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2007年9月23日 - 2007年9月29日

2007.09.27

■『電脳コイル』2題 メガネのコイルからワイヤレス給電
  磯監督 最終回の絵コンテを完成!!

Coil_in_glasses_2人工網膜にワイヤレスで給電するシステムを
            東北大試作 - nikkei BPnet

 人工網膜を開発中の東北大学 大学院工学研究科 教授の小柳光正氏の研究グループは,眼球に埋め込んだ人工網膜用LSIに外部から電力をワイヤレスで供給するシステムを試作した。(略)

 今回発表したシステムは,電磁誘導型のワイヤレス給電を使う。小型の電池を備え,眼鏡のレンズに埋め込んだ1次コイルから,眼球のレンズとなる水晶体に埋め込んだ2次コイルへ電磁誘導で電力を送電する。今回の主な開発部分は2次コイルと,2次コイルが受けた交流電流を直流に整流するためのショットキー・ダイオードの2点である。

 メガネに仕込んだコイルから、人体に給電する技術。給電だけでなく、情報伝達も当然非接触でできるはず。

 『電脳コイル』 第14話 「いきものの記録」で猫目が語る言葉。

 「君は電脳コイルという言葉を知っているか。」

 今だ、何を意味するかわからないタイトル『電脳コイル』という言葉が初めて劇中で語られ衝撃的だったシーン。2007年に研究室レベルにあるこんな技術が、2030年代に実用化されているのかもしれない。

 これを研究している東北大学 バイオロボティクス専攻 バイオデバイス工学講座 小柳・田中研究室は『電脳コイル』を知っているのだろうか。

磯監督のHP imago-image更新 !

先日最終話のコンテも終わり、
最終回は作画や撮影の作業も(ちょびっと)手伝おうと思ってます。

HPにメールを頂いたまま、お返事を返せないでいる
皆さん、本当に申し訳ありません。
特に子供さんが夢中で見てくれているといった
内容のものには本当に力づけられております。

 すでに現場は無事に最終話に辿り着いているとのこと。まだ放映までには1ヶ月以上あるはずで、これなら余裕の制作状況なのだろう。

 果たして「電脳コイル」とは!?? ラストへの盛り上がりが楽しみ。

 あと磯監督のもともとの本作の狙いが子供たちに向けたアニメの制作であったことは間違いない訳で、子供の反応が励みになっているようだ。ずっとネットで子供たちがどう観ているか直接の書き込みを探しているのだけれど、なかなか見つからない。

 どなたかこの掲示板でこどもたちが書き込んでいるよ、といった情報をお寄せください。

『電脳コイル』最終話シナリオ完成 2007.09.25
    (アニメージュ編集部 桜蘭の東京日記)

 ※若干、ネタばれあり ★以下、 要注意★

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  磯監督 最終回の絵コンテを完成!!"

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2007.09.25

■山村浩二監督 『カフカ 田舎医者』
  オタワ国際アニメ映画祭 短編部門グランプリ受賞

山村監督オタワでグランプリ受賞 4大アニメーション映画祭制覇 (animeanime)

Franz_kafkas_a_country_doctor  9月19日から23日まで、カナダ・オタワ市で開催されていたオタワ国際アニメーション映画祭で、日本の山村浩二監督の『カフカ 田舎医者』が短編部門グランプリを受賞したことがわかった。

OTTAWA INTERNATIONAL ANIMETION FESTIVAL(公式HP)

Franz Kafka's A Country Doctor
(Franz Kafka's Inaka Isha) [2007]
Koji Yamamura Japan | 35MM | 21:00

 リンクをはろうと思ったのに、オタワ国際アニメーション映画祭の公式ページには、まだ受賞の告知が上がっていません。今頃、映画祭のスタッフは打ち上げで飲んだくれているのだろうか(??)

