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2007年11月18日 - 2007年11月24日

2007.11.23

■核融合科学研究所 大型ヘリカル装置一般公開(3)
  大平貴之講演 メガスター開発ストーリー

Megastar02 自然科学研究機構 核融合科学研究所
2007年度のオープンキャンパス

特別講演:メガスター開発ストーリー
 一日所長 大平貴之さん  13:00-14:00

◆メガスターの投影

 一度観たいと思っていたメガスターを核融合科学研で観た。一日所長に大平貴之氏を招いての講演に付属するイベントとしての上映である。
 会場は1億℃のプラズマを生成する大型ヘリカル装置の制御ルーム。ドームではなく広い部屋の天井にメガスターⅡ(フェニックス)による星が映し出される。部屋の広さはTVでみるJAXAの管制室より広い感じ。ただし操作用のPCモニタが無数にあり、星の光はその画面に散乱して、微妙な投影状態。

 これではとてもメガスターを本来の形で観たとは言えないだろう。ただその散乱するさまがだんだんなかなかいい感じに見えてきたけど、、、。

Megastar_2  そして核融合についてのプレゼンテーション。メガスターの描く星の光の正体を、核融合研の研究員の方が解説してくれる(写真)。新エネルギ研究の最先端で観るメガスターは、こうしてなかなか味なイベントになったのでした。

◆特別講演 メガスター開発ストーリー

 プラネタリウムマニアを極めて自分で世界一のプラネタリウムを作ってしまった大平氏の小学生の頃から現在に至るまでの講演。

 起業家としての気負いはなく、とにかくプラネタリウムとものづくりが好きな氏の人柄で終始会場は和やかな雰囲気。ひとつのものにのめり込んで極めた人の姿がなかなか感動的。世の中でそれ以上のものはできない、と言われているものでも志で革命的な飛躍をできることを子供たちに伝えているのが好印象。最近は講演依頼が多く、ホリプロに登録されているというのがご愛嬌。

 核融合科学研の一日所長としてあるまじき発言もラストで飛び出ていた(^^;)。

 いずれ1kmにおよぶドームの中に壮大な規模のギガスターと呼ばれるプラネタリウムを建造したい。そこの光源の電力は、大平氏の計画ではレーザー核融合で発電するという計画。ヘリカル式の核融合を目指す研究所の一日所長としてはまずいのですが、、との一言もあったけれど、笑ってしまった。でもこの夢も遠い未来で自身の手で実現されることを影ながら祈っています。

 人間の眼ですでに視認識できないメガの星を超えた、神の眼だけが観ているギガの星の情景。想像しただけでクラクラする究極映像です。

◆関連リンク
メガスターホームページ
メガテクノロジーの結晶 「スーパープレシジョンスターマスク」

 メガスターのリアリティの原動力。それは独自の超精密技術により生み出された恒星原板です。直径わずか5センチのプレート上に、肉眼では全く見えませんが、多いものでは1枚で22万個、メーカー製大型プラネタリウム10台分以上に相当する数の孔が、大きさと位置を正確に分類してあけられているのです。

メガからギガへ- ウルトラプラネタリウム「GIGASTAR」構想
全天映像システム「OGDS」の開発
ホームスター ポータブル
『ホームスター ポータブル』(amazon)
大平 貴之『プラネタリウムを作りました。―7畳間で生まれた410万の星』
大平 貴之『家庭用プラネタリウム ホームスター プロ』

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2007.11.22

■ルービックヘッド : Rubik's Head

Rubiks_head Rubik's Head(joe-ks.com)

 写真一発ネタです。

 joe-ks.comという合成写真(?)サイトから。

 なんか映像で見せられたらちょっと凄いかも。

 というわけで、ルービックヘッドで検索してみると、こんなものもありました。Simpsonsのは、ほしい。

Rubiks_head_simpsonsSimpson'S Head Rubik'S ホーマーの顔がグジャメジャに、、、。

シリーズで、バート・シンプソンズのもあるみたい。

 あとRubik's Obi Wan® Head

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2007.11.21

■ティム・バートン監督『不思議の国のアリス』3D立体映画化

Tim_burtonティム・バートン監督が「不思議の国のアリス」を3D映画化!(eiga.com)

