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2007年11月

2007.11.29

■共立電子産業製プチロボXで作られたタチコマ(攻殻機動隊SAC)

Puchi_robo_tachikoma
YouTube - タチコマ風?プチロボ
プチロボ プチロボX (共立電子産業 公式HP)

 連続でYoutubeネタですが、プチロボというロボット製作キットを用いた四足歩行ロボット タチコマの動画。キットを利用することで結構手ごろにあのタチコマの動きに近いものを自作して遊べるようです。しかも値段が2-3万円とそれなりに手頃。

X_2  エネループの電池ケースを用いた足の造形がなかなかいいです。たぶんこの形状からすると、ベースとなったキットは、上位バージョンのプチロボX(右)のよう。

 ネット検索しても残念ながら、このムービーのロボットそのものの作り方を解説したページは見つからない。代わりといってはなんですが、同じくプチロボを用いて外装含めタチコマを製作している方のページがありましたので御紹介。こちら→試作1号 たち○ま 動画一覧。ペーパークラフトによる外装をうまく使われて雰囲気を出されています。

 二足歩行ロボットよりタチコマのような動きに憧れている僕は、冬休みに自作してみようかといろいろと調べてみたのですが、このプチロボ、残念ながらCPUによるコントロールではなく、PICによる簡易的なもののようなので少し本格的に遊びだすと、物足りなくなりそうでとりあえずペンディング。

 でもいつか衝動買いしてしまいそう(^^;)。タイヤもつけて、歩行と走行を組み合わせた動きで遊べたら面白そうです。

◆関連リンク
共立電子産業『プチロボ(ロボット素材キット)』(amazon)
 残念ながらamazonではプチロボXは取り扱いがまだないようです。
各種パーツ
プチロボBlog
「アナタのプチロボ見せてください」 シリコンハウスへようこそ(共立のブログ)
・Youtube タチコマリンク
 Leg-Wheel Hybrid Walking Vehicle (リアルタチコマ。4脚歩行+車輪走行)
 tachikoma vs cat [ タチコマvs猫 ] これ、笑えます。
 Tachikoma robot moves and speaks (ロボガレージのロボット)
 [MAD]フチコマvsタチコマ
・当Blog記事
 動くリアルタチコマロボット!!(本名:プロモーション・タチコマ)
 未来コンセプトビークル「i-unit(アイユニット)」
 NASA JPL 新型惑星探査ロボット アスリート

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2007.11.28

■人体アニメ "How We Met"

How_we_met_01
YouTube - How We Met

 先週のルービックヘッドに続き、一発ネタ。これは動画です。
 人の体の上でコマ撮りされたアニメ。

zoom in to see

 ここにメイキングがあるけれど、デジタル合成でなく、ちゃんと一枚づつ皮膚に絵を描いて制作されたようだ。たいへんお疲れ様でした。

 制作したのはカップルだろうか。アットホームな感じが花○ですね。

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2007.11.27

■新刊メモ 古川日出男『ゴッドスター』
  古川日出男朗読による日本近現代詩名作選「詩聖/詩声」CD

古川日出男『ゴッドスター』(amazon) 新潮社公式HP

はじまりは、絶望の中にあった。ごく普通のOLだった私を一人の少年が変えていく。疾走する時間、崩壊する日常、そして広がる新しい世界――天地創造って、こんな感じだったの? フルカワ史上、最速・最強! 圧倒的リズムで語られる東京湾奇譚、いよいよ降臨。

 この紹介文を読むと、いままでの古川日出男の延長上の作品であると推測されるけれど、「フルカワ史上、最速・最強!」とは? テンションの高い公式HPの日記を読んでいても、どんどん先へ先へと突進している感じがあるので、今度も眼が話せません。

古川日出男公式サイト

12月8・13・16・21日 「首都完全制圧! 古川日出男絶対革命4DAYS」開催

最強の最新刊『ゴッドスター』(11月30日発売)と古川日出男選、古川日出男朗読による日本近現代詩名作選「詩聖/詩声」が収録された史上初のCD付き文芸誌「新潮」2008年1月号(12月7日発売)の発売を記念して、師走の東京を古川日出男が完全制圧!

天地創造ってこんな感じだったの?――言葉の力が世界を変える4日間。

Furukawa_kyoto  そして朗読ギグも引き続き開催されている。「言葉の力が世界を変える」とは、これまた宣伝文にしても、アジテーションが効いている。

 僕は電車の中、携帯のデジタルオーディオ機能で、今も週に一度は古川日出男と向井秀徳のギグを聴いている。上記イベントの一部は録音自由とのこと。どなたか参加される方がどこかに音声ファイルをアップされることを切に希望。本人周辺が下記リンクのようにYoutubeにアップする可能性もあり、地方ファンとしては期待してます。

◆関連リンク
イベント「どうにかなる日々」(12月1日開催)のタイムテーブル決定

12月1日(土)に横浜 ZAIM で行なわれるイベントでの、出演時間帯が決定。
 ギグ vol.1:15時40分から16時10分まで
 ギグ vol.2:19時00分から19時30分まで

古川日出男 朗読ギグ『サウンドトラック』(1/2) (2/2) @博多百年蔵 2007/9/2 (Youtube)
「新潮」2008年1月号(amazon)
  古川日出男朗読CD 日本近現代詩名作選「詩聖/詩声」収録

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2007.11.26

■海洋堂 リボルテックヤマグチ 鉄人28号

Tetsujin28
『リボルテックヤマグチ No.43 鉄人28号』(amazon)  海洋堂

ノンスケール(120㎜) フィギュア素材/ABS・PVC
全身43ヶ所可動 リボルバージョイント18ヶ所使用
噴射炎パーツ×2    破損時腕パーツ×1
オプションヘッド×1   オプションハンド×4
ディスプレイベース×1

 鉄人28号は、幼児期の刷り込みの成果で、私の脳のもっとも原初的なセンス・オブ・ワンダー回路を刺激します。

 というわけで1月に発売されるリボルテックの鉄人。
 昔かっこよかったモノクロアニメの鉄人は、今、見返すとがっくりな出来だけど、このリボルテックは、記憶の中のかっこいい鉄人28号を再現できています。

 このシリーズ、以前に『ジャイアントロボ』のGR-2の時も随分迷ったけど、結局今だ一体も持っていません。今度はしっかり購入予定。

◆関連リンク
EVA 弐号機vs量産機(Youtube)
 リボルテックを利用した映像って、もっとあってもよさそうだけど、Youtubeにもあまりないですね。これはなかなか迫力だけど、残念ながら携帯の動画で画質が悪く、残念。きっちりハイビジョンでコマ撮りしたら結構な映像になりそうなのに。

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2007.11.25

■『電脳コイル』第25話「金沢市はざま交差点」

Coil25_03 第25話「金沢市はざま交差点」 (公式HP)

脚    本 : 磯 光雄  松澤洋介
絵 コンテ : 野村和也
演    出 : 野村和也
作画監督 : 板津匡覧

 いよいよあと2話となった『電脳コイル』。
 数々の伏線を回収しつつ、ひとつの物語としてクライマックスを迎えようとしている。

 第25話は、金沢市はざま交差点からコイルドメインの大黒市子入へと舞台を大きく移動しながらの大空中戦と、子入神社でのイサコの現在とヤサコの過去が描かれる。

 とくにラストのタイトルバックと重ねて描かれる物語にはゾクゾクと鳥肌がたった。ストーリーテーラーとしての才能とアニメ演出家としての磯光雄監督の手腕。

 オーグメンテッド・リアリティというテクノロジーを用いることで、空中戦の動と無意識世界の静のコントラストをひとつの映像空間に見事に表現。24話までで積み上げてきたこの『電脳コイル』の物語が、その動と静のコントラストとして結実して描かれた第25話。

 来週の最終話の行方は??

