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2005.06.15

■ASAHIパソコン
   今の「ハイビジョン」は本当の「ハイビジョンではない」

asahi.com :朝日新聞社の本:雑誌:ASAHIパソコン
ASAHIパソコン2005年7月1日号

■フルハイビジョン大研究
 フルハイビジョンに備えろ!「見る」「録る」「撮る」ための製品ガイド

 このBlogが縁で、5月の初旬にASAHIパソコンの編集の方から「フルハイビジョン」についてどう思いますか?今度特集を組むのでユーザの視点で意見を聞かせてください、というメールをいただいて、下記のように思っていることを書いて送りました。内容はいつもここでブーたれているようなことですが、、、。

 で、今日本屋を覗いたら、その特集が掲載された雑誌が出ていました。執筆者はメールをいただいた方。現状のテレビからPCまで、丁寧にフルハイビジョンの視点でまとめられていますので、ここでご紹介します。大型画面の薄型テレビの大部分がフルハイビジョンでないことにもタイトルのように否定的視点を持って書かれています。
 私のメールもちょこっと参考にしていただいた気配で、なんだか嬉しかったりします(気のせい?)。

 あと●E3詳報「ソニー、任天堂、MS各社キーマンが語る次世代ゲー ム機の正体」という記事も各マシンのCPU,GPU等の構成の違いが紹介されていて、興味深いです。

---以下、メール抜粋 (若干、意味が通じにくいところを加筆、文章下手(^^;))---------------

 BP@究極映像研です。
 メールいただきましたフルハイビジョンについて、ご回答します。

◆数値からみたフルハイビジョン
Hivision_pixels  単純に解像度を計算すると、次のようになります(右グラフ)(インターレースとプログレッシブの違いは無視)

・現行標準テレビ   640×480=31万画素
・ハイビジョン    1366×768=105万画素
・フルハイビジョン 1920×1080=207万画素(35mm映画同等)
・スーパーハイビジョン7680×4320=3318万画素(IMAX以上)

 これをイメージしやすく乱暴に表現すると、標準テレビが初期のデジカメ(現在の携帯の低解像度のデジカメ)。ハイビジョンが100万画素のデジカメ。フルハイビジョンが200万画素のデジカメ。

 現在の液晶テレビの主流は100万画素のデジカメ相当になります。例えば友人から「100万画素のデジカメを買おうと思っているけど、どう?」と聞かれたら「止めとけ」と言いますよね。
 (ま、200万画素でも今なら止めとけと言うかもしれないですが)テレビの画質としてそれ以上のものが現在存在しないわけですから、ハイビジョンではなく、今なら迷わずフルハイビジョンの200万画素を薦めますよね。

 数字からはそんな風に思います。
 参照: http://www.nhk.or.jp/pr/marukaji/m-giju123.html わかりやすい図があります。

◆体感するフルハイビジョン
 私は現在、フルハイビジョンということで言うと、SONYのブラウン管(トリニトロン)の32inchのものを持っています。液晶では昨年からフルハイビジョンと呼ばれて1920×1080が出てきていますが、ブラウン管では2年前でもこれが当たり前でした。

 で、買った当初も今もですが、その画面には、息を飲みます。特にドキュメンタリー番組。
 画面の透明感が違うというか、そのリアリティは買った当初、とにかく感動しました。

 液晶テレビのフルハイビジョンは店頭でしか観たことがないですが、シャープのAQUOS 45GD1は他のハイビジョンのものに比べると明らかに違います。大げさに表現すると、画面に吸い込まれるような感覚というか、、、、高臨場感ということなのだと思います。

◆メーカの売り方の問題
 僕が観た店では、そのフルハイビジョン機が他のハイビジョン機に比べて、値段は少し高いくらい。しかも店頭でフルハイビジョンということも大きくは謳っていない。

 これはプラズマテレビへの配慮とか、フルハイビジョンを出していないメーカへの配慮なんでしょうか??シャープ自体も標準的にはハイビジョンが主流なので、フルという言葉を前面に出さないのかもしれないですね。他は良くないと言うことになりますから、、、。今までの設備投資を回収するまでは、フルを前面には出さないのかもしれ
ません。