 バートン監督は「ベオウルフ」同様のモーションキャプチャー・アニメーションと実写アクションを併用させて、白ウサギに誘われてウサギの穴に落ち、人間の言葉を話すチェシャ猫や帽子屋やトランプの札ハートの女王様らのいるファンタジーの世界に迷い込む少女アリスの物語を描くという。

 また、ティム・バートン監督は、84年の自身の短編映画「フランケンウィニー」を、ディズニーの長編の3D映画として自らリメイクすることに正式決定。

 ディズニーの3D映画というと、最近は『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』とか旧作の立体映画化(メガネ式)を思い出す。最近のハリウッドはこの記事でも取り上げた様に、ホームシアターが登場して映画館の付加価値をつけるために、3D化が進んでいる。

 ティム・バートンによる極彩色のアリス世界が飛び出てくる新作に期待。こんな相性のいい取り合わせも珍しいかも。

◆関連リンク
スターウォーズを立体映画にする技術 In-Three Dimensionalization®
映画『チキン・リトル』 ディズニー デジタル 3-Dシステム

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2007.11.20

■ヤノベケンジ 『トらやんの大冒険』

Trayan_no_daiboukenn トらやんの大冒険(公式HP)
YANOBE KENJI ART WORKS
/// ヤノベケンジ アートワークス

  予告編 Quick Time Windows Media Player

“ある夜 星を見ていたら ひかりのかけらが
落ちてきた  「流れ星?」
それは小さな小さな太陽だった。”

 ヤノベケンジがチェルノブイリの保育園で見つけた人形と太陽の絵の物語を10年の歳月をかけてまとめ上げた初の絵本作品。
 実際に展覧会場ではインスタレーションツールとして登場。また、アトムスーツを身にまとった特装版も限定販売中。

 ヤノベケンジがチェルノブイリで観た保育園の壁の太陽の絵。ここを起点にした小さな太陽とトらやんの物語。

 ヤノベが描いた初の童話は、自身の作品を物語でつないだような作品。コンテで描かれたような素朴なタッチの絵がいい。うちの子供が嫌がったトらやんのヒゲもなくなって、可愛い絵本として仕上がっている。

 小さな太陽が地球を復活させる物語はチェルノブイリの街の再生を願ったものかもしれない。再生のキーワードが楽しく明るい未来のメッセージを運んでくる。

 先日見た核融合科学研究所が産みだそうとしている核融合の小さな太陽を僕は想像した。あのLHDの螺旋を素材にして、アートとしてヤノベケンジにモニュメントを作成してほしいと思ってしまった。

◆関連リンク 当Blog記事
核融合科学研究所(1) LHD そのテクノロジーとアート
核融合科学研究所(2) 夢の核融合発電実現まであと29年(目標) 

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2007.11.19

■小宮 正安 『愉悦の蒐集ヴンダーカンマーの謎』

小宮 正安『愉悦の蒐集ヴンダーカンマーの謎』

 この本を読んでまず思ったのは、世界がその隅々まで解明されていない時代の想像力を刺激するワンダーな事物への人々の憧れとか遊び心といったものだった。

Wunderkammer この本に登場する珍奇なヴンダーカンマーには、科学に毒され(あえてそう表現してしまおう)、空想力が著しく制限された現代が持ち得ない精神の自由な感覚に溢れているといったら言い過ぎだろうか。

 著者の小宮氏がこんな風に書いている。

 存在が確認されているものはもとより、存在未確認のものすら、それを作り出してでも展示しなければならない。世界を映し出すヴンダーカンマーにおいては、存在する「はず」のものはまがい物であろうとも、堂々と蒐集された。

