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2006年6月

2006.06.30

■ロボットミュージアムin名古屋 10月オープン

Robot_museum ジャイロウォーク 広報資料(PDF)

「ROBOT MUSEUM in 名古屋」2006年10月上旬OPEN予定
 株式会社アイディーユー(本社:大阪市北区)と株式会社ジャイロウォーク(本社:大阪市西区)は、2006年10月上旬、日本初となるロボットミュージアム「ロボットミュージアムin 名古屋」を、名古屋市中区錦にオープンしますので、お知らせします。 
 この「ロボットミュージアムin 名古屋」は、栄交差点角に位置する昨年12 月までJETRO(日本貿易振興機構)輸入車ショウルームであった株式会社松坂屋所有の建物を改装し、オープンするものです。
 「ロボットミュージアムin 名古屋」は、2階建てで延床面積は788.41 坪(2601.74 ㎡)。館内は、①ロボットのミュージアム「ROBOTHINK(ロボシンク)」、②ロボットの百貨店「ロボット未来デパートメント」、③近未来型・室内空間の演出を提案するインポートインテリアショップ、④自然とロボットの共存空間を再現したカフェレストランの4つのエリアで構成する予定です。
 ミュージアム「ROBOTHINK(ロボシンク)」は入場料制となる予定ですが、全館で年間40万人の動員を見込んでいます。

 これは嬉しいニュース!名古屋のオアシス21のすぐ近くです。
 「ROBOTHINK(ロボシンク)」に、ヤノベケンジの倉庫にひっそりと眠る「ジャイアント・トらやん」を是非、展示してほしいものです。そして一日に数回あの火炎放射を再演。きっと呼び物のひとつとなります。
Mini_cooper_carstoppingtest  あとイギリスのDr.コーリン作 BMWミニクーパーロボット(ムービー)も是非入手してほしい一品。エンジンをブイブイ言わせながら、一日一回栄交差点へ繰り出して、走行中の自動車をがっしりとつかむアトラクションで、40万人と言わず100万人の動員を狙いましょう!

◆関連リンク
・ジャイロウォークのロボットショップ  ロボカフェ(公式HP)

ネットの記事は残念ながらまだ二本。RobotWatchにも取りあげてほしい。
日本初のロボット博物館、10月オープン(MSN毎日)
岩手日報ニュース

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2006.06.29

■『攻殻機動隊SAC SSS』 3D-CG監督 遠藤誠インタビュー

Tachikoma PA works スタジオ紹介 PA works Anime Runner

「量産と作品の底上げを図る為に」
攻殻SSS 3D監督 遠藤 誠

遠藤:たぶん3Dも簡易なものは海外に行きますけれども、攻殻クラスのものは無理だと思いますね。
(略)センスの問題もありますけれども、よほど理解しない限りはあのモデリングは出来ないって云うのがあるんですよ。他作品の3Dと比べてもらえれば一目瞭然だと思うんですけれども、攻殻のタチコマはそれらといっしょかって言われたら、たぶん違う次元にいるんですよ。カメラマップに関しても違う次元にいるんですよね。それはやっぱり育ててきている部分で、基本となるキーワードをまず知っているか知らないかなんですよ。それはたぶん一緒にやらなければ通じない部分。

堀川:原画は短期スケジュールになれば人海戦術になるんですが、3Dのチームは大体1チームどれくらいの人数なんですか?
遠藤:10人くらいかな。
堀川:10人くらいの優秀な3Dチームができれば、90分の長尺で、攻殻クラスの3Dを使用する作品で、どれくらいの生産力を目指されていますか?
遠藤:期間ですか?
堀川:年間生産分数を。90分の劇場何本って言ってもいいのかな。
遠藤:3本かな。

 面白かったところを一部引用しましたが、全体はこの20倍くらいのボリュウムのある読み応えのあるインタビューです。SSSについては、秘密のようで、残念ながらあまり語られていません。
 『攻殻機動隊SAC』のタチコマや兵器、それから自動車のCGは画面を引き締める素晴らしい映像になっていたと思うので、これ、読みたかったインタビューです。オススメ。

 SSSのTV放映ですが、shamonさんに教えてもらったのですが、「STUDIO VOICE」 2006.07号 -アニメを見る方法-によると、「オリジナルのテレビスペシャル」とのこと。
 うーん、どんな番組枠になるんだろう。『ルパン3世』のように日テレの9時台とかかな?それともANIMAXとか? 僕は日テレゴールデンでメジャーな人気を得てほしいと思います。

◆関連リンク
タチコマ スクリーンセーバー 上の写真は私のPCに生息するタチコマくんのCG。マウスでグリグリ廻せていいですよ。

当Blog記事 
攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Solid State Society 
攻殻機動隊 SAC - Solid State Society 映像

◆06.7/2追記
・Perfect TVパーフェクトチョイス160(公式HP)
 (野良犬の塒さん: 『攻殻SSS』9月1日よりPPVで放映経由)
 公開形態がはっきりしました。凄く観たいのだけどこのためにパーフェクトTVに入るわけにもいかないし、、、。あとストーリー情報も追加がありました。

  あらすじ(略)一連の事件を背後で操っている存在が「傀儡廻」と呼ばれる超ウィザード級ハッカーであることが判明する。 そんな中、他のメンバーとは別ルートで事件の追跡をしていたバトーは、偶然にも草薙に再会する。「“Solid State Society“に近づくな」という謎の言葉を口にして去る素子。そして残されたバトーの脳裏にはある疑念が生じる。「傀儡廻」とは素子のことではないのか……。

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■京極夏彦著『邪魅の雫』 06年夏 いよいよ発売!?

 京極夏彦ネットコミュニティさんの京極情報交換掲示板より。

朝日新聞「be EXTRA BOOKS」(一部地域と契約者用の特刷版)に、「邪魅の雫」速報第一弾として「完成!今夏発売!!」との広告

 ついに出版されるようです。講談社のHPでは下記の記載。

京極堂シリーズ最新刊 速報第1弾京極夏彦著『邪魅の雫』完成!「講談社ノベルス」より今夏発売速報第2弾は7月15日発表(06月28日)

 それにしてももったいぶった告知です。7/15発売ではなく、発売日の発表が7/15。なんななだこれ??いまだかつて本の広告でこのようなパターンは見たことがありません。そりゃ、関心が高いのはわかりますが、ここまでするか。
 下記の昨年の一件で、講談社は超慎重に対処しているということでしょうか!??

◆06.8/27追記 ついに発売が決定!!

大極宮 新刊情報(06/8/25)

 京極夏彦 『邪魅の雫』 講談社ノベルス 06.9/26

週刊大極宮 第264号 2006.8.25

◆発売 
いろんな障害を乗り越えて、乗り越えられなかった障害は諦めて(笑)、残った障害はこれから乗り越えようとか考えながら、ようやく発売日が決定したもよう。

講談社トップページ(2006.8/17)

京極堂シリーズ最新刊 速報第4弾
京極夏彦著『邪魅の雫』 9月発売!
初めて京極作品に出会う方にも京極夏彦の世界がよくわかる解説書を書店店頭で差し上げます。(発売時)(08月17日)

◆関連リンク
・当Blog記事 京極夏彦『邪魅の雫』05年9/22発売はない! 講談社の勇み足
邪魅の雫(Amazon)は、予約不可。(6/28現在)
大極宮にも情報はありません。(6/28現在)

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2006.06.25

■黒沢清監督『回路』ハリウッドリメイク "Pulse" 予告篇
  シネマヴェーラ KUROSAWA映画まつり

Kurosawa_pulse
"Pulse"公式HP 予告篇(Yahoo! Movies)
(公式HPのトレーラーは、Activityから観えます。)

