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2005年7月24日 - 2005年7月30日

2005.07.30

■福井晴敏
   『月に繭 地には果実―From called “∀”Gundam』

from_called_a_gundam
月に繭 地には果実』(Amazon)

 ハードカバー版を図書館で見つけて、あの福井晴敏の書いた『ガンダム』ということで、かなり期待して読み始めた。しかしどうでもいいけど、ハードカバー版の表紙(画像右)は通勤電車で読むには酷です。文庫版が渋い表紙なのに何故?責任者出て来い!と言いたい。(ハードカバー版は「著者自身のプロデュース」らしいので、責任者は福井氏か?)

 『∀ガンダム』をほとんど観たことがなかったので、冒頭の月の女王ディアナと地球の令嬢キエルが同じ顔だとか、主人公ロランの金魚のオモチャだのといったいかにもアニメチックな設定に引いてしまった。で、しかもなんか文体が富野小説に近い(富野小説を読んだのは既に20年近く前なので、保証の限りではありません(^^;))。

 『亡国のイージス』『終戦のローレライ』の重厚な文体でガンダムを読めると期待した私が馬鹿だったのかと、細かい字/残りの分厚い頁を後悔の念とともにじっと見てしまいました。

 でも地球最終戦争後に月へ移住していた人々が復興しかけた産業革命直前といった風の地球へ戻ってくるというなかなか壮大な小説世界に惹かれて、アニメチックな設定には眼をつぶって読み進めた。結局、シオニズムからジオンが名付けられた『ファーストガンダム』と同様に、この小説は故郷を無くした民族が元の土地に帰ろうとして武力で衝突するという人類永遠のテーマの再話であり、それを福井晴敏がどう描くかという興味が沸いたというわけです。

 で、人類が繰り返すジェノサイドの歴史に、新たに月を含んだ一頁が築かれる、というわけ。クライマックスは福井版の方がアニメ版よりハードらしい(下記リンク参照)。重力の井戸から宇宙へ出るための巨大な宇宙振り子(?)<ザックトレーガー>とか、最終兵器<カイラル・ギリ>とかSF的ガジェットは原作のものだろうけれど、雄大な世界観を福井流の緻密描写で読ませてくれた。ニュータイプも描かれるけれど、残念ながら、それほど新鮮味はなかった。

◆関連リンク
終戦のターンA 『月に繭 地には果実』 接触篇 アニメとの違い

例えば登場人物では、シド爺さんの相方がジョゼフではなくウィル・ゲイムに変わっていますし(ゆえに、フランの付き合っている相手が会社の同僚という一度も出てこない人間になっている)、フィルの部下もテテス・ハレになっています(なので、しまいにはサブタイトルにまでなってしまったポゥの泣きっぷりが拝めない)。ボルジャーノン(ザク)のパイロットでソシエと婚約した挙げ句、核兵器で壮絶に命を落としたギャバンは存在すらありません(そのため、ソシエの寝取られ属性がなくなっている)。個人的に好きだったリリ・ボルジャーノンは幼少の頃病死したという扱いにされています(そのせいで後半の展開がグダグダになってしまっています)。

とにかくここで言えるのは人が大量に死ぬ、ということです。『ターンAガンダム』は(富野作品としては)人があまり死なないことで有名なのですが、そんなアニメ版など嘲笑うかのような惨殺っぷりです。

∀ガンダム - Wikipedia
ファミリー劇場で再放送中

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2005.07.28

■本格的作品集『ヤノベケンジ 1969 - 2005』ついに刊行

ヤノベケンジ初の本格的作品集『ヤノベケンジ 1969 - 2005』ついに刊行

YANOBE_1969_2005

 7/24~豊田市美術館で先行発売されています。
 僕は展示会を観に行った時に美術館のショップで予約しました。予約特典でサイン本がもらえるはずなので、次の土日まで我慢できず、本日会社の出張ついでに予約券を持って取りに行きました。そしたら、なんということでしょう!! サイン本は今度の週末7/30のヤノベケンジ作品集出版記念イベント(同館)でサインを入れて、その後配布とのこと。がっくり。下記リンクの「入魂のサイン」本はどこへ行ったのか??
 但し本は既にショップに置いてありました。とにかく時間がなく、中も観ずに仕事へ戻ったのです、、、ああ。

