2008.07.17

■長編8ミリ怪獣映画
  山本拓監督『イチモツ』 上映会 開催

Ichimotsuhorz
山本拓監督『イチモツ』上映会 8月2日(土)@新札幌サンピアザ劇場

 (略)欲しい映像を手に入れるためにはフィルムを選ぶしかなかっただけだ。
 撮影された8mmフィルムは、現像所が国内に存在しないためドイツに空輸された。そのリール数、実に190本。(略)

 驚嘆すべきは、この作品が『ジョーズ』や『トレマーズ』といった怪物映画の系譜に連なる、人食い巨大亀退治の映画ということだ。この時代にあえて見せる、人智を越えた存在との格闘とはいかなるものか。そして登場人物が抱える運命とは。これこそがこの作品の最大の鍔迫り合いであると言えよう。

 8mmフィルムの現像って、既に国内ではできなくなっているんですね。知りませんでした。ドイツへ空輸とは、自主映画界も大変なことになってます。

 mixiの足跡から辿って見つけた面白そうな自主映画。
 タイトルのインパクトありますが、予告編映像もなかなか。8mmの質感とディジタル合成のメリハリとアナログで迫力のある音楽が独特の雰囲気を作りだしています。

 札幌ではとうてい行けませんが、DVD出ているようなので、いつか見てみたいものです。

◆関連リンク
アマチュア映像作家のウラ梁山泊!?“映像温泉芸社”

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2008.07.16

■イベントーク「シュヴァンクマイエル展」
   @ 愛知県文化情報センター

 ~ゆらゆら大陸~のununさんから情報をいただきました。
 地元名古屋でのシュヴァンクマイエルの美術展は初めてなので、東海地方のファンにはとても嬉しい。まだ愛知県文化情報センター公式HPでも詳しくは触れられていない情報です。

 ununさん、ありがとうございます。長文ですが引用させていただきます。

イベントーク「シュヴァンクマイエル展」

■会期:2008年8月26日(火)~31日(日)
■会場:アートスペースG(愛知芸術文化センター12階)
■主催:愛知芸術文化センター企画事業実行委員会(愛知芸術文化センター、 中日新聞社、東海テレビ放送)
■企画・制作:愛知県文化情報センター(名古屋市東区東桜1-13-2、
     Tel.052-971-5511 内線724、Fax.052-971-5644)
■後援:チェコセンター〈予定〉
■企画協力:株式会社レンコーポレーション
■入場料:500円程度を想定

■主旨
 「イベントーク」は、愛知芸術文化センターが開館した1992年以来、継続している 企画で、身体を統一テーマに、様々な芸術ジャンルの先端的な状況を、横断的に切 り取り紹介してきました。身体は、インターネットの進展などにより、ヴァーチャ ルな電子情報空間の重みがしだいに増してゆく状況において、いわばその対極にあ るものとして位置づけられ、それゆえ、私たちが生きる現代社会を相対化し、考察する上で、極めて有効なキーワードであるといえるでしょう。
 チェコの映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルは、粘土や人形、オブジェ、実写映 像など、様々な要素を組み合わせ、コラージュし、融合する、独特かつ特異な手法 のアニメーションで知られるアーティストです。彼が提示する、変形、融合し、時 に崩壊する異形の身体像は、シュルレアリスムの論理を独自に追求した、現代社会にある歪みや抑圧を視覚化したものといえますが、同時にその独特なイメージの飛 躍によって、観る者に諧謔やユーモアを感じさせ、奥行きの深い世界を実現してい ます。
 シュヴァンクマイエルは、近年、日本でも若者を中心に熱狂的な支持を集めていま すが、一般に広く知られているのはアニメーション映画で、これは彼の表現の一側面にすぎません。彼自身、自分はシュルレアリストであって、アニメーションはそ れを実現する手段の一つに過ぎない、と発言しているように、本来の姿は、様々な手法の作品を手掛ける、総合的なアーティストというべき存在です。この展覧会では、平面のコラージュ作品を中心に展示を行い、造形美術の仕事をまとまった形で 紹介することで、その一端を紹介します。

■展示予定作品
『不思議の国のアリス』原画(2006年) 21点
『鏡の国のアリス』原画(2006年) 21点
『人間椅子』原画(2007年) 16点

 昨年のラフォーレ原宿の『 ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展~アリス、あるいは快楽原則~』で展示された作品のようです。

 僕もまた観に行きます。芸術文化センターのあの空間で観るシュヴァンクマイエルがどんな印象をもたらしてくれるか、とても楽しみ。

◆関連リンク
愛知県文化情報センター:自主企画事業.

イベントーク 「シュヴァンクマイエル展」
(アート・アニメーション・フェスティバル2008と同時開催) アートスペースG 8/26~8/31 (予定) パフォーマンスやレクチャー、上映会など異なるジャンルを横断する構成で、気軽に様々なアートに触れることができる「イベントーク」。今回はチェコの映像作家シュヴァンクマイエルの作品を展示するとともに、関連する講演を実施する。

 同時開催の各企画については、以下参照ください。(これもununさん情報です。)

続きを読む "■イベントーク「シュヴァンクマイエル展」
   @ 愛知県文化情報センター"

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2008.07.15

■直径7m、遠隔操作で飛ぶ独自設計「UFO」の正体
  『UFO Project with Peter Coffin at Cinimod Studio Ltd』

UFO Project with Peter Coffin at Cinimod Studio Ltd
直径7m、遠隔操作で飛ぶ独自設計「UFO」の動画 | WIRED VISION

Peter_coffin_ufo  すごい、お見事だ。2008年7月、ニューヨーク在住の芸術家Peter Coffin氏と、ロンドン在住のインタラクティブな建築家Dominic Harris氏とが手を結び、独自設計の「UFO」を飛ばしてみせた。

