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2008.06.08

■日本初の有人宇宙施設 ISS JEM
  国際宇宙ステーション 日本実験モジュール きぼう

Iss_kibou_mission_space
宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター - 宇宙航空研究開発機構:JAXA
JAXAフライトデイハイライト「きぼう」組立ミッション
  飛行7日目ハイライト (NASA TVのアーカイブ)
ミッション概要 (JAXA)

NASA TV STS124きぼう他ビデオ イメージギャラリー (NASA)

 相次ぐ延期で間延びしてしまったISS計画であるが、日本にとって今回のSTS124フライトミッションはクライマックスである。船内実験室がスペースシャトルで宙へ上がり、先に打ち上げられていた保管庫と組み上げられる。これは日本が開発して運用する初の有人宇宙施設となる画期的なイベント。

 上記リンクをたどると、凄い映像がいっぱいある。
 しかし日本のマスコミは何故こんな凄いイベントを報じないのか。いつもならNHKが特集を組んでいたはずが、今回は通常ニュースでの放映のみ(NHKの番組表を検索してもこれから先も特番は予定されていない)。そしてニュースの大部分は、星出氏の同窓生によるあの自作の歌。既に日本人が宇宙へ行くのは、ニュースネタとしては新鮮味がないということなのだろう。それにしても、日本の宇宙開発にとってはこんな凄いイベントだと言うのに、この扱いはないだろう。

 宇宙という領域が人類の未来を切り開く可能性に満ちたものである時代に僕らは育ったのだけれど、昨日から今日のNHKの編成に象徴されるように、現在は環境問題の方が大きな関心事なのだろう。
 日本人が研究開発した「きぼう」が今まさに宇宙で日本人の手によって稼動し始めたというのに、報道のこの貧困は、現在のマスコミの科学技術に対するスタンスの象徴だろう。(野田大元帥が健在ならきっとどこかで日本テレワークによるドキュメント番組が今頃放映されていただろうに、本当に残念です)。NHKはISSにハイビジョンカメラを積んでいるはずなのに、なにしてんだろ。

 マスコミの視聴率の問題はどうでもいい。だけれども子供たちの科学や技術や未来への興味やモチベーションの減退は、今後ボディーブローのように技術立国日本の未来に効いてくるのではないか。
 JAXAは無理してでも今回のフライトで、日本人宇宙飛行士による船外活動を実現すべきだったかも。今後の自身の予算確保という生命線を考えると、もしかして必須だったかもしれない。日本の宇宙開発がここまで来たのに、あ、また日本人がスペースシャトルに便乗して何かしてる、くらいの印象しか残していないとしたら、本当に今後の宇宙開発予算の死活問題だと思う。

Iss_kibou_open
 で、きぼうの店開きの映像。のれんがなんともいい味を出している。
 でもどなたのアイディアか知らないけれど、この画像のリアリティはなかなか凄い。今どき、技術系の会社や研究施設で全く使われていないのれんの登場は、やはりどっか間違った外国に迎合したジャパネスク趣味そのものなのだろうけれど、でもなんか良い味出ている。

 SFが書いたり映像化してきた日本の宇宙ものの中で、この光景を予測した創作物はあっただろうか。寡聞にして僕は知らない。まさに現実は小説より奇なり。
 次に飛ぶ若田飛行士のコメントと記事。「「早くのれんをくぐって、きぼうに入りたい」と意欲を語った。」

◆関連リンク
このビデオにのれんの取り付けられる映像。
 この実験モジュールは、人類にとってのきぼうなのでこのまま暖簾は残す、とのこと。
NASA TV 最新スケジュール:1Jミッション - 「きぼう」組立ミッション(JAXA)
ISS KIBOU (Youtube)

 最期に蛇足。実は今の仕事の前に、このJEMに積まれた小さな部品の開発を僕もやってました(計画が長かったので既に10年以上前の話)。自分の設計した部品が宇宙で稼動し始める、というのが嬉しい!ちゃんと動き始めるかは、ドキドキものですが、、、(^^;;)。

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