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2005年4月10日 - 2005年4月16日

2005.04.16

■神の目の獲得 Google Maps

google_satellite_NY_JFKspace_center

 Google Maps
 こんな凄いものがあったとは!! 既にあちこちで取り上げられている話題のように思いますが、Wired Newsをひさびさに覗いていて今日初めてこの凄さを知りました。記事→衛星写真がとらえた「思いがけないシーン」

 上記のGoogle Mapsのサイトへ行って、右上のSatelliteをクリックすると、マウスで選択した土地の衛星写真を拡大自由に表示できます。しかもその応答性が半端でないくらいに速い! アメリカの各都市、各州へ瞬時に視点を動かせます。
 最高解像度は引用した写真の通り。左がNYのエンパイヤステートビル、右がFLのケネディ宇宙センタの射場です。かなりはっきり観えます。住所検索もできるのでかなり便利。(実はハリウッドの「マルホランドドライブ」を探したのですが、見つかりませんでしたが、、、。) (しかし透かしでGoogleの名が入っているので、引用はまずいかも、、、。)

 これを神の視点究極映像と呼ばずしてなんとしましょう!!
 子供の頃に初めて行った科学館で航空写真に見入った記憶があります。その感動を思い出しました! グーグル偉い! 早く日本でもサービスしてほしいっ!! 
 僕が感動した科学館のは3D写真でした。いずれGoogleも3Dになる可能性もあるのかな。凄い時代です。

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2005.04.13

■福井晴敏『亡国のイージス』

『亡国のイージス』福井晴敏

 福井作品は『終戦のローレライ』しか読んでなかったので、2作目。

 重厚な人間ドラマと海上アクションをしっかり堪能できました。分厚いけれど、リーダビリティ最高です。如月行の幼少期からの描写と宮津艦長の自衛官としてのドラマが特に読ませます。特に如月の冒頭でのシチュエーションとか、艦長の息子との関係とかうまいなー。さすがにこの人物描写の冒頭のテンションは最後まで続くということではないようにも思ったけれど、、、、。特にヨンファについてはもう少し強い男として描いても良かったのではないか。ヒステリックというか悪役の類型になってしまっているようなところが、、、。でもその分、いそかぜがどうなるのかという物語のスリリングさが良いのだけれど。

 宮津の息子の書いた論文、ここは『終戦のローレライ』の浅倉に水面下で直結している。日本に関する分析として面白い。で、物語を追ううちにそれに対するアンチテーゼが言葉ではなく、如月と先任伍長仙石の行動を通して描かれる。ここも『終戦のローレライ』と通底する。アンチテーゼと勢いで書いてしまったけれど、アンチテーゼと言い切れない所が福井作品の魅力かもしれない。たぶんどっちにも作者は思い入れがある。これにより作品が重層に感じられるのが魅力なんだと思う。

 謎の兵器の描写もいい。「辺古野ディストラクション」というフィクションが現実の歴史にするっと割り込んできて、リアリティを得てしまうあたり、本当に舌をまきます。

 艦上でのアクションシーン。実は巨大な艦上を二人の人間が孤軍奮闘して走り回るシーンに、僕は『未来少年コナン』を思い出してしまった。如月コナンに仙石ダイスがギガントの上を走り回るって感じ(^^;)。そんな風に思うと、宮津息子の論文とか宮津艦長による東京に戦争を現出させる企てとかは押井守『パトレイバー2 the Movie』の柘植そのものですね。

◆関連リンク
・関連本『もうひとつの 「亡国のイージス」 オールアバウト・如月行』福井晴敏監修
・同『水平線の光の中、また逢えたら―another『亡国のイージス』ジョンヒ 静かなる姫 』
林の頁さんの海上自衛隊横須賀基地のレポート
 本書で活躍したターターミサイルのランチャー写真(ミサイル護衛艦「さわかぜ」搭載)が掲載されています。
Sankei Web 特集 「亡国のイージス」今夏公開 「【インタビュー】任務終え帰国 イージス艦「きりしま」艦長と先任伍長に聞く」という記事が面白い。現実の先任伍長が語っています。
・公式 こんなにしゃべってイージスBlog
亡国のイージス : HERALD ONLINE
goo 亡国のイージス Offcial WebSite
goo 亡国のイージス 映画 Offcial WebSite 映画予告編
 映画では、宮津は艦長ではなく副長。艦長が謀反を起こす話では、自衛隊の協力が取り付けられなかったのか?映画としてのなんらかの工夫か?

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2005.04.12

■新刊メモ 『逃亡くそたわけ』 『ローレライ全画コンテ』

tobou_kusotawakelorelei_ekonte


『逃亡くそたわけ』絲山 秋子(Amazon)
 タイトルのインパクトに魅かれました。今日の中日新聞のエッセイに取り上げられていて、凄く面白そうだったので。ちなみにうちの近所でも大馬鹿者のことは「どぇりゃあくそたわけやでいかんわー」と言います。

『映画「ローレライ」画コンテ集』樋口 真嗣(Amazon)
 これはほしいっ! 熱い画コンテです。
 
◆関連リンク
逃亡くそたわけ : 記者が選ぶ : コラム : 本よみうり堂 : Yomiuri On-Line (読売新聞).
絲山秋子ウェブサイト.

