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2005年6月19日 - 2005年6月25日

2005.06.25

■愛知万博 めざめの方舟 「百禽HYAKKIN(ひゃっきん)」

 「百禽HYAKKIN」をアリーナで観てきました。

・海上を飛ぶ鳥の視点の映像が床の96台の50インチプラズマ・ディスプレー・パネルに映し出されるわけだけれど、これがディスプレー上の観客から非常に観にくい。ディスプレーの間に床のガラス面を支える鉄骨があるわけだけれど、これが太すぎて視界を妨げ、アリーナから全体がとらえにくい。僕はDVDであらかじめ観ていたので、イメージはつかめたけれど、初めての人にはなかなかわかりにくい映像だったのではないか。スロープからはそんなことはないと思うけれど。
 DVDで観るとダイナミックないい映像になっていただけにちょっと残念。あとスロープの壁面と卵形スクリーンの映像がほぼ空の映像で、魚の目を効果的に映した「青鰉 SHO-HO」より演出効果が弱いように思った。

・あと精霊「汎(ぱん)」を覆う遮幕は今回最初から開いた状態で動かない。故障との噂もあったので、アテンダントに聞いてみたけれど、今回は演出上、動かさないことにしたとのこと。なんで??という気はしますが、、、。

・50インチプラズマ・ディスプレーの映像について、もうひとつ。
 コンピュータグラフィクスの一枚の映像を96枚に分割して映しているのだけれど、これは一枚一枚の解像度が荒い。つまりCGを(ハイビジョンクラス?)で作って、それを単純に96分割して画素はそのまま拡大して投影しているだけにみえる。どうせCGなんだから、一枚のパネルの画像をハイビジョンの画素数でレンダリングしなおして上映すれば良いのに。そうしたらアリーナの観客はかなりリアルな感じで、空を飛んでいる感覚が生まれたように思う。、、、、レンダリング時間は96倍かかるわけですが。とてつもない時間がかかりそうで、制作プロは嫌がるでしょうね。

◆関連リンク
『めざめの方舟』コンプリート版DVD(8/24発売らしい)
・当Blog記事 DVD『めざめの方舟』感想 『青鰉 SHO-HO』スロープ版感想 アリーナ版 リンク 体感型映像空間 
めざめの方舟 映像一新 「百禽HYAKKIN(ひゃっきん)」

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■愛知万博 チェコ共和国ナショナルデー

公式ページ

 6/24のチェコ共和国ナショナルデーへ行ってきました。
 昨年のチェコ旅行以来、チェコ熱が自分的に盛り上がって、この日は行くしかない、と。

全体
 究極映像研的な収穫は、あのイジー・バルタ(Jiri Barta)本人とその芸術に触れられたことでした。
 、、、、、、あの『闇と光のラビリンス』のパペットアニメのバルタが来日! もしかして『ゴーレム』のフィルムを持って!!と驚かれた貴方はチェコの芸術をアニメだけでとらえていないですか?? ( →って自分か(^^;))。チェコの日に愛地球博会場に現われたのはチェロの世界的奏者のイジー・バルタです。

 というわけで、チェコデーは、チェコアニメ、シュールリアリズム、人形関係のイベントはなく、下記の公式サイトのコメントどおりの音楽イベントなのでした。総論的にはやはりチェコでもアニメやシュールリアリズムは完全にサブカルチャーだということ。公式文化事業としては音楽が前面に出てくるのですね。式典でいきなり『悦楽共犯者』の1シーンを上映したり、、、、するわけないですよね。

チェコ共和国ナショナルデーにおける、主催者の主要目的は、チェコ共和国の様々な地域の、児童合唱団、民俗音楽、ジャズ、クラッシック音楽など、様々なチェコ音楽のジャンルを幅広く紹介することにあります。

開会式 at 11:00-11:30 EXPOドーム
 イジー・パロウベク首相豊田章一郎博覧会協会会長他VIP列席の式典。ただチェコの文化に触れたくて、休みの日にフラフラと出かけた身には、すごく場違いな公式行事っぽい雰囲気。会場は2500名の広さだけれど、ほとんど埋まってました。平日なのに凄い。愛知万博一市町村一国フレンドシップ事業でチェコの相手になっている愛知県音羽町から大量動員されていたようです。あと会場はリタイヤした老齢の方々が多く、ナショナルデーイベント通いの万博ファンも多そうでした。
 ナショナルデーのパンフの首相メッセージは、スタニスラフ・グロス前首相のまま。
05年4月に代わったらしく印刷が間に合わなかったのでしょう。急な政変でもあったのか?チェコの政治に全く疎いのでした。

