2020.09.23

■感想 『The Boys ザ・ボーイズ』シーズン2


The Boys Season 2 - Official Trailer | Amazon Prime Video

 Amazonプライムで昨晩配信の『The Boys ザ・ボーイズ』シーズン2 エピソード5まで、観ました。

 ヒーローチーム セブンの亀裂、特に偽スーパーマン役のホームランダーのストレスが、キリキリと蓄積されていく様に、今後あと3話のカタルシスがどこまで行くのか期待させます。

 エピソード5中盤のあのシーンには、思わず声を上げてしまいました(^^)。うぉーやっちまった!
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 単なるアンチヒーロー物じゃなくて、現実のいびつな世界の様をこれでもかと見せられてる感が何故かするのが秀逸。
 大友克洋がアメリカを舞台に群像ヒーローを描いたら、こんなんになる感w。お薦めです。

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2020.09.21

■感想 クリストファー・ノーラン『TENET』


TENET - TRAILER
 クリストファー・ノーラン『TENET』観てきました。コロナ後、初映画館。
 長久手イオンシネマは、1席おきルールですが30人弱とガラ空き。この位の規模の街では、この映画のタイトルと広告ではこんなものなんでしょうね。名古屋駅の109シネマのIMAXでは、満席になっている回もある様だったので(いきなりの映画館が満席はちょっと精神的に行けませんでした)。

 感想としては、良くも悪くもノーラン映画。一点アイデアを思いついてそこから組み立てた感満載の映像ショックSF。

 他方物語は整理不足のシナリオで妙に難解っぽくなってしまった、ヤっちゃった感満載。冒頭で映像アイデアのポイントについて感覚でとらえろ、とか登場人物に言わせてるので恐らく確信犯でしょうねw。

 その映像ショックもアクションの意図が見えにくく映画として活かし切れてないのは残念でなりません。アイデアは凄く面白いと思うんですが…。冒頭とか、ワンアイデアのシーンの映像と音は最高ですが、何が起こっているか、いかんせん不明という…w。

 ノーラン、アナログに拘ってるので、あのアイデアのシーンもデジタル合成なし、一発アナログ撮影で描いてるかと思いきや、デジタル処理の映像のようでした、流石に(^^)。要は手段ではなくて、表現したいことをその時の技術で一番、上手く表現できる技術を使えばいいと思うんですよね。

◆関連リンク
TENET_テネット(wiki)
 Wikipedia 読んだら、ノーラン自身の脚本で6-7年練ったとか。&理論物理学者のコンサルティングも受けたとかなので、深淵緻密な組み立てが実はあるかもw。僕は2度目の映画館は行きませんけどね。

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2020.09.07

■画像 デイヴィッド・リンチ監督『ツイン・ピークス』シーズン3 プロダクションデザイン by BUF

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SFXスタジオ BUF Twinpeaks (2017)
エクスペリエント デザイン : Matheiu Vavril
エクスペリメントCG デザイン : BUF
フロッグモス デザイン : Olivier Gilbert, Nicolas Agenal
Fireman Place CG デザイン : BUF
 
 未だ、日本ではWOWOW放映と、ブルーレイ販売のみで、一般テレビ放映も配信も実施されていないため、ごく限られたマニアにしか観られていないのが残念な、デイヴィッド・リンチの最高傑作(とあえて言ってしまおう、僕はそれ位の傑作と思っています)『ツイン・ピークス リミテッドエディション』。
 
 『ツイン・ピークス シーズン3』SFXを担当したBUFによるプロダクションデザイン画が、46枚公開されている。
 
 一番上に引用したのが、ニューメキシコ州ロスアラモスの核実験で生まれ、ツインピークスの物語に黒い影を落としたエクスペリエントのデザイン画。
 このデザインは、リンチの映像化では、かなりぼんやりとしたもので、この様なリアル感のある怪物としては映像に幻出しない。

 映像に現れた姿は、このデザインとリンチが描く絵画作品のイメージの中間的なものになっている、とでも言えるだろうか。
 ここで興味深いのは、縦に割れた巨大な口。これは映像として、ローラの母セーラ・パーマーの凶暴な口腔として描かれたものを想起させる。

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 そしてこちらは、同じく核実験で産まれた奇怪な生物 フロッグモス。そう、これもあのマンハッタン計画で産まれ、セーラの口に入ったエクスペリメントにつながる怪物である。特に驚いたのは、映像では分からなかったが、この上の画像で示されたフクロウの顔をしたフロッグモスの姿。
 
 ツイン・ピークスといえば、前半フクロウが重要な意味を持つのだが、シーズン3にもその流れはこの様に注入されていたわけである。 

◆関連リンク
リミテッド・イベント・シリーズ (wiki)
ツイン・ピークスの未来 (wiki)

