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2006年2月19日 - 2006年2月25日

2006.02.25

■新刊メモ
  『雷轟rolling thunder PAX JAPONICA』 『陰日向に咲く』

雷轟rolling thunder PAX JAPONICA (株式会社エンターブレイン)
                         (野良犬の塒さん経由)
 押井守『雷轟rolling thunder PAX JAPONICA』 (Amazon)

rolling_th 南北戦争が英仏の手によって「合衆国」と「連合」に分断された世界--それから約百年後。北ベトナム上空を日本のレシプロ戦闘爆撃機が、空爆すべく飛行していた--「勝てない戦争」とわかりながら--。また、海上でも二隻の翔鶴級空母と一隻の護衛空母が展開し、任務を百回達成するか戦死するしかない状況の中、大量の食料を蕩尽しつつ延々と議論をしながら退屈な洋上勤務に従事していた……。「日本が戦争を担う意味とは、担うべき戦争とはなにか」。6年ぶりの描き下ろし!映画界の鬼才・押井守が描く新たな軍事小説、ここに堂々開幕!!

 押井守久々の新作小説。「開幕」とありますから、きっとシリーズ化されるのでしょう。
 兵器オタクぶりが思う存分に発揮されるのでしょうか。アニメと関係のない小説は初なので、今後映画とかへの展開もあり得るのかなー?? 3/31発売なので、まだ先。

劇団ひとり『陰日向に咲く』
 本屋でみて、面白そうだったので、メモ。買わないけど、図書館で借りようかと。
 特にこの人のファンなわけでもないのですが、、、。幻冬社の本って、なんか売り方、うまい。
 著者紹介文で、「父の仕事の関係で幼少期をアラスカで過ごす」って、なんかいいですね。

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2006.02.23

■黒沢清監督 『LOFT(ロフト)』 予告編

予告篇 trailer
★★映画を観る前に②は観てはいけません。jimさんの情報で追記。コメント欄参照
 ① (Mirovision HP) ② (2005 PIFF.ORG) 

 黒澤清監督、待望の新作『LOFT』。遅まきながら雑誌『CUT』で予告篇があるのを知って、リンクしました。①は通常の予告篇。②はあるシーンを丸ごと観せています。気の弱い人は、特に②はやめておいた方がいいでしょう。

 『ドレミファ娘』であきれ、『CURE(キュア)』のショックでファンになった黒沢清ですが、今度のも怖そう。

       loft_trailer

◆関連リンク
CINEMA ENCOUNTER SPACE黒沢清監督インタビュー 深夜テレビドラマ作品『もだえ苦しむ活字中毒者 地獄の味噌蔵』と『よろこびの渦巻』に関する話題等
黒沢清(ウィキペディア(Wikipedia))
・2005 | WWW.PIFF.ORG | PUSAN INTERNATIONAL FILM FESTIVAL 
Twitch - Trailer and slide show for Kiyoshi Kurosawa's LOFT (a.k.a. "Shi no otome")
雑誌 Cut(カット)03月号【特集:誰も観てない映画55本!】に紹介記事有。
・梅本洋一氏のnobodymag 『LOFT』黒沢清

『ココロオドル』から『LOFT』に向けて、その清麗さは、彼のフィルムはそれまで到達したことのない高みに登るだろう。ホラー映画と恋愛映画の併存、あるいは、ホラー映画のような世界の中で恋愛映画が可能なのかという実験。恋愛映画を体現する中谷美紀と、恋愛映画の墓場としてのホラー映画を体現する安達祐美、その両方を往還する存在としての「考古学者」豊川悦司。コンセプチュアルであると同時に極めて高度な技巧を有するこの映画作家が、このフィルムで提供するのは、物語とそれが盛られたフィルムの間にいっさいの齟齬がない、見事なまでの構造である。

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■ソニー ハイビジョンハンディカム
  HDR-HC1後継機「HDR-HC3」

 HC3vsHC2 ひさびさのハイビジョンハンディカムネタです。SONYの新型が出ました。今度も大きさにこだわって、ついに手のひらサイズを実現。ただしテープ方式です。
 旧型機となったHDR-HC1ユーザの僕は、大きさはそれほど不自由していないので気にならないけど、HDMI端子と4倍速撮影がうらやましいです。

 では、関連リンクです。

ソニー公式HP ・ハンディカム HDR-HC3 -Sony Style

谷津坂村放送局BBS [One Message View / ついにHDR-HC3発売]
 橋本さんの詳細レポート 「さわってきました」 HC1との質感、画質比較等。

