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2007.02.04

■『日本沈没』スクラップNo.3
    『トリツカレ男』のスクラップ帳

 いしいしんじ著『トリツカレ男』

 ジュゼッペのあだ名は「トリツカレ男」。何かに夢中になると、寝ても覚めてもそればかり。オペラ、三段跳び、サングラス集め、潮干狩り、刺繍、ハツカネズミetc.
 そんな彼が、寒い国からやってきた風船売りに恋をした。無口な少女の名は「ペチカ」。凍りついた彼女の心を、ジュゼッペは、もてる技のすべてを使ってあたためようとするのだが…。まぶしくピュアなラブストーリー。

 この本、ずいぶん前に読んだのですが、ホッとして温まります、凍てついた冬に特にお薦め。

 ・・・・という話が本題ではなく、この本の前半を読んでいて、主人公ジュゼッペがいろんなものに「トリツカレ」るシーンで、僕は自分が毎日Blogに記事を書いている行為が、いろんな映像や本やテクノロジーにミニ「トリツカレ」ている状態である、とボンヤリと思っていた。面白い対象があると、そのものの情報を隅から隅まで知りたくなる一日一つの「トリツカレ」(^^)。

 で、今日は自分のそんな「トリツカレ」のルーツのご紹介。
 『日本沈没』スクラップNo.3、中学時代の本格的「トリツカレ」の成果です。

Nippon_chinbotsu_scrap_1
                       (詳細は、右クリック「リンクを開く」で見てください)

 さて、いきなりの暑苦しい画像ですみません(^^;)。
 これ、3X年前の僕の『日本沈没』スクラップ帳。先日ご紹介したラジオドラマが面白くて「トリツカレ」た結果です。全体はこんな感じが64ページほど続きます(^^;)。左上から右へ順に①~⑥とNo.をふって説明します。

①スクラップブックの表紙
 これ、実家の押入れに30年近く埋もれていたのをつい先日発掘。この汚れと手触りが自分にだけ強烈なノスタルジーを呼び起こします。これでもレタリングに凝ったつもりでした。
②目次 (CONTENTSなどという洒落た言葉は知らなかった頃)
 映画に出てきた「わだつみ」のデザインは本当に好きでした。当時コピーもなかったので、映画パンフレットを白黒写真で撮って切り抜いています。ネットで世界中から画像を探せる現代との隔世をお楽しみください、って(^^;)。
③登場人物リスト
 各メディアでの比較。シナリオ等を入手して、この枠を一個づつ埋めていったものです。
④TV版あらすじ
 原作から最も逸脱したTVドラマは、ストーリーをメモ。ビデオがない時代なので、観ながらこたつの上で同時メモ。
⑤ラジオ関係の新聞切り抜き
 真ん中のは、僕の投稿。ラジオドラマの感想。今とやってることは基本的に同じなのが笑えます。三つ子の魂は永遠です。
⑥映画の切り抜き
 12/29に封切られ、大ヒットとともに新聞広告の文字が大きくなっていくのが楽しかった。

Nippon_chinbotsu_chirashi
                       (詳細は、右クリック「リンクを開く」で見てください)

 劇場でもらえたチラシ。これはネットでもあまり見かけないので、ちょっと貴重かと。
 父親に頼んで12/29の封切りに観に行ってます。もの凄く混んでいた記憶。

Nippon_chinbotsu_tokusatsu
                       (詳細は、右クリック「リンクを開く」で見てください)

 たぶん左が漫画版の連載されていた『少年チャンピオン』、右が『中一時代』(旺文社)。
 数ページにわたって映画の紹介が載っていますが、その中から、特撮の現場のレポート部分。
 『スターログ』も『宇宙船』もない時代なので、こうした雑誌の特集はたいへん貴重な情報源でした。ちなみにこのふたつは大伴昌司氏企画のグラビアではないです。
 Google Earthを観る時に、僕はいつもこの糊の海に囲まれた日本列島の特撮シーンの質感(クオリア)をいまだに想起します。あのGoogle Earthの写真も右下の特撮マンが海のリアリティを出してんじゃないかなって(^^;)

