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2005年9月4日 - 2005年9月10日

2005.09.10

■新刊メモ 『LOVE』『昭和の東京』『ジェス・フランコ』
『ヴァイブ』『ハッカー宣言』『東京奇譚集』『デカルトの密室』 

LOVE SHOUWA_No_TOKYO JES_FRANKO vaive

古川日出男著 『LOVE
 今年も順調に古川の新作が読めます。今度はどんなスタイルか。楽しみ。即買。
 作家の読書道 古川日出男 古川の原点になった作家たちについても記されています。

上演できるものを探して戯曲を徹底的に読みました。清水邦夫さんの『ぼくらが非情の大河をくだる時』の中のものなんて、ほとんど台詞を覚えている。自分の体にとりこまれてきたのって、この戯曲の言葉たちなんだなと感じます。
原点は日本人では3人。清水邦夫、村上春樹、詩人の吉増剛造

実は『LOVE』を書いている間、一匹天に召されて(註.ペットの猫)。それもあって、そいつに捧げようと思ったんですが、そいつのための本というのもおかしいから、後書きに「手にとっているあなたたちに捧げるものです」と書きました。自分としては珍しいけれど。…今回もそうですが、人に読ませよう、でもあらゆる動物たちのためにも書こうと思いますね。

 そう言われてみれば、「カラス」「犬」たちに向けられた小説でもあったわけですね、古川作品。僕の偏愛する『アビシニアン』も、タイトルどおり猫だし。今作は『アビシニアン』スタイルだったら嬉しい。

小松崎茂、根本圭助著 『昭和の東京
  細密画で描かれる東京。良い絵ですね。
 『ぼくらの小松崎茂展』@愛知県刈谷市美術館 いよいよ来週からスタート。

木野雅之編『異形の監督ジェス・フランコ―ユーロ・トラッシュ映画がほこる巨匠のすべて
 ジェス・フランコ作品一覧。
 この監督、一本も観てませんが、この本のマニアックな雰囲気についフラフラ。妖しい。この表紙は図書館で入れてくんないだろうなー。自分で買うには、リスキー。立ち読みかーー。

山田正紀著 『未来獣ヴァイブeNOVELS完結予定特集 朝日ソノラマ
 僕は過去『機械獣ヴァイブ』が一冊目であまり面白くなく、二巻は買いませんでした。「怪獣SF」だった記憶も薄く、あまり良い読者と言えません。

「未来獣ヴァイブ」は本邦初の「本格怪獣伝奇SF」をめざして書きだしたものだが、執筆中、読者、書評家の反応は皆無だった。誰もこれが「本格怪獣伝奇SF」だということに気がついていないのではないか、そもそも誰も読んでなどいないのではないか……という弱気のムシが出てきて、例によって例のごとし、あえなく中断するはめになってしまった。

Haccker TokyoKitan Dekarto_Mishitsu StudioVoice

マッケンジー・ワーク著, 金田智之訳 『ハッカー宣言

村上春樹著『東京奇譚集
 前作は掌編でしたが、今回は、、、、、。ぶっとい村上春樹が早く読みたい。

瀬名秀明著 『デカルトの密室新潮社 企画展示室『デカルトの密室』
 瀬名秀明は、なんか堅い雰囲気がなじめませんが、人工知能とロボットと密室ということで、ちょっと読みたくなってます。図書館で借りよっと。

◆『STUDIO VOICE(スタジオ・ボイス)』 特集 奈良美智 + graf「A to Z」p>
 奈良美智と現代アートの作家特集。ヤノベケンジは奈良の次に紹介されています(たった1ページだけど)。トらやんファイヤーのリハ中の写真も掲載されています。
 もうひとつの特集がマペットのジム・ヘンソンの伝説 Jim Henson;The Prodigy of Imagination。かなり充実してます。ファンにはお薦め。僕は2つの特集の合わせ業で即買。

