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2008年6月22日 - 2008年6月28日

2008.06.27

■ドキュメント オン ヤン・シュヴァンクマイエル
  Documentary on Jan Svankmajer

The_animator_of_prague_jan  定点観測しているYoutubeでのヤン・シュヴァンクマイエル関連映像を4つ紹介します。
 詳細はよくわかっていないので、すみませんが皆さん、各ファイルを観て解説をコメントでお寄せいただければ幸いです(^^;;っていいかげん)。

YouTube - Documentary on Jan Svankmajer :
 PART 1/3
 PART2/3  PART 3/3

 TALES FROM PRAGUEというチェコのTV番組におけるシュヴァンクマイエル特集番組(らしい)。

 いくつかの作品の紹介と、FILM WRITERのMichael O'Pray氏が語るシュヴァンクマイエルの世界、という番組。制作風景とシュヴァンクマイエルの言葉が貴重か。

Jan Svankmajer at the 1997 SF International Film Festival

San Francisco International Film Festival's Golden Gate Persistence of Vision Award in 1997

 サンフランシスコのフィルムフェスティバルの授賞式でのシュヴァンクマイエルのコメント。
 通訳(or司会)の女性がやたらとしゃべって笑っているが、いったい何が可笑しいのか。シュヴァンクマイエルがギャグを連発しているとは思えないので、なんだか不思議な光景です。って、ちゃんとヒアリングしろよ>>自分。いや、わからないんです(^^;)。

Jan Svankmajer in conversation
 立ち話のようなシュヴァンクマイエルとの会話ビデオ。

Where is Jan Svankmajer?
 現在のプラハの街で、シュヴァンクマイエルのことを一般の人々に聞き込んでいるビデオ。なんだかこれもよくわからない映像。

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2008.06.26

■クレイジー・ヘリコプター/モノ・ティルトローター
    Crazy Copter / Mono Tiltrotor

Mono_tiltroter

Mono Tiltrotor (MTR) Rapid Vertical Deployment System

 ヘリコプターと翼を組み合わせた不思議な飛行機を開発している会社のHP。
 CGでカーゴを拾い上げて輸送する様子が観られます。

 まるでトンボのような機体の愛嬌はなかなかのもの。
 しかしこれだけダイナミックに翼が動いて信頼性とか、動的な飛行特性は大丈夫なのだろうか。とりあえず物理シミュレーションとして機構解析的なところは大丈夫だろうけれど(それにしてもあの長さの翼のモーメントはプロペラの揚力に相当影響しそう)、空力の流体解析がちゃんとなされているか素人目にも不安感いっぱい。

YouTube - Baldwin Technology Mono Tilt Rotor. 3D-CG

YouTube - Baldwin Mono Tiltrotor RC model tests.
 こちらはラジコンによるテストの実写映像。まだまだヨチヨチ。
 プロペラの駆動で前進飛行すると、羽が横に広がって揚力を生じているよう。

YouTube - Crazy Copter Wind Tunnel Test.
 翼の風洞テスト。前方からの風速の変化により翼が広がる様子。

◆関連リンク
Aerocopter :: Virtual Simulation.

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2008.06.25

■視覚/聴覚/触覚 19世紀と20世紀の夢 
    iPhoneに至るロードマップ (2/2)

Parc_alt_2■アラン・ケイの描いたマルチメディアの夢

スティーブ・ジョブスは、スミソニアンの「コンピュータの歴史」のインタビューで、 ALTOの重要な3つの機能を指摘している。
GUI(Windowsとメニュー、マウス)
オブジェクト指向(Simula言語とSmalltalk)
ネットワーク(LANで使われているEthernetという仕組み)

 アラン・ケイと言えばこのMACの源流となったALTOと、ダイナブックのコンセプトが有名である。iPhoneが出た時に僕がまず思ったのが、ついに理想のダイナブックが現れたっていうこと。

ダイナブック - Wikipedia

ケイの構想したダイナブックとは、GUIを搭載したA4サイズ程度の片手で持てるような小型のコンピュータで、(略)文字のほか映像、音声を持つ「本(book)」のような存在であり、それを扱った人間の思考能力を高める存在であるとした。

 「手」の中で視覚と聴覚を拡張し「人間の思考能力を高める存在」としてのiPhone。

Parc_alt_mause  アラン・ケイのALTOで画期的だったのが、GUIに加えてマウスによるマン・マシン・インタフェースの実現があった。ダイナブック構想のロードマップの第一ステップとして構築されただろうALTOにおいて、ここで僕はマウスオペレーションによる触覚の利用に着目したい。

