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2007年6月10日 - 2007年6月16日

2007.06.15

■あのミニクーパーロボット フェイク事件のドキュメント
  Mini cooper robot Myth

Mini_cooper_document
Mini cooper robot Myth(Yourtube)

 昨日のフェイクネタに続き、以前シリーズで記事にしたイギリスのBMWミニクーパーのトランスフォーマーロボットのフェイク事件をドキュメント風にまとめたビデオを発見したので、ご紹介します。なかなかの出来です。
 Colin Mayhewの名は、インターネットフェイク史にしっかりと記されました。

 この件、僕は下記当Blog記事へのリンクで示したように、当時興奮して追っかけていたので、たとえフェイクとわかっても、感慨があったりします。

 結局はMINI USAのCMの一環だったわけですが、かなり凝ってました。フェイクによるネットキャンペーンを張る時に参考になる点を挙げます。

Bmw_mini_transformer_1 ・最初に紹介されたのが製作者個人の制作するHP。
 ここの作りがいかにも老エンジニアが手作りした稚拙なデザインだった。
・ロボット製作者コーリン・メイヒューPh.Dの経歴がまことしやかに設定。
・若かりし日の写真、奥さんとの写真等、実在感たっぷり。
・HPに掲載されたデザイン画がエンジニアらしいタッチ。
・技術をひとつづつ積み上げた記録とVTRが更新されていった。
・アメリカのキャンペーンなのに、イギリスが舞台。
・イギリスのCM制作会社がタッチしていた形跡がリークされていた。
 (サイトの過去の登録からネットワーカーが推定。こうした情報でネットの話題提供)
・ロボットの工房の手作り感。
 いかにも退職後に自分の倉庫で実験装置もひとつづつ手作りした感じが漂っている。
・最初ネットで話題になり始めてからネタが小出しにされ、最終的にBMWが自HPでキャンペーンをはじめたのが約3ヵ月後。(一瞬、逆にネットの話題をBMWが利用して、手作りロボットを真似たHPを後追いで作ったと思わせる)

 どうですか、貴方もネットの住人をワクワクさせるフェイクをひとつ仕掛けてみませんか。奇想があたかも現実に存在しているような、現実の領域を一瞬拡張してくれるような素晴らしいフェイクを期待します。

◆関連リンク
Mini Cooper Humanoid Robot(Yourtube)
 エキサイティングなロボットフェイク動画。これがきっかけで下記の記事スタート。
 長々と遊ばせてもらいました。

当Blog記事
 ・イギリス発のすごいロボット
 ・夫婦の愛が作った!ガソリンエンジン駆動ロボット
 ・あのイギリスのロボットはCG合成なのか?
 ・Dr. Colin Mayhew のメール
 ・Dr.Colin Mayhewのロボット続報
  ドキュメント本 Men of Metalについて
 ・ミニクーパーロボットついにMINI USAで公開! 

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2007.06.14

■Bizarre Thing in Sky 空の奇妙なもの 正体判明

Drone_motion_study

 当Blog記事「Bizarre Thing in Sky 空の奇妙なもの」で紹介した謎の飛行物体の正体が判明したので、お知らせします。

 まずはYoutubeの動画(一番上がお薦め)をごらんあれ。

CG. Motion study cross UFO/Drone 2(Youtube)
CG UFO Cross above house(Youtube)
UFO-cross(Youtube)

 右の引用写真にあるように、CGのMotion studyということのようです。人騒がせというか、確信犯でやっているのか、、、。
 以前の記事で紹介したように、複数の人が別々のデジタルカメラで撮影したかのような記事の出し方とか、結構真剣にフェイクしてますね。敵ながらあっぱれ。(と笑っていていいのかなー(^^;;))

 CG映像としては、カメラワークとか一番上の動画が結構いいです。願わくば、電柱とかをさりげなく写しこませたらもっといいのに。

◆関連リンク
Earthfiles.com Environment
 ここに飛行原理(?)と思われるNASAのメカニズムの記事。
不気味な飛行物体四度現れる in カリフォルニア
 さらにデコレーションが派手になっているようです。

