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2006年7月9日 - 2006年7月15日

2006.07.15

■トークライブ「小松左京&谷甲州,『日本沈没』を語る」と
  サタデー・ウエイティング・バーAVANTI 「小松左京SP」

 今夜の東京は、さながら小松左京ライブ。

宇宙作家クラブpresents 「小松左京&谷甲州,『日本沈没』を語る
  (shamonさんの情報より)

7/15に映画「日本沈没」も公開。そして小説「日本沈没」第二部も発売。
小松左京氏とともに第二部作者の谷甲州氏をお招きしてのトークライブ。
この対談イベント、必見!
【出演】小松左京(作家)【Guest】谷甲州(作家)
【聞き手】松浦晋也、笹本祐一
18:30Open/19:00Start 前売¥2300/当日¥2500(共に飲食別)
前売はロフトプラスワン店頭にて7/9~発売

◆僕も極秘情報(^^;)をひとつ。
 今夜アヴァンティ:SUNTORY SATURDAY WAITING BAR AVANTIに小松左京が17:00来店との情報を掴みました。 予約の噂  今週の来店

 7月15日の土曜日は、作家の小松左京さま、タレントの草なぎ剛 さま、サイエンス・ライターの鹿野司さま、のご予約が入ってい ます。

 というわけで、今夜我々も究極映像研のオフ会、急遽開催。AVANTIにくり出して、聞き耳をたてましょう(^^;)。

◆これら情報は、mixi『日本沈没 第二部』コミュと連係しています。

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■細田守監督『時をかける少女』
  今石洋之監督『天元突破 グレンラガン』

◆『時をかける少女Tokikake_1
公式HP 予告編 Blog WEBアニメスタイル応援企画

「トキカケ」とかけて「葱ぬきのカケ」と解きます。
そのココロは-
どちらも出来立ての熱いのを戴くのが一番。
茹で過ぎに注意。期待してます。   
              (映画監督 押井守)

 上の引用は唯の立ち食い親父の戯れ言ですので、無視下さい(^^;)。
 アニメスタイルの入魂の応援企画が凄いラインアップ。読み応え充分。
 期待が高まりますが、今日から公開される映画館はごく少数。うちの近所では愛知県で2館のみ。うーん、細田作品は、まだこの扱いか。
 予告編に出てくる映像、ポイントは入道雲と信号機。どうして夏の青春映画は、みんなこうなんだ?
細田守『時をかける少女 絵コンテ∞』(ANIMESTYLE ARCHIVE)
 発行はWEBアニメスタイル(公式HP) 

 小黒編集長による細田監督への取材記事を収録。「演出とは何か?」をテーマにした、読み応えのある記事となっている。

 細田監督の絵コンテって観たことないので、興味あります。

Grenragan ◆『天元突破 グレンラガン
男の生き様を見よ! GAINAX新作ロボットアニメ
 「天元突破 グレンラガン」制作発表会

公式HP
 これ、合体ロボのようです。
 暴走アニメータ今石洋之氏がどんな破天荒なシリーズで、ロボットアニメを突破していってくれるのか、期待したいものです。
 オールドファンには、このロボットの頭は『ザンポット3』にみえます。

監督 今石洋之
シリーズ構成・脚本 中島かずき
キャラクターデザイン 錦織敦史
メカデザイン 吉成 曜
プロデューサー 武田康廣 赤井孝美

アニメスタイル 制作発表記事
slashdot
アニメーションの新たな胎動 今石洋之監督 『DEAD LEAVES』はヤリまくり!イキっぱなし!!_ホット インタビューズ

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2006.07.14

■「がいな石の妖怪 がいな鬼太郎」

Gaina_kitarou
公式HP
 いいなー、境港ってなんだかおおらかな感じで良いですね。一度旅してみたい町です。
 蟹持ってるところが凄くいい。きっと水木さんは毎年蟹を送ってもらう契約とかしたんじゃないかな(^^;)。送ってきた蟹を嬉しそうに見ている水木老の顔が思い浮かびます。
 この「がいな」って、GAINAXの語源にもなった言葉ですね。

