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2005年11月

2005.11.30

■S・スピルバーグ『宇宙戦争』
   WAR OF THE WORLD

WAR_OF_THE_WORLD_01
宇宙戦争
(公式サイト)

 遅まきながらDVDで観ました。賛否両論あるようだけれど、僕には傑作でした。
 すげぇ宇宙侵略映画/怪獣映画を観せてもらったって感じ。ジョージ・パルの『宇宙戦争』を子供の頃に見た時よりも興奮しました。SFを読んで、現実に宇宙人攻めてきたら凄いワクワクするだろうな(台風が来るときのように)、と思っていた自分の少年時代の夢想がこの映画で満足したって感じ(ん、前にもこんなこと書いたような、、、)。拍手喝采!!

 離婚した夫婦の描写からはじまり、息もつかせず侵略の開始を描く冒頭のセンス・オブ・ワンダー。ここは紛れもなく、9.11以後の描写なのだろう。破壊されたビルの破片の砂埃に煙ったトム・クルーズ。アメリカの日常に侵攻する敵の描写。小さい子供が観たら、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を起こすのではないかって位の臨場感(大げさ??)。ダコタ・ファニングのヒステリックな悲鳴が耳に付いて離れない。

 以下(「続き」部分)に詳細を書くけれど、特撮(CG)と実写の融合が素晴らしい。ドキュメンタリー的カメラワークが冴え渡っている。どんなシーンでも生成できてしまうCG SFXになって、特撮はつまんなくなったと言ってる人たちもいるけれど、当たり前になったCGをどういうレイアウト、カメラワークでみせるかというところで、監督の手腕がまさに問われるわけで、この映画はとにかく見事。

 今までの実写映画が撮っていた現実は、自分たちの周りにあるからといって、それが映画として切り取られたときに、あたりまえの映像じゃん、と切って捨てる映画ファンはいないだろう。あたりまえになったCG SFX。あたりまえになったからこそ、3D-CGの仮想現実の中でカメラをどう動かすのか。いよいよ映画としての描写力が問われ、監督の技量によって素晴らしいものがまだまだ現われてくるはずである。 

◆関連リンク
The War of the Worlds ファンサイト
  いろんな画家のトライポッド他のイラストが見えます。僕が好きなのは、これとかこれ。
『宇宙戦争』DVDスペシャル・コレクターズ・エディション

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   WAR OF THE WORLD"

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2005.11.29

■山田太一『終りに見た街』リメイク

yamada_taichi_owarini_mita_machi 終りに見た街 12/3(土)21:00-23:21(公式ページ)

 この山田太一シナリオのドラマは、20年以上前に作られたものの、リメイクである。当時、大学生だった僕は、何も知らないで観たこのドラマで、『ふぞろいの林檎』『想い出づくり』『早春スケッチブック』のあの山田太一が、みごとなタイムスリップもののSFを作ったことにびっくりしたものです。
 今回も、お薦めの一作になっていると思いますが、、、。ストーリーを知らない人は、以下の文章とか、ネットでの前作の情報をいっさい見ないで、ご覧になることをお薦めします。なかなかショッキングですよ。

「ふぞろい」トリオがそろい踏み

 戦後60年の今年、記念ドラマのラストを飾る作品が「終りに見た街」。山田太一さんが戦争と平和をテーマに発表した小説。東京郊外で幸せに暮らす一家が、戦時中の1944年6月にタイムスリップ。平和しか知らない親子が戦時下で懸命に生きようとする姿をホームドラマ・タッチで描く。
 同作は細川俊之、なべおさみ主演で82年にもドラマ化。同局は「戦争の危険が一層強まっているいま、ホームドラマの境地から『戦争反対』を描いたこの作品で平和のメッセージを伝えたい」と、山田さんに現代版の再執筆を頼んだ。「戦争を知らない世代の代表」として、40代半ばの中井貴一を主役に起用。

◆関連リンク
・僕の観終わった感想はこちら
・こんな番組もあるようです。
 「終りに見た街」放送直前SP第2弾(12/3(土)PM 3:30 ~ 4:25)
・旧作 1982/8/16 ゴールデンワイド劇場 『終わりに見た街』

演出:田中利一 原作、脚本:山田 太一
キャスト 細川 俊之、なべおさみ、樹木 希林、中村 晃子他
テレビ大賞優秀番組賞受賞作品。1982年度芸術祭参加作品。芸術選奨文部大臣賞(脚本・山田太一)受賞対象作品

・芝居もいくつかあります。 前進座公演 前進座劇場
・山田太一『終りに見た街』(Amazon)

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2005.11.28

■次世代高次元高精細デジタル映像コンファレンス
  Next Generation High Dimension & High Resolution Movie Conference

 東大の羽倉弘之さんという方から、メールで案内いただきました。とても面白そうな研究会が開催されます。うちのBlogにぴったりのネタで、是非、参加してレポートしたいのですが、なにぶん、東海地方から東京までこのためだけに出向くことはできません。残念!
 というわけで、告知にとどめますので、興味のある方、是非レポートをトラックバック下さい。
 もし、よっしゃ、自分が究極映像研特派員としてレポートしちゃるという奇特な方がいらっしゃれば、メールいただければ、記事として掲載させていただきますので、よろしくお願いします。

 『次世代高次元高精細デジタル映像研究協議会(仮称)』

3Dデジタルシネマ研究会・展示
3D Digital Cinema Meeting & Exhibition
『三次元映像のフォーラム』第74回研究会
The 74th meeting of 3D Forum
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日時:平成17年 (2005年) 12月3日(土)9:00~18:00
場所:東京大学 先端科学技術研究センター 4号館 講堂 
入場:無料 Admission:Free
事前登録:不要 Registration Free
場所:東京都目黒区駒場 4-6-1
地図(map):http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/map/map-j.html
……………………………………………………………………………
9:00~ 9:05 挨拶:青木輝勝(東京大学 先端研)
           司会進行:羽倉弘之(3Dフォーラム)