◆当Blog記事 フェイクに騙された軌跡
イギリス発のすごいMINIクーパーロボット その真相 
薄暗闇の街を徘徊する巨大な操り人形 ジャイアント・パペット
 私を騙すのはたやすい!かかってきなさい(投稿歓迎)

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2007.06.13

■BSアニメ夜話 第8弾
『母をたずねて三千里』、『時をかける少女』、『精霊の守り人』

Sanzen_ri_2BSアニメ夜話 第8弾 

6月25日(月) 母をたずねて三千里監督:高畑勲
6月26日(火) 装甲騎兵ボトムズ 監督:高橋良輔
6月27日(水) 時をかける少女  監督:細田守
6月28日(木) 精霊の守り人   監督:神山健治

◆Subject: アニドウからのお知らせ 2007.6.9(メール)

「BSアニメ夜話母をたずねて三千里」小田部羊一さんが出演します。

時をかける少女: BSアニメ夜話の収録がありました(時かけ公式ブログ)

 ゲストに渡邊P、筒井康隆先生がご出演!

 ということで、今回は高畑勲監督の最高傑作 『母をたずねて三千里』、『時をかける少女』、『精霊の守り人』の三本に注目。(『ボトムズ』はまともに観てないので、、、)

 小田部羊一さんの作画エピソード紹介が楽しみ。宮崎レイアウトの真髄が語られるのか!??小田部氏ご本人がどのような方かも興味深いです。

◆関連リンク
DVD『母をたずねて三千里』  
細田守『時をかける少女 絵コンテ』
DVD『時をかける少女』
◆当Blog記事
『時をかける少女』
・アニメ夜話 カリオストロの城 『嵐を呼ぶモー レツ!オトナ帝国の逆襲』
『未来少年コナン』  『機動警察パトレイバー』
『銀河鉄道999』 第6弾 第4弾 第3弾
その他 記事「アニメ夜話」検索

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2007.06.12

■『電脳コイル』 第5話「メタバグ争奪バスツアー」
  ロマンアルバム『電脳コイル アクセスガイドBOOK(仮)』
   & DVD発売予定

 第5話は、第4話「大黒市黒客クラブ」にて課金等で「お年玉」○年分を使いきった黒客クラブ面々が、イサコに誘導されてメタバグを探して、バスの廃墟へ出向く話。

 少年たちが自分たちが行ったことのないような街のはずれまで足を伸ばしてミニ冒険するのと、スクラップの車置き場というシチュエーションが妙に懐かしい。子供の頃に貴方はそんな経験がないですか?僕は小学生の頃、近所の仲間と近くの自動車工場の廃自動車置き場で冒険していた口なのでドンピシャ懐かしい。当時はちょっとした部品がかっこよくて発掘して大喜びで拾ってきたり、、、、メタバグはそうした子供たちの宝物発掘のまさにメタ化したものと考えられるのかも(??)

 さて今回技術的な突っ込みとしては、バス置き場の電波状態の悪さが黒客クラブの面々の体を不安定な状態にしたシーンについて。物理的には本物の体が不安定になっているわけではなくて、メガネに投影されている電脳空間上の体の映像のみがぼやけている現象なのだろう。メガネをはずすと、体は当然現実空間では消えているわけがない。

 この描写で(いままでもおおよそわかっていたが)、この世界ではメガネに投影されている電脳空間上の映像は、電脳ペットなどの電脳物質でできたものと、現実の物を電脳空間上に位置を合わせて投影しているものの両方であることが明確化した。ただシースルーで現実の物に投影された電脳物質が重なって見えているのでなく、メガネの映像は全て一度電脳空間上で計算されてメガネに投影。どうもシースルーで目の前の現実が重なって見えているのではないらしい。

