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2007年11月25日 - 2007年12月1日

2007.12.01

■磯光雄監督『電脳コイル』最終回 第26話「ヤサコとイサコ」

Coil26_02電脳コイル 第26話

脚本 : 磯 光雄  絵コンテ : 磯 光雄
演出 : 安川 勝  作画監督 : 井上俊之

 クライマックスでのヤサコとイサコの甘いシーンは正直少し引いたが、その後のラストシーンでのイサコの「仲間」をキーワードとしたセリフに泣いた。このセリフを表現するためのクライマックスのあり方なら納得。

 まさにこの二つのシーンがこの並びで語られることで、人と人との関係のあり方について、子供たちに強い印象を残したのではないか。見事なラストシーン!!

 磯監督、シリーズ全話を自ら手がけ、脚本のこの完成度の高さは素晴らしい。そしてあの完成度の高い絵作り。

 アニメファンの大人だけでなく、この作品はまさに複雑な環境の中で生活している現代の子供たちに強い印象を残したのでないか。ここに描かれていたのは、子供たちが日々の生活の中で感じるもろもろの事象であると思う。
 この作品を観て、映像作品の持つ力にインパクトを受けた子供たちが、今後大人に成長して、素晴らしい映像クリエータとなる可能性を感じた。

 この作品は磯光雄監督から、子供たちへのプレゼントであるのと同時に、彼が影響を受けたクリエータたちへの感謝の気持ちではないだろうか。自分が受けた子供時代の感動を、自分から今の子供たちに(さらに質的に向上させて)贈ることが先達の制作者たちへの敬意の表明なのではないか。そんなことを感じて観終わった。

 この作品でそうした想いを完遂した磯監督が次回作にどう取り組むのか。
 今度は、きっと過去の作品への磯氏独自のオマージュではなく、まったくどこにもない、未来へ向けた映像の挑戦作となるような予感。期待してます。

>>小学生、中学生の皆さん or  親の方

 子供の感想と学校で話題になっているかどうか、コメント欄で教えてもらえると嬉しいです。僕らが子供の頃の少年ドラマシリーズ『タイムトラベラー』とかより、さらに素晴らしい印象を子供たちに残した作品になっていると思うので、子供たちの受けた印象を聞きたくてたまりません。

★★★★ ネタばれ 注意 ★★★★

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2007.11.29

■共立電子産業製プチロボXで作られたタチコマ(攻殻機動隊SAC)

Puchi_robo_tachikoma
YouTube - タチコマ風?プチロボ
プチロボ プチロボX (共立電子産業 公式HP)

 連続でYoutubeネタですが、プチロボというロボット製作キットを用いた四足歩行ロボット タチコマの動画。キットを利用することで結構手ごろにあのタチコマの動きに近いものを自作して遊べるようです。しかも値段が2-3万円とそれなりに手頃。

X_2  エネループの電池ケースを用いた足の造形がなかなかいいです。たぶんこの形状からすると、ベースとなったキットは、上位バージョンのプチロボX(右)のよう。

 ネット検索しても残念ながら、このムービーのロボットそのものの作り方を解説したページは見つからない。代わりといってはなんですが、同じくプチロボを用いて外装含めタチコマを製作している方のページがありましたので御紹介。こちら→試作1号 たち○ま 動画一覧。ペーパークラフトによる外装をうまく使われて雰囲気を出されています。

 二足歩行ロボットよりタチコマのような動きに憧れている僕は、冬休みに自作してみようかといろいろと調べてみたのですが、このプチロボ、残念ながらCPUによるコントロールではなく、PICによる簡易的なもののようなので少し本格的に遊びだすと、物足りなくなりそうでとりあえずペンディング。

 でもいつか衝動買いしてしまいそう(^^;)。タイヤもつけて、歩行と走行を組み合わせた動きで遊べたら面白そうです。

◆関連リンク
共立電子産業『プチロボ(ロボット素材キット)』(amazon)
 残念ながらamazonではプチロボXは取り扱いがまだないようです。
各種パーツ
プチロボBlog
「アナタのプチロボ見せてください」 シリコンハウスへようこそ(共立のブログ)
・Youtube タチコマリンク
 Leg-Wheel Hybrid Walking Vehicle (リアルタチコマ。4脚歩行+車輪走行)
 tachikoma vs cat [ タチコマvs猫 ] これ、笑えます。
 Tachikoma robot moves and speaks (ロボガレージのロボット)
 [MAD]フチコマvsタチコマ
・当Blog記事
 動くリアルタチコマロボット!!(本名:プロモーション・タチコマ)
 未来コンセプトビークル「i-unit(アイユニット)」
 NASA JPL 新型惑星探査ロボット アスリート

