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2007年2月25日 - 2007年3月3日

2007.03.02

■モスクワの地下トンネル網 と 幻想野菜 ロマネスコ

Metrodream_by_russos
想像を絶するモスクワの地下ダンジョン写真いろいろ - GIGAZINE

モスクワの地下鉄駅は「地下宮殿」とも呼ばれているのですが、こっちはまさに全体がRPGのダンジョンみたいになっており、ものすごい光景です。

これらはいずれもHDR(ハイダイナミックレンジ)処理されているのでこのように迫力のある写真になっているというわけです。

 是非、GIGAZINEの素晴らしい写真を見てください。
 そこには絶句するほどの美しい地下迷宮の写真が掲載されています。

 HDR(High Dynamic Range)写真は、僕も記事にして自分でも作ってみたことがあるのですが、素材が凄いと、出来上がった作品はこのように幻想的な光景となるわけです。
 工場萌えな日々さんの写真が一時マイブームだったのですが、地下鉄HDR萌えになりそう。探してみるといろいろとあります。

http://www.funmansion.com/html/Underground-City.html 
http://russos.livejournal.com/210363.html(下のほう)

Romanescoフラクタル図形をした野菜
  「ロマネスコ」の写真 - GIGAZINE

カリフラワーとブロッコリーをかけあわせてできた野菜「ロマネスコ」はその形がとても変わっていて、まるでフラクタル図形のような突起があります。

 もうひとつGIGAZINEネタ。上の地下迷宮を昨日見つけて記事にしようとしてたら、某ミのつく職人君のmixi日記で偶然に、このように不思議なアートベジタブルを教えてもらいました。これも素晴らしいので、合わせてご紹介。

 flickr:フリッカーでRomanescoを検索するといっぱい美しい写真が出てきます。

 一度食べてみたいものです。食べると言うより、このみかけから人間が食べられそうな雰囲気もありますが、、、(^^;)。どうも一部スーパーでは売っているところもあるみたい(しかも「ヤドカニくん」と明記している店も(^^;))。種も売ってるので、今度うちの畑に蒔こうか知らん。こんなのが一面に顔を出していたら、さながら異星の農園。近所の人の度肝を抜けること請け合い。ああ、また家族に顰蹙買いそう。(でも猛烈にほしくなって、今、種の通販申し込みました!!)、、、あれ、この通販サイト、これ最後の1つだったみたい、SOLD OUTになってしまいました。皆さん、ごめんなさい。) 11月に収穫できたら、レポートします。あー気が長い。

 あと世の中には、アートフードなるものが存在し、ネットショップもあることを初めて知りました。

◆関連リンク
石井哲 写真/大山顕 文『工場萌え』 (公式HP)が3/6に出るのですね !
『工場萌え』刊行記念 “工場ナイト”開催のお知らせ

【会場】 新宿ロフトプラスワン
【日時】 2007年3月9日(金) 18:30開場 19:30開演
【出演】 石井 哲 (ブログ「工場萌えな日々」管理人)
大山 顕 (住宅都市整理公団総裁)
【内容】 珠玉の工場写真の紹介と生解説
実践・工場デート 体当たりレポート
「なぜわれわれは工場の景観に惹かれるのか」の学術的考察 etc.

DVD

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2007.03.01

■堀晃著『バビロニア・ウェーブ:BABYLONIA WAVE』
  創元SF文庫 国内SF刊行開始!

堀晃著『バビロニア・ウェーブ』
『バビロニア・ウェーブ』(東京創元社 公式HP)

 ――太陽系から3光日の距離に発見された、銀河面を垂直に貫く直径1200キロ、全長5380光年に及ぶレーザー光束「バビロニア・ウェーブ」。いつから、なぜ存在するのかはわからない。ただ、そこに反射鏡を45度角で差し入れれば人類は厖大なエネルギーを手中にできる。傍らに送電基地が建造されたが、そこでは極秘の計画が進行していた。

堀晃 文庫版あとがき(東京創元社|Webミステリーズ!)

 構想を巡らしているうち、宇宙SFとして、設定の大きさだけならちょっとした記録が狙えそうな気がしてきました。

 これぞ、SFの醍醐味。この全長5380光年という超巨大な存在の設定にドキドキしないSFファンはいないでしょう。長らく幻の作品となっていた傑作がついに文庫として復刊されました。
 宇宙空間の広大さと、真空の空間の虚無感に酔えること間違いなしです。徳間書店版ハードカバーを持っていますが、加藤直之氏の表紙も美しいので、もう一冊、買います!

