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2008年12月7日 - 2008年12月13日

2008.12.12

■InTru3D『MONSTERS VS ALIENS:モンスターズvsエイリアンズ』予告編
 Rob Letterman&Conrad Vernon:ロブ・レターマン&コンラッド・ヴァーノン監督

Monsters_vs_alienMONSTERS VS ALIENS
: In Theaters March 27, 2009

 立体映画の方式としては、real DとIMAX 3Dでの上映。『シャークテール』と『シュレック2』のふたりの監督による共同監督作。

 予告篇はコメディとSFチックなシーンがなかなか良い感じでミックスしている。
 こんな映画が立体映画で観たかった。やはり3DにはCGアニメーションがマッチすると思う。これは家族で行きます。

◆関連リンク
The Inside Scoop · InTru3D Archive.
 IntelとDreamWorksのコラボ。
 InTru3Dは立体映画の上映方式でなく、制作システムのようですね。
Intru™ 3D, 3D Animation with Intel and Dreamworks
 アニメの歴史を語って、最後にInTru 3Dのロゴを示したIntelの予告編。
3-D vision doesn't waver
 hr/photos/stylus/25134-Monsters_Aliens_341x182.jpg

◆関連当Blog記事
デジタル3Dシネマ方式比較  リアルD:REAL D   v.s. ドルビー3Dデジタル:Dolby 3D Digital Cinema.
デジタル3D CGシネマ 立体映画 REAL D  ロバート・ゼメキス監督『ベオウルフ/呪われし勇者』


 

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2008.12.11

■新刊メモ 『機甲天使ガブリエル』 『TAP』
  『エンジン・サマー』 『人造人間エルヴィス』

加藤 直之, 宮武 一貴『機甲天使ガブリエル』(amazon)

(略)ハインライン『宇宙の戦士』のパワードスーツを宮武と私の2人で世に送りだしてから8年後の1985年。宮武は『機甲天使ガブリエル』で様々なパワードスーツを考え出した。(略)大学や企業や軍隊で実物のパワードスーツが生み出されつつあるこの時点でも参考になるアイデアが、ここにはある。

機甲天使ガブリエル(公式HP) デザイン画&設定資料集。

 学生の頃、スタジオぬえファンだったので、こういうの見るとワクワク。

グレッグ イーガン, 山岸 真訳  奇想コレクション『TAP』

脳に作用して言語能力を向上させる極小マシンTAPを使用していた老詩人が、密室で死んだ。これは殺人事件か? その真相は……表題作「TAP」ほか全10編を収録した、現代SFの最先端作家イーガンの日本オリジナル傑作選。

 イーガンの短編集。これはさっそく購入!

ジョン クロウリー, 大森 望訳  奇想コレクション『エンジン・サマー』

 はるかな未来。機械文明は崩壊し、さまざまな遺物のなかで、独自の文化が発達した世界。少年“しゃべる灯心草”は、みずからの旅の顛末を語りはじめる。聖人になろうとさまよった日々、“一日一度”と呼ばれた少女との触れあい、“ドクター・ブーツのリスト”との暮らし、そして巨大な猫との出会い―そこからじょじょに浮かびあがってくる、あざやかな世界。彼の物語は、クリスタルの切子面に記録されていく…いまも比類ない美しさを放つ、ジョン・クロウリーの幻想文学の名作、ついに復刊。

 これ、実は未読。また紹介文で読みたくなったので、今回は必ず読みます(^^;;)。

奥田鉄人『人造人間エルヴィス』

 エ ルヴィス・プレスリーの魂とブルース・リーの身体機能を持つロボット、東京に降臨。 「マトリックス」+タランティーノ+ロックンロールなソウルセイバー・ストーリー。

 現代の日本。巨大芸能コングロマリット総帥の思惑により製造された、人造人間エルヴィス・リー。「エニタイム喧嘩上等」のやくざやミュージシャン、彼に惚 れ込んだ者たちに囲まれ暮らしたハッピーな日々は長く続かなかった。エルヴィスを造り上げた先端技術を軍需企業が狙い始めたのだ──。

