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2004年5月

2004.05.29

■スティーブン・ソーダバーグ監督 『ソラリス』
                SOLARIS(2003)

SOLARIS --- ソラリス ---公式ページ

 タルコフスキーの映画では、ハリウッド映画にはない形而上学的SFの香りがあった。しかしこのハリウッド版は、そうした部分はわずかなセリフに残っているだけで、ほぼラブストーリーに取って代わっていた。うーん、頭が痛い。
 ソラリスの映像とか、スタイリッシュな映像ではあるが、なんでこうなっちゃうのかね。
 DVDのインタビュー映像で、製作のジェームス・キャメロンが「タルコフスキーのリメイクではなく、スタニスワフ・レムの本の映画化だ」と言ってるが、本当にレムの原作を読んでいるのかなーー。あと「こんな映画は今後10年間はアメリカでは作られない」とハリウッドタイプの映画でないいい作品ができたと言っているが、、、、ハリウッド頭ではここが限界ということでしょうか。ジェームス・キャメロンが撮っていたらどんな映画になっていたか、怖いもの観たさで想像してしまいそう。

タルコフスキー版と観比べた感想
タルコフスキー『惑星ソラリス』(Amazon)
スタニスワフ・レムの本(Amazon)
・国書刊行会 スタニスワフ・レム・コレクション (全6巻)
 ソラリス 沼野充義訳 (今夏刊行)
 フィアスコ(大失敗) 久山宏一訳
 天の声・枯草熱 深見弾・吉上昭三・沼野充義訳
 変身病棟・挑発 関口時正・長谷見一雄訳
 短篇ベスト10
 高い城・文学評論 芝田文乃他訳

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2004.05.28

■マイケル・ムーア監督 『ボーリング・フォー・コロンバイン』
             Bowling For Columbine(2002)

 遅ればせながら『ボーリング・フォー・コロンバイン』を観た。
 もっとギャグを咬ませたブラックユーモアに溢れた作品かと思っていたが、なんと凄くまじめな映画でないですか。とにかく自分の町とアメリカを少しでも良くしたいというマイケル・ムーアの心意気に溢れた映画。パロディやギャグだけの好きな人は、この映画はきっとまじめすぎてつまんないでしょう。僕は悪ふざけなくここまでストレートな作風に好感を持った。今度の『華氏911』も大期待。
 DVDの特典映像で監督のインタビューが入っていて、自らのこの映画での疑問の根源にある子供の頃の記憶を語っている。それはキング牧師暗殺のニュースに歓声をあげる教会の大人達に驚いた経験で、ここを起点にしていろんな自分の疑問を映画を通して解いてみようとした、と言っている。実に生真面目で良い監督ではないか。

 この映画でマイケル・ムーアが追及したのは、アメリカで何故、銃による殺人が年間1万人以上か、という謎。最初は全米銃協会の会長チャールトン・へストンの非道なキャンペーンを問いただし、銃所持の規制がないことが理由と考えていたようだが、カナダも同様に銃規制がなく全世帯の7割が所持するのに、殺人は2ケタ数が少ないことで、原因の推定が誤っていたことに気づく。で、追求した果てでつかんだ真実は、どうやらマスコミによる恐怖を人々に継続的に与え続ける文化にその根源の原因があるのじゃないか、というもの。実は殺人は2割程減っていたのに事件報道の時間は6倍になっている、という事実が劇中の学者の言葉として描かれる。

 簡単に言うと、銃を持っていて、そして周りから常に攻撃を受けるのではないかという恐怖心を持っていることによって、簡単に銃を人に向けて撃ってしまうという状況があるのではないかということのようである。
 では何故アメリカは、そうした「恐怖の文化」を持ってしまったのか?ここについては劇中にはさまれるコミカルなアニメによるアメリカの歴史のシーンで興味深い推定が描かれている。アメリカへ移住した人々が労働したくなくて奴隷をアフリカから連れてきた→奴隷が増えるのにしたがって自分達が逆に襲われるのではないかという恐怖から銃を持つ→その警戒心から自分達の周りに恐怖がある、という文化を構成。あと銃・軍事等企業のマスコミへの影響力、というのもボンヤリとではあるが、この映画は描き出している。僕はもうひとつ大きいのは、人がTVに求める事件の刺激にも原因があると思う。刺激的映像を興奮して観てしまう人間の本性みたいなもの、それと視聴率競争とかが相乗してTVはどんどんエスカレートし、そして人はますます回りに恐怖を覚える。テロ国家を想定し、攻撃を続けるアメリカの根源にはこうしたメカニズムで増殖した恐怖がどす黒く横たわっているのかもしれない。
 日本は銃社会でないからまだ良いけど、TVの報道はあきらかにその傾向がある。日本でも実は凶悪犯罪は減っているのに(以前どこかのホームページで数字を見た)、TV報道だけ見てると過激な事件が増えている印象を持つ。同様のメカニズムで「恐怖の文化」が蔓延しつつあるいやーな印象である。

 ここでネットで調べた数字から、アメリカの世界の中での殺人の数における位置づけについて。犯罪の国際比較のページの数字からグラフを作ってみた。
bowling_for_columbine01.jpg
bowling_for_columbine02.jpg
 政情不安な国々を別にして、いわゆる先進国と言われる国の中でのアメリカの突出した殺人の多さがみてとれる。殺人事件の数からいけば、全く文明的とは言えない発展途上国である。この事実をアメリカ人は認識すべきでしょう。そして自らの中にあるいわれなき「恐怖の文化」の認識。これが世界での紛争をいくらか止める力になると思う。
 ムーア監督には本当にこうしたアメリカの傾向に警鐘を鳴らし続けてもらうようエールを送り続けたい。映画が世の中を変えることが出来ると信じて、一歩一歩推進していこうとするこの監督のパワーは率直に凄いと思う。徒手空拳にみえる戦いも、案外、実は一つづつ社会を変えていけるのではないか、ということをこの映画で言っているのでしょう。頑張れ。

MichaelMooreJapan.com マイケル・ムーア 日本版公式ウェブサイト
マイケル・ムーアのDVD(Amazon)
マイケル・ムーアの本(Amazon)


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■M・ナイト・シャマラン監督『ヴィレッジ』The Village

 シャマラン監督の新作がアメリカで7/30公開。日本も夏公開らしい。
The_Village.jpg
 予告編2本。The Village - 1本目 2本目

 オフィシャルページはここ→ The Village -- The Official Movie Website


 「19世紀が舞台で不思議な生物が棲息する森に囲まれた小さな村で繰り広げられるナチュラル・スリラー」(eiga.com)とのことだけど、今度はどう驚かしてくれるのだろう。前作『サイン』がネタのわりに普通の展開だったので、今回はいつもの驚きのラストをみせてほしいものである。
 

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■黒澤明の料理

永田町黒澤-世界のクロサワを、料理の黒澤で

世界中で愛される黒澤明監督の名を冠し、その映画の感動を食で再現する、そんな台本のもと、食の黒澤はオープンしました。
こだわりぬいた料理、心地よいサービス、そして黒澤映画に迷い込んだような臨場感を、リーズナブルにお楽しみ頂けます。
監督がゲストを招いて開いたホームパーティーのように気取らないスタイルで、黒澤家ゆかりのメニューを堪能して下さい。

 数々の黒澤明のドキュメント本で読んだエピソードで印象的だったのは、黒澤監督の健啖家ぶりである。
 映画撮影中の現場でスタッフたちとよく食べて飲んだことが黒澤映画の原動力の一つだったとのこと。
 で、世の中にはこんな店があるのですね。たぶん有名なのだろうけど、僕は知らなかったので、ここで記録。
 黒澤プロと提携しているようです。で、メニューを引用。

季節の黒澤逸品料理「明」3品 2,100円(消費税込み) ・チーズ豆腐 雲丹・イクラ  クリームチーズを豆腐に仕立てました。  チーズと雲丹の香りをお楽しみください。630円 ・鮎魚女焼霜  三陸産の鮎魚女の皮目を  軽く焼霜にして脂をとばしました。  香ばしい鮎魚女を山葵醤油でお召し上がり下さい。1260円 ・子鮎の天婦羅  和歌山産の子鮎を天婦羅にしました。  一足先に初夏の香りを山椒塩でどうぞ。840円

 メニューの「明」というのが凄い。黒澤監督はこうした料理で現場でイメージをはぐくんでいたのでしょう。黒澤ファンとしては、いつか行ってみたいものです。

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2004.05.27

■羽ばたく飛行機の開発

 鳥を手本に「羽ばたき」や「翼の変形」を目指す、新型航空機開発 (Wired News)
inosence_datenshi.jpg
 択捉を飛ぶイノセンスの堕天使のような飛行機に痺れた人は多いと思う。現実に進んでいる鳥型飛行機(オーニソプター)の開発の記事が出ていたので紹介。

明るい青空に遠く浮かぶ小さな点々が羽ばたいたり、一瞬のうちに形が変わったりして見える? それは、もしかすると新世代の航空機かもしれない。  米政府機関や大学の研究者たちは、鳥が飛ぶ方法を模倣した航空機の開発を進めている。つまり、羽ばたいたり、飛行中に翼の形や角度を変えたりするのだ。

 ワクワクしますね。いつもうちの上空を自衛隊の飛行機が飛んでいくのだけれど、ちゃっちゃとこういうのを開発してうるさいキーンという金属音のしない優雅に羽ばたく飛行機に世代交代してもらいたいものです。(目的があわないって、、、、。)

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2004.05.24

■米国週末映画トップ10でSuper Size Meが!!

 米バラエティ.comより先週末の映画興行収入。

 Weekend 2004.5/21-5/23   単位:×百万ドル
 1.Shrek 2          $104.3
 2.Troy             $23.8
 3.Van Helsing         $10.1
 4.Mean Girls          $6.9
 5.Man on Fire         $3.5
 6.Breakin' All the Rules   $2.8
 7.13 Going On 30       $2.5
 8.New York Minute      $1.2
 9.Kill Bill Vol. 2        $1.1
10.Super Size Me       $1.0

 何故ひさしぶりに興行収入を載せたかというと、『シュレック2』の驚異的数字(なんと週末3日間で1億ドル。これは『スパイダーマン』の1.2億ドルに続く史上2位)ではなくて、以前紹介したあのおバカ映画Super Size Meが10位に入っていたから、そして週末だけでなんと約1億円を稼ぎ出していた!!
 たぶんこれは超低予算映画なので、監督・製作者は大喜びでしょう。
 で、日本人の我々は、このヒットで日本公開もあり得ることを喜びましょう。配給会社さん、よろしく!!
 最後に監督indieWIRE BLOGS >Morgan Spurlock本人のBLOGより喜びの顔と声!トータル3億円の興収!
We're showing on the least amount of screens of any movies in the top ten - only 148!!! Pretty damn impressive. We'll break the 3m dollar mark tomorrow.

