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2005年5月29日 - 2005年6月4日

2005.06.04

■新刊メモ 『輝く断片』 『現代SF1500冊 乱闘編 1975-1995』

kagayaku_danpen  gendai_SF_rantouhen

シオドア・スタージョン『輝く断片』(大森望編)河出書房新社公式ページ 6月10日発売 (Amazon)
 『ヴィーナス・プラスX』に続く、本年のスタージョン第二弾。昨年に続き、スタージョンが続けて出版されて嬉しい。第三弾はないのだろうなーー。
“ミステリ作家シオドア・スタージョン”の特異すぎる才能に度肝を抜かれるはずだ
 大森望氏の解説

 数あるスタージョン短篇の中でももっともスタージョンらしい(と僕が勝手に考えている)小説を中心に、一種のコンセプトアルバムをつくることにした。

大森望『現代SF1500冊 乱闘編 1975-1995』(Amazon) 6月17日発売
 今回の新刊メモは大森望氏ミニ特集。大森氏のページに目次の紹介があります。ウェブ含め、あちこちで読んでいた氏のエッセイが纏まるのは嬉しい。もっと早く出版されていても良かったと思ってたのだけど、やはりSF出版は冬の時代だった(今は?)のでしょうね。こういう本が出てなかった状況はSFにとって寂しいものです。

 本の中身としては、《小説奇想天外》連載の翻訳SF時評コラム「海外SF問題相談室」と、《本の雑誌》連載の「新刊めったくたガイド」SF時評が二本柱。

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■PS3は映像を熟成する究極映像装置か?!

 本田雅一氏のE3レポート SCEIの久夛良木健氏へのインタビュー(PC Watch)

 まずはこの記事のタイトルの意味を久夛良木氏の言葉で引用します。

 たとえば我々は内部で“熟成”と呼んでいるんですが、ネットワーク上のストレージサーバでコンテンツを寝かしておくと、そのコンテンツをCellが利用されていない間に熟成させ、元の品質よりも良いものにする。たとえばSD(標準解像度)の映像を熟成させ、細かなディテールを復活させてHD映像へとアップコンバートするといったことも可能になります。コンテンツを収納するGigabit EthernetやRAIDを備えたネットワークストレージ“Cellストレージ”に収めます。いろいろな計画がありますが、Cellストレージは必ず提供するつもりです。

 家庭用スーパーコンピュータPS3のCELLは、使われていない時またはパワーが余っている時に、「動画に含まれるテクスチャを時間軸方向にも展開して分析を行ない本来のディテールを浮かび上がらせる」ような映像分析処理が可能らしい。そして家庭用のディジタルサーバ内にその解析処理した映像等のコンテンツを「熟成」して蓄えるという。

 なんか凄い時代が来たものです。まさに魔法の映像装置になるのかも。これを使うと、昔撮った8mmビデオからハイビジョン相当にアップコンバートされた映像が取り出せるのだろうか。写真にしても録画テープにしても劣化していくのが当たり前だったのに、それが新しく鮮明になって蘇っていく! 捨てようかと思っていたビデオテープももう少し撮っておいた方が良さそうだ。

 と書きつつ、技術について検索してたら すでにハイビジョンテレビ、録画機では実用化されているのですね(よく知らなくってごめん(^^;))。ということはPS3のは処理が速いのとストレージが特徴。本当は高速処理を利用したアルゴリズムが期待されるところです。むちゃくちゃ重い複雑なアルゴリズムでも処理してくれるわけですから。テレビやHDレコーダとは比べものにならないはず、、、。早く観てみたいものです。ソニーコンピュータサイエンス研究所研究成果が出てきそうですね。

◆関連リンク
リアルタイムシミュレーションのパワーを見せつけたPS3
・ビクター 1,440iにアップコンバートする技術「DET(Digital Emotional Technology)」
 480i/480p/720p/1080i、XGAを、1,440iに処理。「新ナチュラルプログレッシブ~三次元補間処理」ということです。
日立 DIPP(デジタル・イメージ・ピクセル・プロセッサー)
・スゴ録「RDR-HX90」とかにもSD→HDアップコンバート技術は入ってますね。
・ソニーコンピュータサイエンス研究所を一般公開

