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2004年8月22日 - 2004年8月28日

2004.08.28

■宇宙ヨットのソーラーセイル展開画像

 宇宙科学研究本部JAXAの公式発表より。
 S-310ロケットにより打ち上げられたソーラーセイルのクローバ型薄膜が開いた画像が上記リンクで見えます。セイルの材質はポリイミドみたいですね。

 今回の打上げは2004年8月9日17時15分。打上げの204秒後に最高高度172kmに到達し、約400秒後に内之浦の東南東海上に落下しました。この間、地上では実験が困難な直径10mの大型薄膜をロケット先端のノーズコーン内に収納して打ち上げ、弾道飛行中に空気力のほとんどない高度でノーズコーンを開き、展開方式が異なる2種類の大型薄膜のセイルを展開する実験を行いました。

 少し前のニュースだけど、なかなか好きな画像なので、載せました。こんな宇宙機で、旅してみたいものです。
◆関連リンク
ソーラーセイルプロジェクト
・グーグルイメージ検索 solar sail。いろいろな画像がありますが、宇宙で展開しているのは上記リンクの日本のものだけみたい。

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2004.08.24

■レム・コールハース『錯乱のニューヨーク』
                 鈴木敬介訳 ちくま学芸文庫刊

 摩天楼林立するニューヨークについて書かれた「現代建築の巨人による伝説の書」。フリッツ・ラングの『メトロポリス(DVD(Amazon))が現実になったようなスカイ・クレーパー群の映像は、いまだに僕には超未来的情景に感じられる。少し前に文庫化された本だけど、そのニューヨークの建築の歴史を少しでも知りたいと思って本書を手にとった。
delirious_new_york.jpg 
 建築家であるレム・コールハースの記述は、文化人類的・哲学的な視点と文体で描かれていて、摩天楼群と同じく、本書もまるでSFを読むようにセンスオブワンダーを感じさせる。磯崎新の解説によれば、コールハースは「その街も映画もまったく虚構だというところがいい」と、ハリウッドでシナリオライターになることも考えていたそうである。本書冒頭に、「マンハッタニズムなるもののプログラム--完全に人間の手によって捏造された世界の中に暮らすこと、言いかえれば、空想の世界の内で生活するということ」という記述がある。こうした視点が、本書をスリリングにしているのだと思う。

前史 第1部 コニーアイランド―空想世界のテクノロジー 第2部 ユートピアの二重の生活―摩天楼 第3部 完璧さはどこまで完璧でありうるか―ロックフェラー・センターの創造 第4部 用心シロ!ダリとル・コルビュジエがニューヨークを征服する 第5部 死シテノチ(ポストモルテム) 補遺 虚構としての結論

 実は期待したスカイ・クレーパーの林立していく歴史については、システマチックな思想があって完成して行ったということではないようだ。そこには確固たるコンセプトがあったというより、建築が地価であるとか建蔽率による規制と、個々の建築家の想いの狭間で、空へ空へ伸びていく建築群が出来ていったということのようである(ある意味、当たり前なのだろうけど)。
 その中で、上記目次にあるようなエポック的なエピソードを切り取って、鋭利なジャーナリスティックな筆致で書かれたのが本書である。
 僕が一番面白かったのは、「第1部 コニーアイランド―空想世界のテクノロジー」。ここは凄い。ニューヨークに興味がない方もここだけでも読むことをお薦めする。すでに当たり前の話かもしれないのだけど、マンハッタン島近郊にリゾート地として位置づけられたこのコニーアイランドに建造された19世紀末から20世紀初頭の巨大遊園地群がたいへんワンダーなのである。
delirious_new_york_dreamland.jpg
 コールハースはこのコニーアイランドが「マンハッタンの胎動期のテーマと幼児期の神話の孵化装置」であり、「のちのマンハッタンを形成する戦略と機構は、まずコニーアイランドという実験室でテストされた後、最終的により大きな島に適用される」と書いている。「マンハッタンの胎児」、コニーアイランドのワンダーさは、例えばこんな具合。遊園地の一つ、ドリームランドに作られたミジェット・シティについて、