開会式コンサート at 11:30-12:15 EXPOドーム
・セヴェラーチェク少年少女合唱団(リベレツ市)
 少年少女と謳いながら、少女だけの合唱団でしたが、僕が聴いた今回のイベントの中では一番良かった。開会式では4曲。日本の「ふるさと」も歌われてました。チェコの曲はもちろん意味がわからないけれども、雰囲気とその声を楽しみました。コーラスっていいものですね。
・民謡/舞踊グループ ヴァラシュスキー・ヴェイヴォダ(コズロヴィツェ村)
 これはあきらかに民謡。民族的な面白さがあるというより、村で和気あいあいと余興しているという雰囲気で好感は持てます。チェコの文化のぬるい側面の体感。

ミニコンサート at 13:00-14:00 EXPOホール
・セヴェラーチェク少年少女合唱団(リベレツ市)
sveracek
 朝一番で予約した券でEXPOホールのイベントも参加。
 開会式のコンサートと同じ曲も含めて8曲ほど。ドボルザークの『新世界』のアカペラがとても良かった。最後の曲はユーモラスな踊りとバイオリン演奏もあって、とても楽しめました。

記念コンサート at 15:00-16:00 EXPOドーム
・プラハ交響楽団FOKによるガラコンサート(祭りのコンサートという意味らしい)。指揮はペトル・アルトリフテル。ソリストは、チューリッヒ歌劇団のソプラノ歌手マルチナ・ヤンコヴァー、クラリネット ルドミラ・ペテルコヴァー、チェロ イジー・バールタ、ヴァイオリン ハナ・コトコヴァー。
PragueSymphonyOrchestraFOK
 ふだんオーケストラを聴く機会がないもので、こういうのを生で聴けて貴重な経験でした。

劇団コンティヌツオ Theater Continuo
 パンフを見た時点で、「あやつり人形」「火や水を使ったパフォーマンス」「幻想的な世界」という紹介があったので実は一番期待したのですが、パンフにあったグローバル・コモン4の野外ステージの公演がいつまでたっても始まらない。チェコデーのアテンダントに聞いても「中止になったようです」と曖昧な返事。どうも万博会場内を練り歩いていたようでもあるけれど、僕は遭遇できませんでした。残念! 観た方、コメントいただければ幸いです。
TheaterContinuo
 会場で配布されたチェコナショナルデーのパンフは40ページあまりのカラーで、りっぱなものでした。これ、いいお土産になりました。

関連リンク
Theater Continuo公式ページ ギャラリー (上の写真はここから)

[CHUNICHI WEB PRESS] 民族衣装で軽快に 歌やダンス チェコデーにぎわう

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2005.06.23

■シュヴァンクマイエル展  幻想の古都プラハから

svank ~~ゆらゆら大陸~~さん経由で知った待望のシュヴァンクマイエル展詳報です。
神奈川県立近代美術館葉山のプレスリリースより

造形と映像の魔術師
シュヴァンクマイエル展  幻想の古都プラハから
GAUDIA : EVASVANKMAJERJAN

会  期:2005年9月10日(土)~ 11月6日(日)
休館日:9月12日(月)/20日(火)/26日(月)、
    10月3日(月)/11日(火)/17日(月)/24日(月)/31日(月),11月4日(金)
開館時間:午前9時30分~午後5時[入場は午後4時30分まで]
観覧料:一般1000(900)円 20歳未満・学生850(750)円
会  場:〒240-0111 神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1

