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2009年3月

2009.03.31

■ イジー・バルタ監督『屋根裏のポムネンカ』予告篇
 Jiří BARTA "NA PŮDĚ ANEB KDO MÁ DNESKA NAROZENINY?"

Photo_3
In the Attic 屋根裏のポムネンカ(日本公式HP)

2009年 夏 渋谷ユーロスペースシネマート心斎橋で公開。
74min。

 先日のTAFで来日したイジー・バルタの24年ぶりの長編 新作!!

 日本サイトの予告篇はcoming soonになっているが、ネットを探したら、本国チェコのサイトにありました(Youtubeにもあるが、チェコの方が綺麗な画像)。

Photo_4 NA PŮDĚ ANEB KDO MÁ DNESKA NAROZENINY? 予告篇 Gallery

 引用した写真にある様に、予告篇ではイジー・バルタのあの重厚なアニメーションのタッチを残したまま、ポップでユーモラスでアドベンチャーで、しっかりエンターティンメント。
 右の「シュブルト」のようにポリンキーのようなタッチもある(^^)。

 加えて、音楽も素晴らしく、夢のような予告篇に仕上がっている。次は『ゴーレム』かと思っていたイジー・バルタが、こうした映像で次作を撮るとはかなり意外。

 その雰囲気の変化は、『デリカテッセン』『ロスト・チルドレン』から、『アメリ』で転身を遂げたジャン=ピエール・ジュネのような奇跡を生むかも。
 ヤン・シュヴァンクマイエルに続き、チェコのアニメ作家が、一般誌に掲載されることになるかも。ヒットしてほしいものである、、、という前に、ちゃんと名古屋でも上映Please!!

◆関連リンク
イジー・バルタ監督『屋根裏のポムネンカ』で「捨てない心」説く(VARIETY)

 5歳のころから人形に触れ続けてきたというバルタ監督は、18年ぶり2度目の来日。チェコ・アニメの創始者イジー・トルンカの精神を継承する作家が24年ぶりに完成させた長編アニメは、人間に忘れ去られ屋根裏部屋で暮らすガラクタたちの世界が舞台。悪の親玉に平和な毎日を脅かされたため、おてんばな人形の少女が仲間と決死の大冒険に挑んでいく。

青山ブックセンター:チェコの手作り長編人形アニメ 『屋根裏のポムネンカ』 プロモーション来日記念 イジー・バルタ×ミロスラフ・シュミットマイエル ミニトーク&サイン会

2009年3月21日(土)18:00~(開場17:45) ※終了しました
会場:青山ブックセンター本店・特設会場

映画最新ニュース: 『屋根裏のポムネンカ』ジャパンプレミア

イジー:「使わなくなった物は屋根裏へと片付けられますが、そこは単なるガラクタの集まりではなく特別な世界なんです。それに屋根裏にある物は決して捨てられた物ではなく、私達がまたそれを手にとり命を吹き込むことが出来る。

::: DARKSTRIDER :::. Jiri BartaのKrysar、The Golem clip 1
Jirí Barta Na pude aneb Kdo má dneska narozeniny? (2009)
In the Attic or Who Has a Birthday Today? (Europe: English title)
(IMDb)

YouTube - Na půdě aneb Kdo má dneska narozeniny? Trailer

当Blog記事
イジー・バルタの未完の大作『ゴーレム』の映像と一部製作風景
 (CSサイエンス・チャンネル「映像表現の科学」)

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2009.03.30

■円城塔 複雑系・ライトノベル『ホワイトスペース』ネット連載中

White_space ホワイトスペース 作品詳細
(YOMBAN:読むバンダイビジュアル)

空白を見聞きする少女、幼馴染の少年、空白データの少年少女、そして衛星の僕が出会う。学園都市RANではじまる青春SFファンタジー。

実体をもつってなんだろう。

文学界の新鋭円城塔がおくる、複雑系・ライトノベル。

バンダイビジュアルのウェブマガジン
 SF、文学好き 若者が支持
 (FujiSankei Business i.)

 コンピューターのプログラミング言語から生まれた、2つの異なる意識が争うという難しい設定もあるが、主人公たちの行動に沿って物語を追っていきやすい。

 あの『Self-Reference ENGINE』の円城塔氏の連載小説がウェブマガジンで無料で読める!

 しかも「複雑系・ライトノベル」で「プログラミング言語から生まれた、2つの異なる意識が争う」!!

 『Self-Reference ENGINE』の少年少女版ですか??