★★★以下、ネタばれ注意★★★

◆集合無意識の光景

 ヌルたちによると、彼らは苦しみの種を食べるうちに、苦しみを求める生き物としての命を得たそうです。(23話)

 コイルスの資料によると、ヌルキャリアは初め、心のカケラを集める探査装置だったそうです。(25話)

 資料によるとイマーゴの発見は偶然だったらしいわ。量子回路のある特殊な基板パターンが過去、例をみないほどの高性能なアンテナになることにコイルスの主任技師が気付いた。おかげで微弱な電磁波でも高速通信できるようになり、今の電脳メガネと革命的な通信インフラが実現した。
 当然コイルスは、その現象の理論を解明しようとしたけれども、原理すら分からなかった。しかし、現象の再現と回路のコピーだけは簡単だった。経営者は量産に踏み切り、コイルスは急成長した。
 でも、技師の発見はそれだけじゃなかった。回路が電磁波以外の何かを受信していたのを発見したの。
 人間の意識よ。技師はそれをイマーゴと名づけ、更に実験を繰り返した。人間の意識を電脳空間に取り出したり、イマーゴを逆流させて意識を操作したり。そして、イマーゴを中心としたコイルシステムを構築し、電脳医療に応用した。(23話)

父さんはイマーゴを開発して、世界で初めて人間の集団無意識を電脳空間化したんだ。(25話)

 コイル・ドメインの謎が明かされた。それはヌルキャリアによって集められた人の無意識を集合化した電脳空間だという。だが、それがなんのために作られたのかはまだわからない。たぶん電脳医療の延長上で人間の意識の謎について知りたいという研究者(猫目父)の研究目的という側面が大きかったのではないか。意識を受信することに成功した後、その延長で無意識領域までをもテクノロジーの対象としたのだろう。

Coil25_04  その空間は崩壊しかけている。左の映像がそれであるが、この索漠とした無機的な寒々とした描写がなかなか痛い。無意識を覗き込もうとしたことが電脳コイル世界の不幸の源であったかのような描写。テクノロジーが犯してはいけない領域である、というようなフィーリングが感じられるが、磯監督の真意は? 最終回でどのように決着するのか、興味深いところ。(僕は無意識領域をこのようにとらえるというのは、なんだかちょっと違和感がある。もしもそれを科学で分析することができる技術ができたら、探索してみるのもありなのかなと(関連記事))

◆意識不明の子供たち

 本来データとして電脳空間上に存在するだけのはずの電脳体が分離すると、何故現実体は停止するのか。ここについては以前僕なりの推定を書いたのだけれど、まだ今のところ謎のままになっている(と思うがどうだろうか)。次の猫目の言葉が次回どのように展開し、謎が明かされるのか。

あのアバズレを利用して世界中のイマーゴのガキどもを意識不明にしてやるんだ。

 イマーゴの子供たちは、イサコのようになんらかの原因で意識不明になった者に電脳治療を施して、電脳空間上のプログラム化された意識である電脳体が、もともとの意識の代わりを果たして健常者と同様に活動させているのではないか、というのが僕の予想。4423の被検体として植物人間状態なのがイサコの現実体の姿なのかもしれない、そして実はヤサコも、という邪推。

 世界中の電脳医療を受けている子供たちがイマーゴの機能を停止させられて意識不明に陥ることが来週起こるのかどうか。最終回30分でどう大団円を迎えるのか、瞠目して待て。

私はコイルスの医療機で4423を探している。天沢勇子を探している。

 あのヌルキャリアは、おじじが集合無意識の電脳空間へ行ってしまったイサコの電脳意識体を探している描写なのかもしれない。

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2007.11.23

■核融合科学研究所 大型ヘリカル装置一般公開(3)
  大平貴之講演 メガスター開発ストーリー

Megastar02 自然科学研究機構 核融合科学研究所
2007年度のオープンキャンパス

特別講演:メガスター開発ストーリー
 一日所長 大平貴之さん  13:00-14:00

◆メガスターの投影

 一度観たいと思っていたメガスターを核融合科学研で観た。一日所長に大平貴之氏を招いての講演に付属するイベントとしての上映である。
 会場は1億℃のプラズマを生成する大型ヘリカル装置の制御ルーム。ドームではなく広い部屋の天井にメガスターⅡ(フェニックス)による星が映し出される。部屋の広さはTVでみるJAXAの管制室より広い感じ。ただし操作用のPCモニタが無数にあり、星の光はその画面に散乱して、微妙な投影状態。

 これではとてもメガスターを本来の形で観たとは言えないだろう。ただその散乱するさまがだんだんなかなかいい感じに見えてきたけど、、、。

Megastar_2  そして核融合についてのプレゼンテーション。メガスターの描く星の光の正体を、核融合研の研究員の方が解説してくれる(写真)。新エネルギ研究の最先端で観るメガスターは、こうしてなかなか味なイベントになったのでした。

◆特別講演 メガスター開発ストーリー

 プラネタリウムマニアを極めて自分で世界一のプラネタリウムを作ってしまった大平氏の小学生の頃から現在に至るまでの講演。

 起業家としての気負いはなく、とにかくプラネタリウムとものづくりが好きな氏の人柄で終始会場は和やかな雰囲気。ひとつのものにのめり込んで極めた人の姿がなかなか感動的。世の中でそれ以上のものはできない、と言われているものでも志で革命的な飛躍をできることを子供たちに伝えているのが好印象。最近は講演依頼が多く、ホリプロに登録されているというのがご愛嬌。

 核融合科学研の一日所長としてあるまじき発言もラストで飛び出ていた(^^;)。

 いずれ1kmにおよぶドームの中に壮大な規模のギガスターと呼ばれるプラネタリウムを建造したい。そこの光源の電力は、大平氏の計画ではレーザー核融合で発電するという計画。ヘリカル式の核融合を目指す研究所の一日所長としてはまずいのですが、、との一言もあったけれど、笑ってしまった。でもこの夢も遠い未来で自身の手で実現されることを影ながら祈っています。

 人間の眼ですでに視認識できないメガの星を超えた、神の眼だけが観ているギガの星の情景。想像しただけでクラクラする究極映像です。

◆関連リンク
メガスターホームページ
メガテクノロジーの結晶 「スーパープレシジョンスターマスク」

 メガスターのリアリティの原動力。それは独自の超精密技術により生み出された恒星原板です。直径わずか5センチのプレート上に、肉眼では全く見えませんが、多いものでは1枚で22万個、メーカー製大型プラネタリウム10台分以上に相当する数の孔が、大きさと位置を正確に分類してあけられているのです。

メガからギガへ- ウルトラプラネタリウム「GIGASTAR」構想
全天映像システム「OGDS」の開発
ホームスター ポータブル
『ホームスター ポータブル』(amazon)
大平 貴之『プラネタリウムを作りました。―7畳間で生まれた410万の星』
大平 貴之『家庭用プラネタリウム ホームスター プロ』

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2007.11.22

■ルービックヘッド : Rubik's Head

Rubiks_head Rubik's Head(joe-ks.com)

 写真一発ネタです。

 joe-ks.comという合成写真(?)サイトから。

 なんか映像で見せられたらちょっと凄いかも。

 というわけで、ルービックヘッドで検索してみると、こんなものもありました。Simpsonsのは、ほしい。

Rubiks_head_simpsonsSimpson'S Head Rubik'S ホーマーの顔がグジャメジャに、、、。

シリーズで、バート・シンプソンズのもあるみたい。

 あとRubik's Obi Wan® Head

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2007.11.21

■ティム・バートン監督『不思議の国のアリス』3D立体映画化

Tim_burtonティム・バートン監督が「不思議の国のアリス」を3D映画化!(eiga.com)