 シュヴァンクマイエルの創作は、映像に限られたものではありません。ルドルフⅡ世の幻想的な肖像画を描いた画家アルチンボルド(1527頃-93)が活躍した魔術的な古都プラハを背景に、第二次世界大戦前にはカレル・タイゲ(1900-51)を中心としたチェコ・アヴァンギャルド芸術の伝統を戦後に引き継いで、1950年代後半のスターリン主義の時代、1970、80年代の「正常化」の時代という政治的抑圧の下、1970年代の一時期には映像の制作から離れることを余儀なくされながらも、妻のエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー(1940-)と共にシュルレアリストとしての活動を実践、維持してきたのです。
 本展覧会では絵画やオブジェなどの造形作品約150点に、映像、シュルレアリスムの実験、写真などの資料を交えながら、シュヴァンクマイエル夫妻の「造形」と「映像」の世界を紹介します。 ファウスト』で使われた人形悦楽共犯者』(1996)の自慰機械オテサーネク』(2000)の木偶人形、現在製作中の新作映画狂気』(仮題・2005秋公開予定)で使われているオブジェなどが展示されるほか、制作風景などの写真も公開されます。
 また、併設の講堂では本展覧会に合わせて「シュヴァンクマイエル映画祭in HAYAMA」を開催し、シュヴァンクマイエルの魔術的な世界をすべてお見せします。
ギャラリートーク 9月18日(日)、10月26日(水) 午後2時から。
詳しくは、美術館ホームページに掲載される下記のプレス情報をご覧下さい。
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/press/2005r_svank.pdf

 今からワクワクしますね。本気で東京出張作らねば(^^;)。
 映画祭は、上記プレス情報によるとDVD化されているものばかりのようです。しかもDVDによる上映ということで、既にファンは持っている方が多いと思うので、広く一般客に向けてという意味合いが強いようです。

◆関連リンク
・当Blog記事
 「アンダーカバー シュヴァンクマイエルへのオマージュ
   この展覧会の協力に<株式会社アンダーカバー>の名があります。これも期待。会場でアンダーカバーのファッションショーをやってほしいなー。絶対その日に行きます。
 「シュヴァンクマイエルの新作『Lunacy』とリトグラフ
 「ゴシックとシュールリアリズム
  ヤン・シュヴァンクマイエル『オトラントの城』

 「チェコプラハ⑤ Gambraギャラリー

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■『ビデオサロン』HDR-HC1特集
   カノープス HDV編集ソフト「EDIUS 3 for HDV」

ビデオサロン 2005年7月号|玄光社

待望の小型HDVカメラが18万円で登場
新しいHDの風 -ソニーHDR-HC1
同社HDV第1号機・FX1から、サイズ・価格の大幅ダウン。
この大注目モデルの全貌を速報で詳細レポートする。

 期待して本屋で買おうとしたのですが、実はたいして目新しい情報が載っていない残念な特集。インターネット上の方が詳細なデータがある。特に専門誌としては既にネットで実機レポートがあるのに実機を試したレポートが掲載されていないのが辛い。この特集は、まず速報ということのようです。

カノープス、民生用HDV編集ソフト(PCwatch)
 公式ページ EDIUS 3 for HDV 製品情報

HDV映像は、編集に適したフォーマットとして、独自の「Canopus HQ Codec」に変換しながらキャプチャする。なお、リアルタイム変換にはPentium D、もしくはXeon 2.8GHz×2以上、メモリ1GB以上が推奨されており、満たない場合はHDV形式のままキャプチャ。その後、HDD上でHQ AVI形式に変換し、編集することになる。

ソニー HDR-HC1 にも対応しています。 \29,800 (税別) ●型番 EDIUS3HDV

 HDV編集するのに手ごろなソフトが出たようです。発売日はHDR-HC1と同日の7/7。公式ページには2.98万円とありますがPCwatchには3.1万円とある。妙?
 やはり映像処理はかなりのPCのパフォーマンスを要求するようで、うちのマシンはこの「リアルタイム変換」ができないみたい。

◆関連リンク
・当Blog記事「ソニー 小型ハイビジョンハンディカムHDR-HC1発売!!」
EDIUS 3 for HDV(Amazon) 価格: ¥24,247 (税込)

商品紹介
SONY社製デジタルハイビジョンハンディカム「HDR-HC1(HDV1080i方式)」で撮影したハイビジョン映像のキャプチャと編集に対応したビデオ編集ソフト。41種類のトランジション・28種類のビデオフィルタ、「Quick Titler」による簡単タイトル作成・ミキサー、ピクチャー・イン・ピクチャー機能、クロマキー/ルミナンスキーによる画像合成機能等。