【基調講演:3Dデジタル・シネマ・コンテンツの現状と今後のあり方】
9:05~09:30
 「ユニバーサルコミュニケーション技術における超臨場感コミュニケーション技術」
 竹内 芳明(総務省情報通信政策局技術政策課 研究推進室室長)
9:30~10:10
 「超大型立体映画《ゴジラ3D》」
 坂野 義光(先端映像研究所)
10:10~10:50
 「新たな立体映像の到来」
  大口 孝之(映像ジャーナリスト)
10:50~11:30
 「フイルム系大型映像の現状とデジタル化の動き」
  鈴木 広幸(日本大型映像協会)
11:30~12:10
  IMAX Don Savant
12:10~13:00
 展示・デモ(昼休み)

◆関連リンク
・大口 孝之氏が作成された立体映像作品リスト。この方は、富士通の3D全天周立体CG映像『ユニバース』を作られた私の尊敬する映像作家さんです。講演会、本当に聴いてみたいものです。

プログラムの続きはこちら↓

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2005.11.26

■実相寺昭雄監督 「胡蝶の夢」

ウルトラマンマックス公式HP 「胡蝶の夢」夢幻神獣 魔デウス登場

 TV番組「ウルトラマンマックス」の脚本家である蓮沼は、もう何日も不可解な夢を見ていた。自分とカイトが一体化している夢だ。夢の中で蓮沼はカイトとして考え、行動する。そしてその夢には決まって不気味な女が現れるのだ。
 蓮沼はその夢を脚本に書き始める。
 昨夜の夢の続きを見た。例の女が粘土をこねている。形作られているのは不気味な怪獣。女はカイトである蓮沼に、素晴らしい怪獣を生み出すため相談にのって欲しいと頼む。女の作った怪獣の名は「魔デウス」。夢から醒めた蓮沼は、この夢をそのまま脚本として完成させていく。

監督:実相寺 昭雄 / 特技監督:菊地 雄一 / 脚本:小林 雄次

 先週予告編を観た時から、とんでもない話になるのではないかと心配してましたが(^^;)、やってくれました実相寺。子供たち全ての期待をぶっちぎる不条理劇全開。
 何しろ怪獣の名前は、「デウス・エキス・マキナ」から「魔デウス」。脚本家の夢とカイトの夢の錯綜。ウルトラマンマックスを作るスタッフの会議シーンと、外からパチンコ屋のネオンの光と喧騒が飛び込んでくる汚い下宿で脚本家がうなりながらマックスの脚本を書いているシーン。そして極めつけは、粘土で怪獣を作る女/カウンターバーで胡蝶の夢を語る女/会議に現われるスタッフの女の不気味な笑い。この女の微笑みで悪夢にうなされる子供達が日本中で1万人は発生するでしょう。

 粘土で怪獣をこしらえる女と怪獣のアイディアを出すカイトという秀逸なネタも、全て不条理劇とともに勢いでクライマックスでうやむやになってしまう後半は残念な出来だったけれど、なかなか楽しめました。小ネタでは「怪獣の名前からイメージするのは、金城哲夫っぽいですね」というセリフが良かった。それにしても、「胡蝶」に「デウス・エキス・マキナ」とは、ベタでしたねー。

 公式ページの「メッセージボード」にこんな書き込みがありました。やっぱ子供は泣きますよ、あの怖さ。

毎週3歳の子供と楽しくみています。話も分かりやすくていいと思います。
でも26日放送の分は、子供も話が理解できず、
出演している女の人が怖かったみたいで泣き出しました。
見ていて不快でした。こどもが見る内容じゃないと思いました。

 僕らは子供の頃、ウルトラQの「悪魔っ子」とかで強烈なインパクトを受けたのだけれど、この作品を観た子供達もきっと後年その不可思議な印象について語るのでしょうね。10年後の実相寺マニアをまた大量に産みだしたのかも。

◆12/3追記
 12/10の第24話も実相寺監督らしい。予告ではメトロン星人が茶の間でカイトと向かい合ってしゃべって、その後、夕日をバックにマックスと対峙。『ウルトラセブン』のセルフパロディですか?また子供を置いてきぼりにするのか、実相寺!

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■新刊メモ『意味がなければスイングはない』『黒沢明と『用心棒』』他

◆村上春樹 『意味がなければスイングはない
「シューベルトからスタン・ゲッツ、ブルース・スプリングスティーン、スガシカオまで、音楽と作家のファンキーだけど奥の深い十篇。」

 村上春樹の音楽ものエッセイって、いいですよね。小説中に出てくる曲もつい聴きたくなる。今はi-tuneのストアで直ぐ探して聴けるので、いい環境です。

◆都築 政昭 『黒沢明と『用心棒』―ドキュメント・風と椿と三十郎
「空っ風吹き荒れる馬目の宿にフラッと立ち寄った狼人・三十郎。ヤクザ同士を巧みに戦わせ、破滅させる、その息詰まるサスペンスと殺陣!」

 黒澤明の中でも、好きな作品のトップレベルにくる『用心棒』。あんなにクールで知的なヒーローの出てくる映画は、世界中探してもそう何本もないですよね。その桑畑三十郎のドキュメント(ヒーローの名前のコミカルさでも世界一?)。思わず衝動買いしそうでしたが、目次をパラパラ見てると、なんとなくどこかで読んだエピソードっぽく見えたので、しばし躊躇してます。、、、でも買ってしまうでしょう、きっと。(新刊メモは自分のための備忘録なので、かるーく読み飛ばしちゃってください。)