"2017年にシーズン3が終了して以来、リンチとフロストはツインピークスの別のシーズンを作ることに興味を示している[23][24]リンチはいくつかのインタビューで続けるかどうかを尋ねられており、一度は「わからない、アイデアの箱を持っていて、プロデューサーのサブリナ・サザーランドと一緒に仕事をしていて、ある種、それらの箱の中に金があるかどうかを調べようとしている」と答えている。 " [25] リンチはまた、もう一つの物語がキャリー・ペイジのキャラクターを含む「彼を呼んでいる」と述べた[26] 2020年6月22日のRedditのAMAで、スターのカイル・マクラクランは、クーパーは彼の「すべての時間の中で最も好きな役」であり、彼は「脚本を見なくても」別のシーズンに「絶対に」戻ってくるだろうと述べました。"

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2020.08.26

■画像 ヤン・シュヴァンクマイエルの新作絵画「コロナウィルス」他

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www.kavkabook.cz/svankmajer-jan

"コロナウイルスシリーズとBetter Timesは, ヤンエヴァンクマイエルの最新作品です. 私たちのe-shopでそれらをチェックするか, 書店で直接確認ください"(自動翻訳)

 チェコの書店のサイトで紹介されているシュヴァンクマイエルの新作。
 久々に新たな活動の情報なので、引用掲載します。

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 こちらは、何とヤン・シュヴァンクマイエルが描くコロナウィルス!
 シュヴァンクマイエルがこのコロナ禍をどう感じているのか、発言を聞いてみたいものです。

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2020.08.24

■感想 「 原田治展 「かわいい」の発見 」@清須市はるひ美術館

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原田治展 「かわいい」の発見

" 1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治(1946-2016)。50-60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション――とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。

 没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動する端緒となった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど他分野にわたる作品を中心に、幼少期から20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を越えて愛される、原田治の全貌に迫ります。

会 期 2020年7月4日(土)~8月30日(日)
会 場 清須市はるひ美術館
開館時間 10:00~19:00 (入館は18:30まで)"

 奥さんに付き合って原田治展、観てきました。世田谷文学館で2019年に開催された巡回展。
 一部を除き、写真撮影可だったので、何枚か撮ってきました。

 よく知られているミスドのキャラだけでなく多彩な作品が見られ、デビュー時の昨品から、治グッズとして人気の出てきた油の乗った時期、多くの作品が原画で見られて、なかなか充実しています。

 僕は好きだったビックリハウスの表紙原画とかが特に堪能できました。

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 「幻想と怪奇」や『逃走論』の表紙、カルビーのポテトチップスのキャラもやられてたとは不勉強で知りませんでした。

 コロナで入場規制されてて、午後からだと炎天下で10人以上待たれてたので、午前がお薦めです。

◆関連リンク
原田治展 「かわいい」の発見 Osamu Harada : Finding “KAWAII” @福岡アジア美術館  

"期間 2020年9月12日 (土) 〜 2020年10月18日 (日) "

 次は福岡とのことです。

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2020.08.19

■感想 中島哲也監督『来る』『渇き。』


映画「来る」予告  

◆中島哲也監督『来る』
WOWOW録画、初見。

 僕は中島哲也監督とはとても相性が良い様で、今のところ、ハズレがない。今回もなかなかの秀作。

 これ、中島版『童夢』というタッチ。パッと見の共通項は、団地(こっちは正確にはマンションだけど)と市井の能力者くらいだけれど、細部の画角、後半の展開の盛り上がり方等々、そこかしこに大伴タッチが息づいている。

 物語の捻りとか、キャラクターの幅(柴田理恵の能力者 逢坂セツ子、小松菜奈の風俗嬢の異能者 比嘉真琴、青木崇高の民俗学者 津田大吾とか)は、こちらが厚め。これによる映画の魅力はあるけれど、やはり大友ファンとしては、この映画の制作費があれば、そのまま『童夢』を映画化して欲しかったと思うw。 

 物語は異界との境界が曖昧になり、現実が侵食していく様、街の様相が変形していく様がなかなか見事に描かれていて、エキサイティング。
 ラストの戦いをもっとねちっこく総力戦で描いてくれていたら、、と思わずにはいられないけれども、これは大友ファン必見の作品です。
 やはりこうして中島監督作を観てくると、当初計画のあった中島哲也監督版『進撃の巨人』も観てみたくなる。

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◆中島哲也監督『渇き。』@ Netflix 初見。

 凶悪な役所広司の芝居、大平晋也の叙情的アニメーションを観たい方にお薦め。特に大平アニメーションの効果的使い方はなかなかのものです。

 それにしても『来る』の大友克洋に続き、こちらはタイトルバックとクライマックス(殺しのテンポとか)からタランティーノ、物語と途中の音楽から『ツイン・ピークス』のディヴィッド・リンチを思い出させる。特に後者の音楽は、一曲モロ『ツイン・ピークス』的テーマがあり、リスペクト盛り盛り。

 半ば、役所怒り演技の悪夢の中を旅する様な、まさに「クソ」映画。
 あのテンションに着いていけないと、つら〜い映画ですね。あれに乗れる人には最高映画、そして乗れないと最低映画でしょうね。