 電波状態の悪化は、サーバから送られてくる電脳空間上の映像データを乱す、よってメガネを通してみているアニメの中の子供たちと(我々視聴者の)眼には、ダイチたちの体が消えてしまうようにみえる。

 電波体質のデンパくんが受信感度が高く、その近くに寄ると体の映像がはっきりするシーンがあったけれど、これがサーバからの映像データが電波で送られてきていることの直接の描写となっている。

 にしても今回の白眉は、なんといっても生物部(電脳生物部?)部長ハラケンのサッチーお手シーンでしょう。あの映像、サッチーの腰の曲げ方とか、最高。

◆関連リンク
『電脳コイル』MAD このMAD、コイルの持つ懐かしさを最大限活かしてます。
月刊アニメージュ【公式サイト】

■ロマンアルバム『電脳コイル アクセスガイドBOOK(仮)』発売のお知らせ 

6月30日発売決定!
キャラクター、放送エピソード&用語解説、設定資料に加えて磯光雄監督&メインキャストインタビューを収録予定。
(A5判/オールカラー80P/800円)


電脳コイル 第1巻 限定版 (バンダイビジュアル)

発売日 2007年09月25日
スペック カラー/(予)110分/ドルビーデジタル(5.1ch・ステレオ)/片面2層/16:9(スクィーズ)/ビスタサイズ
品番:BCBA-3028 税込価格 \6,510

初回封入特典 ブックレット 第1話、第2話絵コンテ
初回映像特典 電脳コイルができるまで
ノンクレジットOP&ED

電脳コイル 第1巻 通常版 (バンダイビジュアル)

品番:BCBA-3037 販売専用 税込価格 \2,940

初回封入特典 「コイルのおまけ」携帯ストラップつき
毎回封入特典 メタタグカード

 ブルーレイではなくDVDなのですね。絵コンテはほしいけれど、限定版は高い。
 のでコンテは、きっと発売されるだろう(??)コンテ本を楽しみに待ちます。是非このアニメだけは、コンテに各シーンの担当アニメータの名前を明記してほしい。

DVD『電脳コイル(1) 限定版』 『通常版』 (Amazon)

関連リンク 当Blogその他記事

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  ロマンアルバム『電脳コイル アクセスガイドBOOK(仮)』
   & DVD発売予定"

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2007.06.10

■デヴィット・リンチの美術展 カタログ感想
  『The air is on fire, David Lynch』

The_air_is_on_fire_david_lynch

デヴィット・リンチの美術展カタログ
  『The air is on fire, David Lynch』
(当Blog記事)

著者: David Lynch   ハードカバー  443ページ
  /Cartier Foundation for Contemporary Art
出版社: THAMES & HUDSON
付属品: CD (AUDIO) 2枚   (amazon.co.jp)

 待望の美術展カタログが、米amazonへ注文して約2週間たって、やっと届きました。
 思ったよりも版型が大きく、縦28cm×横23cm×厚さ3.5cmの堂々たる作品集。紙はかなり薄い部分と、厚い部分が混在。ざっくりカラー4割、モノクロと文章6割といった含有率。