 というわけで、64ページの中から、ネットに挙がっていない写真を中心に掲載してみました。
 マクロには日本最古のメディアミックス作品の軌跡として、ミクロには究極映像研究の「トリツカレ」のルーツとして(^^;)、お楽しみいただけたなら幸いです。

◆関連リンク
いしいしんじ著『トリツカレ男』 ( WEB本の雑誌 ) 
・隔世の感 今はこれで一発『日本沈没』画像スクラップ(Googleイメージ検索)
[μ:みう]の宝箱・陳列品さんより
 バンダイのわだつみ号(旧映画版)  森谷司郎監督版 「日本沈没」関連グッズ
『日本沈没』スクラップNo.1 メディアミックス各シナリオと樋口真嗣監督作 DVD他
『日本沈没』スクラップNo.2 岡本愛彦演出ラジオドラマ『日本沈没』

日本沈没(amazon)

わだつみ6500 わだつみ2000 おおすみ型輸送艦 くにさき 旧映画版わだつみだったら絶対買います。

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コメント

 こんにちは。

>> 今日、無事にテープを復旧できました!

 おお、素晴らしい。
 後ほどゆっくり拝見させていただきます。

投稿: 追憶の人 | 2007.02.19 22:30

 追憶の人さん、こんばんは。コメント、ありがとうございます。

>>テープの修復、うまくいくといいですね。
 スクラップNo.4に期待させていただきます。

今日、無事にテープを復旧できました!
そして追憶の人さんが気にされている郷六郎についても少しだけわかりました! 明日若干の引用も含め、記事にしますので、もう少しお待ちください。

>>私はドラマ部分を無視していたわけではありませんが、特撮に惹かれて見ていた部分も大きかったので、「日本沈没」も「ノストラダムスの大予言」(映画が公開直前だった)も期待しており、複雑な気持ちになったのでした。

 『ノストラダムスの大予言』!これ、映画『日本沈没』が大ヒットしてまさに2匹目のドジョウを狙った映画でしたね。でも実はこっちも少しだけ凝って、ミニスクラップが残っていたりします、、、(^^;)。原爆問題で幻の作品になってしまっているので、ちょっとだけ貴重かも。またBlogのネタに困ったら紹介しますね。きわものになりそうだけど、、、。

 ではスクラップNo.4の制作にかかります!

投稿: BP@究極映像研 | 2007.02.18 20:26

 こんにちは。
 テープの修復、うまくいくといいですね。
 スクラップNo.4に期待させていただきます。

>>たぶんこの事実を知って一番感動するのは中学生の僕です

 そんなことを言っていただくと私も嬉しくなります。
 私もBPさんには遠く及びませんが、当時「日本沈没」に夢中になっていたのを思い出しました。
 新聞かテレビガイドのような雑誌か憶えていませんが、村野武範さんのインタビュー記事があり、日本沈没のボカンボカン(特撮)が受けているんでしょう、と言われた村野さんが少しむっとして、「そういう人は「ノストラダムスの大予言」でも見に行ったらいい」と言い返していた記事がありました。俺たちはドラマをやってるんだ、という自負なのでしょう。私はドラマ部分を無視していたわけではありませんが、特撮に惹かれて見ていた部分も大きかったので、「日本沈没」も「ノストラダムスの大予言」(映画が公開直前だった)も期待しており、複雑な気持ちになったのでした。
 スクラップしておけばよかったなあ。

投稿: 追憶の人 | 2007.02.15 20:23

 追憶の人さん、こんばんは。

>>郷六郎とは小野寺の親友で第二新幹線の建設技師ですよね。
>>私の記憶ではラジオ版に、「近ごろの日本列島は身震いしてるみたいだぜ、コンニャクみたいにな」という郷のセリフがあり、後に小野寺が頭の中でそれを反芻する、というシーンがあったと思うのですが、

