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2007年4月8日 - 2007年4月14日

2007.04.14

■NHK『電脳コイル』試写会・記者会見リンク

 4/12NHKでマスコミ向けに試写会と記者発表があったとのこと。
 観たくてもあと1ヶ月辛抱の我々ブロガーは、ネットの情報と公式HPで公開されたPV:プロモーションビデオで我慢しましょう。記者会見については、まず体調すぐれず欠席の磯監督のメッセージから。

『電脳コイル』試写会・記者会見(公式HP)

もしかしたら、作品が世に出る前にあまり多くの言葉は必要ないのかもしれません。
監督自身の100の言葉より1の映像の方が遥かに雄弁だと思います。
皆さんに楽しんでもらえる作品であることを祈っております。
                       2007年4月12日 磯光雄

電脳コイル 記者会見動画 (ファミ通WaveTV) 4分ほどのムービー。

電脳コイル記者会見 過去と現在、未来の交差するアニメ(アニメアニメ)

 こうした緻密な物語は、『電脳コイル』が初監督となる磯光雄氏の企画の賜物である。NHKエンタープライズの松本寿子担当部長によれば、作品の企画者は2000年4月に完成し、1年半前に製作を決めたものだという。非常に長い時間かかって辿りついた作品である。(略)

 また記者会見と同時に行なわれた試写会に訪れた小説版『電脳コイル』の作者宮村優子さんは、3年前に作品を知って自分から是非協力させてください磯監督に頼んだ作品と話した。

電脳コイル:宮崎、庵野に続く“新星”磯光雄が初監督
      NHKの新オリジナルアニメ (まんたんウェブ)

(略)会見で、ヤサコ役の折笠さんは「懐かしさと新しさが混在している作品で、多くの人の共感が得られると思う」と話し、桑島さんは「どんな終わり方をするのか想像できない。ハイ・クオリティーな映像で、みなさんにも伝わると思います」と見どころを語った。(略)

 マスコミのレポートで見つかったのはこの二つだけでした。海外の取材も多かったとのことですが、英語で検索しても今のところレポートは見つかりません。紙の雑誌に載るのでしょうか。
 加えて、マスコミのレポートには、残念なことに試写の感想がほとんど書かれていません。ということで試写の感想を探しました。

編集長メモ: 『電脳コイル』凄いですよ (小黒祐一郎氏ブログ)

 (略)トータルでの印象としては「観た事のない新しいアニメ」。
 (略)監督としても、磯光雄はホンモノでした。
 磯さんと本田さんの仕事ですから、当然、作画の仕上がりはバッチリ。2話も相当に見どころがありますが、1話は超作画アニメ。(略)

貴重な経験でした (池田綾子氏のブログ)

この日私自身も完成形の本編をみるのは初めてでしたが、改めて思ったのは「作品力」が凄いということでした。
引き込まれるスピードが速いです!とにかく、観てみて欲しいと思います。
作品の隅々まで丁寧に愛情をかけているから、登場人物を身近に実感できるような、とにかく魅力的な、懐かしく新しい世界。

試して写す会なのか?(「暇」を生きる)

大きなスクリーンでゆっくり見ましたが・・良くできてる・・
電脳空間の映像に時々うっすらと横走査線が入ってたりして
初めは「あ、これは電脳空間で・・こっちは実像で・・」などと
考えながら見てるんだけど・・第一話の最後の方には・・
電脳空間の出来事と分かっていながら登場人物の持つ
緊張感や恐怖感がダイレクトに伝わって来て
電脳空間が自分の身の回りにあるような錯覚をしがち・・
ここまではめ込んでくれる作品・・すごいです・・

 アニメ様こと小黒祐一郎氏の絶賛が凄い。「観た事のない新しいアニメ」! ますます期待が高まります。

◆関連リンク
・宮村優子著 小説『電脳コイル』(Amazon)
 (楽天)
徳間書店 Edgeシリーズ 新刊案内 4/19発売予定

斉藤恒芳音楽『電脳コイル サントラ音楽集』(Amazon)

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2007.04.12

■NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 宮崎駿

Miyazaki_black_1

監督の脳ミソの釣堀
 スペシャル(2007年3月27日放送)

