« 2005年4月10日 - 2005年4月16日 | トップページ | 2005年4月24日 - 2005年4月30日 »

2005年4月17日 - 2005年4月23日

2005.04.23

■新刊メモ 『ベルカ、吠えないのか?』

beruca_001
 文藝春秋書誌ファイルベルカ、吠えないのか?(古川 日出男)
 古川日出男の新作が書き下ろしで出ました。なにしろ表紙がかっこいい。(是非上の写真をクリックして拡大写真で見て下さい。)
 神林長平を読み始めたところで、すぐ読めないのですが、期待の一冊です。

1943年・アリューシャン列島。アッツ島の守備隊が全滅した日本軍は、キスカ島からの全軍撤退を敢行。島には「北」「正勇」「勝」「エクスプロージョン」の4頭の軍用犬だけが残された。そこから「イヌによる近現代史」が始まった! 古川日出男待望の新作

◆関連リンク
・過去記事 ■『gift』 ■『ボディ・アンド・ソウル』
DVD『ベルカ、吠えないのか?』古川日出男著(Amazon)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.04.21

■富士通FMV-DESKPOWER 初のハイビジョン録画PC
   ハイブリッド高画質化テクノロジーDixel(ディクセル)

開発者ストーリー
・ハイブリッド高画質化テクノロジーDixel(ディクセル)製品紹介
カタログ(PDF) 
・ハイビジョンのキャプチャーボードはピクセラ PIX-DTTV/P1W

パソコン本体のみでデジタル放送をHD解像度(ハイビジョン)のまま録画・再生を実現している製品として日本国内初(2005年3月現在)。 ※デジタル放送に対応しているモデルは、FMV-DESKPOWER TX90L/D、LX90L/Dのみ。フルデジタル処理に対応しているモデルは2005夏、FMV-DESKPOWERシリーズのみ。その他のテレビモデルでは対応しておりません。

 ついに「パソコン本体のみで」ハイビジョンをそのままの画質で録れる機種がでました。これがあればHD増設でハイビジョンがガンガン録れます(^^;)。
 気になる仕様はこんな感じ。

FMV-DESKPOWER TX90L/D,LX90L/D
地上波デジタル 1440*1080 9450MB/時間
BSデジタル    1920*1080 10800MB/時間

 しかしこのPCの問題はふたつ。まず32型ワイドデジタル液晶がフルハイビジョン対応でないこと。1360×768ドットでは本来のハイビジョンの高精細を満喫できないのでは?
 もうひとつは録画番組を他のモニタ/プロジェクタで観るための外部接続端子が何もない! 付属の32inchでしか観えない(i-LINKがあるので手はあるのかも)。D-VHSとかへの録画番組のムーブ対応が可能かは不明。
 しかしPCでのハイビジョン録画は、VAIOが先陣をきるかと思ったけれど、SONYはまたまたやられましたね。元気ないぞ、そんなに組織の壁が厚いのか>>SONY。PC部門とAV部門の壁が感じられます。(SONYのは他の機器とつなげるので使い方によっては)
 SONYのVAIOVGC-RA71PRA61シリーズについては以前記事にしたけど、ハイビジョンチューナ等とi-linkで繋いでHD録画することができる(VGC-RA73PL9および、RA72P・RA71P・RA62・RA61シリーズのみ)が、単体では無理だった。PC単体で実現することも可能だったはずなのにネ。
 あの一週間の番組を全部録れるお化けのようなPC type Xでも同じ。VAIOデジタルTVユニットというのをつないでも録画できるようだけれど、、、。AV部門がチューナー作って売り上げたててるのかな?そうしてシェアしないと社内調整が出来なかった??ユーザ不在ですね。
 富士通のは上のリンク先で開発ストーリーを読むと詳しいけれど、加えてハイブリッド高画質化テクノロジーというのが優れもののようで、実物が観てみたいものです。

◆関連リンク
・楽天ショップ 【分割払い可能】 富士通 デスクトップPC FMV-TXシリーズ FMV-DESKPOWER TX90L/DTX90L/D、 FMVLX90LD FMV-DESKPOWERLXシリーズ LX90L/DLX90L/D  
・価格.com TX90L/D FMVTX90LD LX90L/D FMVLX90LD