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2007.11.28

■人体アニメ "How We Met"

How_we_met_01
YouTube - How We Met

 先週のルービックヘッドに続き、一発ネタ。これは動画です。
 人の体の上でコマ撮りされたアニメ。

zoom in to see

 ここにメイキングがあるけれど、デジタル合成でなく、ちゃんと一枚づつ皮膚に絵を描いて制作されたようだ。たいへんお疲れ様でした。

 制作したのはカップルだろうか。アットホームな感じが花○ですね。

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2007.11.27

■新刊メモ 古川日出男『ゴッドスター』
  古川日出男朗読による日本近現代詩名作選「詩聖/詩声」CD

古川日出男『ゴッドスター』(amazon) 新潮社公式HP

はじまりは、絶望の中にあった。ごく普通のOLだった私を一人の少年が変えていく。疾走する時間、崩壊する日常、そして広がる新しい世界――天地創造って、こんな感じだったの? フルカワ史上、最速・最強! 圧倒的リズムで語られる東京湾奇譚、いよいよ降臨。

 この紹介文を読むと、いままでの古川日出男の延長上の作品であると推測されるけれど、「フルカワ史上、最速・最強!」とは? テンションの高い公式HPの日記を読んでいても、どんどん先へ先へと突進している感じがあるので、今度も眼が話せません。

古川日出男公式サイト

12月8・13・16・21日 「首都完全制圧! 古川日出男絶対革命4DAYS」開催

最強の最新刊『ゴッドスター』(11月30日発売)と古川日出男選、古川日出男朗読による日本近現代詩名作選「詩聖/詩声」が収録された史上初のCD付き文芸誌「新潮」2008年1月号(12月7日発売)の発売を記念して、師走の東京を古川日出男が完全制圧!

天地創造ってこんな感じだったの?――言葉の力が世界を変える4日間。

Furukawa_kyoto  そして朗読ギグも引き続き開催されている。「言葉の力が世界を変える」とは、これまた宣伝文にしても、アジテーションが効いている。

 僕は電車の中、携帯のデジタルオーディオ機能で、今も週に一度は古川日出男と向井秀徳のギグを聴いている。上記イベントの一部は録音自由とのこと。どなたか参加される方がどこかに音声ファイルをアップされることを切に希望。本人周辺が下記リンクのようにYoutubeにアップする可能性もあり、地方ファンとしては期待してます。

◆関連リンク
イベント「どうにかなる日々」(12月1日開催)のタイムテーブル決定

12月1日(土)に横浜 ZAIM で行なわれるイベントでの、出演時間帯が決定。
 ギグ vol.1:15時40分から16時10分まで
 ギグ vol.2:19時00分から19時30分まで

古川日出男 朗読ギグ『サウンドトラック』(1/2) (2/2) @博多百年蔵 2007/9/2 (Youtube)
「新潮」2008年1月号(amazon)
  古川日出男朗読CD 日本近現代詩名作選「詩聖/詩声」収録

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2007.11.26

■海洋堂 リボルテックヤマグチ 鉄人28号

Tetsujin28
『リボルテックヤマグチ No.43 鉄人28号』(amazon)  海洋堂

ノンスケール(120㎜) フィギュア素材/ABS・PVC
全身43ヶ所可動 リボルバージョイント18ヶ所使用
噴射炎パーツ×2    破損時腕パーツ×1
オプションヘッド×1   オプションハンド×4
ディスプレイベース×1

 鉄人28号は、幼児期の刷り込みの成果で、私の脳のもっとも原初的なセンス・オブ・ワンダー回路を刺激します。

 というわけで1月に発売されるリボルテックの鉄人。
 昔かっこよかったモノクロアニメの鉄人は、今、見返すとがっくりな出来だけど、このリボルテックは、記憶の中のかっこいい鉄人28号を再現できています。

 このシリーズ、以前に『ジャイアントロボ』のGR-2の時も随分迷ったけど、結局今だ一体も持っていません。今度はしっかり購入予定。

◆関連リンク
EVA 弐号機vs量産機(Youtube)
 リボルテックを利用した映像って、もっとあってもよさそうだけど、Youtubeにもあまりないですね。これはなかなか迫力だけど、残念ながら携帯の動画で画質が悪く、残念。きっちりハイビジョンでコマ撮りしたら結構な映像になりそうなのに。

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2007.11.25

■『電脳コイル』第25話「金沢市はざま交差点」

Coil25_03 第25話「金沢市はざま交差点」 (公式HP)