ゲゲゲっ、日本一巨大な鬼太郎像が完成 - 社会ニュース : nikkansports.com

 「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる漫画家水木しげるさんの出身地、鳥取県境港市の水産物直売施設「大漁市場なかうら」に13日、日本一巨大な鬼太郎の石像が完成し、幼稚園児らが除幕した。
 地元の方言で大きなことを「がいな」と言うことから、水木さんが「がいな石の妖怪 がいな鬼太郎」と命名。

「オイッ鬼太郎!」松葉ガニ小脇に"がいな"石像除幕.

 この日お披露目があった「がいな鬼太郎」は、頭に目玉おやじを載せ、松葉ガニを抱えて観光客をもてなす鬼太郎の姿をイメージしたもので全高七・七メートル、重さ約九十トンの白御影石製。総工費に約二千万円をかけ、漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の原作者・水木しげるさんが命名した。

では、もひとつおまけにこんなのも。なんでも妖怪かよっ!
Youkai_jazz
公式HP
 2006.7/22公演です。

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2006.07.13

■叶精二『宮崎駿全書』 と 宮崎駿『もののけ姫』について

 叶精二『宮崎駿全書』(Amazon)
著者の公式HP (高畑・宮崎作品研究所) フィルムアート社

本書は、長編9作、短編9作、計18の宮崎駿監督作品を以下14の項目で多角的に解析した必携のデータベースです。
 ●クレジット●あらすじ●制作の経緯●作品の源泉
 ●技術的達成●カットされたシーン●制作スタッフ●声優
 ●音楽と主題歌●宣伝と興行●公開、その後
 ●海外の反響●主な批評●総評

 まさに力作な資料集&評論集である。漫画映画が監督だけのものではなくスタッフ全員が作り上げるものという視点で多角的に分析してある。そして多数のスタッフへのインタビューをバックボーンに(インタビューそのものは入っていない)、アニメ技術の進化、立ち止まらず変貌を続ける宮崎駿組作品の深化の緻密な分析が興味深い。

◆宮崎のアニメータとしての作品への影響

 宮崎駿が、まさにアニメータ監督として作品そのものの画面丸ごとを作り出す圧倒的な映画術。これは他のアニメ監督とは大きく異なる独特の手法である。作画面について実質的に監督の関与が隅々にあることが言われていたが、特に本書では『千と千尋の神隠し』での作画監督安藤雅司氏との相克が興味深い。この事例から宮崎監督の作画への関与の度合いを、我々は映画の画面として体験していたことがわかる。

 最初、作画を今までよりも作画監督にまかせる方針だった『千と千尋の神隠し』。それがどんどん宮崎が介入していく様子が描かれている。その結果として、映画冒頭と後半のキャラクタの捉え方の違いが、映画の画面の違いとして、観客に提示されている。あの違いが宮崎作画の関与度合いだと体感できる。

 初期の『ルパン三世』や『侍ジャイアンツ』(第一話後半)、『空飛ぶゆうれい船』の戦車シーン等、宮崎の原画として知られている。あの天真爛漫な線と破天荒な動きの原画(そして空間の独特の把握)が宮崎原画の本質的なイメージとしてあるのだけれども、それが後年、本質としてはそれを持ちながら、どう変化していったかがなんとなくこの事例でイメージできた気がする。具体的には宮崎自身の原画部分がどこかが明らかになっていたら、もっとくっきりとわかるのだけれど、、、。(『ハウルの動く城』のカルシファーは自身の作画らしいけど、あれは炎であって人間じゃないし、、、。)

