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2008年2月17日 - 2008年2月23日

2008.02.23

■実写版『AKIRA』ルアイリ・ロビンソン監督:Ruairi Robinson
 ショート・フィルム「The Silent City」「Fifty Percent Grey」

Akira_the_silent_city「AKIRA」が実写映画化!eiga.com

前半3巻が前 編、後半3 巻が後編になる。09年公開作「The Book of Eli」のゲイリー・ウィッタが脚色。CM界の出身で、キリアン・マーフィ主演のSF短編「The Silent City」(06)を手がけているルアイリ・ロビンソンが監督を務める。

短編アニメ『Fifty Percent Grey』WIRED VISION

Robinson氏のSF短編アニメ『Fifty Percent Grey』(上の動画を参照)は、第74回(2002年)のアカデミー短編アニメ映画賞にノミネートされた作品だ。

The Silent City (7分の実写短編)
 これは戦争映画。ミニマルな状況を簡潔にサスペンスフルに描き、そしてみごとなラストの余韻。廃墟となった都市描写(CG)もなかなか。

Fifty Percent Grey (CGアニメ)
 ブラックユーモアな作品。リンク先にストーリーボードあり。

 ルアイリ・ロビンソンは30歳の新鋭監督。初長編作品となるので、気合が入った斬新な作品を期待したいと思います。

◆関連リンク
Ruairi Robinson(公式HP)(IMDb)
MySpace.com - Ruairí Robinson
 30歳 アイルランド在住となっている。
・YouTube - Einstein animation.(監督したCF作品)

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2008.02.22

■日本科学未来館 「エイリアン展-モシモシ、応答ネガイマス。」

Alien 企画展「エイリアン展-モシモシ、応答ネガイマス。」
 (日本科学未来館 イベント)
 特設サイト

世界トップレベルの科学者が最新の発見と理論にもとづいて、エイリアンが存在する可能性を「科学的に」追求します。

本展は2005年にロンドンで"The Science of Aliens"という名称で初公開され、これまでに、フランス、スペイン、アメリカなど、欧米地域で巡回展示されていますが、アジア地域では今回が初めての開催となります。

会期 : 2008年3月20日(木・祝)~6月16日(月)
場所 : 日本科学未来館 1階 企画展示ゾーンb

 面白そうな展示会。
 写真のエイリアン、上はコウモリダコ。これは50-60年代SF映画そのもののヴィジュアルですね。観てみたい~。

 

Aliens_xmas_poster_copy ◆関連リンク
・ukでの展示会 The Science of Aliens
 ALIEN GAMEとか各種資料とか本展サイト、充実してます。そしてポップ。右は展示会のクリスマスポスター。
Clifford A. Pickover『The Science of Aliens』(amazon)
 これは展示会そのものとは関係ないみたい。

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2008.02.21

■KIASMA vol.19 古川日出男×(虹釜太郎+鈴木康文)
  on FREAK OUT!( Space Shower TV)

Freak_out [ FREAK OUT!
 Space Shower TV ×CoolSound ]

(キアズマさんのmixi情報より)

古川日出男
 ×(虹釜太郎+鈴木康文)

■初回放送:
2/22(金)21:00~22:00

■リピート:
2/28(木)24:00~
3/8(土)26:00~

 以前紹介したKIASMA vol.19 2008年1月18日 (金) @ 渋谷O-nest の朗読ギグがスペースシャワーTVで今週放映されるそうです!

 残念ながら昨年末にケーブルテレビの契約を縮小して同チャンネルを観られなくなっている私ですが、スペースシャワーTVのネットコンテンツDAXでのムービーファイルの公開を待ちたいと思います!

