« 2004年12月26日 - 2005年1月1日 | トップページ | 2005年1月16日 - 2005年1月22日 »

2005年1月9日 - 2005年1月15日

2005.01.15

■樋口真嗣監督 『ローレライ』 予告編

lorelei_trailer01
 期待の『ローレライ』、2005.3/5公開とのこと。
 公式サイト。予告編はQuickTimeとMediaPlayerで異なります。画質はQuickTimeだけど、長くて特撮シーンの多いのはMediaPlayerとなってます。
 予告編(QuickTime)のテンポ、なかなかいいです。きっちりした画面構成とスピード感が樋口監督らしいイメージになっています。楽しみだなーー。
◆関連リンク
・アップル 映画「ローレライ」撮影現場レポート 映画製作に革新をもたらすFinal Cut Pro HD  新世代の画像処理を支えるPower Mac G5
・当Blog記事 ■福井晴敏『終戦のローレライ
・講談社から文庫が出ました。終戦のローレライ』福井 晴敏著(Amazon)
・1/20にメイキング本(福井晴敏氏と樋口監督の対談本)がでるみたいです。ローレライ ダークサイド(Amazon) タイトルが良いですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.01.09

■ジャン=ピエール・ジュネ監督
   『ロング・エンゲージメント』予告編

予告編
a_very_long_engagement
 待望のジャン=ピエール・ジュネ監督の新作。『アメリ』(2001) も良かったけれど、なんと言っても『ロスト・チルドレン』(1995)が忘れられません。今回は音楽がアンジェロ・バダラメンティで、『ロスト・チルドレン』のコンビが久々に復活です。オドレイ・トトゥが再び主演。ジョディ・フォスターの共演もよさそう。新春第二段公開らしいけれど、楽しみだなーー。
Yahoo!ムービー A Very Long Engagement
・公式サイト 日本(準備中)、アメリカ(Warner Independent Pictures Site)
■『ロング・エンゲージメント』の原作『長い日曜日』

| | コメント (0) | トラックバック (2)

■クローズアップ現代
 「夢の技術が現実に~ロボットスーツ開発最前線~」

tsukuba_yamami_ken
 今週のクローズアップ現代(05.1/6)筑波大 山海研究室のパワードスーツ(というかパワードレッグ)HAL(Hybrid Assistive Limb)を紹介していた。立花隆が大絶賛。(今までの企業のロボット(ASIMOとかQURIOとか)は見世物で実用化は相当将来になる。パワードスーツは知能の部分を人間が受け持つので直ぐビジネスになる、という論旨。このおじさん、ホンダのロボットが初めて搭乗した時も同じようにはしゃいでたけどね。)

 筑波大学が開発を進めるこのスーツは下半身に装着、人間の生体電流に反応してモーターで駆動させるもので、階段の上り下りなど複雑な動きもでき、200キロのバーベルを持ち上げるパワーも持つ。多くの車いす生活者にほぼ自立した生活を可能にする他、原子炉の解体など危険な作業分野などでの応用も期待されている。(NO.2015)

 膝等の表面筋電位センサと床反力センサによる制御のようだけれど、筋電位から人間の行動の意思を先読みしてモータアシストする技術がなかなか凄いみたい。あとモータアシストが始まると人間は自分で動かなくて良いかと思って電位が下がりモータが止まってしまうので、筋電位だけでなくそれをきっかけにしてアシストするプログラムが継続して動くという技術を使っているようで、そこらがキー技術のようだった。
 かなりスムーズに動いているのが面白い。スタジオで実演していた学生の嬉しそうな顔と動きがよかった。米軍が同研究室にいっしょにやらないかと声をかけてきたというエピソードも話されていたが軍事利用は当然のように出てくるわけですね。

◆関連リンク
・これをビジネスとして立ち上げようとしている大学発ベンチャー CYBERDYNE株式会社。サイバーダインという名前は『ターミネータ』からだろうけど、「会社概要の事業目的」には軍事は入ってませんね。当然だけど(^^;)。にしてもこの名前はきな臭い。先生は知らないのに学生が付けちゃったのでは??
araska_powerdsuit Neo-mecha type:NMX04-1A
 こんな記事もありました「本気でパワードスーツづくりに励むアラスカの青年」(wired記事)。その青年Owensのサイト

Owensは巨大ロボットに車を破壊させたり、同様のマシン同士を対戦させるといったエンターテイメント的な価値の方に興味を示している。鋼鉄の巨大マシンが歩きまわり、手から火を出して車を破壊する光景は絶対にビジネスになる、と同氏は話す。
・有名なGeneral ElectricのHardiman
・当blog関連記事 ■現代の蒸気兵 UC Berkeley BLEEX Project(リンク先の7/27記事)
 UC Berkeley Human Engineering Laboratory
bleex_berkeley_lower_extremity_exoskeleton.jpg

| | コメント (0) | トラックバック (1)

■攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 第15-20話

 公式ページ 第15-20話 ストーリー紹介
 DVDでシリーズ後半に入ったS.A.C. 2nd GIG 第15-20話を観た。

第15話「機械たちの午後 PAT.
第16話「そこにいること ANOTHER CHANCE
第17話「修好母子 RED DATA
第18話「天使の詩 TRANS PARENT
第19話「相対の連鎖 CHAIN REACTION
第20話「北端の混迷 FABRICATE FOG

 今回の6本のうち4本(16,18-20話)は、監督神山健治自らの単独脚本。公式ページによるとこの後、最終話まで1作(佐藤大との共同脚本)を除いて全て神山健治単独脚本。いよいよ馬力がかかってきたというところか。
 この出来次第で神山健治のストーリーテーラーとしての腕が確認できる。

 今回15-18話は、はっきり言って中だるみ気味。前回11-14話は<個別の11人>の九州タワー屋上のシーンを中心にテロを主題にした大きなうねりがあった。
 15-18話は、クゼの過去に焦点をあてて特に半島での出来事(16話)が興味深いが、それ以外は単独エピソードの感が強く本筋の<個別の11人>の先を知りたい気分に水をさされた感じ。(18話のベルリンの話はそれなりに泣けるのだけれど、、、)

 ようやっと話が回りだすのが、19-20話。19話でクゼと9課が絡みだして、20話は択捉が舞台でタチコマとアームスーツの戦闘で盛り上げる。択捉のシーンは、『イノセンス』のような映像美は望むべくもないが、相変わらず精彩のあるタチコマの3D-CG戦闘シーンが良い。いよいよラストへ向けて動き出した物語に固唾を呑んでしまう。この先が早く観たい!!

◆蛇足。
 第20話に下記のセリフと画面があり、一瞬びっくり。
KOUKAKU_2nd_GIG_BP

「ブローカーSAGAWA・K、BJレモンケーキ二十キロ、K取り分40%退職金。買い手BP紹介。」
「佐川のK。Kは北端特務課長の加賀崎か。奴が仲介屋となってキロ50万ドルで売買。売り手がボリス・ジャブロフ。買い手は、アジアンBP・・アジア難民ってこと?」
 なんのことはない、BP=Boat Peopleの略らしい。自分が出てきたかと思ってドキドキしました(<<馬鹿)。そうか、BPって、Boat Peopleの意味もあるんだ。(つまんない極私的ネタでスミマセン)

◆関連リンク
攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 08 DVD(Amazon)
攻殻機動隊PKI - B-Wiki - S.A.C. 2nd GIG 第15話 各話のセリフを書き起こしてあるページ。凄い労作。
・当BlogのSAC記事
 ■『攻殻機動隊/S.A.C. 2nd GIG』 第11話-第14話
 ■『攻殻機動隊/S.A.C. 2nd GIG』 第1話-第10話
 ■STAND ALONE COMPLEX 1-26
 ■J・D・サリンジャー「笑い男」と神山健治『攻殻機動隊 S.A.C.』
・テロ関連で、笠井潔『テロルの現象学』ちくま学芸文庫(Amazon)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

■宮崎駿監督 『ハウルの動く城』

howls_moving_castle
 『もののけ姫』『千と千尋』に比べると、適当に肩の力が抜けていて(世界を背負っていない感じ)、アニメーションらしいメタモルフォーゼとか奇想なイメージが豊かに広がっていて楽しめた。

城と飛行の奇想イメージ
 冒頭の動く城がまずいい。ハーモニー処理で描かれた各パーツを(スキャナで)取り込んで、CGによってそれぞれが独立/連係して動くようにしたらしい。山の中を歩き回るこの城のイメージがまず奇想イメージとしていい。(最初にこの映画のことを知った時は、映画のようにこじんまりした城でなくクリストファー・プリースト逆転世界のようなもっと大きな町のような城が動くイメージを思ったのだけれど、、、。) 『風の谷のナウシカ』で、ハーモニー処理「王蟲」のチャチさには、がっかりした記憶だけれど、CGの進歩と今回の歩く城の動画担当のセンスで、なかなか圧巻です。少なくともスチルの絵だけでは味わえない奇妙な感じが動きを伴うことで楽しめた。
 ハウルの魔法や戦争とかの飛行シーンの奇想度もなかなか。王室付きのサリマンとハウルが会うシーンのメタモルフォーゼと空中のイメージは出色(も一回観たい)。原作は未読なので宮崎駿のイマジネーションだけかどうかわからないけれど、最近の日本が舞台のものより伸びやかなイメージに感じる。
 メタモルフォーゼということだと、ソフィーの年齢的な変貌も面白い。特に同一シーンの中で年のとり方が様々に変化するところ。ここらへんがアニメーションらしい画面になってて良かった。
 まだまだ物語るためのアニメなのだけれど、これらのシーンをもっと幻想的にストーリーに縛られないで拡張していったものも、短編で良いので観てみたい。巨額のビジネスを背負ってるとそうも行かないだろうけれど、今回目をみはるイメージがかなりあったのでそんなことを思った。
・クリストファー・プリースト逆転世界
inverted_worldby_priest