 今回も『来る』に続き、クリスマスイブが惨劇に対比して執拗に描かれている。何かトラウマあるんですかね。
 僕は乗り切れなかったけれど、でも一定以上のレベルで楽しめました。基本嫌いじゃないけれど、ちょっとやりすぎでは感があるというか、、、。

◆関連リンク

『渇き。』のアニメシーンを手掛けた大平晋也(『ピンポン THE ANIMATION』)&STUDIO4℃ 起用のきっかけは逆オファー

" STUDIO4℃の作品の監督を依頼したら逆に映画のアニメーション部分を依頼され、自由にしていいと言いながら口を出してきたなんて、なんとも中島監督らしいフリーダムなエピソード。水中のゆがみがある中、実在の俳優さんに似せるという「天才のなせる技」には激しく納得です。"

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2020.08.17

■映像 ロボマインドプロジェクト、遂にロボットの心の第一歩が実装され、CG動画が登場 !

70.【マインド・エンジン】絶対不可能といわれていたコンピュータによる言葉の意味理解。ついに成功したので公開します。
 ロボマインド・プロジェクト
(公式動画)

"人が話す言葉を、コンピュータに理解させることは、長い間、絶対に不可能といわれていました。
60年以上前から挑戦してきて、いまだに出来ていません。
AIスピーカーやチャット・ボットと会話にならないのは、意味を理解せず、決められたシナリオで会話しているからです。

絶対不可能といわれてきた自然言語の意味理解。ついに、成功したので、今、発表します。

なぜ、言葉の意味理解は難しいのか。60年間、どんな方法が取られていたのか。
第三次AIブーム、ディープラーニングで成功したといわれる意味理解は本物なのか。

世の中をひっくり返すかもしれない革新的な技術が、日本から生まれました。"

 昨年秋くらいにウェブで、ロボマインドプロジェクトのことを知り、興味深くサイト記事とYoutube動画を見ています。

 今回の動画は、言葉と3D CGワールドを紐付けて、いよいよその実装が第一歩を生み出したメルクマール的瞬間の記録です。

 関西弁の口調とユーチューバ的映像で、真面目な方々には誤解を与える恐れがありますが(^^;)、平易に語られるこその(平易に語られるというのはより本質的なのだと思います)、画期的なアプローチ、是非ご覧下さい。

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 心を言葉だけでなく、言葉以前の部分を含んで解析し、コンピュータにモデル化して入れ込んで行くアプローチ、とても斬新で面白いと思います。

 人が感覚器から受容した情報を俯瞰して、言葉で名付けて他人とコミュニケーションしようとしたことから自身の頭の中に"世界"が生まれた。その"世界"認識が"意識"だと思うのですが、ロボマインドプロジェクトのアプローチは、それをまず手始めに3D仮想世界をコンピュータの中に作り、言葉と紐付けることで、心を生み出そうとされています。

 これは3D仮想世界を俯瞰する構造をコンピュータの中に作り、言葉というオブジェクトに紐付けて、意識を生み出し、人とコミュニケーションを取らせる試み。

 意識の分析としては、こうした概念は視覚を中心に意識を研究されている認知心理学者 カリフォルニア工科大学教授 下條信輔氏とか研究者がいらっしゃるけれど、これをエンジニアリング的にコンピュータに実装しようという試みは、まさに斬新で素晴らしいと思います。

 また、ベンジャミン・リベットや、下條氏らが意識と無意識を分析し、人の自由意志というものがほとんど存在していないのでは、と論考されているのに対して、言語との関係については多く語られていないという認識です。
 それに対して、この田方篤志氏の考えは、自由意志の問題にはほとんど触れられていないけれど、意識と言語について考察されている。

 この二つの融合が、今のところ、意識を持ったロボットの実現には有効なアプローチと思うけれど、いかがでしょうか。
 つまり、ロボットの自立制御系をここでいう無意識領域の脳の活動として構築し、それを内観し他社とコミュケートするための"言語"としての意識を実装するという方法。これが人に近い人工知能ロボットを作る際の、現在の最短アプローチになるのでは、と夢想するのは僕だけでしょうか。

 今回作られた仮想世界は、3D空間の把握のための縦横高さ空間だけですが、今後、ここに時間軸が加わり、さらには人の五感情報とか、無意識領域の情報かと思います。意識の生成には、広大な仮想世界のモデル化が必要ですが、一歩一歩広げられて進化していくこと、期待しています。

 例えばベンジャミン・リベットが実験で明らかにし、そして下條信輔氏が著作で述べられている様な、人に自由意志はあるのか、といった無意識的な活動とその自己認識としての意識の問題、そうした知見も交えて、まずはコンピューターへの実装、その後身体を持ったロボットへも実装されていった時に、どの様な人工知能がこの地上に(まずはこの日本、関西にw)生み出されるのか、今後も興味深く拝見したいと思います。

