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2008年11月23日 - 2008年11月29日

2008.11.29

■iPhone, iPod touchアプリ OilCanvas
   触覚インタフェース油絵アプリ

Oil_canvas_tachikoma_bp
OilCanvas(Appstore Download), OilCanvasのデモビデオ(Youtube)
OilCanvasの目標設定
 (制作者の中島聡氏のBlog Life is beautiful)
Big Canvas PhotoShare

 以前紹介したiPhone用の写真共有SNS PhotoShareのファミリーに、素晴らしい画像処理アプリケーションOilCanvasが加わった。
 (このソフト、残念ながらiPhone,iPod Touch専用。5万ダウンロードまで期間限定で無料なのでiPhoneユーザはAppStoreへお急ぎください。現在無料アプリのランキング1位!)。

 冒頭のタチコマは、このOilCanvasを用いて加工した僕の写真。
 このソフトは、撮影した写真を下敷きにして、ブラシの大きさを五段階で指定して、指で上からなぞることで、油絵が作成できるというもの。
 冒頭は、左から右へ徐々にブラシサイズを変えて指でなぞっていくことで、油絵風のタチコマ画像が完成する様子。指で写真にタッチしたそのポイントの色が絵の具の色となり、指定したブラシの太さで指の動きをiPhone画面のキャンパスにのせていくといった動作をする。(百聞は一見にしかず。上のYoutubeのPVをご覧ください)

 次にこの2~3日で僕が描いた稚拙な作品を掲載します。
 1枚作成するのに約5分。アプリのレベルの高さで油絵を描いたことのない僕でもそこそこのタッチが生成されています。よろしければ拡大してお楽しみ下さい。

Oil_canvas_bp

 自分でブラシの大きさを選び、指でなぞる向きと長さを変えることで、様々なタッチの油絵が簡単に描ける。従来、写真を油絵風に変換する画像フィルターはあったけれど、このアプリはiPhoneのタッチインターフェースを利用して、同じ写真を使っているのだけれど、自分で描き個性を表現できるところが特徴。

 自分の指の動きで絵のタッチが変わっていくのが何とも楽しい。そして自分が指を使うことで、自分が描いている感覚が体験できる。まさにこれは油絵制作支援ツール。

 そして完成した油絵は、PhotoShareとの連係で簡単に世界の人に公開できる。
 アプリの登場から3日ほどだけれど既に数百枚(千枚以上?)の絵が公開されている。

 将来は、さらに油絵の感覚を再現するため、是非ともAPPLEにiPhoneのスクリーンで触覚フィードバック機能を付加してもらって、絵具を触る触覚を再現してほしいものです(なんて^^;)。

Life is beautiful: OilCanvas作品集
Life is beautiful: OilCanvas 中間報告:3日半で3万ダウンロード達成.

 「日曜の夜中までに5万ダウンロードを達成」を目標に期間限定で無料リリースをしたOilCanvas、ダウンロード数も順調に伸び、3日半で3万ダウンロードを達成したところだ(正確には30,454)。あと二日で2万稼がなければならないのでぎりぎりの所

 中島氏のBlogでPhotoShareにアップされた作品が紹介されている。
 アイドルやマリオやガンダムのキャラも油絵に変換され公に掲載。
 写真共有SNSとして油絵という芸術アプローチを加えたことで、著作権的にも興味深いアプローチになるかも。ある事柄についてPhotoShareの仲 間にコメントしたい時、関連写真のそのままの掲載はもちろんまずい。それを油絵として表現することで、著作権問題はグレーゾーンへ入っていくように思 うけれど、いかがでしょうか。 

◆関連リンク
指で「油絵」が描ける、中島聡氏の新作iPhoneアプリ:動画 | WIRED VISION

[Big Canvas社(本社ワシントン州ベルビュー)は、中島聡氏が2008年4月に設立したソフト開発企業で、iPhoneを使った簡単な写真共有サービスPhotoShareを提供している。中島氏は、米Microsoft社勤務時代に『Windows』や『Internet Explorer』の開発に携わったことでも知られる]

