLLING SNOWBALL」展を体感。
 今回全体の2/3は写真撮影可。掲載したのは全て自分で撮影した写真である。

 土俗的な木彫とビニール製の人形と奇妙な蕩けるような色の絵画、それに加えて新しく布に着色して天井から吊るした巨大な作品、石に蕩ける色を塗って木と重ねた彫像といった作品も楽しめた。

 一番凄かった空間は、写真撮影不可のギャラリー5、8つの作品が木枠のガラスケースに収められたスペース。
 彫像の造形とその色彩、そしてガラスケースで、なんとも表現し難い異空間が現出。ここを観れただけでも大満足であった。

 群馬のハラミュージアムアークにおいても、多くの作品が展示されているとのことで、そちらも行ってみたくてたまらない(^^)。
 群馬、うちからだと片道6時間近くかかるので、簡単にはいけないんですよねw。

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 木彫りの大型の彫像。いつもながらの魅惑的な原初的イメージを喚起される。

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 絵画作品。この独特の渦と色合いに心蕩かされて、ここではないどこかへ連れて行かれる感覚がすごい。

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 新しい布を用いた天井からぶら下がった作品。
 木製の彫像と、絵画との融合したイメージが素晴らしい。

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 美術館の外部の庭とその窓辺に横たわる作品。
 自然とのコラボレーションも素晴らしいが、なんといっても加藤泉独特の、古びた建築物の空間に佇む彫像が特に印象的。
 原美術館の空間に、見事な独特の佇まいを表現している。

◆関連リンク
当ブログ 「加藤泉」関連記事

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2019.10.21

■情報 諸星大二郎×佐藤健寿『世界伝奇行 マッドメン 編』

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 『世界伝奇行 ―パプアニューギニア・マッドメン編―』を購入。
 『諸星大二郎 マッドメンの世界 (文藝別冊/KAWADE夢ムック)』の「増補決定版」。60ページ分のコンテンツ追加だけれど、既存分の再編集もあり、全体頁数は80ページ増。特に佐藤健寿氏の「ハイランド地方の部族たち」オマ・マサライ族の写真(以下の引用写真、最下段の左から2枚目)が素晴らしく買ってしまった(^^)。

 内容がダブっている、『諸星大二郎 マッドメンの世界』は売らないと…w。しかしそれにしても、河出書房新社、アコギな商売してますね。ファン心理をくすぐる増補版。

奇界遺産 (佐藤健寿さん Facebook 公式)

"9月14日に諸星大二郎先生と一緒に作った本「世界伝奇行」が二冊同時刊行されます。ひとつは中国の新疆ウイグル自治区とシルクロードを巡った「西遊妖猿伝」編。もう一冊はパプア・ニューギニアを巡った「マッドメン」編。先生と実際に現地を旅しながら、作品の舞台を撮影しています。
・世界伝奇行 西遊妖猿伝 編
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4309290450
・世界伝奇行 マッドメン 編
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4309290469
(こちらは2015年刊行のムックを改訂、新規撮影の現地写真と、諸星先生と萩尾望都先生との対談など追加)
・発売にあわせ、9/14からタワーレコード渋谷店で「諸星大二郎x佐藤健寿 展」も開催します。諸星先生の原画と一緒に現地の写真を展示します。物販もあるそうです(奇界遺産展の物販もこちらで販売予定)。
・9/21にはサイン会も開催するので、ぜひお越しください。受付は28日より、詳細は↓よりどうぞ。
 http://towershibuya.jp/news/2019/08/09/136959"

 東京で展示会もあったようですが、すでに10/14までで終了しているようです。オリジナルの生写真でニューギニアの奇想を直接みたかったです。

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 今回、増補されていたのは、萩尾望都との対談とマッドメンイラストギャラリー、前述の「ハイランド地方の部族たち」の3パートです。

◆関連リンク
佐藤健寿 さん公式HP

・当ブログ記事 情報 諸星大二郎 『マッドメンの世界』と原画展
・       感想 諸星大二郎 原画展 マッドメンの世界 @ 京都国際マンガミュージアム

諸星 大二郎, 佐藤 健寿『諸星大二郎 マッドメンの世界 (文藝別冊/KAWADE夢ムック)』

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2019.10.16

■動画 ギャレゴジ vs 新ゴジラ : GODZILLA 2014 vs SHIN GODZILLA | PART ONE

GODZILLA 2014 vs SHIN GODZILLA | PART ONE

"MODEL CREDITS
Steelia
MMD Charizard

MUSIC
Godzilla Main Theme - Akira Ifukube, Bear McCreary
Two Against One - Alexandre Desplat
Godzilla vs MUTOs (2014 Ifukube Score) - Philip Anderson

PROGRAMS USED
Cinema 4D
After Effects
Vegas Pro
Redshift"