 監督のJim Sonzero:ジム・ソンゼロ(?)は初監督作品のようです。全米7/14公開。日本では『パルス』という邦題になるのかな?ネットで調べても公開日は不明。
 予告篇はなかなかいい感じ。黒沢清ホラーの不条理な雰囲気をかなり残しています。難パターンかあるので楽しんで見て下さい。

◆KUROSAWA映画まつり
 シネマヴェーラ | 上映作品リスト 2006/06/03 ~ 2006/06/30

 自ら「絶対に成熟しない」と宣言する、しかし確実に変貌する黒沢清の全貌を、劇場初公開の映像多数とともに4週間にわたりお届けする一大レトロスペクティブ。今回は、ビデオストレートの映画やテレビ用映像も多数用意することができました。多くのレア物映像を是非この機会にご鑑賞ください。

ドレミファ娘の血は騒ぐ』   『アカルイミライ
『もだえ苦しむ活字中毒者 地獄の味噌蔵』 『タイムスリップ』
『よろこびの渦巻』 『胸騒ぎの15才』 『地獄の警備員』 『ワタナベ』
『ココロ、オドル』 『893タクシー』
学校の怪談(4本)』 『勝手にしやがれ!!強奪計画
『勝手にしやがれ!!脱出計画』 『勝手にしやがれ!!黄金計画』
『勝手にしやがれ!!逆転計画』 『勝手にしやがれ!!成金計画』
『勝手にしやがれ!!英雄計画』 『DOOR III』
CURE キュア』 『復讐・運命の訪問者』
『復讐・傷跡』 『修羅の極道 蛇の道
修羅の狼 蜘蛛の瞳』 『ニンゲン合格
『大いなる幻影』 『カリスマ』 『降霊 Kourei
回路』 『ドッペルゲンガー
『楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家』 『風の又三郎』

 既に会期ギリギリのいまさらの情報ですが、、、映画からテレビまで含めたラインアップがすばらしいので載せてみました。31作品はwikiのフィルモグラフィに対してほぼ9割のカバー率。(タイトルの青字は全く個人的に、自分が観た作品。)

 僕のベストは、『CURE キュア』『修羅の極道 蛇の道』『ニンゲン合格』というところでしょうか。とにかく『CURE キュア』は凄かった。それまで黒沢清って、『ドレミファ娘の血は騒ぐの悪い印象を引きずってあまり好きな監督でなかったのですが、『CURE キュア』でびっくりしました。和製ホラーの凄さをみせつけた作品。

 今後の作品として、下記リンクで『叫』というのが挙げられています。最近、少し間隔が開いているので、またどんどん撮って公開してほしいものです。

◆関連リンク
渋谷シネアミューズ いま語るべき映画の作家性 ゲスト黒沢清監督 「来年には『叫』が公開予定」
CINEMA ENCOUNTER SPACE黒沢清監督インタビュー 深夜テレビドラマ作品『もだえ苦しむ活字中毒者 地獄の味噌蔵』と『よろこびの渦巻』に関する話題等
黒沢清(ウィキペディア(Wikipedia))

当Blog記事
黒沢清『アカルイミライ』(2002,UPLINK) 
黒沢清監督 『LOFT(ロフト)』 予告編 
映画情報 黒沢清『死の乙女』 『LOFT』の当初のタイトル。
黒沢清監督『ドッペルゲンガー』(2003)

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2006.06.24

■ダニー・ボイル監督 『サンシャイン:Sunshine』製作中

SunshineSunshine(公式HP)

 『トレインスポッティング』『ザ・ビーチ』『28日後』のダニー・ボイル監督が2007.3月公開予定のSFを製作中。脚本アレックス・ガーランドとは』『ザ・ビーチ』『28日後』でのコンビ。
 『ザ・ビーチ』、なかなか幻想的で好きでした。『28日後』はSFなのに観てないや。ウィルスによるバイオハザードものなんですね。

 『サンシャイン』は、8人の宇宙飛行士が死に掛けている太陽を蘇らせる装置を太陽へと運ぶミッションを描くストーリーらしい。公式HPの予告篇的映像を観ると、その過程で起こるサイコロジカルな人間ドラマのようです。

 公式HPは、Blogと宇宙船のセットとかいろいろとメイキング映像と画像があり、充実してます。ちょっとワクワク。

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2006.06.22

■W杯で日本が優勝!? ロボカップRoboCup ドイツ大会結果

RoboCup 2006 - Bremen / Germany(公式HP 優勝者リスト)

 日本チームは7部門で優勝の好成績。
 他の日本のメディアで、33部門全部の優勝者をリストにして伝えているところはなかったので、草の根メディアとして掲載しようかとも思ったのですが、なんだか複雑なリストなので、挫折しました。皆さん、すみませんが、上記公式HPでご確認下さい。

 明日の朝は、4:00に起きてロボットたちよりどうやら戦跡のふるわないニンゲンチームを応援するため、もう寝なきゃなんないので、そんな暇な作業はやってられません(^^;)。

 しかしこのままいって、あと30年もしたら、12体からなるホンダチームやトヨタチームや、人間よりスピーディに動く本格的なヒューマノイドチームが登場して、日本ではロボカップの方が盛り上がるかも。、、、、洒落にならんな、意地でも頑張れ!ヒューマンチーム(^^;)

チーム大阪が優勝したヒューマノイドリーグ詳細結果(公式HP)

◆06ロボカップのムービーはここにあります。
 YouTube - Broadcast Yourself. RoboCup 2006 - Google Video

◆関連ニュースリンク
RoboCup Humanoid League 2006(ドイツ公式HP) ロボカップサッカー(日本)
NIKKEI NET

 日本のチームが7部門で優勝という健闘を見せた。
 試合は「足付きロボットリーグ」など33の部門で行われ、世界36カ国、400以上のチームが人工知能の研究成果を競った。総合優勝は地元ドイツで、2位は中国、日本は3位に入った。

もう1つのW杯、ロボカップ世界大会でTeam Osakaが3連覇達成 (MYCOMジャーナル)

注目のロボカップサッカー・ヒューマノイドリーグでは、Team Osakaの新型ロボット「VisiON TRYZ(ヴィジオン トライズ)」が総合優勝、世界大会3連覇を達成した。
小型リーグ: CMDragons(米国・Carnegie Mellon大学)
中型リーグ: Brainstormers(ドイツ・Osnabrueck大学)
4足リーグ: NUbots(オーストラリア・Newcastle大学)

ロボットラボラトリー ロボラボ広場(公式ニュースリリース)
W杯で日本が優勝!――ロボットがサッカーを競う“RoboCup”ドイツ大会にて(ascii24)
TEAM Osaka、ロボカップ世界大会3連覇を達成(RobotWatch)
こちらも熱戦の真っ只中--RoboCup 2006世界大会 - (CNET Japan)
京都新聞電子版

ジュニアレスキュー部門で18日、洛星高(京都市北区)の3人のチームが準優勝に輝いた。

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2006.06.20

■デジスタ 淀川テクニック

NHKデジスタ 2006年6月 17日放送 (第260回)
 キュレーター:ヤノベケンジ テーマ:「インスタレーション」

 NHKデジスタで今週のベストセレクションに選ばれた淀川テクニックのご紹介。

ヤノベケンジ
本当に迷ったんですけど、やっぱり「淀テク」の力ですね。あまりにもオリジナル。表現の仕方から表現の場から、環境全てをベースから作り上げてる強さみたいなものがある。彼らが出ていくことによって、たくさんの人の意識が変わると思う。

キリンアートプロジェクト2005

  「野生」を知性と感性で美しくまとめる事が出来る希有な才能である。大阪在住の二人組のユニットは淀川の堤防沿いを自らのスタジオとし、そこの漂着或いは廃棄されたいわばゴミを素材にインスタレーションを作り上げている。一日の殆どを淀川で過ごし、宝物を探すようにゴミを見つけ、仙人に問うようにホームレスに教えを受け、縄文人のように生きるごとくものを作る。(略)(美術作家ヤノベケンジ)

 大阪の淀川のごみで作られた芸術のパワーが素晴らしい。コンセプトアートとしての側面と、作品そのもののイメージがマッチしていて、凄くいい。僕は<黒い魚>も好きでしたが、<フセチャン>が最高!!