CONTENTS紹介 本の頭から順に概略を紹介

01. マジックで描かれ紫色で印刷された文字と落書き 4枚
02. リンチのポートレート カラー1枚
03. カルティエ現代美術財団ディレクター Herve Chandes氏の言葉
04. 2006.12/15 ロサンゼルスで録音されたリンチとKristine McKennaの対談
  添付CDの対談の書き起こし 18ページ
05. 鉛筆のスケッチ1枚 無題(ゴッホ?)
06. 絵画2枚 無題(森, 静物)とスケッチ2枚 無題(葉巻の男, 大鎌の男)
07. 映画スチル Six Men Getting Sick 4枚
08. 映画スチル The Amputee 2枚
0David_lynch_the_air_is_on_fire_029. Drawings 54枚 (マジック画,ペン画,メモ等無題。
 展示会を紹介したテレビ番組で使用された右の絵等)
10. 映画スチル The Alphabet 6枚
11. 2006.11/20 リンチとBoris Groys, Andrei Ujica氏との会話 21ページ
12. Drawings 54枚 (ペン画等無題。奇妙な人間の顔等)
13. 映画スチル The Grandmother 6枚
14. Drawings 20枚 (ペン画等。奇妙な生物等(Eraserheadの胎児に似たもの))
15. 映画スチル Eraserhead 6枚
16. Drawings 19枚 (ペン画等。抽象画等(The Angriest Dog))
17. 映画スチル The Elephant Man 8枚
18. Paintings 7枚 (タイトル,年号付 2005年作品)
19. 映画スチル Dune 4枚
20. 映画スチル Blue Velvet 6枚
21. 映画スチル Wild at Heart 6枚
22. 映画スチル Premonitions Following an Evil Dead in Lumiere et Compagnie 3枚
23. Paintings 20枚 (タイトル,年号付 1988-2005年作品。黒を基調としたもの)
24. Paintings 13枚 (タイトル,年号付 1990-2005年作品。茶を基調としたもの。Bob)
25. 映画スチル Twin Peaks : Fire Walk with Me 6枚
26. 映画スチル Lost Highway 4枚
27. 映画スチル The Straight Story 3枚
28. Photographs 25枚 (モノクロ無題。廃工場等)
29. Photographs 24枚 (モノクロ無題。街等)
30. 映画スチル Mulholland Drive 8枚
Lynchdistorted_nudes31. Distorted Nudes 28枚 (モノクロ無題。右のような歪んだ裸体写真)
32. Photographs 21枚 (モノクロ無題。ヌード)
33. Photographs 14枚 (カラー無題。ヌード)
34. 映画スチル INLAND EMPIRE 8枚
35. Biographical Information 1枚 (モノクロ。1949年3才のリンチと父親@アイオワ)
36. Photographs 4枚 (モノクロ無題。スノーマン)

 ざっとこんな内容になってます。
 まだじっくりと眺めたわけでなく、ざっと一通り観たところ。

感想 

 特に素晴らしいのは、24.のBobを主題にした奇妙にねじくれたカラーの絵。特に2000-2005年に描かれた見開き5枚が圧巻。デヴィット・リンチの深層心理が画材の上に漏れ出したかのような映像が素晴らしい。
 Drawingsに掲載されているどちらかというと落書き的シュールレアリスティックな自動筆記的な垂れ流し画像(失礼)ではなく、まさしく芸術としての昇華が感じられる。この年代、リンチはMulholland Driveに取り組んでいる。映画としても超絶な完成度を獲得した頃、絵画イメージとしてもリンチのひとつの到達があったのかもしれない。

 もうひとつ、31のDistorted Nudesのモノクロ作品群も幻想的で凄く好き。
 かなり気持ち悪いと思う人も多いかもしれない。しかしこのたぶんPhotoshopか何か画像処理ソフトで写真を加工したイメージ群の雰囲気は狂気迫るものがある。

 と、イメージの極北を描いた後におかれた、父親とのモノクロ写真の3才のリンチくんと、雪だるまの写真。ほのぼのとした画像を眺めつつ、リンチの中に深層で育まれた狂気を想像すると、モノクロの黒い色が読者へと染み出してくる。

 パリの展覧会がこの本の順に配置されていたのかは僕は知らないが、頭のページから美術館の中をめぐっているように眺めていくと、雪だるまの写真すら、奥深いものに感じてしまうだろう。擬似The air is on fire, David Lynchを楽しむことができた。

◆関連リンク
タキヤンのよろめき日記 ちょっとラリックス リターンズ
The air is on fire, David Lynch - カタログ , BIEF

・当Blog記事 デヴィット・リンチの絵画展@パリ ジ・エアー・イズ・オン・ファイアー

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