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2007.09.23

■MCM 第五回公演 DVD 『アルハーゼンのアストロラーベ』

Astrolabeアルハーゼンのアストロラーベ
  インフォメーション
(公式HP)

 過去 現在 未来 を反芻しながら進むとき見えてきたあなたと私の間にある見えない時間の物語
 光学の父 アルハーゼンが本当に伝えねばならなかったメッセージを今あなたに
「問題の単純化は世界の明解である」

 企画・制作・主演 MCM
 振付・ステージ MIKA SAKAI
 音楽・作・etc CHIE WATANABE
 音楽プロデュース MITURU KOTAKI 

 C'(シーダッシュ)さんからお送りいただいたDVDを拝見しました。

 芝居のようなミュージカルのようなライブのようなハイブリッドな舞台。セリフよりもかなり歌詞の比重が高い。それによって描かれるアルハーゼンの物語。

 舞台装置はほとんどなく、舞台にはバンドが常時存在し、その前でかなり幅広いジャンルの歌が歌われる。躍動感ある舞台が楽しめる。

 下記にあるようにアルハーゼンはアラブの科学者、そしてアストロラーベは上左写真のような天体観測の道具(実はこの舞台のタイトルを調べて、初めてこの科学者とこの装置の名前を知りました。「光学の父」って感じで、本来うちのBlogの範疇なのに(^^;))。

 これらでどんな物語が展開されているのか?
 実は残念ながらDVDの音声がかなり聞き取りにくく(音楽にマスキングされている様子)、僕のうちのオーディオでは、1回観ただけで物語を理解するところまで行けませんでした。残念。たぶん音はビデオカメラのマイクロホンで録られたものなのでしょう。かなり自分ちのスピーカーを大音量にしてみたのですが、、、、。

 タイトルからいろんな想像をしてしまいます。

◆MCM 第六回公演
 アフェクショネート メッセンジャーズ「四番目のネッカーキューブ」

「やがて スクエアーが重なり 空間は長四角に連鎖する
ランダムなカオスの定義より 空虚な摂理のほうが今はわかりやすく
四方の角が門に変るとき あなたにもわからない自分自身に出逢うことでしょう
さあ今あなたの 気付いていない もうひとつの世界に
そこかしこに隠れている 四角い世界へ ようこそ 」

振付ステージング 酒井美佳
音楽プロデュース 小滝満
芝居演出 アンテナコンテナ
総合企画プロデュース 渡辺千恵
企画制作出演画MCM 企画
11月30日ソワレ 12月1日マチネ ソワレ 2日間 3回公演
http://chie-vocal.org/
http://members2.jcom.home.ne.jp/from-oneness/index.html
151-0071渋谷区本町1-2-1京王新線初台駅下車 Tel 03-5350-5800

 ネッカーキューブということで認識論的なお話になるのでしょうか。大変面白そう。
 ネッカーキューブ、このアプレットとかご参考まで。

◆関連リンク
アルハーゼンのアストロラーベ (Youtube) ダイジェスト
・アルハーゼンについて
 イブン・アルハイサム(週刊アラブマガジン)

 アラブの偉大な科学者イブン・アルハイサムを紹介しましょう。
 彼の名は、アブー・アリー・アルハサン・ビン・アルハイサム。ヨーロッパではラテン名「アルハゼン(アルハーゼン)」として知られています。西暦965年にバスラで生まれ、1039年ごろにエジプトで没した科学者です。彼の学問の領域は大変幅広く、その主なものは数学、哲学、神学、天文学、医学、物理学などで、特に知られているのは光学の分野です。

 光学の分野で有名な著書「視覚論」です。この書は光学の世界に革命を起こしました。イブン・アルハイサムは、後に近代光学の基礎となった新しい理論にたどり着き、それによってそれまで支持されていたプトレマイオスの視覚理論の多くの部分を否定しました。