 シン・ゴジラ vs ギャレス ゴジラ 、ファンメイドフィルムでしょうが、CGがなかなか素晴らしい。
 特に観たことのないシン・ゴジラの肉弾戦、熱線合戦が、なかなか良いですね。
 
 細かく見ていくと、両ゴジラのテクスチャーが雑いとか、ビルがホワイトのままとか、質感はプロのものに遠く及ばないですが、ゴジラの肉弾戦、熱線戦を描きたいという熱量は感じることができます。

 今のところ、シン・ゴジラのあの姿をスクリーンで新しい映像として観ることができない渇きを若干でも癒してくれるかとw。

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2019.10.14

■感想 野﨑まど原作 鈴木清崇監督『バビロン』


アニメ「バビロン」第二弾PV

"「生きることは善いこと」 その常識が覆される時代が訪れたら、あなたはどうする。 読む劇薬・野﨑まどが綴る衝撃作が、遂に禁断の映像化! 「その啓示は、静かにそっと訪れる-」 東京地検特捜部検事・正崎善は、製薬会社の不正事件を追ううちに、一枚の奇妙な書面を発見する。そこに残されていたのは、毛や皮膚のまじった異様な血痕と、紙一面を埋め尽くすアルファベットの『F』の文字。捜査線上に浮かんだ参考人のもとを訪ねる正崎だが、そこには信じがたい光景が広がっていた。 時を同じくして、東京都西部には『新域』と呼ばれる新たな独立自治体が誕生しようとしていた。正崎が事件の謎を追い求めるうちに、次第に巨大な陰謀が見え始め--?"

 Facebookのタイムラインで評価が高い、鈴木清崇監督『バビロン』Amazonプライムにて第1章(第1話 - 第3話)を観ました。

 第1話、アニメでこれやるのは…?? と思ったのですが、3話まで観て、原作読んでないのですが凄く関心。こう来ましたか。3話のクライマックスがとても見事。

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 SAC 2ndとか今敏監督の某作や、園子温監督の某作を思い出すヴィジュアルと展開。何しろ行政特区の設定と登場人物の女の底知れなさの魅力が物語の強烈なドライブになりました。今後がとても楽しみ。とりわけ、曲世愛という謎の女、この人物のセリフのこの世ならざる感が凄いので、期待です。

◆関連リンク
Amazonプライム『バビロン』
野﨑まど『バビロン』(原作, Amazon)

"<2019年10月、絶望のアニメ化決定!!>
「鬼か、悪魔か、野崎まど、か。世界はまどに惑わされる」"

野﨑まど (wiki)
 シリーズ構成と脚本を担当されたアニメ『正解するカド』しか知らないのだけれど、勝手に女性と思い込んでいましたが、男性だったのですね。大変、失礼しました。
大森望 「HELLO WORLD」「バビロン」野崎まどのSF世界

" 根源的な問題をつきつけられた人類が議論で答えを模索するドラマという意味では、「正解するカド」暗黒版。それにしてもこの先いったいどうなるのか。ますます目が離せない。"

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2019.10.09

■感想 Magic leap one デモ体感 @ ドコモスマートフォンラウンジ名古屋

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NTTドコモが5Gプレサービス開始、MRデバイスMagic Leap Oneの展示も (Mogura VR)

"NTTドコモは、次世代通信規格である「5G」を用いた「5Gプレサービス」を2019年9月20日(金)より開始します。ドコモショップなどの一部店舗において、5G端末を用いた様々なサービスを体験できます。

この5Gプレサービスでは、Magic Leap社のMRデバイス「Magic Leap One」の展示も行われます。対象店舗は「d garden五反田店」「ドコモショップ丸の内店」「ドコモスマートフォンラウンジ名古屋」「ドコモショップグランフロント大阪店」です。"

 Magic leap oneデモ体感@ ドコモスマートフォンラウンジ名古屋。憧れのARデバイス、現実化した電脳メガネを試してきた。

 視野角50度(上下角は30度位)がやはり物足らない。ドコモショップの光景に重畳された熱帯魚とサンゴ礁(以下)。視野角の狭さと明度が足りないのとショップ内の物と干渉しても上に重ねて表示しているだけで、単に目の前にあるモニタ感が半端ない。

 今回のは、実景はメガネのレンズでシースルーだったが、ショップ内の光景が暗く見えて、重畳されるCGが明るく、明度差が気になって違和感があったので、カメラ映像でのシースルーの方が自然かもしれない。それならば、CGとの干渉部分の実景を消すのもデジタルでできるし…。

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 置かれていたのは今回2台のマジックリープ、2台目のデモはロボットシューティングだった。
 こっちはアクションが伴うので、それなり楽しめたけれど、まだまだARデバイスの魅力をアピール出来てない。

