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2008年6月8日 - 2008年6月14日

2008.06.12

■The World of ZAMAK

Zamak_vert

The World of ZAMAK

 昨日に引き続き、CGイラストつながりで、もうひとり面白いアーティストのHPを見つけたので紹介します。Googleイメージ検索で昨日の作家の絵を調べていて、別の作家に行き当たるという、この網の目のようなネット探索の楽しさ(^^)。

 このアーティストは、フランスのCG画家。プロかアマかも実はわかりません。

 観てお分かりいただけるように、球体の潜水服のようなCGが愛嬌。
 オブジェモチャとヤノベケンジの中間に位置するようなポップな作風がいいです。

 こういうのもフィギュア化したら面白いでしょうね。特に僕は真ん中のが好きです。

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2008.06.11

■Kazuhiko Nakamura - Mechanical Mirage -

Kazuhiko_nakamura

CGSociety - The Making of Metamorphosis

 昨日のEdoardo Belinciの絵を探している過程で、ネットで見つけたKazuhiko Nakamura氏のMetamorphosisと名付けられた絵とその制作プロセスの記事。

 アルチンボルトの絵をCGでやってみたらと着想し、カフカの『変身』をモチーフに作成されたのが右の絵。サイバーパンクなアルチンボルト。ガジェットな感覚とパンクな雰囲気が見事。この記事で、シュールレアリスムとサイバーパンクに影響を受けたと語っている。

調べてみると、Kazuhiko Nakamura氏は、1961年兵庫生まれの日本のアーティストでプロではなく、アマチュアとしてCGをHPで公開されている方らしい。

- Mechanical Mirage -(公式HP) Kazuhiko Nakamura (Google Image)

 CGによる数々のアルチンボルト(?)な作品が素晴らしい。CGのコンテストでの受賞、Galleryでの展示等についてもHPで触れられている。

Kazuhiko Nakamura (ALMACAN)

 作家についてはこちらが詳しい。しかし名前の日本語表記がわからないので、ご存知の方、ご一報ください。

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2008.06.10

■イタリアの幻想画アーティスト エドアルド・ベリンチ : Edoardo Belinci

Edoardo_belinci_00

Edoardo Belinci ARTWORK Gallery

 『独白するユニバーサル横メルカトル』の表紙画のアーティスト エドアルド・ベリンチ: Edoardo Belinci氏のギャラリー。それにしてもまだそれほど著名でない(ようにネット検索ではみえる)こういう若手のアーティストを表紙に起用しているのは、光文社の編集者の成果なのか作家の平山氏なのか、興味のあるところ。

 『ミサイルマン』のベクシンスキーも素晴らしかったが、このEdoardo Belinci氏も好きです。

 表紙のイメージで、ギーガー風の絵かと思ってGarallyを覗いてみると、ずいぶんイメージが違った。CGによる上のような幻想的な画。

 僕が気に入ったのは、下記の作品。端正なイメージがいい。
 "NUCLEAR" 2002 "an old power pump" 2003
 untitled "untitled" 2003 
 TBIRD LNURK255 TM

CGソフトのチュートリアル  Showreel2007

 上の右の絵を作成したCGソフト<3D JUICE>のチュートリアルとPRムービー。説明はイタリア語で書いてあるので全部がBelinci氏の手になるものかは不明。かなりポップ、画風が違う。

tropical lamborghini video clip

 2Dのポップなキャラクターが3D空間を動き回る

 

◆関連リンク
Edoardo Belinci Google Image検索
・Edoardo Belinciも参加した展覧会 Body Metamorphosis 
Edoardo Belinci Home Page なぜか何もコンテンツがない。

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2008.06.09

■平山 夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』

平山 夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』(amazon)

 遅まきながら平山夢明氏の短編集を読んだ。この平山夢明氏って、自主映画番組えび天で、「ペキンパーの男」を作ったデルモンテ平山氏らしい。僕は「怖い話」シリーズを一冊読んだことがあるだけだったので、どんな小説世界が開陳されるか期待してページをめくった。

 噂に違わぬ傑作。暴力と人体改変等の強烈なインパクトのある7編の短編。
 良かった順に簡単な感想です。もともと映画を撮っていた人なので、このままヒットを続ければ、いずれ自作の映画化もあるのかも。

「Ω(オメガ)の聖餐」
 映像的に強烈なイメージ。Ωの異様さにゲぇッとなりながら、数学の探究とか、幼い頃の匂いの記憶と養蜂家のエピソードで清廉なイメージをパラレルに感覚させる話。この重層的な幻想、たしかに癖になりそうなトリップ感がある。

「C10H14N2(ニコチン)と少年 ― 乞食と老婆」
 いじめられるこどもの視点と大人の世界。乞食を通して語られる恐ろしい街の現実。しかし一皮剥けたこの世界が、どっか日本の典型のように見えてしまうところが凄く怖い。

「無垢の祈り」
 これも現代の子供の世界の闇を描いた作品。
 ラストに登場する者に象徴化するイメージがなんだか凄い。何が描かれたか、実は具体的に掴めないのだけれど、それでもこのラストの必然は無意識の何かを形象化している感覚で凄い。

