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2004年11月14日 - 2004年11月20日

2004.11.20

■押井守の体感型映像空間 愛・地球博 『めざめの方舟』
      ニュースクリップ 2

愛・地球博特集(中日新聞) 11/17の記事 「精霊像現る。押井監督が最終チェック
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 「夢みる山」の“主役”となる高さ6メートルの精霊像「汎(ぱん)」がほぼ完成し、総合演出するアニメ界の巨匠押井守監督が16日、制作を依頼した東京都内の工芸会社で仕上がりを最終チェックした
 「今月末にはショーのテスト上映も行われる」


愛・地球博特集の10/29の記事 「床面から迫力映像
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 世界最大級の床面映像を映すプラズマディスプレーパネル(PDP)の設置作業が始まった





愛・地球博特集の9/29の記事 「押井監督「理想に近づく」 体感型映像チェック
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 立体スクリーンとして立たせる人獣像(身長2メートル余)の試作品などが、本番さながらにセットされた。空撮した雲海や、CGの「地球の歯車」などが流れると、スタッフから「幻想的」「めまいを起こしそう」との声が上がった。

 『イノセンス』のあの映像が、体感型で全周から迫ってくるのを想像すると、、、、早く観たいものです。

◆関連リンク
・当Blog記事 「押井守の体感型映像空間 愛・地球博 『めざめの方舟』」

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■『願い星、叶い星』アルフレッド・ベスター/中村 融訳

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  (写真右はベスターの諸作の表紙から気に入ったものを選択)

 奇想コレクションの5冊目。アルフレッド・ベスターの邦訳オリジナル短編集。
 僕の気に入った順に寸評です。あー、でもまた『虎よ、虎よ!』が読みたくなってきた。

・「ごきげん目盛り」Fondy Fahrenheit
 狂った会話と文体、アンドロイドと男の宇宙放浪記。この狂った前衛な感じが他の本書作品には少なくって、これの点数が高い。
・「昔を今になすよしもがな」They Don't Make Life Like They Used to
 この<地球最期の人間>ものって、60-70年代の核危機の時代の空気から生まれているのでしょうが、なんか馴染みます。個人的SF体験の原点に近いかもしれない。「イヴのいないアダム」のシンプルさより、本編の女と男のずれた会話とか、まるで9.11の映像をベスターが幻視したようなニューヨークの摩天楼が崩れる描写とかにグッときました。
・「願い星、叶い星」Star Light, Star Bright
 ミュータントもの。これも60年代的だけれど、切り口がいいです。ラストの一行が好き。
・「地獄は永遠に」Hell Is Forever
 ある会合に出た人たちの各々の幻惑な現実を描いた中篇。死ねない男のエピソードが鮮烈。筒井康隆を思い出した。
・「イヴのいないアダム」Adam and No Eve
 鉄原子を分解してエネルギを取り出す触媒技術をキイとした地球最期の人間の話。同じ人類破滅ものでは、「昔を今になすよしもがなく」に軍配。でもこういう滅亡も好きです。
・「選り好みなし」Hobson's Choice
 タイムトラベルもので、時代とそこに人が馴染むという側面から切りとっているのが面白い。「広島」のキーワードき泣かせます。
・「ジェットコースター」The Roller Coaster
 こういう切り口でタイムトラベルが行われるというのも、案外現実に近いかも。作中にも記述のあるニューヨーク近郊のコニーアイランドの遊園地の狂騒に触発されて描かれたのではないかと思った。レム・コールハース『錯乱のニューヨーク』を読んだ後なので。
・「時と三番街と」Of Time and Third Avenue
 これもタイムトラベル物。ワンアイディアストーリーかな。

◆奇想コレクションの刊行案内が巻末にありました。スタージョン、デイヴィッドスン、イーガンがまずは楽しみ。各訳者の皆さん、翻訳、頑張ってください。早く読みたい!

「輝く断片」シオドア・スタージョン
「どんがらがん」アブラム・デイヴィッドスン
「ごっつい野郎のごっつい玩具」ウィル・セルフ
「ページをめくると」ゼナ・ヘンダースン
「TAP」グレッグ・イーガン
「たんぽぽ娘」ロバート・F・ヤング
「最後のウィネベーゴ」コニー・ウィリス

◆関連リンク
アルフレッド・ベスター/中村 融訳 奇想コレクション『願い星、叶い星』 河出書房新社(Amazon)
みけねこ日記さんの各篇レビュウ。
・WEB本の雑誌「寺岡 理帆の<<書評>>」 評価はA。
・アルフレッド・ベスターの写真。こう並べてしまうとなんだか残酷。若い頃の写真はキューブリックに似ている。
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2004.11.19

■『攻殻機動隊/S.A.C. 2nd GIG』 第11話-第14話

 公式ページ 第11-14話 ストーリー紹介

 スカイパーフェクTV!では既に22話が放送中で大詰めらしいが、未加入なのでDVDで中盤の11-14話を観た。
 今回の4本は、「個別の11人」事件としては九州タワー屋上のシーン(12-13話)と日米安保の説明部分(13話)が描かれているが、メインエピソードは9課の3人の個人的な話を3本分で丁寧に描き出している部分。

 「個別の11人」はゴーダとの関係がかなり濃厚に描き出されている。DVD6巻の神山監督インタビューを見ると、しっかり物語が説明されている。それにしても12話のテロリスト達の会話で述べられる彼らのテロの目的がわかりにくい。わかりにくくて僕は神山インタビューを見るまで、個別の11人の目的(招慰難民の「解放」)は明確にわかりませんでした。
 そしてショッキングな12話ラスト。これって、地上波で放送できるのだろうか、、、、???僕は自分の子供には見せたくないですね。にしても、ストーリー展開のスリリングさ(各地の映像データ検索による索敵/個別の11人の描写)と唐突にTV局のヘリ映像で描かれるシーンが凄い。報道を利用したリアリズムの獲得という意味では、『パトレイバー2』の戦闘機襲撃事件のニュース映像に匹敵する。