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■山田正紀 『神狩り 2 リッパー』

★究極映像研究所★: ■新刊メモ 山田正紀 『神狩り 2 リッパー』

 30年前に読んだ本の続編! 中学の時に神の言語とヴィトゲンシュタインの哲学に触れ、主人公達が強大な存在に挑む『神狩り』をワクワクして読んだ。そして30年後の自分が、またワクワクして続編を読めるのかどうか?

◆結論
 僕の答えは前半○(ワクワク)、後半うーんちょっとって感じ。ドイツを舞台にしている前半の緊密で硬質なイメージは良かった。が、後半の殺人事件から始まるミステリー調の部分、日本が舞台になったところから、登場人物の神への闘いのベクトルが弱くって、なんだか乗り切れない。前半のイメージ構築に比べると、パワー不足でだれた雰囲気がしてしまう。前作は60年代の反体制な臭いと切羽詰った山田正紀の青臭さが良かったのだけれど、今回はそうした雰囲気が現代を舞台にすると馴染まないからか、山田正紀自身の変化かわからないけれど、いずれにしても『神狩り』とは大きく違った読後感だった。

◆神について
 神についてのアプローチがいろいろ出てくるが、山田正紀はこういうものを神として描いたのかなと思った『神狩り』でぼんやりと浮かび上がってきた解釈が、今回はモロに出てきている。(詳しくは下記のネタばれ部分に書きます。) 『神狩り』では、それを言っちゃあおしまいよ、というある意味身も蓋もない解釈のギリギリ一歩手前で踏みとどまって、その周辺を描写して強大な敵のイメージを作り出していた部分が今回割りとあっさり語られてしまっている。しかしラストで、、、、、。
 ラストのイメージは好きです。何、あれ??と思ったけれど、でもなんか迫真なイメージが構築されている。SFにしか描けないイメージ。ここは山田正紀に「ブーメラン」(あとがき参照)が戻ってきた瞬間なんだな、と思った。

◆関連リンク
・山田正紀作品の分析をやられているページ 
神狩り 2 リッパー』山田正紀(Amazon)
山田正紀 - Wikipedia

★以下、ネタばれ★

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2005.04.10

■万博レポート チェコ共和国

cz_front
 お約束のチェコパビリオンを見てきました。場所は南の果てのグローバルコモン4。北からはキッコロ・ゴンドラで直行、降りたすぐ前で楽チンですが運賃600円なり。JRの往復切符(の復路)を持っていると400円に割引でお得。
 4/9(土)は始まってから最高の入場者(でも7.8万人)で、チェコ館も10分の待ち。
cz_perspective
 階段状になった木製の展示会場。展示物はどこかの科学館の音のコーナーに似ています。何故か音が出るものの展示。他の外国館によくある国紹介のパネル等はいっさいなくいっそ清々しています。(でもはっきり言って気合い入らな過ぎ。チェコ好きとしては宣伝しなきゃと思いますが、となりのハンガリーやベルギーの方が魅せます(^^;))
 映画週間についてアテンダントに尋ねると、あれは東京のどこかでやるのだとか、、、、残念!
 会場では人形の展示もなしで芸術的には寂しい。奥で映画上映をしていて、タイトルは不明だけれど、伝統工芸のガラス細工をガラスの人間が作っているというCG映画。人形アニメの伝統とCG技術の融合ということだと良いのだけれど、特にチェコらしくはなく、どっかで観たことのあるような映像。これは日替わりかどうか聞き忘れました。
 出口で配っていたのが、下のパンフ。ただでかなり立派で嬉しい。チェコの各州のガイドブックです。
cz_catalog
 チェコ料理のレストランでご飯を食べました。「クルイダ」というボヘミア山のクリームスープと、「ビール醸造家好みのビーフシチュー」。ちょっと高いけどここらじゃチェコ料理の食べれる所はないので、嬉しいでス。
cz_dish

◆関連リンク
チェコ共和国の愛知万博ページ 
チェコの輪-BBS 万博のチェコ情報はここ。


★★あと写真を並べて簡単なコメントにします。自分の目でファーストコンタクトしたい方は、以下は見ないほうが良いですよ。

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■押井守監修 林弘幸演出
   DVD 『めざめの方舟』SPECIAL EDITION

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 万博の『めざめの方舟』ショップで購入したDVDの感想です。