 バートン監督は「ベオウルフ」同様のモーションキャプチャー・アニメーションと実写アクションを併用させて、白ウサギに誘われてウサギの穴に落ち、人間の言葉を話すチェシャ猫や帽子屋やトランプの札ハートの女王様らのいるファンタジーの世界に迷い込む少女アリスの物語を描くという。

 また、ティム・バートン監督は、84年の自身の短編映画「フランケンウィニー」を、ディズニーの長編の3D映画として自らリメイクすることに正式決定。

 ディズニーの3D映画というと、最近は『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』とか旧作の立体映画化(メガネ式)を思い出す。最近のハリウッドはこの記事でも取り上げた様に、ホームシアターが登場して映画館の付加価値をつけるために、3D化が進んでいる。

 ティム・バートンによる極彩色のアリス世界が飛び出てくる新作に期待。こんな相性のいい取り合わせも珍しいかも。

◆関連リンク
スターウォーズを立体映画にする技術 In-Three Dimensionalization®
映画『チキン・リトル』 ディズニー デジタル 3-Dシステム

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2007.11.20

■ヤノベケンジ 『トらやんの大冒険』

Trayan_no_daiboukenn トらやんの大冒険(公式HP)
YANOBE KENJI ART WORKS
/// ヤノベケンジ アートワークス

  予告編 Quick Time Windows Media Player

“ある夜 星を見ていたら ひかりのかけらが
落ちてきた  「流れ星?」
それは小さな小さな太陽だった。”

 ヤノベケンジがチェルノブイリの保育園で見つけた人形と太陽の絵の物語を10年の歳月をかけてまとめ上げた初の絵本作品。
 実際に展覧会場ではインスタレーションツールとして登場。また、アトムスーツを身にまとった特装版も限定販売中。

 ヤノベケンジがチェルノブイリで観た保育園の壁の太陽の絵。ここを起点にした小さな太陽とトらやんの物語。

 ヤノベが描いた初の童話は、自身の作品を物語でつないだような作品。コンテで描かれたような素朴なタッチの絵がいい。うちの子供が嫌がったトらやんのヒゲもなくなって、可愛い絵本として仕上がっている。

 小さな太陽が地球を復活させる物語はチェルノブイリの街の再生を願ったものかもしれない。再生のキーワードが楽しく明るい未来のメッセージを運んでくる。

 先日見た核融合科学研究所が産みだそうとしている核融合の小さな太陽を僕は想像した。あのLHDの螺旋を素材にして、アートとしてヤノベケンジにモニュメントを作成してほしいと思ってしまった。

◆関連リンク 当Blog記事
核融合科学研究所(1) LHD そのテクノロジーとアート
核融合科学研究所(2) 夢の核融合発電実現まであと29年(目標) 

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2007.11.19

■小宮 正安 『愉悦の蒐集ヴンダーカンマーの謎』

小宮 正安『愉悦の蒐集ヴンダーカンマーの謎』

 この本を読んでまず思ったのは、世界がその隅々まで解明されていない時代の想像力を刺激するワンダーな事物への人々の憧れとか遊び心といったものだった。

Wunderkammer この本に登場する珍奇なヴンダーカンマーには、科学に毒され(あえてそう表現してしまおう)、空想力が著しく制限された現代が持ち得ない精神の自由な感覚に溢れているといったら言い過ぎだろうか。

 著者の小宮氏がこんな風に書いている。

 存在が確認されているものはもとより、存在未確認のものすら、それを作り出してでも展示しなければならない。世界を映し出すヴンダーカンマーにおいては、存在する「はず」のものはまがい物であろうとも、堂々と蒐集された。

 この本に溢れている人々が奇妙なものを求めてやまなかった好奇心には凄く憧れる。何か珍しいものに強烈に惹かれる人々。仰天させることに無常の楽しみを感じる蒐集家とそれを観る人たちの感じた驚異の世界。奇想な小説や映画を観て感じる驚異を、現実の世界で体験していた人々の愉悦が紹介される展示物の数々から感じられる。

 こうした幸せな時代の想像力にシュルレアリストたちがインスパイアされていた事実もさもありなん。現代は科学やテクノロジーによってその驚異を感じるのしか残されていないのかも。SFが生まれてきたメカニズムもこんなところに原点がありそうな気がしてくる。

 奇想と人間の関係を紐解くのには、最適なガイド本である。

◆関連リンク
高山宏の読んで生き、書いて死ぬ
 『愉悦の蒐集-ヴンダーカンマーの謎』

ヴンダーカンマー研究書は、ぼく自身、一時かなり蒐めたものだが、肝心の図版類はどれもこれも似たようなもので、あまりインスパイアされることがなくなっていた。見たこともない視覚材料で網膜がおかしくなるのは斯界御大のパトリック・モリエスの"Cabinets of Curiosities"で、2002年。眺めて嬉しいという点では、小宮氏の本はお世辞でなく、それ以来の嬉しさである。文化史ファン必携。

Patrick Mauries "Cabinets of Curiosities"
ニッポン・ヴンダーカマー荒俣宏の驚異宝物館
・当Blog記事 小宮 正安 『愉悦の蒐集ヴンダーカンマーの謎』

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2007.11.18

■水木しげる原作『墓場鬼太郎』アニメ化

Hakaba_kitarouダークな鬼太郎がついにアニメ化!
『墓場鬼太郎』1月より放送開始

       (マイコミジャーナル)

 木曜深夜のフジテレビ・ノイタミナ枠での放送が決定した。(略)高度経済成長時代へと歩み出そうとする裏側で、まだ貧しさや死の影が色濃く残っていた昭和30年代の日本を舞台に、幽霊族最後の生き残りとして墓場から生まれた鬼太郎の誕生秘話がついに紐解かれる。

収録予定エピソード(『貸本版・墓場鬼太郎』シリーズ・原作タイトルより)
『妖奇伝/幽霊一家』『地獄の片道切符』『下宿屋』『あう時はいつも死人』『吸血木と猫娘』『地獄の散歩道』『水神様が町へやってきた』 『顔の中の敵』『怪奇一番勝負』『霧の中のジョニー』『ボクは新入生』『怪奇オリンピック-アホな男-』

シリーズ構成 成田良美
シリーズディレクター 地岡公俊
キャラクターデザイン・総作画監督 山室直儀

墓場鬼太郎(公式HP)

 第12回世界妖怪会議開催@京都映画村で衝撃のアニメ化が発表されたという。東映動画の公式HPでは京極夏彦の声で発表される時の会場のどよめきがムービーで公開されている。

Hakaba_kitarou_02  僕も『墓場鬼太郎』を復刻版で読んだが、とにかく凄いおどろおどろ。戦後数年で出版された作品には、戦争の地獄を見た水木氏の過酷な体験が生々しく表現されているように思う。後に書かれた戦記ものよりももしかしたら、その側面が強烈に出ているのではないか、というのが僕の率直な感想。

 上のマイコミジャーナルのリンク先で設定画が公開されているが、原作で受けたインパクトはまだまだこんなものではない。たしかに眼の表現はTVでは難しいところもあると思うけれど、、、。

 今回のアニメ化があの原作のわけのわからなさと、おどろおどろしさのイメージを写し取ることに成功したら、、、とんでもない映像が深夜枠とはいえ、市民の前に提示されることとなる(しかもスポンサー付きで)。戦後62年。風化した戦争の記憶を深夜にTVが表現できたら素晴らしいと思う。期待してます。