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2008.02.20

■池田憲章氏の文章館/いいシーンみつけた他

池田憲章の文章館/いいシーンみつけた 『銀河旋風ブライガー』

(略)金田伊功は“戦闘シーンのカナダ”といわれるほど事実その描写は、すばらしいものだが、それ以上にすごいのが、その作画のメリハリ、構図、動きで表わす登場人物の情感描写の部分なのである(略)。

興がのりはじめると、視点の移動、メリハリ、構図がエスカレートし、何をやってるのかわからん、ロボットの形がグジャグジャになる、主人公の顔形が変わるなど、この人の長所と一体化した悪い面も出るのだが、ともかくその動きのメリハリ、パワーは、数少ない、久々のアニメらしい作画を生みだしていく。

池田憲章の文章館/怪獣おたっしゃ倶楽部

マンガの中にロボット数々あれど、人間の形をしているのに、吠えるロボットなんて、鉄人28号ぐらいのものではないか!?

(略)僕が怪獣ファンになる原因の一つは、巨大ロボット同士の激戦で僕を魅了した『鉄人28号』のおもしろさだったのかもしれない。

 特撮・アニメ映像の解析家として数々の名文を書かれている池田憲章氏の文章が収められている公式ページを発見。

 この方の映像への熱い言葉の数々には昔から感動していたので、まとめて読めると嬉しい。池田憲章氏の評論をまとめた本が今まで出ていないのも日本の映像評論の貧弱さの表れなのでしょう。是非単行本として纏められるのを期待したいと思います。

◆関連リンク
公開授業・池田憲章の特撮研究|アート・アニメーションのちいさな学校
 06年から07年にこんな公開講座が開催されていたんですね。あの熱い語りで特撮を勉強できるとはなんてすばらしい企画!
 ここのページのカネゴンの絵が最高です。
・Blog アート・アニメーションのちいさな学校ができるまで

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2008.02.19

■巨大ロボットCG 『テコンV:TaekwonV』

Taekwon_v TaekwonV
Coming soon..! 3D CG ROBOT 'TAEKWON V' MOVIE
(Youtube)(ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記経由)

 これは韓国の『マジンガーZ』、『テコンV:TaekwonV』のCG映画の映像なのだけれど、筋肉質のボディがなかなかリアル巨大ロボットしてます。09年公開予定とか。

 特にYoutubeの上記二つ目のムービーに内部構造の動画が出てくるが(右図中央)、ある部分ワイヤで駆動したり、サスペンションらしき構造があったり、リアルな積み上げができている感じ。デザインも『マジンガーZ』のもろバチモン風のアニメ『テコンV:TaekwonV』から相当進化してるし。

 完成CGの動画を観ると、体の動きに柔軟性がある。もしかすると、構造に描かれていたワイヤとかサスペンションを物理シミュレーションしているのかも。なので不自然な動きでなく、弾性や粘性によるリアルな動きが再現できているのでないか(穿ち過ぎかな?)。

 予告編のカット割りもなかなかかっこいいアングル。僕は『ダイターン3』の金田伊功作画のコマンダー・ネロスを思い出した(古くって御免)。巨大感の出し方が似ている。

 にしても、本家日本でこうした巨大ロボットアニメもののCG映画がちゃんと作られていないのに、韓国映画に先を越されるのは、悔しいものがある。

 大友克洋の『GUNDAM Mission to the Rise』(Youtubeで観られる)とかあるけれど、あれでもゲームCGっぽいし、、、。

 日本映像界、頑張れ!!

◆関連リンク 
・『テコンV』韓国製マジンガーZ(実現計画):Korean MAZINGER "taekwon V"
 学会風に発表されている。前田建設 ファンタジー営業部の『マジンガーZ』を彷彿とします。
・『テコンV:TaekwonV』コンセプトアート
 これもかっこいい。
・TaekwonV 検索

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2008.02.18

■筒井 康隆『ダンシング・ヴァニティ:Dancing Vanity』

筒井 康隆『ダンシング・ヴァニティ』(amazon)

この小説は、 反復し増殖する、驚愕の文体で書かれています。この作品を読んだあとは、人の世の失敗も成功も、名誉も愛も、家族の死も、自分の死さえもが、全く新しい意 味をもち始めるでしょう。そして他の小説にも、現実生活にさえも、反復が起きる期待を持ってしまうかもしれません。