 ダイナブックが「手」の中に入る究極のモバイル機器として構想されたのであれば、当然将来「手」の感覚として重要な「触覚」と密接な関係を持たせようと考えるのは自然である。そして1973年時点で、ハードウェアとして手の中に入る大きさを実現できないALTOと手の関係をどう構築するか、というのがアラン・ケイのひとつの課題だったと想像してみる。

 手で直接オペレーションできないものを手とコンピュータの間に介在するマシンで解決しようとするのはごく自然である。そして生まれたマン・マシン・インタフェースであるマウスなのではないか。

 ALTOは、GUIによる視覚とマウスによる触覚を用いたインタフェースを特徴として、ダイナブックの源流として生まれたわけである。この時点でいずれ手の中に収めることを想定し、触覚を利用していこうということの自覚がどれだけアラン・ケイにあったのか、是非聞いてみたいものである。 

◆iPhoneの特徴は触覚インタフェース

 前日の記事で最後に書いた日本のハイテクケータイになくてiPhoneに明確に存在するのが、この触覚インタフェースである。

 ALTOを源流にもつMACはマウスがキーデバイスであった。そしてそこからダイナブックへ至る道筋の中にあるPowerbookとNewtonにおいて触覚の利用がどれだけあったか。Powerbookではトラックボールとトラックパッド、Newtonではペンによる手書きの利用とページをめくるようなタッチオペレーションがあった。これは触角の利用としてはまだマシンの介在がかなりある。

 そしてさらに集積化されて手の中に入っていくことで、触覚を自覚的に直接利用する形態がとられたのが、ALTO、MAC、Powerbook、Newtonの直系の子孫にあたるiPodである。

Etsuraku_kyouhan_sha_ipod_touch  iPodが画期的だったのは、iTuneによるビジネスモデルは別にして、指による直感的なオペレーションである。聴覚デバイスであるiPodなのだけれど、実はユーザに快適な感覚を提供していたのは、あの指の操作による高速の曲選択のインターフェースだったのだと思う。おそらく操作性のシンプル化を狙ってボタンを減らすことが直接的な目的であったのだろうが、あの操作の気持ちよさはそれだけで生み出せるものでない。

 あきらかに手の中に入るマシンであるから、触覚を快適に刺激することが自覚的に設計された成果がiPodなのではないかと思う。指を高速で機体に滑らせる触覚と、視覚に入ってくる曲名の高速スクロールの同期する感覚。これがiPodの操作感を気持ちよくしていた心理的な仕組みではないかと思う。少なくとも僕がiPodを初めていじった時の面白さのコアはそこだった。あの気持ちよさは癖になる(^^;)。iPodって愛着が沸くのはこの効果がかなりあるのではないだろうか。

 そして進化したタッチオペレーションの現時点の到達点としてのiPhone。
 iPodに対して直接スクリーンの映像を指で操作する感覚は、視覚と聴覚と触覚をよりいっそう密着させる。もともと人が作り出したマシンはどんなものも人の五感を延長した器官という意味合いを持つ。その延長された器官である手の中のマシンからダイレクトに三つの感覚器官に情報が同期して送られることで、マシンと人の結びつきはいっそう強くなってくると考えられる。

 僕はまだiPhoneは手にしたことがなく、電気店の店頭でiPod Touch(このダイレクトに触覚を表現したネーミングのマシン)を少しいじっただけである。でも手の中の映像が指の触覚に同期して、画像をめくったり拡大したりできるのはとても快適だった。

 長時間自分のマシンとして持ち続けた時にこの感覚がどこへ行き着くか、とても楽しみである。おそらく器官の延長として自分につながる愛着はiPodより強くなるような気がする。この愛着がアラン・ケイの構想したダイナブックの真の姿のような気が少しする。人とつながって知覚を拡張するデバイス。

Shokukakku_isu_3  電車の中でケータイをいじる人々をついマン・ウォッチングしてしまうのだけれど、それぞれが手の中の機器をとても愛でているように僕には見える。ある意味、なんであんなにずっといじっていられるんだろうという不可思議な感覚を持つこともある。
 今後、ダイレクトに手の中で視覚と聴覚と触覚につながるiPhoneが電車の中でどう人々に触れられていくのか、街にiPhoneが広がっていった時にどんな光景が見られるか、今から楽しみである。とか言ってて、自分の手の中のiPhoneに夢中で他人を見る余裕がなくなってたりして(^^;;)。ここまで長文を読んでいただいた方、最後なんだかへんな中毒的な情景をイメージさせてしまってすみません。