 世界初の本当の「人工知能」は関西弁を語るのかもしれない、なんちゃって(^^)。

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当ブログ、意識についての関連記事リンク

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2020.08.05

■画像 ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた、ベクシンスキーの「創造の柱(Pillars of Creation)」

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 ハッブル宇宙望遠鏡が1995年に捉えたへび座の星雲M16「わし星雲」の「創造の柱(Pillars of Creation)」(左)が、ズジスワフ・ベクシンスキーの1978年に描いた宇宙(Zdzisław Beksiński 1978)にとても似ている気がするのは、私だけでしょうか。

 創造の柱というのは、星間のガスが新しい星を生み出す場であるらしい(詳細下記リンク)。
 彼方で星が生まれ、ベクシンスキーのあの冷酷な世界が現出している様な気がしてしょうがない。いろいろな想像力を掻き立てる、ハッブルの生み出した素晴らしい絶景です。

わし星雲の「創造の柱」を支える磁場構造

" 観測された磁力線の向きは、弱い磁気を帯びたガスが圧縮されて柱状になったという仮説を支持するものだ。また、推定された磁場の強さは、柱が圧力や重力によってつぶれるのを防ぐのにちょうど必要な程度であり、「創造の柱」が磁場の助けによって形を保ち続けていることがわかった。"

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当ブログ ベクシンスキー関連記事

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2020.08.03

■感想 2020年 世界SF作家会議

 
【世界SF作家会議】#6 劉慈欣インタビュー (Youtube)

【フジテレビ】SF作家の想像力がアフターコロナの世界を照らし出す!『世界SF作家会議』

"日本SF界より、レジェンド・新井素子、鬼才・冲方丁、俊英・藤井太洋、新進気鋭の小川哲、が豪華集結!中国SF界から『三体』の劉慈欣も緊急参加!"

 『三体』の劉慈欣のメッセージが素晴らしい。

 SFを読んできて、911, 311, コロナ等々、SF作家(特に小松左京)が予測した事態の、斜め上を行くような事態に、ある種の驚愕を覚えながら、まさに今も続く、(SFからは想像できなかった)真綿で首を絞める様なパンデミックの事態を体感しているわけです。

 そろそろ終わりが見えてきた人生のあとうん十年で、もしかしたら今まで以上のSF的事態をまだ垣間見ることになるんじゃないかと、時々考えることがある。
 次はファーストコンタクトかもしれない、と血が騒ぐセンス・オブ・ワンダーを感じたりもするわけですがw、劉慈欣は正にそれをここで警鐘している。

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 さすが『三体』、特に「黒暗森林」理論を冷徹に幻視したSF作家。
 日本の作家陣がコロナについて、斜め視点で(それなりに興味深い発言もあるんですが)語っている、このほぼ日本人ばかりの"世界SF作家会議"で、唯一SFの現在の価値を正々堂々正面から語る劉慈欣の本格SF魂に共鳴します。

 この堂々たるSFの王道を突き進む姿で、『三体』は受けているのでしょうね。"世界SF作家会議"、今後も是非とも続けて頂きたいものです。

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2020.07.27

■感想 湯浅政明監督『ピンポン The Animation』


Ping Pong the Animation [720p]
 湯浅政明監督『ピンポン The Animation』@ Netflix 初見。

 これは素晴らしい! 『日本沈没 2020』の余韻で観たのだけれど、こちらの方が数段上(というか、全然別物なので比較しちゃいけないんですが、、、)、湯浅作品では『四畳半神話大系』が自分的にはベストなんですが、それと並ぶくらい素晴らしかった。

 『ピンポン The Animation』は、何と10話全話が湯浅監督による絵コンテ(脚本はなくいきなり原作から絵コンテが切られているという)で、湯浅ワールド全開になっている。

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 シャープな絵コンテがまず素晴らしく、そしてそれを支えるキャラクターデザイン・総作画監督 伊東伸高氏以下のアニメーターの腕の冴え。
 松本大洋弱者の私は、原作未読なので、どの程度、松本タッチが活かされているか、全く推測するしかないのだけれど、恐らく原作のタッチと湯浅監督の感性が見事にクロスオーバーして、この素晴らしい映像が創造されたのだと思う。

 スタジオジブリが、幻想的なシーンがあると言ってもリアル描写に向かったのに対比して、ここにはアニメーションが持つ伸びやかな、人が描き出す絵だけが持つイマジネーションの広大な空間が広がっている。

Ping Pong Op - Tada Hitori (HD)

メレンゲ 僕らについて ピンポンED Ping Pong ED
 OPの絵コンテ・演出・作画監督を担当した大平晋也氏(原画には大平氏盟友にして『かぐや姫の物語』でも有名な橋本晋治氏が参加)、そしてEDを一人描きあげたという本作副監督のEunYoung Choi:チェ・ウニョン氏、このお二人のイマジネーションに挟まれた、縦横無尽に描かれた本篇の湯浅アニメーションの魅力に溢れた10本、今まで知らなかったことを悔いつつも一気見できた充実感を噛み締めています。