 現実空間に異界を重畳する醍醐味を表現できてないので、これならVRの方が異世界没入感があり、素人を驚かせる。

 鳴り物入りで、多額のベンチャーキャピタルの資金を吸い上げたMagic leap だけれど、ARの魅力をちゃんと素人に「ワオッ!」と言わせるコンテンツを作らないとARメガネの未来を奪いかねないので無茶苦茶心配になる。大言壮語はベンチャーの常だけど、この後の進化に期待したい。

 AppleによるARデバイスに期待するしかないのか…。5年くらい技術が追いついてないのか…。

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 5Gブレサービスと言っているが、聞いてみると名古屋はWiFiでデモ。5Gのスピードの実感はまだ残念ながらできなかった。

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2019.10.07

■感想 トッド・フィリップス監督『ジョーカー』


映画「ジョーカー」US版予告

 トッド・フィリップス監督『ジョーカー』、昨晩、ミッドランドシネマ名古屋空港にて観てきた。
 噂に違わぬ傑作。

 『ダークナイト』当時、ヒース・レジャーを超えるのジョーカーは、今後、ありえないだろうと思ったのだけれど、こう来ましたか。










 以下、ネタバレ注意。




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 この映画は現代社会の問題を見事に転写した異様なハリウッド映画になっている。笑えないコメディ、弱くてかっこよくないヴィラン、正義の姿がどこにも見えない抑圧感....。

 ここにはヒース・レジャーのような絶対悪も、「ダークナイト・トリロジー」「DCエクステンディッド・ユニバース」のような正義のバットマンと彼の美しい両親との過去の記憶も何もない。

 あるのは、幼児期のトラウマで歪んでしまったコメディアン志望の中年のヒステリックな暴発と、集団による無責任な暴力、そして安っぽいマスコミの正義だけである。

 ここで表出している「現在」は、アメリカのポピュリズムによるトランプ政権の出現だったり、日本の社会状況だったりの写し鏡のような、見たくない現実とそのメカニズムである。

 これらを露骨に映画館に現出させた手腕は見事。今後、DC映画がこの延長線に乗ることはおそらくないのだろうと思うけれど、そんなDCユニバースが観たいというマゾヒスティックなファンは、今は僕だけではないだろう。
 
 まずはそんな映画が観たい人間はAmazonプライムの『ザ・ボーイズ』を観るのしかないかもしれないけれど、、、(ちょっと違いますね)。

◆関連リンク
トッド・フィリップス(wiki)
トッド・フィリップス(Amazon検索)
 Amazonプライムで観られる映画がいくつかあります。コメディ主体、観てみたいです。

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2019.10.02

■感想 パク・チャヌク監督『オールド・ボーイ』

オールド・ボーイ 日本語予告
 今更ながら、パク・チャヌク監督『オールド・ボーイ』初見。
 素晴らしく映画的な傑作でした。カンヌでタランティーノが審査員特別グランプリ
に選ぶだけのことはある傑作。タランティーノの諸作よりもむしろ映像による映画的語り口は上を行くのではないかと思ってしまう。冒頭から特に前半、主人公が外に出るところまでの、映画としての映像の鮮烈さは本当に素晴らしい。
 このところ幾つかの韓国映画を観て、今まで食わず嫌いであまり観てこなかった不明を恥じるばかりです。韓国映画ファンの皆さんには何を今更と笑われるのでしょうが、、、。
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 かなり無理のある展開でスリリングな前半。
 それでもそれらが見事に収斂するクライマックス。原作の漫画と大筋は変わらないらしいので、原作の成果なのかもしれないが、奇妙な前半の事件設定から、主人公が真相を知っていく過程、物語の情動の動き、本当に見事としか言いようがない。映画としてのオールタイムベスト10級の作品なのかもしれない。
 後年、スパイク・リーがハリウッドでリメイクしているとのことだけれど、この空気感は東洋の映画でないと表現できない湿気を含んだものではないだろうか。どんな映画になっているか、興味半分で観てみたいものである。

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2019.09.30

■感想 ジェームズ・グレイ監督『アド・アストラ』



Ad Astra: A Conversation with Brad Pitt, James Gray and NASA Officials

 ジェームズ・グレイ監督『アド・アストラ』109シネマズ名古屋 レーザーIMAX、観てきた。
 ストーリーや科学的ディテールは、眼をつぶりましょうw。素晴らしい宇宙映像。これくらいNASA映像的な宇宙の情景を見せてくれる映画はそうそうないのではないか。そして全体に暗鬱な雰囲気の映像が素晴らしい。

 IMAXで124分、2001年に迫る宇宙描写と、ブラピの悩む姿を観たい方にお勧めです(^^)。
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以下ネタバレ、注意。
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 真面目な話、冥王星へ至る冥界的な悪夢宇宙描写はなかなか。こんなダークで何にもない宇宙を描くなら、どうせ受けないはずだから、徹底して We are alone. な絶望感溢れるSF映画にして仕舞えばよかったのに。