 やはり触覚は、ヤン・シュヴァンクマイエルが『悦楽共犯者』で描いたように、どこか淫靡。今のケータイを熱心にいじる人々に覚えるちょっと奇妙な感覚は、ここへつながっていたんですね。

※昨日掲載したロードマップを眺めながら、iPhoneと日本のケータイを比較して考えたのがこの分析。「触覚」に拘りすぎて論理的な構築が今一歩。直感的に感じている先進性をなんとか文章にしてみたかったのだけれど、かなり最後ジタバタしてしまった。
 「触覚」とか言わず、GUI含め単にマン・マシン・インタフェースの先端をリードしてきたALTO-MAC-NEWTON-iPodといったAPPLE DNAの開花がiPhoneの革新である、とまとめた方がしっくりくるかも。
 そう書くとあまりに一般論になりそうなのと、どっか直感が「触覚」が今後の革新のキーワードになるんじゃないかと訴えてくるので、僕は僕のゴーストに従ってこんな表現をしてみました。

 皆さんがiPhoneにいだく先進性について率直な意見がいただけると嬉しいです(^^)。

◆関連リンク
iPhoneに触覚フィードバック技術を採用? - CNET Japan
 既に触覚/視覚フィードバックは採用済。触覚/触覚フィードバック技術について。
 本記事の趣旨から考えると、ズバリロードマップにのっかってます。
携帯電話依存症 触覚の影響については書かれていませんね。
・当Blog記事
 触覚インタフェース「iPod touch」
 触覚インターフェースの進化 Apple iPhoneとNEWTON動画
 レポート 公開講座 シュヴァンクマイエル氏と語ろう触感と想像力 遠隔ニワトリ愛撫システム

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2008.06.24

■視覚/聴覚/触覚 19世紀と20世紀の夢 
    iPhoneに至るロードマップ (1/2)

Iphone_road_map
 iPhoneは人間がテクノロジーに夢みたもののうち、視覚/聴覚/触覚にかかわる機器を高密度に集積化したものである、とまずは大げさに本稿の趣旨をまとめてみる。

 この視点を表現したくて、夕食後の3時間を費やしてまとめたのが上の画像である。横軸を時間として(かなりいいかげんだけど)iPhoneが持っている機能を各機器の歴史として表現すると、このようなテクノロジーのロードマップが出来上がる(まったく何やってんだか(^^;;))。そして頂点に位置するのが、これらの機能を統合集積化したiPhoneである。

 人間の五感のうち視覚と聴覚は19世紀にテクノロジーによって、時間と距離を自由に飛び越えることが可能になった。
 まずニセフォール・ニエプスによりヘリオグラフィが1824年に作られて、写真という形で視覚の拡張を実現した。
 そして1860年フランス人発明家エドワードレオン・スコットが紙に記録する蓄音機を発明し音の記録により聴覚を拡張(最近、エジソンは蓄音機の発明者としてその席を譲ったとか)。続く1876年にベルによって電話が創造され、遠隔地との聴覚の交感が実現。
 さらに視覚は、1893年エジソンのキネトスコープによって動画像を獲得することになる。 

 20世紀は映像の世紀と表されるように、19世紀末までに作られたこれらテクノロジーの種を育てて、視覚/聴覚の高細精化と機器の小型化を実現した世紀であると記述することができる。

 ここで活躍したのが、もちろんデジタルテクノロジーによる高集積化技術である。

 上の画像で表現されるのは、この高集積化によってiPhoneに取り入れられた各種の感覚拡張機器のロードマップである。本来はその大きさを画像の大小で表現し集積化度合いも示したかったのだけれど、恐ろしく時間のかかる作業になりそうだったので今回は割愛。
 それでもこれら多くの機器を集約したことによる小型化の度合いは充分に表現できているのではないかと思う。直感的には機器として数百分の1くらいの高集積化。データの分まで含めるとおそらく、さらにそれより3~5桁上の規模になるのではないだろうか。

 我々は恐ろしく集積化したテクノロジーの未来を今、入手できるわけである(まだ半月ほど先だけれど)。

 ここまでで書いたのは視覚と聴覚の拡張についてである。
 実はこれらの集積化だけだったら、我々は日本のお家芸である小型化技術の成果で、既に携帯電話としてテクノロジーの成果を得ている。

 iPhoneの日本登場のニュースが出て以来、ネットを中心としてiPhoneが日本で売れるか売れないかという多くの予測が書かれている。その中で多くの評者が挙げていたのが、既に日本のケータイユーザはiPhoneより高機能なハードウェアを手にし、独自に進化した絵文字とかオサイフケータイといった機能に慣れているから売れないだろうという分析だった。