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.04.18

■東芝:水平に置いた画面で映像を立体視できる新型立体ディスプレイ

リンク: 東芝:プレスリリース (2005.4.15) PDF資料

 本ディスプレイで表示する立体コンテンツは、16以上の方向から撮影した映像や、それに相当するCGデータを立体表示用のHDTVサイズの特殊映像に変換する、当社独自のソフトウェアを用います。
toshiba_3d_display
toshiba_3d_display02
 この手のは年に何社か発表するのだけれど、これは凄いというのには当たらない。
 立体視オタクとしては、出来たら凄いとは思うけれど、あまり期待しないようにしている。IMAXで偏光眼鏡かけるのがいまだに最高のような気がします。
◆関連リンク
ASCII24の記事
PC WEBの記事

| | コメント (0) | トラックバック (1)

■新刊メモ『PLUTO(2)』『雲の上の散歩』『流線形列車の時代』

◆浦沢直樹 著  『PLUTO (2)』 4/26刊, 『PLUTO (2)』【豪華版】 4/22刊。
pluto2_marble

pluto2_seal
 いよいよ2巻が登場。私は迷わず【豪華版】を買います。前回、通常版を買った後にどうしても豪華版がほしくなって2冊買う羽目になったので、、、( 過去の記事 )。 時々連載を立ち読みしてましたが、ストーリーがつながってないので、楽しみです。

『雲の上の散歩』沼田元氣 著
kumonoueno_sanpo
 実物は見てませんが、なんとなく表紙と下記ポップに魅かれました。飛行機乗るといまだに窓の外の景色ばっかり気になります。ずっと窓の外の雲見て、ワクワクしているような輩向きの本かと直感。
・出版社 ブルース・インターアクションズの公式ページ

雲の上の散歩――太古の昔には神様しかできなかったこと。ここからの眺めは、たぶん死んでから見る風景である。そこではじめて、今迄いた地上を俯瞰で見ることが許されるのだ。

『流線形列車の時代―世界鉄道外史』小島英俊 著
ryusenkei_retsusha
 これも実物を見てない。ネットで見かけた本。鉄ちゃんではないのですが、流線型には郷愁を感じるもんで。
流線型の未来 GM Firebird Ⅲ
NTT出版の公式ページ 

美しきフォルムは時代のあだ花だったのか?
空気抵抗? 効率化? そんなコトは関係ない。
流れるようなフォルムは時代が求めた美意識の象徴。
そんな流線形の系譜をたどる旅。

| | コメント (4) | トラックバック (2)

2005.04.17

■エドモンド・ハミルトン『反対進化』中村融編

 昨年の<奇想コレクション>『フェッセンデンの宇宙が同じ中村融氏の編で面白かったので今回も期待して読みました。
 『フェッセンデンの宇宙』よりも全体的に古い感じもあったけれど、なかなか堪能。
 一編づつの短評、行きます!気に入った順番。

◆「異境の大地」(Alien Earth,1949.4,青心社『星々の轟き』1982既訳)
 奥さんのリイ・帝国の逆襲・ブラケットが「埋もれた名作」と呼んでいると編者あとがきにあるけれど、これは本当に傑作と思った。植物の異界を描いた作品。目の前に異様な世界が突然広がったような気持ちになる。SFってこういうものだというパワー溢れる作品。
 「樹木信仰は人類の歴史と同じくらい古い。(略)あのもうひとつの異質な世界への原始信仰に由来する。」(P321)とか、スリリングな視点が素晴らしい一編。

◆「ウリオスの復讐」(The Avenger of Atlantis,1935.7,SFM既訳)
 こういうアイディアはバカバカしいと思いつつもワクワクします。歴史の闇に脈々とこんな闘争があったっていうのが、いい感じ。『妖星伝』とか『バビル2世』は遺伝子に潜んだけれど、この作品ではダイレクトに、、、。しかしむちゃくちゃしつこいおっさんやね。付き従ったスサンくんに敬意。

◆「失われた火星の秘宝」(Lost Treasure of Mars,1940.8,初訳)
 この宇宙冒険調の一編、楽しいです。短い一編に恋あり、冒険あり、火星の秘密あり。てんこもりの楽しさ。全体のトーンがどっかユーモラスでいいのですよね。