 僕もこのセリフはぼんやり記憶にあります。
 実は現存するラジオドラマのカセット3本のうち1本がテープ切れで再生できてません。これを復活させて今度聴いてみます。その中に郷六郎の登場シーンがあれば、謎は解明できるかも、です。ちょっと期待薄ですが。

>>リスト作成はテレビ版が始まった後でしょうから、その時はラジオ版は終わっており、配役を聞き取ることができなかった、録音もしていなかった、ということなのでは。

 たぶんご推察のとおりと思います。
 ラジオと小説と映画のトリプルパンチで、トリツカレたので、ラジオが終わってからスクラップを作った記憶です。

>>何十年も経て、私のような全くそれまで接点のなかった人間が目にすることができるということにも感動を憶えます。

 いや、たぶんこの事実を知って一番感動するのは中学生の僕です(^^;)。あの熱中していた自分に30年後の公開を知らせてやったら一番驚き、そして喜ぶと思いますよ。なにしろ自分だけのためにやっていたことが追憶の人さんに喜んでいただけているわけですから。

 ではでは、もしかしてテープで新事実がわかれば、スクラップNo.4、また書きますね。

投稿: BP | 2007.02.15 00:46

 こんにちは。
 郷六郎とは小野寺の親友で第二新幹線の建設技師ですよね。
 私の記憶ではラジオ版に、「近ごろの日本列島は身震いしてるみたいだぜ、コンニャクみたいにな」という郷のセリフがあり、後に小野寺が頭の中でそれを反芻する、というシーンがあったと思うのですが、それが本当にあったのか、原作を読み返したりしているうちに私の中で後に作り出されたものなのか、いまいち自信がありません。
 しかし、BPさんがわざわざキャスト対比表にしているということは、郷が映画にもテレビにも登場していない以上、ラジオには出ていた、ということではないでしょうか。映画、テレビの欄をわざわざ横線で消してあるのに、ラジオの欄だけ空白なところにもそれが伺えます。同じことが山崎にも言えると思います。
 リスト作成はテレビ版が始まった後でしょうから、その時はラジオ版は終わっており、配役を聞き取ることができなかった、録音もしていなかった、ということなのでは。
 などと勝手な推測でした。

 スクラップNo.2でレスしていただいたように、ケルマディック号が「ケマルデック」になっていますね。当時からラジオ版「日本沈没」に、並々ならぬ思い入れがおありだったことが伺えます。
 それにしてももの凄いスクラップですね。三つ子の魂永遠ですね。
何十年も経て、私のような全くそれまで接点のなかった人間が目にすることができるということにも感動を憶えます。

 私は当時、少年サンデーのグラフ記事で、衛星高度から見た日本列島は、海に従来の寒天は使えず、食用ノリを使ったとの記述から、海には山本山の海苔のようなものが敷き詰められているのだと思ったものです。
 特撮の海には寒天を使うというのは何かの本で知っており、なるほどと頷いたのですが、実際は山本山の海苔などではなく、食品の粘度を調節するための添加物のことを「食用ノリ」と称していたのだそうですね。

 イマイのプラモデルも買いました。4点パックで300円だったと思います。ウチの近所のおもちゃ屋ではバラ売りはしていなかった。2セット買って「わだつみ」と「ケルマディック」ばかり組み立てて、「おおくに」と「はやと」は余ってしまいました。今でも実家で箱のまま埃をかぶっているはずです。バンダイの大きい「わだつみ」と「ケルマディック」もありましたが、そちらの方は確か一個で350円か400円ぐらいしたので買わなかったのでしょう。
 「はやと」はタイトルバックで「おおくに」に搭載されているのがチラッと映るだけで、結局出てきませんでしたねえ。

投稿: 追憶の人 | 2007.02.14 20:45

 オタクイーンさん、とおるさん、こんばんは。コメント、ありがとうございます。

>>原作小説で結構印象深かった郷六郎って、映画、ラジオ、TVのどれにも配役されていなかっ
>>たんですね。貴スクラップにはラジオ欄が空白なので、私の記憶だけの認識ですが(笑)。