 引用した右の画像は、その冒頭。
 文体は円城塔文体。難解(というか独特の物理的数学的文体!?)だけれど、今回はさわやかなイメージが付与されている(?)。これは注目の「軽量文学SF」の誕生か。

◆関連リンク
円城 塔『Self-Reference ENGINE』(amazon)
・当Blog記事
 円城 塔『Self-Reference ENGINE』

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2009.03.27

■山田太一脚本 田島大輔監督 『ありふれた奇跡』 最終回

『ありふれた奇跡』

 第1回の時に記事にしてから、はや3ヵ月弱。
 山田太一「最後の連続TVドラマ」と言われている 『ありふれた奇跡』 が、先週はやくもついに最終回を迎えてしまった。(最近、3ヵ月はあっという間)

 山田作品のクライマックスでよく用いられる登場人物がひと処に集まって議論するシーンが、この最終回でやはりあった(^^;)。

 今回、そのクライマックスで素晴らしかったのが、井川比佐志演じる田崎四郎氏のセリフと表情。
 戦災孤児としてどん底の時代を語り、そして孫によってその人生観に軌道修正をかける姿。戦後を想い出す深い視線とこの心変わりのシーンが素晴らしかった。

 
 『男たちの旅路』で山田の名前を中学生の時に覚えて、『岸辺のアルバム』を朝刊小説として読み、『想い出づくり』と『早春スケッチブック』の深さにまいって以来、単行本もほとんど全て読んできたファンとしては、これで山田氏の長編ドラマが観られないかと思うと感慨深くならざるを得ない。ちょっとこの後、感傷的なトーンの文章になるけれど、御容赦を。

 最終回を休日の朝、録画したもので観て、エンヤのOP曲「ありふれた奇跡」をiTune Storeでダウンロードして街へいつもの犬の散歩に出た。

 今回のドラマはある意味、山田作品のひとつの到達点と言える。
 僕が思ったのは、市井の生活と哲学の乖離と融合が山田太一の大きなテーマの一つと考えると、今回の『ありふれた奇跡』はその到達点ではないか、というもの。

 『早春スケッチブック』でこのテーマは顕著だったのだけれど、どちらかというと今まで山田の視点は哲学寄りにあったというのが僕の感想。今回は、そこが随分と抑えられているが、タイトルにも明らかなように、まさに市井にあるひとつひとつの人の営みが、じっくりと丁寧に、そして大切に描かれていた。

 「自殺」という現代の大きな問題を第一話で問題提起した山田ドラマは、こうした視点で、街のどこにでもある家の小さな奇跡と不幸を描くことで、ひとつの解決策の糸口を提示している。

 普段はやらないiPodを聞きながらの散歩。エンヤの「ありふれた奇跡」をBGMに街を歩いていると、このドラマの各シーンやセリフ、それから最後の連ドラという感慨で、今までの山田作品の彼是が想起される。そして町の各家を通り過ぎるたびに思うのが、今回山田太一が描いた市井のいろんな生活。

 近所には、「振袖がほしてある家」「最近新しい犬が来た家」、、、、いつもの街のデティルのひとつひとつがグッと来るから不思議。
 

  『ありふれた奇跡』 はドラマの中の物語だけでなく、その直後に歩く街のひとつひとつの事物に、かけがえないような輝きを持たせるだけの静かだけれど力強いドラマだった。

◆関連リンク
: エンヤ『雪と氷の旋律』 Enya - And Winter Came - Dreams Are More Precious
『ありふれた奇跡』サウンドトラック

当Blog記事
山田太一脚本 田島大輔監督 『ありふれた奇跡』 第1回

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2009.03.26

■デジタルカメラ ハイビジョンムービーとハイスピード撮影
 HD2000 vs FC100 vs TZ7 vs CX1 比較表

Photo_2

 最近のデジカメは、ハイスピード撮影(スローモーション)とハイビジョン動画が撮れるものが出てきている。そこで最新機種のスペックを比較してみた。(いや、7年使用しているコンデジを買い替えようかと思っているので、自分のためです(^^;))

 比較したのは、表の4機種。ハイビジョンとハイスピードで抽出したが、CX1はハイビジョン動画がないのだが、興味があるため。
 自分の眼にとまったものを抽出したけれど、もし他の選択肢もあれば、ご教示ください。

 これを見ると、EXILIMのコストパフォーマンスがダントツ。
 特にハイスピードについては、さすがに業界初を実現したCASIO、コンデジへの導入でもトップを走っている。

 これでほぼ決まりのようなものだが、捨てきれないのは、XACTI。
 もちろんハイビジョン動画がフルハイビジョンで、しかも60fpsのプログレッシブ。サンプルのムービーも素晴らしい出来なので、価格は高いが候補に残している。たいがいXACTIは次の機種が出るころに、前モデルが4万円台くらいまで値落ちするので、そこまで待って購入するのもありかと、、、。
 そろそろムービーカメラもハイビジョンハンディカムHDR-HC1のテープタイプから脱したいと思っているので、この際、これでデジカメと合わせて刷新としたい気持が大きくなっている。コンパクトさで有利なEXILIMとどっちにするか、悩むところ。