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2005.06.03

■映画『サハラ』 ブログプロモーションキャンペーン

ブログプロモーションキャンペーン実施中
 GAGAが、ブログを使った新しいキャンペーンを実施中。下記のコメントをBlogに書き込んで、そのBlogで記事としてとりあげてもらおうというもの。で、報酬は、オンライン試写に参加できるというもの。どんな映画か全然知りませんが、オンライン試写会に興味が沸いたので、とりあえず記事にしておきます。
 で、試写観て、つまらなかったらちゃんとお薦めはできません、と書こうかと(^^;)。「007のジェームズ・ボンド、インディ・ジョーンズにならぶ伝説の ヒーローの誕生をその目で確かめよう!」というコピーのインディ・ジョーンズには魅かれますが、、、。どんなものやら。sahara

 映画配給会社GAGA宣伝部です。この度全米大ヒットの灼熱のヒーローアドベンチャー超大作「サハラ -死の砂漠を脱出せよ」の6/11公開を記念して、「“アドベンチャー・キング”を目撃せよ!」キャンペーンを実施することになりました。
 下記URLにて「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」のオンライン試写のIDか、チケットが当たるバナーを配布しております。よろしければ、下記URLへアクセスしてみてください。期日・内容等の詳細は下記URLにてご確認ください。 URL: http://www.sahara-movie.jp/cp/

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2005.05.31

■シオドア・スタージョン『ヴィーナス・プラスX』大久保譲訳

venus_plus_x
 国書刊行会の<未来の文学>第4弾スタージョン『ヴィーナス・プラスX』が4月に出た。上と下の写真は"VENUS PLUS X"で検索した各国のカバーだけど、僕は上の左二枚が凄く気に入った、小説のイメージとしては、三枚目の方が近いのですが、イラストとしては左二枚が良い。あと一番右のは論外。こんな小説ではないので、この画は忘れましょう(^^;)。

 ジェンダーSFというイメージが先行してあった本作だが、僕にはその側面よりもユートピアを描こうとした長編のように読めた。<未来の文学>で僕の読んだ3冊の中では一番好きな一冊になった。(ディッシュは相性が悪くまだ手に入れてません)
  この長編も最近続けて出た短編のいくつかと同じくリリカルなスタージョンが楽しめる。砂糖細工のような瞬間をトリミングしていくことによって描かれたユートピア。傑作『夢見る宝石』にはかなわないけれど、もっと人物が魅力的に描かれていれば、迫れたかも。

 ユートピアものとして読んでいった時、僕がどうしても思い出してしまったのが、宮崎駿の漫画『風の谷のナウシカ』。レダムが『風の谷のナウシカ』最終巻の7巻で墓所の手前で人間の文化を永遠に守る清浄なヒドラたちにオーバーラップしてしまった。そしてスタージョンも人工的な清浄に対するアンチテーゼをぼんやりとは描いているが、どちらかといえば、肯定的。宮崎のほうがグッと深みへ行っているように思われてならなかった。(それにしてもアニメでなく漫画版『ナウシカ』は凄いSFだ。一回ちゃんと何か感想を書いてみなきゃ。)
 
venus_plus_x02

◆関連リンク
・海外のサイト 単行本リスト 短編等掲載誌リスト (書影つき)
『ヴィーナス・プラスX』(Amazon)
この頃の乱読(読書感想)さんのレビュウ
Nomadic Noteさんの 『ヴィーナス・プラスX』(感想)
・濫読ひでさんの活字中毒者の小冒険 ヴィーナス・プラスX
・当Blog記事 スタージョン関連 新刊メモ『時間のかかる彫刻』 『夢みる宝石』
 <未来の文学>ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』 イアン・ワトスン『エンベディング』

