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2008年5月18日 - 2008年5月24日

2008.05.24

■なんで??鴻上尚史脚本・演出
  舞台版『ドラえもん のび太とアニマル惑星』

 うぉー、吃驚したぁー。今年の最大級ビックリ。
 今朝、新聞を開くと、舞台版『ドラえもん のび太とアニマル惑星』の広告が眼に留まる。

 「ドラえもんの芝居? どうせ子供だましのいい加減な舞台じゃないの?」と思いつつ、のび太役の俳優の写真なぞ見ようとしたら、、、、何か違和感のある文字が眼に飛び込んでくる、、、あれ、なんだこれ?? 脚本・演出 鴻上尚史、、、えぇっつーー!!」

 この驚きは、第三舞台のファンの方なら、きっとわかってもらえると思う。
 SFで例えるなら神林長平が『忍たま乱太郎』のノヴェライズをするくらい、映画ならデヴィッド・リンチが『おばけのQ太郎』をTVシリーズでリメイクをするくらい、そしてアニメなら押井守が『空手バカ一代』をCG使いまくりで映画化するくらいの吃驚。(貴方も是非この驚きを自分の好きな作家で例えてみて下さい(^^;)) (でもリンチの『おばけのQ太郎』はちょっと観たい。凄まじくシュール)

Koukami_draemonthirdstage.com :

「イギリスに1年間滞在している時、どんなものでも演劇化するイギリスの演劇人の志に感動しました。

そして、それを受け入れ、楽しんでいるイギリスの子どもたちの姿にも感動しました。

国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ」から子どもも大人も楽しむことのできる演劇をと、求められた時、真っ先に『ドラえもん』が浮かびました。日本の演劇人の一人として、舞台ならではの魅力のある『ドラえもん』が創れたら、これほどの幸せはないと思っています。」(鴻上尚史) 

 古来、アニメの舞台化というのは仰け反るようなものが多かった。娘が小さい頃に連れて行って観たそれらのおぞましさを僕は忘れない。『セーラムーン』の着ぐるみのあの金髪の巨大な頭。そして蕪のような足。その他にも幾つか観たはずだが、あまりに辛い記憶で既に消去されている。これでも小劇団ファンだったのに、なんでこんな酷いものを観ているんだ、俺はって(^^;)。

 良い記憶としては大隈正秋氏の劇団「飛行船」のマスクプレイミュージカル。これは子供も喜んだし、大人も丁寧なつくりを楽しめた。

 、、、、しかしそれにしても、鴻上が、、、。

 あとはドラえもんの着ぐるみがどんなもので、誰が中に入るか(鴻上本人が昔、第三舞台で何かの着ぐるみを着てたので、もしかして、演出家本人!?)。今のところ、新聞広告には役者の名前はない。

◆関連リンク
『ドラえもん』初舞台化が決定! しずかちゃん役にすほうれいこ(オリコン) - Yahoo!ニュース 役者の名前はこちらに。

舞台『ドラえもん のび太とアニマル惑星』は7月の沖縄公演から始まり、熊本、北九州、富山など全国各地で行われ、東京公演は9月に行われる。

◆丸秘情報
 この芝居、ファミリー向けは19:00の回が最終だが、実はレイトショーで第三舞台ファンのための大人版がこっそりとあるらしい。

 今だベールに包まれているが、噂ではファミリー版と同じ展開で進んだ後、ラスト15分でトーンが一変。ドラえもんが舞台で着ぐるみを脱ぐと、そこから現れるのは大高洋夫。そして語られるドラえもんの隠された真実とは、、、、!乞うご期待! (というのはフィクションです。信じないでね。でもこんな嘘でも書かないとやってらんないほど、実はショックだったのさ)

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2008.05.22

■オスカール大岩展 夢見る世界

オスカール大岩展 夢見る世界 ー MOT 東京都現代美術館
  (ひねもすのたりの日々経由)

Ooiwa_oscarl shamonさんが紹介されたこの展示会、幻想的でハートウォームなオスカール大岩氏の絵が素晴らしい。

オスカール大岩(公式HP)

 公式サイトでたくさんの絵を観ることができます。一時間ほどで全点、しっかり楽しませていただきました。その中からいくつかリンクと紹介です。

 shamonさんも述べられているように『電脳コイル』との親和性も高い!