◆関連リンク
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 60fps 24Mbpsのプログレッシブ動画 すばらしく奇麗
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2009.03.25

■新刊メモ テレコム『アニメーション・バイブル』
 『アニメーション映画の演出術―『スカイ・クロラ』にみる映像技法』

アニメーションノート編集部『アニメーション映画の演出術―押井守監督作品『スカイ・クロラ』にみる映像技法』(誠文堂新光社)

本書はふたつのテーマをもって作られている。ひとつは、アニメーションにおける「演出」という職分が、どのような業務であるのか―具体的な例をあげて紹介するものだ。そしてもうひとつは、押井守映画の「映像技法」の技術的な到達点の検証である。

テレコムアニメーションフィルム『アニメーション・バイブル―アニメーション制作の教科書』(誠文堂新光社)

アニメーション制作において知らなければならない理論を、図解で分かりやすく解説します。基本的な動きの原理からキャラクターの制作、デフォルメ、特殊なCGアニメまで。

 アニメの制作現場からのノウハウ本が二冊。
 押井守演出については、今までもレイアウトを中心に解説した本が出ているが、今回のはCGとの融合技術等が目玉になっているのではないだろうか。

 一方のテレコムは、新人養成に力を入れているイメージがあるので、蓄積されたノウハウが活かされている本になっているのかも。

◆関連リンク
『 「イノセンス」METHODS押井守演出ノート』
『Methods―押井守「パトレイバー2」演出ノート』
『機動警察パトレイバーザ・レイバー・インダストリー ― レイバー開発全史』

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2009.03.24

■拡張現実技術実用化 仏Total Immersion社
 3Dアバターが飛び出す野球カードゲーム

Baseball_3d_vr 3Dアバターが飛び出すカードゲーム:拡張現実技術を利用 | WIRED VISION.

パソコン画面上で、漫画風の立体的な選手のミニチュアが、現実世界の画面に重ね合わせて表示される。カメラ追跡システムとウェブカメラ、そして仏Total Immersion社の画像処理ソフトウェアを組み合わせている。

 ひさびさのMR(Mixed Reality)ネタ。
 リンク先の動画を見ると、なかなか楽しそう。

toppstown (公式HP)

 カード会社のHP。ここで3Dデータを入手できる。
 現実に複合現実技術がこのように実用化されているのは、なかなか楽しい。

 やはりゲーム関係から登場するんですね、ヴァーチャルリアリティって。
 昔、任天堂のファミコン用に、NASAがやってたVR技術のデータグローブが登場した時はびっくりしたけれど、、、。

T_immersion

Total-Immersion - Home  (公式HP)

 仏Total Immersion社のHP。
 ここのギャラリーに各種のデモビデオが置かれている。

 圧倒的に日本が進んでいると思っていたのは、『電脳コイル』の幻影だったのか。これを超える日本メーカの動きに期待したい。

◆関連リンク
『電脳コイル』探索  複合現実と強化/拡張現実  ミックスドリアリティとオーグメンテッド・リアリティ  MR(Mixed Reality) & AR(Augmented Reality) 

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2009.03.23

■Sync Future | S-F Magazine 50th Anniversary Special
 磯光雄×飛浩隆『グラン・ヴァカンス―廃園の天使』予告

Sync_future

Sync Future | S-F Magazine 50th Anniversary Special

次の50年を担う遺伝子へ向けたメッセージ!
日本を代表する25人のクリエイターと25冊のSF小説が
コラボレーションを果たしたアートブック誕生!

磯光雄×飛浩隆 『グラン・ヴァカンス―廃園の天使』
菅原芳人×山田正紀 『神狩り』
森本晃司×伊藤 計劃 『虐殺器官』 他 全25作品

 SFマガジンの50周年(!)記念として、面白い企画が発表された。
 早川書房より2009年刊行。本来、SFマガジンの50周年ということであれば、小松左京、筒井康隆といった大御所の登場もあるべきだけれど、彼らの名前はない。過去の経緯で早川書房との関係は復旧されていないようだ。日本のSFにとってとっても残念。