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2007.11.17

■SF画アーティスト
   ステファン・マルティニエア:Stephan Martiniere

Stephan_martinierehorz
http://www.martiniere.com/ (公式HP)
stephan martiniere(Google イメージ検索) wiki

12vert_2

 Amazonで見つけた海外のアーティスト。
 公式HPのGALLERYが充実している。リアルなメカや未来都市細密画から幻想画、コミカルなタッチの絵までかなり幅が広い。そして技巧もイメージも秀逸。

 僕は都市のリアリティと右の絵のような幻想画の色合いにしびれました。

 是非、公式HPをお楽しみあれ。ポスターも買えます。

 映画関係では、STARWARS EPISODE ⅡⅢi,ROBOTのプロダクションデザインも手がけているとのこと。SFのカバー画では、懐かしのハル・クレメントヴァーナー・ヴィンジスパイダー・ロビンスンラリー・ニーブン

 気に入った絵としては、このAmazing Storiesの紫の光の素晴らしい絵と、マンタと名づけられた生物の絵とか。

 日本でも画集が二冊出ています。

『Quantumscapes 日本語版―
THE ART OF STEPHAN MARTINIERE』

『Quantum Dreams 日本語版―
THE ART OF STEPHAN MARTINIERE』

本書は、映画、TV、アニメ、ゲーム、出版界の著名人が絶賛するアーティスト、Stephan Martiniere(ステファン・マルティニエア)の素晴らしい想像の世界から生まれた、デジタルペインティング アンソロジーの第1弾です。

 こちらのアニメ調リアル画はいったい何?POLYHEDRONと名づけられた絵です。マクロスのイメージですね。本当は数学的な多面体のことみたいだけど、、、。この本の中身はここで見えます。
 で、最後は海外本で共著のやつ。
STEPHAN MARTINIERE他『Robonocchio』

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2007.11.15

■フランク・ダラボン監督 スティーブン・キング原作 『霧 : The Mist』

The_mistThe Mist(公式HP)

 スティーブン・キング:Stephen King原作、フランク・ダラボン:Frank Darabont監督,脚本のモンスター映画。『ショーシャンクの空に』、『グリーンマイル』というキングの渋い作品を撮ったダラボン監督(どちらも傑作)が、この原作をどう映画化したか、とても楽しみ。

 この原作中篇は1981年世界幻想文学大賞の候補作。『スケルトン・クルー』という作品集に収められている原作を読んだのは、すでに20年近く前。ジョン・カーペンター監督『ザ・フォッグ』とかぶっていて、いまひとつ記憶に残っていない(^^;;)。

 予告編を観ると映像は派手ではなく、どちらかというと人間ドラマに比重があるように観えるのだけど、どうだろうか。アメリカでは、07.11/21公開。

◆関連リンク
StephenKing.com's The Mist
スティーヴン・キング『スケルトン・クルー〈1〉骸骨乗組員』(amazon)

7月19日のその夜、メイン州西部の全域が、未曽有のはげしい雷雨にみまわれた。嵐に脅える住民たち。だが、その後に襲ってきた“霧”こそが、真の恐怖だったのだ。その霧は街をおおいつくし、人々を閉じこめてしまう。奇怪な霧に閉じこめられた人々の動揺と冒険を描く中編『霧』

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2007.11.13

■核融合科学研究所 大型ヘリカル装置一般公開(2)
    夢の核融合発電実現まであと29年(目標) 

Lhd_presentation02vert_2 ◆核融合の現状と29年後の未来世界

特別講演:
夢の核融合エネルギーの実現へ
小森彰夫 総主幹 14:00-15:00

 まったく不勉強だった。
 地上のミニ太陽である核融合発電の実現は、ずいぶん遠い将来の話だと思っていたのだけれど、どうやらそうではないらしい。

 今回この未来の可能性にワクワクする講演で語られた数字は、写真下チャートのロードマップにあるように29年後の発電所の実現。

 講演の中で言われていたのは、今までも30年後の将来という数字はたびたび語られていたらしいが、昨年核融合科学研究所の所長が実験の現状を踏まえて、30年後の実現を目標として掲げられたとのこと。

 そして一年後、この講演で語られたのは、29年後の実現。確実に今年一年間で目標に向けて進化したという宣言のように聞こえた。

 小森総主幹の発表はユーモアを交えながら淡々としていたが、その発言の節々からかなりの自信を感じたのは、僕だけだろうか。

 その裏打ちされたデータがチャートの上のグラフ。
 トカマク式との比較で示されているLHDの実力で凄いのは、その放電保持時間だという。発電所実現にとって重要になるのが、この放電保持時間。継続的な発電ができなければ、発電所としては役に立たない。ヘリカルの磁場でプラズマを保持するLHDは、プラズマに電流を流して保持するトカマクに比べて、保持の点で有利なのだという。

 ではまだ目標の「自己点火」レベルに到達していない核融合三重積の性能の到達可能性は? 講演では重水素の利用(いままでの実験は水素でのデータ)と、LHDの大型化で実現の目処はある、とのこと。

 重水素実験は現在地元との協定の途中で近いうちに実現できそうとのこと。放射能のレベルは低いがちゃんと理解してもらったうえで進めていく考えだとのことらしい。

 そして大型化は、13.5m径の現在のLHDを30m径に変えると性能的には「自己点火」レベルに到達する可能性がある。

 これらと後に述べる安全性について実機の見学場所で専門家に聴いた話から考えて、門外漢ではなはだあてにはならないけれど、29年というのは可能性のある数字のように思った。(自分が生きている間に実現してほしいという希望的観測も大)

 この技術は日本でそのほとんどが構築された技術であるという。海洋国である日本は、核融合の原料となる重水素とリチウムを海から取り出すことが可能で、海辺の発電所で30mのLHD一機あたり150~200万kWの発電が可能だとか。海水1Lで石油25Lのエネルギを取り出すことが可能で、これが実現すれば日本は将来発電エネルギ輸出で国を支えていくことができるという。

 なんという素晴らしい未来ではないか。ひさびさにテクノロジーでワクワクさせてもらった。

Lhd_systemvert◆核融合発電の安全性

 こんなに素晴らしい技術が日本でその最先端を切り開いているとしたら、マスコミ等でもっと取り上げられてもいいのではないか(暗い世相で子供たちに未来の可能性を感じさせるには、「亀田なんとか」とか「朝青龍」とかバカバカしいNEWSより、こういうことの報道が重要なのだと思うのだけど、、、)。マスコミであまり取り上げられないのは、核アレルギーの影響なのかもしれない。

 土岐で核融合の実験をしてて近所だから危険じゃないかと思っていたいいかげんな僕がレポートするのも変だけど(実はプラズマの高温化の実験だけで核の融合は実施されていない)、見学中に研究者の方と少し突っ込んで話して僕なりに理解したので書いてみる。(詳しくはWiki-Pediaとか原子力委員会がまとめた資料とかみてください)

 安全上のポイントは二つとのこと。①臨界事故が起きない ②核融合発電でできる放射性物質は100年で消失。

 ①はプラズマを太陽のおよそ6倍の高温1億度で維持しないと反応が起きないことと、燃料である重水素をガスコンロのように供給しながら「燃やしている」ため供給装置が破壊されたら燃焼が止まることの二点から。
 右上の絵で観てもらうように高温の維持のための電気エネルギ投入と磁場維持、重水素の供給に非常に複雑なシステムが組まれている。たとえば地震等でそのひとつが破壊停止したら核融合は停止する。ここが核分裂と違うところで、壊れることがフェールセーフにつながるのが核分裂より安全上優位。