脚    本 : 磯 光雄  松澤洋介
絵 コンテ : 野村和也
演    出 : 野村和也
作画監督 : 板津匡覧

 いよいよあと2話となった『電脳コイル』。
 数々の伏線を回収しつつ、ひとつの物語としてクライマックスを迎えようとしている。

 第25話は、金沢市はざま交差点からコイルドメインの大黒市子入へと舞台を大きく移動しながらの大空中戦と、子入神社でのイサコの現在とヤサコの過去が描かれる。

 とくにラストのタイトルバックと重ねて描かれる物語にはゾクゾクと鳥肌がたった。ストーリーテーラーとしての才能とアニメ演出家としての磯光雄監督の手腕。

 オーグメンテッド・リアリティというテクノロジーを用いることで、空中戦の動と無意識世界の静のコントラストをひとつの映像空間に見事に表現。24話までで積み上げてきたこの『電脳コイル』の物語が、その動と静のコントラストとして結実して描かれた第25話。

 来週の最終話の行方は??

★★★以下、ネタばれ注意★★★

◆集合無意識の光景

 ヌルたちによると、彼らは苦しみの種を食べるうちに、苦しみを求める生き物としての命を得たそうです。(23話)

 コイルスの資料によると、ヌルキャリアは初め、心のカケラを集める探査装置だったそうです。(25話)

 資料によるとイマーゴの発見は偶然だったらしいわ。量子回路のある特殊な基板パターンが過去、例をみないほどの高性能なアンテナになることにコイルスの主任技師が気付いた。おかげで微弱な電磁波でも高速通信できるようになり、今の電脳メガネと革命的な通信インフラが実現した。
 当然コイルスは、その現象の理論を解明しようとしたけれども、原理すら分からなかった。しかし、現象の再現と回路のコピーだけは簡単だった。経営者は量産に踏み切り、コイルスは急成長した。
 でも、技師の発見はそれだけじゃなかった。回路が電磁波以外の何かを受信していたのを発見したの。
 人間の意識よ。技師はそれをイマーゴと名づけ、更に実験を繰り返した。人間の意識を電脳空間に取り出したり、イマーゴを逆流させて意識を操作したり。そして、イマーゴを中心としたコイルシステムを構築し、電脳医療に応用した。(23話)

父さんはイマーゴを開発して、世界で初めて人間の集団無意識を電脳空間化したんだ。(25話)

 コイル・ドメインの謎が明かされた。それはヌルキャリアによって集められた人の無意識を集合化した電脳空間だという。だが、それがなんのために作られたのかはまだわからない。たぶん電脳医療の延長上で人間の意識の謎について知りたいという研究者(猫目父)の研究目的という側面が大きかったのではないか。意識を受信することに成功した後、その延長で無意識領域までをもテクノロジーの対象としたのだろう。

Coil25_04  その空間は崩壊しかけている。左の映像がそれであるが、この索漠とした無機的な寒々とした描写がなかなか痛い。無意識を覗き込もうとしたことが電脳コイル世界の不幸の源であったかのような描写。テクノロジーが犯してはいけない領域である、というようなフィーリングが感じられるが、磯監督の真意は? 最終回でどのように決着するのか、興味深いところ。(僕は無意識領域をこのようにとらえるというのは、なんだかちょっと違和感がある。もしもそれを科学で分析することができる技術ができたら、探索してみるのもありなのかなと(関連記事))

◆意識不明の子供たち

 本来データとして電脳空間上に存在するだけのはずの電脳体が分離すると、何故現実体は停止するのか。ここについては以前僕なりの推定を書いたのだけれど、まだ今のところ謎のままになっている(と思うがどうだろうか)。次の猫目の言葉が次回どのように展開し、謎が明かされるのか。

あのアバズレを利用して世界中のイマーゴのガキどもを意識不明にしてやるんだ。

 イマーゴの子供たちは、イサコのようになんらかの原因で意識不明になった者に電脳治療を施して、電脳空間上のプログラム化された意識である電脳体が、もともとの意識の代わりを果たして健常者と同様に活動させているのではないか、というのが僕の予想。4423の被検体として植物人間状態なのがイサコの現実体の姿なのかもしれない、そして実はヤサコも、という邪推。

 世界中の電脳医療を受けている子供たちがイマーゴの機能を停止させられて意識不明に陥ることが来週起こるのかどうか。最終回30分でどう大団円を迎えるのか、瞠目して待て。

私はコイルスの医療機で4423を探している。天沢勇子を探している。

 あのヌルキャリアは、おじじが集合無意識の電脳空間へ行ってしまったイサコの電脳意識体を探している描写なのかもしれない。

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