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2004.05.23

■アヌシー国際アニメーションフェスティバル
    ANNECY International Animated Film Festival

 アヌシーの公式ページ(ANNECY International Animated Film Festival)

 カンヌも終わって、次はアヌシー(2004.6/7-6/12)ということでリンクしてみました。
 作品リスト 各スチールで作品の雰囲気がわかります。
 そのうちのインターネットショートフィルムは映像が観えます。
 昨年はヤマムラコウジ「頭山」が短編部門グランプリ受賞

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■矢作俊彦原作・落合尚之作画『鉄人』1-4 (小学館)

 『鉄人』サンデーGXコミックス(Amazon)

 矢作作品で『ららら科學の子』がアトムならやはりその対で『鉄人』は外せない、ということで4冊シリーズを読みました。矢作俊彦でSF、しかもロボットモノ、期待は高かったのですが、、、。
 中国長春を舞台にした日本軍の兵器を巡る物語。中国舞台ということで、古くは『気分はもう戦争』を思い出すが、こちらは完全に少年漫画として描かれている。
 現代の自衛隊が中国へ赴いている設定、ゴリラ走りする無骨なロボット、電磁波攻撃の兵器(まるで東宝特撮デザイン)等々、ワクワクする設定ではあるが、話がなんだかテンポ悪く乗り切れない。一番は鉄人自体の扱いが中途半端で戦闘シーンはほとんどないし、無骨さを活かしたストーリーにもならないし、、残念。大きな物語を狙っていたのかもしれないけど、構成が今ひとつ(最初の予定より連載を圧縮された??)。
 ちょっと前にジョージ秋山の『ザ・ムーン』を読んだのだけど、随分違うけどロボットを物語が使いきれていないところで、どっか似ている。どちらの話も巨大ロボットが町に隠れているのだけど、土台あのでかさでこっそりは出来ないはずなのに何故か誰もどこにあるか気づかないのが辛い(^^;)。やはり少年漫画の巨大ロボットは秘密基地をちゃんと背後に持って、悪と戦わねば。そしてスカッとした主人公の活躍、どちらもそこんところでうまくいってない。
 登場人物の描写とか政治力学とか矢作俊彦タッチもあったけれど、オチもそれなりにあったけど、なんだか今ひとつの感をぬぐえない作品でした。もっともっと面白くなりそうな題材なのに残念。
◆関連リンク
矢作俊彦 『ららら科學の子』 (2003 文藝春秋)
三島賞受賞!!『ららら科學の子』矢作俊彦

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■カンヌ映画祭 授賞式生中継

 MOVIE PLUSチャンネルをCATVで観ながら書き込み中。
 1:25~3:55の放送。随時状況をここにアップしようと思います。バカだねー。いやお祭り好きなもんで。

◆1:43 日本のスタジオで別所哲也とキャロル久末が各候補作の映像紹介中。
 『華氏911』の国際批評家賞受賞の紹介とブッシュが「ナイスショット!」と言ってるシーンがやってます。
◆1:57 現地では『2046』が評判良いとのこと。
◆2:00 現地生放送開始。あと30分で受賞作が発表と言ってます(?たぶん授賞式が始まる)。同時通訳が「タランチーノ」というのがなんか違和感。あ、タランティーノ登場。
◆2:06 審査員のキャスリン・ターナー、太ったねーー。
◆2:10 マイケル・ムーア。周りから「マイケル!!」の歓声多数。ムーア硬い。
◆2:19 次々と候補作の監督と俳優が車で乗り付け赤絨毯へ。で、会場へ入る前に記者が撮影。
◆2:29 2:00に締め切られたMOVIE PLUSの予測投票は、2046,イノセンス,華氏911の順とのこと。
◆2:35 授賞式、始まりました。赤絨毯に押井は現れず。
◆2:40 短編部門発表 パルムドール「TRAFIC」、審査委員賞「FLAT LIFE」
 「ブッシュに投票しないように」と米国民に訴えてます。
◆2:48 カメラドール(新人賞)「オール」(仏+イスラエル)と特別賞「パッセージ」(中国?)とあと一本(?)
◆コンペ部門◆
◆2:55 審査員賞 コーエン兄弟『レディーキラーズ』
 Apichatpong Weerasethakul『Tropical Malady』(タイからは初参加で受賞)
◆2:58 脚本賞 アニエス・ジャウィ、ジャンピエール・バクリ『LOOK AT ME』
◆3:01 監督賞 トニー・ガトリフ『EXILS』
◆3:05 主演男優賞 柳楽優弥14歳の少年俳優(凄い!) 『誰も知らない』
 受け取るのは是枝監督。
 中間テストでフランスへいけなかったとか。今までの最年少は27歳とのこと。
◆3:08 主演女優賞 マギー・チャン『CLEAN』(仏)
 ドラッグ中毒から立ち直る役らしい。
◆3:12 いよいよグランプリ、ドキドキします!! 韓国の『OLD BOY』パク・チャヌク
 日本の漫画の映画化とか。すみません、知りません。今、調べたら「ルーズ戦記 オールドボーイ」とのこと。
 原作/土屋ガロン、作画/嶺岸信明、双葉社ACTION COMICS
◆3:15 そして、パルムドール!
CANNE14.jpg
 マイケル・ムーア!!
CANNE15.jpg
「ミラマックスに感謝」
「この受賞によって米国民が観ようと思うようになるのが嬉しい」
「自分の子供たちとイラクの人たち、命を落とした人たちに奉げたい」とコメント。
タラちゃん、政治的選択??か、いや作品が凄いのだろう?! 楽しみに待ちましょう!
『イノセンス』は敗れましたが、『華氏911』に期待しましょう。では、ねむいのでお休みなさい。

おまけに主演男優賞の柳楽優弥。クリックしてください。
CANNE_daremoshiranai.jpg

・毎日新聞の授賞式報道

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■ティム・バートン監督 『ビッグ・フィッシュ』 Big Fish (2004)

 この映画のウェブページにある黄色い花の中に立つユアン・マクレガーのイメージどおり、夢にあふれた心温まる映画だった。自分の中では、ティム・バートンの作品の中で1、2をあらそう映画になった。いや、本当にいい話です。ティム・バートンのブラックでひねくれたところが好きな向きには、いい話すぎるかも。『シザー・ハンズ』のウォーミングな部分を切り取って、幻のようなエピソードを積み重ねた映画と言うとわかってもらえるかもしれない。ブラックなティム・バートンのファンにはケッってな照れるシーンもあるので、ご用心。
 いや、何度も言いますが、僕は気に入ったんですけどね。ティム・バートン作品で『バットマン2』の悪乗りの嫌いな人はまず大丈夫。是非、お勧め !

 原作のダニエル・ウォレスの小説は読んでいないけれど、映画のタッチは、『ガープの世界』とかの現代アメリカ文学の世界がうまく切りとられている。原作も読んでみたくなります、この映画観ると。

☆☆☆☆ネタばれ注意☆☆☆☆
 この映画は衒いなく、人生に幻という香辛料をふりかけることの素敵さを描いた映画である。
 アルバート・フィニー演じる父親が家族や友人に語る幻想のような経験。これが凄くいい。ちょっと奇想な彼の人生のエピソードが幻のようなティム・バートンお得意の色彩で、描かれている。この父親と息子のうまく交流できないもどかしい縦軸の物語は少々拙い描写だけど、ラストでここが活きてきている。
 この映画を観ながら、(また『イノセンス』ネタかと言われそうだけど)ロイターが伝えた押井監督のカンヌでの公式上映後の下記コメントを思い出した。

 監督はまた、人間が見ているものが現実とは限らないと指摘し、これを認めることが人間の真実を理解する糸口になるだろうとコメントした。

これは押井守のいろんな作品で顔を出す現実認識だけど、『ビッグ・フィッシュ』の父親は、人生の賢い市井の人として、直感的にこの認識で自分の体験を幻の味付けをして語っているのだと思う。言葉に出すと実もふたもなくなる押井発言のように語らずに。
 映画を観終え、自分もこの親父のように、ずっと少しだけのホラを吹き続けて人生を終えていけたらいいな、と思った。ラファティとかはこういう親父だったのかなーー。
 幻のラストと現実のラスト、どちらも彼を慕って集まった人々の顔がいい。特に川の中から岸辺の木々の下の巨人や上半身双子の東洋の女を映し出す画面。幸福な最高の人生の終わりのひとつが画面に結晶化していた。
◆関連リンク
・究極映像研 小説『ビッグ・フィッシュ』記事
・『ビッグ・フィッシュ英語公式サイト
日本語公式サイト
・うちのBLOGの過去記事 ティム・バートン『ビッグ・フィッシュ』 ビッグ・フィッシュ(シナリオ本) Big Fish: The Shooting Script
・原作 ダニエル ウォレス 『ビッグフィッシュ―父と息子のものがたり』(Amazon)
ビッグ・フィッシュフィルムブックKawade cinema books(Amazon)

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2004.05.22

■<奇想コレクション>E・ハミルトン『フェッセンデンの宇宙』
 Fessenden's Worlds 中村融編訳(河出書房新社)

fessendensworlds.jpg
 『キャプテン・フューチャー』と『スター・ウルフ』のスペースオペラの印象が強く、短編は「フェッセンデンの宇宙」を読んだきりだったエドモンド・ハミルトンの日本オリジナル短編集を読んだ。
 全体的にシンプルできっちりしたストーリーで、短編SFとして完成度がなかなか高い。アイディアストーリーというよりは、あるアイディアによって生み出されるシチュエーションによる物語をどちらかというと情感中心で描いてある、という印象。「フェッセンデンの宇宙」はアイディアストーリーなのだけど、全体を読んだ読後感は少し違っていた。すでに中身が違う別の短編集『フェッセンデンの宇宙』(早川SFシリーズ)が過去にあるので、ここはやはり別の書名になっていたほうが全体の雰囲気も伝えられて良かったのではないかと思う。自分の好みと全体の雰囲気からいくと短編集『翼を持った男』というタイトルがよかったかと。
 1930年代の作品が多いのだけど全く古い感じがしない(ストーリーがストレートなのは今の小説と違うかもしれないけどね)。これは翻訳の効用が随分あるのかもしれない。『翻訳夜話2サリンジャー戦記』で村上春樹が古い作品を現代に訳すことの意義みたいのを語っていたけれど、随分前の作品を現代の日本語に訳す作業というのは通常の翻訳に比べて、言葉を選んでいく作業が擬似創作というような側面も強いのかもしれない。そこらへんの話を<奇想コレクション>のどこかの時期に中村融氏と他の翻訳家とで「翻訳夜話」してほしいと切望。
 では、短編一個づつについて感想です。(☆10個満点) ネタばれ有! 注意!!