So-net blog:C-TECバックルーム2さんの 「HDR-HC3」実機を見てきました!
 実物を見られて、小ささとデザインの質感を絶賛!夜景の撮影がHC1と比較して、綺麗とか。

ソニー、世界最小・最軽量の新HDVカメラ「HDR-HC3」(ホームシアターNews)

HDMI装備の小型・軽量HDVカメラ「HDR-HC3」-HC1から25%小型・26.5%軽量。実売16万円(AV Watch)

HD対応ビデオカメラ市場でシェア75%を狙う-HDMI端子で「HD録再をもっと身近に」(AV Watch)

◆関連リンク
・「Apple Brothers + Mac News」さんのスクープ記事
ソニーのハンディーカム「HDRシリーズ」の新製品「HDR-HC3」リーク情報
(「HDR-HC1最安を探せ!!」さん経由)
 元ネタはSony to Announce Lower Priced HDV Camcorder HC3 - News, Guides and Tips - Consumer Camcorders - Camcorderinfo.com
HDV1080i方式 デジタルHDビデオカメラレコーダー新製品HDR-HC3(B) 3月3日発売・予約受付中・ク...(楽天)  最安値は既に129,800 円です。

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2006.02.22

■Google Video 爆発映像 explosion compilation

explosion
explosion compilation - Google Video
 またグーグルビデオねたですみません。爆発映像を集めたもの。禍々しい。
 これは観ていると気がめいってくる。たぶん『アトミックカフェ』的アプローチが必要なのでしょうね。この毒気を迎え撃つためには。

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2006.02.21

■トマス M.ディッシュ、若島正編, 浅倉久志他訳『アジアの岸辺』

asia_no_kishibe
 収録作品は本邦初訳8篇を含む全13篇。とにかくブラックでラディカル。
 実はトマス・M・ディッシュは今まで、『いさましいちびのトースター』しか読んでいないという体たらく。やっと有名な「リスの檻」もこの本で読みました。
 僕にはディヴィドスン『どんがらがん』よりこちらの方が馴染めた。わかりやすさからかな。物語性もこちらの方があるからかも。

 あと編者の若島正が、あとがきで最高傑作と書いている『歌の翼に』(サンリオSF)をどうしても入手したくなった。筑摩文庫あたりで再刊されると良いのだけれど、、、。スタージョンのミニブームに続く形で、ディッシュの再評価と出版が続くことを期待したい。サンリオを高い値段で入手した後で、再刊されると悔しいので少し待とうかな。

◆降りる
 エスカレータで下り続ける男。なぜだか理由はわからない世界に紛れ込んでしまったシチュエーション。こういうのがまさにシンプルだけども奇想。好き。奇想って、ある意味、自分が夢で(現実だったらイヤだけど)遭遇したいシチュエーションだったりする。

◆争いのホネ
 いやーな話。こういうブラックなのがつくづく好きなのか、読者にそういう気分を味あわせたいのか。とにかく人の悪さが如実にでている。ある一点をのぞけば単なる夫婦の不仲のどこに出もある話なのだけれど、その原因のホネが、、、。でもこんな時代がいつか来るかもという怖さもありますね。

◆リスの檻
 これはやはりオールタイムベスト級で傑作。
ただ単にこうした不条理な閉塞されたシチュエーションだけでも面白いのだけれど、さらにこれはそこに作家を置いてメタフィクション的な仕掛けを施している。凄くうまい。
 「一くだひげ虫」とか「動物園の午後」だとか、この狂いっぷりも凄い。
 映画『トゥルーマンショー』や『CUBE』、こうした奇想映画のルーツにあたる作品。で、こっちの方が強力な破壊力を持っている。

◆リンダとダニエルとスパイク
 これもブラック。なんでこんなにも残酷なストーリーを書くのだろう。しかし現代的な心のゆがみの物語として読める。キングの『キャリー』はみにくいアヒルの子的に救われる部分もあったのだけれど、これは救いがない。本当にディッシュってひどいやつだ。

◆カサブランカ
 不幸の連鎖でどんどんどん底へ落ちていくアメリカツーリスト。これってアメリカ覇権主義のアンチの話なのだろうか。アメリカが無意識の上で世界の中心と(たぶん)信じている主人公夫妻が異国の常識の中でもがく話。
 ブッシュに擬似的でも良いからこういう体験をさせてやりたい。異文化を身に染みさせる必要がありますね、あの男には。しかしそんな経験でも何も変わらないような気もするけれど。