 ②は核融合では中性子をあびてブランケットと呼ばれる部分が放射性物質に変化するらしいが、核分裂により生成される高レベル放射性廃棄物が一万年以上の管理が必要なのに対して、核融合の放射性物質は100年で放射能を消失し、随分と管理の負荷が軽減されるとのこと。(それでも100年の徹底的な管理は重要)

 特に僕は装置を今回見て、事故の際には①のフェールセーフが確実に働くだろうと思って、放射性物質の知識も少ないのに納得してしまった。いずせれにしても安全性については今後も十分な実験と議論が実現のためには必須だろう。(以上ネットでも調べてはみたがほとんどが研究所の語っていることからの記述となっているので、客観的にみた時の異論があればご教示ください。ここんところ本当に知りたい)

 ということで、テクノロジーの一端に触れて久々に明るい未来の兆しを感じたので、かなり固めの話になってしまったけれど、書いてみた。

 「工場萌え」ならぬ「未来テクノロジー萌え」の究極映像研としては今後もウォッチしていきたい。(ウォッチはここ→核融合科学研究所 LHD実験情報・速報)

 最後に上の黄色の装置写真は、超伝導コイルの巻線機。こういう映像が未来テクノロジーこごろを刺激する。
 見学中に聞いたのは、このコイルを装置内部で作動させる際に、液体ヘリウムの269℃の極低温に保つのが最も技術的にはノウハウが必要なのだとか。少しでも液体ヘリウムの流れが乱れるとそこで温度が上昇し、超伝導状態が壊される。核融合科学研究所の世界最大のLHDは日立の技術がこれを実現。その心臓部は企業秘密(もしかしたら国家戦略上の秘密)で職員も所長クラスでないと見ることもできないとか。

◆関連リンク
東大立花隆ゼミSCI 第3回 自然科学研究機構シンポジウム
  宇宙の核融合・地上の核融合
 徹底討論・核融合「点火&アフター」
 書き終わって調べてたら、この分野でも立花隆の活動が活発。
立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」
 アメリカの最新核融合拠点 国立点火施設「NIF」の全容

核融合科学研究所 本島修所長インタビュー LHDの歴史と日本のレベル
・Blog ☆星のかけら☆核融合☆さんの核融合発電の環境影響と安全性

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2007.11.12

■核融合科学研究所 大型ヘリカル装置一般公開(1)
    LHD そのテクノロジーとアート

Lhdtile
土岐プラズマ・リサーチパーク 自然科学研究機構 核融合科学研究所
2007年度のオープンキャンパス
ヘリカル装置 (公式HP)

 以前記事(大型ヘリカル装置LHD)で紹介した、核融合科学研究所の一般公開に潜入。
 実は装置内部まで見学できるかと期待していたのだけれど、真空槽の中でクリーン度を保たれている内部には一般人が入れるはずもない。見学は装置外部と、そして試作機の置いてあるところにとどまった。

 上はその見学コースにあった大型ヘリカル装置の実物大試作品(全体リングの1/5部分試作)。だいたい外径3mくらいの大きな螺旋形立体構造物である。以前の記事の大型ヘリカル装置LHD内部の写真と比べると、螺旋部分の構造がイメージできると思う。このステンレスの螺旋は日立が製作したとのことだが、狭い空間での溶接技術に素晴らしいスキルを持った専門家の活躍があったとのこと。日本のテクノロジーはそうした職人技が支えているわけ。

 説明を聞いて、どんなことがこの装置で行われているかわかったのでここからレポート。実は核融合そのものの実験かと思っていたけれど、そこに至る過程として、一億℃(太陽の6倍強)の超高温で水素プラズマの作成実験をしているらしい。(まったく不勉強ですみません)

 合わせて核融合についての講演と、研究員の人としゃべっていろいろと教えてもらった。核融合の進歩が想像以上に進んでいて、新エネルギとしての未来の可能性を認識。科学装置の映像的センス・オブ・ワンダーを目的に行ったのだけれど、エネルギ革命のテクノロジーのセンス・オブ・ワンダーにしびれて帰ってきた。

◆LHDの構造と作動

 このステンレス製の構造物に超伝導コイルが螺旋状に巻かれ、真空容器に入れられる。容器は10^-10Torrの超高真空に引かれ、コイルは液体ヘリウムで-269℃に冷却され超伝導状態(抵抗値は35kmのコイルでわずか2mΩ)へ。

 そこへ電流が流し込まれ、3テスラという強磁場空間が作られる。そして内部には水素ペレットと巨大な熱エネルギが投入されて、高温のプラズマが作られる。プラズマは、この磁場によって螺旋内部に維持される。

 この時の電力は数字は聞き漏らしたが、冷却系まで含め、設置された土岐市全域の電力くらいが必要とされるらしい。

 構造について詳細は、超伝導ヘリカルコイルの完成と最終設置他。

Lhd02tile
 これは上のリンク先から引用した建造風景だけど、この雰囲気、まるでハリウッド映画の異星人の秘密基地(笑)。未来テクノロジーの脅威の映像がここに、って感じ。SFファンはこの光景にセンス・オブ・ワンダーを感じるはずです。

 なかでも美しいのは、右下のステンレスの光沢を湛えた螺旋状リング。世の中を革新するテクノロジーはこうした美しさとシンプルなダイナミズムを持っていることが、なんだかとても重要な気がする。未来のテクノロジーは魔法に見える、と言ったのはアーサー・C・クラークだけど、本当に革新のテクノロジーはアートとしても凄い、という気がする。
(残念ながらこの右下の写真は解像度が高くない。ネットで探してもこれしか見つからないのだけれど、もっと鮮明な写真をご存知の方、ぜひともご教示を)

 というわけで、見学で観たその他のLHD。大学でのこれらの試作評価が実をむすんで、大型のとてつもない螺旋のコイルが生まれたわけです。このアートの変遷をお楽しみあれ。

Lhd_old_tilt

 このテクノロジーに関する講演会のレポートは次回掲載予定。

◆関連リンク
プラズマ閉じ込め装置公開  岐阜の核融合科学研究所(動画)
・Blog ☆星のかけら☆核融合☆さんの 核融合実験装置の心臓部を公開
 こちらは核融合科学研究所に勤められている方のBlog。
プラズマ閉じ込め装置公開 岐阜の核融合科学研究所 (日経)
ライブカメラ プラズマが発生している映像 超伝導コイル 施設見学のご案内

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2007.11.11

■幻想植物 栽培日記7 ロマネスコ、復活!!

Romanesco_only_two

 ひさびさに栽培日記の続きです。

 瀕死となったロマネスコですが、なんとか2本だけ生き残り、青々とした葉を復活させました。そして!!写真上の一本は、ついにあのフラクタクルな形状を現し始めました!!

 苗を植えたのが少し遅かった下の一本は、まだ葉が真ん中で巻き始めようとしている状況。

 このまま素晴らしいフラクタクルを形成するのか。
 だが安心はできない。この地方に霜が降りる時期が近づいている!!

 虫の攻撃で壊滅しかけた幻想宇宙植物を襲う次なる地球の厳しい環境は、霜! イタリアを原産とするこの植物が、生き残れるかどうかは今年の冬将軍の到来時期がにぎっている。がんばれ、ロマネスコ!!

◆関連リンク 当Blog記事 
幻想野菜 ロマネスコ
幻想植物 栽培日記1 ロマネスコの種まき
幻想植物 栽培日記2 ロマネスコ、芽吹く
幻想植物 栽培日記3 ロマネスコ、フィールドへ
幻想植物 栽培日記4 ロマネスコ、地球の虫との対決
幻想植物 栽培日記5 ロマネスコ、巨大化
幻想植物 栽培日記6 ロマネスコ、瀕死!!