 こりゃすごい。僕はここから実在したP・K・ディックのアンドロイドを思い出した。

◆関連リンク
夏目房之介の「で?」   奥田鉄人(ロボット)『人造人間エルヴィス』

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2008.12.10

■森田童子「淋しい雲」 ミセス・カーマイケルの正体

Morita_douji  昨日の『ザ・マジックアワー』のタイトルとなっている「マジックアワー」は、昼と夜の狭間の夕闇の迫るあの時間のことである。そこから想い出したのが、森田童子の歌。

森田童子 淋しい雲 (YouTube)

君の好きなミセス・カーマイケル
僕もいいと思うよ
夏休みが終わったら もう逢えなくなるね
そしたら時々懐かしいミセスの話をしようよ
夏の町の夕暮れ時は 泣きたいほど淋しくて
君一人ではとてもやってゆけそうもないから

 とくに「マジックアワー」が美しいのは夏。その情景をみごとに切り取ったのが、この歌なのだけれど、ひさしぶりに聴いてみて、あらためて森田童子の歌に聞惚れてしまった。

 透明感のある歌というのはよくある表現だけれど、僕はいつも透明感という言葉から、どうしても森田童子を想い出す。
 若い繊細な神経が張りつめたような感性を歌う森田の歌は、自分の10代後半~20代前半(引退は83年)にこの歌手がいたことで、感覚のタイムマシンのように、当時のいろんな気持ちを思い出させてくれる。

 各世代に「森田童子」のような感覚のタイムマシンになるような位置の歌手がいるのだろう。だけれどもなんだか「森田童子」のそうした機能を持つ歌声は唯一無二なのではないかと思えてしまう。(唯一無二と思えるところが、まさに各世代にとってのこの位置の歌い手ということなのでしょうね(^^;))

 ということで、しばし想い出に浸ってしまったのだけれど、本題はこの歌に出てくる「ミセス・カーマイケル」なる人物について。
 今回、ひさびさにこの歌を聴いて、ふと「ミセス・カーマイケル」って誰?と思って検索してみた。過去にも気にはなっていたのだけれど、当時はグーグルなんてなくて、調べることはできずに、たぶん海外の歌手だろうくらいに思っていたのだ。

館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

新スタートレック(Star Trek:The Next Generation) 第125話 タイム・スリップ・エイリアン(後編) の登場人物でね~べか?
同じ、童子の 「グリーン大佐答えてください」って歌の、グリーン大佐も、スタートレックの登場人物だから。 (オ サム)

「新スタートレック」って、1987年からでした。 森田童子は1952年生まれで、 この歌の舞台は、高校か大学だろうから、 60年末から70年はじめですよね。 そうすると、違う感じ。(岡花見)

ルシー・カーマイケルなら知ってる。
アメリカのTVに出てた、やたらとテンションの高いおばはんです。(F本)

 一瞬、森田童子と『スター・トレック』がつながるかと思ったのですが、どうやら、ミセス・カーマイケルの正体はこれみたい。

Mrs_carmichaelSuper! drama TV | ルーシー・ショー

コネチカット州 ダンフィールドに住む、離婚女性のルーシー・カーマイケルは、2人の子供クリス、ジェリーとの3人暮らしを楽しむトンでる主婦。お隣に住んでいるのは同じ 離婚主婦のビビアンとその息子シャーマンの2人。彼女たちは、ルーシーの口座のある銀行に勤めるカタブツの銀行員ムーニーさんを何かと巻き込み、さまざま な騒動を起こしてしまいます。

 ルーシー・ショーのルーシーがカーマイケルだったんだ!!
 まさか森田童子とコメディがつながるとは!!インターネットって便利。

◆関連リンク というわけでいろいろと。
lucy carmichael - Google イメージ検索
Mrs. Carmichael (Character)
 from "Star Trek: The Next Generation" (1987) (IMDb)
Amazon.co.jp: Mrs. Carmichael: Ruth Silcock: 洋書
 どんな内容なんだろ。
Mrs carmichael - Google イメージ検索
Mrs. Carmichael HP 全く歌と関係ない人のHP
マザースカイ =きみは悲しみの青い空をひとりで飛べるか=
 僕が初めて聴いたアルバムはこれです。
 ●ぼくたちの失敗●ぼくと観光バスに乗ってみませんか ●伝書鳩
 ●逆光線●ピラビタール●海を見たいと思った●男のくせに泣いてくれた
 ●ニューヨークからの手紙●春爛漫●今日は奇跡の朝です
・フランスのmondialitoによりカバーされた「ぼくたちの失敗」notre echec
 声は澄んでいて美しいが、透明感では圧倒的に森田。
・森田童子の肉声 RADIO TALK 1/2
 森田童子 スタジオライブ こちらのラジオの方が良い。
 肉声の朴訥と語る詩のような言葉、グッときます。
森田童子 - Wikipedia
森田童子研究所