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2008.11.28

■神山健治 原作・脚本・監督
  新作『東のエデン:Eden of The East』

Photo_2 東のエデン(公式HP)
Production I.G [作品詳細]

ノイタミナ:攻殻・神山とハチクロ・羽海野がタッグ アニメ「東のエデン」が09年4月から - 毎日jp (野良犬の塒さん経由)

 同作は、神山監督の原作・脚本によるオリジナルストーリー。2010年、日本各地に10発のミサイルが落下するが死者はゼロという奇妙なテロの3カ月 後、アメリカ・ホワイトハウスの前で、卒業旅行のトラブルに巻き込まれた森美咲は、記憶喪失になった日本人青年・滝沢朗に助けられる。意気投合した2人は 一緒に帰国するが、その日、東京に向けて11発目のミサイルが発射され、滝沢の携帯電話に謎のメッセージが入り、82億円の電子マネーがチャージされ る……という物語。

声優ニュース.com - 神山監督の新作、TVアニメ「東のエデン」2009年4月より放送.

2010年11月22日(月)。 日本各地に、10発のミサイルが落ちた。 ひとりの犠牲者も出さなかった奇妙なテロ事件を、人々は「迂闊な月曜日」 と呼び、すぐに忘れてしまった。 それから3ヶ月。 卒業旅行でアメリカに出かけた森美 咲(もりみ・さき)は、ホワイトハウス の前でトラブルに巻き込まれ、ひとりの日本人に窮地を救われる。 滝沢 朗(たきざわ・あきら)。 彼は記憶を失っており、一糸まとわぬ全裸の姿で、拳銃と、82億円もの電子 マネーがチャージされた携帯電話を握りしめていた……。 滝沢 朗とは何者なのか? 謎の携帯電話の正体は? 失われた、滝沢の記憶とは何だったのか?
TVアニメシリーズ 「東のエデン」(全11話)
2009年4月よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送
原作・脚本・監督:神山健治
(「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」「精霊の守り人」)
キャラクター原案:羽海野チカ(「ハチミツとクローバー」「3月のライオン」)
アニメーション制作:プロダクション I.G

 ポスターを見ると、携帯という知恵の実を得た人間の物語なのか。
 リンゴに書かれた「noblesse」「obligation(?)」は、辞書によると、「(特にフランスの)貴族階級, 高貴の生まれ」「恩義, 義務, 契約, 契約書, 義理, 責務, 職務, 本分」とある。なんかラジカルな感じで良いですね。(※文末 参照)

 神山監督の独壇場であるエスピオナージな近未来物語が楽しみ。

 来年4月に10発のミサイルからはじまる11本の物語をワクワクしながら待ちましょう。

※08.11/29 shamonさんコメントを参考にググって追記。どうやら林檎の文字はこれみたい。
 ノブレス・オブリージュ - Wikipedia

ノ ブレス・オブリージュまたはノーブレス・オブリージュ (フランス語:noblesse oblige) は「貴族の義務」あるいは「高貴な義務」のこと。一般的に財産、権力、社会的地位の保持には責任が伴うことをさす。一般的な用法ではないが、慇懃無礼ある いは偽善的な社会的責任について蔑視的に使われることもある。
起源
この言葉の意味する概念自体は新約聖書の福音書に由来している。「すべて多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、更に多く要求される」 (「ルカによる福音書」12章48節)(新共同訳)。

OCNアニメ・特撮公式ブログ

混乱する空港。滝沢の携帯が起動し、一本の電話が入る。
「No.9、セレソンシステムの有効圏内に入りました。直ちに持てる者の義務を遂行して下さい」
ジュイスと名乗る女性からの謎のメッセージ。彼女は滝沢の携帯に、82億円の電子マネーがチャージされている事を告げる。

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2008.11.26

■マルク・キャロ監督『ダンテ01:DANTE 01』予告編

Photo_3 YouTube - DANTE 01 - Trailer
Dante 01 (2008) Marc Caro (IMDb)
 ビデオレンタル屋で手に取った聞きなれないタイトルのSFのDVD。
 あのマルク・キャロ監督の2008年の新作。なんと日本未公開!なんで!

