◆新刊メモ 『光車よ、まわれ!』『神獣聖戦 Perfect Edition』
『たったひとつの冴えたやりかた 改訳版』『マウリツィオ・カテラン』
天沢 退二郎『光車よ、まわれ! 』(amazon)
当Blog記事 天沢 退二郎 『光車よ、まわれ!』で書いたように、『電脳コイル』に影響を与えた幻想児童文学の傑作。祝復刊。
山田 正紀『神獣聖戦 Perfect Edition』(amazon)
徳間書店
鏡 人=狂人は、人類から派生したミュータントともいうべき存在。その特異な能力によって相対性理論のくびきから解き放たれ、非対称航行によって背面世界、虚 空間へと移行した。そしてそこでは、人類と鏡人=狂人の中間種である悪魔憑きとの時空を越えた戦いが繰り広げられることとなった……。 伝説の名作となっていた本格SFが、いま、鮮やかに甦る!
森下一仁氏 惑星ダルの日常『神獣聖戦 Perfect Edition 』
で、驚いたのが表紙の挿画。作者は山田日南子――山田さんの娘さんなんですね。以前から絵を描かれていることは知っていて、作品も拝見したことがあったのですが、こんなに立派になられるとは……。 折りよく、山田日南子さんの個展が開かれています。13日から始まっていて、18日の土曜まで。場所は中央区銀座2丁目11-4富善ビル1階「アートギャラリー銀座」(電話:03-3545-1139)。 時間を作って観に行かなくては。
生命力を感じさせる抽象図形をカラフルな色彩で描く幻想画は日南子さんならではの世界。
山田正紀の二十数年の取り組みの成果。
この表紙が、山田氏の娘さんの作品であることをリンク先の森下一仁氏のBlogで知りました。個展は残念ながら既に終了しています。
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『たったひとつの冴えたやりかた 改訳版』(amazon)
いわずと知れた傑作の単行本版。以前の文庫と異なり、短編一作のみの掲載です。
でもティプトリーファンとしては、欲しくなるわけです。
フランチェスコ・ボナーミ『マウリツィオ・カテラン (コンテンポラリーアーティストシリーズ)』(amazon)
1990年代、国際舞台に登場したイタリアの著名アーティスト、マウリツィオ・カテランの作品集。ウィットに富み、非正統的なオブジェ、パフォーマンス、写真作品を紹介。本人へのインタビュー、批評家による概説なども収録。
* 大型本: 160ページ * 出版社: ファイドン (2006/06)
剥製を利用したアート等、ショッキングなものもあるのでご注意を。
表紙のコミカルなイメージに騙されてはいけません。
◆関連リンク
・美術家DATAマウリツィオ・カテラン
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コメント
森下一仁さん、コメント、ありがとうございます。
山田正紀氏の娘さんが装丁されたという情報、なんだか凄く嬉しかったです。山田氏が小説を書かれていた横で、お父さんの姿を見続けていた娘さんが描かれた父の小説の表紙画。
なんと素晴らしいことでしょう(ってすっかり私も娘を持つ親モード(^^;;))。この娘さんの視点から観た山田作品のイメージの片鱗に触れることができたのも森下さんの記事のおかげです。
>>お邪魔してみると、充実した内容に驚嘆。今後とも頑張ってください。
『コスモスホテル』、大好きでした。
このブログのどこかにも『コスモスホテル』の記憶のイメージがどこかしら出ていると自分では勝手ですが思っているくらい、当時大好きでした。
その森下さんにこのような言葉をかけてもらって、チマチマ書き続けてきた甲斐があります。
本当にありがとうございます。、、、これでまたぐわんばれます!!
今後ともよろしく!です。
投稿: BP(森下一仁さんへ) | 2008.11.07 01:01
トラックバック、ありがとうございました。
お邪魔してみると、充実した内容に驚嘆。今後とも頑張ってください。
投稿: 森下一仁 | 2008.11.06 19:50