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2006.09.18

■新刊メモ 『世界のアニメーション作家たち』
       『「ねずみ男」精神分析の記録』

小野 耕世『世界のアニメーション作家たち』
 人文書院 書籍情報 近刊案内

 (略)これまでおこなったアニメーション作家らの複数回にわたるインタビューを中心に構成する。作家の生の声から、創作の秘密、活動の軌跡を辿るとともに、著者の20年以上にわたる交友・活動をもふりかえる。戦後のアニメーション史を形づくる一冊。

ヤン・シュヴァンクマイエル 「アニメーションは触覚的な活動だ」
ミシェル・オスロ       「私は北斎を心の師だと思っている」
ルネ・ラルー      「アニメーションこそがほんとうの映画だ」
ラウル・セルヴェ  「私はルネ・マグリットを怒らせてしまったよ」
スーザン・ピット  「最初の『キング・コング』の映画が大好きよ」
ジミー・T.ムラカミ   「私は日系人収容所で『白雪姫』を見た」
フレデリック・バック      「絵はちいさくてもかまわないんだ」
ニック・パーク           「口がないからこそ雄弁なのさ」
エドゥアルド・ナザロフ 「アニメ作りには女房の協力が必要だよ」
ユーリ・ノルシュテイン「いつも父への想いが私を追っているのです」
アレクサンドル・ペトロフ「油絵アニメは、最も自然で調和のとれる手法だった」
イジー・バルタ        「『笛吹き男』の色彩には苦労したよ」
カレル・ゼマン     「ジュール・ヴェルヌの海に、私はあこがれた」
ポール・グリモー「ぼくはジュール・ヴェルヌの生まれ変わりかな」
レイ・ハリーハウゼン     「ダイナメーションの映像魔術を話そう」

 かつてSF雑誌のコミックとアニメの記事で、小野耕世氏の文章はよく読んでいたので、なんか懐かしいのですが、長年の作家たちとの交流がまとめられています。
 シュヴァンクマイエルとのインタビューも3回分ほど掲載されている(立ち読みの時間がなかったもんではっきり確認してない、、、)。

 古いところではレイ・ハリーハウゼンから、イジー・バルタまで掲載。現実に会ってインタビューされている記録としては、なかなか貴重な一冊。というわけで掲載作家名、全て引用しました。

ジクムント・フロイト 北山修監訳『「ねずみ男」精神分析の記録』
 人文書院 書籍情報 近刊案内

 上の本を調べていて、たまたま同じ人文書院の新刊でこんな本が出てました。
 まずタイトルでびっくり。水木しげるにフロイトが取材して書いた架空の精神分析記録、、、、かと思わず思いました。いや、薄学なもので、、、(^^;)。

 フロイトの技法的な細かな仕事ぶりを目の当たりにする臨場感に満ち満ちた精神分析の真髄。一人の精神分析家が他人の人生に参加し、観察し、記録し、考え、生きるということとはどういうことか。フロイトが遺した「ねずみ男」と呼ばれる唯一の精神分析の記録の完全訳。

 HP フロイト Sgmund Freudの一生と精神分析より

■ねずみ男  ねずみ男の分析は、治療が成功した唯一の事例といわれている。(略)-ねずみ男とよばれる(フロイトが呼んだ)強迫神経症患者は、当時29歳の法律家で、自分の父親と自分の愛する女性の身に恐ろしいことがおきそうだという恐怖におびえていた。(略) “ねずみ男”とフロイトが呼んだひとつの理由は、『鼠刑のはなし』が頭から離れないという患者の訴えから。

 「唯一」というのが凄いですね。記録が残っていないのか、完治した例が少なくて公表できなかったのか、門外漢なのでなんとも言えませんが、あのフロイトにしてこういうことなのですね。精神分析って、なーんか馴染めない気がし続けていたのですが、京極夏彦が『狂骨の夢』で書いたのを読んで妙に納得してました。でも本当はこういう本家本元の原点にあたって自分の目で確かめることが必要なのでしょうね。

 すみません、ただタイトルだけで、とりあげました。きっと読むことはないでしょう。だれか読んだら、コメントPlease!

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