 この謎の飛行物体がポーランドはグダニスクを浮遊すると、小さな街の市民たちのあいだに衝撃と畏怖が広がった。

英Cinimod Studio社を率いるHarris氏によると、『Peter CoffinのUFOプロジェクト』製作になるこの円盤は、直径約7メートルのアルミニウム製で、ソリッドステート・ドライブ(SSD)搭載コンピューターが制御する発光ダイオード(LED)を約3000個装着している。

 なんかまたフェイクにひっかかっている気がしますが、これはWIRED VISIONが日本に紹介したネタ。とにかくYoutubeの動画がかっこいい。
 最近「米フロリダ大学准教授、「空飛ぶ円盤」の基本飛行技術で特許申請 - Technobahn」なんてニュースも読んでいたので、もしやついに空飛ぶ円盤の実現か!?と思ったわけです。しかし真相はあっけなく、WIRED VISIONの元記事で訳されなかった部分に書いてありました。人騒がせなWIRED VISION。

『Peter CoffinのUFOプロジェクト』(pixelsumo)

It is suspended from 8 points to a single 50m strop line attached to the Mi2 helicopter above.

 なんだ、ヘリコプターで吊ってやんの(^^)。
 エンジニアでもサイエンティストでもなく、「ニューヨーク在住の芸術家」というのがポイントでした。これ、何かのショーですね。

 でも観てみたい。こんなの小学生の時に自由研究で「世界の七不思議」を調べて発表してから、今も大好きなので、、、(^^)。

◆関連リンク
・Peter Coffin (artist) - Wikipedia, the free encyclopedia.
 人騒がせな人はこんな人。
・Youtube - オンボードカメラの映像
・YouTube - Gdansk UFO flight - onboard camera
 あなたもUFO搭乗を疑似体験できる!?

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2008.07.14

■アーサー・C・クラーク『宇宙島へ行く少年:Islands in the Sky』

Inland_in_the_skytile_2

アーサー・C. クラーク, 山高 昭訳『宇宙島へ行く少年』(amazon)

司会のエルマー・シュミッツが、スポットライトをあびながら叫んだ。「それでは、優勝者をご紹介しましょう。ロイ・マルカムです!」興奮で体がしびれた。え、なぜかって?ぼくの名前だったからさ!それに、このワールド航空主催の航空クイズ番組に優勝したものは、世界中のどこへでも、ただで旅行させてもらえることになっていたからだ。もちろん、はじめから行き先は決めてあった。ぼくの行きたいところはただひとつ―地上500マイルに浮かぶ島、宇宙ステーションだった!大宇宙にあこがれる少年の夢と冒険を、巨匠クラークが生き生きと描きだした傑作宇宙SF!

 クラークが亡くなって何か未読の作品を読もうと思っていた。
 主要作品はだいたい読んでいたので、積読になっていた1952年のジュヴナイル作品である本作を読んだ。

 上の紹介文でわかると思うけれど、ストーリーはまさに少年の初めての宇宙体験を描いたジュヴナイル。

 ストーリーははっきり言うと、いまでは見慣れてしまった風景で面白みはない。
 しかしディテイルの書き込み、宇宙旅行を臨場感を持って描く手腕がとにかく素晴らしい。まだ人間が誰も宇宙へ出ていなかった時代に、クラークは脳内で確実に宇宙を体験していた、と思える描写。無重量と真空の描写が克明。

 さて最後に表紙について。どれも少年なのかよくわからないイラスト。
 特に右上の2枚目は凄い(^^;)。それにしても流線形の宇宙船と球形の宇宙島がノスタルジーを誘います。リアルにこんなデザインの宇宙船で映画化してほしかったりします。(『宇宙のランデブー』の映画化はどうなっているんでしょうか。)

◆関連リンク
・スペースコロニー - Wikipedia   
・Island in the Sky (1953) これはジョン・ウェイン主演の飛行機の映画。同名。
・Atomic Rocket: Space Suits.
 '50,60年代の宇宙服のイラストを集めたページ。なかなかいいですよ。

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2008.07.09

■ロフトプラスワン「『電脳コイル』ナイト」レポートリンク
  『電脳コイル ビジュアルコレクション』発売延期

 ぜひ行ってみたかったのだけれど、遠方でままならず。
 でもネットの皆さんのおかげで、かなり臨場感含めて体験できました。しばらく時間が経ってますが、リンク集です。

『電脳コイル』ナイト 第26話 生オーディオコメンタリー(Blog うまくいってる? さん)

ロフトプラスワン「『電脳コイル』ナイト」 まとめレポ(エヴァ)2ch「作画を語るスレex7」より

『電脳コイル』ナイト@ロフトプラスワンのレポ、開始します(Blog きなこ餅コミック)

東さん「現実には難しい。実現するとしても、テーマパークや、企業のイメージアップぐらい。あとは介護? 一都市がARで埋め尽くされるようなことにはならない」

磯監督「全部子供たちの妄想でしたーってオチにする可能性もあった」「最終回の構想は30パターンぐらいあった」
・子供だけで解決できなくなってしまったのは、カンナが死んでいるから。大人ではどうしようもできないことを、子供たちが解決するアニメを作りたかった。

・徳間書店の三ツ木早苗さん(プロデューサー)「メガばあの名前&ウマカリーの三ツ木です」「夏に『ビジュアルコレクション』が発売。正式ではありませんが、次は〈原作〉が出ます」原作って何ーーー!!?