 3人のエピソード 草薙とバズ、斉藤の過去/現在を描き出した3本のなかでは、11話がいい。義体の来歴は涙なしには観えません。バズ篇は「俺は同じ女とは2度寝ない」というセリフがあまりにスノッブ。それ比べて斉藤篇のストイックさは良いです。

◆関連リンク
・野良犬の塒さんに、NEWS!! 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXのさらに続編が?
第9回アニメーション神戸 の個人賞に神山監督が選ばれています。受賞とトークショーのムービーはここ
・Production I.G  S.A.C. 2nd GIG公式ページ
攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 01 DVD(Amazon)
攻殻機動隊PKI - B-Wiki - S.A.C. 2nd GIG 各話のセリフを書き起こしてあるページ。
・gotanda6さんの犬にかぶらせろ!の記事 [攻殻][昭和史]阿部和重と攻殻SACを比較してみる 大変興味深いです。阿部和重、読んでみよっかな。
・カオスモーズ(Chaosmose)さんに「個別の十一人」と5.15事件についての記事
・当BlogのSAC記事
 ■『攻殻機動隊/S.A.C. 2nd GIG』 第1話-第10話
 ■STAND ALONE COMPLEX 1-26
 ■J・D・サリンジャー「笑い男」と神山健治『攻殻機動隊 S.A.C.』
・テロ関連で、笠井潔『テロルの現象学』ちくま学芸文庫(Amazon)

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2004.11.14

■飯田譲治監督 『ドラゴンヘッド』

原作 望月峯太郎、制作プロダクション ツインズジャパン
製作プロデューサー 平野隆、撮影 林淳一郎
VFXプロデューサー 浅野秀二、VFXディレクター 立石勝
視覚効果デザイン 樋口真嗣

 原作も読んでないし、映画もDVDで今頃観た。実はパニック映画で日本製ということで、ほとんど期待なしに観たのだけど、映像とストーリーがきっちりまとまってなかかな佳作。
 映画と原作を比較した映画評を読むと、原作ファンは随分物足りない(MOO-T_blog:さん)らしいのだけれど、原作を知らない僕はそれなりに満足。原作が長いことくらいは知っているのでストーリーがダイジェストなのは感じつつも、映画としてのまとまった結構となっていたと思う。

 ウズベキスタンで撮られたらしいけれど、崩壊後の世界がなかなかの迫真度を持って迫ってくる。樋口真嗣がストーリーボードを描いているらしいが、二度目の渋谷壊滅シーン(一度目は言わずと知れた傑作特撮『ガメラ3』)とか、渋谷駅地下の崩落シーンに見事に活躍している(きっとこれらが樋口真嗣の貢献だと思う)。
DragonH_SHIBUYA.jpg こういうシーンに痺れるわけです。今回、DVDでコマ送りしてみて、火山岩(?)が落ちてくるところで、街の映像をカメラをぶらせているのが良く分かった。ピントの合っていた画が1コマ分映像がずれて映っている。(以前からのテクニックかもしれないけれど、『スターウォーズepisode2』の戦闘シーンでCG画面にかなりこれを上手く導入して臨場感を出していたのが印象的。)

DragonH_SHIBUYA_man02.jpg

 渋谷駅地下の崩落シーン。
 男の上に瓦礫が落ちるシーンで、一瞬男に影がかぶってすぐ次のコマでは男の姿が消える。何シーンか同様の処理となっていたが、これはアニメから応用されたコマ運び。岩が当たる直接の画がなくても、映像で観るとなかなかドキッとさせられる。描かないことでコマとコマの間に想像の映像を生み出しているのだと思う。

DragonH_tokyo.jpg 崩壊した街。
 『日本沈没』の地震後のシーンを久しぶりに思い出した。しかし明らかにミニチュアとわかった東宝特撮に比べ、これの映像は迫真(このシーンって、もしかしてウズベキスタンの実景??CGだよね?)。
◆関連リンク
映画『ドラゴンヘッド』公式ページ プロダクションノートもなかなか充実。
Motion Picture World - ドラゴンヘッドVFXリポート

 ワークフローのほとんどがIMAGICAグループで行われたところが大きな特徴の1つ。VFX作業はリンクス・デジワークスが担当し、IMAGICAが撮影から合成、編集、HDレーザーキネコまでを全面的に技術サポートした。HD撮影では、パナビジョン・デジタル・イメージング・ジャパンのHDカメラシステムと、IMAGICA撮影グループが保有するHDW‐F900を併用したほか、合成素材とハイスピード撮影の一部には35ミリフィルムを用いた。

『ドラゴンヘッド』 映画DVD コミック(Amazon)

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■映画メモ ティム・バートン『チョコレート工場の秘密』
    ガース・ジェニングス『銀河ヒッチハイクガイド』

 NSSさんより。

◆ティム・バートン『チョコレート工場の秘密』の秘密のポスターが公開

◆ダグラス・アダムスの『The Hitchhiker's Guide to the Galaxy』の映画情報が、Yahoo Moviesで紹介されている。プロダクションデザインと予告編が見える。ルイ・アームストロングの『What a Wonderful World』をバックにした予告編がいいです。2006.5/5公開。
 オフィシャルサイトはここ

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