◆ 関連記事
青幻舎blog:新刊予告Blog
 「ヤノベケンジ大詰め」「ヤノベケンジ作品集 印刷終了」「ヤノベケンジ 入魂のサイン
・ 7/30 ヤノベケンジ1969-2005 刊行記念イベント(豊田市美術館)
・8/6 ヤノベケンジ自作を語る+フィルム上映(東京 青山ブックセンター本店)
・当Blog記事 幻の万博 YANOBE KENJI  『KINDER GARTEN』

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2005.07.27

■公開 めざめの方舟 最終章 「狗奴(くぬ)~未生の記憶~」

[CHUNICHI WEB PRESS] めざめの方舟最終章 遺伝子操作のごう慢さ警鐘
  「狗奴(くぬ)~未生の記憶~」

 床のモニターに映し出される漢字の「偏(へん)」と「つくり」の組み合わせが目まぐるしく変わる場面では、遺伝子操作を行う人間のごう慢さを表現。また子犬から人間の赤ちゃんに顔が変わる映像を通じ、人間として生まれたことの偶然性を指摘している。

 あっという間に万博も残すところ、2ヶ月。めざめの方舟も3作目の登場です。
 3作品一挙上映の噂はその後聞こえてきませんが、どうなっているのでしょうか。もーし、関係者の方がここを見てらしたら、コメントPlease !

夢みる山通信(フリーペーパー)  というのがあるみたいです。会場で入手できるらしい

特集 小宇宙の精霊 汎(ぱん)の謎に迫る めざめの方舟 ~その核心を徹底解剖~
 ・「めざめの方舟」とは
 ・汎 ~その誕生秘話を追う~
 ・時間軸を持つ音楽 めざめの方舟を演出する影の主役
 ・驚異のデジタルライティング
 ・世界初! タマゴ形アクリルスクリーン
 ・プラズマ・マルチ・ディスプレー・システム
 ・マルチ出力デジタル音響システム

◆関連リンク
『めざめの方舟』コンプリート版DVD(8/24発売らしい)
・当Blog記事 DVD『めざめの方舟』感想 『青鰉 SHO-HO』スロープ版感想 アリーナ版 リンク  「百禽HYAKKIN(ひゃっきん)」レビュウ

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■ハイビジョン3D映像ノンリニア編集ソフト
   「StereoEdit HD(ステレオ・エディット・エイチ・ディー) 」

3D映像向けのノンリニア編集ソフト(AV Watch)
㈱レッツ・コーポレーション 3D事業部 StereoEdit HD 公式ページ

 立体映像ファンの皆さん、凄いソフトがでました。ハイビジョンハンディカムと組み合わせて、ハイビジョンで立体映像が作成鑑賞できるというマニアックな商品。IMAX等の鮮明な立体映像が大好きなのですが、これが手作りでできるというのが嬉しい。
 AV Watchの記事にはハイビジョンハンディカム「HDR-HC1」を2台並べて映像を撮る様子が写真で出ています。こいつは立体映像マニアにはたまりません、圧巻。

2台のHDVカメラで撮影した3D向けの映像をPCで編集できるノンリニア編集ソフト「Stereo Edit HD」を7月27日に発売する。価格は210,000円。 対応する画面解像度は1,024×768/1,280×1,024/1,600×1,200ドット。立体映像のフォーマットとしては、インターレース/ノンインターレースに加え、画面の左右半分ずつに別の画像を表示する「サイド・バイ・サイド」や左右の目に別の動画や静止画を表示する「左右2ch動画」、「左右2ch静止画」に対応する。

 裸眼立体視のできない方にも液晶シャッターメガネが付いているので、ご安心。このソフト21万円+2台目HDR-HC1が必要なので、とても買えましぇんが、一度いじってみたいものです。株式会社レッツ・コーポレーションのHPによれば、東京で展示会が週末にあるようです。

7月27・28日に東京営業所にてハイビジョン対応立体映像ノンリニア編集ソフト(StereoEdit HD)の展示会を行います。
10時から17時まで、弊社東京営業所にて開催いたします。

 うちのBlogで試用して記事にするので、株式会社レッツ・コーポレーションさん、サンプル提供していただければ、嬉しいです。って、うちのようなBlog程度じゃ、無理でしょうね。平均アクセス7~800/日ですが、ご検討ください、御社の所在地 名古屋は近いので、もしお声をかけていただければ、直接取りにうかがいますと、誌上売り込み(^^;)。(メールしよかなーー。)

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2005.07.25

■『ロシアの映像詩人・ノルシュテイン 日本を行く』

 ununさんのゆらゆら大陸で知り、NHK『ロシアの映像詩人・ノルシュテイン 日本を行く』の再放送を観ました。(危うくまた見逃すところでした、ununさん、ありがとう!)