◆三沢哲也 『戸川純―Jun Togawa as only a lump of meat
 あーびっくりした。今頃、戸川純の写真集とは!? 今日本屋で眼を疑いました。復刊.comからの刊行なのですね。

◆『ポール・オースターが朗読する ナショナル・ストーリー・プロジェクト
「「アメリカが物語るのが聞こえた」-ポール・オースター
ポール・オースターの英語で聴く、ラジオ番組に投稿された本当のアメリカの物語。」


 ポール・オースターの朗読したCD付き。英語のヒアリングにいいかも。
 『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』、図書館で借りたけれど、1~2編しか読んでません。

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2005.11.25

■富野由悠季新作『リーンの翼』★裏トミノブログ

LEAN01  バイストン・ウェルの物語が再開。小説の『リーンの翼』とは別物のようです。
 バイストン・ウェルといえば、『ダンバイン』のMIOの歌がよかったですね(「みえるだろうバイストン・ウェル」)。今回のスタッフリストには主題歌のことが書かれていませんが、MIOってことはないですよね? Amazonで検索すると、 MIO『REBIRTHDAY』というアルバムが出てくるけれど、これは別の同名歌手なんだろうか?

 「あの人は今」で検索したら、ありました。バンド・ミュージシャン部門 恐怖の追跡 ~あの人たちは今?~ MIO 「MIOさんは2002年、芸名をMIQに改名」とのこと。

 下に引用した裏トミノブログのへなちょこな雰囲気には笑いました(失礼)。富野監督って、よほど怖い人なんですね。このブログのビクビクした緊張感ある文体が泣かせます。(失礼!) 

「リーンの翼」公式ホームページ 監督コメント

 これから始める作品であるのに『リーンの翼』の映像化は、ぼくにとって、記念碑的印象を感じさせる事件になっている。このタイトルは、ぼくが初めてオリジナル・ノベルスとして書いたものなのだが、映像化される作品はそれではなく、オリジナル作品だからである。

企画を立ち上げてくれた若いスタッフたちの意見というものを聞いてみようと思ったのは、自分がそのような年齢になったからだろう。若い世代の意見を咀嚼して、そのうえに自分が提供できるアイデア、演出があるのかもしれないというチャレンジ精神も喚起させた。

バンダイチャンネル ファーストプレビュー(無料配信)

 「リーンの翼 ファーストプレビュー」と名付けられたこの企画は、12月10日(土)の21時から、12月11日(日)9時までの12時間限定で、第1話を無料で配信するというもの。

裏トミノブログ/ウェブリブログ

 この裏トミノブログは、上記のようなやり取りの結果、我々「リーンの翼」スタッフがカントク周辺で起こる日々のできごとを、カントクに代わって(見つからないように)書くという、観察日記…ではなく制作日記であります。 ただし、カントクに見つかって怒られたら、このブログは消滅します…。

 その昔、テレビのZとかZZを作っている頃。
 当然ながら、とってもキツい仕事の愚痴を話している時が一番盛り上がってしまうのは、無理もないことです。(略)その日も彼らの宴が最高潮に達して、常人とはちょっと違うカントクの言動に話題が及び、数々の「恐怖!?トミノ伝説」を面白おかしく語らっていると、
「今、僕の悪口を言っていたでしょう!!」
バーンと…ドアが開いて、カントクが現れたのです(超怖ぇー)。
スタッフは凍りつきました。しかし、カントクも…?
 カントクは冗談を言って入ってきたつもりだったのです。しかし、それが図星を突いてしまって…。その場の重い空気は、簡単には去らなかったそうです。

◆関連リンク
ガンダム展ホームページ

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2005.11.20

■1/24秒に命を吹き込む・人形アニメーション作家川本喜八郎の世界

 NHK・BShi ハイビジョン特集
 「1/24秒に命を吹き込む・人形アニメーション作家川本喜八郎の世界

 番組は、川本監督の最新作となる映画『死者の書』の製作を、一年に渡り追ったドキュメンタリーです。カメラは撮影スタジオや監督の工房を取材、人形の製作から、美術セットや大道具の搬入、カメラや照明のセッティング、そして人形のアニメートまで、映画製作の裏舞台に迫ります。
 さらに、川本監督がその芸術において一貫して追い続けてきたテーマである「執心と解脱」、それを表現し得る人形アニメーションの奥深さを掘り下げ、その集大成となる映画『死者の書』にかける監督の想いに迫ります。川本監督の情熱と映画『死者の書』が描き出す世界が、きっと垣間見えるでしょう!

■人形アニメのドキュメンタリーとしての素晴らしさ
 かなり前の番組なのだけれど、録画してあったのをようやく観ました。
 番組は、丹念に『死者の書』の制作風景をドキュメントしていて、川本アニメの記録としては素晴らしいものとなっています。制作風景も当然ハイビジョンで撮られており、人形制作のディテールからアニメートの詳細まで、細部がまるで目の前にあるかのように視聴者に迫ってきます。(シュヴァンクマイエルファンとしては、これと同様のアプローチでチェコで映画制作の記録を残してもらいたいと切望。)
 若いアニメータを指導しながら、モブシーンの共同作業を進めるところなどは、今後のクリエータにとても参考になるのではないか、と思いました。集大成として作られた『死者の書』の場面もいろいろと観られて、ファンにはたまらない番組に仕上がっています。

