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2004年7月25日 - 2004年7月31日

2004.07.31

■新刊メモ 『リトル・ニモの野望』
        『文藝別冊 KAWADE 夢ムック 押井守』

LITTLE_NIMO.jpg

大塚 康生 (著) 『リトル・ニモの野望』
 テレコムアニメーションフィルムで宮崎駿他が参加して企画した大作。結局、大塚康生も宮崎駿も途中で抜けて、友永和秀他で制作された。いろいろといきさつが語られているよーです。

『文藝別冊 KAWADE 夢ムック 押井守』 (新刊というにはちょっと前ですが、、、。)
 押井守の対談と各界論客の文が読めます。
 対談については、animatechtonicaさんのレビュウ参照。

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2004.07.30

■ミルメークの秘密

 ミルメークは名古屋の薬屋さんが作った(Excite エキサイト : ニュースより)
 給食のご馳走のミルメーク。あまりに懐かしく、つい、記事作成。月に2回くらいのミルメークは宝物でした。これって、東海地方だけのノスタルジー?? (WADA BLOGさんにアンケートがあります。うーん関東や富山でも給食に出てたみたい。)
 うちの子供に聞くと、今も給食にでてるよーです。今では、子供達にあまり人気がないようです。贅沢なやつらだ。
milemake.jpg
 で、この方がミルメークを開発した大島裕さん。なんか僕ら世代には、ありがたーーい(^^;)のだけど、、、。
◆関連リンク
・究極のミルメークサイト ミルメークを極める
・えっ!今はチューブ入りがあるんだっ!! ここにも大きな写真

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2004.07.29

■ROBOT解体LIVE2004

 千葉工業大学「未来ロボット技術研究センター・fuRo」ROBOT解体LIVE2004

8/3東京、8/12水戸、8/18福岡、8/20静岡、8/24仙台

fuRo古田所長によるロボットの仕組みを実際に解体しながら解説してくれる画期的なライブ。本物のパーツに触れたり、分解したり来場者も参加できるコーナーもアリ。morph3誕生までの設計秘話をはじめ設計図やムービーも本邦初公開!

 なんか凄いタイトル! 
 morph2は、岐阜であった古田 貴之氏のロボット講演会で実物を観たことがある。バック転とか正拳突きとかをスピーディな動きでやっていたのが印象的だった。morph3デザインが宇宙人的で斬新。きっと動きはさらに洗練されているのだろう。(動画 柔軟体操(その他の動画は発見できず、、、。))
 で、このイベントは、残酷にもそれを解体してしまうらしい!
 講演会で見た古田氏は、機械少年がそのまま大人になったような、とにかくロボットが動くのが楽しくってしょうがないという熱血ロボット博士という感じだったので、きっと熱いライブになるんでしょうね。うちから一番近いのは、静岡。行きたい!!
◆関連リンク
fuROのBLOG登場! 反重力機関記事とかありますぜ、マッド! 解体ライブの記事
・morph3の部品が買えるZMP

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■追悼 中島らも

 ジャンキー作家中島らもが亡くなった。まだ若いけれど、小説読んでいて、いつかはと、どっか思っていたところがあって、あまり意外な感じがしなかった(きっと読者の大部分がそうではないのかな)。ファンキーなエッセイや重厚な小説で随分楽しませてもらったので、残念です。ジャンキーでもウィリアム・バロウズみたいにしっかりこの世にまだまだはびこってほしかった。合掌。

 中島らもというと、雑誌『宝島』のかねてつ広告「啓蒙かまぼこ新聞」(82年-)のイラストをつい思い出してしまう。小説では『今夜すべてのバーで』が最高でした。これはアル中の本。ぶっ飛んだ中の妙な詩情がいいのでした。『ガダラの豚』もよかったなーー。(どっかに昔書いた感想文があるはずなのだけれど、見つからない、、、)

 んで、一番、最近読んだ『バンド・オブ・ザ・ナイト』(講談社文庫)の感想をUP。

 らも氏のは久々に読んだのですが、これが全くのラリラリドラッグ小説。もともとジャンキーとは思ってましたが、どうやらほとんど実体験のこの小説を読むと、みだれたジャンキーぶりが凄い。

