« ■POWERS of 10 : パワーズ オブ テン | トップページ | ■2006世界3DフィルムエキスポⅡ
  World 3-D Film Expo II »

2006.09.03

■ポン・ジュノ監督『グエムル -漢江(ハンガン)の怪物-』

 『グエムル -漢江(ハンガン)の怪物-』(公式HP) 公式ブログ

 『グエムル -漢江(ハンガン)の怪物-』、さっそく観てきました。こういうの、封切り日に行ってしまいます。結局、怪獣映画に血が騒ぐ(^^;)。

 実は韓国映画を観るのは初めて。映画館だけでなくDVDでもビデオでも実はまったく観たことがなかったりします。完全に食わず嫌い。映画ファンとしてはなんとも偏食。(世のおばちゃんが大騒ぎしているのを観て、それだけで観る気がしないという、「萌え」とかと同根の気持ち悪さを感じて、、、。)

 んで、この映画、冒頭から突っ走る。
 なかなか素晴らしい演出とカメラワーク。CGはThe Orphanageというスタジオ、クリーチャーはweta workshopのデザインという一級品。漢江の河原ののどかな風景が、怪獣の出現によって阿鼻叫喚の地獄と化す、日常への異物の進入を描いた映画として見事な映像。ワクワクしてくる。

 中盤、中だるみとコミカルな描写で緊迫感がトーンダウンするが、そこも独特の世界になっていて、好き嫌いは分かれるだろうが、僕はなかなか面白かった。

 浦沢直樹との対談(ポン・ジュノ監督、浦沢直樹 対談(ぴあ9/7号))で、「『グエムル』は『20世紀少年』を片手に持ってシナリオを書いた」、とポン・ジュノが語っている。確かにインスタント食品とか草の根の反逆とか、いろいろと『20世紀少年』を思い出させるシーンがあり、ファンは楽しめる。
 
 あと韓国での米軍の介入のリアリティというのが体温として伝わってくる。日本映画よりずっとリアルなものとして米軍の存在が韓国においてはあるのだろう。米国批判としてもこの映画、なかなか面白い。

 柳下毅一郎氏のKiichiro Yanashita's Murderous Pageで「「韓国の黒沢清」だと思っている。いや、作風も何もぜんぜん違うんだけど、どこか似ているような気がする」と書かれていた。僕も同感。どこかで黒沢清につながっている。それは現実のリアルな受け止め方、とかそういったレベルの価値観の部分のような気がする。

◆関連リンク
・当Blog記事 映画メモ ポン・ジュノ監督『グエムル -漢江(ハンガン)の怪物-』 
ポン・ジュノ監督作品 DVD (Amazon)
MovieWalker レポート  ヒロインを演じたペ・ドゥナが、監督の才能を絶賛! 
Movie Special : UMA(未確認生物)研究所 グエムルのCMサイト

◆9/5追記(以下のリンク先もネタばれ有、注意!)
 野良犬の塒さんの記事で知りました。(「気づけよ!!」という声が聞こえてきそう(^^;))
映画「グエムル」、ネチズンの間で日本アニメひょう窃疑惑拡散(中央日報)
韓国映画「グエムル」 VS 日本映画 機動警察パトレイバー劇場版「WXⅢ 廃棄物13号」(enjoy Korea)  設定デザイン画も掲載。
 怪獣のデザイン、誕生の理由等、類似性が挙げられています。確かに言われてみて思い出しました。(『WXⅢ』、ビデオでずいぶん前に観ましたが、ほとんど忘れている(^^;;)。)

--------ネタばれ有、これから観る人は読まないでください-------------

  これだけしっかり最初から怪獣を描写したパニック映画も珍しい。前半、怪獣をなかなか出さずに観客の想像力で恐怖感を高めるところを、この監督はずばりクリーチャーを細部まで描写している。これは監督の自分の演出力に対する自信の表れだろう。

 そして見事にその試みは成功している。
 CGもほとんど違和感なくリアリティを獲得している。そしてなにより日常描写とそこへの怪獣の切り込み方が堂に入っていて、素晴らしい。今、そこの河原に現れるような迫真力を獲得できている。ちょうど人間を踏み潰せるくらいの怪獣の大きさの設定も効いている。

◆その他関連リンク
ホルムアルデヒドの毒性について

|

« ■POWERS of 10 : パワーズ オブ テン | トップページ | ■2006世界3DフィルムエキスポⅡ
  World 3-D Film Expo II »

コメント

 caramelさん、はじめまして。コメント、ありがとうございます。

>>グエムルは観る予定はなかったのですが、今のところいい評判しか聞いて
>>いないので観に行こうかなと迷っています。
>>この監督は「殺人の追憶」がダントツでいいと思います。

 『殺人の追憶』も評判良いですね。まだ観てないので、DVD借りてこようと思ってます。

>>また遊びに来ます♪

 お気軽にお越しください(^^)。これからもよろしくお願いします。

投稿: BP | 2006.09.09 09:46

初めまして。
実は少し前から覗いていたけど、コメントするのは初めてです。
グエムルは観る予定はなかったのですが、今のところいい評判しか聞いていないので観に行こうかなと迷っています。
この監督は「殺人の追憶」がダントツでいいと思います。
また遊びに来ます♪

投稿: caramel | 2006.09.07 21:54

 shamonさん、こんばんは。

 昨日の夜、一瞬つながった時に、追記しておきました。

 いや、怪物にデジャヴュはありましたが、既に「WXⅢ」は記憶のかなたで思いつきもしませんでした。

 迫力はこちらの方があったと思います。でも怪物デザインとかパクリと思われても不思議はないですね。

投稿: BP | 2006.09.07 00:40

こんばんは^^。

この映画、一部では「WXⅢ」のパ○リとの意見もありますが(^^;、その点いかがでした?

投稿: shamon | 2006.09.06 21:35

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/24373/11736438

この記事へのトラックバック一覧です: ■ポン・ジュノ監督『グエムル -漢江(ハンガン)の怪物-』:

» 「グエムル」 [☆☆現役女子大生☆ネットショップ開店奮闘記☆☆]
先週、韓国映画の「グエムル」をみにいきました。最初、くえむる・・・ぐえむる・・?って思ってたんですがなーんってことないグエムルって「怪物」の韓国語読みだったんですね。ま、ストーリーはいたってシンプル。ソウルの自殺の名所でもある漢江(川)に怪物が現れ、人々を貪り喰い、パニックになる。そこに運悪く、ある少女が怪物にさらわれてしまう。その少女を溺愛してた父はなんとしてでも助けたい一心で家族の力を借�... [続きを読む]

受信: 2006.09.07 23:03

» 「グエムル -漢江の怪物- 」CS放送 [ひねもすのたりの日々]
先日CS放送にて観ました。 わりと面白かったかな。中だるみがあるものの最後まで観 [続きを読む]

受信: 2008.04.14 20:47

« ■POWERS of 10 : パワーズ オブ テン | トップページ | ■2006世界3DフィルムエキスポⅡ
  World 3-D Film Expo II »