■人形のアニメート
 しかし実は川本アニメをそれほど好きでない僕には、何故好きでないかの理由が、ひとつ、わかったような気がする内容がありました。(ファンの人には、以下申し訳ない表現かも。)EMI_OSHIKATSU_by_MASAAKI_MORI
 というのは、恵美押勝の人形の森まさあきによるアニメートの場面(右写真)。このシーンが素晴らしい。声の江守徹もいいのだけれど、人形の表情のアニメートが素晴らしい。
 川本アニメートと比較すると、何が違うかというと、目の動き。通常の川本アニメートは目玉が動くことがなく、顔の表情は向きとか首ごとすげ替えることで表現されている。しかし森まさあきアニメートは、この目玉が表情に合わせて動くのだ。そのひとコマづつの動かし方も番組でやっていたが、爪楊枝のようなものを目玉に入れてグルリとやると、動く仕組みになっている。これにより人形が獲得する存在感がなかなか凄い。
 ここで川本アニメを想いだしてみると、人形の表情がどうしても平板な印象を残してるような気がしてくる。もしかすると僕が、NHKの三国誌とかで川本氏の人形のイメージがどうしても固定されてしまった世代なのが、原因なのかもしれない。
 その先入観でちゃんと川本作品を観ていないので反省。一度、しっかり観てから本来こういうことは書くべきですね。『死者の書』を通して観てみる必要がありそうです。

◆関連リンク
川本喜八郎と人形アニメーション ―立ち止まってアニメーションを考える…―
多摩美術大学 「死者の書」の制作風景を公開
川本喜八郎 Official Web Site 死者の書制作日記
森まさあき Works (フィルモグラフィー)

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2005.11.19

■『トンデモUFO入門』


 洋泉社公式ページ (と言っても充実してないけど)

山本弘、皆神龍太郎、志水一夫(と学会)著
UFOはエンターテイメントだ!ロズウェル、エリア51、矢追純一、アダムスキー…「信じる/信じない」はもう古い! UFOは面白い!「と学会」きってのUFO馬鹿3人が語り尽くす、古今東西トンデモUFO談義

 京極夏彦,村上健司,多田克己の『妖怪馬鹿』に触発されて「UFO馬鹿」三人が集まって対談した本、というのが山本弘の序文にあるこの本のコンセプト。

■宇宙人はいない!??
 「と」ばかりのUFO本の中で、この人たちの本は信頼できると思って読んでみたのですが、なんとわかったのは、(今までの事例から)UFOというのは宇宙人の乗り物でもなんでもなく、人の心が作り出した現象で、プロレスといっしょの楽しみ方が正しいということ。

 前にUFOの本を読んだのは、すでに10年以上前なのだけれど(労作『UFOの嘘』)、著者の志水一夫氏のスタンスは、まだ本物の宇宙からの来訪物である(または人の知らない不思議な未知の現象である)可能性が否定できない、というスタンスだったと思う。だから嘘を言っている本を告発して、最後に残る真実をあぶりだしたい、という視点があった。
 そこにセンス・オブ・ワンダーを感じていたのだけれど、、、。この本では明らかにUFOというのは20世紀の神話であり、真の宇宙からの来訪物などというものはないのだ、笑ってトンデモなUFO体験をフィクションとして楽しもうよ、ってスタンスなのである。なんだこういうUFO事例をさんざん調べてる人たちがみても、やはりUFOは宇宙からの来訪物ではないんだ、つまんねぇの、というのが率直な感想。

 いまだに生きてる間に宇宙人が地球へ本当に来たらワクワクするよな、と思っているので、この断言は衝撃的(^^;)。なんだやっぱり宇宙人は地球に来てないんだ、、、(<<今頃気づくなよ)。プロレスは全く好きでない私は、もうこれでUFO本を読む必要がないということが分かっただけで、時間の無駄を防げてよかったね、という本。

■妖怪馬鹿 v.s. UFO馬鹿
 分析として面白かったのは、(『未知との遭遇』等の影響で)宇宙人像がグレイ一色に塗り替えられていくことでUFOの楽しさがなくなっていったというところ。
 妖怪馬鹿トリオに比べてUFO馬鹿トリオが不利なところは、妖怪が世界に千体いる(C水木しげる)のに対して、宇宙人はグレイ1体に集約してきてしまったところですね。(というより、グレイも妖怪のうちの一体と分類されるのが、妖怪の定義として正しいのか。)

 妖怪馬鹿トリオのスタンスは、妖怪というのは人の作り出したフィクションである、その起源を探っていくことが人の精神活動のもろもろに繋がっていてそれを解きほぐして分析していくのが楽しい、というものだと思う。
 と学会は、そんなものを探求するよりキッチュなUFOを生み出している人間の馬鹿さ加減を笑おうぜ、というスタンスなので、やはり「学」としての深さは妖怪の方に分がある。Blogでもこの本の評価は低いのだけれど、そんなところの不快感があるのだと思う。対談を読んでいて、志水一夫氏のスタンスは若干他の二人と違うような気がしたけれど、、、。

 ということで、これからのUFO学は、この社会現象を生み出してきた人の精神的社会的メカニズムを、各種文献等を紐解いて、分析していくのでしょうね。妖怪学が民俗学文化人類学の境界領域にあるのに対して、UFOは精神医学方面と繋がってしまいそうなので、気持ち悪いことにしかならないかも。妖怪は過去の民俗的な人の想いのマクロを扱うのに対して、UFOはまだ近過去または現在進行形で個々の人の体験を扱うというところが、気持ち悪さの源泉かもね。