 幼児が二人いて、奥さんとこんなドラッグな日々に耽っていたとは、やはり只者ではない。小説は、ディックやバロウズやルディ・ラッカーのジャンキー小説・映画、まんま、というか、、、、日本でも、睡眠薬とか風邪薬でここまでやってたヒッピーの時代というのがあったんですね。うーーん。

 途中、ラリっているシーンは、20ページほど、脈絡の無い短文が改行なしに続き、読みにくいことおびただしい。それなりに感じは出しているのでしょうが、めんどくて、後半は、その部分だけ、読み飛ばしました。失礼な読者です。

◆関連リンク
Welcome to RAMO NAKAJIMA Office
バンド・オブ・ザ・ナイト 啓蒙かまぼこ新聞 今夜、すべてのバーで 『ガダラの豚』 (Amazon)
その他 中島らもの本 (Amazon)

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■グレアム・ジョイス『鎮魂歌(レクイエム)』 浅倉久志訳
     REQUIEM     (ハヤカワ文庫プラチナファンタジー)

requiem.jpg
 1995年 英国幻想文学賞受賞作。
 東雅夫氏解説に書かれた『アラビアの夜の種族』との共通性というのに惹かれて、あまりファンタジーは読まないほうなのだけれど読んでみた。非常に丁寧で読みやすい平易な文体である意味たんたんとエルサレムでの幻想譚が語られている。リアリティと幻想の出し方の違和感のなさが特徴かもしれないが、あまりに平易に思えて、残念ながら僕はあまり楽しめなかった。
 『アラビアの夜の種族』の文学的かつ大冒険小説な筋立てにはかなうべくもない作品かな、と率直に思った。古川日出男の方が数段いい。たぶんこの作品と『アラビアの夜の種族』を比較するのはあまりよくないのだと思う。解説でも微妙な書きかたしてたし、、、。
 ある意味、心理学的な幻想に近い描写なのだけれど、本来じわじわと迫ってくる怪異がなんだか精神病理学的すぎて面白みにかけるという気がする。
 死海文書のくだりもキリスト教に詳しいと面白いのかもしれないが、実はその辺の感度が極端に低くて、残念ながらスリリングに感じられなかった。

 最近、自分が面白く感じなかったものの紹介が多くってすみません。

◆関連リンク
・著者Graham JoyceのBLOG
鎮魂歌(Amazon)
アラビアの夜の種族(Amazon)

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2004.07.27

■現代の蒸気兵 UC Berkeley BLEEX Project

UC Berkeley Human Engineering Laboratoryより
bleex_berkeley_lower_extremity_exoskeleton.jpg
 『スチームボーイ』の蒸気兵は、蒸気を使った強化服(パワードスーツ)であった。で、現代の強化服開発を紹介します。どっかの雑誌でみかけてググってみました。
 BLEEX Project(Berkeley Lower Extremity Exoskeleton)という名前で開発が進んでいるようです。蒸気(じゃない上記(^^;))リンクでムービーも各種見えますが、違和感なく、なかなかスムーズに動いています。
 ただ難点は音。どうもこのマシン、油圧駆動のようで背中に油圧ポンプを背負っているようなのですが、たぶん内燃機関で油圧ポンプを回しているのでしょう。この音がうるさい。
 大友描く蒸気蓄圧式(スティームボールも結局アキュムレータなのですよね)に比べると、まだまだ洗練されていないっす。敗れたり! 21世紀 !!
・一番右は、食玩 蒸気兵です。
当Blogスチームボーイ記事(すぐ下の記事)
・強化服に続き、空調服。服にファンが付いていて汗の蒸発熱で体を冷やすとか。 ITmediaニュース:真夏に長袖!なのに裸より涼しい「空調服」より。 楽天の販売サイト。9900円で販売中!! バカバカしいと思いつつも、この暑さについふらふらと購入を考える僕(うそ)。
aircon_suit.jpg

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■新刊メモ 『スタンリー・キューブリック―写真で見るその人生』他