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■新日曜美術館 「建築・都市・ユートピア!実験建築の半世紀」

http://www.cybermetric.org/50/50_twisted_column.html ハイビジョンで録ってあった今年2月放映の「建築・都市・ユートピア!実験建築の半世紀」をやっと観た。
 これは六本木ヒルズの森美術館で開催されていたアーキラボを中心に紹介された番組。で、出てくる実験建築がなかなか嬉しい。まず一番僕が気に入ったのはこれ↓
ONL_acoustic_barrier
 オランダのカス・オーステルハイス_レナール Cockpit & Acoustic Barrier
 全体がひとつのコックピット形状である透明な防音壁兼自動車のショールーム。とにかくかっこいい。ただ遮蔽してしまって景色が見えなくなってしまう日本の道路公団の防音壁には、爪の垢でも煎じて飲んでもらいたいものである。
 公式ページから動画が観えます。が、これはかなりダサい。NHKの紹介映像の方が数段上でした。でも参考にリンク → 公式ページの ムービー1 ムービー2

kunsthaus
 オーストリアのグラーツにあるピーター・クックとコリン・フルニエのクンストハウス kunsthaus
 これ、美術館なのだけれど、凄いですね。一回、行ってみたいものです。このデザインは是非円谷英二か成田享に見せたかったと思うのは、ウルトラQ世代の私だけでしょうか。

 あと面白かったのは、仮想空間における建築というCGを利用した概念について。3D-CGによる架空の証券取引所で説明していたけれど、ウェブで建築がインターフェースとして使えるというのが、新鮮なコンセプトに思えた。確かにこれからの建築は現実の物体として現れなくても、電脳空間でもその機能を発揮して成立するわけだ。この捉え方は僕には目から鱗でした(既に自明だった??(^^;))。建築家がデザインした3D-CGのウェブインターフェースって既にどこかで稼動しているのだろうか。観てみたい。
 例えば、『イノセンス』の択捉-あのチャイニーズゴシック建築も、3Dデータとして開放すれば、探索とかネット通販の売り場(何を売るのか!!??)にするとか、いろいろな使い道があるわけである。確かに面白い。

◆関連リンク
・森美術館のページの展覧会一覧。ここからアーキラボの展覧内容が見えます。
・出演していた建築学者 五十嵐太郎氏のページ Twisted column 10+1 web site:Archives(世界の建築の写真)
けんちくヲタ日記 新日曜美術館「建築・都市・ユートピア!実験建築の半世紀」を見た

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2005.05.29

■めざめの方舟 映像一新 「百禽HYAKKIN(ひゃっきん)」

hyakkin第2章は鳥の目線 「夢みる山」めざめの方舟、映像一新 [CHUNICHI WEB PRESS]

 第2章「百禽HYAKKIN(ひゃっきん)」が公開開始したということで、中日新聞に押井守監督へのインタビューが出ました。

 -今回はどんな作品。
 スピード感があり、若い人を意識した。(略)

 -見る人には何を期待するか。
 (略)見ることより、見られていることを意識してほしい。人間は見せ物で、擬人像が観客。見ようとすればするほど、自分が見られることになる。

 -2カ月後にはまた第3章に変わる。
 1週間でもいいから3章全部を通してやりたいね。(略)

中日新聞 愛知万博 動画サイト
 『めざめの方舟』の解説を押井守自らが語っています。

 意味はわかんないでしょうね。まず観てほしいのは、おじさん。それから子供。

 ということで、今回の「百禽HYAKKIN(ひゃっきん)」はDVD『めざめの方舟』を家で観る限りでは3本のなかで一番なので、楽しみにして万博会場へ再び訪れたいと思っています。もちろん、アリーナ席で観ます。今度はどんな空間に仕上がっているか、楽しみです。
 上のインタビューにある3本の連続上映、是非実現してほしいものです。会場スタッフの悲鳴が聞こえてきそうな、気もしますが、、、。押井ファンの観客にとってはこれが実現するかどうかで万博にいつ行くかが決まるわけで、もし実現するなら、早く発表してほしいものです。

◆関連リンク
・制作会社デイズ スタッフの日記
『めざめの方舟』コンプリート版DVD(8/24発売らしい)
・当Blog記事 DVD『めざめの方舟』感想 『青鰉 SHO-HO』スロープ版感想 アリーナ版 リンク 体感型映像空間 「百禽HYAKKIN(ひゃっきん)」感想

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