◆関連リンク
宇宙人大図鑑
志水一夫の 「日本臨界科學研究所」
・本の中に出てきたエーリッヒ・フォン・デニケンが作ったスイスの遊園地(通称デニケンランド!!) Mystery Park
 全景 ピラミッドや古代遺跡風の建物があります。GOOGLE画像。まわりにはミステリーサークルが。完全にスイスの景観を壊していますね。

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2005.11.18

■ON YOUR MARK

OnYourMarks
ジブリがいっぱい SPECIAL ショートショート
収録作品詳細リスト

On Your Mark
CHAGE&ASKAの楽曲「On Your Mark」のプロモーション フィルム。キーになる場面を繰り返し使用しながら、いくつかの別の結末を提示して見せることで、多様に存在する未来の可能性を、端的に表現した。宮崎駿監督作品 としては「天空の城ラピュタ」以来の本格的SFアクション活劇。

 『ハウルの動く城』と同時に、こんなDVDが出たのですね。
 んで、待望の『ON YOUR MARK』初DVD化収録!! めちゃくちゃ、待ってました。
 神林長平の火星の地下都市を思わせる近未来世界。メルトダウン後の地上と地下のカルト教団。まるで押井守のメガネシバシゲオを思わせるようなキャラクタ(と言ってもCHAGEか)、居酒屋(合成蛸酢とか未来?)、下宿でのPC作業、公団住宅とか、未来の生活感も楽しめます。

 この作品、『カリ城』や『さらば愛しきルパンよ』と一脈通じる傑作と思うのは、僕だけでしょうか。ポイントはたぶん大人の男が主人公というところ。『風の谷のナウシカ』以降の宮崎作品はほぼ全て子供が主人公。その中で多分唯一、大人の男(達)が主人公なのがこの作品。(豚はとりあえず除外)。
 『カリ城』のルパンのキャラクタの持つ奥ゆき(?)がなんとも好きなのだけれど、そこに一脈通じるような気がするこの作品の主人公二人。短いしセリフもないし、想像力で補っていることは否定しないけれど、あきらかにこのコンビは『カリ城』ルパンを彷彿とさせます。

 加えて、もろ宮崎なストーリー。以前にここで書いたけれど、「白い服の少女を助けて、その精神的な部分まで浄化する」というやつ。この話もそのまんま。小品ゆえに、もろに表現されています。最近の作品では、子供を主人公にして、思春期のもやもやが加わって、このモチーフがわかりにくくなっていますが(でもいつもモチーフはこればっか)、やはりストレートに出ている作品の方が、情感的には優れたレベルを達成できているように思う。

 助けた少女とともに、落下していく車体に遠くシルエットで浮かぶ二人の姿。最後まで諦めない闘志と、次に変化する浄化を予感させる明日。短いフィルムに見事に凝縮された宮崎イズムが光る一篇。

◆関連リンク
・05.8/26金曜ロードショー「猫の恩返し」の時に“ジブリ秘蔵作品”として放映されていたのですね。(- SCENE. -さんより)
(Amazon)
・当Blog関連記事 『ハウルの動く城』 BSアニメ夜話『カリオストロの城

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2005.11.13

■R・A・ラファティ 『宇宙舟歌』 柳下毅一郎訳

Space_Chantey
 国書刊行会<未来の文学>第5弾 R・A・ラファティ宇宙舟歌』を読了。ラファティの長編デビュー作(のうちの一冊)。画像は左から、エースダブルの原著、英国版、邦訳版。宇宙ほら話なので、イメージは原著の表紙がベスト。国書刊行会版は何か勘違いした表紙としか言いようがない。ま、原著の絵を使ったら、間違いなくSFファンでない海外文学ファンは逃げ出すので商売的には正解な表紙とは思いますが、、、。

 本作も怪作にして快作です。ラファティ版宇宙のオデッセイア。<未来の文学>と言っても、超絶叙述トリックや言語哲学的なアプローチはありませんので、肩の力を抜いてまさに「宇宙ほら話」として、ラファティおじさんの異様なイメージを楽しみましょう。

 収録された各惑星の旅はこんな感じです。

世界を背負う一人の男の話
 知覚しないと存在を停止する世界。その知覚する男との物語。なんだか分からない理論。

 (フィーラーの推論に関して)「不真面目な性質をもつ、ごく小さな天体に関しては、重力の法則に、脱力の法則が優先してもよい」俺は同情的な推論と呼んでるんだ。

・過去へ戻って賭けに勝ち続ける話
 壮麗なカジノで繰り広げられる"世界"をかけた賭博。

 ピョートルは大負けするたびにピストルを抜いて頭を撃ち抜く。ただのジョークだ。いつも同じ穴を撃つ。そしてピストルで穴から吹き飛ばされる。"脳"は実際には脳の穴にたまった粘液だった。とはいつても、はじめての人にとってはかなり異様な見世物だし、すぐ後ろに立った野次馬はしょっちゅう流れ弾で殺された。

・食人する羊の惑星
 乗組員の一人が食べると爆発する人造人間を食人すると、、、

 マーガレットはすでに船の四分の三を占め、男たちは隅に押しこめられ、ぎゅう詰めになって喘ぎ、身を屈めていた。マーガレットはゴロゴロ音をたてはじめ、今にも爆発し、すべてを道連れにしようとしていた。
「爆発する! 爆発するぞ!」と男たちは怯えて吠えた。「爆発したら、俺たちもみんなも船ごと巻き添えになっちまう」大爆発の前触れがさらに低くゴロゴロと音をたてはじめた。
 危機また危機! さらなる危機が襲い来る。故郷はまだまだはるかに遠い。

