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2008.02.26

■新刊メモ 眉村 卓『司政官全短編』

眉村 卓『司政官全短編』 東京創元社

地 球人類が星々に進出した時代。だが、それまでの連邦軍による植民惑星の統治が軋轢を生じさせるに及び、連邦経営機構は新たな制度を発足させた――それが司 政官制度である。官僚ロボットSQ1を従えて、人類の理解を超えた植民星種族(ロボット、植物、角の生えたヒト型生命など)に単身挑む、若き司政官たちの 群像。

 これも刊行が嬉しい眉村卓の傑作群。
 僕は『消滅の光輪』が一番好きなのだけれど、書き込まれた異星世界とロボットによる端正で知的な政治世界が魅力のSF。こんな能力があれば、ロボットに日本の政治家は一掃してほしいもの。

著者あとがき

 (略)妻が 亡くなって気がついたのは、自分が過去からやって来て現代にいる――いわば未来滞在者になっていた、ということである。要するに、老人になったのだ。そし て今の私には、新しく、書きたいものが生まれてきた。

 もしも私が司政官を書くとしたら……きっと、違う角度からのそれであろう。それは仕方のないことなのだ。ひょっとすると、老人小説として書くのだろうか? いや、そんなことは不可能だ。それとも……。

 先日の筒井康隆の本でも書いたのだけれど、日本のこの世代のSF作家が年老いていることを気づかされてしまう。もう一度新作の司政官を是非読ませていただきたいものです。

◆関連リンク
_ 眉村 卓『Hikishio No Toki (引き潮のとき)』(amazon)
 これは英訳版のようです。
眉村 卓『消滅の光輪』(amazon)

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コメント

 say*3さん、こんばんは。

>>「老い」が避けられないものであるのなら、摂理に任せるのもまたよし。

 リンチの『ストレイト・ストーリー』のセリフで「老いて一番つらいのは若い頃を覚えていることだ」というのがあります。

 僕も性格的にジタバタしそう(^^;)。最近、時間が「急流」の滝のように感じるのは気のせいでしょうか?

投稿: BP | 2008.02.29 00:16

その年齢にならないと書けないものもあり、また、その年齢にならないと読めない(分からない)ものもあります。
「老い」が避けられないものであるのなら、摂理に任せるのもまたよし。

投稿: say*3 | 2008.02.26 07:31

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