フェッセンデンの宇宙 」 ☆7個
 やはり名作ですね。これ、長編にも膨らませられそう。短編連作でいろんな星のエピソードを描くのもいいですね。そういうのも読みたかったな、と思わせる広がりのある話。科学的にどうこういうタイプの作品ではないのだけど、P14の重力が無くなると体が破裂するというのは余りにもアレかと。気圧と重力がごっちゃになってますね。
風の子供」 ☆6個
 なかなか詩的でいい話。荒野と男と少女、そして生命を持っているかのような風。編訳者中村融氏があとがきで、こういう話を偏愛している。特に『最後の惑星船の謎』が良い、と書いている。読んでみたくなったのでここにメモ。
向こうはどんなところだい?」(「何が火星に」改題)  ☆7個
 火星第二次探検隊から戻った男の苦悩。宇宙開発の犠牲と地上の人たちの星への幻想の狭間にある帰還宇宙飛行士の話。これは凄く情感にクールに振った作品です。小学一年生で観た『ウルトラマン』のジャミラの哀切な情感にはかなわないけど、高校生でこれを読んでたらあれと同じ衝撃を得たかも。P89の死んだ探検隊員ジムの部屋を訪れたシーン。恋人が語る「全部あの人が子供の頃に読んだ古いSF雑誌なんです。あの人は大事にとっておいたんです」。ここでジムの死んだ瞬間の気持ちを想像すると、宇宙の憧れと過酷な現実の極限状況がぶぁっーとイメージ喚起され秀逸な描写と思った。
帰ってきた男」  ☆5個
 ブラックユーモア。悲惨な状況なのだけど男の淡々とした描写がいい味。ラストの模式的な終焉もこの描写でしっくりくる。
凶運の彗星」 ☆4個
 これはストーリー中心で情感的なところが少なく辛い点。話と彗星人のキャプテン・フューチャーチックなところのアンマッチが残念。さすがに古さを禁じえません、これは。
追放者」  ☆6個
 ショートショート。SFの楽屋落ち的だけど、S・スタージョンの『不思議のひと触れ』もそうだったけど、今いる世界は本物でなく、ここではないどこかに自分のいる場所がある、という感覚の話がこの本でもいくつも出ていたけど、SF作家のコアの部分に潜んでいる感覚かもしれない。ディックは当然としてティプトリーとかラッカーとかこれは枚挙にかかない。ハミルトンについてはあとがきにある14歳でカレッジへ入ってしまったことによる周囲との年齢さが大きく影響している、ということか。
翼を持つ男 」  ☆8個
 ミュータントテーマで、天使のような翼の生えた奇形の若者の話。これも情感を丁寧に描いていて、翼を広げて自由に空を舞う絵的イメージとあいまって一番好きな一編となった。アイディアとしてはどっかで見た気がするのだけど、羽の描写とかリアルで、いいイメージでした。今のCG技術でこういう主人公でもう少しこの短編より映画的にクライマックスを構成しなおしたら、結構傑作な映画ができるのではないかと想像した。
太陽の炎」  ☆5個
 宇宙生物もので「凶運の彗星」と同じく点が低いのでした。
夢見る者の世界」 ☆7個
 これも自分のいる世界への違和感(?)ばりばり全開の話。こういう話好きです。二つの世界の対比がいいですね。欲を言えば、登場が鮮烈だった黄金の翼の活躍が後半でもっと読みたかったかな、と。
◆関連リンク
・復刊.com 星々の轟き』(エドモンド・ハミルトン著・安田均編) 復刊リクエスト投票
・【幻想と怪奇の環】さんのエドモンド・ハミルトン邦訳作品リスト
・既刊短編集2冊の詳細。フェッセンデンの宇宙』 『星々の轟き
・フランスのキャプテンフューチャーサイト Capitaine Flam - Historique すっげぇマニアック
・通販 <奇想コレクション>『フェッセンデンの宇宙』エドモンド・ハミルトン和書洋書(Amazon)

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■The Shiny Aluminum Computer Case

metal_pc_case.jpg
 VAIO夏モデルと言いたいところですが(嘘)、さっきウェブをさまよってて偶然見つけたひかりものPC。この光沢をお楽しみください。(2002年のもののようで有名なのかも)
ここのページです。

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2004.05.21

■『イノセンス』カンヌ映画祭コンペで上映 日本アニメ初

NecoPunchさんが紹介されていますが、asahi.com : 文化芸能に、カンヌの『イノセンス』の記事。

 第57回カンヌ国際映画祭で20日夜(日本時間21日未明)、押井守監督の「イノセンス」が日本のアニメーションとしては初めてコンペティション部門で公式上映された。

 押井守氏のタキシード姿もこの記事で観えます。
 ぼくがTVニュースで観た時は、いつものラフな格好で、記者会見している姿だったので、てっきりタキシードは用意してないかと思ってしまいました。

中日スポーツホームページ
 中日新聞系は、万博で押井守を起用しているので、取材も力が入っています。

押井督監、パルムドール級の手応え
 日本アニメとして初のコンペ入り。近未来の電脳社会を描き、押井監督の「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の続編。今回の製作費は、前作比4倍の約20億円だ。押井監督は「前作もできることは全部やったが、続編はそれ以上に日本のアニメで最高の表現をしたかった。ある種の総決算のつもりで作った」と、“ジャパニメーション”の手応え十分だった。

カンヌ公式ページ Press Conference: "Innocence"より
 (我々も英語で(本当はフランスだけど)読んで、現地の雰囲気に触れましょう。ろくに読めないけど(^^;))

For the official presentation of the competition animated feature Innocence, Japanese director/writer Mamoru Oshii, composer Kenji Kawai and producer Mitsuhisa Ishikawa answered questions from the press. Highlights.

Mamoru Oshii on the origins of the film: "When Production I.G first proposed the project to me, I thought about it for two weeks. I didn't make Innocence as a sequel to Ghost in the Shell. In fact I had a dozen ideas, linked to my views on life, my philosophy, that I wanted to include in this film. [...] I attacked Innocence as a technical challenge; I wanted to go beyond typical animation limits, answer personal questions and at the same time appeal to filmgoers."

Mamoru Oshii on his narrative intentions: "for Innocence, I had a bigger budget than for Ghost in the Shell. I also had more time to prepare it. Yet despite the economic leeway, abundant details and orientations, it was still important to tell an intimate story. [...] Personally, I adore the quotes in the film. It was a real pleasure for me. The budget and work that went into it contributed to the high quality of imagery. The images had to be up to par, as rich as the visuals.・/i>

Mamoru Oshii on Godard: "This desire to include quotes by other authors came from Godard. The text is very important for a film, that I learned from him. It gives a certain richness to cinema because the visual is not all there is. Thanks to Godard, the spectator can concoct his own interpretation. [...] The image associated to the text corresponds to a unifying act that aims at renewing cinema, that lets it take on new dimensions.・/i>

Mamoru Oshii on animation: "I think that Hollywood is relying more and more on 3D imaging like that of Shrek. The strength behind Japanese animation is based in the designers' pencil. Even if he mixes 2D, 3D, and computer graphics, the foundation is still 2D. Only doing 3D does not interest me."

究極映像研の関連記事

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2004.05.20

■MOVIE PLUS パルムドール予想投票と完全生中継!

 CSデジタルのムービープラスで、カンヌ映画祭スペシャル2004
 予想投票は誰でもここでできます。

みごとパルムドールを的中させた方から抽選で1名様に、SHARP 15インチ液晶テレビ LC-15S-1S をプレゼント! 投票の際のアンケートやご意見/ご感想を番組で紹介させていただいた方にはもれなく、第57回カンヌ映画祭オフィシャルTシャツ(予定)をプレゼント!
現在の投票結果 <2004年5年20日 22:36 >
 2046    30%
 イノセンス 23%
 華氏911  9%
 誰も知らない 7%
 レディ・キラーズ 6%
 LIFE IS A MIRACLE 5%
 モーターサイクル・ダイアリーズ(原題) 4%
 LOOK AT ME 3%
 シュレック2 2%  EXILS 2%
 LA FEMME EST L’AVENIR DE L’HOMME 2%
 OLD BOY 2%
 CLEAN 1%
 THE LIFE AND DEATH OF PETER SELLERS 1%
 LA NINA SANTA 1%
 LE CONSEGUENZE DELL’AMORE 1%
 MONDOVINO 1%
 TROPICAL MALADY 0%
 THE EDUKATORS 0%
 だいたいマスコミへの露出の順かと。われらが『イノセンス』は現在2位。
 受賞式の生放送は、ここのチャンネル独占で、5/22(土)深夜 1:30~。
 審査員や候補作はここで詳しく載っています。キャサリン・ターナーやツイ・ハークも審査員に名を連ねている。

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■地上デジタル録画 水冷PC VALUESTAR TZ

NECの新型  VALUESTAR TZが発表になってます。
valuestarTZ.jpg
 注目のハイビジョン録画については、下記の記述があるだけで、どんな解像度で録画できるか不明。

※ SmartVision DGによる地上デジタル放送の録画形式は、DVDビデオの形式とは異なるため、DVDプレーヤで再生可能な形式での保存はできません。また、録画した番組は録画を行ったパソコンのSmartVision DGでのみ再生可能です。

※ 地上デジタル放送のハイビジョン放送は、パソコン上で処理しやすい解像度に変換して表示しています。

TV録画機能 独自形式(デジタルハイビジョンテレビ放送(約15Mbps)、デジタル標準テレビ放送(約8Mbps)の録画可能

 「パソコン上で処理しやすい解像度」っていったいなんだ??擬似ハイビジョン??? ハイビジョンファンとしてはハイビジョン用のキャプチャーカードのみ市販してほしいのになーー。
 水冷のハードは昨年のVXといっしょみたいですね。概観は銀から黒に大きく変わってます。VXの特徴だった水冷の丸い地球のような前面アイコンは、今回は写真のようにぼんやりした横長。(水冷初代のTXのユーザなんで、気になったしだい、、、、。)

 ・価格.com VALUESTAR TZ VZ500/9Dについての情報掲示板

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2004.05.19

■三島賞受賞!!『ららら科學の子』矢作俊彦

新潮社発表

第十七回三島由紀夫賞決定・2004年5月19日
ららら科學の子』  矢作俊彦   ――平成十五年九月文藝春秋刊
 選考委員 筒井康隆 宮本輝 高樹のぶ子 福田和也 島田雅彦

 昨年の舞城王太郎『阿修羅ガール』に続き、『ららら科學の子』で矢作俊彦氏が受賞されたとのことです。ちょっと前に読んだ本が賞を取ると、なんか嬉しいですね。

 ちなみに矢作氏は第4回に候補になっていたようです。

第4回 〈受賞作〉佐伯一麦『ア・ルース・ボーイ』
〈候補作〉松村栄子『僕はかぐや姫』/矢作俊彦『スズキさんの休息と遍歴』/芦原すなお『青春デンデケデケデケ』/いとうせいこう『ワールズ・エンド・ガーデン』/奥泉光『葦と百合』
〈選考委員〉江藤淳/大江健三郎/筒井康隆/中上健次/宮本輝

 で、先日のレビュウに若干追加。
 『ららら科學の子』のすぐあとに『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を偶然読んだのだけど、共通点がいくつかあった。
 ・主人公の視点の純粋さ、無垢さ(『ららら科學の子』では中国に閉ざされていた主人公の中に凍結されていた60年代)
 ・妹に理想としてのイノセンスをみているところ
 ・どちらもキーとして『博士の異常な愛情』の核爆弾にまたがるイメージが出てくる
 矢作俊彦の『ライ麦畑』へのオマージュだと思う。特に小説としての雰囲気が似ているわけではないが、どことなく意識している感じがあった。

 で、ググッてみたら、こんな記事がありました。
 Whistle & Sigh or writer's notes 03/11/29 より

 雑誌「文學界」12月号(文藝春秋)に、なんと矢作俊彦と高橋源一郎の対談が掲載されているとの新聞広告を見て、早速雑誌を買ってきた。同時に広告が出ていた雑誌「すばる」(集英社)では、矢作俊彦と、こちらは久間十義との対談である。(略)
  『ららら科學の子』については、高橋が主人公「彼」は実は「フーテンの寅さん」だと指摘したり、それに対して、「寅さん」は映画と映画のあいだをつなぐ映画だと言ったり(略)、久間十義との対談でも話に出ていたサリンジャーの『ライ麦』を絡めて、「妹の力」というまとめ方をしてみたりと話は話を呼んで、つきることがない。

 読みたいですね、この対談。(でも「フーテンの寅さん」という指摘は余りに違うのでうなずけません)
 あと巽孝之氏の書評にも同様の指摘がありました。

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■大(Oh!)水木しげる展 なまけものになりなさい

 鳥取県立博物館 会期:4月29日~5月30日(休館日なし)
 週刊大極宮で、京極夏彦のレポートがありました。

水木伝説、関東水木会、げげげのしげる会なども総参加。「水木愛」で結ばれた水木一門の愛の結実です(笑)。特に企画・図録制作では村上(妖怪馬鹿)健司君と巨漢Uさんが大回転の大活躍でした。図録も傑作です、はい。