 自分の脳ミソの中に釣り糸を垂らしているようなもんだから。もともと何もないのに、ただむなしく釣り堀に釣り糸を垂らしているんじゃないかという恐怖はいつだってある。それはおれの意識の領域じゃないところで決まるんだもん。
 アイデアじゃないんだよ。アイデアを出すだけでいいんだったら、本当に楽な商売だよ。幾らでも出せるよ、何十通りも。こういう出し方もある、ああいう出し方もある…とか、映像的にこっちのほうがパンチ効いているぜ!とかね。
 でも、違うんだよね。自分でも分からないけど、なんとなくおぼろげにあそこのゴールに行きたいなと思いながらつくっているわけだけど、ゴールに行く道筋がわからないんですよ。

 最近、脳と芸術の関係を考えていたので、この宮崎のコメントがすごく興味深かった。

 意識と、脳の活動の差異。まさにそうした構造を的確に芸術家が表現した瞬間の映像がここに記録されていた。そしてそれをインタビューしている脳科学者のさらなる根源的な質問を僕は期待したのだが、、、、。茂木健一郎からはこの後、宮崎の名声に関する全くむなしい質問しか発せられなかった。いったい何故??

 この釣りに例えられた脳の中の「意識の領域じゃないところで決まる」感覚は、以前書いた記事とまさに符合しますね。同じ脳科学者でも池谷裕二氏であったら、別のさらに深く映像作家の創作のメカニズムに迫る対話があったことでしょう。残念。

巨匠の怒り
 宮崎駿監督取材秘話(3) 「最後の宣教師」

取材者と取材対象者の密接な距離。取材はいつしか、3か月を過ぎ、新作「崖の上のポニョ」のイメージボード作りも佳境を迎えていました。そんなある日、宮崎さんからこんなことを言われました。
「今はまだ映画に集中してないから、荒川君の相手してるんだ」
いつまでも幸運な時間がつづくわけではない…。その予感は取材終盤、まさに現実となるのでした。

 映像には、カメラマンと撮られる人との関係が出てくる。だんだん不機嫌になる宮崎の映像をみて、これはきっとカメラマンと宮崎の相性が著しく悪かったのだろうな、と思った。取材したのは上のリンクによれば、ディレクターの荒川格氏。ご愁傷様、としかいいようがないが、われわれにとっては、スタジオでは怖いという宮崎監督の怒った映像を初めて見られたわけで、監督の人物像を生に近い感覚として残された貴重な記録だったと思う。以下怒りのシーンの書き写し。(趣味が悪くて御免なさい)

(カメラが無神経に近づくのを極度に嫌うようになったシーンで)
一番 人間が孤独でいるときに声をかける必要は全然ないんだよ
それをどういう風に撮るかってのがカメラを持っている人間の仕事なんだよ
そのときにどういう気持ちなんですかって君は聞くだろう

僕は不機嫌でいたい人間なんです 本来
自分の考えに全部浸っていたいんです
だけどそれじゃならないなと思うからなるべく笑顔を浮かべている人間なんですよ
みんなそういうものを持っているでしょう
そのときにやさしい顔をしていますねとか
笑顔 浮かべていると思う?
映画はそういう時間に作るんだよ
映画が近くなって来たらどんどん不機嫌になるさ
さあ もういいだろう

テートブリテン ラファエル前派の絵の衝撃
 オフィーリア(1852) ジョン・エヴァレット・ミレイ

(オフィーリアに大きな衝撃を受けたという)
精度を上げた爛熟から素朴さへ舵を切りたい

なんだ 彼らが全部やってたことを下手くそにやってんだって思ったわけよね
驚嘆すべき時間だったんだけど
ああおれたちのアニメーションは
今までやってきた方向でこのまま行ってもやっぱりダメだって
よくわかったなって感じして帰ってきた
自分たちが薄々感じているもんなんだけど
おれは感じてる もうこれ以上行きようがないって

 「精度を上げた爛熟」の例としては『千と千尋の神隠し』のカオナシが暴れるシーンが紹介されていた。
 一枚の絵画の密度と、アニメの一枚の絵を比較することに、元々無理があるのは承知の上なのでしょう。それにしても、、、。こんどの『崖の上のポニョ』は素朴さへの回帰ということですが、その素朴さが動きの想像力に繋がっていることを願ってやみません。

 ちなみに『オフィーリア』はご存知のとおり、テリー・ギリアムの『ブラザー・グリム』に影響したシーンがありますね。

映画の本質の一枚

Miyazaki_ponyo_kuru 大津波を巨大な魚の絵で
ポニョ、来る
男の元に駆けつける恐ろしいポニョ

この映画の本質はあの一枚なんですよ
こういういっぱいの絵を描いているけどこうじゃないんですよ。現象なんですよ
本質はあそこにあるんですよ
だからやっと本質の絵が描けたんですよ
それは風呂敷に簡単に収まらない絵なんですよ
これが映画の最初の一枚なんです