「独白するユニバーサル横メルカトル」
 タクシードライバーと地図の物語。
 半村良の「箱」を思い出した。もう一歩ひねりあったら傑作かなーって感じ。

「卵男(エッグマン)」
 ラストへ向けた変転がうまい。幻の記憶のリアリティと、隣の独房の男の言語崩壊感が面白かった。この作品、CGアニメ化されるのですね→ここ(Egg Man)。

「すまじき熱帯」
 『地獄の黙示録』21世紀版。熱帯世界のガイキチな社会に頭がクラクラしてくる。これにも言語崩壊なシーンがいくつもある。

「オペラントの肖像」
 異様な社会体制と芸術の位置づけの変容と、そこでのラブストーリー。
 ラストのまとめかたが鮮やか。

「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」
 この拷問話は痛すぎる。痛さに著しく弱いので、いちばん後ろに来ました。

◆関連リンク
光文社エンタテインメント Blog:
 3刷できました。新オビです。パネルも作りました。
 
咄嗟の判断でオリーブオイルをよける:
 「平山夢明とデルモンテ平山のゴミ鍋~大毅サイボーグになれ編 」

Edoardo Belinci ARTWORK Gallery
 表紙のイラスト「WATERMETER」のアーティストのギャラリー。
 ここ、なかなか素晴らしいので、明日の記事へ続きます。

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2008.06.08

■日本初の有人宇宙施設 ISS JEM
  国際宇宙ステーション 日本実験モジュール きぼう

Iss_kibou_mission_space
宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター - 宇宙航空研究開発機構:JAXA
JAXAフライトデイハイライト「きぼう」組立ミッション
  飛行7日目ハイライト (NASA TVのアーカイブ)
ミッション概要 (JAXA)

NASA TV STS124きぼう他ビデオ イメージギャラリー (NASA)

 相次ぐ延期で間延びしてしまったISS計画であるが、日本にとって今回のSTS124フライトミッションはクライマックスである。船内実験室がスペースシャトルで宙へ上がり、先に打ち上げられていた保管庫と組み上げられる。これは日本が開発して運用する初の有人宇宙施設となる画期的なイベント。

 上記リンクをたどると、凄い映像がいっぱいある。
 しかし日本のマスコミは何故こんな凄いイベントを報じないのか。いつもならNHKが特集を組んでいたはずが、今回は通常ニュースでの放映のみ(NHKの番組表を検索してもこれから先も特番は予定されていない)。そしてニュースの大部分は、星出氏の同窓生によるあの自作の歌。既に日本人が宇宙へ行くのは、ニュースネタとしては新鮮味がないということなのだろう。それにしても、日本の宇宙開発にとってはこんな凄いイベントだと言うのに、この扱いはないだろう。

 宇宙という領域が人類の未来を切り開く可能性に満ちたものである時代に僕らは育ったのだけれど、昨日から今日のNHKの編成に象徴されるように、現在は環境問題の方が大きな関心事なのだろう。
 日本人が研究開発した「きぼう」が今まさに宇宙で日本人の手によって稼動し始めたというのに、報道のこの貧困は、現在のマスコミの科学技術に対するスタンスの象徴だろう。(野田大元帥が健在ならきっとどこかで日本テレワークによるドキュメント番組が今頃放映されていただろうに、本当に残念です)。NHKはISSにハイビジョンカメラを積んでいるはずなのに、なにしてんだろ。

 マスコミの視聴率の問題はどうでもいい。だけれども子供たちの科学や技術や未来への興味やモチベーションの減退は、今後ボディーブローのように技術立国日本の未来に効いてくるのではないか。
 JAXAは無理してでも今回のフライトで、日本人宇宙飛行士による船外活動を実現すべきだったかも。今後の自身の予算確保という生命線を考えると、もしかして必須だったかもしれない。日本の宇宙開発がここまで来たのに、あ、また日本人がスペースシャトルに便乗して何かしてる、くらいの印象しか残していないとしたら、本当に今後の宇宙開発予算の死活問題だと思う。

Iss_kibou_open
 で、きぼうの店開きの映像。のれんがなんともいい味を出している。
 でもどなたのアイディアか知らないけれど、この画像のリアリティはなかなか凄い。今どき、技術系の会社や研究施設で全く使われていないのれんの登場は、やはりどっか間違った外国に迎合したジャパネスク趣味そのものなのだろうけれど、でもなんか良い味出ている。

 SFが書いたり映像化してきた日本の宇宙ものの中で、この光景を予測した創作物はあっただろうか。寡聞にして僕は知らない。まさに現実は小説より奇なり。
 次に飛ぶ若田飛行士のコメントと記事。「「早くのれんをくぐって、きぼうに入りたい」と意欲を語った。」

◆関連リンク
このビデオにのれんの取り付けられる映像。
 この実験モジュールは、人類にとってのきぼうなのでこのまま暖簾は残す、とのこと。
NASA TV 最新スケジュール:1Jミッション - 「きぼう」組立ミッション(JAXA)
ISS KIBOU (Youtube)

 最期に蛇足。実は今の仕事の前に、このJEMに積まれた小さな部品の開発を僕もやってました(計画が長かったので既に10年以上前の話)。自分の設計した部品が宇宙で稼動し始める、というのが嬉しい!ちゃんと動き始めるかは、ドキドキものですが、、、(^^;;)。

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