 原作ということは磯監督自らの何か、ということでしょうか。漫画? 企画書?
 企画書はぜひ読んでみたいものです。あとDVDの特典でしか出ていない絵コンテだったら嬉しいのだけれど、、、。

[イベント]電脳コイルナイト (END_OF_SCAN)

人類を驚かせたアニメ『電脳コイル』のイベント『電脳コイルナイト』潜入ルポ(講談社MouRa)

磯光雄「最後まで見てくれてありがとうございます。『電脳コイル』というお話はこれで終わりましたが、また別の作品でお会いできたら幸いです。」

 「人類を驚かした」とは凄まじいコピーです。なんか勘違いされそう(^^)。
 次回作の情報が待たれます。数年先かなー。

◆関連リンク
『電脳コイル ビジュアルコレクション』(amazon)
・月刊アニメージュ【公式サイト】

『電脳コイル ビジュアルコレクション(仮)』08年夏発売決定!
磯光雄監督と作画チーフ・総作画監督の井上俊之さんのセレクトによる原画コレクション、そして磯監督の手による設定&資料を一挙に収録した、非常に濃~い1冊となる予定です。

6月下旬に発売を予定しておりました『ビジュアルコレクション』ですが、刊行スケジュールが7月中旬へと変更になりました。

新刊.net - 電脳コイル ビジュアルコレクション [大型本]

発売日: 2008年7月31日 木曜日

 7月中旬と7月31日、どっちが本当なのでしょう。

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2008.07.08

■Edward Burtynsky : エドワード・バーティンスキー監督
『Manufactured Landscapes : いま ここにある風景』公式サイト 

Manufactured_landscapehorz
Edward Burtynsky - Google イメージ検索より

映画『いま ここにある風景』公式サイト
参加方法|あなただけの“いまここにある風景”募集!

異様さ、残酷さをたたえながらも、圧倒的な美しさで私たちを魅了する“マニュファクチャード・ランドスケープ”。カナダ人写真家のエドワード・バーティンスキーが、産業の発展によって著しくその姿を変えてしまった風景を撮影する姿を追ったドキュメンタリー

映画公式サイトでは、「あなただけの“いまここにある風景”」と題して、一般の読者から風景写真を公募し、応募者に名前入りのオリジナルURLを発行。投稿された写真が映画公式サイトのTOPページを飾るという特集企画を展開。

 映画情報サイトcinemacafeを運営している株式会社カフェグルーヴさんよりメールで紹介いただきました。
 「異様で残酷なのだけれど美しい光景」という、とても奥深いものが描かれているようです。工場萌えと似て非なる重いテーマ。

 タイトルは、直訳の『製造物 山水図』とかの方が、コンセプトは伝わりやすかったのかもしれない。『いま ここにある風景』は、Manufactured Landscapesの表現からは、遠いものに思えるのだけれど、、、。

 今週の今ここ

 一般から応募された日本の風景がここで見られる。
 しかし産業で腐敗した美しい日本の情景が観られるかと思ったら、残念、ただの風景写真ばかり。この映画が投げかけている課題を理解しない(たぶん)日本人の撮った写真が複数並んでいる。これもある意味、ひとつの産業により汚染された日本の“いまここにある風景”と言えるのかもしれないが、写真のテーマは大きく逸れており、がっかり。

◆関連リンク
 というわけで、エドワード・バーティンスキー氏の写真へのリンク他です。
Edward Burtynsky [ Photographic Works ]
・View the Worldchanging.com Introduction Video
 この写真家のコンセプトがよくわかります。
YouTube - Manufactured Landscapes
 映画予告編。日本の公式サイトの映像が小さすぎるので、探してみたが少し大きいくらいのものしか見つかりませんでした。
YouTube - Manufactured Landscapes -- Edward Burtynsky
 監督本人が写真を紹介するカナダの番組
YouTube - Opening shot of documentary Manufactured Landscapes
 これは映画の冒頭。うーん、リンクを張っていいのだろうか。映画を観る前の方はクリックしないでください。

Edward Burtynsky: DVD『Manufactured Landscapes』(amazon)
 既に米国版はDVDが出ていて、日本のAmazonが扱ってます。リージョンにご注意。

Edward Burtynsky: 写真集『Manufactured Landscapes』(amazon)

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2008.07.07

■予告編 Scott Derrickson:スコット・デリクソン監督
  The Day the Earth Stood Still
  地球の静止する日

The_day_the_earth_stood_still The Day the Earth Stood Still
        (Apple Trailers)

 以前からニュースになっていたロバート・ワイズ監督の1951年の名作『地球の静止する日』のリメイク版の予告編が登場。

 シャープな映像が展開されていますが、このタッチが果たしてあの『地球の静止する日』のイメージを再現できるのかどうか。見ものです。

 予告編にはクラートゥとゴートが登場しているので、まだその姿を観たくない人は、ご注意を。

◆関連リンク
キアヌ・リーブスが古典SF「地球の静止する日」リメイクに主演 eiga.com

当Blog記事 ・新刊メモ『地球の静止する日

Kabluey ◆おまけ

Kabluey この奇抜な絵も面白い。

 

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2008.07.04

■デヴィッド・リンチ『マルホランド・ドライブ』
  TV版(?)パイロットフィルム!!
  David Lynch Mulholland Drive - Deleted pilot material

Mulholland_drive_pilot YouTube - mulholland dr. deleted pilot material 1/2
mulholland dr. deleted pilot material 2/2
Mulholland Drive - Pilot Tribute 

 これ、ファンには嬉しい!!
 定点観測で、Youtubeを検索してたら、あのリンチの最高傑作、『マルホランド・ドライブ』のパイロットフィルムがありました!!しかも別ヴァージョンで3本。

 確かに冒頭出たあの刑事のシーンや、犬のソファの前で電話する男など、観たことのないシーンが発見できます。

 3本目は字幕がスペイン語。これは下記のサイトがネタ元のようですが、詳しくは不明。

 どなたか情報をお持ちであれば、是非ご教示を。

http://www.twinpeaks06.crearforo.com/

◆関連リンク
Pilot Picture Gallery(mulholland-drive.net)
 写真ギャラリーもありました。
YouTube - David Lynch haastattelu MoonTV.

David Lynch promoaa Mulholland Drive a joskus 2002

 これも観たことのない『マルホランド・ドライブ』のメイキングフィルム付。ちょっとですが。
YouTube - David Lynch May 5 2008 Paris France.

David Lynch speaking at the Divan au Monde in Paris.