 大阪へ行った時は、是非、淀川で本物の作品を観てみたいと思います。イベントとして開催されている<淀川ピクニック>もなんだか楽しそうでいい感じ。
 こうしたアートが各地のゴミに溢れた河川で広がっていったら素晴らしいですね。

◆作品ギャラリー他 リンク
NHKデジスタ ベストセレクション集 ここで淀テクの動画が観えます。
タウンポートアーティストボックス淀川テクニックギャラリー
 フセチャンはここ。
淀川テク日記 ご本人たちのBlog

PS.
 今週は、岡本高幸氏の作品「Xマン:Xman vibration-96」(バイマン)も素晴らしかった。体に96個の万歩計を付けて各部の振動をセンシングし、体に貼り付けたヴァイブレータ(マッサージ用の電気刺激のやつ)でその動きを倍にして各部を振動させる。
 人間の感覚と知覚のアドベンチャーという感じで、是非体感してみたい。こういう未知の体験にいつも焦がれてます。

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■フロリアン・クラール個展
  「ソラリス-セカンド・チャンバー」Solaris

S o l a r i s

フロリアン・クラール「ソラリス-セカンド・チャンバー」
6つの主題によるチャンバーオペラより~情景その2
会期 :2006年6月16日(金)~2006年7月14日(土)
会場 :ヴァイスフェルト(レントゲンヴェルケ)
住所 :東京都港区六本木6-8-14 コンプレックス北館3F
tel / fax :03-3475-0166
ホームページ:http://www.roentgenwerke.com

<展覧会概要>
フロリアン・クラールは、1968年ドイツに生まれ、94年にシュトゥットガルト国立芸術大学大学院を卒業後、武蔵野美術大学の研究員として来日。一時渡米し、数年間メディアアートと彫刻を教えた後再来日。現在は神奈川県にアトリエを構えて活動をしています。
91年以降国内外で数多くの展覧会に参加し、また多数のパブリックアートも手がけてきました。
数学や音楽を制作の根幹に置くクラールは、幾何学的なパターンで構築される彫刻作品で知られ、その技術や思想は、常に注目を集めています。
今回ヴァイスフェルトでは、2002年以来の、久々の個展を開催致します。
展覧会のタイトルである「ソラリス:セカンド・チャンバー」はスタニスワフ・レムのSF小説「ソラリス」にインスピレーションを得て、その概念を導入した作品で、2001年に福岡の三菱地所アルティアムで開催された「'Solaris' a chamberopera」の中で展開されたインスタレーション作品の一部をリメイクしたものです。
自己に眠る記憶や想像といった、無意識が引き起こす、夢想の現実。事象と心象の相互作用。物質と非物質の融合。浮遊する感覚は、内と外の境界線を超越し、規則性を持つ混乱へ、自己の中核へと導かれ…クラールは、美しい独自の公式と、時間を経て変化し続ける彼自身の記憶とに従って、システムを作るようにその世界観を作り出します。暗闇となったギャラリーの空間には、小さな街灯の灯る人工都市が出現します。リズミカルな灯りが照らす、無限のループは、我々に遠い未来の記憶を沸き起こすかのようです。

展覧会初日の6月16日(金)午後7時よりアーティストを囲みましてのオープニングパーティを開催致します。ご多忙とは存じますが、万障お繰り合わせの上、是非ともの御来廊を心よりお待ち申し上げます。

 先ごろ亡くなった巨星スタニスワフ・レム(当Blog関連記事)の『ソラリスの陽のもとに』にインスパイアされた美術展。上記の告知は、mixiのスタニスワフ・レムのコミュニティからの転載(告知された画廊の関係者の方の許可を得て転載)。
 画廊ヴァイスフェルト(レントゲンヴェルケ)の公式HPで宇宙ステーションのエアドックらしき、素晴らしい雰囲気の画像が観えます。

 『ソラリス』と言えば、人間に不可知な存在としての異星生命体を描いたSFなわけで、そのレムの意図がどのように美術作品として昇華されているかが、大きな興味をひきます。

 今、ちょうどレムの『高い城・文学エッセイ』を読んでいるところなのですが、レムの先鋭的な言説に溢れていて素晴らしい。その中のエッセイ(というより評論)の幾つかで触れられているのが、異星生物とのコンタクトについて。
 「メタ・ファンタジア-あるいは未だ見ぬSFのかたち」「H・G・ウェルズ『宇宙戦争』論」、「A&B・ストルガツキー『ストーカー』論」という三本の中の記述で、『ソラリス』を描く時にレムがイマジネーションしていた思弁の一端に触れられる。異質な知的生命の意識へと想いをはせたレムの思索にこの美術展の作品がどういうアプローチで迫っているのか、非常に興味深い。
 遠方で観に行けないので(いつもこれで、全く歯がゆい(^^;))、2001年三菱地所アルティアムで開催された「'Solaris' a chamberopera」について、情報検索してみました。

・'Solaris' a chamberopera 12/08/2001
 フローリアン・クラール個展 -ソラリス-6つのパートからなる室内歌劇
 solaris a chamberopera in 6 parts by Florian Claar
 November 23- December 16, 2001@三菱地所アルティアム

電脳猫屋敷ホームさんの 音楽日記

(略)インスタレーション作品はもちろん素晴らしいものだった。6つの部屋が繋がっている一番奥は、立体物(映画の方の「ソラリス」のラストシーンをどうしても思い浮かべてしまうような)へ、計算されつくしたCGアニメーションを投影した作品だった。全体を眺めていると、アニメーションはとてもゆっくりとした変化として見える。それをしばらく眺め、前の部屋へ移動した。一番奥の部屋との間には小さな覗き窓がある。その覗き窓から見るCGアニメーションは、非常なスピード感をもって変化していた。(略)

◆関連リンク その他Florianclaarフロリアン・クラール氏関連
 SFチックなイメージの作品を作られているようです。これ、観てもやはりワクワク。
Florian Claar - Germany(韓国での展示会。右写真)
金沢21世紀美術館”
 第1回:“アリナのためのクランクフェルト・ナンバー3”(フローリアン・クラール)の巻

Florian CLAAR フローリアン・クラール

1991 ギャラリー・キンター、ゲラットシュテテン/ドイツ
1998 INAXギャラリー、東京
2000 "Ferelich und sehr langsam"、レントゲンクンストラウム、東京
2001 "Sinfonia Antarctica and two other movements"、レントゲンクンスト ラウム、東京
    「ジェネレーション」、レントゲンクンストラウム、東京
    「ソラリス」、三菱地所アルティアム、福岡

TAB イベント ヴァイスフェルト-レントゲンヴェルケの過去イベントのリスト

スタニスワフ・レム 『ソラリス』(Amazon)
『高い城・文学エッセイ』(Amazon)

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2006.06.17

■2006年アヌシー国際アニメーションフェスティバル
  受賞作 と 歴代短編アニメベスト100

2006 PRIZE WINNERS 受賞作とその作品内容リンク。
 自分で言うのもなんですが、労作。根気が要る作業でした(^^;)。
 (リンクは、アヌシー公式サイトと、※の部分はアヌシー以外へのリンク)

Feature films
>> The Cristal for best feature  Renaissance  Christian VOLCKMAN 監督
 ※予告篇他。未来都市の造形が素晴らしいノワールフィルム。オススメ。