 何故だか人力で整備してる宇宙アンテナからの墜落とか、月面のチェイス、全く意味不明の実験ザルの暴走とか、中途半端でストーリーにちっとも貢献してないエンタメ要素を配して、ひたすら宇宙探査の絶望を延々と描いてくれた方がなんぼか良かったか。

 $80-100millionという凄いバジェットは、いかにブラピ制作でも彼の暗鬱な演技だけでは、資金調達は無理だったにしても、どうせなら振り切った暗黒SF映画でカルト化を狙って欲しかったのは僕だけではないはず…。

◆関連リンク

// ArtFX OFFICIEL // Ad Astra MAKING-OF from ArtFX OFFICIEL on Vimeo
 "Ad Astra"のメイキング探していて見つけたCGメイキング。
 名前が紛らわしいですが、ArtFXという大学の卒業制作プロジェクトのCGメイキングのようです。
 ロシアのソユーズとかのCGシーンのメイキングが楽しいです。

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2019.09.25

■情報 KOKAMI@network vol.17『地球防衛軍 苦情処理係』

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KOKAMI@network vol.17『地球防衛軍 苦情処理係』(サードステージ 公式HP)

"<東京公演>2019年11月2日(土)~11月24日(日)
 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
<大阪公演>2019年11月29日(金)~12月1日(日)
 サンケイホールブリーゼ

「地球防衛軍」というエリート組織の中にある、「苦情処理係」が舞台です。「地球防衛軍」は人類を怪獣や異星人から守るために日夜、必死で戦います。戦闘の中で、当然ですが、いろんなものが破壊されます。ビルや民家、建物です。そこに住んでいる住民は、苦情を言います。

「私の家は、地球防衛軍のミサイルで壊された。弁償しろ」
「街中で戦うような計画が間違っているんだ。許せない」
「怪獣をすぐに倒せなかったお前たちが悪い」

激しいクレームにさらされながら、苦情処理係は、日夜、謝ります。そして、「住民ファースト」の精神で、なんらかの補償や弁償をしようと努力します。けれど、「地球防衛軍」は住民のために戦っているのです。それは正義の戦いです。けれど、その結果、激しいクレームが来るのです。

文句を言われる戦いは正義の戦いではないのか。では誰のために戦っているのか。住民のために戦う必要なんかないのか。この星を守るためじゃないのか。この星の住民は守るに値しない人達なのか。苦情処理係の人々は、日夜、苦悩するのです。そして、苦情処理のために戦うのです。これは、絶望と希望の物語です。

 鴻上尚史"

 鴻上尚史の新作『地球防衛軍 苦情処理係』は、先日の「ウルトラQ」トークライブの発言では、元は日本テレビの企画として立ち上がったものだったそうです(企画が実現しなかった。そのコンセプトを新作の芝居とした)。
 ここに書かれている、この戦いの結果として破壊された街についての苦情を、ヒーローのチームが受けるというコンセプトは、我々SF/特撮/アニメファンには『ザンボット3』他で既に40年ほど前から知ってるものなので、どう見せるか、不安だったりします。もちろん鴻上尚史もそういったものを知っているはずなので、それを踏まえた上での現代的な表現になるものと考えられます。

 往年の第三舞台ファンとしては、あの鴻上尚史がこのタイトルの芝居、そしてこのチラシのビジュアル?
 遠くへ来ちゃったね、な感覚も否定できませんが、観てみたくてたまりません。

 特に巨大ヒーローの破壊を演劇の舞台でどう描くか、そしてヒーローのハイパーマンはどう表現されるのか。ワクワク(^^)。
 そして第三舞台ファンとしては、あの鴻上尚史のスナフキンであり、一種の鴻上哲学の体現たる俳優 大高洋夫がどう地球防衛軍の隊長を演じるのか、興味は尽きません。


地球防衛軍 苦情処理係 予告篇(Youtube)

◆関連リンク
中山優馬が苦情を処理して地球の平和を守る? 鴻上尚史作・演出の舞台『地球防衛軍 苦情処理係』インタビュー

"鴻上:ストレートプレイですが、怪獣とかハイパーマンとか出て来ます。ハイパーマンは怪獣を倒そうとするヒーローですが、怪獣と戦うと街が破壊されたりものすごい被害に遭ってしまうんです。その苦情が来て、ハイパーマンとしては困っているんです。

ーーSFファンタジーの設定だけど、描いているテーマ自体はすごく身近なものに感じられますね。

鴻上:やっぱり僕の作品なので、どこか社会性と繋がっていて、全部がただのファンタジーで終わる話ではないです。怪獣と戦う地球防衛軍のミサイルが当たって家がやられてしまったけど、それは地震と一緒で免責事項なので、地震特約みたいに怪獣特約っていうのに入っていないと保険がきかなくて、それは納得がいかない、というクレームを、優馬の役は苦情処理係の一員なので毎日毎日受けるんですね。"