 番組内で一部(約5分くらいか?)紹介された製作中の『外套』の素晴らしさには眼を見張った。たんなるセルロイドに描かれた切り絵のパーツの寄せ集めである主人公アカーキー・アカーキェヴィッチが、全パーツ一体となってとてもやわらかい立体感のある質感を醸し出すところが素晴らしい。特に外から帰ったアカーキーが襟巻きをはずすところ、神がノルシュテインに描かせた奇跡の映像としか言えない凄さ。ゾクゾクします。

 その映像が観えただけでも大満足なのだけれど、あとは蛇足をひとつ。
 それにしても番組の演出上、しかたがないのかもしれないけど、ノルシュテインが若い日本の映像作家の卵へ苦言する部分が随分クローズアップされていた。後輩の指導ということなのだろうけれど、僕はいただけなかった。これは同じ芸術家としては、きっと他の芸術を尊重しているはずなのだろうけれど、どうも批判的な面ばかりが番組ではクローズアップ。僕にはノルシュテインが説教くさい親父に見えてしまった。んで、その後、あろうことか、24年かかっても半分しか映像化で来ていない『外套』のテーマを一言で語ってしまう。、、、、あれっ、なんか間違ってませんか。

 僕は、他のシーンにあった俳句を語って一茶が蛙の句を詠んだ場所で蛙の物まねをしたり、モスクワのスタジオの近所で毎朝寒中水泳をしたりするノルシュテインをもっと観ていたかった。(以上、蛇足!)

◆関連リンク
Laputa Animation Festival 2004 ノルシュテイン大賞
・おかだえみこさんの文章 ロシアへ行ったらテレビに注目! ノルシュテイン、CMに挑む。CM『ロシア砂糖』とノルシュテインが「外套」にこだわるわけ
ノルシュテイン(Amazon)、番組で映っていた本『ユーリー・ノルシュテインの仕事』・・・これを買って『外套』の支援になるなら、僕も買おうっと!!

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2005.07.24

■ハイビジョンスケッチ 『洞窟夏まつり』

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 今日はHDR-HC1を片手に、岐阜県可児市緑ケ丘で開催されている珍しい夏祭り、洞窟夏祭りに行ってきました。さすがにハイビジョン映像も洞窟の中では粒子が粗い。上の写真はフォトモードで撮ったもの(左2枚)と、ハイビジョンからの切り出し(右)です(どちらも幅600ピクセルに縮小)。

◆こんな夏まつり
 これは、毎年夏の2日間開催されている祭りで、今年は7/23(土) 24(日) 17:00~。僕は今日が初体験でワクワク。
 珍しいのは、その名のとおり。洞窟の中で夜店や七夕飾りが並んで祭りが催される。この洞窟は戦時中(今や死語??)の地下工場跡地で、とにかく広い。幅10m弱の穴が交差し地中を伸びているが全長は1kmくらいになるのではないだろうか。

◆潜入
 夜店が数店並ぶ、さびれた町の夏まつりといった風情の狭い稲荷の境内。その奥に洞窟の入り口がある。幅2m、高さ2mほどの洞穴をくぐるように入っていくと、中に幅10m、高さ5mほどの空間が広がっている。で、浴衣や祭りのはっぴ姿の人が中にひしめいている。外の寂れた感じとは対照的に中は、活気のある賑わい。だけど閉塞的な洞窟なので、活気がどっか頭打ち、って独特の雰囲気があります。