 現在のDVDレコーダ商戦もですが、本来フルハイビジョンが既にBSでも地上波でも現れて、鮮明な映像が楽しめている現在を考えると、メーカ側の都合(次世代青色光ディスクの標準仕様が固まらない)ばかりを優先した消費者をだます行為のように見えます。

 フルハイビジョン液晶があるのに今更100万画素のデジカメレベルのものを前面に売ってたり、鮮明度でかなり劣るDVD(SD)レベルの録画機があたかも最新技術レベルであるというような売り方をしたり、、、。しかも録画機はハードディスクレコードタイプではハイビジョン録画できるのもありますが、一般消費者には、あまりアピールされてない。

 一般消費者は、50万円も出して買った自分の液晶テレビが、よもや現行のハイビジョン放送の解像度を楽しむことができない、とは思わないでしょう。フルハイビジョンが近い値段で買えるのに。

 なんだか熱くなってしまいましたが、ちょっとここら辺りのメーカの姿勢に疑問があったものですから、つい暴走して書いてしまいました。

◆関連リンク(6/25追記)
・プラズマもフルハイビジョンに目処 とのことです。
 「松下電器産業、日立製作所、パイオニアはハイビジョンの中で最も高精細な「フルハイビジョン」規格(水平方向1920×垂直1080画素)に対応したプラズマテレビを今年後半以降、相次ぎ発売する」

◆現在発売されているフルハイビジョン機 (楽天リンク)
・大画面薄型テレビ  AQUOS 45型 LC-45GE2, 65型 LC-65GE1, サムスン 46型 LT46G15W (Amazon) 三菱 37型 LCD-H37MRH4, SONY QUALIA 005 46型 KDX-46Q005
・ハイビジョンレコーダ HDDタイプ アイ・オー・データ Rec-POT M(250GB)
 HDD+DVDタイプ 東芝 RD-Z1(600GB) (Amazon) , シャープ DV-HRD300(400GB),

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コメント

 ゆらぎさん、はじめまして。ハイビジョンの定義に関して、僕も同感です。

>>ハイビジョンと表記した時点で 1,080i しか意味しないと考えております。
>>ですから、それより低い解像度のものをハイビジョンと表記すること自体
>>に抵抗があります。

 生まれから言ったら、そういうことですよね。それなのに薄型テレビのほとんどが720pでハイビジョンを謳っているのは、なんか詐欺っぽい(^^;)。いや、経緯は知りませんが、業界団体で定義しているから、「詐欺」というのは不当でしょうが、、、。

>>1,280 x 768 なんていうパネルも HDTV としては誤りではないのかもしれ
>>ませんが、少なくともハイビジョンと表記するに当たっては、上記経緯を踏
>>まえて 1,080i のものに限るなどの誤解のないようにしていただきたいと考
>>えております。

 用語として、「HDTV」の中でも、1080iのみを「ハイビジョン」と呼ぶという案ですね。世間一般で720pもハイビジョンと言ってるので、なかなか文章の意味合いが伝わりにくくなる懸念もありますが、なんらかの使い分けが必要なのでしょうね。この定義でいくと、大部分の薄型テレビとビクターのデジタルムービーHD1あたりは「ハイビジョン」を謳えなくなり、商売としては痛手でしょうね(^^;)。

 ハイビジョンの各種スペックについては、こちらが詳しく書かれていますね → So-net blog:てれびにっきさん:ハイビジョン画質とは・・・?

投稿: BP | 2005.08.18 05:58

お初にお目にかかります。

現行の薄型テレビの大部分がいわゆる 1,080i ではないことを最近知る機会があり、正直驚いております。これまでブラウン管式ハイビジョンテレビは確か 1,080i が基本ではなかったかなと思っておりましたので、その驚きはひとしおです。

御存じの通り、ハイビジョンには長い歴史があり、1985 年のつくば科学万博で実際に展示されたハイビジョンテレビを見て、驚嘆したことを覚えております。そして、そのハイビジョンの開発において走査線数が 1,125 本とされていたことも知っております。なお、御存じの通り、1,080i は有効走査線数が元であり、1,080i と 1,125i が同じ規格であることは申し上げるまでもありません。