 でも売れるか売れないかの議論は置いておくとしても、何かやはり先進的な感覚に溢れているのであるiPhoneは。そこで考えていたのが以下。ここでは触覚がキーとなる。

★長文になったので、続きは明日へ。

◆関連リンク (参考サイト)
 今回の記事は下記を参考にさせていただきました。
腕時計 - Wikipedia.First OMEGA wristwatch, 1900.
やっぱりニッポン製 じっくりニッポン製「ニッポンはじめて物語」 1アストロン
ゲーム機の歴史 携帯ゲーム機の系統樹 - Engadget Japanese
SANYO|ポータブルナビゲーションシステム|ゴリラ|Gorilla History
ラジオ・ラジカセ博物館
 これを見て思い出したパナソニックのラジカセの名前が「MAC」。
 僕の「MAC」初体験はこれでした。マイクが分離して使用できるのがかっこよかった。

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2008.06.23

■マイクル・コニイ『ハローサマー、グッドバイ』の続編
   Michael Greatrex Coney "I Remember Pallahaxi"

I_remember_pallahaxi I Remember Pallahaxi (PS Publishing Current Catalogue).

Synopsis / Contents: I Remember Pallahaxi is the previously unpublished sequel to Michael Coney's classic Hello Summer, Goodbye. Set hundreds of years after the events recounted in Hello, I Remember Pallahaxi is a mystery story: a murder mystery on one level, and on another level a mystery about the origins of the native aliens.

 山岸真さんのコメントで『ハローサマー、グッドバイ』の続編があるという情報をいただき、調べてみました。
 右の表紙のハードカバーが、コニイが亡くなった2005年のあと、2007年12月に500部、電子出版されたようです。

 下記に出版の経緯がコニイの家族とのメールという形で記されています。

Michael Coney'--I Remember Pallahaxi.

Dear Friends, Neighbours and Fans,
(略)
When Mike knew he was terminally ill and that his time was very limited he decided to put some unpublished novels on his website as a gift to his readers to download free. As you will see, since then Peter Crowther of PS Publishing and Dorothy Lumley, Mike's agent have decided it would be a much greater gift to publish two titles "I REMEMBER PALLAHAXI" and "HELLO SUMMER GOODBYE" in a deluxe slipcase containing both titles. 
(略)
  Sincerely, 
  Daphne Coney and Family

Michael G. Coney『I Remember Pallahaxi』(amazon)

 500部発行らしいけれど、日本のAmazonでも購入可能。

 山岸真さんのコメントによると、日本でも今回の『ハローサマー、グッドバイ』の売れ行き次第では続編の翻訳出版の可能性があるとのことですので、是非、コニイファンは新訳を購入しましょう。

 またコニイ未読の方も、瑞々しい筆致で書かれたコニイの物語世界はお奨めですので、お手にとられて至福の読書体験を。

Hello_summer_goodbye ◆関連リンク
Michael Coney 作品リスト (PS Publishing)
 右の書影は電子出版版『Hello Summer, Goodbye』。
 この表紙ならsay*3さんもOK?
・ネットでダウンロードできるコニイの作品
 コニイの5短編他
 長編 Flower of Goronwy

Author's Note: An impossibly perfect young woman appeared in my novels Charisma and Brontomek and generated a lot of fan mail. People asked if she was based on a real person; and if she was, what a lucky guy I was to know such a woman. Well, unfortunately she was not real, and I emphasized this point by having her disappear into nothingness at the end of each novel. She was an impossible male dream. Her physical appearance was based on the movie star Susanna York (a clue to that is her fictional name Susanna Lincoln) but her personality was all my own erotic imaginings.(略)

 非常に興味深いコニイの女性キャラクタについてのコメントです。
 『ブロントメク!』のキャラクタは特別本編の主題と密接に関係しているので、このコメントと照らし合わせてじっくり再読してみたいものです。
・そして上の文章の末尾でコニイがモデルにしたと語っている英国の女優
 スザンナ・ヨーク(Susannah York) のプロフィール - allcinema
・KINDLE版(13.3/10追記) 
Michael G Coney "I Remember Pallahaxi"

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