◆「呪われた銀河」(The Accursed Galaxy,1935.7, 青心社『星々の轟き』1982既訳)
 これ、あとがきにも科学的間違いについて指摘されているけれど、わざと書いてるような気もする。ここでの膨張する宇宙の解釈って、なんか好きです。「反対進化」とも通底する人類への冷たいまなざしが好きです。

◆「審判の日」(Day of Judgement,1946.9,初訳)
 編者鍾愛の一編とか。中村融氏は犬が好きなのかな、犬好きにはたまらない一編。
 僕は石森章太郎や手塚治虫より藤子不二雄をイメージした。S(すこし)F(ふしぎ)な短編。

◆「審判のあとで」(After a Judgement Day,1963.12,SFM既訳)
 こういう地球最後の日ものもなんか哀愁がいい。そして宇宙に流されるサイボーグに託される人類の記録。
 こういうのを読んで、星空を眺めると、中学のころのSFが蘇る。

◆「プロ」(The Pro,1964.10,青心社『星々の轟き』1982 、新潮文庫『スペースマン』1985既訳)
 アメリカ人の父子って雰囲気が良い。ハミルトン父子の実生活の、SF作家とその子供の関係もエッセイか何かで読んでみたい。あ、だれか著名SF作家の子供達が父親のSFの想像した未来をどんな風に受け止めていたかってエッセイ集を作ってくんないかな。万博の年にそんな本が無性に読みたい。

◆「反対進化」(Devolution,1936.12,ハヤカワSFシリーズ『フェッセンデンの宇宙』1972既訳)
 これは以前読んだことがあった。あー昔の脳の襞が覚えているって感じ。SFの原初的アイディアのひとつと思う。こういうのを自分で考え出した時のSF作家って嬉しかったでしょうね。

◆「超ウラン元素」(Transuranic,1948.2,初訳)
 壮大さでは本書中随一かも。月面での閉ざされた研究施設とか、これもひさびさに味わうプリミティブなSF。

◆「アンタレスの星のもとに」(Kaldar, World of Antares,1933.4,SFM既訳)
 これはいかにもな古い感じの話。「物質転送機による惑星間輸送」はハミルトンが初めて書いたアイディアとのことなので、そのアイディア創出には敬意を表する必要があるのでしょうが、古さはいなめないと思う。


関連リンク
・猫は勘定にいれませんさんの反対進化/エドモンド・ハミルトン
東京創元社|反対進化(エドモンド・ハミルトン)編者あとがき[全文]中村融
『反対進化』エドモンド・ハミルトン(Amazon)
・手当たり次第の本棚さんの『反対進化』 キャプテン・フューチャーのいない世界
・FSF通信さんの『反対進化』 ハミルトンによる珠玉のSF短編集
・BBSカフェアルファの『反対進化』について

| | コメント (0) | トラックバック (1)

■作曲 : 菅野よう子, 詩・ボーカル : Ilaria Graziano " i do "

STAND_ALONE_COMPLEX_OST2
菅野よう子 サントラCD『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.2』(Amazon)

 シリーズ後半の音楽(BGMや挿入歌)が中心になるほか、2004年1月から日本テレビ系で放映の1st GIGのオープニングテーマ「Get9」「rise」のフルサイズバージョンも収録。

 

『攻殻機動隊S.A.C.2nd GIG』最終回第26話のクライマックスに流れる i do という曲が気になって調べてみました。魅力はボーカル。Ilaria Grazianoという女性。日本語表記はイラリア・グラィアーノだそうです。(グラジアーノと読むかと思ったらイタリア語の読み方がここに書いてありました。)このボーカルの参加CDリスト。全て菅野よう子のサントラです。(ILA:イラリア・グラツィアーノが本来の読みらしい)

 CDにイタリア語と和訳のこの曲の歌詞が掲載されています。全部引用はさすがにまずいので冒頭と最後の抜粋。
 

幻想の中で動かしえない力を信じていた
気力は衰え・・・
今感じることができるのは、変わりゆく出来事
感情が遠い記憶を呼び起す

I do, I do 深みからもがき抜け出す、そして
今までにないほど高くまで上ろう
I do, I do 未来を見つめ、微笑む
新しい自分(アイデンティティー)とともに
日がのぼるころまでに・・・

 ちなみにサントラにはタチコマくんたちの感動の楽曲は入ってません(^^;)。2nd GIGはこのある意味深刻な歌にAIたちの歌がかぶった時にイメージが完成するわけです。