従って、ハイビジョンと表記した時点で 1,080i しか意味しないと考えております。ですから、それより低い解像度のものをハイビジョンと表記すること自体に抵抗があります。そして、本来標準的な 1,080i を表示できるものが、あたかも非標準的な低解像度のものよりも優秀であるという印象を与えるフルスペックハイビジョンという表記自体にもやはり抵抗があります。

もちろん、その後の規格策定の段階で 720p 等のいわゆる 480i 以上のものも HDTV に含めるようでしたから、1,280 x 768 なんていうパネルも HDTV としては誤りではないのかもしれませんが、少なくともハイビジョンと表記するに当たっては、上記経緯を踏まえて 1,080i のものに限るなどの誤解のないようにしていただきたいと考えております。

投稿: ゆらぎ | 2005.08.17 23:08

 しゅんさん、はじめまして。コメント、ありがとうございます。

 もし私の書いた内容が適切ではなかったようなら申し訳ありません。私が書きたかったのはメーカの売り方の問題と現時点で購入しようとしている方へ向けた参考意見です。現時点でしゅんさんのようにハイビジョン機で放送を楽しんでみえる方に、不快な内容になっているようでしたら謝るしかありません。

 私も一ユーザとして1080iのフルハイビジョンではない720pのハイビジョンDLPプロジェクタのユーザで、現時点満足して観ています。(なけなしの(^^;))高ーーいお金を出して買った口で投資しただけの嬉しさは享受していると思っています。でもスクリーンに近づいてよーく観ると画素が結構荒くみえて、フルハイビジョンDLPプロジェクタは(現時点200万円以上します)高嶺の花だけれど、いつか値段が安くなったら買い換えたいなーー(予算的には10年後?)、と思っているわけです。

 一方、現時点で家電屋に行くと、薄型大型テレビは(昨年出た)液晶のフルハイビジョン(1080i)とハイビジョン(720p)が隣通しで、しかもあまり違わない値段(4-5万円?)で売られています。加えて店頭で謳っているのは画面の大きさがほとんどで「フル」という言葉は小さく書いてあるだけでほとんど無視。しかも画面をじっくり観ると明らかに同じ液晶で比べるとフルが綺麗。これはなんでかなーーと疑問を持って、現時点で購入するユーザの視点でこの文章を書いたわけです。つまり自分がプロジェクタを買う時に1080iがそれほど違う値段で買えたなら絶対1080iにしたはず、これから買う人には少なくともこの事実だけは伝えてあげないといけないんじゃないかなーと思ったわけです。勿論あまり差がないといっても価格は高いわけで、決めるのは買う個人の自由ですが、、、。(メーカは、1080iと720pは縦方向の画素数だけでなく、i:インターレースよりp:プログレッシブの効果もあり、1080pならともかく1080iと720pではあまり観た感じ違わないというスタンスのようです。)

 現時点で1080iフルハイビジョン方式の放送はNHK総合では96%、教育で42%とのことです。僕が観ていると感覚的には民放でも地上波、BSとも、50%以上が(アップコンバートではなく)1080iフルハイビジョンで放送されています。
 機材的には昨年出たSONYの37万円のHDR-FX1フルハイビジョンハンディカムカメラとか、7/7に出る17万円のHDR-HC1とか、一般家庭でも手を出せる民生機もありますので、放送局も安く機材を揃えることはできる時代になっているはずです。手軽な取材には民生機をそのままもしくはHDR-HC1の業務用バージョンのHVR-A1J(28万円)という手があります。もちろんテレビ局の基本はこういうものでなく、しっかりした業務用ハイビジョンカメラなのでしょうが、それもかなり安くなっていると想像できます。編集機材もPCで家庭で1080iフルハイビジョンを扱える時代ですから放送局のものも手頃にはなっているのでないでしょうか。

 一般ユーザにとってみても、こんなハンディカムが出てくると、うちで1080iフルハイビジョン方式で自分の子供を撮れるわけで、それを映すテレビは720pだとダウンコンバートして観るという勿体無いことになってくるわけです。この視点でも現時点で買うならフルハイビジョンというのが僕の意見です。

 で、フルハイビジョンを安く買う手もあります。薄型でなくブラウン管のハイビジョンなら32型で15万円以下(SONY最安12万円)のもあります。HDMI端子がないという問題もありますが、現時点ユーザの選択は大画面薄型が安くなるまでブラウン管でつなぐ、というのもありと思います。