YouTube - RETURN OF THE JEDI by DAVID LYNCH?
 これは幻のデヴィッド・リンチ版『ジェダイの復讐』(??!)
YouTube - Mulholland Drive Alternate Ending.
 Mulholland  Drive, Inland  Empire,  Twin  Peaks,  Blue  Velvetをリミックスしたalternate  ending  re-edit。なかなかいいセンスですが、リンチをまだ観てない方は、是非本家を観てからにして下さい。オリジナルがけがれます。

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2008.07.02

■ロッタ&ウシィ・ゲッフェンブラード監督
  Astons Stenar : Aston's Stones アストンの石

Astons_stenar

Lotta & Uzi Geffenblad Astons Stenar : Aston's Stones
ロッタ&ウシィ・ゲッフェンブラード監督 アストンの石 / 2007年 / 9分

秋の夕暮れ、アストンは水たまりに光るひとりぼっちの石をみつけてそっとお家に持ち帰りました。その日からさみしそうな石をみつけては持ち帰り…。幻想的な色彩がストーリーの優しさをいっそう際立たせています。

 本業で某国へ海外出張中。空港の書店で見つけた絵本にDVDが付いていて、そこに絵本のアニメ化作品が入っていました。

 映像は静かな落ち着いた音楽と上の絵にあるような素朴で色彩が素敵なアニメ。少しノルシュテインタッチです。犬のアストンの親子の描写が素晴らしい。
 一方、絵本のタッチはアニメより重厚。さらに深みがあります。

 調べてみると、日本でも第20回東京国際映画祭「みなと上映会」 第15回キンダー・フィルム・フェスティバルで上映されたとか。

 絵本も邦訳が出版されていました。

ロッタ ゲッフェンブラード, Lotta Geffenblad, 菱木 晃子『アストンの石』

ロッタ&ウシィ・ゲッフェンブラード
1962年生。ストックホルムのベックマン美術学校で学んだのち、1985年よりアニメーションの制作に携わる。夫君ウッ ジ氏とZig Zag Animationという工房をつくり創作する。また最近は絵本作家としても注目されている。デビュー作『アストンの石』で、2004年ボニエ・カールセ ン社主催の絵本コンテスト1位

 出版社の小峰書店公式HPにも記載がないので、おそらく日本版にDVDはついていないのだろう。でも是非観ていただきたい一品です。残念、Youtubeにもない。

◆関連リンク
アストンの石・北欧文学翻訳 菱木晃子(ひしきあきらこ)公式ホームページ

アストンは、ひとりぼっちで寂しそうな石を拾っては家へ持って帰ります。しだいに家の中は石だらけになっていき……。アニメ作家として活躍する作者の絵本デビュー作。

〈思い出ひと言〉
なにかにこだわる子どもの気持ちが、とてもよく描けている絵本だなと思います。編み物好きのパパの存在感も最高! 8月の猛暑の最中、作者のロッタさんがご家族とともに来日され、関係者の皆さんといっしょにランチをごいっしょできたのも楽しい思い出になりました。

・小峰書店 ヨーロッパの絵本コレクション
ZigZagAnimation ご夫婦のアニメスタジオHP。作品は以下。

A Film by Uzi & Lotta Geffenblad

* Best Short Animated Film in Seattle, USA 2008
* The Siver Goats award in Ale Kino!, Poland 2007
* Children's Jury Prize in Wissmbourg, France 2007
* Jury's Diplom in 14th KROK, Ukraine 2007
* Honourable Mention in Ottawa, Canada 2007

Astons stenar (2007)(IMDb)
東映アニメーション研究所 | 【特別講義】スウェーデンのアニメーション

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2008.07.01

■小田部羊一著/なみきたかし責任編集
  アニドウ 『小田部羊一アニメーション画集』予約受付中

Otabe_gasyuu_2 小田部羊一アニメーション画集
予約受付 (アニドウHP)

発売時期:2008年7月28日
価格:書籍本体14,700円(税込)
書籍体裁:A4縦ワイド297×230 
上製本/布クロス/特製ケース 
ページ数:300P

メルマガ登録された方には、さらに耳寄りな情報もお伝えしています。

 アニドウのメーリングリストで教えてもらいました。
 予約受付は2008/7/20まで。

 メルマガの耳寄り情報はここに書いてしまうわけにいきませんが、本当にこの本をほしい方なら、是非メルマガ登録をお薦めします。特典があります。

 小田部さんの絵のこの柔らかで健やかな感じは、絶品ですね。
Otabe  一度でいいからイメージスケッチの水彩画のタッチで動き出すところを観たいと思うのは僕だけでしょうか。

 あ、ジブリにとっては『ホーホケキョ となりの山田くん』の悪夢が、、、(^^)。

 あのテクノロジーで小田部羊一水彩スケッチアニメが観たい!

◆関連リンク
名作が生まれる場所 奥山玲子・小田部羊一夫妻に聞く 
 アニメ夜話で見た髭のイメージが強いのですが、髭のない顔はこんな方。
インタビュー 小田部羊一さん
小田部羊一(Googleイメージ)
『アッコちゃん』の宮崎駿・小田部羊一担当パート
・当Blog記事 『空飛ぶゆうれい船』 大好きなこの作品の作画監督も小田部氏。

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2008.06.30

■完全変形 電人ザボーガー

Zaborger

電人ザボーガー ギャラリー 変形パターン 製作工程 blog 製作記 (バジルの造形魂さん)

 ミのつく職人さんにmixiで教えてもらいました。これは凄い。特に製作工程のページは圧巻。

 フィギュア、全く詳しくないですが、最近はメーカー商品もこうした造形家の作品も凝りに凝ってますね。

 想えば我々子供時代にどれだけTVのイメージとオモチャのギャップにがっかりさせられたか、、、。

 我々ファンの積年のもっとリアルなおもちゃを観たいという想いとこれら造形家の熱意が結実して充実してきてるのでしょうね、フィギュア。我々の子供時代の魂の叫びの具現化(^^;;)

 で、どこにもないフィギュアを自分の手で作り出す、というチャレンジとこの完成度、想いの強さに圧倒(^^)されます。これは熱い。

 ぜひ変形をコマ撮リにしてムービーとして見せていただきたいものです。
 もしくはこれに触発された誰かに実物大を作ってもらいたい。

Zaborger_4legs  製作工程に掲載された右の写真、これって、バイクメーカが実際にロボットとバイクの融合技術として作ったら、モーターショーとかでメチャクチャ受けるのではないか。こんなものがモーターショー会場を人を乗せて走りまわり、二足歩行形態へ変形するのを是非観たい!