 本屋で見つけた面白そうな本を、メモとして紹介。買うのを決めかねたので、いつか図書館で読んだらレビュウします。
STANLEYKUBRICKetc.bmp
『スタンリー・キューブリック―写真で見るその人生』
  クリスティアーヌ キューブリック (著), Christiane Kubrick (原著), 浜野 保樹 (翻訳)
 キューブリック監督婦人であるクリスティアーヌ・キューブリック女史によるイラストとプライベートな写真や、子供時代の写真を集めた本。キューブリックファンには謎のベールに迫る本となっていそう。 ヤン・ハーラン監督『STANLEY KUBRICK:A LIFE INPICTURES』とともに楽しめます、きっと。

『世界を変えるマシンをつくれ!―「セグウェイ」をつくった天才発明家とエンジニアたち』 スティーブ・ケンパー (著), 日暮 雅通 (翻訳)
 いわずとしれたセグウェイ開発秘話。米人描く「プロジェクトX」の出来は?? コントローラは、自動車部品大手のDELPHIらしいけど、そうしたサプライヤとの関係が、どんな風に描かれているか興味津々。

『神州纐纈城―国枝史郎「神州纐纈城」より』 (1)(2) 石川賢とダイナミックプロ (著)
 びっくりしたー、こんなのが漫画化されてたのですね。国枝史郎の傑作伝奇小説『神州纐纈城』の完全書き下ろし漫画版!!四巻の予定とのこと。小説は未完だったけど、果たして漫画ではその続きを描くのだろうか、、、? 小説は大正時代の本でありながら、現代的で今、読んでも古さを感じさせない凄いエンタティンメントなので、お薦めです。『神州纐纈城』大衆文学館(講談社文庫)(Amazon) (石川賢があまり好みでないので、漫画購入は二の足踏みました。)

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2004.07.25

■映像の極北は切りひらかれたか?
        大友克洋監督 『スチームボーイ』(2004)

 東濃地方ではすでに一日3回しか上映されなくなっているようでヒットしてないのではと心配だったのですが、週末の夜にほぼ満席で少し安心。
 eiga.comの[トップ10速報]で興行収入は、公開第一週は4位。

大友克洋が9年間と24億円を費やした注目作「スチームボーイ」が食い込んできた。3日間での興収は2億3000万円強、土日の2日間では「イノセンス」を10%ほど上回っているという。

 観終わった印象は、正統派冒険活劇映画(※1)+19世紀後半のありえたかもしれない未来のテクノロジーと人類の関係の話(※2)ということで、僕としてはテクノロジー描写が一番、面白かった。
 ありえたかもしれない未来というのは、オルタネーティブSFという奴です。でもオルタネーティブSFとしてのストーリーでの飛躍と、映像の革新という意味では、物足りなさを感じた。
 (※1映画では科学と言ってますが、ほとんど技術の領域 ※2技術をどう使うかという問題へのアプローチの話)

◆蒸気テクノロジーのダイナミズム
 1866年、蒸気による産業が円熟に達したロンドンが舞台。石炭を燃やす煤煙と蒸気にむせぶテムズ川畔の工場群と万博の華々しい建造物は2005年の日本の万博(まだ観てないけど)と比べると、栄華を極めた英国の底力と、蒸気機械のダイナミズムを感じさせます。
 産業として蒸気エネルギを用いた機械によるテクノロジのダイナミズムは、現代の情報産業のチマチマしたモニターとキーボードというアイテムに比して圧倒的迫力です。銅が導電性で語られるのではなく熱伝導率と比重のみで語られ、シリコンが唯の石ころであった時代、、、、今では信じられないですが、電気と半導体が存在しない世界(※3)のメカニクスシステムの描写が本作の主題でないかというくらい、充実しています。
 電気のない時代(※3)のヒューマンマシンインターフェイス描写(一部機械によるバーチャルリアリティというかテレイグジスタンス)。手に歯車がついていてそれが操作盤へはめ込まれ、腕と手の動きが歯車の細かい動きとして伝達され巨大機械を動かす描写が圧倒的迫力。以前ギブスンの『パターンレコグニション』の記事で紹介した純機械式の計算機が拡大して巨大システムを形成していると思ってください。加えて伝声管と鏡を使ったモニターという神経系。AKIRAでは電線が重要な役割を果たしたが、電線の変わりに圧力と歯車が複雑に連係したメカニクスシステムが本作のもう一つの主人公だ。
 ということで、こんなテクノロジーの描写を楽しむには、本作は細部に渡って凝っていて(技術史的にフィクションになってる部分はいっぱいありそうだが、、、)最高。
(※3 電気の歴史はこの電気年表を参照すると、スチームボーイの1866年には電球はまだ発明されていない(1879年byエジソン)けれど、マクスウェルの方程式とかは発明(?)されています)

