« ■万博レポート スーパーハイビジョンv.s.レーザー ドリームシアター | トップページ | ■DVDメモ 谷口千吉総監督 『公式長編記録映画 日本万国博』 »

2005.05.15

■万博レポート 映像パビリオン アラカルト

 究極映像研究所の「究極映像」とは、もともとハイ・イメージ論Ⅰで筑波万博富士通パビリオン「ザ・ユニバース」の3D-CG映像を吉本隆明が評した言葉からとっている。大阪花博の「ザ・ユニバース2」と合わせて、この立体3D-CG映像は、万博映像としておそらく最高峰だと思う。

 赤青フィルタのメガネ(または偏光メガネ)をかけて、あの立体3D-CG映像を観た時の興奮は今だ忘れることができない。眼の前に広がる無限の空間で鳴動する水分子の映像。どこでも観たことのない映像の異空間。僕が万博映像に期待するのは、ハリウッドの映画が描くエンターテインメントの宇宙冒険でも幻想的なファンタジーの映像でもなく、純粋に映像そのものによってどこでもない空間に観客を連れ去るようなそんな高次映像-究極映像である。

 以下、今までに観た愛知万博の各映像系パビリオンについて、簡単にコメントします。
 んで、結論は今回の万博では究極映像の「究」の字も観ることはできません(^^;)。いずれもエンターテインメントとしては、まあ楽しいかな、ってくらいで、ぶったまげるような映像には出会えていません。子供だましと呼んでいいかも。あと残すのはいくつかのパビリオンだけですが、ほぼ諦めムード漂う究極映像研(^^;)です。残念。
 「ザ・ユニバース3」があったら10回は観に行ったのに、、、。富士通の景気さえ良ければ、、、残念。

三井・東芝館 『グランオデッセイ
 面白いのはシアター入場前に参加者の一人づつが顔の写真を撮り、それをCG画像として撮り込んで作品の中に登場させていること。僕は戦闘チーム「ガーディアン」のリーダーでした。そのまんまジャパニーズなこの顔がハリウッドエンターテインメントなカッコイイ戦闘パイロットを演じている画面は違和感のかたまりでした(^^;)。
 ストーリーはSF。よくある人類が移住した先から地球へ戻ってくるという設定。デザインとか纏まってはいるけれど、あまりにパターンな展開がつまらん。
 映像は十数人の各ブースごとに150インチほどの画面。東芝なので自社製のDLPプロジェクタ使用かも。ハイビジョン画質のフルCGでした。これも可もなく不可もなく。ただラストでブースの仕切りが開いて、スクリーンがとなりのブースとつながって広がる趣向はそれなりに良かったのでした。
  『グランオデッセイオフィシャルアートブック―Nikkei characters presents』

菱未来館@earth 『もしも月がなかったら』
 米国天体物理学者 ニール・F・カミンズの『もしも月がなかったら』を基にした映像。
 IFXシアターということで、途中までは普通の大画面映像、後半で幕が開くと鏡をうまく使用し映像とそれを反射して広がりを出した華やかな空間を演出していた。そこのところはなかなか良かった。

JR東海 超伝導リニア館
 映像としては、偏光メガネをかけて観る大画面立体3Dハイビジョン。
 なかなかの迫力なのだけれど、コンテンツが単調すぎる。ただ超伝導リニアの走行風景を繰り返すばかり。迫力ある音楽がバックにかかり、鉄道オタクはあれだけで満足かもしれないが、、、。
 展示としては、僕が万博で最もテクノロジーにワクワクしたのがここ。リニアの技術に技術屋として痺れました。
 時速581kmという速度は約マッハ0.5。ジャンボ機が時速930kmということでマッハ0.8。ほとんど飛行機のスピード。しかもリニアは磁石により約10cm浮上しているので、ほとんど地面を飛ぶ飛行機ということになります。浮上する時に支持脚/案内脚装置というのがまるで飛行機の車輪のように引き上げられる映像が離陸のようでかっこいい。
 技術としては「ビスマス系高温超電導線材」を使用して、超伝導を冷凍機のみで(液体窒素を用いないで)作り出す技術(これはまだリニアに実装はされていない)が紹介されていた。浮上するための磁気の方式もいろいろと工夫がされていてメカニズムが面白い。
 この技術のワクワク感が映像に反映されていたら良かったのに。たとえば映像で飛行機との速度比較を見せるとか。とかく環境技術のみがクローズアップされている今回の万博だけど、少年達はこういう技術に痺れると思うけどな。

