« ■東大舘暲研究室
  相互テレイグジスタンスの第二世代
  テレサ2とツイスター4に関する報告
| トップページ | ■映画情報 諸星『黄泉』、黒沢清『死の乙女』 »

2005.01.30

■ヴェルナー・ヘルツォーク監督
  『白いダイヤモンド ~南米ガイアナ・ジャングル飛行船の旅~』

the_white_diamond_van_werner_herzog02
 Cinema.nl: Herzog in de ban van de jungle [recensie] The White Diamond van Werner Herzog(ドイツのサイト)
 05.1/24 NHK BShi ハイビジョン特集・国際共同制作 ヴェルナー・ヘルツォーク監督『白いダイヤモンド ~南米ガイアナ・ジャングル飛行船の旅~』(5・1サラウンド放送)

 RecPOT M(HVR-HD250M)のおかげでハイビジョンをちゃんと録画できる環境になった。んで、月曜日のゴールデンタイムのこんな番組もちゃんと観える様になったのはいいが、有限なハードディスクの容量から土日に消化する宿題を背負ってしまった。DVDですら観る時間なかったのに(^^;)。(仕事さえなきゃ、20:00-からの番組くらい本来は生で観えるはずなのにネ、、、)
 ま、愚痴は置いといて、これからちょくちょく週末はハイビジョンによるBP世界紀行の旅を紹介するので、お付き合い(斜め読み)ください。世界紀行と名づけるのは、ハイビジョン+DLPプロジェクタ120inchでの臨場感は相当のものでミニミニではありますが、旅行体験に近いものがあるため。(余談ですが、東大舘暲教授のアール・キューブ構想のためのツールは日々進化して家庭へ潜入しているわけです(ひとつ前の記事を参照)。

 (前置きが長くなったが)ヘルツォーク監督の『白いダイヤモンド』は、飛行船で空から南米を研究しようという研究者Graham Dorrington氏の活動のドキュメンタリーである。
 内容はヘルツォーク自身のナレーションで進められ、ガイアナでの新しい飛行船の初飛行をとらえたもの。圧倒的な迫力の滝(というか瀑布)のシーンと緑の深いジャングルに浮かぶ白い飛行船のショットがとにかく美しい。しかしヘルツォークの関心はそれら風景よりも人間にあったようで、Dorringtonの過去の痛ましい体験のインタビューが中心になっている。以前の同じ飛行船での探索で同僚が目の前で落下して亡くなった体験が生々しく語られている。
 映像的には前述の飛行船と滝に尽きる。もっといっぱいそれらの映像を見ていたい、という感じ。なかでも印象的だったのは現地の人の言葉。滝の裏側は誰も覗いて見たことがない。村では巨大な蛇が住んでいるとも伝えられている。それをカメラの映像がとらえたとしても、他の人に見せないでほしい。それが村の文化の中心を破壊することになるからと語る。
 そしてヘルツォークは、滝の裏をとらえた映像があるはずなのに一切使用していない。これは映像とその認識によって世界が変容していくことへの配慮と、もうひとつは文化・民族的な背景から人に見える本当の滝の裏側の究極映像を、ヘルツォークとハイビジョンでもとらえられない、ということの敗北宣言なのかもしれない。

◆関連リンク
 このドキュメンタリー、日本のサイトではほとんど情報が見当たりません。NHKの扱いも全然ヘルツォーク作品としてアピールしてるように見えません。で、情報はドイツのサイトがメインです。(いいのかNHK!!)
The White Diamond | Filmstarts.de
ヘルツォーク.com(ここは英語)

|

« ■東大舘暲研究室
  相互テレイグジスタンスの第二世代
  テレサ2とツイスター4に関する報告
| トップページ | ■映画情報 諸星『黄泉』、黒沢清『死の乙女』 »

コメント

 柘榴さん、こんばんは。

>>レコーダーにはいろいろキーワードをいれていましたが、何に
>>ヒットして録画されていたのかわかりませんw

 こんな風にヘルツォークと出会うなんて、レコーダのAI(人工知能(^^;))も粋な計らいをしますね。

>>再放送の希望があったということだけ受理されたようですw

 BSって、まだまだ視聴率低くて何度も再放送している番組があるので、可能性はあるかもしれないですね。レコーダには万が一のためにキーワードかけておくべきかも、、、。うちのレコーダは残念ながらその機能がないのですが、、、。