>>私信 shamonさん、ミのつく職人さん

 ロマネスコをお二人にお届けすることができるかどうかかなり微妙です。生き残った二本のうちどちらかが複数の実を付ければ可能性はありますが、この時期から生育が進むか疑問。今後もここで状況を報告しますが、まずは申し訳ないですが、期待しないでいて下さい。まことに申し訳ない。今年の教訓を活かして来年、再トライの予定。

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2007.11.10

■プロダクション I.G×士郎正宗 『RD 潜脳調査室』
   メタ・リアル・ネットワーク

Rd_sennou RD 潜脳調査室 (公式HP)
プロダクション I.G×士郎正宗がおくる
  最新・近未来サスペンス!!!
 (プロダクション I.G)

 2061年、人間がネット社会を構築して50年。人間同士が意識で繋がることができる理想実現を期待されたネット社会だったが、個人情報の流出、情報の改竄など、新たな社会問題が現象化しているにも関らず、人は尚、取り交わされる情報をネットに依存し、ネットからの離脱を選択することはできなかった。

 その結果、セキュリティを強化した新たなネットワーク空間の構築が望まれ完成したのがメタ・リアル・ネットワーク(略してメタル)である。メタルは情報化された個人の記憶をバブルシェルという泡状の有機的電脳防壁で擬似的にスタンドアロン化させ、人々の生活に浸透していった。

 だがその結果、人は安全なメタルの中で本能を解放し、爆発させることを憶えた。解き放たれた本能に押し出される形で、個々の意識は情報の海に溺れ、欲望の圧力に曝される。
 だが、人が生きている舞台は規律で縛られた現実世界である。二つの世界の間に奇妙な摩擦が生れ、それが在らざる歪みとなって世界に現れはじめていた。

 そうした歪みの原因を調査、究明するため、メタルの海に挑むエキスパートを、人々は電脳ダイバーと呼んだ。
 この物語は、リアルとメタルの狭間で起こる事件を調査する電脳ダイバー、波留真理の物語である。

 『攻殻機動隊』刊行から16年。士郎正宗の進化した電脳世界が描かれる。

 アニメはともかく、漫画『攻殻機動隊』は、当時最先端なサイバーパンクだった。正直僕は本家ウィリアム・ギブスンよりもサイバーパンク的感覚として興奮した。

 今回のはその電脳世界を深化させた新しい世界が描かれるようだ。現実との二重性というのが面白そう。現代もインターネットと現実の二重化は進行している。 これをデフォルメすることがメタ・リアル・ネットワークの設定なのだろう。そこに描かれるのが、今までの人の感覚を変容させるような新しい世界であることを楽しみにしたい。

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2007.11.09

■SELENE HDTV 探査機“かぐや”月の謎に迫る・史上初!
   月からのハイビジョン映像生放送

Selene_moon_2
JAXA|月周回衛星「かぐや(SELENE)」のハイビジョンカメラ(HDTV)による
世界初の月面撮影の成功について
(動画あり)

 撮影は「かぐや(SELENE)」に搭載されたNHK開発の宇宙仕様のハイビジョンカメラ(HDTV)によって行われたもので、上空約100kmからの月面のハイビジョン撮影は世界で初めてのことです。   撮影は10月31日に2回に分けて行われ、第1回目は「嵐の大洋」よりも北の位置から北極中心に向かって、第2回目は「嵐の大洋」の西側を南から北へ、それぞれ8分間を1分に縮めて収録しています。「かぐや(SELENE)」で撮影した動画画像をJAXA臼田宇宙空間観測所にて受信し、その後、NHKにおいてデータ処理を行いました。

探査機“かぐや”月の謎に迫る・史上初!月からのハイビジョン映像
                              (ザ・テレビジョン)

11月14日(水)夜8:00-8:43 NHK総合で放送
(再放送は11月25日(日)深夜1:10-1:53)

「月の謎」プレゼンター:稲垣吾郎
司会:桂文珍、與芝由三栄アナウンサー
出演:眞鍋かをり、市川森一(脚本家)ほか

稲垣吾郎が番組プレゼンターを務め、“かぐや”搭載カメラで撮影した映像を生放送で公開する。月から地球まで38万kmという遠距離でのハイビジョン映像伝送は史上初で、月の北極や地球からは見ることのできない月の裏側などロマンあふれる最新映像を見ることができる。

 ついにセレーネからのハイビジョン月面飛行の生中継がNHKで放映されます。
 すでに11/7夕方のニュースでNHKはハイビジョンの録画放映をしていたようですが、そちらは未見。あまり画像の大きくない上のJAXAのページでムービーは見られますが、それでもなかなか感動的。

 画像が小さいからか、まるでCGみたい、というつまんない感想を持ってしまうほどCGっぽいのが玉に瑕(^^;;)。でも11/14の放映はしっかりフルハイビジョンだろうから、その画像の質感が今から楽しみでしょうがないです。

 この日は会社をきっちり定時で終わって、生放送の電波をあびながら臨場感のある放映をDLPプロジェクタで楽しもうと思ったのだけれど、、、この日は定時後に自分主催の会議が一個!! 明日、朝一番で日程変更の案内をメールするか、、、。どうするBP!!

◆関連リンク
時論公論 「かぐや 月の謎に迫る」 (NHK)
NHK INFORMATION「最新!技術情報」 (NHK)

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■タカラトミー Omnibot 17μ: i-SOBOT

Isobotタカラトミー(公式HP)
STORY | ABOUT | i-SOBOT 開発ストーリー

 ギネス認定の世界最小の二足歩行ロボット。
 うちの近所の家電店にも置いてあったので既に各地でお目見えしているのでしょう。ちょっと食指が動いて実物を観てきました。(動いてなかったけどね)

 思ったより細部のつくりがしっかりしている感じ。樹脂のフレームが子供の指が入らないように工夫してあり、そこがオモチャっぽさを出している。
 どこのロボットもそうだけれど、電池とコントローラとモータがデザインに浮き出てきている。それらを骨格でつないだという様子。個性を出すには、頭の形とボディの色がデザインの肝ですね。

 モータはタカラトミーの自社開発で17個積まれている。
 直径7~8mmの細いモータ。最近のラジコンミニミニカーと似たようなものじゃないかと思われる。

 それにしてもその家電屋で値引きして価格は2.6万円。
 安いと評判だけれど、でもモータとか電池とかの値段を積み上げたらこれくらいが妥当なような気がする。ソニーのQRIOが軽自動車一台分くらいと言ってたけれど、なんか高すぎると思ったのだけれど、やれば数万円は可能だったと思う。あれ、発売されてたらほしかったなー。

 i-SOBOTは、歩行は「なんちゃって動歩行」ということのようです。(ここの掲示板でディスカスされている)。もう少しダイナミックさがほしいところだけど、値段から考えたらこのくらいがまずは妥当なのでしょうね。買うには悩む。AIBOより遊べないかも。

タカラトミー『Omnibot 17μ:ミュー i-SOBOT』(amazon)
・Blog ロボットのいる生活。さん :  i-SOBOTを分解しました。

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2007.11.08

■近刊メモ 山本弘『MM9(エムエムナイン)』
       浦沢 直樹『PLUTO 5』

山本弘『MM9(エムエムナイン)』(東京創元社HP)

Mm9  地震、台風などと同じく自然災害の一種として“怪獣災害”が存在する現代。有数の怪獣大国である日本では、怪獣対策のスペシャリスト集団「気象庁特異生物対策部」、略して「気特対」が日夜を問わず日本の防衛に駆け回っていた。(略)
 それぞれの職能を活かして、相次ぐ難局に立ち向かう気特対部員たちの活躍を描く、本格SF+怪獣小説!