 イブン・アルハイサムの「視覚論」は13世紀にはラテン語に訳され、「アルハゼンの光学宝典」と改題されてヨーロッパ各地に広まり、17世紀までヨーロッパの光学研究者の教科書として使われました。そしてこの書の大きな影響を受けて、ケプラー、デカルト、ニュートン等が更に光学を発展させて行ったのです。

 「アルハゼンの光学宝典」 (金沢工業大学ライブラリーセンター所蔵)

Al-Hazen. (Ibn Al-Hytham). (965-1040).
Opticae Thesaurus Alhazeni.
Basileae, 1572, First edition.
アルハゼン(イブン・アルーハイサム)
光学宝典
バーゼル, 1572年, 初版.

アストロラーベ
 アンティキティラの機械

 アストロラーベという中世にイスラム世界で作られ、ヨーロッパにも持ち込まれた天体観測の道具があるが(『薔薇の名前』でショーン・コネリーが見てたやつ)、これはその、とんでもなく高度なものだったということらしい。

 Al-Hazen astrolabe(Google Image)

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コメント

いえいえ  了解  あ~nndo
ご心配なく!!!

投稿: C'  | 2007.10.14 02:49

 C'さん、おはようございます。

>>ところで台本に誤字脱字はたくさんあれど、間違ってはいけないミスの訂正がありましたのでお伝えします。

 ありがとうございます。

 本業のバタバタと毎日できれば1本の記事作成(とネタ収集)で忙殺状態は続いてます。

 読むのは先になりそうです。ごめんなさい。

投稿: BP | 2007.10.13 08:15

ありがとうございます。
ところで台本に誤字脱字はたくさんあれど、間違ってはいけないミスの訂正がありましたのでお伝えします。中説Ⅱの「ビリレイス」ではなく「ピリレイス」それから1953年ではなく1513年でした。失礼しました。

投稿: C'  | 2007.10.09 18:57

 c'(シーダッシュ)さん、こんにちは。

>>オリバーサックスの火星の人類学者をお読みになりましたでしょうか?

 あ、共感覚について書いた本でしたっけ?

>>ところでアルハーゼンですがこのお話は色々調べたどりついたのですが。紙田彰さんという方が若いときお書きになった「魔の満月」に出会いご本人にもお会いして引用させていただきました。

 紙田彰『魔の満月』、なんだかイマジネーションを刺激しますね。サイトで絵は拝見しました。なかなか幻想的でいいですね。

 お送りいただいたシナリオ、無事に届きました。ありがとうございます。
 いずれ読ませていただいて、ここかメールで感想を書かせていただきます。

 ではでは。

投稿: BP | 2007.10.08 08:45

まじめにおつきあいいただき有り難うございます。
こんな話はわたしのような業界にいてもなかなか誰にも通じませんから。ところで「進化」については「淘汰」・・・そうですね。この言い回しにこの台本を書いているときに気がつきませんでした。私の文章は「音」先行であたまに浮かびそれをパッチワークのように組み合わせます。ファッションと同じようです。それから勉強して覚えたことではなく音で入って来ている情報がほとんどなのです。たとえば語学において他の国の言語などほとんど勉強していませんが何語でも音の順番が正しければほとんど理解できてしまうことがあります。色の順番もそうです。難しい図形や数式も頭の中で形に置き換えればすぐ答えがでます。曲を作るときもそうですが、また人の感情・自我・心も形で理解しています。その人のしっぽが見えるというわけです。(笑)オリバーサックスの火星の人類学者をお読みになりましたでしょうか?これを読んだとき私は八番目だと思いました(涙)こんなことを書き込んでいいものか迷惑かとは思いましたがすみません。
ところでアルハーゼンですがこのお話は色々調べたどりついたのですが。紙田彰さんという方が若いときお書きになった「魔の満月」に出会いご本人にもお会いして引用させていただきました。言葉は難しい漢字ばかりなのですが、とても若さの感じられる感覚でかかれていて私にはとてもおもしろかったです。当時は「暗黒舞踏?」なんかの方々に高く評価されていらしたそうです。現在は絵をお書きになっておられます。
このブログのすばらしい知識の量の多さに感動します。
これからも色々教えていただきたいです。
ちなみに台本送ります。(迷惑承知なうえ、すみません)