Short films
>> The Annecy Cristal &  TPS Cinceculte Award for a short film
  Histoire tragique avec fin heureuse Regina PESSOA 監督
  ※ムービー全編が観えます
>> Special distinction  Rabbit  Run WRAKE 監督
   ※スチル多数
>> Junior Jury Award for a short film  One D  Michael GRIMSHAW 監督
>> Audience award, FIPRESCI award &  Jury's special award
  Dreams and Desires - Family Ties Joanna QUINN 監督
>> Jean-Luc Xiberras award for a first film  Delivery  Till NOWAK 監督
 ※予告篇とスチル、メイキング
>> Unicef award  Cherno na byalo  Andrey TSVETKOV 監督

TV series
>>The Cristal for best TV production
  Pocoyo "A Little Something Between Friends"
  David CANTOLLA, Guillermo GARCIA 監督
>>Special award for a TV series   Zombie Hotel "First Day"
  Luc VINCIGUERRA 監督

TV specials
>> TV special award  Petit Wang  Henri HEIDSIECK 監督

Educational, scientific or industrial films
>> Educationnal, scientific or industrial film award
  The Birds & The Bees - A Secret You Shouldn't Kee
  Young Jin KWAK, Young Beom KIM 監督

Advertising films
>> Advertising or promotional film award
  Médecins sans frontières "Human Ball"  Andreas HASLE 監督
  ※エイズ撲滅のCM。全編観えますが、なかなかショッキング。

Music video
>> Award for best music video  Thomas Fersen "Hyacinthe"
  Sébastien COSSET, Joann SFAR 監督

Graduation films
>> Special distinction  Abigail  Tony COMLEY 監督
>> Junior Jury Award for a graduation film
  Ego  Louis BLAISE, Thomas LAGACHE, Bastien ROGER 監督
>> Award for best school or graduation film
  Astronauts Matthew WALKER 監督  ※ムービー全編
>> Jury's special award for a graduation film
  Walking in the Rainy Day   Hyun-myung CHOI 監督

Series for Internet
>> Netsurfers award  Unlucky in Love  Bernard DERRIMAN 監督

Annecy 2006 - Award winners - 100 films

 今年、アヌシーで30人のスペシャリストの投票で選ばれた歴代100本。
 このサイトでとりあげた監督のもの、日本、チェコ関連を抜粋。数字はたぶん順位です。シュヴァンクマイエルは「対話の可能性」が3位にランクイン!

• 3 : Moznosti dialogu, Jan SVANKMAJER, 1982, CZ
• 19 : Street of Crocodiles (Ulica krokodyli),
    Timothy & Stephen QUAY, 1986, GB
• 21 : Le Petit Soldat, Paul GRIMAULT, 1947, FR
• 25 : Ruka, Jiri TRNKA, 1965, CZ
• 43 : Vincent, Tim BURTON, 1982, US
• 45 : Dojoji, Kihachiro KAWAMOTO, 1976, JP
• 58 : Jumping, Osamu TEZUKA, 1984, JP
• 68 : Repete, Michaela PAVLATOVA, 1995, CZ
• 70 : Atama Yama, Koji YAMAMURA, 2002, JP
• 83 : Lev a pisnicka, Bretislav POJAR, 1959, CZ

◆関連リンク
animeanime news アヌシー・クリスタル賞に仏「Renaissance」など
animeanime news アヌシーが選ぶ 短編アニメベスト100

 こうした欧米の作品が中心となるなかで、日本からは4作品が選ばれている。川本喜八郎『道成寺』、手塚治虫は『ジャンピング』、『おんぼろフイルム』の2作品、それに選出作品の中では最も新しい作品となった山村浩二の『頭山』である。

・アニドウ 会長日記: アヌシーですとシャク

ちょっと前になるけれど、アヌシーの事務局からメールが来た。なんでもこれまでのアニメーションのベスト100を選出するので、投票しますか、という問い合わせだった。

EBSの性教育アニメ、アヌシー国際フェスティバルで受賞

(株)キャラクタープランとEBSが制作した性教育アニメーション『子供たちが住む城』(The Birds & The Bees - A Secret You Shouldn\'t Keep)が2006年アヌシー国際アニメーションフェスティバルの教育部門で賞を受賞した。

・当Blog記事 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2006 候補作

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2006.06.15

■原將人『父と子の長い旅』

原 将人『父と子の長い旅』(Amazon)

 映画と音楽に自由を求めて家庭を捨てた父と、いまは別々に暮らす中学3年生になった息子が辿った夏の旅。 その二人の心の交流と信頼の回復を描く感動のオフロード・ノンフィクション。映画「百代の過客」ができるまでの記録。

 原監督のインディーズドキュメンタリーフィルム『百代の過客』の制作日記というか、息子「まるじゅ」くんとの芭蕉『奥の細道』をたどる旅日記。
 「伝説の自主映画監督」ゆえ、その作品は手軽に観られる状況ではない。僕のような『20世紀ノスタルジア』で原将人を知ったファンは、新作も観えないし、欲求不満がつのるつのる。『百代の過客』も5万円ほどでビデオは出ているらしいのであるが、、、。しかたなく本やCDを購入するわけである。

 でもこの本、正解。
 原監督の映画への視線、人となり、そして『20世紀ノスタルジー』の原型である『夢の彼方の旅』の構想についても語られる。

 『夢の彼方の旅』は、事故で死んでしまった男の子が残した膨大なテープを、好きだった女の子が、カメラで再生して見ながら旅をする話である。

 この父と子の夏休みの旅の中で、『百代の過客』が撮られ、そして次の初商業映画の企画が立ち上がってくる。『20世紀』の「遠山杏」のカメラワークは、この旅でまるじゅが撮ったDVカメラの映像が参考にされている。そしてまるじゅの感性の一部がきっと「片岡徹」へ移植されている。

 「うん、だから、俳句っていうのが映像的だから、すごく人気があったんじゃないの。今のコンパクトカメラだよ。今の人たちがカメラを持って楽しむように、俳句を楽しんでたんじゃないの。江戸の人たちは。」P140原監督のコメント

 徹底して映像作家である原將人氏のこんな分析がここちいい。

◆関連リンク
山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー
 YIDFF 貸出作品リスト  百代の過客
   The Eternal Traveller
   1995/16mm/219分/英語字幕あり/山形県内貸出
   (県外上映についてはお問い合せください)
講演講師: 原 將人 講師紹介なら講演依頼.com
・本書に登場する「まるじゅ」こと原丸珠氏は、その後、下記のような映画の製作をされていました。
 日本心中 針生一郎・日本を丸ごと抱え込んでしまった男 (公式HP)
 スタッフ詳細 ポスター
   制作・原 丸珠(はら まるじゅ)
   1978年東京生まれ。10代より、作曲などの音楽活動を開始する。
   12才の時、父 原将人監督の「百代の過客」に出演し、親子共演を
   果たす。近年は音楽活動と共に、映画制作にも携わる。

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2006.06.14

■ハイビジョンレポート 蛍ナイトショット

0606hotaru
 うちから車で五分の小川のほとりに蛍が生息していると聞き、さっそく行ってきました。本当にいました(^^;)。やっぱりこの辺、田舎なんだ、とちょっとショックだけど、手頃にホタルの風情を楽しめて実に嬉しい。

 写真は、HDR-HC1による赤外線写真。このハイビジョンハンディカムには、SONY得意のナイトショットという機能があって、暗闇のハイビジョンムービーが撮影できます。
 今までナイトショットって何撮るんだ??と品行方正な私には謎だったのですが、やっと活躍の場を見出しました。実にくっきりと夜間の生態を記録に残せます。クリックすると、拡大できるので、光っている様子も楽しんでもらえるかと思います。
 
 子供たちは、ホタルが手にとまるので、とにかくそれで喜んでました。いったん飛んで行っても、また舞い戻ってくるし、あげくには額にまで落ち着くし、、、人に警戒心のない純朴なほたるたちです(^^;)。下は娘の手で光っているホタル。ムービーではこの後、見事に光りながら飛び立っています。