 あ、そうじゃないか、バイクメーカでもあるホンダならアシモの技術があるから即、作れるじゃん。最近ASIMOも人工知能関連の技術開発アピールがほとんどで少し地味なので、いっちょうこういう派手なのをよろしく >> ホンダのロボット技術者殿

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2008.06.27

■ドキュメント オン ヤン・シュヴァンクマイエル
  Documentary on Jan Svankmajer

The_animator_of_prague_jan  定点観測しているYoutubeでのヤン・シュヴァンクマイエル関連映像を4つ紹介します。
 詳細はよくわかっていないので、すみませんが皆さん、各ファイルを観て解説をコメントでお寄せいただければ幸いです(^^;;っていいかげん)。

YouTube - Documentary on Jan Svankmajer :
 PART 1/3
 PART2/3  PART 3/3

 TALES FROM PRAGUEというチェコのTV番組におけるシュヴァンクマイエル特集番組(らしい)。

 いくつかの作品の紹介と、FILM WRITERのMichael O'Pray氏が語るシュヴァンクマイエルの世界、という番組。制作風景とシュヴァンクマイエルの言葉が貴重か。

Jan Svankmajer at the 1997 SF International Film Festival

San Francisco International Film Festival's Golden Gate Persistence of Vision Award in 1997

 サンフランシスコのフィルムフェスティバルの授賞式でのシュヴァンクマイエルのコメント。
 通訳(or司会)の女性がやたらとしゃべって笑っているが、いったい何が可笑しいのか。シュヴァンクマイエルがギャグを連発しているとは思えないので、なんだか不思議な光景です。って、ちゃんとヒアリングしろよ>>自分。いや、わからないんです(^^;)。

Jan Svankmajer in conversation
 立ち話のようなシュヴァンクマイエルとの会話ビデオ。

Where is Jan Svankmajer?
 現在のプラハの街で、シュヴァンクマイエルのことを一般の人々に聞き込んでいるビデオ。なんだかこれもよくわからない映像。

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2008.06.26

■クレイジー・ヘリコプター/モノ・ティルトローター
    Crazy Copter / Mono Tiltrotor

Mono_tiltroter

Mono Tiltrotor (MTR) Rapid Vertical Deployment System

 ヘリコプターと翼を組み合わせた不思議な飛行機を開発している会社のHP。
 CGでカーゴを拾い上げて輸送する様子が観られます。

 まるでトンボのような機体の愛嬌はなかなかのもの。
 しかしこれだけダイナミックに翼が動いて信頼性とか、動的な飛行特性は大丈夫なのだろうか。とりあえず物理シミュレーションとして機構解析的なところは大丈夫だろうけれど(それにしてもあの長さの翼のモーメントはプロペラの揚力に相当影響しそう)、空力の流体解析がちゃんとなされているか素人目にも不安感いっぱい。

YouTube - Baldwin Technology Mono Tilt Rotor. 3D-CG

YouTube - Baldwin Mono Tiltrotor RC model tests.
 こちらはラジコンによるテストの実写映像。まだまだヨチヨチ。
 プロペラの駆動で前進飛行すると、羽が横に広がって揚力を生じているよう。

YouTube - Crazy Copter Wind Tunnel Test.
 翼の風洞テスト。前方からの風速の変化により翼が広がる様子。

◆関連リンク
Aerocopter :: Virtual Simulation.

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2008.06.25

■視覚/聴覚/触覚 19世紀と20世紀の夢 
    iPhoneに至るロードマップ (2/2)

Parc_alt_2■アラン・ケイの描いたマルチメディアの夢

スティーブ・ジョブスは、スミソニアンの「コンピュータの歴史」のインタビューで、 ALTOの重要な3つの機能を指摘している。
GUI(Windowsとメニュー、マウス)
オブジェクト指向(Simula言語とSmalltalk)
ネットワーク(LANで使われているEthernetという仕組み)

 アラン・ケイと言えばこのMACの源流となったALTOと、ダイナブックのコンセプトが有名である。iPhoneが出た時に僕がまず思ったのが、ついに理想のダイナブックが現れたっていうこと。

ダイナブック - Wikipedia

ケイの構想したダイナブックとは、GUIを搭載したA4サイズ程度の片手で持てるような小型のコンピュータで、(略)文字のほか映像、音声を持つ「本(book)」のような存在であり、それを扱った人間の思考能力を高める存在であるとした。

 「手」の中で視覚と聴覚を拡張し「人間の思考能力を高める存在」としてのiPhone。

Parc_alt_mause  アラン・ケイのALTOで画期的だったのが、GUIに加えてマウスによるマン・マシン・インタフェースの実現があった。ダイナブック構想のロードマップの第一ステップとして構築されただろうALTOにおいて、ここで僕はマウスオペレーションによる触覚の利用に着目したい。

 ダイナブックが「手」の中に入る究極のモバイル機器として構想されたのであれば、当然将来「手」の感覚として重要な「触覚」と密接な関係を持たせようと考えるのは自然である。そして1973年時点で、ハードウェアとして手の中に入る大きさを実現できないALTOと手の関係をどう構築するか、というのがアラン・ケイのひとつの課題だったと想像してみる。

 手で直接オペレーションできないものを手とコンピュータの間に介在するマシンで解決しようとするのはごく自然である。そして生まれたマン・マシン・インタフェースであるマウスなのではないか。