投稿: BP | 2005.07.02 06:53

 フルハイビジョンについて、現時点でそんなに熱くなるのはどうでしょう?。現状、肝心の放送番組でフルハイビジョンが少ないわけですから・・。スタジオカメラや大型中継車搭載カメラを除けば、カメラ自体がフルではないし、生放送でなかったら編集の時点でフル規格ではなくなっている可能性が大なのが現状でしょう。理由はフルスペックでは情報量が多すぎて技術的には可能でも設備に膨大なお金が必要だからです。NHK、民放を問わず地上放送局は今後2011年まで、アナログ放送とデジタル放送の併用(番組も同じ内容で)を6年間も強いられるわけで、全てをフルハイビジョン規格で放送するための設備投資は到底しない(出来ない)でしょうね。場合によってはアナログのSD放送を単純にアップコンバートする事も多いのではないでしょうか。
 ニュース取材やポストプロの番組取材はすでにHDV(1440×1080)が使われているようですし、人間の目で見て一般的に影響がない範囲で間引きしてるのが現状でしょうね。フルハイビジョンかどうか、事前に情報が無い状態で素人が確実に判別できますか?。撮影条件によってまったく画質が変わりますよ。所詮、デジタルの世界はどうやって圧縮してごまかそうか・・と言う事から始まっているのでははないですか。地上デジタル放送でハイビジョン放送が可能なのも圧縮技術の成果ですよね。技術の進歩には全て「過渡期」がつきものでしょう。10年前、30万で手に入れたのはウインドウズ98マシン・・。今はどうですか。フルハイビジョンも同じではないですか。
 また、日本の一般的家庭では地上デジタル受像機のために投資しても良いという価格は15万以下というアンケート結果がでています。すでに購入されているのは比較的裕福な家庭でしょうが、37型のシェアが高いようです。フルハイビジョンにこだわれば、到底、15万の価格帯では不可能ではないですか。
 SD用の受像機が3万円台から購入できる現実の中で安くても30万を超える大型液晶やプラズマでフルハイビジョンにこだわり価格帯を下げないより、国策的にも、早くハイビジョンを普及させる方に主眼を置くのが賢明かつ必要と思いますが。
 小生は、フルハイビジョンではないでうが、42型プラズマで十分に微細なハイビジョン映像の番組を堪能しています。現状のハイビジョン放送のすばらしい映像を先取りして早く楽しむのか、フル規格じゃないからけしからんと待つのか、実際の放送映像を見て消費者が決めれば良いことではないですか。
 加えて、ハイビジョン規格のDVDが何時になったら庶民のレベルまで価格が下がって普及するんでしょうか。規格も統合されることは無いでしょうね。その前にH.264に代表されるような圧縮技術が更に進み、現状のDVDにハイビジョン規格の映画が収まってしまうなんて事にはならないでしょうか?・・。現実H.264で圧縮したQT-ProのHD映像はすばらしく綺麗です。HD規格の1/6くらいの容量ですが。DVDが規格でもめている間にそんな時代がすぐそこにきています。私的映像の保存はこのレベルで十分と感じています。
  小生は、負の知識をあおるような雑誌記事には賛同できません。個人的に持論を述べるのは自由でしょうが。
 現状のプラズマの映像に十分に心惹かれていますから‥。

投稿: しゅん | 2005.07.02 01:05

 とおかさん、はじめまして。

 読んでいただき、ありがとうございます。

 うちのサイトって、アクセス解析を見ると、サーチエンジンで検索して来ている人が平均8-9割。ブックマークからの常連で観ていただいてる人は少なそうだったので、こういうコメントはとても嬉しいです。
 おととい実は20万アクセスを達成しました。一日平均約500アクセス。最近は800くらいで推移しています。これも皆様のおかげです。
 今後ともお付き合いいただければ、幸いです。

投稿: BP | 2005.06.16 23:46

はじめまして、とおかと申します。
以前から読んでいますがいつもわかりやすい説明で下手なニュースサイトより役に立ちます。スーパーハイビジョンなんて知らなかったです。

投稿: とおか | 2005.06.16 20:48

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受信: 2005.12.02 12:12

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