○ ジム・ヘンソンの伝説
○ ジムが生きた、TVカルチャー黎明期
○ ジム関連作品の相関図
○ マペットの誕生
○ カエルのカーミット物語
○ 『世界一長いストリート』を歩きながら
○ ジム・ヘンソン・カンパニーの現在
○ 『ダーククリスタル』とアメリカンファンタジーの系譜
○ Review5-ジム・ヘンソンの映像作品レビュー
○ 新作『ミラーマスク』を創った2人

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2005.09.08

■東大舘暲・川上研究室
   相互テレイグジスタンスロボット「テレサ2 (TELESAR 2)」

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 東大舘暲・川上研究室公式ページより。(動画あり)

 相互テレイグジスタンスロボット「テレサ2 (TELESAR 2)」とは、人と同じサイズの人型スレーブロボットと、それを制御する外骨格型のマスタコクピットから構成されるマスタ・スレーブロボットです。マスタアームの各関節にもアクチュエータが配置されていますので、操作者の手先にスレーブロボットが感じた力をフィードバックすることが可能です。
 「光学迷彩」の通称で知られる再帰性投影技術(RPT)により、操作者の姿をロボットの体の中に、プロジェクタ光線を目線に重畳させる光学系である再帰性投影プロジェクタを介して投影するという形で、2005年6月に愛知万博(愛・地球博)における「プロトタイプロボット展」において展示を行いました。

 プロトタイプロボット展で「テレサフォン」として展示されたヴァーチャルリアリティとロボット技術を組み合わせた「テレサ2 (TELESAR 2)」というシステム。技術としては、「テレサ2(TELESAR 2, TELE-existence Surrogate Anthropomorphic Robot)」と「RPT(再帰性投影技術)」(『攻殻機動隊』の光学迷彩を実現しようというもの)がその中核技術。

 上の写真は、左から遠隔操縦、遠隔地でのロボットと人とのコミュニケーション、ロボット、ロボットに映し出された操縦者の映像。なんだか瓢箪みたいなロボットの形状が親しみを感じさせます。リンク先の動画では、もう少しリアルに見えますが、さらなる洗練が必要なのでしょう。会場で実際に観た人の感想が聞きたいものです。

 舘暲教授のアール・キューブ構想をめざした技術のひとつということなのでしょう。(何故HRP2との組合せとかは実現していないのだろう。)このデモだけだと壮大なイメージは伝わらないような気がするけれど、もっと本格的にこのコンセプトが未来のロボット技術へと花開いていくのを是非この目で見たいものです。巨大ロボットを作って、遠隔操縦&人にその感覚をフィードバックするというデモか、スペースシャトルかISSへロボットを送って宇宙を体感させるとか、そういうのを希望します、、、。金、かかりますが、ワクワクするなー(^^;)。

◆関連リンク
PC Watch ・PC WEB ・デジタルARENA
・behind the counterさんの記事「舘研集大成とも言えるが、その場で見るとかなり間抜けで笑える。」
・だべり6月さんの万博での感想「かなり仰天しました」。
・あちゃぴーさんの記事。 ・組み込みネットさんの記事と写真
・『愛知万博 最新ロボットガイド(Amazon)にも記載があるようです。
・当Blog記事 東大舘暲研究室 相互テレイグジスタンスの第二世代 テレサ2とツイスター4に関する報告 これぞ遠隔操縦巨大ロボットってテイストのTELESAR1の映像について(動画はここで観られます)
相互テレイグジスタンスmutual telexistence TELESAR 2にはこの研究の成果が利用されているわけです。
sougo_tele

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2005.09.04

■京極夏彦『邪魅の雫』05年9/22発売はない! 講談社の勇み足

★06.8/27追記 ついに発売が決定!!

大極宮 新刊情報(06/8/25)

 京極夏彦 『邪魅の雫』 講談社ノベルス 06.9/26

週刊大極宮 第264号 2006.8.25

◆発売 
いろんな障害を乗り越えて、乗り越えられなかった障害は諦めて(笑)、残った障害はこれから乗り越えようとか考えながら、ようやく発売日が決定したもよう。

講談社トップページ(2006.8/17)

京極堂シリーズ最新刊 速報第4弾
京極夏彦著『邪魅の雫』 9月発売!
初めて京極作品に出会う方にも京極夏彦の世界がよくわかる解説書を書店店頭で差し上げます。(発売時)(08月17日)

★06.6/28追記
 京極夏彦著『邪魅の雫』 06年夏 いよいよ発売!?