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2019.09.23

■感想 「ウルトラQ カネゴンの繭」上映&スペシャルトーク

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ウルトラマンアーカイブ ULTRAMAN ARCHIVES (公式HP)
 「ウルトラQ カネゴンの繭」イオンシネマ名古屋茶屋ライブビューイング観てきた。トークショーはイオンシネマ板橋で行われているのをライブで全国4箇所のイオンシネマで放映したもの。

 大画面で観るクリアなウルトラQは初。特にカネゴンの造形が、素晴らしかった。
 体表の質感、足先の光、眼の表情。繭から生まれる手前の、シュールな空間表現が、奥行きを示す白いラインと、目玉等のモールで、CGの様な空間がアナログで表現されている。

 森永卓郎の金融への興味はカネゴンが起点だったとか、鴻上尚史の新作がウルトラシリーズオマージュの『地球防衛軍 苦情処理係』という演劇だとか、1時間以上のトークもなかなかでした(^^)。

 以下の写真は、ライブビューイング用に撮影タイムが設定されていて、イオンシネマ名古屋茶屋のスクリーンの画面を撮った物。#ウルトラマンアーカイブス というハッシュタグを付けることを条件にネットに掲載するのがOKとのことなので、ハッシュタグ、付けます。

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◆鴻上尚史のトークから
 以下、お二人のゲストのトークから、興味深かったエピソードを箇条書きでメモします。

・当時のカフカ、カミュほかの影響下で、シュルレアリスムの影響が大きい。ラストでカネゴンがロケットのように打ち上げらけたり、パラシュートから金男が現れたりするのが面白い。
・カネゴンは、カフカのザムサの毒虫。
・円谷プロの特撮シリーズでは、怪獣もの以外の『怪奇大作戦』とか『ウルトラQ』が好きだった。特に「1/8計画」とか。「カネゴンの繭」のような子供の潜在意識にお金への執着が強いことだという意識を埋め込むような、現代的なドラマを円谷プロには作って欲しい。
・カネゴンの造形は、成田亨の天才的仕事、というより天才の仕事。
・異物が生活空間に居ることに違和感を持たない。現在は正義という名の下に事象や他人を否定することで異物を排除してしまう。
・子供にとっての何物でもない土地としての空き地をうまく描いている。
・僕はドラえもんで唯一損をしたクリエーター。2千万円の赤字。(ドラえもんの芝居を制作したのが、赤字だったらしい)
・今は、クレーマーの時代、SNSで「正義の言葉」を語る人間が増えた。誰も否定できない様な「正義の言葉」を語ることで、自己主張する人達が増えた。アメリカでは、これを「ソーシャル・ジャスティス・ウォーリアー」と呼んでいる。

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◆森永卓郎のトークから
・自分が経済学をやることになった原点。本来は金は、労働の対価として得られるもの。資本を回して稼いでいるだけの金の亡者が多くなっている。特に六本木周辺に住む、金融資本で稼ぐ人たち。カネゴンはそのアンチと考えられる。
・そうした金持ち層は、労働者を設備投資と同じ物として捉えている。
・自分の息子も禿鷹ファンドに一時居た。カネゴンのDVDが出てなかったので、見せることができず、教育に失敗した。
・カネゴンの足で光っているランプは、足元に落ちているお金を見るため。

◆関連リンク
ウルトラマン温故知新を語る 森永卓郎、鴻上尚史が「カネゴン」から学んだこと

" カネゴンがお金を食べても食べてもきりがないため友達が離れていくシーンについて聞かれると、「これがお金中毒なんです」ときっぱり。「お金お金と言っているとカネゴンになっちゃうぞ。これが私の人生の第一歩」と、自身の金融観に大きな影響を与えたことを明かした。

 最後に森永氏は「カネゴンというのはイソップと並ぶ日本の最高傑作の寓話だと思っている」と強調した。"

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2019.09.16

■感想  ジョン・クラシンスキー監督『クワイエット・プレイス』


『クワイエット・プレイス』本予告

 2018年の大ヒットホラー、WOWOWで録画初見。
 噂通り、なかなか緊迫化のあるホラーになっている。「音を立てる」ことにより恐怖が到来するという設定が音と映像のエンタテインメントである映画に独特の緊張感をもたらしている。

 既にあちこちで褒められている映画なので、何をどう書こうか少し迷ったのだけれど、究極映像研的には、①音の出ないことの徹底で得られる新しい映画の可能性 と ②SFとして観た時の恐怖の存在の設定の可能性 について簡単に書いてみます。そんな映画であったなら、もっと凄みのある究極映像映画になっていただろう的観点(^^;)。エンタテインメントとしては本作のような作りがベターかもしれないですが、奇想映画としてはいろいろともっと工夫の余地があるんじゃないかな、という。