"Light Rabbit meet Shadow Cat 2" まさしくイリーガル どれか一匹がデンスケかも。

"Sleeping Man"(上の引用画) この素朴なタッチと題材の幻想性が好き。

"Rainbow" これ、天沢退二郎『光車よ、まわれ!』のイメージ。

"Whale 1 & 2" こんな巨大なクジラが街に、、、。

"Peace & War (War)" 素晴らしく幻想的な夜。

"Global Warming" この色が好き。

"Bean" (Summer/Winter) 彫像作品も複数ありますね。

"Green River" 緑の幻想的AKIRAの廃墟

"Urban Fossil" どこかの街にこんな生物がいるんですね。

"Ophelio" ロボットのオフェーリオ

◆関連リンク
Fuji-tv ART NET:大岩オスカール幸男展

メディアも映画のように、つまらない事件や出来事を特別なものにする、又は別のものにする力を持っています。メディアが何を報道したいかによって、別の現実を作ることができます。 肉眼で見た現実ではなく、カメラが見たドラマティックな現実を。

情報も商品化される資本主義のこの世の中では、世界の出来事を撮影された視線から見るしかありませんが、私達は現実と信じて一生ずれた“本当の現実”の反射を見続けているのではないでしょうか?

大岩オスカール幸男『はじめてアート』 (amazon)
『Art & ist―大岩オスカール幸男特集』 (amazon)

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2008.05.21

■スイスのフライングマン Yves Rossy "Fusion Man"

Reuters Quickcut: Flying man | Video | Reuters.com 

May 14 - Known as 'Fusion Man', a former pilot has stunned crowds by flying a jet-propelled wing for nearly ten minutes at a peak speed of 300 km/h (186 mph).

Yves Rossy, a Swiss former military pilot and Airbus commander for Swiss airlines completed an official demonstration on Wednesday (May 14, 2008) in the Swiss Chablais region, where he was released from a plane at 2438 metres (8000 feet) with his wing folded.

Yves Rossy - Fusion Man Part 1 of 2

 この飛行は凄い。映画じゃなくって生身の人間。
 姿勢制御とか、コンピュータの進化でこういうのが実現したんですかね。

 元軍人のYves Rossyさんの勇気に拍手。

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2008.05.20

■プレステ3:PS3 高機能ネットワークAV PC その2
  ARMORED CORE for Answer PV 3D-CGロボットの最高峰

Acfa PS3に関して続きです。

◆H.264/AVC再生

 Blu-rayに使われているH.264/AVCという映像圧縮フォーマットは、高圧縮でデコードに大きな負荷がかかる。

 試しに同フォーマットで圧縮された『アーマード・コア フォーアンサー』のPV(右引用画像)をPS3でプレイステーションストアへアクセスしてダウンロード、自分のPCで再生してみた。

 もちろんPS3ではスムーズに再生される映像が、自分のPCでは映像と音の飛びがすさまじくとても観られたものではない。(PCは東芝 QOSMIO F40/85C。いちおうIntel Core2 Duoプロセッサの1.8GHzマシンなのだけれど、全く歯が立たない。

・アーマード・コア フォーアンサー - Wikipedia 
YouTube - ARMORED CORE for Answer
 アーマード・コア フォーアンサー PV1
PV2

 このPVの出来が素晴らしい。僕が観た巨大ロボットもののCG映像としては最高峰。
 機体表面のリアルっぽさ、ディテイルの描きこみと演出。どれをとってもハイレベルでこの映像には奮えます。
 残念ながらPCでダウンロードできないみたいで、ネットではYoutubeに荒い画像があるだけ。 coldcupさんのコメントで下記に高解像度のPVがあります。これはお薦め。

Gametrailers.com - Armored Core: for Answer - Japanese Trailer 2 HD.