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2005.06.20

■『愛・地球博 夢みる山 感動シアター 人気の映像空間を解く』

PAN_lift_down
東海テレビ『愛・地球博 夢みる山 感動シアター 人気の映像空間を解く
2005年6月19日 日曜 12時00分放送

 野良犬の塒さんの「東海テレビで『めざめの方舟』特番で知り地上波ディジタルで録画。卵型スクリーン製作会社の社長の話とか汎の造形についてとか以前のCBCの特番と同様のエピソードもありましたが、汎が空中から降りてくるCGデモシーン(上図)、企画当初の中央に巨大な戦車を置く案(下図)とかも紹介されていて、東海テレビの方がマニアック。汎はやはり動かす企画だったようです。今のは安全を配慮した妥協策で吊ってあるだけなのだとか。

 押井ファンとしての使命に駆られ(??)この貴重な資料映像を残さねばと思い、写真を撮りました。ハイビジョンで撮ってしまったのでパソコンに取り込めず、三脚立ててデジカメでプロジェクタのスクリーンを撮るという馬鹿なことまでしました(笑ってやって下さい)。なんでハイビジョン画面をPCでハンドリングできないんだ!と悪態をつきながら、、、、。(<<こういうことをするやつがいるからだよ、という声が聞こえてきそう。)もしかしたら 『めざめの方舟』コンプリート版DVD(8/24発売らしい)のおまけとして収録されるかもしれないので、それまでの限定で引用させていただきます(クレーム付くかも)。
concept_3

 番組のラストには、万博会場での『青鰉 SHO-HO』ほぼ全編をいろいろなアングルのカメラで撮って放映。ハイビジョン画像なので、かなり会場の万博イベントとしての雰囲気を伝えている(むしろ編集で実物より良いくらい(^^;))。この作品は本来オブジェ等含めて作品なので、この映像もDVDには入れてほしい。

 この映像観ていて再度思ったのはスロープ席(ただの鉄骨むき出しの螺旋壁面)のみすぼらしさ。これが目のまえに観えることによりスロープ席で観ると興ざめしてしまう原因になっている。上の構想図(中央)にあるように、樹海的にここを構築してテーマと合うよう大自然の驚異を感じられるようにしてあったら、バロック的荘厳な体験になったかと思うと残念。結局、予算ハード面で中途半端だったんですねーー。
oshii_on_alina
 右は択捉のようなバロック都市を背景に、アリーナで佇む押井のシルエット

◆画面の企画書より抜粋

 環境の方舟
 環境としての記憶 映像
 環境を生成する記憶 視覚を超えて生成する体感映像の空間

 太古の森林を螺旋状に展張した空間 非ユークリッド空間の方舟
  ★記憶の生態系 識域下に漂う方舟
  ★非キリスト教的・非旧約聖書的・非西欧的な方舟
  ★東洋的・風水的・汎神論的方舟

 降りしきる雨の音/水面を渡る風の音
 そして遠い遠雷
 木造の螺旋空間の壁をレリーフのように飾る化石の魚や獣たち
 さらにその表面を埋め尽くす苔や茸の群生

◆関連リンク
・制作会社デイズ スタッフの日記
・当Blog記事 DVD『めざめの方舟』感想 『青鰉 SHO-HO』スロープ版感想 アリーナ版 リンク 体感型映像空間 『百禽HYAKKIN(ひゃっきん)

 

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2005.06.19

■ポール・オースター監督『ルル・オン・ザ・ブリッジ』
  Lulu on the Bridge(1998)

Lulu_on_the_Bridge  最近お気に入りの小説家ポール・オースターの映画監督(単独)デビュー作品を観た。
 シナリオを書いた『スモーク』は以前観ていたけれど、この作品は初見。

N.Y.のクラブで撃たれたイジーは、サックス奏者としての生命を失った。
絶望の最中、彼は夜の路上で見知らぬ死体と出くわす。その傍に鞄があり、中には電話番号のメモと石が入っていた。翌朝かけた電話に出たのは、女優志望のシリアだった。
石が放つ不思議な青い光を洛びて、二人はなぜか強い絆を感じ、深く愛しあうようになる。まるで魔法にかかったように…。