 観たいんですが、鳥取は遠いよーー。京極夏彦がプロデュースした「鬼太郎の家」というのが激しく観たい。

 mizukiroad.com(ここのオープニングムービーがいい味!)に、詳細ポスターがあります。

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2004.05.18

■第16回CGアニメコンテスト

PROJECT TEAM DoGA主催 第16回CGアニメコンテスト 審査結果

 ということで、少し情報としては遅いですが、こんなのを見つけたのでリンクです。
 上位入選のこの二つがいい感じ。tough guy!のカマキリのクールさが良かったです。

作品賞
 文使       栗栖 直也氏
             使用ソフト ShadeR5、Photoshop5.5、FinalCutPro3
             ※ここで30秒の予告が観えます。

エンターテイメント賞
 tough guy!     岸本 真太郎氏
             使用ソフト LightWave、AfterEffects、等
             ※ここで全編、観えます。

【入選作品上映会】
東京会場 2004年5月9日(日) 日本青年館大ホール (既に終了、、、) 
大阪会場 2004年5月23日(日) 大阪市中央公会堂

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■モーガン・スパーロック監督『スーパー・サイズ・ミー』

はてなダイアリー - 町山智浩アメリカ日記2004-05-13 「30日間朝昼晩三食すべてマクドナルドで食べる」より

一人の男が30日間朝昼晩の三食をすべてマクドナルドで食べ、「スーパーサイズにしますか?」と聞かれたら必ず「YES!」と答える人体実験ドキュメンタリー映画『スーパー・サイズ・ミー』を観た。タイトルは「オレをスーパー・サイズにしてくれ」という意味。

 これはアメリカの「電波少年」か? はちゃめちゃな映画ですね。町山智浩氏の紹介が抜群に面白い。
 日本公開の予定はないようだけど、是非公開してほしい。もし日本マクドナルドがスポンサーで公開されたら、僕は5日間(ちょっと弱気)マクドを食べ続けることを誓います! 原田元アップル社長! 頼むでぇ。

SUPER SIZE MEの予告編
・監督モーガン・スパーロックのBLOG

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2004.05.17

■The Incredibles 新予告編

 PIXERの新作 The Incredibles のトレーラーが新しくなってます。

 他の登場人物も出てきているけれど、ちょっと期待と違うかな?スピード感のある飛行シーンは見えますが、人物のCGがいまひとつ。上質なパロディ&スラプスティックを期待しますが、これ如何に? 公開は年末ですね。

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■村上春樹 柴田元幸 『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』
                   (文春新書)

 村上春樹が柴田元幸(東大助教授・翻訳家)と、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(白水社)を中心にサリンジャーと翻訳について語り合った本。
 『キャッチャー』についてと小説の翻訳については言わずもがな、特筆すべきは、小説をどう感じるのかというところについて、とても興味深い面白い意見が載っている。以下、村上春樹の言葉より抜粋。

 より大事なのは、意味性と意味性がどのように有機的に呼応し合うかだと思うんです。P33

 すぐれた物語というのは、人の心に入り込んできて、そこにしっかり残るんだけど、それがすぐれていない物語と機能的に、構造的にどう違うのかというのは、言葉では簡単にわかりやすく説明できない。それをすらっと説明するための語彙とかレトリックとかを、僕らはほとんど持ち合わせていない。P34

 翻訳家だからこそ見える小説の正体がここにあるのかもしれない。
 翻訳する小説の実態というものは、物語でもなければ、文体でもなければ、作者の思想でもない。その実態である何ものかとの格闘が翻訳作業そのものという具合に読める。その何ものかを村上はここで「意味性と意味性が有機的に呼応し合う」という言葉で表現している。翻訳家ふたりのこの対談を読んで、ここのところが一番面白かった。(本の主題の『キャッチャー』分析も鋭いけど)

 僕は翻訳もできないし小説も書いてないけど、学生時代から映画とか小説のレビュウをグダグダと趣味で書いてきて、自分の中に映画や小説が喚起する何ものかについてずっと興味がある。自分なりに表現すると、自分の中に喚起される質感みたいなものと、作者が創作した時の心の中の感覚(と思われるもの)の中間くらいにある何ものか、のような気がする。
 小説や映画がそうしたものを獲得する瞬間は、言葉の積み重ねや何気ない俳優のしぐさ、風景の動き、画像と音楽の呼応によって発生しているように思う。作者の描いたイメージが観客の頭の中に紙面や画面を通して解凍する瞬間。それがたまらなくて小説や映画を観ているのは僕だけかなー。(単なる印象批評じゃないの、という声も聞こえてきたり、、、。)
 先日読んだ『意識とは何か』P181にこんな記述がある。

 私自身は、1994年2月に電車に乗っていて「ガタンゴトン」という音の質感自体に注意が行き、周波数で分析してもその「ガタンゴトン」という音の質感自体には決して到達できないことを悟って以来、ずっとその問題を考えてきた。(略)それまでの私が、クオリアという問題を隠蔽するような世界観の中で、あたかもクオリアなど存在しないかのような心的態度(ふり)をとっていたからだと思う。
 つまり、私は、二〇世紀的な科学主義の目を通して世界を見ていたのである。

 この一節を読んだ時、ここでいうクオリアが小説や映画が我々の脳に「解凍」するもののことを言ってるのかな、と思った。どうも言葉の意味が曖昧で、便利すぎる言葉になってしまうので、あまりクオリアとは呼びたくないけれど、、、。
 あと蛇足だけど、この文章を読んだ時、言いたいことはわかるのだけど、「ガタンゴトン」をキーワードとした心の表現が、実は余りに拙いように思った。脳の中の動きを観察できる唯一の対象が自分であるから、脳科学者は自分の心の機微を語ることになる。作家的/翻訳家的/評論家的な訓練をつんでいない(と思われる)ことが、この文章を非常に情緒的で拙いものに感じさせているのではないか。脳科学者はこの本にあるような小説の何ものかをいかに丁寧に翻訳の言葉に置き換えるのか、ということも重要なスキルになるのかもしれない、、、と素人が生意気なことを思ったりした。自分の書く感想文も、おおげさに言えば、そのスキルが重要なのだけれど、、、。(とグダグダとすいません。)
◆関連記事
★究極映像研究所★: ■J・D・サリンジャー「笑い男」と神山健治『攻殻機動隊 S.A.C.』
◆関連リンク
『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』村上春樹, 柴田元幸(文春新書)(Amazon)
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』村上春樹訳(白水社)(Amazon)
『ライ麦畑でつかまえて』野崎孝訳(白水uブックス)(Amazon)
・検索したらこんなのがありました。三浦雅士インタビュー『村上春樹と柴田元幸のもうひとつのアメリカ』(新書館)について

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2004.05.16

■NHKスペシャル 疾走!ロボットカー

 疾走 ロボットカー
 米国国防総省のDARPA(国防高等研究計画局)が主催した完全に人工知能だけで運転させるロボットカーレースの特番が放映された。

 このレースの参加者は、人工知能が状況を判断して運転する「ロボット自動車」。ロボットが、ロスアンゼルス郊外を出発点に、ラスベカス近くのゴールを目指して突っ走る、史上初のロボット自動車レースであった。

 主にセンサの紹介が中心で、認識の方法とか、自動操縦のメカ・制御については触れていなかった。まわりの認識のためのセンサより、本当はどう道路状況を認知し、走行の制御をやっているのかが技術的には重要かと。アクセルとブレーキを踏んで、ハンドル切るだけ、と言っても、人間はその時に周りの状況を見て判断するだけでなく、ハンドルからの反力や車両にかかる各方向のGとモーメント等を感じて、複雑な処理をやっているわけだから。(実際に番組ではトップを走っていた車がまわりの山道の認識は出来ていたが、ハンドルを切り損ねてリタイアしていた。)
 あと番組では無人の戦争行為が不気味であるというトーンで紹介されていたが、本当に怖いのは自動で走っていく車ではない。戦場の輸送で車を走らせる時に当然必要なのは周りの敵との戦闘である。無人走行車は必然的に無人で人を攻撃しなくてはいけないはず。このための認知/戦闘行動の人工知能開発も平行して軍で行われているはずで、本当に怖いのはこの部分であると思う。敵と味方の識別、軍属と民間人の識別、、、ここらを精度よくできる技術はまだまだ至難の業のはず。オモチャのような自動走行技術より、本当に怖いのは人を殺す人工知能の開発である。不気味だなー。で、たぶんその一番重要な部分は軍の研究所で研究されているのだろう、敵を認知し殺傷するロボット技術は。、、、なので車の自動走行部分は民間にこんなレースをさせてお遊びのように開発しているのだと思う。学生とかがロボコンの乗りでトライしているけれど、軍事目的の開発に嬉々とできるセンスを疑います。やめれ!と言いたい。しかし、アメリカは戦場に本気で投入するのだろうな。2015年に1/3の軍用車を自動化すると言っているそうな。あーあ、ばっかじゃないの。
◆関連リンク
・DARPAのGrand Challenge HPVTRアーカイブ写真
・WIRED NEWS 5/17 DARPAの新たな目標は「学習する自律走行車」

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2004.05.15

■光るキノコの幻想的画像

Sankei Web 幻想的に光るキノコ 例年より早く和歌山で

 和歌山県すさみ町江住の海岸林で、光るキノコの一種、シイノトモシビタケ(クヌギタケ属)が、例年より1-2週間早く幻想的な光をともし始めた。

 クラゲのように光って、不思議な光景。黒沢清監督『アカルイミライ』の光景を彷彿とさせます。
 これ、食べれるのかなー。もしかして幻覚が見えるキノコだったりして。和歌山県すさみ町江住の海岸林が近い人、試してみてください。<<おぃ、おぃ。

◆関連リンク
・ぐぐったら、こんなに光るキノコの画像が、、、。
・光るキノコツアーも可能なようです。東京都の亜熱帯・八丈島 : YOMIURI ON-LINE (読売新聞) (しかし、なんでこんなことまで調べてるんだろ?? 検索癖は、もうですね(^^;))

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■キャシャーンCASHHERNの興収20億円

日刊スポーツ 芸能ニュース

紀里谷監督新人異例、興収20億円の勢い  初監督作品「CASSHERN(キャシャーン)」が、監督デビュー作としては異例の興行収入20億円に達する勢いのため、13日までに上映期間延長が決まった。また米国を含む世界各国で公開される可能性も出ている。

 僕のBlog、アクセス解析によると、検索して訪問してくれる人のうちキーワード「キャシャーン」が一番多いので、この記事ははずせません(笑)。

 次作が期待です。制作費も増えそうなので、規模の大きいSFでもやれそうですね。

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■イノセンス解体論/メイキング・イノセンス

 イノセンス解体論/メイキング・イノセンス。なかなか興味深そうなので紹介。
 埼玉での開催、ウェブに出る参加者のレポートが楽しみ。
 この講演ベースで、CGメイキングを本にして紹介してほしいものである。『METHODS~押井守『パトレイバー2』演出ノート』みたいな本、希望。(Amazonは在庫切れ)(復刊ドットコムは在庫あり) 

今回、この作品に関わったクリエータとそのクリエータをサポートしたツールメーカーのコラボレーションにより、オープニング、主要カットの構成、エフェクトの構成までを余すところなくメイキングとして来場者の方々にお見せしたいと思います。

 注目の択捉パートは、3ds max とLightWave 3D使用とのこと。
 3ds max

祭りシーンをのぞく択捉都市からキムの館急襲>まで。Motor/liez製作。
Motor/liezは、「イノセンス」プロジェクトに早い段階から参画し、特に押井守監督からの依頼で、いわゆる「飛び道具」のCG作成を主に担当した。例えば、オープニングのヘリ、択捉のティルトローター、巡洋艦、イルカサイボーグなどのカットを制作。クオリティの高いCGのメイキングをじっくりご覧いただきます。