創元SF文庫 2007年2月より国内SF刊行開始!
堀晃『バビロニア・ウェーブ』(創元SF文庫): Blog マッドサイエンティストの手帳

 創元SF文庫の一冊。クラーク、アシモフ、ハインライン、アンダーソンからイーガンまで、ずらり並んでいるあの薄紫の背表紙と同色で並べていただけるとは、さすがに感激ですねえ。

 そして創元SF文庫での日本人作家作品の刊行開始。
 ミステリは国内作品もあったので、これまでSF文庫で出てなかったのも不思議。引き続き、復刊が望まれている名作と、それから新たな新作の登場を心待ちにしたいと思います。まずは『バビロニア・ウェーブ』がヒットして、堀晃作品が続々と刊行されたら嬉しいです。

◆関連リンク
黄金の羊毛亭さんの堀晃<情報サイボーグ・シリーズ>について
てつの本棚さんのリストによると、SFマガジン1977年10月号(227号) ヒューゴー賞特集!に短編版「バビロニア・ウェーブ」が掲載。 「太陽風交点」1977年3月号、「バビロニア・ウェーブ」1977年10月号、「梅田地下オデッセイ」1978年5月号と怒涛のように傑作のオンパレード。あの時は幸せでした(^^)。
田中芳樹著『銀河英雄伝説 1 黎明編』
 創元SF文庫のもう一冊はこれ。星野之宣氏によるカバーがこちらもなかなか素晴らしい。

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2007.02.28

■SFマガジン編集部編『SFが読みたい! (2007年版) 』
  & 究極映像研 2000年代前期SFベスト

SFマガジン編集部編『SFが読みたい! (2007年版) 』 (早川書房公式HP)

 発表!「ベストSF2006」&「2000年代前期SFベスト」  今回は特別企画として、2000年から2005年までの6年間のベストSFを大発表、21世紀SF最初のスタンダードがついに決定。鏡明・大森望・前島賢の3氏による対談で総括する。
 また、恒例の年間ベストSF発表のほか、飛浩隆・浅倉久志インタビュウ、サブジャンル別ベスト10、SF関連書籍・DVD&ビデオ目録などでおくるガイドブック最新版。

 2006年のベスト10ランクイン作品は、日本海外あわせて3冊しか読んでいないという体たらく。最近は、このベストを読んでから、面白そうなものを後追いするという状況で寂しい限り。

 というわけで、ベストを見ていたら自分もリストアップしたくなりました。2006年の年間ベストは挙げられないのだけれど、「2000年代前期SFベスト」ならなんとかなりそうなのでリストアップ。(それでも日本SFは10本挙げるのがちょっと辛かった。だめだ、もっとちゃんと読まないと、、、)
 海外はこの5年間、出版が充実してますね。これも<奇想コレクション>、<未来の文学>(とハヤカワ、創元の各出版社)のおかげです。
 ところでこれらの本はしっかり売れているのだろうか。引き続き刊行が順調に進むのを祈りたい。

2000年代前期SFベスト  茶色の文字は、当Blog記事へのリンク。

★日本★
アラビアの夜の種族      神は沈黙せず
永久帰還装置          太陽の簒奪者
マルドゥックスクランブル   半島を出よ
アビシニアン           膚の下
終戦のローレライ         後巷説百物語
 番外・PLUTO 1 (これ、ベスト5には入ります)

★海外★
アジアの岸辺          エンベディング
願い星、叶い星         どんがらがん  
パターンレコグニション     最後にして最初の人類
祈りの海             あなたの人生の物語 
ゲド戦記Ⅴ アースシーの風  ミスター・ヴァーティゴ 


 「2000年代前期SFベスト」の投票内容を見ると、オラフ・ステープルドン著『最後にして最初の人類』(04年2月刊)が森下一仁氏の一票のみ。これ、傑作なのに、あまりに寂しいのでここで特筆。書かれたのは1930年だけど、今読んでも傑作。お薦めです。
 たしかに「2000年代前期SFベスト」で、1930年代の本を挙げるのも違和感あるのだろうけれど、、、。ただもともと翻訳SFは書かれた年でなく翻訳された年でベストを選ぶというところに時代を無視したところがあるのでここは特筆してみました。