 この絵が誕生するシーンが捉えられているのがドキュメンタリーとしては最高に素晴らしかった。
 今まで数々の宮崎インタビューを読んできたけれど、これだけ創作の生の感覚に近づけたのは、そうそうないだろう。魚が釣りあがる現場を捉えていて、ものすごーく面白かった。

 この一枚の絵からどんな映像が展開していくのか、期待して見守りましょう。

◆関連リンク(08.8/9追記)
・この番組のビデオが下記に掲載されています。
 プロフェッショナル 仕事の流儀 宮崎駿SP1 ~ SP4

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■大人の科学 Vol.15 紙フィルム映写機

Paperfilm Vol.15 ふろく 紙フィルム映写機
大人の科学マガジン(大人の科学.net)

 幅19ミリの紙製フィルムに、光を反射させて投影する映写機。くるくると巻取られた約6メートルのフィルムが、1分足らずの短編映像を壁に映し出す。編集部で用意した紙フィルムは9種類。懐かしのアニメや映画など、さまざまな作品を楽しむことができる。
 さらに、紙フィルムだからこそのオリジナル作品もできる。パラパラまんがの要領で、オリジナルアニメをフィルムに直接描き込んでもよいし、パソコンを使えば、自分で撮影したムービーファイルから紙フィルムを作ることだってできる。

 紙フィルム映写機というなんだか郷愁をさそう響きにひかれて購入。さっそく組み立てて遊んでみました。

Paperfilm01

 左のような部品を組み上げていくと、なんともレトロな雰囲気の映写機が出来上がります。手のひらサイズのコンパクトなノスタルジック映像生成装置。

 豆電球の明かりでぼんやりと映るコマ送りの映像が愛らしいです。
Paperfilm02  とりわけ、自分で幅20mmほどの紙フィルムを台紙から切り出して、セロテープでつなぎ、そして送り穴をひとつづつ手作業であけていくので、出来上がった時の喜びもひとしお(^^;)。

 手回しと機構がシンプルでラフなために、フィルム送りが安定しないのも、手作りのいい味わいを醸し出します。

 フィルムを作るのに、1本一時間以上かかり、とにかく大変なので、僕はまだ山村浩二氏のアニメーションしか観てませんが、全部で9種類のおおよそ1分ほどのフィルムが完成した暁には、子供たちに映写大会をみせてやりたいものです。カタカタという送りの音もなかなか雰囲気を盛り上げてくれます。

Paperfilm03  本誌の方も、青山真治、山村浩二、伊藤有壱、タナカカツキといった監督の紙フィルムメイキングが載っていて楽しめます。青山真治監督の作品はウェブで観えます。雰囲気を知りたい方は是非観て下さい。手回しは監督自らでしょうか。なかなかスムーズです。僕らではもっとスピードがバラついてしまいます。(右:わが愛機)

大人の科学マガジン Vol.15『紙フィルム映写機』(Amazon)

小雁倶楽部「ぼくの宝物」 本物の紙フィルム映写機の写真。フィルムコレクター芦屋小雁氏

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2007.04.08

■『The Simpsons Movie : ザ・シンプソンズ・ムービー』予告篇

Simpsons
The Simpsons Movie(公式HP) 最新予告編 (Apple QuickTime) 

 2007年7月27日のアメリカでの公開に向けて、新しい予告編が登場しています。
 映画のシーンから構成されたと思われる映像は、TVの『ザ・シンプソンズ』と異なりワイド画面のサイズになって何か映画的な雰囲気を醸し出しています。

 TVシリーズはすでに17シーズン目(日本では14シーズン306話あたり)、最近は僕もまめにフォローしていませんが、あの毒のある笑いは、この予告を観ただけでも健在なようです。いよいよ初の劇場版でシンプソンズ・ファミリーがどう暴れてくれるか、楽しみです。

 予告では映画らしいスケールのある長編らしい雰囲気。お気に入りのイッチー&スクラッチーの登場もあるようなので、期待は高まります。

 日本での公開予定はFOXのHPによると、「『The SIMPSONS MOVIE』2007年末 日本公開決定!」とのこと。乞うご期待!

◆関連リンク
シンプソンズ 日本語版 公式HP
シンプソンズ(Amazon)
シンプソンズグッズ 

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