 ネタバレも含みますので、以下は鑑賞後の方のみ、ご覧ください。






 以下ネタバレ注意。

 

 

 

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◆①音の出ないことの徹底で得られる新しい映画の可能性

 まず足音等の生活音が結構出ているために、本当に音を立てたら死ぬという状況に見えない。
 そして空を飛ぶ鳥が鳴いているのに殺されない、など不徹底が気になる。
 
 いっその事、全くの無音でないと生きていけないような世界設定にして、その凄い制約の中でどう生きているかを描いた方が面白いのではなかったか。どう食料を確保するか、寝言を出さないようにどうしているか、音楽もなく他の音も全然ない状態で静音の空間が映画館で作られたら、少しの音も出せないという物凄い緊迫感の映画ができたのではないだろうか。

 こうやって勝手に書く事はできますが、どんな物語になるか、想像もできません(^^;)。

◆②SFとして観た時の恐怖の存在の設定の可能性

 クリーチャーが過去のホラー異星人映画の焼き直しにしか見えないのがSFファンとしては残念だったところ。
 視覚のない惑星の生物をどう創造するか、ここを徹底的に描かれた映画というのも観てみたいもの。音の感覚のみを持って進化した得意な生物を構築できたはずなので、奇想な発想としてはせっかくの設定が勿体無い気がしてしまう。

 たとえば参考書としてはアンドリュー・パーカー著『眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く』を推します。
 視覚のない生物の惑星の成り立ち、その惑星からどうクリーチャーが地球へ渡ってきたか。そもそも真空の宇宙空間に対して視覚のない生物が宇宙進出するという技術の進化がありえるのか。
 と考えると、このクリーチャーは、カンブリア紀以前の視覚を持たなかった地球生物がどこかの地球の空間で進化を続け、それが何らかのきっかけで視覚生物への攻撃を開始し、、、、、、。

 続篇が作られるらしいがそんなこともワンダーとして取り込まれた映画になっていることを期待します。

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2019.09.11

■動画 ロシアのドキュメンタリー「今 敏 が夢を映画に変えた方法 」


Как Сатоси Кон превратил сны в кино ( 今 敏 が夢を映画に変えた方法 )

 今敏監督が亡くなって既に9年。ロシアのTV局が作成したドキュメント番組です。あらためてこのような素晴らしい監督を失ったことが残念でなりません。

 今敏監督の漫画とアニメの特集番組。ロシア語で全く分からないですが、ザクッと観てみました。映像は国境を越える、映像オタクとしてビンビン、そのマニアックな引用映像から、この制作スタッフが今敏作品を深く愛していることが伝わります。

 ディヴィッド・リンチからジョージ・ロイ・ヒル、ジャン=ピエール・ジュネ、テリー・ギリアムとの幻視しているファンタジー世界の通底、ダーレン・アロノフスキー『ブラックスワン』、クリストファー・ノーラン『インセプション』への今作品の影響シーンの対比分析まで、物凄く深く捉えています。

 『妄想代理人』を絵コンテ含め相当量の映像を引用、平沢進の音楽、『夢みる機械』についてもかなり時間を使って紹介しているのが、とても嬉しい。

 字幕は一度、ロシア語字幕を出した上で翻訳すると日本語字幕が表示できます。割と意味がわかるようになります。

 日本語字幕で全篇観てみましたが、この番組の密度は凄い。速射砲のように41分間に圧縮された今敏論。おそらく欧米露では今作品の研究論文も発表されているのではないでしょうか。日本のお役所も本気で日本アニメ文化を育てたいなら、そうした研究論文をどんどん翻訳して、世界的な映像文化の定着を図っていけばいいのに(^^)。

 日本でもここまでの特集は作られてないような…。是非、日本でも翻訳し放映してほしいものです。

◆関連リンク
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2019.09.09

■感想 リドリー・スコット監督『ブレードランナー ファイナル・カット』IMAX上映


IMAXで伝説を体感!『ブレードランナー ファイナル・カット』

 リドリー・スコット『ブレードランナー』、作られた時には、遥か37年後の未来だった2019年にIMAXレーザー@ 109シネマズ名古屋にて、2度目の劇場鑑賞。
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 まず素晴らしい音響で奏でられるヴァン・ゲリスの音楽に震えます。そして酸性雨ふるロサンゼルスの雑踏に紛れ込む音の臨場感。
もう何度も観ているこの映画だけれど、大画面での鑑賞は改めて、“映画”としての『ブレードランナー』を体感させてくれる。何度観ても「メモリーズ オブ グリーン」を背景に描かれるレイチェルの哀愁は素晴らしい。

Vangelis - Memories of Green

 「メモリーズ オブ グリーン」はリンク先の名曲です。
 今回、レイチェルが髪を解くシーンで、クリムトの描く女性の顔を想起したのですが、そう見えたのは、先日豊田市美術館で「クリムト展」を観たからでしょうか…。
 クリムトはともかく、名画に匹敵するシーンであることは間違いありません。IMAXの大画面に描かれる、映像に定着された名画。

◆ 『ブレードランナー』とクリムト
 海外のサイトでブレードランナーからクリムトの絵を想起したと書いてる人がいました。
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STUDIO YYANG

"Re-watched Blade Runner recently. An all time favorite film. This time certain scenes made me think of art."