◆テクノロジー思想としての物語
 肝心のストーリー テクノロジーと人間の関係話は、今ひとつ未消化な印象。祖父と父の思想の違いとそれにより世界と対峙していく少年、というのはなかなかいい設定なのだけれど、家族の話になっている分、広がりに乏しい。
 で、そうした思想の決着のない混沌を描きたかったのだろうけれど、整理が出来てなく観客には物足りなさが残る。特に父親の技術思想が浅く感じられ、こことスティーブンスン(だっけ?)をもう少し整理して唯のマッドでなく、きちんとした大人の思想を描写してたら、充実したろうに、と思えて残念。

◆冒険活劇漫画映画の少年の視点
 あとは宮崎駿『未来少年コナン』へのオマージュ?ってな具合の少年の活劇部分はそれなりに楽しい。しかし肉体の頑張りの点でコナンのシチュエーションとそれに対する的確な行動描写にはかなわなくって不十分な感じ。主人公レイの動きに観察力と行き当たりばったりでなく考えられた行動の描写があったら、もっと良かったと思うけど。んで、子供向きにしたことで、主人公が良い子すぎる気がするのだけど、大友らしい健康優良不良少年なパンクなテイストがあったらもっと凄い映画になったと思う。
 あと映像的には、俯瞰の絵が少ない。主人公レイの視点で描いているのだろうけれど、何が周囲で起きているかもう少し観たい!と思ってしまった。世界が狭い気がしたのはこんなところが影響しているのかも。

◆そして映像の極北は切りひらかれたか?
 『イノセンス』が映像の極北を広げたという感じだったけれど、『スチームボーイ』はある懐かしい世界を再体験させたって感じ。映像は丁寧でアニメのレベルも高いのだけれど、大友の絵を丁寧に動かしましすぎたってイメージで、旧来のアニメの枠を脱していない。アニメとしては優等生的で、おっ、これは天才的アニメートって部分はほとんど感じられない。大友独自の絵は、かつてマンガ界に革命を起こしたのだけど、それをアニメートする時の方法論としてきっちりやりすぎないで、パンクに崩してどうあの絵のイメージを動きで表現するのか?という命題の建て方が必要なのかもしれない。アニメータで言えば、誰のイメージかな?(適当な人を思いつける人は是非コメントください。)
 あと極北なイメージのなかったのは、なんでかな?CGの進化をセルアニメと上手く融合しているのはわかったけれど、セルアニメに合わせすぎということかも。『イノセンス』は『アヴァロン』の実写との融合の視点から、セルアニメをCGに合わせようとしたタッチがあったからかなー。『イノセンス』はアニメの枠ではなくって、100年の映画の枠をどっか超えたって凄さがあったのだけれど、、、いや何が凄かったのか、私の解析能力では充分分析できてないですが、、、、。
 で、『スチームボーイ』、続編の話もあるようだけれど、僕は大友氏に漫画でやってもらいたい。長らく読めない大友漫画をここらで堪能したいじゃないですか?で、今度はまた漫画で極北を切り開いてもらいたいと思うのです。映画に手を出すと、次、また16年かかるのだけは勘弁してね。

◆関連リンク
・押井守が大友克洋に語る「大友さんみたいな方法でやってたら、『イノセンス』なんて一生できないよ」
・モノホイールバイクの動画はここから
monohoilebyc.jpg
■現代の蒸気兵 UC Berkeley BLEEX Project(すぐ上の記事)

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