冒頭部分掲載 雑誌『新潮』編集長・矢野優氏から (新潮公式)

「一般読者や同業者が首を傾げたり、もしかすると「錯乱の産物」として眉を顰めるかもしれないような小説を創ることこそわが使命」。これは本号掲載の「ダンシング・ヴァニティ」(長篇第1部130枚)を予告した筒井康隆氏の言葉だ

 「反復し増殖する、驚愕の文体」は、時に「錯乱の産物」として読者の眼前に現れ、過去の記憶と現在を混沌とさせる。

 「自分の死さえもが、全く新しい意 味をもち始める」というのは、ちょっと大げさではあるけれども、しかし後半のネタばれ部分で述べるように、まさに「死」を想像する時の自分のイメージを少し拡張されたような気になるのは、確か。

 いきなり冒頭から反復するシーン。
 内容はほぼ同じなのに、少しづつ表現が変えてあることで書かれているそのひとつづつの時間が、少しだけ別の小世界として立ち現れる。小説の構造に切り込んでいる作家の実験を感じる。少しづつの表現の違いで、読者の想起する小世界を自在にコントロール熟練の作家の技に舌を巻く。

 齢73歳の筒井、この年齢でここまでの文学的な冒険を実現できることに驚嘆しながら読み進めていたのだが、それは大変失礼な感想。

 読み終えた時には、まさにこの年齢だからこそ、死を間近なものとして切実に感じているだろう作家の想像力が描き出した世界であることがわかる(ある番組での「未来は死ぬんだよ、俺は」の発言が生々しく思い出される)。

 反復の意味。読者は本書の最後でそれに気づくことになる。たぶん。

★★★★★★★★以下、ネタばれ注意★★★★★★★★★★

 Dancing Vanityとは、直訳すると「踊る空虚/虚飾」。これは何か。
 死の直前で自分のありようを認識する主人公のシーンがまず思い出される。

 反復する文章は、死の直前の時制の混乱を示しているのだろう。反復しているのは、主人公の記憶。そしてあり得たかもしれない自分の人生。走馬灯のように、死の直前の錯乱した精神の中に立ち現れる光景がこの小説全体なのだろう。

 だから僕たちはそれを疑似体験する。正確には作家筒井が思い描く、死の直前の精神がさらされる状況なのだが、、、。虚構を究めようとしている作家が挑んだこの今回の作品のターゲットは、恐ろしく巨大なものだ。

 それが成功しているか、少しだけその尻尾を掴んだのかは、実は僕らには今は判断できない。そしておそらくそれをわかって、この本の書評を精度よく書ける人間はどこにもいないだろう。
 なぜならそれは、死に直面してみないとわからないから、、、。

 キトクロ キトクロ キノクトロ キクラト キクラト キノクラト

 果たして僕ら読者は、この言葉を自分のその瞬間に思い出すことがあるのだろうか。

 、、、、と何やら誇大妄想な感想になってしまったけれど、読んでいる間はいろいろな趣向が散りばめられていて楽しく読めるいつものスラプスティック。狂騒的に描かれるいくつものシーンの切れ味は相変わらず鋭い。

◆関連リンク
asahi.com:「場面反復」の実験的小説 筒井康隆氏 新作『ダンシング・ヴァニティ』

 「人間の記憶は、大事な部分が強調されたり、いやなことが省略されたり、回想するうちに歪曲(わいきょく)されていくもの。だけど失敗も含めて通過してきたことで現在の自分がある。どの道を通っても完成された死はない、と主人公は知るのです」

 2/20追記、筒井氏のインタビューがありました。まさにテーマについて語られています。
・筒井康隆公式サイト
BSアニメ夜話 細田守『時をかける少女』
 筒井康隆、アニメにおける文学の可能性を毒とともに語る

 この小説は雑誌『新潮』07年2,5,8,9月号に発表されたもの。
 一方、細田守の『時をかける少女』が公開されたのは06年7月15日。
 反復する小説を思いついたのは、実はこの映画を観て文学とゲーム的リアリズムの関係を描く手法を思いついたから、ということはないだろうか(邪推)。
 