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 画像、左がレイチェル。右がクリムトの"Pale Face (Blasses Gesicht)" 1907。
 リドリー・スコットが意識していたかどうか、聞いてみたいものです。

◆ 4K IMAXがお薦めです。

 帰ってきて、2K版を家の4Kテレビで観てみると、圧倒的にIMAX 4Kの鮮明さがわかりました。
 2Kは粒状感とぼやけた感じ、4Kはくっきりでデッカードの服の質感、レイチェルの顔、セバスチャンの肌の具合、街の細部等、全然違ってました。

日本全国版 IMAX® & Dolby Cinema®&Dolby Atmos®シアター情報 (ひろぶろぐ さん)

以下引用
“「グランドシネマサンシャイン池袋」現時点では日本最強のIMAX
・4K IMAX®レーザー/GTテクノロジー(4Kツインレーザープロジェクター)
・25.8× 18.9 mの巨大スクリーン
・12.1chサラウンドシステム

「109シネマズ 大阪エキスポシティ」
・4K IMAX®レーザー/GTテクノロジー(4Kツインレーザープロジェクター)
・26m×18mの巨大スクリーン
・アスペクト比 1.43:1
・12.1chサラウンドシステム

次に良いIMAXシアターは
・4Kレーザープロジェクター
・12chリアルサウンド
を備えた「TOHOシネマズ日比谷」「TOHOシネマズ新宿」「109シネマズ二子玉川」「109シネマズ川崎」「シネマサンシャインららぽーと沼津」「109シネマズ名古屋」「TOHOシネマズなんば (本館)」「109シネマズ菖蒲」「ユナイテッド・シネマ浦添」
他のIMAXは、2K (ハイビジョン)”

 IMAXでも上記劇場以外では2K上映なので、4Kでの鑑賞をお薦めします。

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2019.09.06

■動画 リッチ・リー監督 ラナ・デル・レイ PV『Doin’ Time』


Lana Del Rey - Doin’ Time (Official Video) Directed by Rich Lee

 何と!巨大女 ラナ・デル・レイ!!
 50年代のSF映画を彷彿とさせるビジュアルに加えて、意外(?)な展開のストーリーも素晴らしいです(^^)!

 そしてこの曲が入った新アルバムが『Lana Del Rey – Norman Fucking Rockwell』、ノーマン・ファッキング・ロックウェルって強烈!

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ラナ・デル・レイ"Lana Del Rey – Norman Fucking Rockwell"
(Amazon 輸入CD)

"1. NFR
2. Mariners Apartment Complex
3. Venice Bitch
4. F**k it I love you
5. Doin’ Time
6. Love song
7. Cinnamon Girl
8. How to disappear
9. California
10. The Next Best American Record
11. The greatest
12. Bartender
13. Happiness is a butterfly
14. Hope is a dangerous thing for a woman like me to have – but I have it"

 このミュージックビデオの監督 Rich Lee : リッチ・リー監督のHP に数々の動画が掲載されていますが、上に引用した動画のように、なかなかファンタスティックな動画です。

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2019.09.04

■感想 クエンティン・タランティーノ監督『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD - Official Trailer (HD)

 クエンティン・タランティーノ監督『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』@ミッドランドスクエアシネマ 、心温まる古き良き60年代アメリカ映画/TV文化の果実。

 もちろんタランティーノなので、速射砲のようなセリフの妙は相変わらず健在でノアール風味もあるけれど、でもエンドタイトル含め、幸福なハリウッドを体感できる。

 ディカプリオとブラッド・ピットが楽しんで演じているのも多幸感を醸している。

 この映画を見て、タランティーノが次作に予定してると噂される『スタートレック』が俄然観たくなる。本作でも特徴的な過去作のリミックスによる当時の映画のリボーン、これで60年代SF映画を再構築されたら、古き良きSF映画ファンは悶絶するでしょう(^^)。

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◆関連リンク

タランティーノ版『スター・トレック』実現すれば「宇宙版パルプ・フィクション」に ─ 監督就任の場合、引退作にする意向

"「サイモン・ペッグ(モンゴメリー・スコット役)には困っているんです。実際は何も知らないのに、さも知っているかのようなコメントをしているでしょう。“宇宙版『パルプ・フィクション』にはならないと思う”と彼が言っていたことがありましたけど、なりますよ!(爆笑) 僕がやるんだから、確実にそうなる。宇宙版『パルプ・フィクション』ですよ。脚本を読んで『パルプ・フィクション』的な側面を感じましたし、こんなSF映画の脚本は読んだことがない。こんな要素の入ったSF映画、ありませんよ。だから作りたいんです。少なくとも、そういう意味では唯一無二の作品ですね。」"