 ミジェット・シティの尺度は現実世界の半分であるから、この書割のユートピアの建設費は少なくとも理論的には四分の一ですみ、尋常ならざる建築効果のほどを安価に確かめることが出来る。(略)  しかしミジェット・シティの本当の見世物とは、そこでおこなわれる社会的実験なのである。  ミジェット・シティの首都の市壁の内側では、通常の道徳律は組織的に無視され、しかもその事実が来園者の注目を惹くように宣伝されている。乱交、同性愛、色情狂などが推奨され、堂々とまかり通る。(略)このような組織的なアナーキーのもたらす戦慄を高めるために、小人たちには貴族の称号が大盤振る舞いされて、称号と実際の振舞の間のギャップをことさらに強調する。
delirious_new_york_liliputa.jpg Liliputa - Midget City

 デビット・リンチやティム・バートンの映画を彷彿させる極彩色のドリームランド。スカイクレーパーの谷間に繰り広げられるフィクショナブルな喧騒を思う時、このミジェット・シティ/ドリーム・シティという「胎児」が成人していった街としてのニューヨークという表現が的確なものとして感じられる。すでに焼失してこれら「胎児」の姿は写真や絵葉書でしか観られないが、いつか映画の中ででも行ってみたい。20世紀初頭の凄いイマジネーションの復興をテーマにした映画があってもいいのかなと、夢想する。

◆関連リンク このイマジネーションを下記リンク群で味わってみてください。
・コニーアイランドのドリームランドここも
・グーグルイメージ検索 ドリームランドコニーアイランド
・コニーアイランドのルナパーク
・1906グローブタワー Coney-Globe Tower Swindle
・本書 Delirious New York のイメージ検索。
『錯乱のニューヨーク』(Amazon)
Rem Koolhaasのイメージ検索。
・「New York 建物案内」さんの 歴史年表。整理されていて、イメージしやすいです。

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■SIGGRAPH 2004 - コンピュータアニメーションフェスティバル

 【レポート】MYCOM PC WEB
 今年の作品のタイトルと、映像のスチルが多数紹介されています。

 受賞作の公式リリース
 Best Animated Short & Jury Award for the Computer Animation Festival

Birthday Boy (Best Animated Short)
 Sejong Park (Australian Film, Television and Radio School)

Ryan (Jury Honors(審査員特別賞))
 Chris Landreth (Independent)

 この2本は、アヌシー国際アニメーションフェスティバルの入選作でもありますね。観てみたいものです。特にネットでスチルを観ると、Ryanの「サイコロジカル・リアリズム手法」というのがなかなか面白そう。一部の映像は公式ページで観えます。
 あとCGソフトウェアのAliasのページにも紹介があります。

◆関連リンク
・公式ページの上映作品/監督リスト Electronic Theater Animation Theater
・MYCOM PC WEBのその他レポート
 初日はGPU各社が最新動向を報告
 EMERGING TECHNOLOGIES展示セクション(1)
  6原色ディスプレイシステムとか、四方向から異なった映像が見られる不思議なディスプレイとか、最新映像機器の紹介。
 EMERGING TECHNOLOGIES展示セクション(2)
  触覚ディスプレイ、「CirculaFloor」システム等、バーチャルリアリティ機器の紹介。
 3DMark開発元のFuturemark、携帯電話向け3Dベンチマークを公開
 NVIDIA、3rdTech、日本企業が並ぶ一般展示レポート

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■広島国際アニメーションフェスティバル
        山村浩二監督『頭山』がグランプリ受賞

 Sankei Webより。

最終日の23日、グランプリに山村浩二監督の「頭山」を選んだ。

 山村監督は学生時代からこの大会に毎回参加、10回目にして受賞とのことです。
 おめでとうございます!
◆関連リンク
ununさんのゆらゆら大陸に記事があります。会場の写真つき。
Yamamura Animation's Page
・大会の公式ページ。審査結果のニュースリリースが写真つきであります。
・大会の模様が公式ページで見えます。HIROSHIMA2004 SPECIAL

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