 LightWave 3D
 祭りとプラント船内全て。 IKIF+製作。
『イノセンス』でIKIF+は、今までI.Gと組んでやってきた2DCGと3DCGの融合という方向で仕事をしました。違う所は最後の1パーセントまで追い込んで作ったパートがあることでしょうか。祭りのシーンは1カットのために仕事を浪費し、贅沢に作りました。プラント船内のシーンはそれに比べると多少リーズナブルに作ってありますが、それも祭りのシーンに比べればの話です。あの豪華なシーンがいかに作られていったかを、カットの変遷を詳しく、わかりやすく解説します。


◆関連リンク
・プロダクションIGのイベント告知
・AdobeのページにAfter Effectsでの製作のレポート 映画『イノセンス』で独自の映像世界を表現する

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■シュヴァンクマイエル映画祭 続報

 シュヴァンクマイエル映画祭プログラムが公開されました。全33作品 ! トークイベントなども今後発表とのこと。

オテサーネク』('00)、『悦楽共犯者』('96)、『ファウスト』('94)、『フード』('92)、『プラハからのものがたり』(シュヴァンクマイエルへのインタビュー作品/'94)、『スターリン主義の死』('90)、『肉片の恋』('89)、『フローラ』('89)、『闇・光・闇』('89年)、『アナザー・カインド・オブ・ラブ』('88)、『男のゲーム』('88)、『セルフポートレート』('88)、『アリス』('87)、『陥し穴と振り子』('83)、『地下室の怪』('82)、『対話の可能性』('82)、『アッシャー家の崩壊』('80)、『オトランタ城』('73~79)、『レオナルドの日記』('72)、『ジャバウォッキー』('71)、『コストニツェ』('70)、『ドン・ファン』('70)、『家での静かな一週間』('69)、『ワイズマンとのピクニック』('69)、『部屋』('68)、『庭園』('68)、『自然の歴史(組曲)』('67)、『エトセトラ』('66)、『棺の家』('66)、『石のゲーム』('65年)、『J.S.バッハ-G線上の幻想』('65)、『シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック』('64)

 プラハからのものがたりが実は凄く好きです。シュヴァンクマイエルへのインタビュードキュメントなのですが、これがとても彼の人となりを表していて、味があるのです。ラストのシュールレアリストのうしろ姿が特にかっこいい。

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2004.05.13

■J・D・サリンジャー「笑い男」と神山健治『攻殻機動隊 S.A.C.』

 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』をひととおり観終えた勢いで、キーとして使われていたサリンジャーの"The Catcher in the Rye"を村上春樹訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(白水社)、'Laughing Man'を野崎孝訳「笑い男」(『ナイン・ストーリーズ』(新潮社)所収)で読んだ。
 村上訳は『ライ麦畑をつかまえて』野崎孝訳(白水社)よりどこかホールデンが村上キャラ化しているように感じた。野崎訳よりまるくなっている印象。村上作品のイメージを引きずった先入観かもしれないけど。微妙な文末の処理の仕方とかが影響しているかもしれない。

 『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』との関係からいえば、登場したハッカー青年(笑い男??)の性格づけをどうせならもっと"Catcher"的にクレージーにしても良かったのでないかと思った。ナーバスさも随分違うタイプのものだし、、あの攻殻のストーリーだったら、主人公ホールデン少年を模倣した人物を出した方がリアリティがあったと思う。演出的には難しくなったかもしれないが、アニメで白水社のあの本をそのまま登場させるくらいなら(ある意味楽屋おち的)、そんなとこまで観たかった。

 「笑い男」は傑作。短い話だし、是非、『攻殻機動隊 S.A.C.』ファンには読むことをお勧めします。50年くらい前に書かれた話とはとても思えない鮮烈なイメージ喚起力のある短編。次の引用でそのあざやかなイメージをみよ。

★★★「笑い男」を読んでみたいと思っていた人はネタばれ注意★★★


 笑い男は、金持ちの宣教師の一人息子で、まだいたいけないころに、中国人の山賊どもに誘拐されたのであった。(略)
 山賊どもはひどく腹を立て、子どもの頭を大工が使う万力で挟むと、とってに力を入れて、右の方へ何回か頃合いの程度にねじったのだ。まだ誰もが味わわされたことのないこうした目にあった子どもは、大人になると、ヒッコリーの実のような形の頭をして、髪の毛がなく、鼻の下には口の代わりに大きな楕円形の穴が開いているといった顔になった。(略)
 こうした笑い男のものすごい顔を初めて見る者は、たちどころに失神してしまった。(略)
 ところが、奇妙なことに、山賊どもはこの笑い男を自分たちの本拠にそのままとどめておいたのである---ただし、彼がその顔を、芥子の花びらで作った薄紅色の薄い仮面で包むという条件をつけてだが。(略)その仮面のせいで、彼は阿片の匂いをふりまいて歩いたのだ。

 この後、盗賊としての腕を磨いた笑い男の神出鬼没の活躍が描かれる!!??小人とか蒙古人の大男とかと仲間を組むのだけれど、何故かここでスタージョンの『夢見る宝石』を思い出した。
 まだ『ナイン・ストーリーズ』はこの一編しか読んでないが、河出書房新社の<奇想コレクション>に並べてもいい一編だった。泣けます。切れ味のいい最高の短編。でも何故、「笑い男」と呼ばれるのだろう。(このミスマッチもいいのだけど。)
 攻殻との関係は、犯罪者としての手際の良さ、義賊的雰囲気といったところの共通性だろうか。ハッカーの名としていいネーミングセンスになっていると思う。サリンジャーファンは監督か脚本家か、誰なのだろう。
 最後に「笑い男」コラージュ??ムンク殿、ごめん。でもこんなイメージだったのです。
the_laughing_man_1.jpg
◆関連リンク
・押井守ファンサイト野良犬の塒に、『攻殻機動隊 S.A.C』の各話あらすじと、サリンジャーの本との関係についてのレビュウがあります。
・S.A.C.の各話レビュウ。サリンジャーへの言及。FREIHEITSTROM/DIARY
・名前は凄いが、中味がさみしい海外のサリンジャーファンサイトSalinger.Org
 サイト内検索でみると、攻殻S.A.C.でサリンジャー作品に言及との記述はあるが、たいしたことは載ってなかった。
・松岡正剛の千夜千冊『ライ麦畑でつかまえて』
『ナイン・ストーリーズ』野崎孝訳(新潮文庫)と原本"Nine Stories"(Amazon)
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』村上春樹訳(白水社)(Amazon)
『ライ麦畑でつかまえて』野崎孝訳(白水uブックス)(Amazon)
『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』村上春樹, 柴田元幸(文春新書)(Amazon)


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2004.05.12

■スチームボーイ スターターキット

 [ 『STEAMBOY STARTER KIT』 6月25日発売 ] バンダイビジュアル

内容紹介
1.りんたろう監督による大友監督激励アニメ「48×61」(6分)
2.りんたろう他による大友克洋応援メッセージ映像(8分予定)
3.『スチームボーイ』メイキング映像(20分予定)
4.『スチームボーイ』プロモーションビデオ ステレオ5.1ch音声(6分)
・大友克洋デザインTシャツ(Lサイズ)
・タイトルロゴステッカー

48vs61.jpg
 激励アニメ(??!!)というのが激しく観たいのですが、どうしよーかなーー。48大友、61りん、とのこと。この絵じゃ、大友がかわいそう。まるで小林よしのりのキャラではないか!
 にしても、本当に6月公開は間に合うのだろーーか?頑張れ、大友!!

DVD: スチームボーイ スターターキット(Amazon)

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2004.05.11

■3次元と4次元の宇宙!?

 3D立体写真館 ハッブル宇宙望遠鏡で見る驚異の宇宙 伊中 明著。というのを本屋で見かけて立ち読みで立体視しました(かなり怪しい、、、)。
 ハッブルの写真をディジタル加工して、架空の立体写真を作成したもの。左右の目が数パーセクというような超巨人が見た宇宙、というようなものなのでしょうか。そういった想像をしながら見ると雄大です。
 作者の伊中 明氏のページはここ、星のホームページ

 で、国立天文台も負けられないっ!と、こちらは4次元宇宙!! 4D2U PROJECT 4次元デジタル宇宙プロジェクト
 、、、、といっても、中味は3次元。3D-CGによる宇宙の立体画像です。なんで4次元を謳っているのか、不明っス。

◆おまけ
 以前、自分のHPのQuickTime VRのコーナーというので、こんな3D-CGを立体視しながら、マウスで動かせる画像を作ったことがあるので、CM、CM。 平行法立体視しながら、ぐりぐりしてみてください。
 しかしQuickTime VRって、なんか妙に今では懐かしいですね。
 

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■攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 1-26
                  (2003 神山健治監督)

 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 公式HP
 ここ1ヶ月ほど、ずっとレンタル屋で借りられずにいた『S・A・C』DVDvol.13をやっと借りて観た。あんまり待ったので、盛り上がっていたvol.12も再見。だめですね、記憶力。すでにだいたい忘れていたので、見直してよかった(^^;)。これで第1話から26話まで全部観終えたので、感想/レビュウです。

★★以下、ネタばれ★★

 ということで、第24,25話が最高。笑い男事件で、長編としてのS・A・Cの結末がきっちりと描かれている。しかし26話は拍子抜け。そーいうオチか、、、、まあ、荒巻課長のセンスからいけば、ありそうな話ですが、、、。トグサくん、お疲れ様でした。バドーの「素子ぉーーー!」には笑かしてもらいました。

 この話、笑い男の長編としてみた場合、電脳のハッキングという観点の情報戦の部分と、タチコマにゴーストらしきものが立ち現れる部分が特に面白かった。事件自体は電脳硬化症が薬害エイズとかをベースにしてたり、疑獄事件の顛末は割りと普通で今ひとつ。幹事長は絡みますが、9課がその存亡をかける事件にはみえない。このくだりが国際的事件になってたら、さらに面白かったかも。
 タチコマがバトーを救出にくるところは、涙涙。あのふざけた<タチコマな日々>も伏線としてしっかり機能してた。(これは原作もおなじだったかな?)原作のフチコマシーンが醸し出すユーモラスな装いが、SACにはあり、押井守作品に比べて、士郎正宗タッチが活きているかなと思う。
 涙涙ではあるが、このラストって、鉄腕アトムやジャイアントロボで、すでに以前に涙したのと、本質的に同じかなって。確かに装いは高度になってるが、、、、。

 あと課長や9課面々が基本的に正義のために動いている、という設定も、装いは随分エスピオナージなのだが、実は古典的(ここが良いのだけど)。

 いや、面白かったのですが、手放し大絶賛でないというか、、、、まあ欲張りな感想か。僕は笑い男事件だけを全部一度通しで観たいと思った。(第2話「暴走の証明 TESTATION」の戦車vsタチコマのCGにはとにかく痺れたれど。)
 2nd GIGはどんなもんなんでしょうか。

◆関連リンク
 ・攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 13(Amazon)
 ・攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG(Amazon)

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2004.05.09

■ターニャ・ウスヴァイスカヤ『ノルシュテイン氏の優雅な生活』
      (2003.11 ラピュタ新書 ふゅーじょんぷろだくと)

 こういう本が出ているのを知らなかったのだけど、偶然本屋で見かけた。
tanya.jpg
 ロシアのアニメ映像作家ノルシュテインのスタジオでのいろんな様子を、弟子のターニャ・ウスヴァイスカヤがユニークなイラストで描いた本。160ページあまりの本に、見開きのスケッチ風イラストと短いエッセイが約80本。詩的な作品のノルシュテインの真実の姿が、今明かされるって感じ。結構、ひょうきんな"ユーラ"おじさんの素顔がのぞける。
 あの作品たちの作られたスタジオの雰囲気がよくわかる。なんだか家内制手工業というか、漫画家のスタジオに近い感じ。製作が難航しているという『外套』でのノルシュテインの苦悩のシーンもあるけれど、このターニャ嬢のイラストのタッチだと、深刻でないのが実にいい味。この雰囲気から作られる『外套』の一日も早い完成をみんなで祈りましょう。

 このラピュタ新書は、この後、池田憲章『東宝特撮快進撃!』とか、五味洋子『アニメ選集』とか発刊予定とのこと。どちらも昔からのアニメ特撮ファンダム名ライターのファンには、期待の本ですね。発刊を楽しみに待ちましょう。

◆関連リンク
 ・『ノルシュテイン氏の優雅な生活』(Amazon)
 ・ユーリー・ノルシュテインの作品(Amazon)

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■イノセンス カンヌ国際映画祭直前!!
             押井D&石川P動画インタビュー

 BB Newsさんから、トラックバックで教えてもらいました。
 イノセンス公式ページ 動画インタビュー

 「選ばれたことが凄いこと」と二人とも語っていますが、以前のアニメ候補作が『シュレック』だったり、今回同時に『シュレック2』が選出されていることを考えると、あんなもんといっしょかい!! それで喜んでいては、、、、と思ってしまう。やっぱパルムドールを取ってもらいたい!