 作家は若手中心に構成され(といっても光瀬龍とか神林長平もいるわけだけど)、特に僕が楽しみなのは引用した3作品。

 磯光雄氏の作品としては、『電脳コイル』完結後の初作品ということになる。
 そして飛浩隆氏のHPにこんな記述が、、、、。

2009-03-08 - 題材不新鮮 SF作家 飛浩隆のweb録

■磯光雄氏といろいろ お話できました
 贈賞式パーティーで磯氏とお話ししていて、イズモのことをいろいろ訊かれたりしました。 それで思ったのは、「土地の力」についてかなり強く意識されているのかなあ、ということ。(略)
 古い、根源的な力を蓄えている場があり、その上にかぶさった(本作で言えば電脳空間の)レイヤがある種の配置を取るとき、その力が浮上する、そんな感覚が この作品の――というか作者の――底に流れているのではと感じました。このような、作品の表面的なテイストや主題やネタやシノプシスのずっと以前にある、 作者の、なんというか欲望のみなもとみたいなもの、それをこそ「世界感」(誤字ではなく)、あるいは作家性と呼ぶべきでしょう。

 飛浩隆作品と磯光雄『電脳コイル』は、下記の記事で書いたように、電脳アイテムでシンクロしている部分があるので、このコラボは楽しみ。

・当Blog記事
『電脳コイル』探索 第2話「コイル電脳探偵局」
  ポストンくんと『グラン・ヴァカンス』グラスアイ

◆ メタバグと硝視体(グラスアイ)
 不思議な力を持つ電脳物質メタバグ。メタバグで思い出したのは、飛浩隆のSF『グラン・ヴァカンス』に出てくる硝視体(グラスアイ)と呼ばれる電脳世界の魔法の宝石。
 ミックスド・リアルな『電脳コイル』の世界と異なり、『グラン・ヴァカンス』は「数値海岸:コスタ・デル・ヌメロ」と呼ばれる完全電脳空間が舞台なのだけど、硝視体と呼ばれる宝石のようなものが町のここかしこで見つかる。そして電脳空間内の超能力ツールとして使用されていて、それを職人的に扱える特殊能 力者が登場する。
 硝視体の僕の脳内映像イメージは、まさに『電脳コイル』で映像化されたメタバグそのもの。

 『グラン・ヴァカンス』とそれに続く『ラキッド・ガール』は、それこそ磯監督で映像化されたらいいかも。(というより本当は早くオリジナル作品第二弾が観たいのだけれど、、、)

◆関連リンク
飛 浩隆『グラン・ヴァカンス―廃園の天使』
飛 浩隆『ラギッド・ガール ―廃園の天使』

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2009.03.22

■神谷健治監督 竹田悠介美術『東のエデン』 予告篇
 HDR(High Dynamic Range)写真タッチの映像

Photo
フジテレビ“ノイタミナ” TVアニメ 東のエデン SPECIAL SITE / Trailer
東のエデンBlog 春日晴男君(^^)のコメント

 これまで、神山・竹田コンビが作ってきた、緻密かつリアルな背景美術ではなく、 実在感を伴いながら、羽海野さんのキャラクターとの親和性を目指し、 監督と竹田さんとの間で、試行錯誤が繰り返されてきました。
 グラデーションを、イラストタッチの塗りわけで表現した、美しい美術ボードです。 神山監督のオーダーに応えつつ、常に新たな表現の幅を広げ続ける竹田さん。 神山監督が竹田さんに絶大な信頼を寄せているのも納得です。

 『東のエデン』の映像が東京国際アニメフェアの開催とともに解禁になった。
 予告篇のワクワクさせる導入感もいいけれど、まず素晴らしいのが、竹田悠介美術監督による背景。

 SPECIAL SITEでの予告篇と、その後に表示される背景画のスライドショーをよく見てほしい。端正に表現されたデザイン感覚に溢れた絵。どこかで観たことのあるタッチだと思ったら、、、、。

 これって、HDR(High Dynamic Range)写真のイメージに近いのではないか。(関連リンク 当Blog記事 HDR(High Dynamic Range)写真)

Photo  かなりのハイコントラストと、光のグラデーション。
 極彩色とまでは言えないけれど、鮮やかな色づかい。
 これらが醸し出しているのが、HDR(High Dynamic Range)写真のイメージに似ていると感じたわけ。

 そしてそれがかなりアニメのセルと調和して、素晴らしい。セルの二次元で、そしてくっきりした色づかいがHDR風の背景に見事にマッチ。こうしたタッチのアニメの画面は、今までもイラスト的な感覚の映像として、どこかにあったかもしれないけれど、かなり斬新なのではないか。
 さすが美術出身の神山監督。今回はこのアプローチですか。

 今まで、映像よりもどちらかというと、シナリオ重視にみえた神山作品だけれど、今回は練り込んだミステリアスでエスピオナージなシナリオと、斬新なHDR映像で勝負というように今のところ感じられる。