投稿: C'  | 2007.09.30 13:35

 C'(シーダッシュ)さん、こんばんは。遅レスになりすみません。

>>「アフェクショネートメッセンジャーズ」今更ながらではありますが、名前のくだりが間違っていますので訂正をお願いしたいです。

 まずは修正しました。以前のコメントの通り入れたつもりだったのですが、改行位置が悪かったみたいですね。すみません。

>>まあ、私の頭のなかは非常に難解らしいです。芝居というよりライブなんですが、プロモーションビデオのように作っています。のであえて難解なままにしているともいえます。

 あ、確かにPVという捉え方が似合いますね。

>>アルハーゼンの話は非常に面白くあの時代に物が見えることを説明するのには「心」のことを理解しなければ説明が出来ないのに対してできた副産物のような「眼鏡」だけが継承され「心」の問題はあまり伝わってはいないというところです。

 面白そうですね、アルハーゼン。
 心の解析の過程で、眼の光学的分析をしていたということなのですね。現在と違う価値観からの科学的アプローチ、とても興味深いです。

>>またアルハーゼンは「私の研究を持ってすればナイル川の氾濫をも止めることができる」などと豪語してしまいそれを聞きつけたアラブの王さまに呼ばれました。しかしナイル川を目前にしたとき無理なことに気付き王に侘びました。

 なんというドンキホーテ!
 実話なのに奇想小説のような方ですね。もっと詳しく知るには何かいい本があるのでしょうか?

>>私の頭の中は過去現在未来が反芻するように普通よりコマ数多くみえていて、いろんな情報が音に乗って入ってきます。共感覚というのが一番近い表現かもしれません。エクトプラズムとでも申しましょうかエネルギーの形が見えそれをいじることが出来るのです。マトリックスをはじめてみたとき「おんなじみえかた!!」と思いました。

 以前から書かれてた「違う見え方」というのは、こういうことを言われていたわけですね。共感覚と超人的動体視力ということでしょうか。すさまじい動体視力というのは、世の中に知られた例とかその速度を計測された例はあるのでしょうか。ネットでざっと調べたところ、出てきませんでしたが、、、。

>>中説 
進化する。それはトレンドに向かうということ、生き残っていきやすい形になっていく気配を本能的に漠然と感じ取りそれに向かうのです。そしてその気配がセンスです。「最短距離」「かっこいい」「有効に生かす」なのです。そしてその後にくるのが上質でありたい、というセレブリティーです。

 進化については非常に即物的ですが、言葉使いとして「淘汰」という言葉に置き換えた方が正確なのではないか、と僕は考えてしまいます。種が意識して進化の方向を決めて進む、というより、現実的には単なる偶然の積み重ねとして「淘汰」されなかったものたちを「進化」したものと人間が呼んでいるだけではないかと。

 詳しくは以前『眼の誕生』という本についての感想でこんな文章を書いてます。

 一見ロマンも何もない即物的な物言いですが、でも実は地球の歴史の時間的スケールをより体感できる概念として、僕はセンスオブワンダーを感じたので書いてみました。

>>有り難うございます。これに懲りずに今後とも宜しくお願いいたします。

 こちらこそ、こうした話はなかなか自分の生活圏ではできないので(サラリーマンの世界ってそういう遠い目をした話はなかなかまじめにできません(^^;))、今後ともお付き合い願えると嬉しいです。ではでは次回の公演の成功をお祈りします。