収録作品 「緊急!怪獣警報発令」 「危険!少女逃亡中」
       「脅威!飛行怪獣襲来」 「密着!気特対24時」
       「出現!黙示録大怪獣」

 中村融氏が『ウルトラQ』にインスパイアされて編んだという『千の脚を持つ男―怪物ホラー傑作選』をワクワクしながら読んでいるところなのだけれど、この近刊書もそんな『ウルトラ』シリーズに幼少時、心躍らせたであろうSF作家の作品。

 科特隊(科学特捜隊)ならぬ、気特対というのが笑わせる、やはり怪獣は自然災害で気象庁の管轄ですか(笑)。これ、われわれ世代のSFファンには必読書になる雰囲気。

浦沢 直樹『PLUTO 5』

 浦沢で一番ワクワクして読んでいる『PLUTO』の新刊が11/後半に出版。

 今回の恒例別冊付録は、小学館新人コミック大賞受賞作『Return』の完全版&別エンディングバージョン等を収録とのこと。これって『N・A・S・A』に掲載されている短編の別バージョンということですね。どんなんだろう、浦沢の原点。『N・A・S・A』掲載作は坂口尚の絵に凄く雰囲気が似ていたけれど、、、。

◆関連リンク
山本弘『MM9』(Amazon)

山本弘氏の『MM9』宣伝ページ 各話あらすじと裏話

シオドア・スタージョン他, 中村 融編『千の脚を持つ男―怪物ホラー傑作選 』
浦沢直樹短編集『N・A・S・A ナサ』(Amazon)

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2007.11.07

■映画予告編 アンソニー・ホプキンス監督
   『Slipstream:スリップストリーム』

SlipstreamSlipstream(Apple予告編)

 現実と幻想の狭間に巻き込まれる映画脚本家を描くアンソニー・ホプキンスが監督をつとめる作品。アメリカでは10/26公開。

 ポスター、予告編ともなかなか充実していて、いい作品のにおいがします。

◆関連リンク
アンソニー・ホプキンスを直撃!(シネマトゥデイ)

 この映画は、脚本家が虚構と現実の世界をさまよう幻想的な作品。ホプキンスは、この作品を手掛けたきっかけとして、「4年前に母が89歳で亡くなり、人生を見つめ直したときに、妻に勧められ脚本を書き出したんだ」と話した。

NewYorkTimes Review

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2007.11.06

■『奇想遺産 世界のふしぎ建築物語』リンク集 (1)

『奇想遺産―世界のふしぎ建築物語』
 鈴木 博之/藤森 照信/隈 研吾/松葉 一清/山盛 英司
(amazon)

 この本、奇想遺産の入り口としては適当だけれど、写真も文章も各建築2ページでは少なすぎる。もっと知りたい、もっと観たいのに、と思うこと必至。というわけで僕の気に入った建築についてリンク集を作ってみました。

Kisou01

ル・ピュイ・アン・ブレ: le puy-en-velay 公式HP
こちらの方が新しい 公式HP
Le Puy en Velay~St.Michel d' Aiguilhe(ロマネスク美術館) Googleイメージ検索

シアトル中央図書館:Seattle Public Library 公式HP
Googleイメージ検索

名護市庁舎  公式HP
Googleイメージ検索
Architectural Map ぞぶろぐ: 象設計集団の日々

タ・プローム:Ta Prohm Angkorvat  orientalarchitecture.com
Googleイメージ検索 上智大アンコール遺跡国際調査団

Kisou02

サグラダ・ファミリア:Sagrada Familia
El Temple de La Sagrada Familia 公式HP
Googleイメージ検索

ゲートウエー・アーチ:Gateway Arch 公式HP
Googleイメージ検索

ポルト・ドーフィーヌ:Porte Dauphine Hector Guimard HP Subway
Googleイメージ検索

アブラクサス:Abraxas Bofill HP
Googleイメージ検索 映画の中の建築

◆関連書籍

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2007.11.05

■第6回 織部賞 授賞式
  岩井俊雄「メディアとアート」

Oribe07_jyushoushikivert GIFU WebORIBE/織部賞

平成19年11月4日(日)セラミックパークMINO
1:30 授与式 国際会議場
3:10 記念イベント 展示ホール・国際会議場
3:10~3:30 高橋睦郎 朗読会
3:40~4:00 岩井俊雄 プレゼンテーション
4:10~5:00 ビデオ「EMI WADA WORKS」上映
4:10~4:30 林屋晴三 座談会
4:40~5:00 山田脩二 座談会
5:10~5:30 ワダエミ 対談
5:30 交流会 ホワイエ

 昨年、押井守の講演会で知った織部賞、その授賞式が近所であったので、観にいってきました。

 2年ごと開催、6回目となる今回は、グランプリ ワダエミ氏、受賞者は高橋睦郎、岩井俊雄、林屋晴三、山田脩二の各氏。僕は岩井俊雄氏のメディアアートが楽しみで行ったわけ。用もあって、4:00までの分を観てきました。

 会場は審査委員長の磯崎新氏設計のセラミックパークMINO。なかなか凝った建築でこちらも一見の価値有。授賞式他展示やパフォーマンスが会場のいろんな施設を使って立体的に表現されているのも良い感じだった。授賞式の制作は、審査員でもある松岡正剛氏と編集工学研究所。写真を観てもらってもわかるように、ビジュアル的に丹精にまとまっていて、好印象。特に80年代に工作舎の出版物で洗礼を受けている我々世代には居心地のいい空間が構成されていた。

 展示会場では写真にある高橋睦郎氏の詩の朗読とかワダエミ氏の『利休』の衣装とかが観られた。詩人のパフォーマンスを生で観たのは、初めてでした。

 残念ながら岩井作品は、TENORI-ONというYAMAHAとコラボレーションしたLEDを用いた新感覚の楽器のみ(しかも残念ながら触れない、イギリスでは既に発売されている工業製品らしいので、数台用意して触らせてほしかった)。
 期待していたモルフォビジョンは、パネル展示のみでした。残念。

Oribe07_iwaihorz

 岩井俊雄のプレゼンテーションは、 「メディアとアート」と題されたもので、幼少の頃のアート体験にはじまり(引き出しの落書きとか図鑑とか教科書のパラパラ漫画とか。教科書のパラパラ漫画はムービーで紹介があり凝ってました。写真左はその一枚)、筑波大時代のコンピュータを用いたパラパラ漫画とか驚き盤や「時間層Ⅱ」、「映像としてのピアノ」の紹介。

 やはり僕は「時間層Ⅱ」とか立体驚き盤が好き。
 あと今夏の紹介には入っていなかったけれど、以前デジスタで紹介された遊園地の遊具を驚き盤のように見せる作品。そんなものの実物が本当は観たかったのだけれど、展示会場はとても残念だった。

 で、ラストは、TENORI-ONの岩井による演奏。
 手元をカメラでとらえて写真にあるように実演奏のうしろのスクリーンに拡大投影した趣向が不思議な音響とあいまって心踊る空間が演出されていた。わずか20分ばかりのパフォーマンスだったけれど、会場がこじんまりとしていたこともあり、充実した時間が過ごせました。

◆関連リンク
TENORI-ON | DESIGN | ヤマハ株式会社
岩井俊雄のTENORI-ON開発日誌
茶人・古田 織部(wiki)