 ここで考えてみると、もともとアニメのセルは、HDRそのもの(どこまでも色合いがくっきりしているのが、まさに(^^)それ)。それと写実的な(狭いダイナミックレンジを)表現した油絵や水彩画風の背景は、考えてみれば浮いていた。そこを逆転させて、ハイダイナミックレンジに背景も表現したのは、もしかしてかなり本質的で画期的なアプローチかも知れない。

 物語の緊迫感と、そして映像の冒険と。
 今度の神山作品はどこまでアニメ映像の可能性を広げられるのか、楽しみな展開になってきた。

◆関連リンク
【レポート】ノイタミナにて放送される『東のエデン』と『東京マグニチュード8.0』の合同会見に押井守監督も登場!(マイコミジャーナル)

東京国際アニメフェアのフジテレビブース

神山健治監督「(略)いままでの僕の作品と比べて『東のエデン』で一番特徴的なのは、羽海野チカさんにキャラクターデザインをしていただいた点かなと思います。これは僕にとっては、非常に新しい大きな試みだと感じています。実際に、羽海野さんのキャラクターを生かした空間作りというのも意識して制作してます。ストーリーはもちろんです が、それ以外のビジュアルの部分にも注目してご覧いただけたらと思います」

押井守監督「神 山くんのオリジナル作品は、(略)アニメーションでここまでやっていいのか? と思うほどだけれども、僕自身も楽しみにしているので、頑張ってもらいたいなと思います」

Production I.G [作品詳細]

 この国の“空気”に戦いを挑んだ、ひとりの男の子と、彼を見守った女の子の、たった11日間の物語。

 引用した絵から醸し出される、街の情景と空気感。
 アメリカシーンと日本シーンで描き方が違うようにみえる。これが各国の"空気"を表現するものなのかどうか?これもチェックポイントです。(日本のシーン、焼き鳥屋「とり太郎」へ行ってみたいと思ったのは僕だけではないはず。この空気は好きです(^^))

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2009.03.20

■世界初 デジタル3Dライブ・ドキュメンタリー映画『U23D』

U23d :::::::::: U23D ::::::::::.(公式HP)
U2のコンサートを3D映画で体感
:『U23D』レビュー(WIRED VISION)

 世界初のデジタル3Dライブ・ドキュメンタリー映画『U23D』。(略)

 コンサートの収録は、2006年の『ヴァーティゴ・ツアー』のうち中南米4ヵ国とオーストラリアの公演で行なわれた。収録曲は全14曲(エンドロールで流れるアコースティックバージョンの『Yahweh』を含む)。(略)

  3D映像の収録には、米3ality(three-ality)社が新開発した『3ality Digital 3Dカメラ・システムが使用された。上映には『Dolby 3D Digital Cinema』が使われており、偏光フィルターの3Dメガネを着用して鑑賞する。(略)

 特にこの被写体深度の深さが活きていて、それぞれのアングルの人物が立体感を保ちつつ奥まですっきりと見通せる感じは、これまで観た劇映画の3D映像ではなかった体験だった。

U23D テクノロジー

 トリックに依存していた前世代の“3D”映画。だが3ality Digitalの最先端テクノロジーがすべてを一変させた。ステレオカメラの目線を瞬時に調節する人工知能、画期的なズームレンズ、自動制御システム、最新の高解像度3Dシステムによる一括デジタル処理…。

 初のデジタル立体ライブドキュメンタリー映画。
 家でハイビジョンで観る番組は、ドキュメンタリーとコンサート、演劇の映像が多いのだけれど、100inchのハイビジョン映像は、さながら会場にいるような臨場感がある。
 コンサートや芝居は遠方へ行くしかない田舎在住者なので、この臨場感は貴重。コンサートや芝居を実際に観に行っても、たいがいはかなりステージから遠い席で観ることになるので、会場の熱気以外では、ハイビジョンの方が臨場感では会場にいるのより優っている。
 今回の3Dライブドキュメントは、そのハイビジョンの臨場感に加えて、さらに奥行というデータが観客に提示される。
 今後、こうした映画や、将来はTV放映が増えていくのかもしれない。

 U2を体感しに行こうと思ったら、残念ながら上映は関東圏の30の劇場。

 3D映画まで、「名古屋飛ばし」かぃ!!