 それにしても、ホタルの光って、電気の光に近い感触だけど、エジソンが電球を発明する前の人類って、この光をどう受けとめていたのでしょうね。きっと我々が感じるより、ずっと貴重で美しいものと捉えていたのでしょう。しばし空想。

◆関連リンク どうやって光るのか、ちょっと調べてみました。
ゲンジボタルの発光現象の仕組みをとらえる(理研)

 0606hotaru02ホタルの発光に関わる酵素(タンパク質)「ルシフェラーゼ」をはじめとする生物発光に関与する物質はすでに知られていましたが、今回、大型放射光施設(SPring-8)の理研構造生物学ビームラインI(BL45XU)と理研構造生物学ビームラインII(BL44B2)を用いて、ルシフェラーゼの立体構造を解明し、さらに発光色を決定しているメカニズムを明らかにしました。(略)
 ゲンジボタルのルシフェラーゼの遺伝子を大腸菌に組み込み、大量に作らせるという遺伝子工学の手法を使いました。大腸菌に作らせたルシフェラーゼを高純度に精製したところ、非常に良好な結晶が得られました。

 1960年には、精密測定により、化学反応によって得られたエネルギーが発光のエネルギーに使われる変換効率(量子収率)は約9割であることが明らかにされました。この効率は、現在知られている発光システムの中でも最高の効率といえます。今回明らかになった立体構造情報から、「なぜホタルの発光反応がこのように変換効率が良いのか?」ということがさらに明らかになれば、この一連の研究から省エネ型バイオナノマシンの開発などへの応用が期待できます。
 (略)さらに研究が進み、青色発光するルシフェラーゼを作ることができれば、光の3原色である赤、緑、青がそろうことになり、青色発光ダイオードが産業界に革命をもたらしたように、生物発光を利用したバイオイメージング等の分野でさらに応用が拡がることが期待できます。

 東京ドーム30ケ分の敷地で超強力なX線を発生できるSPring8という大型放射光施設の成果として発表されています。
 ルシフェラーゼという物質の化け学的反応による発光現象なのですね。で、最近、理研でその結晶の精製にも成功したということのようです。この化学発光の三原色を用いて、今後、映像装置としての探求も進むと面白いですね。ホタルの夢幻の光を使った幻想映画プロジェクタ。光の質が違うことで、映写された映像自体が幻想的な映画の誕生を見てみたくなりました。

 「バイオイメージング」という言葉も初めて知ったので、さらに以下探索。そうか生物の可視化技術のことなんだ。
日本バイオイメージング学会
蛍光プローブを用いたバイオイメージング 第1回

 電極により細胞の局所でしか測定できなかったイオン濃度変化が、蛍光顕微鏡とカメラを組み合わせたイメージングシステムにより多次元的に捉えることができるようになり、数多くの新生物現象の発見に繋がりました。

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2006.06.13

■レイモンド・カーヴァー『頼むから静かにしてくれ Ⅱ』

Raymondcarverrose01
 デビッド・リンチ監督の『ブルー・ベルベット』の世界を想いだしてみてほしい。アメリカのサバービアに噴き出てくる人間の業。美しい芝生の庭を映すカメラ。郊外の美しい光景が、知らないうちにカメラのクローズアップで切断された耳の映像に変わっていく。
 クローズアップであの耳が映らないで、もしかして耳があるのか、、、というところからカメラが先へは行かないのがレイモンド・カーヴァーの作品だと思う。

 そして、そこから先が読者の想像にゆだねられるため、逆にかえって凄いイメージを予感させる。そこがある意味、リンチを超えているところかもしれない。一番怖いのは、人の想像力。瑣末な事実だけど、カーヴァーが製材所に勤めていたというところも当然のように『ツイン・ピークス』の世界を想起させる。

 村上春樹はカーヴァーのタイトルの付け方にこだわって、訳者あとがきを書いているのだけれど、どうやら「変てこなセンス」とひとくくりにまとめている感じ。「ジェリーとモリーとサム」とか「他人の身になってみること」等々。でも、小説の内容とほとんど関係のないこんなタイトルを付けることで、やっと作品と拮抗していたカーヴァーの感性を想像すると、闇が垣間みえる。

 例えば想像してほしい。
 ある昔の知人が精神的にまいって企業を退職。しばらく話もしていなかったのに夜、重い電話が突然自分にかかってくる。切実に語られ、そして飲むことを約束して電車に乗る。その電車の中で読んでいる本が『頼むから静かにしてくれ Ⅱ』というシチュエーション。そんな現実から遊離したような気分で読むレイモンド・カーヴァー。そうすると何だかこのタイトルの奇妙さが実にしっくりくる。このタイトルでなくてはいけなかったカーヴァーの精神を想う。
 人生のそこかしこに転がる闇。これをさりげなく、軽く当たり前の生活のすぐ近くのものとして描いているカーヴァーの筆致はやはり凄い。

◆関連リンク
サバービアの憂鬱 第13章 中流の生活を見つめるミニマリズムの作家たち
・当Blog記事 レイモンド・カーヴァー:Raymond Carver ファースト・インプレッション

☆写真は、近所のバラ園で撮ったイギリスの薔薇「レイモンド・カーヴァー」。育苗家がカーヴァーのファンだったと思うけれど、この赤はカーヴァーには似合わない。もっと薄い色の花がふさわしいように思う。

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2006.06.12

■ガンダム展「GUNDAM 来たるべき未来のために」@高浜市
  GUNDAM GENERATING FUTURES

ガンダム展(公式HP)

「GUNDAM 来たるべき未来のために 高浜特別展」は、6月10日9時より、高浜市やきものの里かわら美術館にて開催!(6/10-7/23)
 2005年夏、大阪天保山を皮切りに、東京、仙台にて注目を集めつづける展覧会。「GUNDAM 来たるべき未来のために」が、[高浜特別展]として愛知県高浜市で開催されることになりました。
 話題の「リアルサイズ コアファイター」をはじめ、気鋭のアーティストたちによる熱のこもった作品群が「From GUNDAM」をキーワードに再構成され、これまでとは違う「ガンダム展」をご覧いただけます。

 貞本義行氏が住んでいるという縁なのか、大阪、東京、仙台に続き、愛知県高浜市で開催。なんか大阪、東京、仙台、高浜って、街の大きさにずいぶん高低差がある(^^;)。
 高浜って、下記リンクにもある「貞本義行の仕事展」をはじめ、アニメに重点政策をとっているのでしょうか、、、?? 
 以前は近くに住んでいたので、かわら美術館へはよく行ってましたが、ひさしぶりに行ってみようかな。リアルサイズコアファイターも観たいけど、巨大セイラ・マスもやはり『ガンダム』世代としては話の種に見たいものです。コンセプトを作者の西尾康之氏が下記のように書いています。この気持ち悪さが作品にも出ているようですね。写真は→ここ

 ガンダムの作中に流れる理不尽な力。それを強調し、さらには克服しようという自己内実験を試みます。私の歴史を振り返ると、心のダメージを克服する最短最強のアイテムは「リビドー」の活用のようです。機動戦士ガンダム作中にその活用ポイントを見渡すと、もっとも象徴的且つリビドー的なのがセイラ・マス。

◆関連リンク
新世紀エヴァンゲリオンのクリエーター 貞本義行の仕事展
コアファイター 1/1 メイキングレポート
ガンダム展 更新情報&制作日記[blog version]
 : 篠山紀信&大河原邦男、コアファイターに出会う

「GUNDAM」アート展 最大の彫像「crash セイラ・マス」作者 西尾康之氏に聞く
MSN-Mainichi INTERACTIVE ガンダム展:
 原寸大コアファイター、巨大セイラ像登場 東京・上野の森
写真多数
Exciteエキサイト:アニメ ガンダム展リポート

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2006.06.11

■田草川 弘『黒澤明vs.ハリウッド
 『トラ・トラ・トラ!(虎 虎 虎)』その謎のすべて』 

Kurosawa_vs_hollywood_2 文藝春秋社 自著を語る 田草川弘×野上照代対談 (公式HP)
田草川 弘『黒澤明vs.ハリウッド―『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて』(Amazon)