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2008.02.17

■SFマガジン編集部編『SFが読みたい!2008年版』
   & 究極映像研 2007年SFベスト

SFが読みたい!2008年版 (ハヤカワ) (amazon)

 今年、日本はほとんど読んでいないけれど、海外は少しカバー(^^;)。
 ので僕も一応ベスト選出。

2007年 SFベスト
 タイトル部分リンクは、当Blog記事へ。もしよろしければ、コメントはそちらで読んでいただければ幸いです。(Blogに感想書くと、こういう時は凄く便利。)
 気に入った順番で挙げます。

★日本★
 円城 塔『Self-Reference ENGINE』
井上 晴樹『日本ロボット戦争記―1939~1945』
 冲方 丁『マルドゥック・ヴェロシティ』
 昨年は、この作品が読みたくて『マルドゥック・スクランブル』から続けて6冊読了。しかし機会を逸して感想は書いてない。
 僕はどちらかというとポーカーSFとしてあれだけ読ませた『スクランブル』の方が好き。でもどちらもダークで硬質な雰囲気がとても良い。

★海外★
 スタニスワフ・レム, 久山 宏一訳『フィアスコ(大失敗)』
 ケリー・リンク『マジック・フォー・ビギナーズ』
 ジェイムズ・ティプトリー・Jr. 『輝くもの天より堕ち』
 ネットでは評判がいまいちだったけれど、僕は傑作と思う。『SFが読みたい』では評判が良く安心(?)した。
 アルフレッド・ベスター『ゴーレム100
 シオドア・スタージョン他, 中村 融編『千の脚を持つ男―怪物ホラー傑作選 』 
 これも感想を書いてない、、、。ホラー風味の強いウルトラQアンソロジーで、かなり広範囲の時代の作品が読めて、幸せな一冊。アンソロジスト中村融氏、相変わらずいい仕事をされてます。

2008年 各社SF出版予定

 いつもこのコーナーが楽しみなのだけれど、今年も豪華!ラインナップ。
 翻訳SF、ここ数年充実してますね。きっと買うものをメモ。順調な刊行を祈ります!

早川書房
 ジーン・ウルフ『新しい太陽の書』復刊+5巻

河出書房新社
 奇想コレクション

 ジョン・スラディック『蒸気駆動の少年』 2月
 グレッグ・イーガン『TAP』
 マーゴ・ラナガン『ブラック・ジュース』
 河出文庫
 マイクル・コニイ『ハローサマー、グッドバイ』 !!復刊
  サンリオ版持ってるけれど復刊が嬉しい。さらに傑作の『ブロントメク!』も是非。

国書刊行会 未来の文学
 クリストファー・プリースト『限りなき夏』 3月
 S・R・ディレイニー『ダルグレン』 秋
 ジーン・ウルフ『The Wizard Knight』 秋

 未来の文学 第Ⅲ期 全八冊 (来年以降?)
 ジーン・ウルフ短編集『ジーン・ウルフの暦』
 ジャック・ヴァンスベスト『奇跡なす者たち』
 R・A・ラファティ初期長編『第四の館』
 ジョン・スラディック初期長編『ミューラーフォッカー効果』
 ジョン・クロウリー日本オリジナル短編『古代の遺物』
 ディレイニー短編集『ドリフト・グラス』
 ハーラン・エリスン犯罪小説集『愛なんてセックスの書き間違い』
 伊藤典夫編アンソロジー

徳間書店
 野阿梓『伯林星列』

◆関連リンク
未来の文学(Wiki)
ジョン・スラデック『蒸気駆動の少年』 (amazon) 柳下氏HP あとがき
映画評論家緊張日記: 『蒸気駆動の少年』発売記念トークイベント
・SFマガジン編集部編『SFが読みたい! (2007年版) 』
 & 究極映像研 2000年代前期SFベスト

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