 この空白の意味、僕も既に全く記憶になくよくわかりません。出ていなかったのか、出てたけど役者の名前がわからなかったのか、、、。
>ALL どなたかご存知の方、ご教授下さい。

>>わだつみは73年劇場版と74年TV版でデザインが若干異なるんですよね。
>>これも楽しい記憶です。

 そうそう、僕はシンプルなフォルムの劇場版が大好きだったので、TV版のは好きになれませんでした。


>>ヘンリー・ダーガーの作品を初めて見た時のことを思い出しました(誤解無きよう。これ褒め言葉ですので)。

 ひぇー、ヘンリー・ダーガーですか。それは誉めすぎです(滝本ファンには、ちゃんと誉め言葉として機能しますので、ご心配なく(^^;))

>>滝本誠にとりつかれた人間が同じルーツを持っていることに、嬉しいやら、恥ずかしいやら、怖ろしいやら、です。

 まさか『日本沈没』と滝本誠氏が繋がるとは思いもしませんでした。
 滝本誠グッズのプレゼントにご応募いただければ幸いです。今のところ、申し込みゼロという寂しい状況ですので。既にお持ちなのかもしれませんが、、、。

 ではでは今後ともよろしくお願いします。

投稿: BP | 2007.02.05 22:57

はじめまして。
mixiの滝本誠コミュから来ました。

『日本沈没』へのオブセッションぶり、本気で敬服しました。
ヘンリー・ダーガーの作品を初めて見た時のことを思い出しました(誤解無きよう。これ褒め言葉ですので)。
このスクラップ、素晴らし過ぎる。

滝本誠にとりつかれた人間が同じルーツを持っていることに、嬉しいやら、恥ずかしいやら、怖ろしいやら、です。

投稿: とおる | 2007.02.05 00:48

これは凄い!すばらしいですね。おそらくBPさんと同年代であろう私ですが、当時ここまで詳細な解析、研究資料を作り上げる発想はありませんでした。
投稿までされていたとは!感服いたしました。
映画、ラジオ、TV版のキャスト、俳優比較は面白いですね。拝見していて思い出しました。原作小説で結構印象深かった郷六郎って、映画、ラジオ、TVのどれにも配役されていなかったんですね。貴スクラップにはラジオ欄が空白なので、私の記憶だけの認識ですが(笑)。

「わだつみ」は私にも大きな思い入れがあります。近年、今は無き今井科学から再発売された「日本沈没4セット」(74年テレビ版わだつみを含んだミニプラモ4点セット)は買い漁り、未組み立てを3箱保存するというおバカをかましております(笑)。ほとんど意味を成さない収集癖ですが(笑)。
わだつみは73年劇場版と74年TV版でデザインが若干異なるんですよね。これも楽しい記憶です。

そして、私が73年版「沈没」を初見した劇場!これが何を隠そうスクラップの新聞広告にあった「エンゼル東宝」だったのです。
大混雑の中、中央通路に座って鑑賞した事を懐かしく思い出します。
貴重な資料をお見せ頂きありがとうございました。「日本沈没」への興味、思い入れがますます深くなりました。感謝いたします。

投稿: オタクイーン | 2007.02.04 21:00

 あんまりようさん、こんばんは。

>>これは…物凄い労作ですねー蒐集マニアというか‥BP様の
>>病膏肓のルーツを垣間みた思いです。

 「トリツカレ」てますね(^^)。コレクター的に集めるのには疲れて、その後そういうのはないのですが、、、。

>>最後の記事、斉藤守弘氏が文章を記してますね。「前衛科学
>>評論家」だったのか(笑)。

 当時の学習誌には結構斉藤守弘氏、書いてましたね。
 「前衛科学評論家」ってのも何だかわかったようでわからない言葉。

投稿: BP | 2007.02.04 20:48

おはようございます。
これは…物凄い労作ですねー蒐集マニアというか‥BP様の
病膏肓のルーツを垣間みた思いです。
最後の記事、斉藤守弘氏が文章を記してますね。「前衛科学
評論家」だったのか(笑)。

投稿: あんまりよう | 2007.02.04 08:36

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