◆結論
 3本の短編をまとめてひとつの大きなイメージが感じられる作品にまとまっている。
 冒頭とかラストでたぶんDVDオリジナルと思われる映像があるが、それが縦軸を構築しているように思える。はっきり言って、僕はこちらの方が好き。全体のイメージもだけれど、2本目の「百禽HYAKKIN(ひゃっきん)」は凄く良い。たぶんこの作品は、舞台装置によって盛り上げようとした万博版より、余分なものがそぎ落とされて映像としてのイメージ喚起力が上がっているのでないかな。今のところ、会場でしか買えないようだけれど、とにかくお薦め。この2本目は『イノセンス』の到達点の次の作品として認めることが出来るって感じ。(随分、あの作品からイメージを持ってきていますが、、、)

 DVDで100inchクラスのスクリーン+5.1chで観たら、会場行くより感動すると思えたのでした(営業妨害、すみません)。

◆万博は映像中心の方が合ってたかも
 周囲に立つ魚と鳥と犬、そして上空の汎。足元に並ぶモニタの同一の複数の映像。現在のこの万博の形態は本来の映像の持つ力を分散させているように思える。むしろこれらのオブジェ群はメイン会場の前室とした方がよかったのではないか。
 観客が入場すると、まず大森林の中にオブジェが立つ空間がひろがる。そして何もアナウンスされずオブジェと対峙する観客。無言の10分。
 そしてメイン会場はIMAXのように巨大なスクリーンで構成して、観客にこのDVDのようなひとつのストーリーらしきもののある映像を見せる。万博会場で舞台演出としてのイメージ構築が失敗しているように感じたので、あくまで映像作家としての手腕が発揮できるこの形態の方がインパクトがあるんでないかと、DVDを見ながら思った。(偉そうですんません)

◆DVD概要
 このDVDには現在万博で公開中の「靑鰉SHO-HO(しょうほう)」の他、今後公開予定の「百禽HYAKKIN(ひゃっきん)」、「狗奴KU-NU(くぬ)」の2本の映像が収録されている。DVDオリジナル映像も入っているとのこと。全34min。
 「靑鰉SHO-HO(しょうほう)」の万博公開版と比較すると、会場のスロープ周囲に投影されていた実写の魚の映像がかなり削られている(カクレクマノミもいない!)。主にディジタル編集とCGで描かれたシーン(アリーナに映されていた映像)中心で1本の短編として仕上げられている。

◆関連リンク
・当Blog記事  愛知万博 押井守『めざめの方舟 青鰉 SHO-HO』感想 『めざめの方舟』のリンク 体感型映像空間 『めざめの方舟』」]
・演出の林弘幸氏について。CGIディレクター、海亀事務所株式会社代表で、博覧会映像もいろいろと手がけてた方らしい。万博版では総合演出:押井守。演出:林弘幸ですが、本DVDでは監修:押井守。演出:林弘幸。DVDオリジナル部分は林弘幸氏のイメージかも??
『めざめの方舟』コンプリート版DVD(8/24発売らしい)

◆以下、ネタばれ詳細 (観る前には絶対読まないこと。)

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   DVD 『めざめの方舟』SPECIAL EDITION"

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■万博レポート 押井守総合演出『めざめの方舟 青鰉 SHO-HO』

mezame_no_hakobune
 万博に行ってきました。近いので勢いでパスポート購入、これからもいくつかレポートしたいと思いますが、まずはなんと言っても製作過程から追っかけていたパビリオン 夢見る山の『めざめの方舟』。現在上映中は、「青鰉【しょうほう】水の記憶」、魚ですね。これのスロープ視点での感想。

◆結論
 はっきり言ってがっかり。高い金使って遠方から来る押井ファンは気をつけましょう。押井守は全力投球してません(きっと)。私は『天使のたまご』と実写作品の前衛映画は受け付けない似非押井マニアですので、ある程度割り引いて読んでもらった方が良いけど、それにしてもラストの盛り上がりのなさは特筆すべき駄作。(ネット見ても明確に誰も言ってないので、書いときます。)(一番良かったのは大音響で川井憲次の音楽が聴けたことですね。)
 「夢見る山」のショップで売られていたDVD『めざめの方舟』も購入したので、観た後、またレポートしますがファーストインプレッションの結論はこんなところ。(DVD観ました。こっちは本日中にレポートしますが、かなり良いです)

◆関連リンク
当Blog記事 『めざめの方舟 青鰉 SHO-HO』アリーナ席版(アリーナ席の方が数段良い!!)
野良犬の塒さん: めざめの方舟 物販情報
『汎ちゃんの玉―2005年愛知万博「めざめの方舟」』でいず (著), 西尾 鉄也 (イラスト)(Amazon) 現在、品切れ。
【愛・地球博 体験レポート第2弾】押井守監督が演出する人気パビリオン『めざめの方舟』を体験(Movie Walker) 結構、こちらでは絶賛されています。んーー??
当Blog記事 押井守監督『めざめの方舟』のリンク
・『めざめの方舟』コンプリート版DVD
(8/24発売らしい)

★★以下ネタばれ含む詳細。

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