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TVアニメ「ピンポン」特集、松本大洋×湯浅政明監督対談
湯浅監督が全話解説! 『ピンポン』無料配信特設サイトがすごい
ノイタミナクリエーターズインタビュー 湯浅政明

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2020.07.24

■感想 湯浅政明監督『日本沈没2020』


『日本沈没2020』 TVCM 30秒 - Netflix

 湯浅政明監督『日本沈没2020』第1話オワリノハジマリ、第2話トウキョーサヨウナラ、第3話マイオリタキボウ、第4話ヒラカレタトビラ、第5話カナシキゲンソウ、Netflix に復帰して観ました。

 冒頭から飛ばしますね〜。
 主人公家族の視点で急ピッチに情け容赦なく進む物語は、まるで、人が放水して砂場の蟻が右往左往する様に、観客も蟻の視点で体感するのみ。

 『DEVILMAN crybaby』や『きみと、波にのれたら』等にあった湯浅監督の冷徹な客観視点が、自然の前の非力な人の姿を描き出しています。

 全篇を映像化されることはない、と思われる漫画版『風の谷のナウシカ』も、Netflixが湯浅政明監督で企画すれば、ある意味軽々と映像化してしまうんじゃないかという演出力です。

 いえ、僕は庵野秀明監督でオーマの最期を観たいですよ、勿論。でもそんないつになったら完成するか分からないものを幻視するより、ほらそこに大きな可能性が近くにあるよ、って気が凄くしてしまっているのでした。

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 湯浅政明監督『日本沈没2020』第6話コノセカイノオワリ、第7話ニッポンノヨアケ、第8話ママサイテー、第9話ニッポンチンボツ、第10話ハジマリノアサ、観終わりました。

 素晴らしいクライマックスとエンディングでした。
 1973年に出版された原作を当時読んだファンにも、納得できる物語になっています。

 原作へのリスペクトにあふれた物語構成とテーマ。小松左京が本来描きたかった、沈んでヌクヌクとした島国から世界に出て行かざるを得なかった日本人の姿を、約50年後に描かれた本作は、多国籍化が進み、そしてダイバージェンスがより顕著になっている現在2020年を舞台にして、10話の中で見事に描ききっている。

 その想いは、作中のYoutuberであるKITEのラップシーン、主人公 武藤歩のエンディングの姿、そして最後を締める楽曲といった、隅々まで丁寧に描きこまれている。

 縦軸のディザスターのサスペンスと、日本人と世界の多様性の横軸が見事に、サイエンスSARUのイメージを縦横無尽に表象するアニメーションによって、現代の小松左京の「日本沈没」を描き切っている。

 見事な快作でした。次は古川日出男原作の『犬王』。楽しみでなりません。

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2020.07.22

■感想 「ガラスの変貌 Part IV」展 @多治見市文化工房 ギャラリーヴォイス

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 真ん中から、小林千紗 氏、 津守秀憲 氏の作品。

「ガラスの変貌 Part IV」展 @多治見市文化工房 ギャラリーヴォイス

"期間:2020.6.27 sat-8.9 sun 
出品作家:
沖文(Aya Oki)、勝川夏樹 (Natsuki Katsukawa)、神代良明(Yoshiaki Kojiro)、小林千紗 (Chisa Kobayashi)、小山敦子(Atsuko Koyama)、佐々木雅浩(Masahiro Sasaki)、津守秀憲(Hidenori Tsumori)、横山翔平(Shohei Yokoyama)

ガラスによる造形表現に焦点を当てたシリーズの4回目。活躍するガラス作家8名の作品を展示します。
時間: 10:00~18:00 ※最終日は15時まで
場所: 多治見市文化工房 ギャラリーヴォイス"

 近いので展示会のたびに訪れる多治見の街の中にある、無料で閲覧できる静かなギャラリー。
 今回は、陶磁器ではなく、ガラスによる奇妙な造形が気持ちいい展示会でした。

 いくつか写真でご紹介します。
 ここは撮影も可なので、立体造形物の3D写真、3D動画を撮るには、ありがたい展示会です。

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左から、勝川夏樹小山敦子横山翔平 氏の作品。

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左から、勝川夏樹 横山翔平 氏、佐々木雅浩 氏 の作品。

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左から、佐々木雅浩 氏 、沖文 氏、横山翔平 氏の作品。

 平面写真では今ひとつ、造形物の全容が伝わらないかもしれない。
 どれも形といい、風合いといい、素晴らしかったのだけれど、僕が特に好きだったのは、佐々木雅浩 氏の銀色の球体が幾つも繋ぎ合わさった作品と、横山翔平 氏 の深緑色のガラスが飴細工の様にうねっている作品。

 どちらも、ずっと見ていても飽きない、味わい深い、奇妙な造形で、素晴らしかったです。

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2020.07.15

■情報 マルチメディア展開 劉慈欣『三体』『三体II:黒暗森林』舞台化、ファンメイド映像

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The Three-Body Problem II: Dark Forest
Beijing Poly Theatre