 本当に山村監督はじめ、スタッフの皆様、おめでとうございます。
 今回の作品、ポスターや予告を観ると、陰鬱なタッチの中に、どこかユーモアが漂っている感じ。予告編の伸縮自在な人物のアニメーションは、絵が動く素晴らしさに溢れています。上映が楽しみ。(監督の出身の名古屋での上映はあるのだろうか。)

◆関連リンク
映画『カフカ 田舎医者』(公式サイト) inaka_ishaの日記 (公式Blog)
知られざるアニメーション 田舎医者(山村監督のBlog)
 受賞の模様(ご自身のレポート)

(略)発表の2時間前、受賞を願ってくれていたフェスティバル・ディレクターのクリス・ロビンソンとすれ違ってしまって、その時彼がものすごく複雑な表情を浮かべて黙っていたので(当然この時点で彼は、結果を知っている)、どっちの意味か急に気になって、ちょっと緊張しながら、受賞発表に向かいました。(略)

東京国際映画祭 | 自主企画 - カフカ 田舎医者 ほか4作品

監督,脚本:山村浩二
プロデューサー:瀬戸麻理子/寺西 史、原作:フランツ・カフカ
声の出演:茂山千作/茂山七五三/金原ひとみ

・Digital Arena 不条理すなわち、エンタテインメント。
 短編アニメーション監督・山村浩二、異色の新作『カフカ 田舎医者』【動画付き】

◆以下、蛇足。

 今回のニュースに触れているマスメディアは少ない。
 にしても、ウェブに記事をアップしている大手マスコミの怠惰さはなんなのだろう。どこも公式発表のリリースを書き写しただけ。せっかくネットに記事を上げているのだから、簡単にリンクをはれる公式ページや公式ブログの情報を載せればいいのに。(上のうちの記事を作る手間は、約1時間。新聞社のウェブ担当者には、これだけの手間をかけるだけの余裕もないのだろうか。こんなことをしていると冗談じゃなく、マスコミは衰退すると思う。ま、その隙間でうちのBlogも成り立っているようなものなので、あまり文句を言ってもしょうがないのですが、、、(^^;;)。)

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2007.09.24

■天沢 退二郎 『光車よ、まわれ!』

天沢 退二郎『光車よ、まわれ!』(amazon) 復刊.com

 和製ファンタジーの金字塔、思春期の黙示録的行脚がここにある。不朽の名作ファンタジー。73年筑摩書房刊の再刊!

 単行本刊行時の装丁をほぼ再現!(司修氏による装丁デザイン・挿絵は当時のまま。ただし今回は函装でなくカバー装になります)。

 ある雨の朝、登校した一郎は、クラスの様子が、周囲がいつもと違うことに気づく。迫り来る闇の力に、一郎は神秘的な美少女、龍子たちと共に立ち向かう。「光車」とは何か?一郎たちは闇の力を無事に打ち倒すことができるのか?「指輪物語」など幻想文学好きにはこたえられない、神秘の深みを湛えたカリスマ的作品。

 いい評判を聞いて20年前に購入したのに、ずっーと積読になっていたこの本を、最近やっと読んだ。あちこちで『電脳コイル』が『光車よ、まわれ!』を思い出させるという書き込みを読んだから、というアニメな理由(^^;)。『電脳コイル』の天沢勇子の苗字は、この本の作家へのリスペクトではないか、という説もある。

 そして、読み終わった感想。これは傑作ジュヴナイルであり、素晴らしい詩的なファンタジーである。繊細に描かれた少年少女の心の動きと、つむがれている幻想的イメージが素晴らしい。ファンタジーの部分は、理屈やリアリティの構築でなく、詩的空間の構築にすべてが向けられている。

 東京なのに架空の地名の「サダヤ区」が舞台。学校にあらわれる異様に顔の長いばけものとしかいいようのないものとか、地霊文字とか、ドミノ茶とか、緑色の制服の集団であるとか。そこに論理はないのだけれど、リアリティのある小学生たちの生活描写と、これら言葉のイメージで、東京に幻の空間が切り開かれている。

 とくに不可思議な存在が中谷晃人と呼ばれる老人。この人の言う不可思議な言葉の意味は最後までどういうことだかわからない。だがどこか魅力的な詩的イメージが広がる。

 少年少女の快活さと、不可思議な幻想言語イメージ。こんな傑作が磯光雄の『電脳コイル』世界の底流に流れているのかもしれない。『コイル』世界は、今のところ理屈で割り切れる世界を着々と描き、「あっち」へと越境していこうとしている。この先の世界が、理屈を超えた詩的幻想世界を花咲かせて描写されたら、素晴らしい作品になるかもしれない。

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2007.09.23

■MCM 第五回公演 DVD 『アルハーゼンのアストロラーベ』

Astrolabeアルハーゼンのアストロラーベ
  インフォメーション
(公式HP)

 過去 現在 未来 を反芻しながら進むとき見えてきたあなたと私の間にある見えない時間の物語
 光学の父 アルハーゼンが本当に伝えねばならなかったメッセージを今あなたに
「問題の単純化は世界の明解である」