人はそれぞれ崇高な孤独を持っていればいい。

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2008.12.08

■三谷幸喜監督 『ザ・マジックアワー:The Magic Hour』
  『ザ・マジックアワー』と『サンセット大通り』と『マルホランドドライブ』

Magic_hour_taneda オフィシャルサイト
種田さん(blog「三谷幸喜の、みちたりた1日」)
プロダクションノーツ
 美術監督アレクサンドル・トローレネル 

 三谷監督が、敬愛するワイルダーに取り組むなら、私はトローネルに挑もう(略)

 上記の言葉は、『ザ・マジックアワー』の美術監督 種田陽平氏の言葉。

 ここで美術監督の挑戦が宣言されているのが、『天井桟敷の人々』等の美術監督アレクサンドル・トローネル(Wikipedia)。残念ながら僕はほとんどこのブタペスト生まれのトローネル氏による美術を論ずるほど氏の作品を観たことがないが、Alexandre Trauner (Google イメージ検索)でデザイン画を観ることができる。

 映画『ザ・マジックアワー』の美術の素晴らしさにまずため息をついた。
 ノスタルジックなセットがとても良い雰囲気を出して、冒頭からもうこの映画独特の世界を見事に表現している。そしてそれは、プロダクションノーツに記されているこの映画のキーとなるこんな言葉にダイレクトにつながる。

 「まるで映画の世界。ここにいるといつも思うんです。あのビルも、あっちのホテルも、でっかいセットに見えません?」綾瀬はるかさん演じる鹿間夏子のセリフだ。
 一方ワイルダーの『サンセット大通り』では、撮影所で働く女性ベティーが主人公のシナリオライターといっしょにオープンセットを歩きながらこんなことを言っていた。
「この通りを見て!ベニヤづくりのまがい物の街よ。私は世界のどんな街並みよりも、この偽物の通りが好きなの」

 現実と虚構/現実と映画の狭間を描いた『ザ・マジックアワー』と『サンセット大通り』の関係を見事に表現したセリフである。

 『ザ・マジックアワー』の前半の素晴らしさには舌を巻いた。
 守加護(すかご)町のギャングの現実世界に、売れない役者 村田大樹が映画の虚構世界を混入させていく姿がとにかく凄い。50,60年代映画のギャングをリアルに描いた世界に、村田が幻の映画キャラクターとして迷い込むことによって生まれる極上のコメディ。
 笑いの本質は価値観の転倒だと言ったのは誰だったか知らないけれど、その本質を見事に描き出したシチュエーションコメディの傑作となっている。若干の設定の強引さも気にならないくらい凄みのある映画世界がスクリーンに現出する幸運な瞬間がとにかくこの映画の前半に溢れていた。

 守加護というケイタイがあるのにクラッシックカーが走るレトロな映画セットのような街で繰り広げられるセンス・オブ・ワンダー。三谷幸喜の本気がみなぎる。前半は世界コメディ映画の頂点に到達したような錯覚を持たせるくらい凄い(と言ったら言い過ぎだろうか(^^))。

Magic_hour 後半、もっとこの現実と幻想の狭間を過激に突き進んで欲しかったのだけれど、三谷はあくまでエンターテインメントとして踏みとどまって、感動話に持って行ってしまったのが実は残念でたまらない。

 とてもエンターテインメントの枠では収まりきらないワイルダーの傑作『サンセット大通り』に挑むのなら、もっとそのまま幻想と現実の拮抗へ脚を踏み込んでも良かったかも。

 そのチャンスはあった。村田大樹のマネージャー長谷川謙十郎が撃たれたまま生きているシーンである。この映画では極めて現実的な落ちがつくのだけれど、ここはそのまま、そこが映画世界と思いこんでいる長谷川が自分の現実の死を実感できずに生き続けるというシュールな展開にしてほしかった。ここをキーポイントにして、もうひとつの幻の『ザ・マジックアワー』が僕は観たかった。