◆グローバル・ハウス オレンジホール
 立体大型映像装置・電脳屏風スクリーンによるソンマ・ベスビアーナ遺跡の復元
 遺跡の像のとなりでひっそりと上映されている約3分の展示おまけ映像。14名限定で偏光メガネ式CG立体映像を会場の片隅で約50インチのスクリーンで観る。CGはベスビオス火山の噴火で灰に埋もれる街。CG的には少し前の時代の映像で古い感じ。ここでの展示装置が他と異なるのは、スクリーンの形が屏風型(世界初!)になっている点。スクリーンがフラットではなく、W字型になっている。で、その効果は、、、、少し立体感が増したよーーな気がする。

◆夢見る山 NGK ウォーターラボ シアター
 シアター前方にライブステージを設け、実像(ドク・ウォーターを演じるアクター)と偏光メガネ式立体映像を組み合わせたパフォーマンス。USJのターミネータとかと似た方式。
 子供づれで行くなら、たいしたことのない上の各映像よりこちらがお薦めかも。単純に楽しいです。ならばずに観えるし。

◆夢見る山 押井守総合演出 『めざめの方舟 青鰉 SHO-HO』 別記事→スロープ版 アリーナ版
NHK スーパーハイビジョンシアター
SONY レーザードリームシアター この2つは別記事

◆関連リンク
『ハイ・イメージ論〈1〉』吉本隆明(Amazon)

 現在の高度な世界都市のなかに、偶然にまたは設計してつくられた高次映像の場所は、いわば究極映像のほうから逆に照射されたとき、それに呼応できる場所を意味している。

・富士通『ユニバース』リンク集。システム構成等画面写真付き紹介赤青フィルタメガネ
 注意!!  幕張の富士通ドームシアターは2002年9月に休館されて今は観えません。

|

« ■万博レポート スーパーハイビジョンv.s.レーザー ドリームシアター | トップページ | ■DVDメモ 谷口千吉総監督 『公式長編記録映画 日本万国博』 »

コメント

 タカスィさん、コメント、ありがとうございます。

>>自分がどこにいるのか私は発見出来なくて残念

 なかなかわからないですよね。特にガーディアンは動きが速くて、識別が難しいです。最初に登場人物紹介かなんかあるともっと盛り上がるかも。ちょっとこっぱずかしいけど、、、。

投稿: BP | 2005.05.30 03:31

はじめまして

TBありがとうございます

TBのやり方分からなくて遅くなってしまい、ごめんなさい!

自分がどこにいるのか私は発見出来なくて残念だったのですが、最後の仕掛けに驚きました。

投稿: タカスィ | 2005.05.28 09:19

 mimi.tamaさん、こんばんは。
 こちらこそ、トラックバック、ありがとうございます。

 三井東芝館の趣向は面白かったですよね。(自分がリーダーらしい顔付きだったらもっと楽しかったのに、、、(^^;))
 mimi.tamaさんの顔に何か目印を描いていく案もいいですね。あ、も一回行って、メガネはめたまま写してみようかな。

投稿: BP | 2005.05.19 00:50

はじめまして、mimi.tamaと申します。
TBありがとうございました。
ガーディアンのリーダーだったんですか!
はまり役だったのでは!
「究極映像研究所」お名前がかっこいいですね
また 遊びに参ります!

投稿: mimi.tama | 2005.05.18 23:00

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/24373/4130077

この記事へのトラックバック一覧です: ■万博レポート 映像パビリオン アラカルト:

» こんでた!こんでた! [ダイちゃんの生活]
ク~ル クル 来る←瀬戸会場の記事はこちら すごーい☆ひとで☆ ・企業パビリオン・・・2 ・外国館・・・10  しか回れませんでしたが、楽しかった。            日立グループ館 ①入るとすぐに係りの人に入場券の提示と  名前を尋ねられ 顔写真を撮られます。 ②スーパーの人が首からよく下げている機械に似ている  ニンテンドウDSの2周り大きいコンピューターを渡される ③それを使って絶滅の危機に瀕している動物の  情... [続きを読む]

受信: 2005.05.18 23:04

» MDウォークマンも卒業 [自己中心的満足日記]
   今日図書館で勉強するときにいつものようにMDウォークマンを持って行ったら、調子が悪い。MDを読み取らず、エラーが出る。頑張って読み取っても音飛びしてすぐエラーが出る。実は2,3日前から調子悪いんだが、いつもは1日置いたり、MDを変えると直るんだが今回は直らない。何だか様子が違う。  高校の時、姉ちゃんから借りパクしたまま、今までずっと使っているので少なくとも5年位は使っている。今使っているイ... [続きを読む]

受信: 2005.05.28 09:20

« ■万博レポート スーパーハイビジョンv.s.レーザー ドリームシアター | トップページ | ■DVDメモ 谷口千吉総監督 『公式長編記録映画 日本万国博』 »