 ALTOは、GUIによる視覚とマウスによる触覚を用いたインタフェースを特徴として、ダイナブックの源流として生まれたわけである。この時点でいずれ手の中に収めることを想定し、触覚を利用していこうということの自覚がどれだけアラン・ケイにあったのか、是非聞いてみたいものである。 

◆iPhoneの特徴は触覚インタフェース

 前日の記事で最後に書いた日本のハイテクケータイになくてiPhoneに明確に存在するのが、この触覚インタフェースである。

 ALTOを源流にもつMACはマウスがキーデバイスであった。そしてそこからダイナブックへ至る道筋の中にあるPowerbookとNewtonにおいて触覚の利用がどれだけあったか。Powerbookではトラックボールとトラックパッド、Newtonではペンによる手書きの利用とページをめくるようなタッチオペレーションがあった。これは触角の利用としてはまだマシンの介在がかなりある。

 そしてさらに集積化されて手の中に入っていくことで、触覚を自覚的に直接利用する形態がとられたのが、ALTO、MAC、Powerbook、Newtonの直系の子孫にあたるiPodである。

Etsuraku_kyouhan_sha_ipod_touch  iPodが画期的だったのは、iTuneによるビジネスモデルは別にして、指による直感的なオペレーションである。聴覚デバイスであるiPodなのだけれど、実はユーザに快適な感覚を提供していたのは、あの指の操作による高速の曲選択のインターフェースだったのだと思う。おそらく操作性のシンプル化を狙ってボタンを減らすことが直接的な目的であったのだろうが、あの操作の気持ちよさはそれだけで生み出せるものでない。

 あきらかに手の中に入るマシンであるから、触覚を快適に刺激することが自覚的に設計された成果がiPodなのではないかと思う。指を高速で機体に滑らせる触覚と、視覚に入ってくる曲名の高速スクロールの同期する感覚。これがiPodの操作感を気持ちよくしていた心理的な仕組みではないかと思う。少なくとも僕がiPodを初めていじった時の面白さのコアはそこだった。あの気持ちよさは癖になる(^^;)。iPodって愛着が沸くのはこの効果がかなりあるのではないだろうか。

 そして進化したタッチオペレーションの現時点の到達点としてのiPhone。
 iPodに対して直接スクリーンの映像を指で操作する感覚は、視覚と聴覚と触覚をよりいっそう密着させる。もともと人が作り出したマシンはどんなものも人の五感を延長した器官という意味合いを持つ。その延長された器官である手の中のマシンからダイレクトに三つの感覚器官に情報が同期して送られることで、マシンと人の結びつきはいっそう強くなってくると考えられる。

 僕はまだiPhoneは手にしたことがなく、電気店の店頭でiPod Touch(このダイレクトに触覚を表現したネーミングのマシン)を少しいじっただけである。でも手の中の映像が指の触覚に同期して、画像をめくったり拡大したりできるのはとても快適だった。

 長時間自分のマシンとして持ち続けた時にこの感覚がどこへ行き着くか、とても楽しみである。おそらく器官の延長として自分につながる愛着はiPodより強くなるような気がする。この愛着がアラン・ケイの構想したダイナブックの真の姿のような気が少しする。人とつながって知覚を拡張するデバイス。

Shokukakku_isu_3  電車の中でケータイをいじる人々をついマン・ウォッチングしてしまうのだけれど、それぞれが手の中の機器をとても愛でているように僕には見える。ある意味、なんであんなにずっといじっていられるんだろうという不可思議な感覚を持つこともある。
 今後、ダイレクトに手の中で視覚と聴覚と触覚につながるiPhoneが電車の中でどう人々に触れられていくのか、街にiPhoneが広がっていった時にどんな光景が見られるか、今から楽しみである。とか言ってて、自分の手の中のiPhoneに夢中で他人を見る余裕がなくなってたりして(^^;;)。ここまで長文を読んでいただいた方、最後なんだかへんな中毒的な情景をイメージさせてしまってすみません。

 やはり触覚は、ヤン・シュヴァンクマイエルが『悦楽共犯者』で描いたように、どこか淫靡。今のケータイを熱心にいじる人々に覚えるちょっと奇妙な感覚は、ここへつながっていたんですね。

※昨日掲載したロードマップを眺めながら、iPhoneと日本のケータイを比較して考えたのがこの分析。「触覚」に拘りすぎて論理的な構築が今一歩。直感的に感じている先進性をなんとか文章にしてみたかったのだけれど、かなり最後ジタバタしてしまった。
 「触覚」とか言わず、GUI含め単にマン・マシン・インタフェースの先端をリードしてきたALTO-MAC-NEWTON-iPodといったAPPLE DNAの開花がiPhoneの革新である、とまとめた方がしっくりくるかも。
 そう書くとあまりに一般論になりそうなのと、どっか直感が「触覚」が今後の革新のキーワードになるんじゃないかと訴えてくるので、僕は僕のゴーストに従ってこんな表現をしてみました。

 皆さんがiPhoneにいだく先進性について率直な意見がいただけると嬉しいです(^^)。

◆関連リンク
iPhoneに触覚フィードバック技術を採用? - CNET Japan
 既に触覚/視覚フィードバックは採用済。触覚/触覚フィードバック技術について。
 本記事の趣旨から考えると、ズバリロードマップにのっかってます。
携帯電話依存症 触覚の影響については書かれていませんね。
・当Blog記事
 触覚インタフェース「iPod touch」
 触覚インターフェースの進化 Apple iPhoneとNEWTON動画
 レポート 公開講座 シュヴァンクマイエル氏と語ろう触感と想像力 遠隔ニワトリ愛撫システム

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2008.06.24

■視覚/聴覚/触覚 19世紀と20世紀の夢 
    iPhoneに至るロードマップ (1/2)