"Project Characteristics of The Three-Body Problem
Adapted from the First Hugo Award-Winning Work in Asia-The Three-Body Problem
A science fiction enlightenment in the history of Chinese drama
Naked Eye 3D Technology
A Multimedia Special Effect Feast"

 北京で2019年に開催されたPhilippe Decouflé演出、Lotus Lee Drama Studioによる『三体』『三体II:黒暗森林』のステージ化。
 マルチメディアによる裸眼3Dを実現しているとのこと。どんなものなのか観てみたい。

 ネット検索すると一部動画と舞台写真が見られるので、以下ご紹介。 
Lotus Lee Drama Studio(Facebook)
  ここにある予告編映像が素晴らしいです。劉慈欣『三体』ファン必見!!
 映像と舞台のプロップを見事に使った三体映像が現出している様です。

 日本でも観てみたいですね。中国で三体をステージ化しているLotus Lee Drama Studioによるマルチメディア舞台の予告篇映像。
 あの名場面、そして三体世界の恒星の動きを舞台上で展開(以下写真引用の右下。よく見ると気球とミニドローンを組み合わせて惑星の自由な動きを作り出している様です)。

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Lotus Lee Drama Studio
'Three Body Problem' novel hits the stage in play
'Three-Body' trilogy book gets drama treatment
China set to become the brightest sci-fi star
 『三体』の舞台化についての記事。上記画像の引用元です。

◆ファンメイドフィルム
 上記舞台ほどの完成度ではないですが、ファンメイドもなかなか微笑ましく頑張っています。

My Three Body "Dark Forest" Theme Song - Music Video (English Subtitles)
 『三体II:黒暗森林』のテーマソングMV(^^)。マインクラフト的映像で、『三体』と『三体II:黒暗森林』のあの名場面が映像化されていますww。ネタバレ、ご注意ください。世界での『三体』人気の一端。


My Three Body Season 3 - Episode 8
 20分にわたって、『三体II:黒暗森林』のあの戦闘シーンを映像化。ネタバレ注意!!

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2020.07.13

■感想 劉慈欣『三体II:黒暗森林』( 大森 望 , 立原 透耶 , 上原 かおり , 泊 功 訳 )

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 劉慈欣『三体II:黒暗森林』、読了。
 前作にも増して、骨太で壮大なストーリーと、大ネタ小ネタとつるべうちのSF奇想アイデアの数々を堪能。
 
 前作に続くストーリーは、四百数十年後の三体星人による地球侵略艦隊の到着へ向けて、迎え撃つ地球側のストーリーを中心に進む。
 とりわけ面白いのが、三体人の独特のコミュニケーション能力に対抗して、取られる地球側の前代未聞の面壁計画(ウォールフェイサー・プロジェクト)で選出される四人の面壁者と呼ばれる主人公らの対応策。ここのコンゲーム的な筆運びは本書のエンタテインメント性の多くの部分を負って、優れたリーダビリティをもたらしている。面白くてページを繰る手が止まらないといった状態。上下巻670ページ余りを一気に読ませる筆力である。

【発売中】劉慈欣『三体Ⅱ 黒暗森林』訳者・大森望氏あとがき

" インタビューなどで、往年の〝大きなSF〟に対する偏愛を隠さない劉慈欣だが、《三体》三部作には、クラークやアシモフに代表される黄金時代の英米SFや、小松左京に代表される草創期の日本SFのエッセンスがたっぷり詰め込まれている。こうした古めかしいタイプの本格SFは、とうの昔に時代遅れになり、二一世紀の読者には、もっと洗練された現代的なSFでなければ受け入れられない──と、ぼく個人は勝手に思い込んでいたのだが、『三体』の大ヒットがそんな固定観念を木っ端微塵に吹き飛ばしてくれた。黄金時代のSFが持つある意味で野蛮な力は、現代の読者にも強烈なインパクトを与えうる。それを証明したのが『三体』であり、『黒暗森林』『死神永生(ししんえいせい)』と続くこの三部作だろう。『三体』がSFの歴史を大きく動かしたことはまちがいない。"

 本書に感じるのは、まさにSFを読み始めた頃の、小松左京や光瀬龍、そしてクラークやスタニスワフ・レムといった往年のSFの巨匠たちの、宇宙を舞台にした巨視的な骨太の"大きなSF"の、堂々たるセンスオブワンダー溢れる物語への興奮である。

 特にネタバレになるので詳しくは書けないけれども、クライマックスのある面壁者の透徹した思考の果てに生まれた秘策を巡る、宇宙知的生命の活動を総括的に、そして俯瞰で眺める視点が素晴らしい。フェルミのパラドックスの一つの解の提示なのだけれど、それが恐ろしくペシミスティックで、宇宙の真空の広大な空間を感じさせるこの部分の筆致には震えました。