 インタビューでは押井守監督の似合わないヒゲと、石川プロデューサーの(賞取りのための)営業してないのにここまで来たのは凄いことだ、というのが印象的でした。

今年のカンヌ国際映画祭審査委員長は、大の押井ファンであるクエンティン・タランティーノ――自作『キル・ビル』のアニメーションパートを『イノセンス』の制作を手がけたプロダクション I.Gに依頼――でもあることから、最高賞「パルム・ドール」も狙える、と大いなる期待が寄せられています。(公式ページ記事)

 タラちゃんに期待しましょう。

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2004.05.08

■矢作俊彦 『ららら科學の子』 (2003 文藝春秋)

 タイトル(言葉と本の活字体)に惹かれて、久しぶりに矢作俊彦を読んだ。『スズキさんの休息と遍歴―またはかくも誇らかなるドーシーボーの騎行』(1990)以来なので、もう13年ぶりになる。
 『スズキさん・・・』のドン・キホーテ的なファンキーさは、『ららら科學の子』にはなかった。現在と60年代の学生時代という扱っている内容はかなり似ているのだけれど、筆致は全く違う。『ららら科學の子』は非常に落ち着いたタッチで書かれている。同じ作者でも年齢的なものも影響しているかも。
 『ららら科學の子』というタイトルから期待されるSF的展開や溌剌としたイメージはない。学生運動で指名手配を受け/中国に夢を描いて密出国した19歳の主人公が、2000年32年ぶりに日本へ蛇頭の船で帰ってくる。主人公は中国の山村で32年間貧農の生活を過ごしてきた。そして現在の東京を探索。前半は未来にタイムスリップした主人公のみる世界のワンダーさが興味深い。中国の山村との対比で、自分たちの住む現代の異質さ、いかにクレージーなものかというのが読ませる。
 縦糸としては、主人公が妹と別れた日の回想が描かれているが、ここでカート・ヴォネガットの『猫のゆりかご』とエーリヒ・ケストナーの『点子ちゃんとアントン』が重要なキーとして出てくる。ドレスデン繋がりのこの2人の作家の作品のエピソードがとにかく泣かせる。(『猫のゆりかご』、ひさびさに読み返したくなった。)それと加えて、『博士の異常な愛情』やウルトラマンや東宝特撮、そして60年代の各種映画、学生運動、アトム、、、これら描かれているものが、懐かしいのと加えて今を逆照射する装置として機能している。
 最後に、ここだけ抜粋しても何かよく分からないかもしれないけれど、気に入った一節を引用。この描写を読んだ時、少しゾクリとした。

 「そんなものは、ありゃあしないんだ」と、彼は小さくつぶやいた。(略)
 今判った。俺はあのキャメロットの円卓にひとつだけ空いていた命取りの椅子に腰を下ろしたんだ。そのとき、俺たちはみんな科学の子だった。(略)
 彼は自分の音楽を聴いていた。

 空を超えて、ららら星の彼方、
 ゆくぞアトム、ジェットの限り、

 失った場所を、その歌がゆっくり満たすのを感じた。

punktchen_und_anton.jpg
◆関連リンク
 ・矢作俊彦自著を語る(五十歳の少年が見たニッポン)
――『ららら科學の子』というタイトルはどんな思いでつけたのでしょう。
矢作 タイトルは初めから決まっていました。「科學の子」という言葉を使おうと思っていていくつかアイディアを考えていたら、映画監督の川島透さんが「ららら」をつけた方が絶対にいいと言ったんですよ。ああ、なるほどと思ってその案を採用しました。
 ・『ららら科學の子』(Amazon)
 ・『スズキさんの休息と遍歴―またはかくも誇らかなるドーシーボーの騎行』(Amazon)
 ・『猫のゆりかご』(Amazon)
 ・『点子ちゃんとアントン』 映画DVD(Amazon)

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■ゴッド・ディーバ GOD DIVA (IMMORTAL AD VITAM)
              エンキ・ビラル監督(2004)

 予告編のビジュアルに惹かれて観てきたので感想です。(at 名古屋 ピカデリー4)

 映像はなかなか凄い。CGを使ったことで今までのエンキ・ビラル作品よりコミックの雰囲気が出ていると思った。知らなかったけれど、人物は数人を除いてCGだった。『ファイナルファンタジー』よりリアリティでは人物のCGは劣ってたと思うけど、コミックのイメージを作り出すのには成功している。本物の人間との違和感も不思議とあまり感じなかった。
 ストーリーは、はっきり言ってたこ。以前観た『バンカー・パレス・ホテル』よりは良かったけれど、、、。侵入口とかピラミッドとか神が地上に現れるとか、アイテムはかなりワクワクするものが多い。なのに何故だか、ワクワクしない。
 たぶん、ドラマツルギーの問題だと思う。本で言えばリーダビリティというか、この物語の先を知りたい!という気持ちが、この映画を観ていても沸いてこないのだ。結局、物語に入り込むための段取りが良くないのだと思う。鷹の頭を持つホルスが何のためにニューヨークへ舞い降りたのか?とか、ニコポルってどういう人で何したいの?とか。そこらの物語の推進力が弱い。もしかしたらニコポル3部作とかコミックを読んでないとだめなのかなーー。
 描きたかったテーマも鮮烈ではない。よく分からないけど、ニコポルの革命みたいな話とホルスの神の子の話と侵入口をダイナミックにつなぐテーマ設定は出来なかったのかなーー。ヴィジュアルがきっちりしたレイアウトとデザイン、カメラワークも良くってなかなか素晴らしいだけにもったいない。もうエンキ・ビラルの映画は、劇場へは行かないぞっと、誓うのであった。

◆関連リンク
 ・ゴッド・ディーバ オフィシャルサイト : HERALD ONLINE

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■シュヴァンクマイエル映画祭 7月開催!!

 全国のシュヴァンクマイエルファンよ、立ち上がれ!!?
  ゆらゆら大陸さんで知った情報です。

会 期:2004年7月中旬から4週間の予定
劇 場:シアター・イメージフォーラム (告知ページ。 インパクト大( ^ ^; ))

 4週間!!とは凄いです。今まで日本公開されていない映像作品は当然でしょうが、できれば触覚芸術作品の展示とかもしてほしいです。4週間もあるのだから、きっとヤン・シュヴァンクマイエルと奥さんのエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーの来日講演とかも企画されているんではないのかなーー。ファンとしては是非そうした企画もお願いしたいものです。

 レン コーポレーションとか、有名なファンサイト ヤン・シュヴァンクマイエルの食卓を覗いても、まだ詳細情報はないですね。うーーん、期待!! 今から東京出張を計画します!(ってセコイ、自腹で行かんかい>>自分)

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■NHK トップランナー「ヤノベケンジ」

 録画しておいたトップランナーを観た。

 名古屋港で数年前に開催されたヤノベケンジの作品展(「ルナ・プロジェクト−エマージェンシー・ショッパーズ」現代美術館1999年)に行った時、何故か あの作品たちのある空間にいると落ち着く 自分を発見した。ヤノベ氏が同世代であること、そして万博や観て育ったTV・映画の共通体験が背景になっていると思う。きっとヤノベ氏が作品をつくる時に、自分自身がそれといると現実がしっくりと自分に馴染む、というベクトルを持たせようとしているから、同じ背景を持った僕たちもそれを同時に感じられるのではないか、と思う。
 作品のテーマは(きっと)デッドテックな現代であったり、終末感、未来の夢の廃墟だったりするわけだけれど、僕にはそうした表面上のテーマ設定らしきものよりも、ヤノベ作品の魅力は上記の事なのである。こうしたテーマ設定自体が、60~90年代の時代の雰囲気であり上記背景のひとつであるのかもしれない。

 番組では、ヤノベ氏が21世紀の自分のテーマについて語るシーンがある。今までの「自分というものでなくして、もっと他のもの違う人への想いを付け加える」というようなことを言っている。「アトムスーツがリアルタイムに必要になった」現在、アーティストはそれを追従するようなアトムスーツを今さら描いていてはいけないと語る。「僕はアトムスーツをもう着れない」「ウルトラセブンになれなくなったモロボシダン」。コミカルに失踪する自分を語っていたが、芸術家個人として非常に切実な課題の表明なのであろう。いや、アトムスーツを着ないというのは、厳しい枷ですね。
 ひげを生やした腹話術人形が出てくる新作「森の映画館」(その中の映画「トラやんの世界」)(2004『六本木クロッシング』森美術館)の違和感、馴染めない感覚、ここから新しいヤノベケンジのゲージツがどこへいくのか。興味深い。頑張って新しい作品を描いてほしいと思います、是非。

 この番組を観ながら考えた僕の希望をちょこっとメモ。
 日本の次世代の目玉産業になるかも、と言われているロボット産業 ホンダ、ソニー、トヨタ等のロボットのデザインをヤノベケンジに是非やらせてほしいなって思う。新時代の先端製品と終わってしまった未来のデザインの合体がどんなイメージを現出させるのか、是非見てみたい。ロボットの民生への展開で「癒し」は重要なキーワードだと思うけど、僕はヤノベ氏デザインなら和んでしまうと思う。
 ヤノベ氏の巨大なロボットが立ち上がる作品「Standa、動かすメカ面で凄く苦労したと番組で語っていた。これは各メーカの技術を持ってすればクリアされる。という芸術家のニーズと、ロボットデザインで新機軸を出したいメーカの両方の思惑が合致すると思うけれど、、、。観たいなーー2005年万博でヤノベデザインのロボットが二足歩行するところ。ホンダさん、お願いします。出渕デザインを採用した産総研でもいいのでお願いします。(実はもう水面下でどこかとやってたら嬉しいけど)

◆小ねた
・発想がどこで出てくるか?と質問されて、車を運転している時、と答えていた。そのわけとしてレースのドライバが常に周囲の状況を俯瞰して把握していることを挙げていた。その俯瞰の視点に刺激されて良いアイディアが生まれるのではないかと言う。俯瞰による脳の刺激、脳内の活性化、というのは、究極映像のひとつのキーワードかな、と思った。俯瞰を意識した時、脳内の広い領域のネットワークが活性化されるのかも。
・5/9(日)の『トップランナー』は庵野秀明氏。2週続けてのオタクなアーティストの登場ということのよーです。

◆関連リンク
 ・ヤノベケンジインタビュー

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2004.05.07

■マイケル・ムーア監督『華氏911』をディズニーが配給中止!