 とにかく行く先が見えないような奥へと続く洞窟が圧巻。夜店自体は(洞窟の中なので露天とは言わないでしょ)、うどん屋やお面や風船といったどこにでもあるもの。店の密度は低いので、やはりこの祭りは洞窟というシチュエーションが最大の見世物でしょう。中で火を使っているので、酸素は大丈夫??って心配はとりあえず忘れて、暑い夏の一服の清涼を洞窟の冷たい空間に求めて、この奇妙な祭りを楽しみましょう。
 さっき調べたら、洞窟内での祭りというのは、他にはミャンマーのピンダヤ洞窟祭りというものしか、ネット上では見つかりませんでした。
 今年のチャンスはあと一日です。ご近所の洞窟ファン(??)は必見。

◆関連リンク
蒸し暑い夏の夜に最高!洞窟七夕まつり
日本の金属鉱山 鉱山事業所リスト

岐阜県可児市緑ケ丘団地 緑ヶ丘・地下工場跡 毎年、七月終週末に、緑ケ丘団地「洞窟まつり」というお祭りが催され、二日間だけ施設内に入れるそうな。

・地図はここ(Google Map)。以下の赤丸部。
doukutsu_map

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■雑誌ビデオサロン05.8月号 HDR-HC1徹底検証

ビデオサロン 2005年8月号|玄光社

【特集】日常を撮れる! 待望の小型HDVカメラ ソニーHD1徹底研究
HDVの初代モデルの半額以下、半分以下のサイズで登場したHC1。
やはり気になるのはその実力。様々なシチュエーションでFX1と撮り比べながら、その実力を検証します。また、2.8メガ静止画のプリントアウト画質や37インチプラズマに映し出した時のインプレッション等もお届け。

 FX1との比較で各種検証をやっています。でもこれはまさにFX1を持っている人のためのもので、一般ハイビジョンファン向けでは全くありません。雑誌の性格上致し方ありませんが、、、。
 僕は業務用にハイビジョン放送で使われているカメラとの比較や、35mm映画カメラとの比較の方が断然みてみたい。そうしたプロ用機器と比較できるレベルにまでハンディカムが進化したと言った方がインパクトありますね(比較にならないくらい差があるとは僕には思えないのだけれど、、、)。SONYとしてもその検証の方が売るための記事にはいいでしょう。

◆関連リンク
・『HDVカメラとパソコンでハイビジョン編集入門』玄光社
 こんな本が8/2に出るそうです。こんなん買ったら、編集機材までほしくなるから、僕は買いません(^^;)
・マンフロット701RC2ビデオ雲台。本誌で紹介されている三脚。え、三脚ってこんなに高いの!!と素人カメラマンの僕には吃驚だったのですが、HDR-HC1には良い三脚が必須なのもつくづく実感してます。 ベルボン三脚 ELカルマーニュ 530 +マンフロット701RC2ビデオ雲台
・手頃なSONY純正リモコン三脚  VCT-D680RM
アクセサリーキット ACC-TCM7(バッテリパック,チャージャー他)  これすら、まだ買ってない、、、、。

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■ハイビジョンスケッチ 『飛水峡』 Hisuikyou

 HDR-HC1購入後、すでに3週末連続で曇天/雨天、家族からは「雨男」の称号を授与されたBP@日曜ハイビジョンスケッチャーです。青空を一度でも撮ってみたい。

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 HDR-HC1を作っているらしい㈱SONY美濃加茂から国道41号線を北へ車で30分のところに、飛騨川の絶景・飛水峡があります。もしかしたらSONYの関係者もここでテストしたかも、と思いながら曇天の冴えない色にがっかりしつつ撮影しました。

 写真はハイビジョン撮影したものから、「フォト」機能で切り出したもの。PCの画像ソフトで明るさとコントラストはちょっと修正&幅600ピクセルに縮小しています。クリックすると600ピクセルで見えます。甌穴群(ポットホール)というのがここの特徴です。

 ここへ来るたび思うのは、この峡谷を飛行機か宇宙船か何かが飛んでいく映像が観たいなーということ。今回ハイビジョンで撮ってきたので、3D-CGを自分で作って合成すれば、その夢は大画面で実現できるのですが、、、。暇がないーー!!編集ソフトもないーー!!、ということでいつになりますか。

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 一番右は、峡谷沿いにある喫茶店「澤田珈琲くらぶ」。峡谷を足元に見ながら飲む「湧水珈琲」がお薦めです。

◆関連リンク
飛水峡/観光-じゃらんnet
・ここで川くだりをダイナミックに体験するなら、飛水峡ラフティング(YHA)

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