Iphone_road_map
 iPhoneは人間がテクノロジーに夢みたもののうち、視覚/聴覚/触覚にかかわる機器を高密度に集積化したものである、とまずは大げさに本稿の趣旨をまとめてみる。

 この視点を表現したくて、夕食後の3時間を費やしてまとめたのが上の画像である。横軸を時間として(かなりいいかげんだけど)iPhoneが持っている機能を各機器の歴史として表現すると、このようなテクノロジーのロードマップが出来上がる(まったく何やってんだか(^^;;))。そして頂点に位置するのが、これらの機能を統合集積化したiPhoneである。

 人間の五感のうち視覚と聴覚は19世紀にテクノロジーによって、時間と距離を自由に飛び越えることが可能になった。
 まずニセフォール・ニエプスによりヘリオグラフィが1824年に作られて、写真という形で視覚の拡張を実現した。
 そして1860年フランス人発明家エドワードレオン・スコットが紙に記録する蓄音機を発明し音の記録により聴覚を拡張(最近、エジソンは蓄音機の発明者としてその席を譲ったとか)。続く1876年にベルによって電話が創造され、遠隔地との聴覚の交感が実現。
 さらに視覚は、1893年エジソンのキネトスコープによって動画像を獲得することになる。 

 20世紀は映像の世紀と表されるように、19世紀末までに作られたこれらテクノロジーの種を育てて、視覚/聴覚の高細精化と機器の小型化を実現した世紀であると記述することができる。

 ここで活躍したのが、もちろんデジタルテクノロジーによる高集積化技術である。

 上の画像で表現されるのは、この高集積化によってiPhoneに取り入れられた各種の感覚拡張機器のロードマップである。本来はその大きさを画像の大小で表現し集積化度合いも示したかったのだけれど、恐ろしく時間のかかる作業になりそうだったので今回は割愛。
 それでもこれら多くの機器を集約したことによる小型化の度合いは充分に表現できているのではないかと思う。直感的には機器として数百分の1くらいの高集積化。データの分まで含めるとおそらく、さらにそれより3~5桁上の規模になるのではないだろうか。

 我々は恐ろしく集積化したテクノロジーの未来を今、入手できるわけである(まだ半月ほど先だけれど)。

 ここまでで書いたのは視覚と聴覚の拡張についてである。
 実はこれらの集積化だけだったら、我々は日本のお家芸である小型化技術の成果で、既に携帯電話としてテクノロジーの成果を得ている。

 iPhoneの日本登場のニュースが出て以来、ネットを中心としてiPhoneが日本で売れるか売れないかという多くの予測が書かれている。その中で多くの評者が挙げていたのが、既に日本のケータイユーザはiPhoneより高機能なハードウェアを手にし、独自に進化した絵文字とかオサイフケータイといった機能に慣れているから売れないだろうという分析だった。

 でも売れるか売れないかの議論は置いておくとしても、何かやはり先進的な感覚に溢れているのであるiPhoneは。そこで考えていたのが以下。ここでは触覚がキーとなる。

★長文になったので、続きは明日へ。

◆関連リンク (参考サイト)
 今回の記事は下記を参考にさせていただきました。
腕時計 - Wikipedia.First OMEGA wristwatch, 1900.
やっぱりニッポン製 じっくりニッポン製「ニッポンはじめて物語」 1アストロン
ゲーム機の歴史 携帯ゲーム機の系統樹 - Engadget Japanese
SANYO|ポータブルナビゲーションシステム|ゴリラ|Gorilla History
ラジオ・ラジカセ博物館
 これを見て思い出したパナソニックのラジカセの名前が「MAC」。
 僕の「MAC」初体験はこれでした。マイクが分離して使用できるのがかっこよかった。

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2008.06.23

■マイクル・コニイ『ハローサマー、グッドバイ』の続編
   Michael Greatrex Coney "I Remember Pallahaxi"

I_remember_pallahaxi I Remember Pallahaxi (PS Publishing Current Catalogue).

Synopsis / Contents: I Remember Pallahaxi is the previously unpublished sequel to Michael Coney's classic Hello Summer, Goodbye. Set hundreds of years after the events recounted in Hello, I Remember Pallahaxi is a mystery story: a murder mystery on one level, and on another level a mystery about the origins of the native aliens.

 山岸真さんのコメントで『ハローサマー、グッドバイ』の続編があるという情報をいただき、調べてみました。
 右の表紙のハードカバーが、コニイが亡くなった2005年のあと、2007年12月に500部、電子出版されたようです。

 下記に出版の経緯がコニイの家族とのメールという形で記されています。

Michael Coney'--I Remember Pallahaxi.

Dear Friends, Neighbours and Fans,
(略)
When Mike knew he was terminally ill and that his time was very limited he decided to put some unpublished novels on his website as a gift to his readers to download free. As you will see, since then Peter Crowther of PS Publishing and Dorothy Lumley, Mike's agent have decided it would be a much greater gift to publish two titles "I REMEMBER PALLAHAXI" and "HELLO SUMMER GOODBYE" in a deluxe slipcase containing both titles. 
(略)
  Sincerely, 
  Daphne Coney and Family

Michael G. Coney『I Remember Pallahaxi』(amazon)

 500部発行らしいけれど、日本のAmazonでも購入可能。

 山岸真さんのコメントによると、日本でも今回の『ハローサマー、グッドバイ』の売れ行き次第では続編の翻訳出版の可能性があるとのことですので、是非、コニイファンは新訳を購入しましょう。

 またコニイ未読の方も、瑞々しい筆致で書かれたコニイの物語世界はお奨めですので、お手にとられて至福の読書体験を。

Hello_summer_goodbye ◆関連リンク
Michael Coney 作品リスト (PS Publishing)
 右の書影は電子出版版『Hello Summer, Goodbye』。
 この表紙ならsay*3さんもOK?
・ネットでダウンロードできるコニイの作品
 コニイの5短編他
 長編 Flower of Goronwy