◆注意!
 この本を読もうと思っている黒澤ファンは、本のあとがきと上記リンクの著者と野上氏の対談を先に読まない方がよいです。著者があとがきに仕掛けた素晴らしいエッセンスを体験できなくなります。

◆総論
 映画のメイキング本が好きで、中でも黒沢明の現場が知りたくて関連本は20冊近く読んでいると思う。それらいくつもの本でミステリアスに語られていた『トラ・トラ・トラ!』の黒澤明監督降板。この本はその38年前(1968年12月)の謎に迫った一冊。黒澤ファンとしては、その真相/深層を切実に知りたいと思っていたけれど、既に本人も亡くなり真相は既に藪の中と思っていただけに出版に驚くとともに、大いに期待して読んだ。

 読了、結果は素晴らしいの一言。いままで読んだ黒澤ドキュメント本の中でもベスト1ではないだろうか(上記リンクの対談で、黒澤の盟友 野上照代氏も絶賛されている)。黒澤の映画づくりの現場のルポとして、そして問題の降板の謎について迫真のドキュメントとなっている。

 謎の解明の深度と多面的分析の素晴らしい完成度。日本国内では情報を得ることができず、アメリカへ資料探索と関係者インタビューに赴いた著者の行動力と、センセーショナリズムに傾かない真剣な筆致がとてもいい。多数の関係者の気持ちを尊重しながら、客観的に丁寧に描いた一級のルポルタージュになっている。

◆黒澤版『虎 虎 虎』
 本書はまずロサンゼルスのAMPAS(映画芸術科学アカデミー) マーガレット・へリック図書館のエルモ・ウィリアムズコレクションで発見された黒澤と小国英雄、菊島隆三による脚本第一稿(準備稿)を紐解いて、読者に幻の黒澤版『虎 虎 虎』の映像イメージを提示する。シナリオの一部採録と田草川氏の解説により、脳内投影された黒澤版は圧巻である。

 『虎 虎 虎』は「誤解の積み重ねによる、能力とエネルギーの浪費の記録」であり、運命的な「悲劇」である、と黒澤監督はつねづね語っていた。(略)
 「おそろしい運命が待ち構えている。そのことを知って、避けよう避けようと懸命に努力する。それなのに、かえってその運命に引き寄せられてしまう。これだけはやるまいと苦労していた人間が結局その最も恐れていたことを自分でやってしまう。」 P23

 戦争の本質をまるごと描こうとした黒澤のコンセプトがイメージとして立ち上がる。
 どこかに悪役がいたからという単純な図式ではない、戦争へ至る人間たちの怪異なメカニズム。その全体像が提示される素晴らしい映画になっていたような印象である。
 ずっと黒澤が撮っていたらどんな映画になっただろうという幻を想い描いていたファンには、この部分だけでも、第一級の贈り物になっている。
 具体的には、山本五十六の人物像に関する黒澤の解釈と描写が面白い。そしてファーストシーンとして構想された山本の長官としての新任式「登舷礼」の演出プラン。音と映像の黒澤マジックがシナリオと解説で、読者に素晴らしいイメージを伝えている。

 巨大で無気味な圧迫感、その運命から逃れられない人間、それを天から俯瞰する目。具体的映像で表現できるはずもなく、スクリーンには映っていない何か恐ろしいものを、観客は想像することになる。「(観客が)想像したものよりいいものを撮るのは、僕は不可能ではないかと思うのです」という黒澤の言葉がある。自分の撮る映像は凄い。そしてそれを超える映像は、自分が観客の脳裏に想像させてみせる、という強烈な自信の表れだ。P109

◆降板
 そして謎の真相。ここについては多面的な見方がされており、いくつかの複合的偶発的な要因が大事を引き起こす過程が生々しくルポされている。登場人物は、20世紀フォックス社長のダリル・ザナック、プロデューサー エルモ・ウィリアムズ。黒澤プロ青柳哲郎氏等々。
 今まで読んだいろいろな本で述べられていたことが、全てある視点からみたら原因として正しかったようにみえる。そうしたいろいろな要因が複合的に「降板」という一点に収束していったということである。ただ上記対談で田草川氏が要約して語っている。

 原因は配役にあった。素人俳優の起用というのは、現場からみたらたいへん危険なことで、三船敏郎さんもこれを批判されていました。

 田草川氏は多面的な原因ではあるが、特にキーとなったのは、黒澤がリアリティにこだわり戦略としてとった主要人物への海兵出身素人俳優(「社会人俳優」)の起用だと分析する。それにより撮影が順調に行かなかったことと、東宝の黒澤組を離れた慣れぬスタッフとの京都太秦撮影所での気苦労、そして日米の映画の撮り方の文化的ギャップとそれへの認識不足と黒澤への伝達のディスコミュニケーション、、、これらによる現場と黒澤の混乱が真相だったようだ。
 現場での黒澤の奇行も描かれているが、これがプレッシャー故だったのか、いつもそうしたことは程度の差こそあれあったことなのか(他のドキュメント本でも出てくるが、この行動はかなりのもの。通常の黒澤組スタッフからはここまで露骨な描写はソフトにされて出てきていなかったのか)、これはよくわからない。

※ここで僕は事件を「降板」という表現で書いた。田草川氏は本書で「解任」という表現をしているが、P298とP302のエルモ・ウィリアムズの発言と書簡を読むと、アメリカ的契約社会のドライな「解任」という表現は適切でないと思う。エルモが配慮しつつ語ったことは、「何より大切なのはあなた(黒澤)の健康である。だからこそ、あなたには東京に帰り、十分休養していただきたいのです」というもの。「更迭」という表現もあるが、この時のエルモの心情はドライな「解任」ではなく、辞任を促したという感じなので「降板」という表現としました。

◆もうひとりの主役 エルモ・ウィリアムズ
 この本で、著者が黒澤以外で非常に丁寧な描写をしているのが、プロデューサのエルモ・ウィリアムズ。むしろ読後の印象は、このエルモの映画への粉骨砕身がテーマだったのではないかとも思える。
 アメリカの映画プロデューサーの仕事のリアルな中味を知りたいならば、このドキュメントはその理想形を見せてくれるかも知れない。それにしても残念なのは、ダリル・ザナックとは映画という共通言語で心を通わせていた黒澤が、もっとも身近で黒澤作品を愛し、人一倍『虎 虎 虎』実現のため、苦労していたエルモを理解していなかったこと。

 どこでボタンが掛け違ったのか、そこは書かれていないが、この二人に良いコミュニケーションがあったら、われわれはもう一本の黒澤作品を観ることができていたはずで、残念でならない。
 歴史にもしもはないが、ハリウッドでの成功があったとしたら、その後の黒澤フィルモグラフィは全く違ったものになっていただろう。ファンなら読後、ため息とともに、そんなパラレルワールドを空想し、黒澤究極映像をイメージしてしまうだろう。残念。

◆関連リンク
・ジャーナリスト 田草川 弘氏の本(Amazon)
Tora_tora_tora
Tora! Tora! Tora! TRAILERS 『トラ!トラ!トラ!』予告篇
James Elmo Williams Web Site(公式HP) 
Elmo Williams - Filmography - Movies - New York Times
EI > Interviews > Elmo Williams
 ここにはエルモによる黒澤降板のコメントがあるが、本書のニュアンスとは随分異なっている。
AMPAS(映画芸術科学アカデミー) (日本サイト) 
Special Collections Manuscripts - Margaret Herrick Library - Academy of Motion Picture Arts and Sciences Elmo Williams Collection
 ここへ行けば、準備稿が読めるようです。この本が当たって、どこかの出版社が著作権関係を整理して、是非準備稿または黒澤版撮影台本を刊行してほしいものです。黒澤生誕百年の2010年に実現されることをファンとして期待したいものです。