 ちなみにチェックしてみたら、『SFが読みたい! (2005年版) 』では2004年ベストに対して、『最後にして最初の人類』への投票は4票(岡本俊哉、森下一仁、中藤龍一郎、鈴木力の4氏)。この年は翻訳SFの当たり年だったからしかたないでしょうね。

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2007.02.27

■テリー・ギリアム監督 『ローズ・イン・タイドランド』

ローズ・イン・タイドランド 来日インタビュー(公式HP)

●テリー・ギリアム監督
「東京にこのような形で戻って来れて、とても嬉しく思っています。前回は去年の秋に『ブラザーズ・グリム』で来日したのですが、今回は桜が見頃の時期という事で、『ローズ・イン・タイドランド』のプロモーションではなく、桜を見にきました(笑)」

●ジョデル・フェルランド
「(日本語で)コンニチワ!(笑)みなさんよろしくお願いします!まだ1日しか日本にいないのですが、今の所、日本は大好きです!(笑)ハローキティグッズをたくさん買いたいです!(笑)」

 このようにうららかな雰囲気のキャンペーンだったのに、この映画邪悪だ。なんて邪悪なフィルムなんだ。
 これ、とんでもないことに一般映画なのだよね。『ブラザーズ・グリム』の毒気のなさに安心してたので、女の子が出る映画だからと、うっかりうちなんか子供たちといっしょに観てしまうところだった。そんなことしてたら、パパ大顰蹙。妻からはまたしても映画絶交宣言(^^;)が出されること間違いなし。ひとりで観て良かった(ホッ。皆さん、ご注意を)。

 タイトルは「干潟にいるローズ」。彼女のいる干潟は、ドラッグと狂気によって、温かみのある人間の営みが干上がった世界だ。そしてそれを凌駕する子供の想像力。そこにあらわれる邪悪なイメージの世界に圧倒される。予算がかかっていなくて、幻惑的な映像は少ないが、描かれないがゆえに観客の脳内に展開されるイメージはむしろ凄い。ギリアム、またこんな映画撮ってたら数年干されるんだろーなー。

◆関連リンク
・当Blog記事 テリー・ギリアム『タイドランド』予告篇
DVD『ローズ・イン・タイドランド』
ミッチ カリン著, 金原瑞人訳『タイドランド』 原作本
「カフェで映画を。」NIZOO PICTURES LINE - CAFE NETWORK -
 なんていうオシャレな雰囲気のキャンペーンもやってたみたいだけれど、間違ってカップルでこの映画観に行ってたら、大失敗だろー。なんで邪悪なことを伝えないのか、不思議。

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2007.02.26

■黒澤明記念ショートフィルム・コンペティション2007
  SHORT FILM COMPETITTION 2007

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黒澤明記念ショートフィルム・コンペティション2007

公募作品テーマ: 「人生」
作品の制限時間: 10分のビデオグラム(DVD作品)
作品の提出はDVDに限ります。
表現形式: 実写、アニメ、CG、物語、ドキュメンタリーなど形式は自由です。
作品締切: 2007年6月30日
各賞と賞金:

グランプリ=1作品(賞金200万円)
準グランプリ=2作品(賞金100万円)
佳作=3作品(賞金50万円)
奨励賞=4作品(賞金20万円)

 黒澤明を記念したこのようなコンテストが開催されていたのですね。
 10分間で人生を語るとは、なんとも難しい課題。

 当の黒沢明だったら、どんな映像を撮っていただろうかと想像すると、あのダイナミックで繊細な映像を持ったプライベートフィルムが頭の中でカタカタカタ、と上映を始めそうです。観てみたいものです。

◆関連リンク
黒澤明記念館 佐賀県伊万里市に2008-2010年OPEN予定
 ギャラリー&シアター、フィルム・インスティテュート、シネマ・コンプレックス、フィルムアートセンターの4つの機能を持つそうです。是非行ってみたいものです。詳細はここ
黒澤明記念館サテライトスタジオ
 これも伊万里市。現在も運営されている施設。
「Life Cinematic 映画的人生①」
黒澤明記念ショートフィルム・コンペティション04-05の受賞作品とノミネート4作品で製作したオムニバス映画。

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2007.02.25

■宮崎駿 初期原画<3> 『ルパン3世』
  第15話「ルパンを捕まえてヨーロッパへ行こう」

Lupin_15_01_1
                         (右クリック「新しいウィンドウを開く」で拡大)