 襲い来る危機また危機。そして惑星ごとに炸裂するラファティの奇想爆弾。
 ラファティの奇想の特徴は、この作家の頭の中が本当に螺子が外れているのではないかという狂気冴え渡るイメージの飛躍にある。たとえば中井紀夫は、たぶんラファティをめざしてタルカス伝(『いまだ生まれぬものの伝説』他)を書いていたと思うのだけれど、わざとはずした頭の螺子がどっかまだ外れきっていない部分があった(それにしても、国内の奇想作家の中で随一の傑作だったと思う。続編が読みたい!!)。
 ここではたまたま中井紀夫を引き合いに出したのだけれど、たとえば河出書房新社の<奇想コレクション>の海外作家でも、ラファティに比べたら、同じようにどっか螺子は外れていない。作家本人は奇想の外にいて、冷静に描写している気配があるのだけれど、ラファティの場合は、どっぷりとその世界のロジックが作家の体と脳になじんでいる肌合いがある。
 奇想小説ファンで、もしラファティを未読の方がいたら、是非お薦めです。螺子外れっぱなしのラファティ脳内宇宙旅行の楽しさは格別。

◆関連リンク
11月10日(木)神田本店 イベント情報: 浅倉久志さんצ柳下毅一郎さん三省堂書店SFフォーラム『宇宙舟歌』刊行記念トークショー 国書刊行会の案内文

<未来の文学>完結巻、R・A・ラファティ『宇宙舟歌』の刊行を記念しまして、訳者の柳下毅一郎さんと、海外SF翻訳の第一人者として数多くの翻訳書を世に送り出しR・A・ラファティ作品の紹介者としても知られる浅倉久志さんをお迎えしてのトークショーを開催いたします。<史上最高のSF作家><世界でもっとも独創的な作家>であるR・A・ラファティの魅力をそんぶんに語っていただきます。さらに、浅倉氏、柳下氏が翻訳を担当している<未来の文学>第Ⅱ期刊行予定のジーン・ウルフ『デス博士の島その他の物語』や、ユーモア・奇想SFアンソロジー『グラックの卵』についての話もうかがいたいと思っております(編集部ST)。

・松崎健司氏のとりあえず、ラファティラファティ 原書リスト。 トロル族の空飛ぶ石盤のイラスト。
この頃の乱読さんのレビュウ(あらすじも詳しく載ってます)
・原書 R.A. Lafferty 著『Space Chantey 』(Amazon Japanでも扱っているようです)
・『宇宙舟歌 』(Amazon)

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■『日本沈没』製作発表

Nippon_chinbotsu_Image02 Nippon_chinbotsu_Image
32年ぶり再浮上!草なぎで映画「日本沈没」来夏公開 (サンスポ)

 少し前のニュースですが、樋口真嗣監督『日本沈没』の製作発表が行われた模様。
 上のイメージスケッチは、樋口監督によるもの。左が10歳の時に映画『日本沈没』を観た後に描いたもの、右が今回の映画のもの。「構想30年」ということです。
 特撮監督は前作が中野昭慶、本作が神谷誠(平成ガメラの樋口組助監督)という布陣。既に樋口真嗣が視覚効果デザインをつとめた『ドラゴンヘッド』では街の破壊が描かれいてるが、そこからどうイメージが発展するか、期待です。

 さて、配役ですが、ウィキペディア(Wikipedia)「日本沈没」(うまくリンクしない時は、ウィキペディアへ行って「日本沈没」で検索をして下さい)に情報がありました。ゲゲ、田所博士:豊川悦司!! 誰もこの配役は予想できなかったのでは?? しかしこれはもしかしてなかなかのキャスティングセンスかも。随分斬新な解釈の『日本沈没』が出来上がる予感。(渡老人が出ないのはさみしい。)

キャスト
小野寺俊夫:草彅剛
阿部玲子(ハイパーレスキュー隊員):柴咲コウ
田所雄介博士:豊川悦司
結城慎司(原作の結城達也に相当):及川光博
渡老人:未登場
山本尚之総理大臣:石坂浩二
野崎亨介内閣官房長官:國村隼
鷹森沙織危機管理担当大臣:大地真央
その他:ピエール瀧

◆関連リンク
eiga.com [ニュース&噂]
内閣総理大臣役の石坂浩二
女性大臣役の大地真央
エキストラ募集(11/13撮影分なので既に間に合わない)
東京右往左往: 日本沈没 by 樋口真嗣

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2005.11.12

■GAUDIA EVAŠVANKMAJERJAN
   ― 造形と映像の魔術師シュヴァンクマイエル展
      幻想の古都プラハから

1106GAUDIA002 神奈川県立近代美術館:開催中の展覧会
造形と映像の魔術師
シュヴァンクマイエル展
幻想の古都プラハから

 Jan ŠvankmajerとEva Švankmajerováの展示会に行ってきました(最終日の閉館前2時間の観覧)。
 逗子駅からのバスは美術館への観客で満員。あいにくの雨で、葉山の海岸沿いの景色は薄暗く重い。

◆ヤン・シュヴァンクマイエル展
 あのオブジェや人形の実物が、、、という感慨。映画や作品集で観たものの実物の細部をひたすらじっくりと眺める。
 特に、まず<第Ⅰ章博物誌>コーナーの食虫植物Ⅱ(鳥類と魚の二本足),Ⅳ(猿の頭部と鳥の体)のオブジェが凄い。この質感。合成された生物のデザイン的インパクト。そしてどこか漂うシュヴァンクマイエル流のユーモア。
 細密に描かれ切り抜かれレイアウトされたコラージュも素晴らしい。そして『アリス』のうさぎの人形。毛の一本一本が見えることで、その体長70cmのシュヴァンクマイエルの手によるうさぎのイメージが、くっきりと浮かび上がる。帰ってから、本の写真を眺めてみても、あの質感は再現されていない。展示で観たあの人形の存在感をしっかり記憶に残しておきたい。(本当はハイビジョンカメラも持っていってたので、禁止されていなかったら、自分の記憶を補完するためのアングルと倍率で撮ってきたのだけれど、、、。)
 そして最後に展示されている『ファウスト』のセットと人形たち。2mの巨大な2体の立像。
 特に左にいた鬼の人形が凄くインパクトがあった。上から人形に見下ろされる威圧感。何故か強烈なインパクトを受けて、作品の前の椅子に座って、じっとこの展示を観ながら、記憶をたどって子供の頃のことを想いだした。