 マルク・キャロと言えば、あのジャン=ピエール・ジュネ(Wikipedia)と共同で傑作『ロスト・チルドレン』を撮ったフランスの監督。ジュネ監督が『エイリアン4』でハリウッドへ行ってからは、日本ではキャロ監督作は公開されていない。ジュネ監督が『アメリ』でメジャーになっていくのと対照的で、どうしたんだろうと思っていたら、、、。

Marc Caro (IMDb)

  1. Dante 01 (2008) 
  2. Exercice of Steel (1998) (TV) 
  3. Cité des enfants perdus, La (1995) 
    ... The City of Lost Children (USA)
  4. KO Kid (1994) 
  5. Delicatessen (1991)

 フランスでも短編の”Exercice of Steel”という作品があるのみ。
 この映画、フランスでは今年の初めに公開されていたらしいけれど、日本ではついに未公開でDVD化。
 レンタル屋でも新作の棚の片隅にDVDが一本だけひっそりと入荷。
 『ロスト・チルドレン』のいかがわしさに泣いたファンは、このDVDは必見かも。 

◆08.11/30追記
 DVD、本日観ました。
 宇宙監獄の単調な絵柄の映像と、いまいち緊迫感のない物語に、思わず爆睡しました。
 ラスト、壮大なビジョンもちょっと独りよがりだし、はずしました。

 というわけでお薦めできませんが、キャロ&ジュネ監督作らしい役者とか、ファンにはちょっとだけ嬉しい作品、でも実は劇場公開は辛い、DVD販売で正解な映画かも。

◆関連リンク
ジャン・ピエール・ジュネ&マルク・キャロ監督『ロスト・チルドレン』(amazon)
マルク・キャロ監督『ダンテ01』(amazon)
ZOMBIE手帖ブログさん:宇宙刑務所『DANTE 01』のスチール
DANTE 01 - Google 検索
ジャン=ピエール・ジュネ - Wikipedia
JeanPierreJeunet.net(Official Website)

エイリアン4  Alien: Resurrection (1997年)
アメリ  Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain (2001年)
ロング・エンゲージメント  Un long dimanche de fiançailles (2004年)

Exercice_of_steel Marc Caro "Exercice of Steel"

 

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2008.11.25

■ブルーノ・メルル『変態“ピ”エロ』予告編

00 ブルーノ・メルル『変態“ピ”エロ』予告編
カンヌ映画祭のオープニングで会場混乱!? 『変態“ピ”エロ』(webDICE - 骰子の眼 -).

 本作は2007年カンヌ映画祭“批評家週間”の栄えあるオープニングを華々しく飾った。しかし、およそ115分の本編終了後には会場を混乱の極みに陥れ、観た人の多くが鈍い衝撃に愕然とし、物語をどう解釈していいのか、そして、映画そのものに対してどう反応していいのかまったくわからずに、ただ呆然と映画のエンドロールを眺めるしかなかったという。(略)野心的な実験精神と豊かなエンターテインメント性とを併せ持つ、新しい世代のデヴィッド・リンチが、フランスから誕生した