◆アジアの岸辺
 イスタンブールを舞台にした異文化コンタクトもの。主人公が写真屋で自分の撮った写真を受け取るところがなかなかショッキング。
 ディッシュには日本の訪問記もこんな小説に仕立て上げてほしかった。

◆国旗掲揚
 これもえぐいなー。アメリカの恥部ってしっかりとこういう形態があるのでしょうね。このエスカレートの様も気持ち悪い。

◆死神と独身女
 これはユーモラスでブラックな一編。僕には黒いだけに見える上の方の作品だったけれど、こいつはちゃんとブラックユーモアと感じられた。死神と秘書というのがなんかビジネスライクなんだけどユーモラス。

◆黒猫
 狂気へ至る過程を描いた掌編。

◆犯ルの惑星
 異様な性習俗を描いた作品。これもどぎつい。

◆話にならない男
 これ、なんか好きな一編。コミュニケーションがこんな風に許可制になったら、ますますややこしい。しかしこの主人公の雰囲気が読ませる小説にしていました。

◆本を読んだ男
 これはSFというより、現実にありそうな話。日本もこんなビジネスが成立しそうな気がする。
 そういえば最近、新聞であなたの原稿を本にします、という広告をよく見ます。この話と一緒だということではないので、念のため。

◆第一回パフォーマンス芸術祭、於スローターロック戦場
 これはネタ的に「パフォーマンス芸術の祭」というのが好きでした。

◆関連リンク
『アジアの岸辺』(Amazon)
『SF/が読みたい! (2006年版)』 第6位でした。
・WEB本の雑誌 今月の新刊祭典メニュー 『アジアの岸辺
・復刊ドットコム リクエスト投票 『歌の翼に』(サンリオSF) 是非投票しましょう!

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2006.02.20

■爆笑問題のススメ 「古川日出男 想像散歩のススメ」

souzousampo 当地方では2/15(水)深夜に放映。しっかり観ました。まずは太田光が興奮しながら「日本の表現をリードする」作家として古川を紹介。(絶賛のし過ぎ?いつもこんななのかな、この番組)

 そして番組のサブタイトルは、「古川日出男 想像散歩のススメ」。人から「あなたは想像をしながら歩いている。妄想の中を歩いている」と言われる古川の散歩を、番組がロケして、どんな風に街に触発されて作家の想像力が爆発(?)するかを映し出していた。

 一番印象的だったのは、その想像の中身よりも、歩きながら自分の頭の中を語る古川のマシンガントーク(○C真鍋かをり)。スタジオでの発言もハイテンションで留まるところを知らないって感じ。もう少し落ち着いたイメージかと思っていたけれど、最近の作品のイメージに近く、ポップに、はじけた方でした。(あと極個人的に著者近影のイメージと違い動く古川日出男が同僚の某O君とそっくりで吃驚。他人にはわからなくてすみません。これでいつでも贋古川日出男が撮れる(^^;))

souzousampo_etc

◆以下 名言集:採録というか趣旨のメモ。テンションの高さを感じてください。

・(高速道路の高架下の秘密のスペースを語ったシーンで)
 家出したら絶対ここに住む。いろんな場所へ向けて走っていく車の下で、誰にも見つからず俺は寝てるぜ。こんな凄い秘密の場所をみんなに教えていいのかと、心臓バクバク。(本当に無邪気に大興奮してました)

・部屋にこもって書いていると(テンションが)落ちてくる。そこで散歩をすると書きたくなる気持ちが盛り上がってくる。仕事して疲れきった野良猫が散歩で、猿になり、二足歩行になり、ボンボン、頭、回転してきて、人間になって仕事場に帰ってくる。

・(公園のミッキーマウス型すべり台を見て)
 すべり台戦争ってネタ。(ふたつあるすべり台の)こっちをすべらないと世の中悪くなる。そこから始まって、いずれ文京区を巻き込んだ一大戦争になる。