 で、感想はというと、、、小品だけれどもジワリと胸に迫ってくる佳作といった感じでとても良かった。ポール・オースター作品としてみると、他の小説作品より重めに振った感じ。だけれども各作品と地下水脈で通底している。なんだろう、一言では表せないけれど、、、、オースター好きの人にはこの感じわかってもらえるのではないか。登場人物が胸のうちに持っている感覚が同じ。(って、こんな風に書いてもわかるわけないか。)

 ハーヴェイ・カイテルミラ・ソルヴィーノウィリアム・デフォーと言った俳優陣も見事。ウィリアム・デフォーの不思議な悪役としての迫力は、オースターのシナリオと演出の勝利ではあるが、北野武黒沢清の諸作の不条理な悪役のレベルを達成している。凄い。

 そしてもうひとつ特筆すべき点。デビット・リンチマルホランド・ドライブ』ファンの(あの映画の中毒と言ってもいい)僕にとっての驚きは、その先行作品をポール・オースターが撮っていた!という驚き。この『ルル・オン・ザ・ブリッジ』はストーリーとテーマ、そしてタッチが『マルホランド・ドライブ』にかなり似ています。リンチ作品の方が後(2001年)なので、この作品にインスパイアされてリンチが撮ったといわれても違和感はない。ラストでジワリと胸に迫ってくるイメージも近いものがある。(以下は本文(続き)のネタばれコーナーで。)

◆関連リンク
Cinema Clip:『ルル・オン・ザ・ブリッジ』ポール・オースター監督来日会見
『ルル・オン・ザ・ブリッジ』(みんなのレビュー)
DVD『ルル・オン・ザ・ブリッジ』(Amazon)
小説『ルル・オン・ザ・ブリッジ』畔柳和代訳(新潮文庫)(Amazon)
淀川長治氏がこの映画について書いている(銀幕旅行:ルル・オン・ザ・ブリッジ)
 オースターの気取った感じはチェックしつつも、映像的センスを認めている(にしても淀長センセイの感想にリンクをはることがあるとは、夢にも思いませんでした)。

続きを読む "■ポール・オースター監督『ルル・オン・ザ・ブリッジ』
  Lulu on the Bridge(1998)"

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■新刊メモ 『チャット隠れ鬼』 『自由は進化する』

chat_kakureoni  ◆山口雅也 『チャット隠れ鬼
 新刊が出てました。山口雅也の手でインターネット時代の文体や物語がどう料理されているか、楽しみな一冊です。柿で試し読みも出来るみたいですね。

・e-novels 『チャット隠れ鬼』 第1~2回 無料ダウンロード可。
・光文社 公式サイト今月の新刊<チャット隠れ鬼>

◆ダニエル・C・デネット/山形浩生訳 『自由は進化するjiyou_wa_shinka_suru

(訳者からのコメント)自由と責任は進化で生まれた――本書はそんな異様な説を平然と唱える。自由は進化を加速するシミュレーションのツールとして自然がくれた。その自然に応える新世紀の倫理を方向づけ、自由に怯える人類の使命すら示す。この僕ですら驚愕の一冊がここにある。 ――山形浩生

……魂というのは神様に属するなにやら非物質的な不死の代物で、それがいわば霊的な人形つかいみたいに、物質的な肉体に宿ってコントロールするのだそうな。でも自然科学の進歩のおかげで、物理法則に縛られない非物質的な魂という発想は説得力がなくなってしまった。これだと人は「自由意志」なんか持っていないことになるから何がどうなってもお構いなし、ということになる。本書のねらいは、なぜそういう考え方が間違っているかを示すことだ(第1章より)
(目次)
第1章 自然の自由
第2章 決定論について考えるためのツール
第3章 決定論について考える
第4章 リバータリアニズムの言い分をきく
第5章 これほどのデザインはどこからきたの?
第6章 オープンな心の進化
第7章 道徳的行為の進化
第8章 あなたはカヤの外ですか?
第9章 自分で自分を自由へと引き上げる
第10章 人の自由の未来

 あの山形浩生を驚愕させる本! とてつもないトンデモ本かもしれませんが、この内容、ワクワクしませんか。
 積読がたまってきていて、読むのは先になりそう、、、。

訳者によるサポートページ 今のところ、誤植・誤訳の修正のみ。

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