Lupin_15_02_1  宮崎駿 初期原画<2>の記事で、アニメ様から下記情報をいただきました。貴重な情報、ありがとうございます。

 『大塚康生インタビュー アニメーション縦横無尽』(実業之日本社)に『旧ルパン』の宮崎原画についての記述があります。P208ページです。

 というわけで、遅まきながらこの本を読んでみた。
 大塚さんの本のファーストルパンの宮崎原画情報は、下記のとおり。

 ・第15話「ルパンを捕まえてヨーロッパへ行こう」
   離陸中の飛行機で銭形が通路を転がるシーンまるごと
   金満邸の穴の上で大笑いする銭形
   穴の中をダーッと走る銭形
 ・他の回でも宮崎原画は実に多い

 大塚氏は「漫画っぽいシーン」と表現されていますが、まさにそう呼ぶにふさわしいコミカルな場面の原画を担当している。
 上の画は、ヨーロッパへ向かう飛行機の銭形をルパンが見送るところ。警官が持つ銭形壮行の旗の絵と文字がまさに宮崎氏のものである。文字が特徴的なので特にわかる。中央に黒ぶちメガネで頭の大きい男が目立つのはご愛嬌。左には鼻の大きいベレー帽のおじさんもいるし、、、(^^)。
 当時のおおらかな時代性のようなものが、コミカルなタッチのモブシーンとして表現されていて、静止画ですが、たいへん気持ちのいい雰囲気のうきうきする気分が伝わってくる原画になっている。

Lupin_15_04_1  他のシーンも同様なことが言える。コミカルというよりもユーモラスな感じ。 
 左の穴の中を進む銭形は、繰り返しながら1コマ打ち。穴へ落っこちるルパン、上で笑う銭形の表情が宮崎らしい天真爛漫な表情。
 そして乗りなれない飛行機で緊張する銭形の振る舞いがなんともユーモラス。

 このあたりで思い出すのは、いろいろな本で紹介されているスタジオでの宮崎の落書き。大塚 康生『作画汗まみれ 増補改訂版』の解説で宮崎自身が「中傷絵画」と名づけた落書きのタッチがこれらのシーンと同じ。
 たぶん飛行機で緊張するシーンは、誰かの(自身の?)海外旅行初体験の「中傷絵画」なのだろうし、他のシーンも描く動きは漫画チックというより、「中傷絵画」タッチ。

 劇場作『ホルスの大冒険』の重厚さ、TV『侍ジャイアンツ』のスピーディな動きと一線を画すこのタッチの魅力も捨てがたい。もしかしたらこれが宮崎流のファーストルパンをアダルト路線から子供にも受けるアニメへという局側の要望に答えるための戦略だったのか、、、、というより、リリーフでなかば好き放題の結果なのかもしれない。そこのところは宮崎のみぞ知る、というところである。ただ作画の雰囲気からは、凄く自由な楽しい感覚が漂ってくることは間違いないところである。

 次に大塚氏が「まるまる宮崎さん」と語っている離陸中の飛行機で銭形が通路を転がるシーン。ここは動きの面白さでは、第15話中随一の場面。クリックして拡大して観てもらうとその躍動感が静止画でも充分理解してもらえると思う。

 このシーンでDVDをコマ送りしながら観ていくと、ほとんどのポーズが中割りなしの原画ではないかと思えてくる。ひとつひとつの動きが、とっぴなポーズになっていて、中割りで作られた動画が見つからないのだ(銭形を正面からとらえたカット)。これは、「アニメータ磯光雄と監督作『電脳コイル』」 の記事で書いた磯光雄のフル3コマ(原画)と同等なのではないか。「磯光雄発明」と述べられているフル3コマだが、『ルパン』当時から一部のアニメータの中では描かれていたのかもしれない。このあたり、大塚氏や宮崎氏に是非聞いてみたいものである。

 そして最後に左の画の最後にあるスチュワーデスのモダンな描線もここでチェック。少ない線で抽象的に描かれているけれども、とても魅力的な女性として描かれている。このタッチというのは、東映長編等の森康二氏の素晴らしい線の影響があるのではないか。ここになにやら正調東映漫画映画の雰囲気と、それに加えてリアルな描写との中間に存在した幻の(その後の宮崎作品で正調とはならなかった)アニメーションが存在するように思う、と言ったら妄想しすぎだろうか。(参照→アニメの作画を語ろう 三原三千夫(1))

★続いて、他の回の情報。長文になるので、続きはクリックください。

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  第15話「ルパンを捕まえてヨーロッパへ行こう」"

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