UPLINK X | 『変態“ピ”エロ』

製作:レ・フィルム・ドゥ・レキン
監督・脚本:ブルーノ・メルル
共同脚本:エマニュエル・デストルモウ

あまりにも理不尽で不可解な密室誘拐監禁劇。
“ピ”ことピエール・フォレ(ミカエル・ュン)は、TV局で公開番組の収録前にスタジオの観客を盛り上げることを職業とするエンターテナー。
(略) 幾度となく突然出現する謎の怪力男。
その怪力男に殺されても殺されても蘇る不死身のピエール。
彼が死ぬ度に現れる、遊泳する魚の群れ。
ベッドに横たわる白ばんだ男の硬直死体。
アパートメントを包囲する警察・機動隊と、電話の向こうの大統領。
どう見ても動きが一拍遅いドッペルゲンガー男。
太陽の燦燦が輝く青天のもと微笑みかける少女。
ピエールが盛んに話しかける、姿見せぬ男(たち)。

 この紹介文を読んでいると、なんか素晴らしくシュールなイメージが頭の中に展開するんですが、、、。奇想映画の傑作になっていることを祈るばかりです。

 デヴィッド・リンチ禁断症状の貴方(私?)にお薦め(?)。

◆関連リンク
ブルーノ・メルル『変態“ピ”エロ』(amazon)
 あと2ヵ月ほどでDVDも予定されている。地方の私はこちらを待つしかないか。
Bruno Merle hero - Google イメージ検索

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2008.11.24

■豊田市美術館 『ミシャ・クバル | 都市のポートレート』
  『不協和音―日本のアーティスト6人』

Mischa_kuball ミシャ・クバル|都市のポートレート
MISCHAKUBALL.COM
 (アーティストの公式HP)

 ドイツ・デュッセルドルフを拠点に活躍しているらしいメディア・アーティストの日本での初の大規模な個展、とのこと。

 加えて不協和音─日本のアーティスト6人 DISSONANCES-Japanese Six Artistという女性アーティストの展示があわせて開催されている。

 どちらもメディアアートに分類されるような作品展で、結構期待して行った、、、、のもだけれど、期待はずれでかなりがっかり。

■まずミシャ・クバル。
 プロジェクタとスクリーンを用いた光のアートということであるが、展示された作品で観る限り、はっきり言って全く刺激のない凡庸な作品。プロジェクタから映し出される映像は、コップを二つ並べてその底を通して見える街の光景。あれ?
 静かにいろいろな位置から眺めて、なんとか作家のイメージをつかみ取ろうと考えたのだけれど、、、。

 もともと光を用いたアートを街で展開する手法をとられている作家なので、こうした展示会場での作品に慣れていない?。街のビルを使ったりした作品は迫力があるのかも。

■美術館のこころ
 おまけに美術館側の対応の悪さが際立っていた。
 朝一番で行ったのだけれど、ある作品はプロジェクタが初期画面になっていて作品が成立していない。加えて何故か大きなクレーンのような重機が朝一番の会場でうるさい騒音をたてて作業。さらに美術館員たちが会場でおしゃべりしている!

 ここって美術館だよね。こんな酷い展示は初めてみました。作品自体の力もなかったけれど、この美術館の対応は、なんかおかしい。猛省をお願いしたい。

Photo不協和音─日本のアーティスト6人
 「戦後日本を代表する6人のアーティスト、オノ・ヨーコ、草間彌生、久保田成子、斉藤陽子、塩見允枝子、田中敦子」の作品展。うちオノ・ヨーコ、久保田成子、斉藤陽子、塩見允枝子の3氏は1960年代のニューヨークの前衛芸術運動「フルクサス」に参加したとのこと。

 面白かったのは斉藤陽子氏の作品で、無数の白い紙でできた立方体が糸で釣られている空間。大中小、いろんな大きさの立体が浮かぶ場所を、いろんなルートでくぐりぬけると、なかなか楽しい。立体をとらえる眼と、よける体の運動が気持ちいい。

 その他はまさに「前衛」。これらを受け止めて理解するのは、僕には少し辛かった。
 もしかすると、60,70年代の空気とかなりシンクロしている作品なのかもしれないけれど、残念ながら現在とのシンクロ率は低い。

◆関連リンク
フルクサス - Wikipedia
Fluxus - Google イメージ検索
YouTube - Fluxus

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