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2006.07.03

■山田太一作 木村光一演出 『流星に捧げる』

Ryuusei_ni_sasageru 『流星に捧げる』(紀伊国屋サザンシアターHP)

 人はみな何処から来て 何処へ行くのかも分からず、短い間それぞれの輝きで空を横切る流れ星のようなものとはいえないでしょうか。
 ――多くの流れ星に、この舞台を捧げます。    
                 山田太一

 動かない風見鶏のある古い屋敷にひとり住む老人。(略)車椅子での淋しく孤独な生活です。ある日老人はインターネットの地域掲示板に、とあるキーワードを書き込みます。
 “動かない風見鶏”、“車椅子の老人”、“ひとり”
 その言葉に何かを思い、老人の家にピンときた人々が、様々な思いを持って訪ねてきます。
 ある人は善意のこころを持ち、ある人は何かもくろみながら。

 NHK<劇場への招待>で放映された演劇を観た。引用したように設定がネットをうまく使って、従来ではありえない人間関係を設定していて面白い。

 この芝居では、「流星」は「老人」、そして「流星」が光る瞬間を「認知症」が決定的な症状となる瞬間として設定している。これを描くことで、山田太一らしいフィクションによって日常が光る瞬間を凝縮して描き出すいいシーンになっていた。
 演劇としては、風間杜夫の芝居が、悪人でもなく善人でもない、登場人物のあいまいさが人の存在の幅を表現してよかった。山本学のボケっぷりもユーモラスで迫真でなかなか。山田太一の芝居はテレビでの放映が結構あるので、地方ファンには嬉しい。NHKさん、ありがとう。

 芝居の録画放映の後、風間杜夫と山田太一の対談があった。こちらも地人会の今までの山田脚本について、いろいろと触れられていて興味深かった。それにしても山田氏も随分年をとられてますね。ご自愛されてこれからも野心的作品を期待したいものです。

◆関連リンク
・「分け入つても分け入つても本の山」さんの劇評 
山田太一著, 黒井健イラスト『リリアン』
 山田太一初の絵本。
<当Blog記事>
山田太一『終りに見た街』リメイク
石橋冠演出『終りに見た街』 山田太一
山田太一脚本・堀川とんこう演出 『やがて来る日のために』
山田太一『逃げていく街』(1998マガジンハウス)

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コメント

ちなみに、赤外線センサで流星をそれと見間違うことはないのかと聞いてみたら、確かに温度は高いものの持続時間が短いし、併用する電波センサでは電波反射面積の小さからノイズ扱いということで容易に識別可能だそうです。

投稿: ミのつく職人 | 2006.07.08 00:20

そんなミもフタもない言及をされても。これ以上はうわ何をすwせdrftgyふじこlp

投稿: ミのつく職人 | 2006.07.08 00:10

ミのつく職人さん、こんばんは。本職が火を吹いているときにコメントしてて大丈夫(^^;)

>>あの晩、一生分の流星運を使いきった気がします。

 このネタをふられると、自動的に自慢話モードへ入ってしまいます(^^;)。以前飲み会で話したけど、僕はその頃、ロシア上空のANA機からその流星とオーロラの競演を眺めていました。まわりの乗客が寝静まっている中、小さい窓から観た究極映像が忘れられません。

 おそらく私は孫、子の代までの流星運を使い果たしました。

P.S.今日は、くだんの「み」ことテポドンで大騒ぎですが、ミッション『半島を出よ』のための陽動作戦ということはないよね?

投稿: BP | 2006.07.05 23:54

タイトルに触発されました。
2001年のしし座流星群の夜に流星を大量に見ました。観測者の記録が正しければ5桁に及ぶ数。もっともヒトの視野角は全天を捕えきれませんから見逃したものも多いでしょう。あの晩、一生分の流星運を使いきった気がします。しかもなにひとつ流れ星に願いをかけてません。
流星群は毎年定期的に発生してますが、アッシャー博士の摂動理論を応用した予報はまだ一般的でなく、次回の流星雨は定かではありません。当分はないでしょう。
この著作の読者の方にも、あんな流星雨を体験していただきたいものです。

投稿: ミのつく職人 | 2006.07.05 23:12

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