投稿: BP | 2007.09.29 22:54

「アフェクショネートメッセンジャーズ」今更ながらではありますが、名前のくだりが間違っていますので訂正をお願いしたいです。振付ステージングが酒井美佳で 音楽プロデュースが小滝満で 芝居演出がアンテナコンテナで 総合企画プロデュースが渡辺千恵 企画制作出演画MCM です。

投稿: C'(シーダッシュ) | 2007.09.29 11:25

wa-o!!お忙しい中お時間さいていただいて光栄です。さすがです!!!ありがとうございます。
前回の舞台は据え置きのカメラ二台をむりから編集するという荒業にて台詞が聞こえにくかったのですが・・・まあ、私の頭のなかは非常に難解らしいです。芝居というよりライブなんですが、プロモーションビデオのように作っています。のであえて難解なままにしているともいえます。ただ次回はもう少しわかりやすいかと、ただし外部からの役者さんたちはすでに頭を抱えていますが。
アルハーゼンの話は非常に面白くあの時代に物が見えることを説明するのには「心」のことを理解しなければ説明が出来ないのに対してできた副産物のような「眼鏡」だけが継承され「心」の問題はあまり伝わってはいないというところです。またアルハーゼンは「私の研究を持ってすればナイル川の氾濫をも止めることができる」などと豪語してしまいそれを聞きつけたアラブの王さまに呼ばれました。しかしナイル川を目前にしたとき無理なことに気付き王に侘びました。すると王さまはまあそれとは別に役職をつけることにしてくれたのにアルハーゼンったらそれを信じることができずに城にいる間狂ったな芝居をしつづけたそうです。王が亡くなって城を出ると大好きな研究に没頭し質素な晩年をすごしたそうです。なんとも腰抜けではありますが人間らしくてとても嫌いにはなれませんでした。私の頭の中は過去現在未来が反芻するように普通よりコマ数多くみえていて、いろんな情報が音に乗って入ってきます。共感覚というのが一番近い表現かもしれません。エクトプラズムとでも申しましょうかエネルギーの形が見えそれをいじることが出来るのです。マトリックスをはじめてみたとき「おんなじみえかた!!」と思いました。「プリンス」などもそうでしょう!デビットリンチにいたってもどうしてあの発想になるのかまったく理解できます。サンティグジュぺリやダビンチもファーブルもおんなじです。ので今回の作品はサンティグジュぺリにあんなに会いたかった星の王子さまに会わせてあげようかと思っていす。
今度は台本でも送ろうかしら!!
それからいつもなかなか言えない本音を中説と称して台詞にしています。前回の台詞はこうです。
中説 
進化する。それはトレンドに向かうということ、生き残っていきやすい形になっていく気配を本能的に漠然と感じ取りそれに向かうのです。そしてその気配がセンスです。「最短距離」「かっこいい」「有効に生かす」なのです。そしてその後にくるのが上質でありたい、というセレブリティーです。

昔 陸にいたであろう鯨は水中を選択したことで存続しましたが、陸上の巨大な恐竜はほとんどいなくなりました。水中では深海魚などへんてこな形で生き残るものもあります、実際奇妙なものほど進化の工程で右往左往してきた様子を感じいとおしくさえ想えるものもありますが。変わっていくことを拒否すれば、やがて衰退するのです。また古くからの伝統を存続させるのも、何十年来の友人と昨日のように話せたりするのも変わらないではなく変わっているからこそなできることなのです。

あなたはいつから生きていますか?と聞かれたら現在の肉体がこの世に生を受けた年月でもいえます、また気づけたときからをいうかもしれない 命という単位をどこからにするかによって何億何千年前からともいえます。進化論を公定しない考え方もあります、卵が先か鶏が先かってこともあるけれど「進化する」 それは様々なキーワードを与えてくれます。
次回もまたまた登場することでしょう!
有り難うございます。これに懲りずに今後とも宜しくお願いいたします。

投稿: C'(シーダッシュ) | 2007.09.24 08:44

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