投稿: BP | 2006.11.03 23:49

お久しぶりです。
すみません勘違いでしたw
キーワードというのはレコーダーがヒットしたキーワードでしたねw
レコーダーにはいろいろキーワードをいれていましたが、何にヒットして録画されていたのかわかりませんw
たまたま録画されていました。番組内容の説明文のどこかにワタシのいれたキーワードがヒットしたのでしょうね。。。

あれからけっきょくNHKにまでメールしてきいてみましたw
再放送の予定はなく音声も独自に日本語をミックスし、日本語版のDVDについても存在しないとのことでした。

再放送の希望があったということだけ受理されたようですw

投稿: 柘榴 | 2006.11.03 18:36

ども^^

キーワードは「白いダイヤモンド」で飛んできましたw

HP今後も時々拝見させていただきます~

ではでは。

投稿: 柘榴 | 2006.10.20 16:40

 柘榴さん、はじめまして。コメント、ありがとうございます。

>>以前、たまたまレコーダーがこの番組をキーワードヒットした
>>のか自動録画していて、なにげなしに見てみたらとても感動し
>>ました。

 キーワードは「飛行船」? それとも「ヘルツォーク」ですか?(すみません、何故か気になって(^^;))

>>ちなみにこの番組の要所で流れていた歌はとてもよかったです。
>>このような歌はなんというジャンルになるのでしょうかね?同じ
>>ようなものでCDやDVDであるのなら手に入れたいものです。

 僕も探してみたのですが、なさそうでした。TVドキュメンタリーだとヘルツォークでもDVD化は難しいのですね。次世代光ディスク合戦で、ふとしたひょうしにハイビジョンDVD化されるのを気長に待ちましょうか、、、。

>>ちなみにこの番組の要所で流れていた歌はとてもよかったです。
>>このような歌はなんというジャンルになるのでしょうかね?同じ
>>ようなものでCDやDVDであるのなら手に入れたいものです。

 音楽ジャンルにうとく、よくわかりません。
 詳しい方のコメントを期待したいものです。

 ではでは、今後ともよろしくお願いします。


投稿: BP | 2006.10.20 00:36

はじめまして。こんにちは。

以前、たまたまレコーダーがこの番組をキーワードヒットしたのか自動録画していて、なにげなしに見てみたらとても感動しました。
映像も、合間にながれる歌もとても感動的でした。

DVDに落としたかったのですが、コピーワンス?のうえ、操作ミスしてHDDから出せなくなってしまいました。。。

このドキュメンタリー自体、DVDであるようですが、日本語は皆無ですよね。。。
しかも録画されていたのは再放送のものだったようで、これが最後だったみたいです。。。

もう再放送は無いですかねぇ・・・
ちなみにこの番組の要所で流れていた歌はとてもよかったです。このような歌はなんというジャンルになるのでしょうかね?同じようなものでCDやDVDであるのなら手に入れたいものです。

このドキュメンタリー、日本版のDVDなんて無いのでしょうかね??

投稿: 柘榴 | 2006.10.18 08:30

 tukuba日記さん、こんにちは。

 私も検索してみたのですが、なかなか関連サイトが見つからず寂しい想いをしていました。
 番組自体、ひっそりと放映された感じですね。このNHKの扱いは、ヘルツォークに失礼ではないかと、、、。

 tukuba日記さんの記事で、「アーキグラムの実験建築 1961-1974」(水戸芸術館現代美術ギャラリー)、面白そうですね。もし行かれたら、レポート楽しみにしております。こちらこそ、よろしくです。

投稿: BP | 2005.02.26 04:50

TBとコメントありがとうございます。NHKのサイトでこの作品の検索をかけても見つからず(放送終了後は削除してしまうんでしょうか)こちらに伺いました。
こちらこそ今後ともよろしくお願い致します。


投稿: | 2005.02.24 20:32

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/24373/2742680

この記事へのトラックバック一覧です: ■ヴェルナー・ヘルツォーク監督
  『白いダイヤモンド ~南米ガイアナ・ジャングル飛行船の旅~』
:

» 白いダイヤモンド [tukuba日記]
 "カンヌ映画祭で監督賞を獲得した「フィッツカラルド」(1982)をはじめ数々の名作で知られるドイツの鬼才、ウェルナー・ヘルツォーク監督が初めてハイビジョンで取... [続きを読む]

受信: 2005.02.22 19:06

« ■東大舘暲研究室
  相互テレイグジスタンスの第二世代
  テレサ2とツイスター4に関する報告
| トップページ | ■映画情報 諸星『黄泉』、黒沢清『死の乙女』 »