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2009.03.19

■グレゴリー・バーサミアン:GREGORY BARSAMIAN
  彫刻アニメーション

Gregory_barsamian_anime
GREGORY BARSAMIAN (公式HP)

 立体アニメーションのアーティストのHP。
 9つの作品を写真と動画で観ることができる。

 粘土のスカルプチャーだけでなく、金属を使ったものとか新聞や家具を使ったもの等、いろいろなアイディアの製品が楽しい。

 以前子供の夏休み作品でいっしょに粘土の象を10体ほど作って、円盤の上で回してスリットから見るようなものを作ったことがある。これが稚拙なのだけれど、とても味のある作品になった。

 彫像作品が立体的に動き、しかもいろいろな角度から視点を変えて楽しめるというのがその魅力の源泉。時間があったら、自分でもこれはまた作ってみたいと思わせる楽しさがある。

 あとはYoutube等で作品をお楽しみください。

YouTube - Gregory Barsamian animatronic
YouTube - Gregory Barsamian - Feral Front
YouTube - Gregory Barsamian The Scream

・グレゴリー・バーサミアン『彫刻アニメーション 夢のリアリティ』(NTT出版)

グレゴリー・バーサミアンによる、日常生活や現代文化、始源的なイメージ、社会政治的なアイロニーとユーモアなどのモチーフは、個人的であると同時に普遍的なものであり、驚くべき夢のリアリティを体験するだろう。 目次 謝辞 ごあいさつ/兼子隆 ステイトメント/グレゴリー・バーサミアン 凡例 [図版] 作品図版&解説 [テキスト&資料] ウェイクアップ・コール/デイヴィッド・J・ブラウン 無意識への旅――夢とパルス/上神田敬

 こうした本の出版と、下記日本での展示会もかつてあったようです。

・ICC Online | Archive | 2000年 | 企画展:彫刻アニメーション 夢のリアリティ- グレゴリー・バーサミアン展 .

会期:2000年7月28日(金)~ 9月10日(日) [終了しました.]
会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] ギャラリーA,D

『The Work of Gregory Barsamian』
『Dreamscape: Five Animated Sculptures by Gregory Barsamian』
 原書ですが、こうした作品集もある。

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2009.03.18

■東京に火炎を噴く巨大ロボット出現!!
 六本木アートナイト ヤノベケンジ ジャイアント・トらやん

「ジャイアントトらやんの大冒険in六本木アートナイト」(YANOBE KENJI ART WORKS)

Yanobe_roppongi_art_night 六本木アートナイト Roppongi Art Night
 ヤノベケンジ「ジャイアント・トらやんの大冒険」

体長7.2m! ヤノベケンジによる機械彫刻《ジャイアント・トらやん》が六本木ヒルズアリーナに出現。そして一夜限りのパフォーマンスを展開します。 「トらやん」が初めて表舞台に立ったのは、2004年に森美術館で開催された「六本木クロッシング」。その後、様々な場所で人やモノに出会う中で、多彩に姿を変え成長してきました。そして2009年、《ジャイアント・トらやん》として、六本木に“帰還”します。火を噴き、動く体長7.2mの巨大ロボットが、生誕の地・六本木でどのような衝撃のシーンを見せるのか。目撃者は、あなたです。

■日時:3月28日(土)18:00〜29日(日)18:00
■場所:六本木ヒルズアリーナおよびその周辺

 今週はヤノベケンジネタ三連発です。ご興味のない方には、ごめんなさい。
 私と同じヤノベファンは、今からイベントにワクワクしましょう!

 2月上旬に解体され、マイホームである京都造形大学からひさびさに世の中へ再登場することになったジャイアント・トらやん(解体作業の様子はBlog ULTRA TODAY)

 今度は東京に初出現!!

 トらやんの雄姿を今までWEBでしか観たことのない東京の方々は、一夜限りの巨大ロボットの出現を見逃すな!!

◆当Blog記事よりトらやんの写真
GiantTrayan_02

Giant_trayan_2

◆関連リンク
Movie /// YANOBE KENJI ART WORKS
ヤノベケンジ-絵本「トらやんの大冒険」原画展 
 -豊田市美術館 (Toyota Municipal Museum of Art)

◆当Blog記事
幻の愛知万博 YANOBE KENJI  『KINDER GARTEN』
ハイビジョン レポート KENJI YANOBE 1969-2005    ヤノベケンジ作品集出版記念イベント@豊田市美術館 トらやんファイヤー コマ送り画像有
『ULTRA FACTORY ウルトラファクトリー展』探訪記・2   ジャイアント・トらやん と Big Flea
絵本『トらやんの大冒険』   & ヤノベケンジ展『トらやんの世界』
豊田市美術館 ヤノベケンジ他 秘密基地 Secret Base + 内なる子供

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2009.03.17

■ヤノベケンジ-絵本「トらやんの大冒険」原画展
  @豊田市美術館

Yanobe_ehonn_genga

絵本「トらやんの大冒険」原画展
 豊田市美術館
 (Toyota Municipal Museum of Art)