◆関連リンク
Ilaria GrazianoのCD(Amazon)。
Ilaria Grazianoはてな
WANNA BE A WIND [ 菅野よう子ファンサイト ]

| | コメント (0) | トラックバック (1)

■神山健治監督 『攻殻機動隊S.A.C.2nd GIG』 23-26話

KOUKAKU_2nd_GIG_last

第23話 「橋が落ちる日 MARTIAL LAW」
第24話 「出島,空爆 NUCLEAR POWER」
第25話 「楽園の向こうへ. THIS SIDE OF JUSTICE」
第26話 「憂国への帰還 ENDLESS∞GIG」

 全巻、観終わりました。こちらでは昨日から深夜枠でTV放映もスタート。地上波のハイビジョン、DVDよりきれいで、また、も一回これで観てしまうことになりそう。

総論
 1stの方がわかりやすく盛り上がったけれど、今回もラスト、テンションは最高潮。
 難民問題や革命に正面から挑んだ意欲作で、小説や映像作品含めて謀略モノとしてなかなか追従できないくらいのレベルを実現しているのではないだろうか。前の記事でシナリオが後半ほとんど神山監督の手になるため、監督のドラマ作りの力量がしっかりわかるのではと書いたけれど(第15話-第20話感想)、その結果は素晴らしいものでした。エンタテインメントとしての構成もそこそこ良いのだけれど、そこからはみ出してストーリーすら破壊してしまいそうな革命とか戦争部分への思考。万人が好むスタイルではないと思うけれども、、。聞き耳たてても聴き取れないクゼとかの政治的発言、通常文字で読まないとこのレベルの意味は音声ではなかなか認識できません。作家達は確信犯なんだけど。
 (『亡国のイージス』で福井晴敏氏の現在の日本の状況への批判のことを書いたけれど、神山監督のものはその先を行ってると思う。下記インタビューにも出てくるがあまりにも「低きへ流れる水」ということが批判のコア。少なくともその屈折した複雑さにおいて、現実の様相をどちらが色濃く反映できているかは自明。エンタテインメントとしては福井作品の方がずっと面白いけど。)

 作画レベルは2nd GIGはCG以外はかなり貧弱なイメージがあるのだけれど、25-26話はIGパワー全開。9課のキャラクターの立ち姿が惚れ惚れするくらいカッコいい。原画には沖浦他、IGの強力スタッフの名がある。

 で、クライマックス。26話全編がここに集約しているように思える。
 この項最後に記すのは、タチコマのこと。ファンの1人としてはもう落涙の最高のラスト。おまえたちっーーー、よくやったぞぉーーー、と空に向かって言って上げよう。(でも何で地上にダウンリンクしんかったの??)

関連リンク
・IG公式サイトの神山健治監督インタビュー ネタばれで引用しますが、やはりSACがこういう作品になっているのは紛れもなくこの監督の成果。この人に『イノセンス』の持つハイレベルな映像を継承させたら、最高の傑作が生まれるのではないか、是非映画を一本撮ってほしい。
DVD『攻殻機動隊S.A.C.2nd GIG Official Log 2』(Amazon)
・攻殻機動隊PKIの26話セリフ詳細
公式ページあらすじ
菅野よう子 サントラCD『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.2』(Amazon) クライマックスのボーカル Ilaria Graziano " i do "収録。
◆06.2/4追記
・総集編を超えた劇場版クラスの『攻殻機動隊S.A.C. 2ndGIG Individual Eleven
 shamonさんの「ひねもすのたりの日々」レビュウ

当BlogのSAC記事
 ■『攻殻機動隊/S.A.C. 2nd GIG』 第15話-第20話 
 ■『攻殻機動隊/S.A.C. 2nd GIG』 第11話-第14話
 ■『攻殻機動隊/S.A.C. 2nd GIG』 第1話-第10話
 ■STAND ALONE COMPLEX 1-26
 ■J・D・サリンジャー「笑い男」と神山健治『攻殻機動隊 S.A.C.』

★★以下、ネタばれ注意★★

続きを読む "■神山健治監督 『攻殻機動隊S.A.C.2nd GIG』 23-26話"

| | コメント (9) | トラックバック (4)

« 2005年4月10日 - 2005年4月16日 | トップページ | 2005年4月24日 - 2005年4月30日 »