◆『もののけ姫』のコンセプト

 『もののけ姫』のコンセプトについての記述も興味深かった。思わず『もののけ姫』3回目を観直してしまった。

 「課題は鮮明であった。<百姓と侍>という枠組みを外し、新たな歴史観に基づくこと、現代を反映させた作品であること、そしてそれらを総合して『七人の侍』の呪縛を断ち切ること。」(P191)

 黒澤明『七人の侍』以降固定化された時代劇の変革、これが宮崎が設定した『もののけ姫』のコンセプトのひとつ。侍ものの『戦国魔城』の企画を捨てて、新しい時代劇を創造しようとしたチャレンジの息吹が、全編にみなぎっている。

 しかしアクションの映像面で述べると、アシタカやサンの動物と絡めた新しいアクションシーンは確かに観るべきものがあるけれど、それでも甲冑の侍の映像の方に目が行ってしまう。画面に登場する侍の甲冑のイメージは圧倒的だ。そして黒澤アクションに比べても作画の誇張でよりダイナミックにみえる。
 この宮崎の新しい挑戦は、後続作品が出るかはともかく、記録的観客動員数で成功を収めたわけだから、今度は黒澤時代劇フォーマットでもいいので、ダイナミックなアクションの連続する『戦国魔城』がやはり観てみたい。最近の作品が詩的な世界に流れているというのが本書の分析の一つであったが(特に『ハウル』)、ここらで私たち初期ファンを打ちのめしてくれる痛快作を次回期待。

(宮崎作品では『カリオストロ』とか『ON YOUR MARK』とか、大人の男が主人公の作品がもっとも素晴らしいと思っている僕ですが、『戦国魔城』を青年侍を主人公にして、現代が忘れている侍のように襟を正して潔い大人をみせてくれる作品を期待。今の子供たちにも、これって必要だと思うのだけど、、、。)

 本書に戻って、もうひとつの『もののけ姫』のコンセプト。
 漫画『風の谷のナウシカ』の達成のもとに、森と鉄文明の相克(自然と文明の衝突そのもの)とその両方を混濁して維持し続けるしかない人間の業をアニメーションで描ききること。これも本書を読むことで思いつくところがいろいろとあって、今回映画を見直すとかなりすっきりと整理して理解することが出来た。

 初見時、あいまいにみえていたアシタカの行動が、その混濁をテーマとしているととらえることで、明確に浮かび上がってくる。ただここで、絵コンテを最後まで描ききらずに作画にはいることの無理が感じられた。

 もっと全体の俯瞰が出来ていれば、きっとこの一見曖昧に見えるテーマがもっと前面に出てきたのではないか。正義と悪でなく、両義的に人間が抱えざる得ない二つのものを対立とそれをかかえこむ描写がもっとあったら、と補完しつつ観てしまった。
 具体的には、単純だけれど、烏帽子登場シーンは食料運搬でなく、山から木を切り出すところ。そしてそれを盛大に燃して鉄を造る描写。女たちがふいごを踏んでいるシーンよりも鉄をダイナミックに作っている映像と、それを襲うサンを直接描いた方が対立軸はしっかりしたのではないか。そして両義的に抱え込むアシタカの行動がもっとくっきりする。

◆作画データの分析

 本書は、各作品のデータの充実も素晴らしい。そこでそのデータでこんなグラフを作ってみました。一般劇場作品のみだけど、作画枚数の推移。
Miyazaki_sakuga_maisuu_1
 特徴的なのは『ON YOUR MARK』以降の分あたり枚数のほぼ倍増。
 ジブリの充実もあったのだろうけど、短編をはじめて作ることで、作画密度を上げる実験をして、その成果で全体のレベルを上げたように思える。まさに<ジブリ実験劇場>であったわけである。

 本書には他にも多数のデータがあり、こんな分析をいろいろと楽しめるという嬉しさもあって、本当にお薦めの一冊。僕も図書館で借りたので、ちゃんと買って手元に置いておかなきゃ。

◆関連リンク
書評 『宮崎駿全書』

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