・東京から話の種を蒔いてもらってます。僕は蒔かれている土です。

・(アイディアは)おれはふつふつとは沸いてこない。ドバー、とか、ピャーとか出てきますね。

・目の前にいっぱい選択肢があるってことを実際身をもって誰でも知れる。散歩に出ちゃうと、迷う。磁石はない。その人生がいいっね。

◆蛇足
 街の見方、ということで僕が思いだすのは、大友克洋の街の描写。
 古川の見方とは随分違うのだけれど、大友の漫画を読んだ後に、あの精密な街の描写を可能にする漫画家の観察の仕方はどのようなものなのか、と想像しながら街を歩いてみる。
 きっと大友の場合、街のディテイルをみるのが好きでたまらないのではないか。細部をじっと楽しんで見つめることだけからはじめてみえてくる街の面白さ。街のディテイルを作家が発見しながら、それを記憶して絵を起こしているのが大友リアリズムの正体と想像してます。
 さあ、明日は古川の視点で街を歩いてみよう。そこから見えてくるのは、古川作品のコア、かもしれない。

◆関連リンク
今までに登場した人のリストを見ると、なんとテリー・ギリアムも。これは観たかった!
Lets_ROCK ・爆笑問題のススメ 古川日出男サイン本プレゼント
 締切りは、2月27日。メールやウェブ(このリンク)からも申し込めます。、、、ってこんなところに書いて、ライバルを増やしてどうする!?>>自分。
・当Blog記事  『爆笑問題のススメ』 古川日出男の巻 『ロックンロール七部作』 『ボディ・アンド・ソウル』 『ベルカ吠えないのか』  『LOVE』

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■アヴラム・デイヴィッドスン 殊能将之編
   『どんがらがん』   bumberboom

 物語を楽しむというより、その情景や雰囲気が前面にでている小説が多いように感じた。で、自分としては、そうしたものより物語が前面に出ている傾向のものに惹かれた。

 ただ「尾をつながれた王族」は物語というより雰囲気ではあるけれど、別格で凄かった。雰囲気でその背後の大きな物語を予感させるというか、、、。
 個々の喚起されたいイメージとディビッドスンの狙ったタッチがマッチすると凄いあたりになる、って感じか。

 以下、一編づつ、短評です。(3ヶ月前に読んで、なかかな書けずにようやくアップ。すでに随分忘れてしまっているので、ご容赦(^^;)) 

◆「ゴーレム」 SF

 老夫妻の日常と、非日常のゴーレムのすれ違い。そして日常への取り込まれ方がユーモラスな一編。テレビのコメディでフランケンシュタインのネタはかつてどこかで観たような気がする。う、ん?ドリフだっけ?(失礼) でも会話が軽妙で楽しい一編。

さもなくば海は牡蠣でいっぱいに」 SF 奇想小説

 F&O自転車店の共同経営者と赤い自転車と無くなる安全ピンと増えるハンガーの擬態をめぐる話。
 日常にもぐり込む奇妙な存在を端正にまとめている。タイトルによるイメージの拡がらせ方がうまい。

◆「ラホール駐屯地での出来事」 ミステリー

 軍の駐屯地での三人の兵隊と女と手紙の計略の話。これもうまい短編ミステリー。
 酒場での語りの趣向が効いている。

◆「物は証言できない」 ミステリー

 黒人問題を痛烈に皮肉った一編。奴隷仲買人ベイリスの陥る事態は、短編ミステリーの結構としてきっちりまとまっている。

◆「さあ、みんなで眠ろう」 SF

 未開の星のヤフーという生物と彼らを連れ帰った主人公ハーパーの苦悩。

 スウィフトは発狂した。ちがいますか?彼は人類を憎んだ。彼の目には、人間がみんなヤフーに見えた・・・・・。ある意味では無理もないと思いますよ。みんながこうした原始人を軽蔑する理由は、そこにあるんじゃないかな。自分たちのカルカチュアに見えるからですよ。

 ラストが胸に染みる一編。

◆「クィーン・エステル、おうちはどこさ」 ホームドラマ(!?)幻想小説

 西インド諸島のスパニッシュマーン出身のお手伝いさんクィーン・エステルのお話し。言葉のすれ違いや異質な者への差別やらが描かれるホームドラマにそっと忍び込むマジックリアリズム。
 
短いけれども、独特の雰囲気が漂よってくる。

◆「尾をつながれた王族」 SF

 これが本短編集の僕のベスト。わずか13ページの作品に炸裂する奇想。簡潔に削った文章で異質な世界の一端が描かれる。全貌が全くわからない。だからこそ想像力を刺激するこの異世界。本書を読もうか、悩んでいる方、まず立ち読みでもいいのでこの一編を読んでみてください。このイメージ喚起力は凄い。