◆ゲームマシン

 長文になってしまったけれど、最後にゲームマシンとして。
 上で書いた『アーマード・コア フォーアンサー』PVに興奮して、すぐさま体験版をプレイステーションストアからPS3へダウンロードして試してみた。

 元々ゲームは飽きっぽくて僕はだめなのだけれど、あのPVを観た後のゲーム画面のチープさにガックリして、楽しめなかった。CELLの恩恵がどのあたりにあるのかが、よくわからない。

 他にもダウンロードして試してはみるが、いまひとつ乗り切れない。
 ただ『ラチェット&クランク FUTURE』の体験版はなかなか。まだCELLのパワーでも3DCGのリアルタイム計算としてはこうしたコミカルなものがむいていて、リアル路線のはきついのかも。

 PS6くらいで、『アーマード・コア フォーアンサー』PVくらいのリアルロボットゲームが登場するのかも。

 やはりPS3は僕にとってはAV PC。今までもゲームは、たいがい買ってきても最初の方をやってお蔵入りしてるので、PS3の体験版ダウンロードがちょうど適当で嬉しかったり、、、。

◆関連リンク 
x264(wiki)
・過去記事 プレステ3は映像処理スーパーコンピューターになれるか?  PLAY BEYOND SuperComputer PS3 
ダウンロード | x264 Codec rev.839 - H.264/AVC のビデオエンコーダ.
ise2 AVC Team - video - x264 (H.264/AVC) decoding. 
AVWatch PS3リンク 
本田雅一の「週刊モバイル通信」 Another Story of PS3 #2 成長するビデオプレーヤーを目指すPS3 
同 PS3をメディアプレーヤーとして使う人のためのTips.
同 Another Story of PS3 #1 “忘れ去られたプロジェクト”が生み出した大いなる成果

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2008.05.19

■プレステ3:PS3 高機能ネットワークAV PC その1

PS3 Blu-rayプレイヤーとして、プレステ3を買ったのだけれど、いろいろ遊べる。ゲームマシンというより無線LANを持った高性能AV機能PCといった感じ。
 既に語りつくされた感はあるが、このBlogの視点でいくつか書いてみる。

◆Blu-ray & DVD再生

 もちろんBlu-rayはハイビジョンの高精細な映像をしっかり再生してくれて、気持ちいい。
 ただしデジタル放送のハイビジョンカメラの臨場感のある画像に慣れていると、映画フィルムから取り込まれたBlu-rayのハイビジョンがなんだか鮮明さを一ランク落としたように感じるのは僕だけだろうか。
 フィルムのその質感がいい、というのもわかる。だけれど、もっとここは高解像度でリアルに観たいよな、と思うシーンがいくつかあるのも確か。
 今後、ハイビジョンデジタル放送に慣れた観客に対して、デジタル撮影された映画を、フィルム調に加工してディスク化するか、そのままハイビジョンのクオリティとするかは、映画業界が直面する課題なのだろう。(ハイビジョンとフィルムの解像度についてはこちらを参照)

 あとDVDのアップコンバート機能を期待していた。
 これもなかなか素晴らしい。今まで観ていた同じDVDがワンランク上の映像になった感じ。どう表現すると伝わるかよくわからないのだけれど、僕の感覚としてはプロジェクタで80インチくらいの大きさでDVDを観ていたものを、120インチの大きさに拡大して解像度が変わらない感じ。今までDVDは投影する大きさを小さくして観ていたのだけれど、PS3ではそれが必要なくなったというイメージ。さすがにハイビジョンにはかなわないが、、、(うちのプロジェクタについてはこちらを参照)。CELLの計算能力に感謝。

◆デジタル写真スライドショー

Ps3_slide_show  PCからメモリかDVDにディジタル写真を入れて、PS3で簡単に再生できる。プレステのコントローラで素早い操作感。

 特に素晴らしいのが、スライドショー再生。右の写真を見てほしい(直接PCでキャプチャーできず、テレビ画面を撮影したので、画質はご勘弁)。

 デジタル写真が、プリントされた写真として上から落ちてきて、左から右へ流れて行く。落ちてくる写真は紙の質感を持っていて、他の写真と衝突する様子や影がリアルタイムに再生される。そして時々アクセントとして、ネガフィルムやポラロイド写真の形態で表示される。