 この本に溢れている人々が奇妙なものを求めてやまなかった好奇心には凄く憧れる。何か珍しいものに強烈に惹かれる人々。仰天させることに無常の楽しみを感じる蒐集家とそれを観る人たちの感じた驚異の世界。奇想な小説や映画を観て感じる驚異を、現実の世界で体験していた人々の愉悦が紹介される展示物の数々から感じられる。

 こうした幸せな時代の想像力にシュルレアリストたちがインスパイアされていた事実もさもありなん。現代は科学やテクノロジーによってその驚異を感じるのしか残されていないのかも。SFが生まれてきたメカニズムもこんなところに原点がありそうな気がしてくる。

 奇想と人間の関係を紐解くのには、最適なガイド本である。

◆関連リンク
高山宏の読んで生き、書いて死ぬ
 『愉悦の蒐集-ヴンダーカンマーの謎』

ヴンダーカンマー研究書は、ぼく自身、一時かなり蒐めたものだが、肝心の図版類はどれもこれも似たようなもので、あまりインスパイアされることがなくなっていた。見たこともない視覚材料で網膜がおかしくなるのは斯界御大のパトリック・モリエスの"Cabinets of Curiosities"で、2002年。眺めて嬉しいという点では、小宮氏の本はお世辞でなく、それ以来の嬉しさである。文化史ファン必携。

Patrick Mauries "Cabinets of Curiosities"
ニッポン・ヴンダーカマー荒俣宏の驚異宝物館
・当Blog記事 小宮 正安 『愉悦の蒐集ヴンダーカンマーの謎』

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2007.11.18

■水木しげる原作『墓場鬼太郎』アニメ化

Hakaba_kitarouダークな鬼太郎がついにアニメ化!
『墓場鬼太郎』1月より放送開始

       (マイコミジャーナル)

 木曜深夜のフジテレビ・ノイタミナ枠での放送が決定した。(略)高度経済成長時代へと歩み出そうとする裏側で、まだ貧しさや死の影が色濃く残っていた昭和30年代の日本を舞台に、幽霊族最後の生き残りとして墓場から生まれた鬼太郎の誕生秘話がついに紐解かれる。

収録予定エピソード(『貸本版・墓場鬼太郎』シリーズ・原作タイトルより)
『妖奇伝/幽霊一家』『地獄の片道切符』『下宿屋』『あう時はいつも死人』『吸血木と猫娘』『地獄の散歩道』『水神様が町へやってきた』 『顔の中の敵』『怪奇一番勝負』『霧の中のジョニー』『ボクは新入生』『怪奇オリンピック-アホな男-』

シリーズ構成 成田良美
シリーズディレクター 地岡公俊
キャラクターデザイン・総作画監督 山室直儀

墓場鬼太郎(公式HP)

 第12回世界妖怪会議開催@京都映画村で衝撃のアニメ化が発表されたという。東映動画の公式HPでは京極夏彦の声で発表される時の会場のどよめきがムービーで公開されている。

Hakaba_kitarou_02  僕も『墓場鬼太郎』を復刻版で読んだが、とにかく凄いおどろおどろ。戦後数年で出版された作品には、戦争の地獄を見た水木氏の過酷な体験が生々しく表現されているように思う。後に書かれた戦記ものよりももしかしたら、その側面が強烈に出ているのではないか、というのが僕の率直な感想。

 上のマイコミジャーナルのリンク先で設定画が公開されているが、原作で受けたインパクトはまだまだこんなものではない。たしかに眼の表現はTVでは難しいところもあると思うけれど、、、。

 今回のアニメ化があの原作のわけのわからなさと、おどろおどろしさのイメージを写し取ることに成功したら、、、とんでもない映像が深夜枠とはいえ、市民の前に提示されることとなる(しかもスポンサー付きで)。戦後62年。風化した戦争の記憶を深夜にTVが表現できたら素晴らしいと思う。期待してます。

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