Author's Note: An impossibly perfect young woman appeared in my novels Charisma and Brontomek and generated a lot of fan mail. People asked if she was based on a real person; and if she was, what a lucky guy I was to know such a woman. Well, unfortunately she was not real, and I emphasized this point by having her disappear into nothingness at the end of each novel. She was an impossible male dream. Her physical appearance was based on the movie star Susanna York (a clue to that is her fictional name Susanna Lincoln) but her personality was all my own erotic imaginings.(略)

 非常に興味深いコニイの女性キャラクタについてのコメントです。
 『ブロントメク!』のキャラクタは特別本編の主題と密接に関係しているので、このコメントと照らし合わせてじっくり再読してみたいものです。
・そして上の文章の末尾でコニイがモデルにしたと語っている英国の女優
 スザンナ・ヨーク(Susannah York) のプロフィール - allcinema

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2008.06.20

■マイクル・コニイ 『ハローサマー、グッドバイ』 山岸真新訳 !

Hello_summer_goodbye『ハローサマー、グッドバイ』(amazon)
             河出書房新社

マイクル・コーニイ 著  山岸 真 訳
定価893円・本体850円

内容紹介
戦争の影が次第に港町を覆うなか、少年と少女は出会う。惑星規模の機密計画が姿をあらわす日が近いことは、いまだ知らずに……少年の忘れえぬひと夏を描いた、SF史上屈指の青春恋愛小説、待望の完全新訳版。

 復刊.comのメールで知りました。
 なんか無性に懐かしいマイクル・コニイ 『ハローサマー、グッドバイ』が、山岸真の新訳で読めるとはたいへん嬉しい。

 にしてもこの表紙は、さすがに照れくさい。
 思わず書店で「娘へのプレゼントなんです。包んでください」といいわけしながら、自分の分を買ってしまうかも(^^;)。

 ネットで誰か何か書いていないかと思ったら、同世代の殊能将之氏が書いてました。
 殊能氏とコニイは、アンマッチな感じなんですが、、、(^^)。

a day in the life of mercy snow. 

オレもおっさんだからさ、「心の故郷」が復活するのはうれしいんだけど、若者たちはなにをやっとるのかね。オレが知らない新しくおもしろいSFやミステリってないのか?

マイクル・コニイ 復刊特集ページ

ブロントメク! マイクル・コニイ  復刊リクエスト投票.

 惑星アル カディアを回る六つの惑星が五二年に一度揃って空にかかる時、高潮に乗って何兆というプランクトンの群れが、海面にカタツムリの足跡のように輝いた。この マインドと呼ばれるプランクトンと巨頭鯨は共生関係にあった。マインドは密集することにより人間のテレパシー能力を増幅させる、リレー効果を持っていた。 人々は催眠術にかかったように次々に海に入り、やがて黒いヒレの群れとひとつになり血の海に呑み込まれてゆく。子供を守る見返りにマインドは餌を要求する のだ。こうして過去二年の間に全人口の3割は他の惑星へ移住、経済は崩壊に瀕していた。そんな折、巨大企業ザリントン機関が経済復興の援助を申し出、アル カディア議会はそれを承諾。やがて移民として無定形生物と巨大トラック・ブロントメクの群れが送り込まれて・・・。

 僕は『ハロー、サマー』より断然『ブロントメク ! 』派でした。
 これ、本当に素晴らしい傑作 ! 続けて河出から山岸氏訳で出版されることを望みます。

◆関連リンク
マイクル・コニイ, 千葉 薫『ハローサマー、グッドバイ』(サンリオ文庫版)
『ブロントメク ! 』(サンリオ文庫版)

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2008.06.19

■『ナンシー関の記憶スケッチアカデミー』

『ナンシー関の記憶スケッチアカデミー』(amazon)

「記憶スケッチ」とは、提示されたお題を記憶のみに頼って描くこと。「カエル」「パンダ」「鉄腕アトム」「ランドセル」など、お題は一見簡単に描けそうなものばかり。ところが全国から寄せられた大量のサンプルが、「人間の記憶」のあやふやさを暴き出してしまう。

NANCY SEKI's FACTORY『ボン研究所』:記憶スケッチアカデミー

 このナンシー関のHPで、本の一部を見ることができます。加えて、アントニオ猪木カッパパイナップルとか本に入っていないお題も楽しめる。

 この「記憶スケッチ」って、うちのBlogのテーマに直結。脳の記憶の映像をスケッチという形で取り出したサンプルがここに一堂に会している。
 抱腹絶倒な超画伯な絵から、哲学的深淵を覗きこむような震撼するようなイメージまで、ナンシー関のコメントを読みながら、いろいろと考えさせられる一冊。

 また最後に記された分析が面白い。
 たとえば年齢と連続直線の関係。これは年齢と一気に引ける直線の平均距離が反比例するというグラフを示した分析。凄い。脳の構造と何か関係があるに違いない。

 そして最後に置かれたいとうせいこうと押切伸一との対談も面白い。この中に人間は物を二次元の絵としてではなく概念(例えば「カエルは緑」とか「パンダは目の周りが黒い」とか)で記憶しているのではないか、と分析している。

 では皆さん、ちなみにカマキリの絵を、今、記憶だけで描いてみてください。

お題の「カマキリ」は記憶スケッチ界において「伝説のお題」と呼ばれているほどの大ネタです。ソツもスキもなく、人から「アイツはデキる」と言われる人に、カマキリを描かせてみましょう。その人がそれまでに積み上げてきたものが、一瞬にして崩れるかもしれません。カマキリを描くというのはそれほど危険なのです。

 そのうち脳-コンピュータインタフェースが発達して、3D-CGソフト(アニメーション可)とダイレクトに繋がったら、21世紀記憶スケッチアカデミーを開催してほしい。ダイレクトに脳内記憶が眼前に現れた時、我々はどんな驚愕を覚えるのか(^^;)。

◆関連リンク
テレビ朝日|『ぷっ』すま 記憶力絵心クイズ!
 実はこのTVの