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2006.06.10

■もうひとつのドイツワールドカップ
  ロボカップサッカー RoboCup Humanoid League 2006

Robocupvisiontryz(Team Osaka VisiON)
RoboCup Humanoid League 2006(ドイツ公式HP) ロボカップサッカー(日本)
 各チーム紹介(スペックと紹介ムービー) 日程
 2005年のビデオ他 Team OSAKAの優勝のムービー(相手はドイツのNimbRo)

 いよいよワールドカップがスタートしてワクワクしてきますが、究極映像研ではドイツで同時に開催されるロボカップヒューマノイドリーグを紹介。試合は6/12~6/18の日程です。
 昨年に続き、チーム大阪のVisiONが優勝(三連覇)するか、楽しみです。下の関連リンクのムービーを観ると、昨年よりさらにスピーディな動きをしていて、期待できます。今年の開催国ドイツのNimbRo (Univ. of Freiburg)との勝負が見ものです。TV中継はないかなー。

★試合結果はこちらで → Google News検索 ロボカップ(国内) RoboCup(海外)

◆関連リンク
Team Osaka :: 産学連携の協同開発グループ
 ギャラリーにシュートとゴールキーパーのムービー
Team OSAKA、新型ロボット「VisiON TRYZ」を発表
 ~ロボカップ2006ブレーメンに出場
(RobotWatch) 動画有
ヴイストン株式会社 Vstone Co.,Ltd.
高橋敏也の ROBOT.TV: 【第35話】
 “ロボカップジャパンオープン2006北九州”リポート(前編)

ロボカップの本(Amazon)

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2006.06.09

■新刊メモ エリック・ラーソン『悪魔と博覧会』
  サミュエル・R. ディレイニー他『ベータ2のバラッド』

エリック ラーソン『悪魔と博覧会』 (文藝春秋公式ページ)

 超大国アメリカの出発点を画した壮麗な博覧会。その陰に、女性を解剖し殺す、美男の医師が潜んでいた。1人の刑事が足跡を追い、ついにその仮面を剥ぐ-。世界博覧会の栄光と異様な犯罪の対照を描く、重量級ノンフィクション。

 "The Devil in the White City"の邦訳。
 19世紀末の万博が開催されたシカゴを舞台にしたシリアルキラーのノンフィクション。表紙の写真とこの紹介の文章にノワールが充満しています。

ディレイニー他『ベータ2のバラッド』 (国書刊行会公式ページ)

SFに革命をもたらした<ニュー・ウェーヴSF>の知られざる中篇作を若島正選で集成。サミュエル・R・ディレイニーの幻の中篇「ベータ2のバラッド」、ハーラン・エリスンの代表作「プリティ・マギー・マネーアイズ」他、キース・ロバーツ「降誕祭前夜」、バリントン・J・ベイリー「四色問題」、リチャード・カウパー「ハートフォード手稿」の全5篇、プラス、ボーナストラックとしてH・G・ウェルズの中篇も収録!

 青山ブックセンター イベント情報

「翻訳SFアンソロジーの愉しみ」若島正さんץ大森望さんトークショー
■2006年6月11日(日)17:00~18:30(16:30開場)
「もしこんなテーマのアンソロジーがあったら・・・?」お二人がテーマに合わせて選ぶ、絶対出版不可能(?)な架空アンソロジー・リストも当日発表!お楽しみに!

 あ、これ出てたんだ。さっきAmazonで知りました。
 ディレイニー、エリスン、ロバーツ、ベイリーという名前が並んでいるだけで買ってしまいます。山形浩生氏のレビュウによれば、表題作が愚作らしいですが、、、。幻の作品だったのに。あ、殊能将之氏は「傑作でもなんでもないし、ディレイニーの諸作のなかでもとりたててとりあげるべき作品ではないが、楽しく読めました」と書いてますね。
 青山ブックセンターのイベントは、面白そうですね。あさっての開催。

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2006.06.07

■カリ城パロディ と ポール・グリモー監督 『王と鳥』
  と「スーパーマン」vs照樹務「泥棒は平和を愛す」

Lupin3 YouTube - Lupin III, fan made movie trailer

This is a live action pho-movie trailer some freinds and I made. Based on the miyazaki film "Count of Cagliostro", its even got those kickass ninjas

 カリオストロの城のパロディらしいのだが、、、、。
 どうせならBGMはずっとルパン三世の大野でやってほしかった。
 カリオストロ伯爵と影には笑いましたが、全体的には、いまいち。

ポール・グリモー監督 『王と鳥』』(『やぶにらみの暴君』改)公式サイト 予告篇

 これもカリ城のパロディ、、、、(^^;)ではなくって、宮崎駿がインスパイアされた本家本元。城のデザインとか、からくりとか、カリ城好きにはたまりません。
 地下の住人とかは『未来少年コナン』も想い出させます。この素晴らしい映画が劇場で観られるとは、嬉しいです。7/29公開。音楽も素敵です。

ポール・グリモー作品 (Amazon)

Lupin3_vs_supermanSUPERMAN & LUPIN THE THIRD
 フライシャーの「スーパーマン」と、照樹務の「泥棒は平和を愛す(さらば愛しきルパンよ)」のロボットを比較した映像がYouTubeで観えます。
 一度、ちゃんと比較して観たかったので、嬉しいムービー。

◆関連リンク
照樹務「ルパンは時代にとり残された・・」
宮崎駿監督によるルパン三世の復活案

 「ただ、もう一本、劇場用をやるっていたら、ロボット兵(ラムダ)の話を1時間40分かけて壮絶にやりたいと思うんですよね。あれは、TV1本でおさまるような話じゃないから。あれが100匹、東京の中に逃げちゃったとか・・いう話にして、ホントに立ち向かわなければいけないってことにルパンが追い込まれていく物語にしたら・・ちょっと怖ろしい話になるんですけどね。(略)」

照樹務「さらば愛しきルパン」 「死の翼アルバトロス」(Amazon)
・ロボット兵 オメガに似たレスキューロボット「Hibiscus」
Superman: The Mechanical Monsters(Google Video)

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2006.06.06

■新刊メモ 北村 雄一
『深海生物ファイル―あなたの知らない暗黒世界の住人たち』

『深海生物ファイル―あなたの知らない暗黒世界の住人たち』
北村雄一氏のホームページ ヒリヒリ home.hilihili 深海ページ

 他では絶対に見られない貴重な写真、精緻なイラストを計300点以上収録!登場生物総勢約200種!深海ってどんなとこ?海の構造を図解で説明。
 調査船が捕らえた決定的瞬間やレアな標本写真がたっぷり。生物の不思議な生態をリアルなイラストと文章で解説。

 たまたま本屋でみかけた05.11月刊行の図鑑。見たこともない深海魚の写真がいっぱい。異星の生物でなくても深海環境下の生態系って、凄いですね。
 この本の出版社は「ネコ・パブリッシング」。なんかいいです。深海魚が好きな猫って、なんか絵になるよね。

 というわけで、深海魚の写真がみたくなって、グーグル検索してみました。「深海魚」ではいいのがなく、「deep-sea fish」でヒット。

◆関連リンク
株式会社ネコパブリッシング ネコウェブ 『深海生物ファイル』(公式HP)
Googleイメージ検索 「deep-sea fish (上記リンクと同)

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2006.06.05

■チェ・ウラム:CHOE U-RAM
  機械生命体ムービー

Choe_u_ram02
MAMプロジェクト第4弾 チェ・ウラム(ムービー有) (森美術館)

 MAMプロジェクト004は1970年韓国・ソウル生まれの、チェ・ウラムです。
 チェは、花や昆虫をモチーフとして、サイバネティックスな素材と想像力を土台に不思議な“生命体”を作り出すアーティスト。生み出される作品は、これまで誰も見たことのないような、私たちの想像を超越する“生物たち”です。