 前半の理想の仮想女性、後半の大宇宙戦闘シーン、そして『銀英伝』や『2001年宇宙の旅』と言ったアニメ系映像系SFファンを引き込む、というか劉慈欣友達だね的ネタとか、嬉しくなる様なまさに骨太なSFであり、SF映像である本作、日本の読者も大いに楽しめる傑作だと思う。前作にもましてお薦めです。
 
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2020.07.01

■感想 若松節朗監督、伊藤和典,長谷川康夫脚本『空母いぶき』


『空母いぶき』第二弾予告映像【90秒】

 若松節朗監督、伊藤和典,長谷川康夫脚本『空母いぶき』WOWOW録画初見。

 これはSFX、アニメ界隈であまり評判になっていなかったけれど(僕が知らなかっただけか)、なかなか迫力の戦闘アクション映画になっていた。シナリオの伊藤和典氏の功績なのか、『パトレイバー』や『シン・ゴジラ』の成果を踏まえて、真面目に自衛隊初の「防衛出動」を丁寧に描いた佳作になっていると思う。

 そして現代の兵器による海上戦闘アクションが映える。ミサイルや魚雷の最先端の軍事技術については全く暗いので、どの程度、リアルなのかは分からないけれど、その戦闘シーンはなかなかの迫力だったと思う。

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 原作は時々喫茶店で掲載誌をパラパラと見た程度しか(ほとんど何も)知らないのだけれど、敵国が中国に設定されていて、きな臭い印象が強かった。それに対して、映画は、架空の国家「東亜連邦」を敵として描いているために、より純粋に自衛隊の戦闘問題を集中して描けていて、興味深い。

 もちろん現実に戦争は起きて欲しくないけれど、戦争映画にはワクワクしてしまう。いつまでも架空シミュレーションとしての戦争映画を楽しんでいたいのだけど、この映画は現代の自衛隊の戦争シミュレーションとして特上のものかもしれない。

 一部では評判の悪い、あまりストーリーに絡んでこないコンビニシーンも、伊藤和典脚本のコメディパートとしてみれば、緊迫したシーンが連続する本篇と対比して、平和で脳天気な日本を描いていて、なかなか愛着が湧くのである。

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かわぐちかいじ原作、初の実写映画化!『空母いぶき』浅野秀二(VFXプロデューサー)インタビュー
 IMAGICAの浅野秀二氏のインタビュー。なかなか興味深いです。

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2020.06.29

■動画 湯浅政明監督『日本沈没2020』OP

 


『日本沈没2020』OP(歌詞入り特別ver. )|主題歌:「a life」大貫妙子&坂本龍一

「日本沈没2020」主題歌は大貫妙子&坂本龍一の名曲「a life」湯浅政明監督によるOPも公開(Anime! Anime!)

" 湯浅政明監督は「a life」について、「透明感、日常感がありながらも、地に足がついた素敵な曲でした」とその印象をコメント。
オープニング映像については、「殺伐とした天変地異後の暗い本編とは対照的な、明るい爽やかな朝のルーチンを毎回見ることで、失ったものの尊さを感じてもらえると良いと思いました。朝の光、柔らかい布団や温かい飲み物、自然の風景や小動物のクローズアップを、記憶の中にある様に柔らかいタッチで断片的にオーバーラップしながら、透明感ある白い光の中に描きます」との演出意図を明かした。"

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 湯浅政明監督『日本沈没2020』のOP曲。今までの日本沈没の、どちらかというと重厚な感じに対して、日常感を大切にしたとてもライトな楽曲。新しい『日本沈没』の予感に満ちています。

 20年7月9日より、Netflixにて全世界独占配信とのこと。湯浅監督の新しい感覚の日本沈没、世界でヒットすることを祈念します。

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2020.06.24

■感想 SpaceX クルードラゴン有人宇宙船 ミッション成功

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Elon Musk Fans (facebook)
SpaceXのCrew Dragon宇宙船がISSとのドッキングに成功

 つい先日、SpaceXの宇宙船がISS:国際宇宙ステーションにドッキングし、大成功をおさめました。
 それに伴い、各種の写真が公開されていますが、冒頭に引用した画像が、なかなかクール。

 打ち上げブースターが地球に帰還し、その傍らに立ついーロン・マスク。
 この着陸後のロケットノズルの焦げ感に萌えます(^^)! イーロン、未来をグイグイ創造してますね!
 そして右のブースター全景も良いですね〜〜(^^) このお焦げがたまりません。

Does anyone remember these moments ? (facebook動画)

 リンク先に動画があるけれど、ここのロケットブースターの垂直着陸の動画も素晴らしいです。

 テスラで電気自動車の世界的なブームを創り、さらにはこうして民間宇宙産業をグイグイと自らの現場でのリーダーシップで創り出していく、この情熱。フューチャリストとしての姿勢に痺れます。