原画マンの個性
 画面構成とかイメージは良いのだけれど、アニメータの技という点でいくと、ダイナミックな動き、ワクワクする動きは少なくて、最近のこじんまりとまとまった宮崎アニメという感じがしてしまう。なんなのかな?アニメータ宮崎駿らしい動き(彼のレイアウトでなく原画の魅力)を思い出す時に、『旧ルパン』とか『侍ジャイアンツ』(第一話)とか『空飛ぶ幽霊船』の戦車シーンとか、ダイナミックな線と動きをイメージしてそれと比較するのが悪いのか、、、、(ロートルファンの郷愁??)。ただ『ハウル』のストーリーポード観ても宮崎のそのタッチが今も感じられ、かつ原画修正で監督本人が書き直してもいるようなので、そんな原画も期待してしまうのだけれど、、、。あの躍動感(と素朴さの)味のあるアニメートを継ぐアニメータが現れるのを期待するしかないのか。ああいう原画の個性というのは、継げるものではなくって、個性そのものという気がしないでもないので、若い頃の宮崎本人を連れてくるしかないのかも。

戦争
 ストーリーとしては、戦争に対するスタンスが僕は良かった。
 クライマックスのカタルシスを戦争で描かないという姿勢、背景としての戦争。映画としてはクライマックスをもっと戦争の活劇で描いた方が盛り上がったのだろうけれど、今回はあくまで主人公たちの生活の視点で戦争のほんの一部を描いているのみ。大上段に戦争に立ち向かったのが漫画版『風の谷のナウシカ』だけど、2時間強の映画で描ける題材ではないはずで、戦争じたいを唯のカタルシスの道具にしてないのも好感。
 前にここで『カリオストロの城』について、幼少時の宮崎が空襲時に少女を助けられなかった体験がかなり大きく彼の映画に影響していると書いたけど、今回もその視点でみるとズバリ。
 ただしハウルのみが助ける話でなく、ふたりで乗り越える戦火という感じになっている。これを助ける話の発展形としてみるか、バリエーションとしてみるか、、、??

 ラストの案山子のカブのセリフで戦争の行く末をあまりにあっさり描くのには仰け反ったけれども、全体、なかなか楽しめる映画だった。

◆関連リンク
★究極映像研究所★: ■BS アニメ夜話 『カリオストロの城』

『宮崎駿の原点―母と子の物語』という大泉 実成が書いた本の中に非常に興味深い宮崎の子供時代のエピソードがある。あまりに後の作品にピッタリはまりすぎてかえって嘘くさく思えるエピソードなのだけど、、、。

・そのエピソードについては「時代を翔る アニメ監督 宮崎駿」(北海道新聞)の記事にも。
 その時-。「助けてください」。子供を抱いた近所の男性が駆け寄ってきた。しかし、小さいトラックは既に宮崎の家族でいっぱい。車はそのまま走りだした。次第に遠ざかる叫びが、荷台の兄弟の耳に残った。

ここの掲示板に『宮崎駿の原点―母と子の物語』での戦争中エピソードと『ハウル』の関係について少し触れられています。
監督が少年だった戦争時代に、救えなかった少女への生涯離れない想いが、
監督=ハウルで、二人が守り守られて幸せになる形となって表に出てきたのかな、とか。

夕刊フジ
公開中の宮崎アニメ「ハウルの動く城」(宮崎駿監督)に「何か変?」の声が上がっている。
「従来の宮崎作品に比べて迫力がない」「色づかいがらしくない」「千尋の時のような盛り上がりに欠ける」などの声も…。

・原作小説と映画脚本比較 こことか、覇王の書斎とか。
『逆転世界』クリストファー・プリースト著,安田 均訳(Amazon)
〈地球市〉と呼ばれるその世界は全長千五百フィート、七層から成る要塞のごとき都市だった。しかも年に三十六・五マイルずつレール上を進む、可動式都市である。この閉鎖空間に生まれ育った主人公ヘルワードは成人し、初めて外界に出た……そこは月も太陽もいびつに歪んだ異様な世界? 英国SF協会賞に輝く鬼才の最高傑作。

・Masslogueさんの「ハウルの動く城」と歩く建築 イギリスの前衛建築家集団のユニット アーキグラムハウルの城に関する記事。このアーキグラムの歩く建築にそっくりなフォルムを持つ現実の建築物の写真も掲載されていて、見逃せない内容です。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2004年12月26日 - 2005年1月1日 | トップページ | 2005年1月16日 - 2005年1月22日 »