 悪夢に限りなく近い。目覚めるとその世界のロジックが理解できないけれど、見ている間は迫真のリアリティある悪夢。

◆「サシェヴラル」 奇譚

 奇妙だけれどこれは削られすぎてよくわからない。「わざとわかりにくく書いてあるシリーズ」とのこと。
 
読んでから3ヶ月ほど感想書くのを貯めてたので、ますますわからなくなっている(^^;)。

◆「眺めのいい静かな部屋」 ミステリー

 老人ホームの男女関係。よぼよぼの老人たちのミステリー(ボケで事件がよりわかりにくくなる)って、案外面白いネタかも。

◆「グーバーども」 幻想

 おじいの嘘のグーバーが現実化。「おれ」の一人称で書かれた語り口が楽しめる。

◆「パシャルーニー大尉」 幻想

 ハートウォームなファンタジー。こういうのもいいですね。
 
似たネタだけど、「グーバーども」より好きな一編。

◆「そして赤い薔薇一輪を忘れずに」 普通小説

 アジア系移民の書店主が開陳する祖国のいろとりどりの書物。都会の殺伐とした雰囲気に紛れ込む異国情緒。

◆「ナポリ」 幻想

 これも雰囲気と情景描写を読ませる話。「ナポリ」という単語が時々挟み込まれて、独特の雰囲気を醸し出している。
 
でもなんだか苦手な小説でした。

◆「すべての根っこに宿る力」 ミステリー?

 メキシコの首なし死体と呪術。これも苦手。ここらで僕は濃厚な密度に着いていけなかったようです。

◆「ナイルの水源」 奇想

 これは一転、凄く好きな話。物語が起動しているというか、、、。謎の「ナイルの水源」という言葉がドライバになって読ませる。作家が酒場で知った謎の言葉。それを狙う男たち。不思議な雰囲気と語り口がいい。好きです、これ。この短編集で二番目に好きな小説。

◆「どんがらがん」 奇想

 これぞ奇想小説。どんがらがんとやってくる「なにやら奔放な想像力の生みだした巨大な吹き矢筒を思わせる」ガジェット。登場人物たちの突飛な行動やユーモラスな様子が楽しめる。続編も是非訳出してほしいものです。

◆関連リンク
SFセミナー SEMINAR 2005「異色作家を語る」 出演者の推薦図書リスト
『どんがらがん』勝手に広報部
アヴラム・デイヴィッドスン作品リスト
殊能将之氏の『どんがらがん』宣伝的雑談

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2006.02.19

■ティムール・ベクマンベトフ監督『ナイト・ウォッチ』予告編

night_watch
Apple - Trailers - Night Watch (Nochnoi Dozor) - Medium

米国オフィシャルサイト 日本公式HP(日本語予告編)
監督:Timur Bekmambetov (IMDb)

 何も知らないで予告編を観ましたが、シャープな映像でいい感じ。
 原題『НОЧНОЙ ДОЗОР』という2005年のロシア映画。第2部『DAY WATCH』も既にロシアでは今年になってから上映されヒットしているようです。
 監督は、ロシアのCMディレクターということです。日本は、2006.4月公開ということですので、期待しましょう。(でも関連リンクには不評もありますので要注意。)

◆関連リンク
ホラー番長-ソドムの市-BBS
 映画『ナイト・ウォッチ』を観た高橋洋氏の感想。良くないみたい。
 この監督に、ロジャー・コーマンがアメリカで『ザ・グラディエーターⅡ』を低予算で作らせたとか書いてあります。
・東京国際ファンタスティック映画祭2005
 クロージング作品『ナイト・ウォッチ』 お知らせ

タランティーノが大絶賛!ロシア発映像革命。
監督:ティムール・ベクマンベトフ
製作:アナトリー・マキシモフ
製作:コンスタンチン・エルンスト
原作:セルゲイ・ルキヤネンコ
脚本:ティムール・ベクマンベトフ
脚本:レータ・カログリディス

ツボヤキ日記★TSUBOYAKI DIARYさんの紹介記事 
SF MOVIE DataBank:ナイト・ウォッチ 日本公開2006.4
セルゲイ・ルキヤネンコ, 法木 綾子訳『ナイトウォッチ』
その女、腐女子につきさんのこの本のレビュウ
★ШОБОЮСКИ・СОЮЗ★さんのレビュウ

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