 何故か実家の居間の鴨居に、般若の面が飾ってあった。その面の目が、いつも自分を見下ろして睨みつけていた。その面のイメージで見た何度かの悪夢からか軽いトラウマというか強迫観念をその面に対して、小さい頃に持っていたことを、ひさしぶりに想いだした。
 シュヴァンクマイエルのこの鬼の人形の服が、昭和40年代の防寒衣の肌触りを持っていたことも、この記憶のあぶり出しに一役買っていたのかもしれない。ほかの人がどのようにこの人形の展示を観たかはわからないが、自分にはこの幼少期の記憶がダブってきて、一種異様な迫力のある展示となっていた。この展示が個人的にはベストであった。(本当に個人的な話ですみません)

◆エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー展
 実はエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーの絵は、それほど好きではなかった。ぼんやりしたあの生暖かいイメージ(母性?女性的?子宮感覚??)が好きになれなかったのだ。この展示会も実はヤン・シュヴァンクマイエル展として観にいくつもりであった。
 <第Ⅰ章博物誌>のところでのエヴァ作品の感想は、うえに書いたのと同じ印象。ヤンのオブジェに比べると正直インパクトが少ない。
 しかし<第Ⅴ章ドローイング/アニメーション>の中のメディアム・ドローイング(下図)を観て、イメージが一変した。これも白状すると、事前に観ていた図録『GAUDIA―造形と映像の魔術師シュヴァンクマイエル幻想の古都プラハから』で、この絵にはインパクトを受けていたのだけれど、ヤン・シュヴァンクマイエルの作品と、何故か勘違いしていたのだ。
GAUDIA02
 会場での絵の表記が「E・S」となっていたので、思わず目を疑った。自分の勘違いにそこで気づいた。そしてエヴァの絵のイメージが一変した。先に書いた生暖かいイメージの奥に潜む凶暴な意思とでも形容できようか。時々ふれる本でのエヴァのエッセイのラジカルな文体も思い起こす(ヤンよりも過激なシュールリアリストとしての側面)。
 もう一度、展示会場の最初に戻って、今度はエヴァの作品を集中して観ていった。そんな視点でひとつひとつの絵を見直すと、なにやら先ほどまでと違ったイメージが各々の絵から漂ってくる。僕にとっては幸福な勘違いにより、得がたい体験ができたと思っている。つい先日亡くなったエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーに追悼の気持ちを捧げながら、感慨深く展示会場を後にした。
1106GAUDIA003
 会場の年譜には、そこだけ切り貼りでエヴァの急逝が付け加えられていた。

 最後になりましたが、こんな素晴らしい展示会を開催された籾山昌夫氏他関係者の方々に、この場を借りてお礼します。チェコで感じたマジカルなパワーが、確実にこの展示会場にはありました。本当にありがとう。

◆展示内容
GAUDIA_LAYOUT 第Ⅰ章 博物誌
第Ⅱ章 形成
 映画『対話の可能性』
第Ⅲ章 触覚主義
第Ⅳ章 夢/物語/エロチシズム
第Ⅴ章 ドローイング/アニメーション
 映画『エトセトラ』
第Ⅵ章 人形/映画
 映画『ファウスト』

◆関連リンク

・ヤン・シュヴァンクマイエル,エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー著, 籾山 昌夫編纂
 『GAUDIA―造形と映像の魔術師シュヴァンクマイエル幻想の古都プラハから』(Amazon)
新潟 新津美術館 シュヴァンクマイエル展 詳細がアップされてます
 2005.11月12日(土)から平成18年1月15日(日)まで
・当BLOG記事
 エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーさん 逝去
 『GAUDIA(ガウディア) 造形と映像の魔術師 シュヴァンクマイエル
新作『ルナシー』 Lunacy Synopsis

Notes on Style
 大半の部分が俳優を使った実写となりますが、コマ撮りアニメ、3D、コンピュータ・アニメなど様々なタイプのアニメーションも用います。

 なんと新作ではついにCGも手がけられるのですね。

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■【ITS世界会議05】カーナビ地図もGoogle Earth

【ITS世界会議05】カーナビ地図もGoogle? …VWGoogle_NAVI

 これは地図にGoogle Earthを使い、nVIDIAの3D高速アクセラレーションによってスムーズに動くクールなもの。サンフランシスコの街がドライバーズビューレベルの詳細モードから、地球規模の広域モードまでスムーズに動く。

【ITS世界会議05】iPod nanoとVWとのコラボ…デジタル時代にiPOD_NAVI

ダッシュボード中央に「iPod nano」のドックが内蔵されており、そのまま差し込めること。 カーナビはGoogle、サンマイクロシステムズ、nVideia、スプラッシュパワーなどと共同試作した3Dナビゲーションシステム。

 Google Earth好きとしては、このNAVI、むちゃくちゃほしい。
 登録した場所を表示するたびに大気圏へ上昇し、地球を俯瞰して目的地を表示。衛星画像で道路を案内。これぞ衛星ナビゲーションです。
 ちまちまと地上にへばりついたNAVIを開発している日本メーカは、iPODみたいにGOOGLEに足元すくわれそう。

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2005.11.05

■Bouncy Balls: Colour like no other

BRAVIA
Bouncy Balls: The BRAVIA Commercial

Sending 250,000 multi-coloured 'superballs' bouncing down the streets of San Francisco may seem the strangest way to do this, but that's exactly what Danish director Nicolai Fuglsig did for the BRAVIA commercial in July this year.