 これらの映像はリアルタイムでPS3のCELLにより計算(レンダリング)されていて、しかもコントローラでスピードや拡大率を自由に帰られる。これがなかなか驚異的、そしてすこぶる気持ちいい。僕がPS3で最も感動したのが、実はこの機能。

 家族のここ7年ほどの写真がこのように映像として表示されると、エモーショナルに訴えてくるものがある。マシンのパワーが人の感性に訴えるところが凄い。このソフトはひとつの有力アプリかと思う。(音楽を同時再生できるともっといいのだけれど、、、)

 PCのないお年寄り世帯へ孫のディジタル写真をDVDに焼いて渡すとか、インターネットをPCなしで簡易にやりたいそうした世帯へもPS3って結構手ごろにアピールできるのではないだろうか。

 この記事、明日へ続く。

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2008.05.18

■チェコのアーティストグループ:ZTOHOVEN
  核爆発フェイクビデオとそのドキュメンタリー

Ztohoven_art02horz_2
YouTube - Fiktivní výbuch atomové bomby v Krkonoších (Zprávy ČT24)
                         (放映された映像)
Exclusive trailer: How to stage a mock nuke blast on live TV (Aktuálně.cz)
         (ハッキングを記録したドキュメンタリービデオ)

 チェコのアーティストグループZTOHOVENが、チェコの公共放送局:Czech Televisionのウェブ天気カメラにハッキングして放映された核爆発のフェイク映像。

 07年6/17(日)の事件。ZTOHOVENによる声明文は下記に要約されている。

お天気カメラが核爆発の瞬間を捉えて生放送 - GIGAZINE

 発表された声明によると、(略)社会を脅迫したり操作したりするためではなく、毎日の生活の根本が「メディア」によって成り立っていることを証明するためだったそうです。

 今回の活動によって、実際の我々が現実と思っている世界は単純にメディアが作った世界を見ているだけであり、我々がテレビで毎日見ているものが「現実」であるかどうかはわからない、としています。

 これを読んだ時は、凄いアートだ、と思ったわけです。
 チェコと言えばヤン・シュヴァンクマイエルを思い出すのだけれど、彼のコンセプトに「マニピュレート(不正操作)」というものがある。それを思い出して、まさにマスコミによる操作へのアンチテーゼとしてのハッキングアートだ、凄いと。

 しかし、ZTOHOVENが自作した上記リンクのドキュメントビデオを観て、その感想は脆くも崩れ去った。

 ドキュメントには、放映の瞬間の「大喜びする姿」が歓声とともに映っている。その歓声の音声が彼らの真の意図をしっかり示しているように思う。この卑しい感じの笑いを聴いたほとんどの人は、こいつらは面白半分にやっている、と思うだろう。作品と作者は切り離して考えるという考えもあるけれど、、、。

 テレビを使うことにより生々しいアートをある意味見事に表現したつもりでも、このドキュメントを映像として公開したことで、これも生々しくリアルに彼らの卑しい本質(たぶん)をさらけ出してしまった。

 映像の持つ怖さがここにある、と思う。そして顛末としては以下。

テレビで「キノコ雲」放送の6人を起訴、チェコ 国際ニュース : AFPBB News.

【08年1月4日 AFP】
チェコ・プラハ(Prague)在住の6人が2日、2007年6月、チェコ・テレビ(Czech Television)の番組放送中に、映し出されていた田園風景の映像を核爆発によるキノコ雲の映像にすり替え、虚偽の情報を流したとして起訴された。
 起訴された6人は、チェコ国内の美しい風景をウェブカメラで中継する早朝番組の電波に、何らかの方法で侵入。核爆発に続き、キノコ雲の映像を放送した。  チェコ・テレビによると、虚偽の情報を放送した6人には3年以下の禁固刑か高額の罰金が科せられるという。(略)

Ztohoven_art◆関連リンク
・彼らの過去のアート(右)。
 あまり大したことないなーと。
CzechTek WebLog: Statement made by art group ZTOHOVEN regarding their attack at the public service broadcaster in the Czech Republic. (English) 
CzechTek WebLog: Ztohoven vs. Czech Television (English). 受賞に対するTV局の批判

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