◆ディヴィッド・リンチの『サンセット大通り』との関係

 同じ『サンセット大通り』にインスパイアされて制作されたのが、リンチの『マルホランド・ドライブ』である。『ザ・マジックアワー』は、いわば『サンセット大通り』を父とした『マルホランド・ドライブ』と姉弟の関係にあるのかもしれない。

 多くの映画的引用に満ちた三谷のこの映画には、『マルホランド・ドライブ』から引かれたシーンはたぶん一か所もない。ここから考えると、三谷は『マルホランド・ドライブ』を観ていないのかもしれない。もし知っていて、まるで雰囲気の違う「姉」『マルホランド・ドライブ』に挑むことも画策していたら、もしかしたらもっと幻想に寄った作品になっていたかもしれない。
 蛇足であるが、北野武の『TAKESHIS'』は、その『マルホランド・ドライブ』の子供のような作品。美輪明宏のヨイトマケの歌が、泣き女Rebekah Del Rioの「Llorando (Crying)」に相当する(全くとんでもない「子供」である)。いわば『TAKESHIS'』は『サンセット大通り』の孫である(^^;)。

◆関連リンク
マルホランド・ドライブ : そう。ハリウッドでは何でも起こり得るのさ!(2) - 映画のことならeiga.com 町山知浩氏によるディヴィッド・リンチインタビュー。サンセット大通りとマルホランド・ドライブについて。
独占!三谷幸喜、最後のインタビュー 三谷幸喜は、今、何を思うのか。 - BRUTUS - X BRAND
サンセット大通り (映画) - Wikipedia
  『ザ・マジックアワー』に市川崑監督がでているのも、『サンセット』のセシル・B・デミル監督の出演シーンによっているのでしょうね。
ビリー・ワイルダー監督『サンセット大通り』(amazon)

種田 陽平『TRIP for the FILMS ARTWORKS from”Shikoku” to ”The Magic Hour” featuring ”KILL BILL Vol.1”1998-2008』(amazon)

『ホット・セット 種田陽平 美術監督作品集』(amazon)
 

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■マルク・キャロ監督『ASTROBOY IN ROBOLAND:
  アトムの世紀~夢のロボット開発に挑む科学者たち~』

Astroboy_in_roboland アトムの世紀 ~夢のロボット開発に挑む科学者たち~
 (NHK BS hi ハイビジョン特集 フロンティア

アトムの世紀 ~夢のロボット開発に挑む科学者たち~
BShi 12/18(木) PM8時
BShi 12/26(金) PM2時再放送

50年以上前、手塚治虫が生み出した「鉄腕アトム」。この究極のロボットには科学の未来が詰まっていた。そして、21世紀。「鉄腕アトム」に影響を受けた子供は科学者となり、人間と同じような能力を持つ人間型ロボットの開発に挑んでいる。番組ディレクターは映画「ロスト・チルドレン」「デリカテッセン」で監督を務めたフランスの奇才マルク・キャロ。斬新な演出で日本のロボット開発最前線に迫る。

番組データ
・原題:ASTROBOY IN ROBOLAND
・制作年:2008年
・制作会社:Les Films d'Ici(フランス)

 先日の記事 マルク・キャロ監督『ダンテ01:DANTE 01』予告編でひさびさに新作が登場したマルク・キャロ監督だけれど、TVドキュメンタリーが近々NHKで放映される。
 しかもロボット開発の最前線!

 フランスでのアニメーションや漫画を通じた日本文化受容の事情はよく紹介されているところだけれど、そうした影響でこんな番組が作られるようになっているのでしょうか。

 フランスの若者にとって、日本文化やテクノロジーはいまや本当にあこがれの対象なのだろうか。そんなことも垣間見れると面白いでしょうね。

 『DANTE 01』がいまいちだっただけに少々不安もあるけれど、『ロスト・チルドレン』のマルク・キャロ監督に期待しましょう。

◆関連リンク
バラエティ・ジャパン | ハリウッド版「鉄腕アトム」の映像ついにお目見え
 冒頭の写真は、ハリウッド版CGアトムの公開画像。

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