 Sony BRAVIAのコマーシャル。H.264の高画質ムービーでお楽しみください。
 CGではなく、25万個の色とりどりの本物のスーパーボールが華麗にサンフランシスコの街に舞います。

メイキング 他、壁紙やスクリーンセイバー
 メイキングを見ると、スローモーションでない実時間の映像はあっけないものです。

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■IMAGINEで「六将(りくしょう)」販売

rikusyou
アメイジングブックストアー いまじん オフィシャルサイト
スーパープレミアムオークション「六将(りくしょう)」
  ネットと店舗での一般発売

愛・地球博で好評をはくした押井守総合演出「めざめの方舟」。そのテーマシアターで展示されていたオブジェ「六将」がいまじんにて販売決定!3種類の頭部とフレーム(共通胴体)のセット販売になります。
(頭部) 狗奴「犬」×1 靑鰉「魚」×1 百禽「鳥」×1
(胴体) フレーム×1 ガウン×2
¥200,000(税込) 送料別途限定
 先着80セット限り お一人様1セット
 (総数に達した時点で、終了とさせて頂きます)

 20万円ですか、、、結構微妙な値段ですね。押井守超マニアは手を出すかも。え、うちですか? ウサギ小屋なので、こんな大きなもの、家人の怒りが怖いし決して買いません。あ、お金もないし、、、(^^;)。10/末発売で現時点ではホームページの様子からは売り切れていないようです。ま、普通はマニアでも買わないわな。

 楽天でもYAHOOオークションでもなく、名古屋周辺で店舗展開する書店サイトでの発売というのが、意表をつきました。たぶん大手はいまいちマイナーで手を出さなかったのかも。 名古屋市中川区のいまじん中川戸田店で展示があるようです

 いまじん書店は、岡崎店と刈谷店によく行っていました。ヴィレッジヴァンガードの影響からか、いつからか雑貨が置かれるようになりました。本の品揃えはそこそこ好きでした。

名古屋の書店が70体を限定販売(中日新聞)
「夢みる山」の展示造形物7体 国立科学博物館で“永住”へ(中日新聞)

「夢みる山」のテーマシアター「めざめの方舟(はこぶね)」に展示された美術造形物「汎(ぱん)」一体と「六将(りくしょう)」六体が二十七日、東京都台東区の国立科学博物館に贈られた。

夢見る山 公式ページでの販売に関するNEWS
 上の図解はこのページから。体に残りの頭部を格納する棚が付いているのが、ちょこっと日本家屋向け。

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■ヴァーツラフ・シュヴァンクマイエル作品 Vaclav Svankmajer

 ununさんの~~ゆらゆら大陸~~で知りました。

●ヤンとエヴァさんの息子
ヴァーツラフ・シュヴァンクマイエルVáclav Švankmajerのサイト

VaclavSvankmajer01  息子さんもシュールリアリズムを標榜されているようです。
 ヤン・シュヴァンクマイエルの作品に比べると、痛いような鋭さが漂ってきます。シュヴァンクマイエルの作品にはどこかユーモアが流れているので、大分と違うイメージです。
 チェコの環境のもと、シュールリアリストの両親に育てられた人の世界観というのは、どのようなイメージとして形成されていくものなのでしょうか。幼少の頃から自分の周りに、奇妙なオブジェや人形、そして悦楽装置が置かれた家庭、、、大根や苗木がならぶ農家で育った私からは想像もつきません(^^;)。

 Biografieのページに映像作品のリストもあります。

* 1998 - R.Y.B.A. 073
* 1999 - TEST
* 2005 - Světlonoš (The Torchbearer)
* 2005 - Čarodějka (přípravné práce)

 検索してみるとこんな作品のようです。実物の映像が観てみたいものです。チェコアニメブームが浸透していったら、この方の作品も日本で観られるようになるのでしょうか。期待!

Václav Švankmajer - filmografie
CSFD: Světlonoš (2005) チェコのフィルムデータベース

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2005.11.04

■土星探査機カッシーニ :優美な姿を見せる氷衛星・ディオネ

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土星探査機カッシーニ最新情報
                                 (ASTRO ARTS)

 土星の輪とディオネが見事な構図に収まっています。土星って今更ですが、本当に絵になる惑星ですね。

 静謐な真空の宇宙に浮かぶ氷塊がこんなに美しい映像を我々の脳内に創り出す、、、。
 これってやはり人間も宇宙の生成物で美的基準というのはその起源で通底するってことなんでしょうかね?

 下の写真はNASAのサイトのムービーからの抜粋です。動画としては切れ切れで迫力はあまりありません。どうせならハイビジョンムービーで、上の写真が撮られる前後数時間の映像 土星を背景にこの衛星に回りこんでいくような映像を撮ってほしいものです。
 13億kmの遠方からそんな大容量データを送れる技術は、まだ確立できてないのでしょうか?切望してしまいますが。

◆関連リンク
カッシーニ映像(NASA)
カッシーニ/ホイヘンス ギャラリー(JAXA)

dione02
 左に見える白い帯状の段差はなんなのでしょうね。地殻変動? なにかにえぐられた跡のようにも見えますが、、、。

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