 企画・制作・主演 MCM
 振付・ステージ MIKA SAKAI
 音楽・作・etc CHIE WATANABE
 音楽プロデュース MITURU KOTAKI 

 C'(シーダッシュ)さんからお送りいただいたDVDを拝見しました。

 芝居のようなミュージカルのようなライブのようなハイブリッドな舞台。セリフよりもかなり歌詞の比重が高い。それによって描かれるアルハーゼンの物語。

 舞台装置はほとんどなく、舞台にはバンドが常時存在し、その前でかなり幅広いジャンルの歌が歌われる。躍動感ある舞台が楽しめる。

 下記にあるようにアルハーゼンはアラブの科学者、そしてアストロラーベは上左写真のような天体観測の道具(実はこの舞台のタイトルを調べて、初めてこの科学者とこの装置の名前を知りました。「光学の父」って感じで、本来うちのBlogの範疇なのに(^^;))。

 これらでどんな物語が展開されているのか?
 実は残念ながらDVDの音声がかなり聞き取りにくく(音楽にマスキングされている様子)、僕のうちのオーディオでは、1回観ただけで物語を理解するところまで行けませんでした。残念。たぶん音はビデオカメラのマイクロホンで録られたものなのでしょう。かなり自分ちのスピーカーを大音量にしてみたのですが、、、、。

 タイトルからいろんな想像をしてしまいます。

◆MCM 第六回公演
 アフェクショネート メッセンジャーズ「四番目のネッカーキューブ」

「やがて スクエアーが重なり 空間は長四角に連鎖する
ランダムなカオスの定義より 空虚な摂理のほうが今はわかりやすく
四方の角が門に変るとき あなたにもわからない自分自身に出逢うことでしょう
さあ今あなたの 気付いていない もうひとつの世界に
そこかしこに隠れている 四角い世界へ ようこそ 」

振付ステージング 酒井美佳
音楽プロデュース 小滝満
芝居演出 アンテナコンテナ
総合企画プロデュース 渡辺千恵
企画制作出演画MCM 企画
11月30日ソワレ 12月1日マチネ ソワレ 2日間 3回公演
http://chie-vocal.org/
http://members2.jcom.home.ne.jp/from-oneness/index.html
151-0071渋谷区本町1-2-1京王新線初台駅下車 Tel 03-5350-5800

 ネッカーキューブということで認識論的なお話になるのでしょうか。大変面白そう。
 ネッカーキューブ、このアプレットとかご参考まで。

◆関連リンク
アルハーゼンのアストロラーベ (Youtube) ダイジェスト
・アルハーゼンについて
 イブン・アルハイサム(週刊アラブマガジン)

 アラブの偉大な科学者イブン・アルハイサムを紹介しましょう。
 彼の名は、アブー・アリー・アルハサン・ビン・アルハイサム。ヨーロッパではラテン名「アルハゼン(アルハーゼン)」として知られています。西暦965年にバスラで生まれ、1039年ごろにエジプトで没した科学者です。彼の学問の領域は大変幅広く、その主なものは数学、哲学、神学、天文学、医学、物理学などで、特に知られているのは光学の分野です。

 光学の分野で有名な著書「視覚論」です。この書は光学の世界に革命を起こしました。イブン・アルハイサムは、後に近代光学の基礎となった新しい理論にたどり着き、それによってそれまで支持されていたプトレマイオスの視覚理論の多くの部分を否定しました。

 イブン・アルハイサムの「視覚論」は13世紀にはラテン語に訳され、「アルハゼンの光学宝典」と改題されてヨーロッパ各地に広まり、17世紀までヨーロッパの光学研究者の教科書として使われました。そしてこの書の大きな影響を受けて、ケプラー、デカルト、ニュートン等が更に光学を発展させて行ったのです。

 「アルハゼンの光学宝典」 (金沢工業大学ライブラリーセンター所蔵)

Al-Hazen. (Ibn Al-Hytham). (965-1040).
Opticae Thesaurus Alhazeni.
Basileae, 1572, First edition.
アルハゼン(イブン・アルーハイサム)
光学宝典
バーゼル, 1572年, 初版.

アストロラーベ
 アンティキティラの機械

 アストロラーベという中世にイスラム世界で作られ、ヨーロッパにも持ち込まれた天体観測の道具があるが(『薔薇の名前』でショーン・コネリーが見てたやつ)、これはその、とんでもなく高度なものだったということらしい。

 Al-Hazen astrolabe(Google Image)

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