 開催1週目の週末に見てきた。
 今回の展示は、4月からの「ヤノベケンジ - ウルトラ」展の前哨戦。

 展示内容は、絵本「トらやんの大冒険」の全ページをそのままの順番で、写真と原画で構成したもの。写真はヤノベ作品の制作風景とその作品。ここは「トらやんの大冒険」へ至るまでのトらやんの作品史。
 原画は鉛筆と(たぶん)シャープペンシルによるもの。
 絵本と比べると、原画の鉛筆のタッチの柔らかい感じが、トらやんや象の顔を何とも言えない優しい表情にしている。これは収穫だった。

 あと原画としては、北海道での展示会で発表されたという特別エピソード「トらやん 雪の町へ」の 6枚。こちらは雪の中のトらやんと子象を描いている。そして登場する一つ目の男。一つ目の男の不気味さがなかなか。これは残念ながら単行本には未収録。

 原画以外の展示物は三点。「ミニトらやん」「宮の森の美術館」「Thievish Mouse lamp」。
 「ミニトらやん」は、ビリケン商会から売り出されていた「トらやん」ソフビフィギュア。これにガイガーカウンターを装備して、放射線を検知すると、トらやんが光る。
 「宮の森の美術館」は「森の映画館」の小型版。ヤノベ氏のお父さんと腹話術人形の「トらやん」が小さな映画館に映像で登場。
 「Thievish Mouse lamp」は、「トらやんの大冒険」に登場する悪役の「ネズミ」の造形作品。これは個人蔵のものを借り受けての出展とのことで、家にこういうものを飾っている幸せな方がいらっしゃるようで羨ましい。

 今回の展示は全体が小粒。やはり「ウルトラ」展の前哨戦かと。

◆関連リンク
ヤノベケンジ『トらやんの大冒険』(amazon)

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 これは展覧会の案内カードと、会場で観客が自分の太陽を描くためのシート。

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2009.03.16

■豊田市美術館 『ヤノベケンジ - ウルトラ』展 チラシと予告篇ムービー

Yanobe_ultra_chirashi_all02
ヤノベケンジ展:ウルトラ (豊田市美術館 (Toyota Municipal Museum of Art))

 2009.4/11(SAT) - 6/21(SUN)、豊田市美術館で開催される『ヤノベケンジ ― ウルトラ』展の詳細が判明した。まずは上のチラシをクリックして拡大画像で、とくとご覧あれ。

 巨大ロボット≪ジャイアント・トらやん≫が火を噴いた!あの伝説的個展「キンダガルテン」から4年。美術作家ヤノベケンジ(1965-)による最大規模の最新作≪ウルトラ―黒い太陽≫が今まさに誕生しようとしています。
 それは、天地をつなぐもの? それとも、神様の落としもの? 無数の突起物に覆われた巨大な球体の中で、テスラ・コイル(人工稲妻発生装置)の凄烈な火花が歌って踊る―。宇宙の誕生、生命の起源を想起させ、アートもサイエンスも突き抜けた創造のエネルギーが放出される瞬間を体感できる、まさに"ウルトラ 超越的彫刻作品"。

協力 京都造形芸術大学 ウルトラファクトリー
    Akio Nagasawa Publishing , 株式会社ミタテ工房

■トーク・イベント/「討議 ヤノベケンジ」
 椹木野衣(美術評論家)、天野一夫(豊田市美術館チーフキュレータ)
 4/11(土) 午後2時より 講堂にて
  当日正午よりチケットカウンターで整理券配布(定員172名)

■同時開催
 6/9(火)-6/21(日) 「ウルトラファクトリー」展

Yanobe_ultra_trailer Movie /// YANOBE KENJI ART WORKS

 上記リンクのヤノベ氏HPと、ULTRA TODAYにて、 『ヤノベケンジ - ウルトラ』展 予告篇ムービーが公開された。

 右がその映像からの引用。
 テスラコイルでイナヅマが放出される「黒い太陽」の球体は、球形部4.4m、突起部6.9mの巨大なものとなるようだ。

 予告篇では豊田市美術館の2F部分に広がる池の中に置かれるような映像もあるが、『トらやんの大冒険 原画展』会場で聞いたところ、池ではなく、展示会場8に設営されるとのこと。
 この会場はまさに4年前、世界最大の動く人型巨大ロボット ジャイアント・トらやんが火炎放射パフォーマンスをみせた会場。(当Blog記事 ヤノベケンジ作品集出版記念イベント@豊田市美術館 参照)