 会場は未知の世界における自然史博物館を彷彿させる仮想上の空間となります。万能な機械至上世代の未来的な美学を代弁するともいえるチェの作品は、観る人にこれまで体験したことのない、神秘に満ちた、新たな芸術的感動を与えることでしょう。

Choe_u_ram01

 すでに終了した展覧会ですが、森美術館のページで動画が観られます。この動画が素晴らしいので、ご紹介。
 展示全体が、「機械生命連合研究所(U.R.A.M)」成果報告の形態をとっていて、生命体の生息状況分布、成長過程、餌の摂取方法等、生物図鑑のように詳細に記述してあったらしい。

 金属とプラスティックと半導体から作られた人工生命体。その体の繊細なデザインと材質の透明感、そしてスローな動きの優雅さが幻想的。動画で観ると、「ウルバニュス: Urbanus メス」と「ウルバニュス オス」の動きは、優雅というよりもむしろなまめかしいと言ってもいいくらいで、異次元的な感覚が漂ってくる。

◆関連リンク
チェ・ウラム:CHOE U-RAM公式HP

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2006.06.04

■「アフリカ・リミックス:多様化するアフリカの現代美術」Africa Remix

Africaremix「アフリカ・リミックス:多様化するアフリカの現代美術」 (森美術館)

2006年5月27日[土]―2006年8月31日[木]
 アフリカ・リミックス展は現代アフリカ美術を通して、これまであまり知られることのなかった「今」のアフリカの魅力を大陸全土にわたる25カ国・84名のアーティストによる約140の作品で感じていただける展覧会です。(略)
 本展はクンスト・パラスト美術館(デュッセルドルフ)を皮切りに、ヘイワード・ギャラリー(ロンドン)、ポンピドゥー・センター(パリ)を巡回。

 ぎょろ目の株屋さんのニュースが巷に溢れていますが、そのニュースで映された六本木ヒルズで、上記美術展のポスターが眼に留まりました。これ、凄く面白そうです。アフリカのアートって、なんか心が騒ぎますね。
 日本沈没で六本木ヒルズが倒壊する前に(^^;)、観に行きたいものです。

◆関連リンク
Museum Kunst Palast ドイツでの展示の模様(ここで作品を多数、観られます)
・UK :::::AFRICA REMIX:::::
JDN /「アフリカ・リミックス:多様化するアフリカの現代美術」展 

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2006.06.03

■予告篇 『拘束のドローイング : Drawing Retraint 9』
  『Sketches of Frank Gehry』

Apple Trailers - Drawing Retraint 9 - (公式HP)Drawingretraint9_trailer_1
Drawingretraint9_1
 マッシュ・バーニー監督、ビョーク出演の『拘束のドローイング9』の予告篇。これ、日本では既に公開されてます。

 日本の漁船を舞台にして、奇妙な世界が展開しています。
 右のポスターがかなりかっこいい。

 気持ち悪いシーンもあるので、気の弱い人は注意です。

Apple - Trailers - Sketches of Frank Gehry - (公式HP)
Sketchesoffrankgehry

Dg_bank_frank_gehry_2  アメリカの建築家 フランク・ゲーリーのドキュメント映画。監督はシドニー・ポラック。
 フランク・ゲーリー - Wikipediaによると、プラハの"踊るビル" ナショナル・ネーデルランデン・ビルもこの人の建築なんですね。

 『ウルトラマン』の四次元怪獣ブルトン(!)のデザインを想い出させる奇妙にねじれたデザインの建築。特に左の写真 ベルリンにあるというDG BANKが圧巻。

 こんな銀行なら金利が安くても預けてしまいそう。
 行員さんたちも60年代のサイケなファッションに身をつつんでいたら嬉しいな。

◆関連リンク
拘束のドローイング9@映画生活ストーリー
当Blog 『マシュー・バーニー:拘束のドローイング展』
『Frank Gehry, Architect (Guggenheim Museum Publications)』(Amazon)

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2006.06.01

■INNOCENCEに見る近未来科学
  東大立花隆ゼミ 5月祭 瀬名秀明×櫻井圭記対談

東大5月祭特別対談
 INNOCENCEに見る近未来科学 瀬名秀明×櫻井圭記対談
 オリジナルとコピーのはざまで─ゴーストが宿る場所─

 特設ページ  レジュメの一部 SCInote
 当日のログ1,2,3,4(その場でテキストにして、スクリーンに映していたものとのこと)
 (SCI公式HPから以下、面白い部分を引用。)

 対談は、映画『イノセンス』で検死官ハラウェイが機械・人形・人について語るシーンを流して始まりました。検死官ハラウェイは、実在の人物“ダナ・ハラウェイ”を意識して作られたキャラクターのようです。
 作中でハラウェイが人と機械の境界を自明とすることに懐疑的な発言をすると、バトーという主人公は「デカルトは、5歳の年に死んだ愛娘にそっくりの人形をフランシーヌと名付けて溺愛した」ことに言及します。フランシーヌという名は、瀬名氏の著作『デカルトの密室』にも出てきます。

タチコマの個性の表現は、脚本上でウェイトの指定はするものの<実際には声優の技量によって決まったりする。
日本版では、タチコマ役の声優は一人。
海外版では、タチコマ役の声優が四人。

櫻井氏、ロンドンの北西部に住んでいた。
人称代名詞という概念を理解できなかった。
Fatherなる名詞は、一人称、二人称、三人称、
どれで置き換えればいいの?
櫻井氏は、名詞と代名詞は、常に1対1で対応しているはずだ、と思い込んでいた。
Fatherは時と場合に応じて、一人称にも二人称にも三人称にもなりうる。
でも当時は、その意味が分からなかった。

Stand Alone (個体) ⇔ Complex (群体)
個体がネットワークを介して群体になったとき何が起きるのか?というのがS.A.C.の発端。
S.S.S.(脚本: 神山、菅、櫻井)では?
S.A.であり、C.であるということは一体?というテーマは、別の題材で語られる。(S.A.C.は直に語られた。S.A.C. 2ndGIGでは難民問題で語られた。)
主観(S.A.)がC.にいかに影響を与えるか。Solid State Societyとは…?
(喋れません(笑)

 惜しい、もうすこしで、S.S.S.の秘密の一端が明かされるところだったのに!
 櫻井氏は、S.A.C.の「文芸」担当で、シナリオもいくつか書かれている方、ということしか知らなかったのだけれど、この対談メモを読んでいると(実はどれが誰の発言か、これだけでははっきりしないが、、、)、S.A.C.のタチコマ(A.I.)の部分とかを面白くしていたのは、この人なのかな?と読める。

 立花ゼミの公式レポートを待ちたいと思います。

◆関連リンク
『立花隆ゼミ・特別対談企画 瀬名秀明×櫻井圭記』フォトレポート(Production I..G.)
・レジュメは東京堂書店というところで入手可らしい。
<6/4追記>
森山和道氏コラム:瀬名秀明צ櫻井圭記対談を開催(RobotWatch)
 櫻井氏は東大大学院 新領域創成科学研究科でメディア環境学を専攻中に、「STAND ALONE COMPLEX」の脚本を手がけ、修論は「他我を宿す条件 ~人間・ロボット間コミュニケーションの行方~」。って完璧に専門家ですね。
 この人が加わっていたから、人工知能の描写が専門的で面白かったのでしょうね。S.S.S.も期待しましょう。
arc@dmz blog!さんのINNOCENCEに見る近未来科学 この対談等の企画者の方のBlogのようです。そうか、東大新領域創成科学研究科つながりで、立花ゼミとI.G.櫻井氏が連携されたんだ。
『押井守論―MEMENTO MORI』(Amazon)
 瀬名氏のHPのオススメに「本書には櫻井さんの論文 "ロボットたちの時間 攻殻機動隊におけるロボット観" を収録」とあります。

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