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2009.02.11

■新刊メモ 『雪男たちの国』 『人生に希望をくれる12の物語』
  『劇画 オバQ』 『マリオネット・エンジン』

ノーマン・ロック, 柴田 元幸訳『雪男たちの国』 河出書房新社

「ある朝突然、スコット探検隊の一員として南極にいた」建築家の手記。記されているのは、過酷な自然に放り込まれた驚き、憤り、痛いほど白い世界で死に憧れ、幻覚に身を委ねる男たちの姿――柴田元幸が発掘した究極の物語。

 南極の孤独と幻覚は素晴らしく相性がいいように感じる。
 はるか小学生時代に読んだスコット探検隊のノンフィクションも、白い世界の幻想の記録として読めた記憶。柴田訳のこの小説、面白そうです。

鴻上 尚史『人生に希望をくれる12の物語』 (講談社)

著者がみずからの来た道と重ねあわせながら紹介する読書案内!

人生には意味がなくて、意味がある。
「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス
「劇画・オバQ」藤子・F・不二雄
「大いなる助走」筒井康隆 他 12の物語

 ついに、鴻上がこんなふやけたタイトルの本を書いたかと第三舞台ファンとして嘆きながら書店で手に取る。
 でも「劇画・オバQ」が入っていたので許してしまう(^^;)。劇団休止の理由と藤子不二雄への賛歌が描かれたこの一編を読んで、ひとり嬉しくなるのであった(立ち読み(^^))。
 まだこの漫画を読んでない幸運な貴方に御紹介→ YouTube - 劇画 オバQ

 僕は中学時代に筒井康隆の『SFベスト集成』でこの藤子自身の筆になる短編を読んで、衝撃を受けました。(ちなみに、僕の最古のお気に入りオモチャの記憶は、「Qちゃんゴム人形」です(^^;)。)

Photo西澤 保彦『マリオネット・エンジン』 講談社

パー トナーを機械で理想のタイプに変換し愛することのできる時代が到来した。(略)表題作『マリオネッ ト・エンジン』をはじめ恐怖に満ちた6作品を収録!

 西澤 保彦のSFホラー短編集。
 であるが、僕がオッと思ったのはこの加藤直之の表紙。
 なんか懐かしい絵だなー、なんの表紙かなーと手にとって、あとがきを読むと、、、。

 これ、他の本の表紙ではなく、加藤直之の早川SFコンテスト・アート部門入賞作(1974年)。西澤氏がこの絵の大ファンで、今回初のSF短編集の表紙として使わせてもらうように依頼したという。
 そして実はこれ、入選作そのものでなく、この表紙のために手が入れられているとのこと。

 僕も当時、この絵をSFマガジンで熱心に観ていたことを想い出した。
 丁寧に描きこまれた細部には、その後の加藤SF画を超えるような情熱のようなものを感じます。描き足されたのはどの部分なのだろう。

◆関連リンク
オバケのQ太郎 - Wikipedia.

この様に「FとAの間で起きた権利問題」と、「その周囲の人々で起きている問題」で出版が見送られているとの説が最も有力であった。2007年になって安藤 健二の『封印作品の謎2』が『封印作品の闇』と改題の上、文庫化された際になされた小学館の元幹部への追加取材を通じて、Aの側は再版の許諾を出してお り、増刷を拒否しているのはF夫人であることを明らかにし、その理由としてFとAが共同で著作権を持つ作品を出したくないとの意向をF夫人が持っているためであると安藤は結論づけている。

SF画家加藤直之 時空間画抄

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コメント

 ミのつく職人さん、渡辺英樹さん、こんばんは。コメント、ありがとうございます。

>>劇画オバQ、よいものを見せていただきました。

 これ、筒井によって年間SFベスト集成に選ばれたのですよ(既に30年以上ほど前(^^;))。
 昨年ひさびさに出た中学の同窓会で、この感覚をまざまざとこの漫画を思い出しました。

>>残念なのはファースト・コンタクトに引きずられてアニメ曲に違和感がぬぐえないこと。私にとってアニメ版は第二作だけです。

 僕にとっては第一作だけです。やはり選曲には大きな違和感。


>>さて、加藤直之の表紙の件ですが、SFM1975年3月号掲載のものと比べると……女の子がまったくと言っていいほど変わっています。ポーズや服装、小物は変わらないんですが、顔、胸、すべて書き直されていますね。昔の絵も捨てがたい魅力があると思うのですが……。

 さすがビブリオな英樹くん(^^)、情報、ありがとうございます。僕も見比べようと思いましたが、発掘がたいへんで直ぐあきらめました。
 今日も本屋でこの本の表紙をじっーと見ていたのですが、女性以外はよく記憶しているタッチと同じ、女性の体とその周囲が違うかな、と思ったところでした。

 それにしてもこの絵に2009年の新刊の表紙で出会うとは思わなかったので、なんか感慨深いですね。

投稿: BP(ミのつく職人さん、渡辺英樹さんへ) | 2009.02.14 19:14

劇画オバQ、なつかしいですね。昔『ミノタウロスの皿』で読みました。
さて、加藤直之の表紙の件ですが、SFM1975年3月号掲載のものと比べると……女の子がまったくと言っていいほど変わっています。ポーズや服装、小物は変わらないんですが、顔、胸、すべて書き直されていますね。昔の絵も捨てがたい魅力があると思うのですが……。

投稿: 渡辺英樹 | 2009.02.14 11:10

劇画オバQ、よいものを見せていただきました。
残念なのはファースト・コンタクトに引きずられてアニメ曲に違和感がぬぐえないこと。私にとってアニメ版は第二作だけです。

投稿: ミのつく職人 | 2009.02.14 07:24

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