 今後も目が離せません。

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2020.06.22

■感想 二足歩行ロボット PLEN .D 制作記

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 Facebookのロボット関係のグループで教えてもらったDMMの二足歩行ロボット(通販激安。定価18万円が約9千円で購入)を日曜の朝から組み立て開始。
 
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 この様に多くの部品から構成、18自由度で動き、ギア内蔵のサーボモータユニットと骨格、ボディを細かいネジで留めていく。M2のマイクロなネジ締めは結構、繊細な作業で神経を使う。マニュアルはUSBメモリで同梱されていて、PCの画面でみながら組み立てていく。よく見たいところは拡大して見られるので、この辺りはありがたい。

 そして組み立て始めて、約2時間、以下の様にほぼ全体が組み上がり、まずはここで組み立ての間違いがないかのチェックも兼ねて、テスト駆動を試すことにした。

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 コントローラの電源を入れて、モータへの通電をON。何とスムーズに動くはずが早速のトラブルに遭遇。

 電源を入れると添付3枚目の写真のように、凄いスピードで脚がえびぞった状態になって、痙攣状態。
 モーターに通電し続けるようなウィーンという音がして正常に動きません。モータにはロック電流が流れている気配で、すぐに温度上昇してしまいそうで、スイッチを即切るしかありません。

 配線等の間違いがないことも何度も確認したのに原因不明…。

PLEN.Dのトリム調整で通信できないときに確認すること

 何かトラブルに遭遇している人はいないかと、Twitter検索してみると、上記サイトが見つかる。
 ここに書かれている様な対応、サーボモータの初期位置のトリム調整も、このサイトを参考に実施してみたが、調整はできている様なのに、症状は相変わらずのロック電流による痙攣動作。

 トリムを PLENUtilities から実施して“HOME”ボタンを押すと基板の電源ランプ横の緑のLEDが、“HOME”ボタンを押すたびに光っていて、問題なくトリム指示はできてるようなのに…。

 基板の故障を疑って、ショップにメールしたところです。苦労して組み立てたので、動かしてみたかったのに、今週末はお預け状態。
 来週こそはしっかりと動いている動画をアップしたいものです。

 それにしても投げ売り状態のこの製品、定価の18万円というのは、数量が出なくてこんな値段なのでしょうが、モータユニットやその他細部の作りもなかなかしっかりしていて、この値段はありがたいというほかありません。

 次週へ続く、、、。

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2020.06.17

■感想 デヴィッド・ロウリー監督『ア・ゴースト・ストーリー』


DARK ROOMS - I GET OVERWHELMED "A GHOST STORY" music video

 引用動画は、挿入曲のMVです。予告篇よりネタバレしてるので御注意を。

 デヴィッド・ロウリー監督『ア・ゴースト・ストーリー』、WOWOW録画見。
 全く前知識なしに観たけれど、タイトル通りの幽霊の物語で、この魅力的なシンプルさは貴重です。途中出てくる作家(?)の人類の滅亡と再生を語る言葉と、映像の時空を超える試みが一種哲学的な趣きを醸し出しています。

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 幽霊はほとんどのシーンで、ボーと意識を浮遊しているかの様に描写されています。時々ふと我に帰った時の映像を記録した様に語られる物語。この浮遊感は、観客に幽霊の一人称を体感させる様な構造をもたらして、独特な体験が得られる。

 リンク先は、この映画の中で重要なキーとなる楽曲。
 この揺蕩う様な音と、重層的な詩が映画を奥深いものにしている。

『ア・ゴースト・ストーリー』:デヴィッド・ロウリー監督インタビュー
 こちらは監督インタビュー。アスペント比1.33:1のほぼ正方形の画面のことも触れられている。これは僕にはまるで8mm自主映像の様な雰囲気を感じさせて、なかなかでした。

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2020.06.15

■短篇 ティム・イーガン監督『カーブ』 Tim Egan "CURVE"

CURVE from Lodestone Films on Vimeo.

 最近、SNSで話題になっていた2016年のオーストラリアの短篇です。
 リンク先のVimeoで全篇10分間の恐怖が体感できます。
 これはうじゃうじゃ感想や解説する必要もないので、是非、観てみてください。

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 こんな恐怖映画短篇が一生に一度で良いので、撮ってみたいものです(^^)。
 この短篇が素晴らしいので、蛇足と思いつつもティム・イーガン監督には是非とも長編を撮って欲しいものです。

 この暗闇の向こうには何があるのか、想像力を刺激して止みません。
 『ツイン・ピークス ザ・リターン』のリンチが描いたあの海の映像を想起したのは僕だけでしょうか。

Tim Egan "CURVE"(IMDb)
 主演はローラ・ジェーン・ターナーLaura Jane Turner(IMDb)。

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 こんな舞台裏の写真もIMDbには掲載されています。セットなんでしょうね。

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Tim Egan (IMDb)
 もともとはテレビシリーズのエディターの方の様ですね。監督作はこれと2011年のテレビシリーズ"The Bazura Project"の6本だけの様です。映画の歴史を描いたコメディのシリーズの様です。

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