 アポなし取材ドキュメンタリー『ボウリング・フォー・コロンバイン』で有名なマイケル・ムーア監督が9・11テロを題材にブッシュ政権批判に挑む新作『華氏911』(ブラッドベリ『華氏451』のパロディ)について、きな臭いニュースが流れています。まずは監督のホームページから。

 マイケル・ムーア監督のメッセージ
  「ディズニーが俺の新作の配給を邪魔した」 原文 日本語

CNNより

ブッシュ政権批判などで知られるマイケル・ムーア監督の新作「Fahrenheit 9/11」(配給・ミラマックス)をめぐり、ミラマックスの親会社で米娯楽大手ディズニーが同作品の配給中止を決めたことが5日、分かった。
 ムーア氏が自身の公式サイトで「ディズニーが作品の配給を取りやめるようミラマックスに働きかけていると、4日に知らされた」と明らかにした。ディズニーの決定については、ニューヨーク・タイムズ紙と業界紙デイリー・バラエティが確認した。
 バラエティ紙によると、「Fahrenheit 9/11」は米同時多発テロの背景を探るコメディタッチのドキュメンタリー映画で、国際組織アルカイダの最高指導者オサマ・ビンラディン氏およびビンラディン一族などサウジアラビアの有力者一族と、ブッシュ一族の関係に焦点を当てたもの。

goo映画ニュースより
ディズニー広報担当者は、ムーア監督の声明発表のタイミングが、月内に開かれるカンヌ映画祭への出品を目前に控えての「宣伝行為」であると述べた。

 それにしてもこの題材、そうとうの問題作になりそうですね。もしかしてブッシュにも直撃取材してるんだろうか。少なくとも親族にはインタビューしていそうだ。

滝本誠氏のマイケル・ムーアへのメッセージ (このニュースの前に書かれたようです。) これは傑作!!

(略)しかし、ブッシュはいつも唖然とするほどすばらしい。ガッツ石松的な言語感覚の持ち主が世界支配の頂点にいるのである。(略)
 マイケル・ムーア支援として小生にできる「自己責任」は、生ゴミを回収に出さずせっせと庭に埋めることと『おい、ブッシュ、世界を返せ!』、を子供たちに読んできかせる、ぐらいのささやかなことだ。(略)

松尾スズキ氏の「ムーアとブッシュとフセインのある一日」 これも大傑作!!
(略)午前7時半。ブッシュ、ホワイトハウスにて起床。新聞とコーヒー。その後、パソコンのスイッチを入れ、2ちゃんねるの「ブッシュってどうよ?」というスレッドを覗きたい衝動にかられる。どうせ悪口しか書いてないと思いつつ「誰か一人でもほめてくれてれば」という希望に負け、つい覗く。激しく後悔する。(略)

◆関連リンク
 ・MichaelMooreJapan.com マイケル・ムーア 日本版公式ウェブサイト
 ・「町山智浩アメリカ日記」の記事
 ・本作は今年のカンヌコンペティション部門候補作
 ・日本公開は05年春予定
 ・マイケル・ムーア DVD書籍(Amazon)
  ・・・・・『アホでマヌケなアメリカ白人』(柏書房)もこの監督が書いてたのですね。知らなかった。

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2004.05.05

■Dr.Colin Mayhewのロボット続報

 ひさしぶりにDr.Colin Mayhewのロボットのニュースです。
 時々、どうなったかな、と思って検索してるのですが、あのロボットについて下記のような本が出版されたとか。
Men_of_Metal.jpg

Men of Metal Eyewitness Accounts of Humanoid Robots
By Rowland Samuel £12.99
Paperback 145 pages( 1 March 2004 )
Photos: 14 Illustrations: 1

 本の抜粋がここで(pdf)読めます。
 目撃のドキュメントのようです。町でこのロボットらしきものを目撃した人のスケッチとか記載されています。なんだかこの作りはうそ臭い。あとDr.Colin Mayhewと奥さんの若かりし日の写真も見えます。
 この出版社自体も怪しいらしい(他の出版物はUFOとかネッシーとか、、、)ので、全てがフェイクかも。
 まずは楽しみましょう。

◆関連リンクは下記。
 ・出版社のページ Men of Metal Eyewitness Accounts of Humanoid Robots
 ・ネタもとのblog2 Walls Webzine - anti-pop culture - Men of Metal: Horror or Hoax?
 ・もいっこblog(詳細分析有)mike.whybark.com
 究極映像研内既報
 ・Dr. Colin Mayhew のメール
 ・あのイギリスのロボットはCG合成なのか?
 ・夫婦の愛が作った!ガソリンエンジン駆動ロボット
 ・イギリス発のすごいロボット

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■黒沢清『アカルイミライ』(2002,UPLINK)

 黒沢清監督・脚本・編集の映画をDVDで観た。

 冒頭からの仁村雄二(オダギリジョー),有田守(浅野 忠信)と藤原(笹野高史)とのやりとり。そこに漂う空気の演出は実に見事なものである。特別な事件があるわけではないのに、仁村と有田の行為が必然的に見えてくる、このリアリティの持たせ方は凄い。
 クラゲのようなというと型どおりの書き方になってしまうが、この若者ふたりのたたずまいは、『ニンゲン合格』や『カリスマ』に顕著な黒沢清独特の描写であり、現実の転写の仕方として何故か凄くうなずいてしまう部分がある。このリアリティは他の映画監督が獲得できていない何者かだ、と思う。

 ラスト仁村雄二のいないリサイクルの工場から白い服の若者のグループに映像が切り替わる。そしてそれこそどこにでもありそうな所在無げなこのグループの歩くシーンにTHE BACK HORNの「未来」という歌がかぶる。何故だか、とても「アカルイミライ」を感じさせるかっこいいシーンである。これだけの物語でこのクライマックスのイメージを観客に提示できる映画作家の手腕にとにかく脱帽。物語の力ではなく、俳優のしぐさと脚本により与えられたセリフ、そして画面の切り取り方と編集と美術と音楽、これら映画的素材から紡がれたイメージは、芳醇な何者か、である。黒沢清、凄い。(俳優のしぐさでは浅野忠信の何気ないがニュアンスの残る演技はさすが。特にオダギリに対する前半での対比的な芝居とか、クラゲに関していらだっている発言とか。これらがラストのイメージに微妙にじわじわと効果を出していると思う。)

 この作品はハイビジョン撮影らしい。公開時はハイビジョンで上映された劇場もあったようなので、TV放映があるなら、DVD版でなくHD版も観てみたい。ところどころ、手持ちのDVになる部分があって、しっかり粗い画面で、それとわかってしまう。これも意識的にやっているのだろうけれど、画面の肌触りの粗さもいい味になって感じられる(あばたもえくぼ、なんだろうけど)。

◆関連リンク
THE BACK HORNのHP。(「OUR LAST DAY CASSHERN OFFICIAL ALBUM」というアルバムに映画にインスパイアされた歌を提供しているとのこと)
・この映画のメイキング『曖昧な未来、黒沢清』について。
アカルイミライ 特別版(メイキング『曖昧な未来、黒沢清』添付)(Amazon) レビュウが何本も掲載されています
黒沢清インタビュー(TALKIN' TIGER)

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2004.05.04

■テリー・ビッスン『ふたりジャネット』
   The Two Janets 中村融編訳 (河出書房新社)

 日本オリジナルで編まれたテリー・ビッスンのベスト短編集のレビュウ。最近、注目の海外短編小説を出している河出書房新社の奇想コレクションの一冊。

 僕の気に入った順は、「穴の中の穴」「時間どおりに教会へ」「宇宙のはずれ」「未来からきたふたり組」「ふたりジャネット」「熊が火を発見する」「冥界飛行士」「アンを押してください」「英国航行中」
 つまり、はじめに挙げた3作の《万能中国人ウィルスン・ウー》シリーズがバカSFで語り口が特にユーモラスで気に入ったというわけ。
 このシリーズ、ルディ・ラッカーのハリイ・ガーバー&ジョー・フレッチャーコンビの活躍するシリーズを髣髴とさせる(『時空の支配者』、「遠い目」、「自分を食べた男」、「慣性」)。科学的にはラッカーの方がひねりがあって傑作だと思うけれど、こちらは3本が語り手アーヴィンのひとつながりの物語になっていて、そこも楽しめる。

 「奇想」という点では、いずれも期待したのよりは奇抜なイメージを描き出しているわけでないのが少し残念だったけれど、それよりもユーモラスな語り口で楽しむ小説だと思った。下記リンクにあるテリー・ビッスン本人のページを見ると、《万能中国人ウィルスン・ウー》シリーズは今のところ、この三本だけのようであるが、是非、長編でも活躍させてほしいものである。

 最後に本の作りについて、、、、電車で本を読む中年サラリーマンには、この表紙は辛かった(うちの娘二人から「お父さん、女の子みたいな本読んでるね」って、この表紙で冷やかされるし、、、。なんとかして)。 同叢書の『フェッセンデンの宇宙』もこの路線。なかなか数が出ない海外SF短編集をなんとか売ろうとしているのはわかるけれど、もう少しなんとかならないものか。「奇想」を売るなら、この表紙で買わない海外小説ファンもいるはずなので、「奇想」な表紙を望みたい。

◆関連リンク
 ・Terry Bisson 本人のHP
 ・本国の短編集 Bears Discover Fire and Other Stories(Amazon)の表紙絵
 ・奇想コレクション 『ふたりジャネット』(Amazon)
 ・その他 テリー・ビッスン作品Terry Bisson洋書(Amazon)

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2004.05.03

■クリストファー・プリースト『奇術師』
   THE PRESTIGE 古沢嘉通訳 ハヤカワ文庫FT

the_prestige.jpg
 『逆転世界』『ドリームマシン』「限りなき夏」「青ざめた逍遥」等から20年ぶりに(ごめんなさい『魔法』、まだ読んでません)プリーストの『奇術師』を読んだ。プリーストというと自分たちでやったファンジンの『逆転世界』の特集や、購入した「SFの本 4号」摩訶不思議的イギリスSF特集(1983/11/20)とか、20年前のイギリスSFブーム(超マイナー)を思い出して懐かしい。もう20年かーーー(しばし感慨)。

 以前の奇想SFのイメージからすると、『奇術師』はしっとりと落ち着いたイギリス近代の少し幻想的な小説である。SFの小道具は一部チラッと出てくるけれど、話は現実に地に足の付いた奇術師2人の物語となっている。
 奇術の舞台裏の描写がじっくり丁寧に語られていて、この方面の話の好きな人には堪らないだろう。僕は特に奇術に興味があるわけではないけれど、当時のイギリスの興行の世界の雰囲気とか、2人のトリックへのアプローチとか非常に楽しんで読めた。またトリッキーなミステリ好きにも好まれる趣向の話である。(このミスベストに入りそうな予感)
 SFとしても、イギリスの貴族の館に立ち現れるイメージはなかなか秀逸。
 舞台はこーんな感じかな??(イギリス出張で車窓から撮った写真。だいぶ違うか、、、)。
england_the_prestige.jpg

◆関連リンク
 ・CHRISTOPHER PRIESTのHP
 ・クリストファー・プリーストの作品データ
 ・〈プラチナファンタジイ〉『奇術師』ハヤカワ文庫 FT(Amazon)
(とーとつですが、『ハウルの動く城』の宮崎駿の絵をみて、『逆転世界』を思い出したのは僕だけでしょうか)

