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2007.05.07

■デジスタ 山路直樹作『うんぴつ』
   & 『アニメギガ』オープニング 

Unpitsu_2
アニメギガAnime Giga (NHK) 水曜日 00:00~00:39 [BS2],  18:00~18:39 [BS-hi]

5/30(水) 0:00-0:39 
世界が認めるアニメーション表現の最前線 今敏さん(アニメーション監督)

 という話題ではなく、今回はこの番組のオープニングについて記事にします。
 黒子が二人、ビルの谷間を駆け抜けて、空中に筆で雲の文字を書く(運筆/雲筆)、この印象的な映像について。

 この映像は、デジスタ出身のアーティスト山路直樹氏の作品。で、その元となった作品が『うんぴつ』というデジスタセレクション作品。

Unpitsu_3デジタル・スタジアム(06.10/14,キュレーター:ピエール瀧)

うんぴつ UN-PITSU   山路直樹 Naoki YAMAJI

Mr.中谷
 (略)背景となる写真を撮影します。ちょっとずつカメラの角度を変えながら、何枚も撮っています。撮影した写真をパソコンに取り込み、パノラマ状に配置します。こうすると、あたかも本当に屋上にいるように、自由にカメラアングルを設定できるんです。こうして出来上がった空間にキャラクターを配置して、動きをつけて行きます。(略)
 背景に写真を使って、更にあたかも実際に撮影したような手ブレを加えたことで、3DCGのバーチャルな世界にリアリティーを与えているんです。

 この作品、残念ながらグランプリには選ばれなかったのだけれど、僕はこの日の放映の中では一番と思った。リンク先でメイキングの詳細が述べられている。技法も良かったが、なにしろ映像のセンス 街の中の雲のCGのリアリティと立体感が素晴らしかった。

 アニメギガのオープニングは、この作品のさわりをエッセンスとして取り出しているだけで、『うんぴつ』全体が持つ独特の良さは出ていない。『うんぴつ』では、ビルだけでなく、街のアチコチが舞台になり、車といっしょに黒子が走るところとか、失踪感が素晴らしい。そして書き出される文字のメッセージ性。

 ラストの重いイメージについては、キュレータのピエール瀧は否定的だったけれど、僕はそこも含めて作品として好きだった。くっきりしたCGのシーンにかぶる荒れた画像のおそらく現実を暗示する暗ーいシーン。ここと黒子の爽快感の落差が素晴らしかった。
 (実は06.10月の放映後、記事を一度書いたのだけれどトラブルで全部消えてしまったので、アニメギガを機会に今回改めて書いてみた。)

 山路直樹さん、サラリーマン生活との両立は大変かと思いますが、今後もいろいろな作品を見せてほしいものです。影ながら応援してます!

◆関連リンク
山路直樹氏HP
・東京国際アニメフェアTAF2007
 Outstanding Animated Work (General Category) UNPITSU (うんぴつ) YAMAJI NAOKI(山路直樹)
 山路直樹 クリエーターズワールド

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