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2006.04.20

■予習 NHK 『立花隆が探るサイボーグの衝撃』
   河合隼雄 押井守 川人光男

shamonさんのひねもすのたりの日々 再び「サイボーグ革命」特集 より

立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス 第69回
 押井守監督、川人光男所長らとサイボーグ革命最前線を語る - nikkeibp.jp - 」

06年4月24日(月)22:00~23:29/NHK総合テレビ

 NHKで作りつづけてきたサイボーグ関連の番組がもう1本できる。これまでの総集篇にプラスする形で、3人の有識者との討論を交えた、“徹底討論『サイボーグ革命・脳とマシーンの融合』”(仮題)という番組で、4月24日夜10時の「プレミアム・テン」という新しい枠組で放送される。
  3人の識者とは、「攻殻機動隊」「イノセンス」「アヴァロン」などで有名な映画監督の押井守さん。もう一人は脳科学者であると同時に、ロボット工学者として有名なATR研究所脳情報研究所所長の川人光男さん。それに文化庁長官であると同時にユング派の臨床心理学者として有名な河合隼雄さんである。

Kawato_db この番組は見逃せません。すでに録画予約済です。
 ATRの川人光男氏は、脳の研究は身体の運動と不可分であり、ヒューマノイドの体を持たせた上での人工知能の研究(違ってたらごめんなさい)というアプローチをされている研究者。
 この考え方って、なんだかとても正しいような気がします。特に京極夏彦『魍魎の匣』で久保竣公の視点から考えると、実感をともなって迫ってきます。
 右のヒューマノイドDBがその研究対象。歩行できない繋がれたロボットという不自由さが何故か痛々しい。

 漫画『攻殻機動隊』で描かれている脳(およびゴースト)とサイボーグの体の関係性に対して、川人光男氏視点で何か語ってほしいところですが、でも話題はそんなところへは行かないのでしょうね。

 押井守だと、『イノセンス』でハラウェイに語らせている人形と人間の関係(下記)といった話題になるような予感。でも本当は脳とサイボーグの関係を語ってほしいんだけどな。

 人間とロボットは違う。でもその種の信仰は白が黒でないという意味において、人間が機械ではないというレベルの認識にすぎない。
 工業ロボットはともかく、少なくとも愛玩用のアンドロイドやガイノイドは功利主義や実用主義とは無縁の存在だもの。なぜ彼等は人のカタチ…それも人体の理想型を模して作られる必要があるだろうか?人間はなぜこうまでして自分の似姿を作りたがるのかしらね?

◆関連リンク
ヒューマノイドロボット DB : Dynamic Brain ムービー
・東大 立花研 SCI(サイ) NHKスペシャル補遺
 サイボーグ革命 ~脳とマシーンの融合(仮題)~

・番組で紹介される 「脳を活かす」研究会
ERATO 川人学習動態脳プロジェクト
Kawato_bukimi・川人光男 「“ブキミの谷”をめぐってー真贋のはざま」

 人間の姿から遠い造形物に対しては、我々は情動的には何も感じません。それが人間に近づいてくると愛着が湧くのですが、もっと人間に近くなるとブキミに感じるようになり、そこに負の情動が生じる。そして最終的に人間にまで来るとまた好感度が増します。この負の情動を表す凹み部分が“ブキミの谷”です。

・ ロボットは「脳進化」の夢をみるか -川人光男

 (ATR人間情報科学研究所第三研究室長)は「脳を創らなければ、脳を知ることはできない」という観点からロボットの脳を研究しており、本格的な学習能力を備えた日本で一番優秀なロボット『DB』(ダイナミックブレイン)を作った方である(立花隆)。
 例えば学習の結果、ある優れた能力を身につけたロボットがいたとする。その記憶や脳そのもののコピーを他のロボットに移植したら、そのロボットも全く同じ優れた能力を会得するかというと決してそうはならない。なぜなら、最初のロボットの体とロボットがいた環境に特有の能力が獲得されているからである。

・当Blog記事 NHK BS-hi 『サイボーグ革命 人間とロボットの融合』

◆追記 当Blog記事
『立花隆が探るサイボーグの衝撃』感想
立花隆東大ゼミ企画 SCI(サイ)アンケート   組織票求む!!

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コメント

またまたこんばんは^^。

>押井守の駄作『攻殻機動隊』(原作に比べたら超駄作というのが僕の感想(^^;))
神山監督も「ユリイカ」で同じようなことおっしゃってましたね。
実際原作を先に読んでたら映画版が物足りないってのは無理ないと思います。
私は映画から入ったのでどれも満遍なく好きですけど(^^ヾ。

原作は「S.A.C.」の元となった1.5巻が一番好きです。
中でも素子の再登場の台詞には笑っちゃいました(^0^)。まんま「9課のオカン」だもん。

>だって『攻殻機動隊』の原作との相違をみたら、、、、(以下
わはは(^0^)。
以下の続きはそのうちゆっくりお聞きいたしましょう^^。

投稿: shamon | 2006.04.22 20:52

 shamonさん、コメント、ありがとうございます。

>>CPUと記憶と経験がセットでタチコマは成り立つと。

 川人光男と京極夏彦の視点は、それと身体器官&感覚のセットという意味です。つまりいれものと外界を認知するセンサがかわった時、その個体にとっての現実が変容し、脳の認識構造が影響を受けるということ。(あれ、shamonさんも同じこと書いてる??)

 記憶と経験が移植されただけでゴーストが同一のものとして存在しないんじゃないか、という視点です。士郎正宗の原作にもこの視点はあまり導入されていません。まして押井守の駄作『攻殻機動隊』(原作に比べたら超駄作というのが僕の感想(^^;))にはそんな視点は全くありません。『イノセンス』にも。(『攻殻機動隊』に関しては原作至上主義者。SACは別ですが。) (『イノセンス』は映像と音楽のセンスで好きですが。)
(「押井守ロングインタビュー<拡大版>」で同様の視点で語っていたら、ごめんなさい。)

 だから押井守の発言には実は全く期待していません。川人光男と河合隼雄に期待しましょう。(立花隆もサイボーグという新しいテクノロジーを騒いでいるだけで、人間存在の変容みたいなところについては、凡庸な感覚しか持っていないようにみえるのですが、、、。押井守を選んでいるところも凡庸ですね。押井は映画の芸術家としては凄いけど、サイボーグの意識とかそんなものを真剣に考えているように思えないけれど、、、。だって『攻殻機動隊』の原作との相違をみたら、、、、(以下愚痴が続く))

☆放映前にここまで書くと、結果が全然違ったら、超馬鹿。そんときは笑ってやってください。

投稿: BP | 2006.04.22 08:40

BPさん、こんばんは^^。TB感謝です。

「予習になるかな~」なぁんて思いながら、
例の「押井守ロングインタビュー<拡大版>」を今日久々に見直してました。
放映当時は人形のことしか話してない、と思っていましたが、改めて見直すと”体”についてもしっかり語っていましたね。濃い~内容です。

>その記憶や脳そのもののコピーを(中略)
>能力を会得するかというと決してそうはならない。
「タチコマファイル」の中でメカ担当の寺岡さんがほぼ同じことをおっしゃっています(笑)。
CPUと記憶と経験がセットでタチコマは成り立つと。

それにしても番組内では一体どんな会話が交わされるのでしょうね。
心と体は不可分か否か、映像、科学、心理学の第一線で活躍中のお三方の意見がとても楽しみです^^。

投稿: shamon | 2006.04.21 20:32

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