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■イジー・トゥルンカ展 見学

 5/2(日)に行ってきました。写真は、刈谷市美術館の風景と入り口のガラスに貼られた今回の展示会のマスコット(?)『バヤヤ』の宮廷道化師パンフレット。(写っている子どもはうちのトリックスター(?)ですので、肖像権はOKっと( ^ ^; ))
Jiri_Ttnka_at_kariya.jpg
 「チェコアニメの巨匠 イジー・トゥルンカ 子どもの本に向けたまなざし」と展示タイトルにあるように、今回は絵本の原画中心の展示。僕はどちらかというと人形を観たかったのだけれど、アニメの人物3点+情景2点(と思ったけど、、)の展示のみ。
 しかし宮廷道化師「皇帝のナイチンゲール」の時を刻む(銅鑼をたたく)人形「チェコの古代伝説」のリブシェの3点は、当たり前なのだけどトルンカの映像そのままで、じっくりと堪能しました。服の皺とか年月を経た表面の質感とか、そういうものも「何故だかトルンカ」でリアルでした(これらが僕の脳のトルンカ「クオリア」を刺激する??)。腕を動かしたりして製作の感触もリアルに体感したいところですが、当然触ってみるわけにはいきません(おぃおぃ)。(大丈夫です、ちゃんとガラスケースに入ってます。)
 絵は白黒のスケッチ等も多いのですが、絵本原画の色使いが一番気に入りました。刈谷市美術館の広報ページにチラシが載ってますが、そこに掲載されている『チェコの童話』『不思議の国のアリス』の挿絵の淡いまろやかな筆遣いがなんともいえず良いです。
 あと『悪魔の水車小屋』の絵コンテや、「チェコの古代伝説」の人形スケッチ等、アニメ製作の素材の鉛筆のタッチとかも楽しめました。アニメの上映は、下記予定を参照。僕は残念ながら『バヤヤ』の途中から参加、しかも子どもが「早く帰りたい!」とのたまうのでラストを観ずに席を立つという体たらく。(子ども曰く「なんであんなのが好きなの、アニメを好きになるなら、『ドラえもん』を好きになってよ」(ギャフン、、、です))
 会場では写真に載せた大部のパンフレット(159ページ、2200円)、絵葉書、トゥルンカストラップ・カードケース、DVD、絵本等も販売されてました。2004.4/24-5/30までの会期。刈谷の町はトルンカ一色です(、、、んなわけない)。

『バヤヤ』を観たい人は、急げ!!(絶版?(会場で聞きました)になってたDVDイジィ・トルンカ作品集 VOL.3は再度5/24に発売されるようですね)
会場での上映会予定(土日祝日用チラシより。平日は不明)
・プログラムA 4/24(土),25(日),29(木・祝), 5/29(土),30(日)
 『真夏の夜の夢』 
・プログラムB 5/1(土),2(日),3(月・祝),4(火・祝),5(水・祝)
 『手』,『バヤヤ』
・プログラムC 5/8(土),9(日),15(土),16(日),22(土),23(日)
 『皇帝のナイチンゲール』
※各プログラム共、①10:30- ②13:00- ③15:00- の3回上映。
  DVDとVTR?の上映。スクリーンは約150inch。会場は結構入り口から明かりが入って、あまり良い上映環境ではありません。(椅子は座り心地良いけど)

◆関連リンク
刈谷市美術館の広報ページ
・詳細なレポートがあります。チェコアニメならこのBlog ゆらゆら大陸さん
from compartment「#鈍行でイジー・トゥルンカ展まで」
◆以前の記事リンク
刈谷市美術館 イジー・トゥルンカ展
「チェコ・アニメの巨匠 イジー・トゥルンカ展」―子どもの本に向けたまなざし―

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2004.05.02

■辻直之氏 カンヌ映画祭 招待上映

MSN-Mainichi INTERACTIVE 映画 「カンヌ国際映画祭」の「監督週間」短編部門での上映とのことです。

 フランスで来月12日に開幕する第57回カンヌ国際映画祭に、日本でも無名の映像作家、辻直之さん(32)=横浜市港南区=のアニメ作品が招待上映されることになった。  上映されるのは、自主製作アニメ「闇を見つめる羽根」(35ミリ、17分)。「天地創造」をテーマにした物語で、夢や生・死などのイメージを表現したという。「木炭画アニメ」と呼ばれる独自の手法を用いている。

 下記リンクに木炭画の絵が載ってますが、素朴な手作りアニメの雰囲気で観てみたい作品です。砂絵のアニメとか、こーいうの好きです。

 辻直之さんの作品詳細。

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■CASSHERN 血みどろの戦士

 ネットの評判で観にいくのを止めようかと一瞬思っていたのだけど、行ってきました、紀里谷和明監督・撮影・編集・脚本の『CASSHERN』(2004)。
 映像としてイメージを訴えようとする気迫と(ネタばれなので後半で述べようと思っている)テーマ設定の両面で、劇場で観てよかったと思った、、、ということでレビュウというか感想です。僕は"お勧め"です。

◆総評と映像評
 映像としては、ゲームチックで洗練されていないCG部分が一部気にはなったけれど、画面のトーン、レイアウト(特にCASSHERNのポーズ)、戦闘のスピード感等、世界の最先端映像の水準になっていると思う。とにかくかっこいい。予告編の雰囲気は、予告だけでなく全編に溢れている。心配した人物の違和感もあまりなかった。普段見慣れた俳優もこの映画独特のキャラクターに構築できていたのだと思う。

 戦場の描写は、『プライベートライアン』のスピルバーグの臨場感(コマをディジタルで制御?して白黒のイメージでリアリティを出したあのトラウマ映像)が思い浮かんだ。あそこまではいってないけどね。
 亜細亜的な街の描写は『ブレードランナー』、ロボットデザインはタツノコへの敬意?? といったように、どこかで観た映像の引用になっている部分もある。(小技だけれど、アクボーンの心象風景として描かれていた映像がコマ撮りアニメで、少しチェコテイスト入っていたのも嬉しかった。以前観た紀里谷監督の宇多田ヒカル「Traveling」のPVで、枯葉のキャラクターが出ていたのが、やはりシュヴァンクマイエルっぽかったのだけれど、今回もちょこっと楽しめます。)

 そんな中、最もオリジナリティの溢れる映像は、樋口真嗣コンテによる戦闘シーン。特に最初にCASSHERNが空中を飛翔しつつロボットを倒すところの映像のスピード感は凄い。これは当然コンテだけでなく、監督の映像センス(特にスピード)、編集の効果が相乗したものでしょう。も一回、観たい!!
 あと全編各シーンごとに映像の色合いと肌合いのトーンを大胆に場面ごとに切り替えていたのも、従来のドラマを追う映画から、映像でイメージを観客に転写する、というか、新しい息吹の感じられる気迫の映像だったと思う
 この延長上で今後、紀里谷監督が数年後、数十年後、劇場作品でどんな地平を見せてくれるか、期待である。
 

--------------------以下、ネタばれ注意!!!!!!!-------------------
◆テーマ
 映画はCASSHERNの白い装甲服が血にまみれていく過程をこれでもか、と描いている。テーマは、まさに血みどろの戦士。CASSHERNはまず東哲也軍曹として戦場で、民間人を殺す。ロボットの破壊はそこそこに、善悪の混沌とした戦場のジレンマを描いて、そして最後は父親殺し。ドラマとして無理があるけど、テーマ優先で、つい描いてしまったのだろう、、、ドラマ的には置いてけぼりをくわせられる部分もあるけれど、気迫で僕は○でした。(ノベライズ『キャシャーン ザ・ラスト・デイ・オン・アース』の解説で監督が「クールに映画を描いている場合でなく正面から戦争に挑まざる得なかった」というような趣旨を書いてます)
 憎しみの連鎖によって拡大する戦争の実態を極めて過酷に描いている。どこかで戦争モノのパターンという意見も読んだけれど、少なくとも主要登場人物の全員について家族との平和を望むシーンを挿入し、各々に正義があることを示す監督の描写は、まだそれほど映画では一般的な戦争描写ではないと思う。(ここは漫画『ナウシカ』で宮崎駿が描いた戦争と近い、というか、あそこから出発している映画と思う。その先へ行けたわけではないのは残念だけど、、、。)
 そのことにより、映画は非常に苦い後味である。エンターテインメントとしてのカタルシスを持てていない。映画デビューでこうした描き方をするということは、結構な覚悟を持って、まさに確信犯的に戦争の醜い実態をさらけ出して、それに対して、今現在、解決策が抜本的にうてない、ということをテーマとしているのだろう。
 特に映画的にこの描写として、ゾクッとしたのは、クライマックスでのCASSHERNの修羅場にかぶさる戦場の兵士たちのうめき声。画面と関係のないどこか遠くで起こっている兵士の苦痛をサラウンドのリアスピーカから流していた。リアスピーカからの音は劇場で聴くとドキッとする。フロントの画面から現実の劇場に何かが現れたように感じる瞬間があるが、あの音響設計が映画の画面を越えて、現実の戦争の実態が観客側の世界にあるのだよ、というメッセージになっていたと思う。
 第七管区で民衆をテロリストと呼んで掃討する様、殺される子供たちとこれにかぶる大亜細亜連邦の軍部の理屈。ここは対イラクにおけるアメリカの論理のコピー。ハリウッドでのリメイクの話(ZAKZAK)が既に出ているらしいが、変なプロデューサにテーマ改変されずに、アメリカの戦争批判バリバリの作品に仕上げてほしいものである。ついでにちょっとへぼかったCGをハリウッド先端技術でお色直しして下さい。(考えたらよほど政治的なプロデューサでなければ、この監督にエンターティンメントを撮らせることはしないかも。ハリウッドの出方が楽しみです)

◆あと小ネタメモ。
・パンフレットの版型が小さく3分冊になっていて、写真集2冊と解説というのが、なかなかいいです。
・何故、今『キャシャーン』の映画化だったかが、パンフレットに監督の言葉として書かれている。

 とにかく衝撃的だったのが、(TV『キャシャーン』のブライキングボスのセリフで)自分が生まれて初めて悪者の論理に賛同したということでした。(略)「やられたから、やり返す」という「憎しみの連鎖」の象徴として、その存在を初めて僕に教えてくれた出来事だったのです。

・TVキャシャーンのデザインで実写にすると様にならないヘルメットの処置(最初に壊される)が秀逸(笑ったけど)。

◆おまけリンク
・紀里谷和明PV DVDUTADA HIKARU SINGLE CLIP COLLECTION Vol.2(Amazon)

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2004.05.01

■NHKトップランナーにヤノベケンジ出演

トップランナー -TOP RUNNER-
yanobe_EEpod.jpg

 NHK総合 5月2日(日)19:00 / 5月6日(木)24:00(再) とのこと。
 70年大阪万博のファンは必見!!(たぶん)

 ヤノベケンジの作品サイトはここ。

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■庵野秀明実写映画の系譜

ガイナックスの告知

平成16年5月28日(金) 新宿ミラノ座
24:05 『キューティーハニー』上映
1:40 ゲストトークショー パート1(30分):庵野監督 他
2:10 休憩(20分)
2:30 ビデオ作品一挙上映
    『コイシイヒト』~『流星課長』~『24人の加藤あい』~
    『新世紀エヴァンゲリオン 26話実写パート』~
    DAICONFILM版帰ってきたウルトラマン
3:50 ゲストトークショー パート2(10分):ゲスト未定
4:00 休憩(20分)
4:20 『式日 英語字幕版』上映
6:28 終映

 実写デビューの『ラブ&ポップ』(1998)はやらないですね。傑作だったと思うけどな。

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