タランティーノ監督「スター・トレック4」は宇宙が舞台の「パルプ・フィクション」

" パラマウント・ピクチャーズとJ・J・エイブラムスの製作会社バッド・ロボットは、タランティーノ監督のアイデアをもとに「スター・トレック4(仮題)」の準備を進めている。すでに、マーク・L・スミス(「レヴェナント 蘇えりし者」)が執筆した草稿が存在するというが、タランティーノ自らメガホンをとる可能性について、「『スター・トレック』に関しては、誰かがその質問をするのをずっと待っていたんだ」と前置きし、「まだやるかどうかわからない。ただ、マークは本当にクールな脚本を書いてくれた。直さなくてはいけない点があるが、本当に気に入っている」と話す。

 この脚本には『パルプ・フィクション』の要素がある。こんな要素が盛り込まれているSF映画なんて存在しないんだ。だからこそ、みんなはこれを作りたいと言ってくれている。少なくとも、この点に関してはとてもユニークだからね」と説明する。"

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2019.09.02

■情報 クラウドファンディング「小松左京音楽祭」

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「小松左京音楽祭」実現のための協賛金募集

"9月13日(金)午後11:00まで支援を募集しています。

プロジェクトの展望・ビジョン

「小松左京音楽祭」の実現は、「日本沈没」という小松左京が9年の歳月をかけて「日本」および「日本人」への思いを込めた名作を、音楽で表現してくださった多くの名曲が甦ることを意味します。楽譜と音が後世に残せるのです。

日本の音楽史的な意義は大きいと思います。

また、このプロジェクトを通して、小松左京という作家が「日本沈没」だけでなく、多様な作品を多様なメディアで多くの方に発信していたことを再認識してもらえるでしょう。

1960年代のテレビで実験的なアニメと実写の合成ドラマ「宇宙人ピピ」、1969年から70年にかけては人形劇「空中都市008」など、いずれも冨田勲さんの作曲でした。

さらに、日本映画音楽を支えたピアノ「メイソン・アンド・ハムリン」の物語も、多くの方を感動させるでしょう。

本人もビオラを弾き、戦後すぐに中学の同級生、高島忠夫さんと軽音楽バンド「レッド・キャッツ」を組んで演奏していた小松左京。大好きな音楽を通して、多くの人々を結びつけ、楽しんでもらえるとしたら、本当にあちらの宇宙で喜んでいることでしょう。"

 今から46年前、1973年に小松左京が産み出した『日本沈没』。ラジオドラマ化、漫画化、映画化、TV化とおそらく日本におけるメディアミックスの先鋒を走ったSF小説です。

 この音楽祭は、小松左京の『日本沈没』のラジオドラマ、映画、TVの音楽を中心にその他の小松左京作品を含めて、一同にその音楽を集めて、オーケストラ・トリイプティークが演奏するコンサートです。

 ご紹介が遅れ、すでにクラウドファンディングは、目標額を達成していますが、まだ支援は可能で、コンサートチケット、CD等の特典があるので、小松SFファン、日本沈没ファンにはお薦めです。

樋口真嗣、新企画「小松左京音楽祭」始動!あの名曲がオーケストラで蘇る!?(Togetter)

 プロジェクト「小松左京音楽祭」実行委員長の樋口真嗣監督がtwitterでつぶやかれた内容がまとめられています。とても興味深い企画です。

オーケストラ・トリイプティーク

"この100年で初演された日本人作の管弦楽曲は3000曲を超えるとも言われますが、その殆どは初演されたきりで再演の機会もなく眠ったままになっています。なかなか聴く機会のない知られざる作品を掘り起こし、それら名曲に今一度接する楽しみを広く提供したい!そのような思いを持って、日本の作曲家を専門に演奏するオーケストラとして、35歳以下を中心としたプロ奏者により2012年結成しました。"

◆関連リンク
・当ブログ関連記事 ラジオドラマ『日本沈没』についての記事など
 中学時代に、『日本沈没』マニア、特にそのラジオドラマと映画にはまっていた僕の記憶を記事にしています。
 中学生の僕が、ずっと未来にラジオの『日本沈没』の音楽を取り上げたコンサートが開かれると聞いたら、どんなにか喜ぶでしょう(^^)。
 ということでこのニュースを知って以来、ひさびさにラジオドラマを録音した3本のカセットテープを持ち出して、全部をデジタル化して iPhoneで聴いています。すでに50年近く経っているので、この録音は当時の文化的遺産かと。いつかネットでデジタルファイルをオープンにしたいなぁと思っています。

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