★05.9/4追記 (8/26の記事を日時変更して、追記)

 講談社の新刊案内を信じて05.9/22発売と報じた『邪魅の雫』ですが、「週間大極宮第218号 2005.9.2京極夏彦氏が『邪魅の雫』9/22発売はありえないと明言されています。読者にとっては非常に残念。

 「週間大極宮」で書かれているのは、講談社との間で締め切りの取り決めはされておらず、原稿執筆の依頼は、「できるだけ早く、できたらすぐ出すので、9月中完成をなんとか目指してください」ということのようです。なので我々が読めるのは、10月以降ということしかわかりません。講談社の下記のページには、定価も出てましたが、ページ数も確定していないので、いいかげんなもののようです。あーあ。

 あと京極氏がここまで怒って書いている文章ははじめてみました(ある程度柔らかい口調ですが、内心は激怒でしょう)。必読。

-----以下は追記以前の記事。9/22発売は間違いです-------------------

jyami 文庫・新書 2005年 9月期発売予定表(新書)
              (講談社BOOK倶楽部)

書 名       著者名   定価(税込) 発売日
邪魅の雫 京極夏彦       1,208    9/22

 長らく待ちましたが、ついに発売されるようです。

 『姑獲鳥の夏』と対になるのが、『陰摩羅鬼の瑕』。
 『魍魎の匣』と対になるのが、『邪魅の雫』。
 ということで、『魍魎の匣』が好きな僕には期待の一冊。

 映画『姑獲鳥の夏』は結局観てない。あまり当たらなかったみたいなので、『魍魎の匣』映画化はどうなるのだろう、、、、。

◆関連リンク
京極夏彦作品考 邪魅とは 

 石燕の注釈に従うならば,邪魅は魑魅の亜種であり,抽象的な山の怪異の一種であろうと思われる

・eiga.com トップ10速報 映画『姑獲鳥の夏』
 第一週 6位。 第二週 9位。(ランクインは二週間のみ)
・京極夏彦 最新刊 『ユリイカ 2005年9月号 特集 水木しげる』(京極夏彦の対談)、『京極噺六儀集』『京極夏彦対談集 妖怪大談義』(Amazon)

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■新刊メモ グレッグ・イーガン 『ディアスポラ』

Diaspora
早川書房 刊行予定

9月下旬 『ディアスポラ』グレッグ・イーガン/山岸 真訳
   遠未来、ソフトウェア化された人類は、銀河
   の危機にさいして壮大な計画をもくろむが!?

 イーガンの新作がでます。難解超絶ハードSFということで、頭がひっくり返るような異色作を期待します。もともと「ソフトウェア化された人類」ネタ好きだし、、、。(クリス・ボイスのワイドスクリーンバロック『キャッチワールド』とか)

第44回日本SF大会 HAMACON2レポート

 イーガンの新作は、9月下旬に『ディアスポラ』というタイトルで、ハヤカワ文庫SFで出る予定だそう。帯には「この本がわからなくても、他のイーガンはわかります」と入れようかと思ってるとか(笑)。それくらい、非常に難解な話だそう。でも結末は、素晴らしい知的興奮が味わえるそうなので、皆様ご期待ください、とのことでした。

nozomi Ohmori SF page (since Mar.31 1995).

 イーガンと言えば、山岸真の陰謀で『ディアスポラ』の解説がまわってきて、翻訳原稿を読んだ。超絶ハードSF。何カ所か、なにが書いてあるのかさっぱり理解できない箇所がありますが、飛ばして読めば平気。主観的宇宙論三部作とくらべると、話のほうはむしろ思いきりストレート。骨格は古典的なハードSFに近いんじゃないかと思った。タイプが違うので前三作とは比較しにくいが、やっぱり傑作です。

・MI's Atticさんのグレッグ・イーガン未訳作品レヴュー
Greg Egan本人のHP Diaspora
・航天機構さんの『キャッチワールド』詳細解説

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