当Blog記事
「21世紀のISIS:イシス ~想像力と映像~」
  織部賞が生んだ「縁」と「演」対談 押井守×松岡正剛

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2007.11.04

■ケリー・リンク,柴田元幸訳
   『マジック・フォー・ビギナーズ:Magic for Beginners』

ケリー・リンク『マジック・フォー・ビギナーズ』(amazon)
 ハヤカワ・オンライン

 アメリカ東海岸に住むジェレミー・マーズは、巨大蜘蛛もの専門の人気ホラー作家を父に持つ15歳の少年。毎回キャストが変わり放送局も変わる、予測不可能で神出鬼没のテレビ番組『図書館』の大ファンだ。
 大おばからラスベガスのウェディングチャペルと電話ボックスを相続した母親とジェレミーは、そこに向けての大陸横断旅行を計画している。自分の電話ボックスに誰も出るはずのない電話を何度もかけていたジェレミーは、ある晩、耳慣れた声を聞く。「図書館」の主要キャラのフォックスだった。(略)
 爽やかな詩情を残す異色の青春小説である表題作(ネビュラ賞他受賞)。

 国一つが、まるごとしまい込まれているハンドバッグを持っている祖母と、そのバッグのなかに消えてしまった幼なじみを探す少女を描いたファンタジイ「妖精のハンドバッグ」(ヒューゴー賞他受賞)。なにかに取り憑かれた家を買ってしまった一家の騒動を描く、家族小説の傑作「石の動物」。
 ファンタジイ、ゴースト・ストーリー、青春小説、おとぎ話、主流文学など、さまざまなジャンルの小説9篇を、独特の瑞々しい感性で綴り、かつて誰も訪れたことのない場所へと誘う、異色短篇のショウケース。

Magic_for_biginners  長文の引用で申し訳ない。自分でこの人の作品の持つニュアンスを短い文で表現する自信がなかったので、引用した。

 この短編集、素晴らしい味わいだった。"電話ボックスを相続する"とか"ゾンビの住む「聞こ見ゆる深淵」と人の町の間に開店したコンビニ"とか"恋した妻は死んでいてその間にできた死んでいる三人の子供と暮らす夫"とか、、、とにかくその奇妙な設定の魅力がまず印象的。そして繰り広げられる人間と奇妙なものたちの劇。

 レイモンド・カーヴァーの作品は、普通の生活だけれど、根底に横たわる不安感寂寥感みたいなものが個々の登場人物の会話やちょっとしたしぐさに微妙なニュアンスで浮き出て、そこに漂う孤独感のようなものが絶妙な味わいを残す。

 このケリー・リンクの作品には、奇妙な幻影のような事物で表象するしかないような複雑な何ものかの感覚が漂っている。それは必ずしも負のイメージばかりではないのだが、我々が抱えてしまっている現実の個々に先鋭化し一言でくくれない何ものかは、こんなアプローチが必要なほどこんがらがっているのか、という感慨を抱かずにはおれない。

 でもこの奇想は本物です。お薦め。

◆関連リンク
KellyLink.net(ケリー・リンク公式HP)
 The Faery Handbag (「妖精のハンドバッグ」原文)
 他の作品 インタビュー等もあり充実。 
ケリー リンク『スペシャリストの帽子』(amazon)
 これも読んでなかったので、さっそく購入しました。

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2007.11.03

■新刊メモ 『特集:星 新一』 『遺跡の声』 『ポップ科学大画報』
  『絶滅危惧ビデオ大全』 『京極夏彦 全小説徹底解析編』

『小説新潮 07.11 特集:星 新一 没後十年 いつか見た未来』(Amazon)

◆小松左京/僕が愛した宇宙人
◆追憶対談:最相葉月×新井素子/「文学」より大きいひと
◆名作再録:星 新一 ショートショート ベスト3
◆石田衣良、恩田 陸/星新一に捧げるショートショート

 もう没後10年ですか。あらためて星新一のショートショートってこうしていつまでも復刻が続くといいですね。僕も子供たちに読ませようと、子供向けのを一冊買ってあげました。ジュヴナイルSFとしても最高ですよね。

Hori_iseki_no_koe_3 堀 晃『遺跡の声』(Amazon)

このシリーズは最終話「遺跡の声」が先に書かれ、つぎに最初の話「太陽風交点」が書かれた。 銀河系辺境部に散在する宇宙遺跡の謎。
星々を巡る下級調査員の私と、助手である結晶生命トリニティの旅路。

 名作「太陽風交点」を含む結晶生命トリニティの物語、これ初文庫化なのですね。感慨深いものがあります。硬質でリリカルなこの作品集の再刊はとても貴重です。東京創元社の最近のラインナップは素晴らしいですね。
『遺跡の声』 文庫版あとがき[全文] 堀 晃

原 克『ポップ科学大画報 1―20世紀・科学神話の時代 (1)』(Amazon)

(略)貴重な図版をふんだんに盛り込んだ「ポップ科学大画報」の第一弾である本書では、人類最大の汚点である「原子爆弾」にまつわる神話、ナチスのプロパガンダとして利用された「アウトバーン」にまつわる神話などを題材としています。先の視点からこれらを見直すことで、新たに見えてくる事実。

 早稲田大学の原克教授によるポップな図録集。
 60年代生まれの郷愁を誘うこのポップを楽しみたいと思います。

植地 毅『絶滅危惧ビデオ大全』(Amazon)

ビデオ・レンタルの黄金期はバブルでした。つまり、回収が見込めないようなタイトルでも平気でリリースできた、という特殊な状況が存在していたのです。その時代に出回ったビデオ販売のみの作品数は、現在のDVD市場を軽く凌駕しています。(略)本書では、そんな「絶滅危惧ビデオ」を一挙に公開します。
【本書掲載ビデオ(一部)】
真由美~大韓航空機爆破事件/連続殺人鬼 冷血/ボディコン労働者階級/愛の三分間指圧/クローン人間ブルース・リー 怒りのスリードラゴン/佐川くんとの一週間/悪魔の植物人間/食人大統領アミン/大江戸レイプマン一杯のかけそば/ドカベン/日本ロック映像全集/ロスに喝! 織田無道 in LA/これが北方領土だ!/ノストラダムスの湾岸戦争大予言/シャロン・テート殺人事件/阿修羅 ミラクル・カンフー/安藤昇のわが逃亡とSEXの記録/吸血鬼ブラキュラの復活/ゴースト in 京都/アメリカン・バイオレンス/悪魔の凶暴パニック/ホラー喰っちまったダ!/群狼大戦/餌食/サマーキャンプ・インフェルノ

 この本、タイトルが秀逸。確かにDVD時代に埋もれてしまっているビデオが多数世の中には存在する。あと個人がTV等でビデオに録って、既に放送局にも原版がないようなものも数多いだろう。
 個人的にも自分の書棚の古いビデオを絶滅しないように早いところ、DVD化しないといけないのだけれど遅々として進まない。とりあえずWOWOWでやったリンチの『ON THE AIR』とか高城剛の『BANANA CHIPS LOVE』をDVDへ救助しているのみ。他は徐々に朽ちている、、、。あなたのビデオ棚の絶滅危惧種は大丈夫ですか?

宝島『僕たちの好きな京極夏彦 全小説徹底解析編』(Amazon)

・事件現場探訪! 日本憑物落とし紀行
・描き下ろし漫画コラム! 唐沢なをき・本島幸久
<超絶!イラスト図解>
●相関する憑かれし人々
●魍魎、塗仏、邪魅、ぬっぺぼう…etc

 あれだけ熱を入れていたのに、最近、ちょっと京極夏彦の本は積読状態。
 年末の『魍魎』映画で盛り上がれるか!??

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