 今度は、どんなパフォーマンスになるのか、あと一ヶ月後が待ち遠しい。

◆関連リンク
ヤノベケンジ展:ウルトラ最新情報(推測)  薬試寺美津秀 テスラコイルとのコラボレーションの可能性!?
 先週雑誌とネットからの推定で記事にしたテスラコイルアーティスト薬試寺美津秀氏の名前は、チラシには記載されていない。コラボレーションとならなかったのか、それとも支援されているのかは今のところ不明。
木型とNC加工のミタテ工房 キングコング立体看板 木型製作例
 このリンク先にあるようなNCマシンで、ヤノベの妄想から「黒い太陽」の球体は、その姿を現実に現したのだろう。

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2009.03.13

■感想 デヴィッド・クローネンバーグ監督『イースタン・プロミス』

デヴィッド・クローネンバーグ監督『イースタン・プロミス』 
クローネンバーグ監督、ロシア・マフィアを描いた新作犯罪スリラーを語る
  AFPBB News

「できるだけ見た人の気分がめいるような作品にしたかった。希望に満ち過ぎていると思えるような部分もあるがね」と監督は語った。

 DVDで観た本作は、まさにクローネンバーグが語る通りの作品だった。
 オープニングから画面にみなぎる緊張感。映像のすみずみに恐怖が宿っていて、かなりの緊張感をしいる。

 ヴィゴ・モーテンセンの持つ刃物のような演技がこの緊張感の重要なキーとなっている。
 ナオミ・ワッツもホッとさせる表情もあるが、やはり緊張感をはらんだ表情が素晴らしい。こういった演技は、『マルホランド・ドライブ』を思い出させる。

 そしてラストで描かれる希望。
 クローネンバーグの人間ドラマの完成度は前作の『ヒストリー・オブ・バイオレンス』に続き、完成度が高い。久しく超自然現象を描くSFものはとっていないが、この最強の人間描写で次はSFを撮ってほしい。

◆関連リンク
Lisa Parker (IMDb)
 本作は2007年に亡くなったUnit Production ManagerのLisa Parkerに捧げられている。
 クローネンバーグとは初めての仕事だったようである。

当Blog記事
デヴィッド・クローネンバーグ監督  新作『イースタン・プロミス:Eastern Promises』
デヴィッド・クローネンバーグ監督 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』

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2009.03.12

■Walter Grauman監督 『Lady In A Cage : 不意打ち』

Lady_in_a_cagePodcast 町山智浩のアメリカ映画特電
第53回 2008/07/04
平山夢明氏の忘れようとしても思い出せない
    超怖い映画『不意打ち』

 最近、Podcastのこの番組を電車で愛聴。
 その中で、印象に残ったウォルター・グローマン監督、ルーサー・デイヴィス脚本の『Lady In A Cage : 不意打ち』。
 日本ではソフトが出ていないのであるが、Youtubeに全編がアップされていたため、1964年の本作を観ることができた。

 なにしろあの鬼畜な小説の作者である平山夢明氏がショックを受けた映画なのである、電車の中でiPhoneの画面をドキドキして観ましたよ、私は。

YouTube - Lady In A Cage Part 1

ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 『不意打ち』

三階建ての豪邸に住む未亡人(オリビア・デ・ハビランド)は腰を痛めたせいで、鳥かご型のエレベータに乗らないと二階に上がれない。 ところが、ある日、ふとしたことでその家が停電し、未亡人はエレベータの中に閉じ込められてしまう。 その家にまず浮浪者が侵入し、金目のものを漁り始めた。 しかし、それは恐怖の一日の始まりにすぎなかった……。

 まずヒッチコック『サイコ』のタイトルバックのようなオープニングが素晴らしい。ソウル・バスを真似たように見えるが、このシャープさはいい。そして同時に出てくる60年代の車が走る街並みがなんかカッコいい。

 そして、映画本編、当時としてはギリギリの表現。それにしても確かに怖い。
 この怖さは、狂った人間の怖さ。サイコな奴が4人ほど出てくるが、Podcastで触れられているようにヒッチコック『サイコ』にテーマも通底。ヒッチコック追悼特集で『サイコ』を初めて観た時のショックを想い出す出来。

 加えて、先に述べたタイトルバックに加えて、階段のシーンの突然くわえられる暴力のショック。これらは『サイコ』へのオマージュになっている。

 さらに話題になっているラストシーンについては、僕はアマチュア時代の平山夢明氏(デルモンテ平山監督)の自主映画作品を思い出した。子供時代に平山氏がこの映画を観た記憶が、自主映画作品のクライマックスに影響しているようだ。

YouTube - ペキンパーの男 (平山夢明) - Peckinpah Man
 デルモンテ平山監督の「えび天」登場作品。タイヤのスローモーションに注目。

◆関連リンク
【平山夢明 ブログ】ある日記
Walter Grauman監督 『Lady In A Cage : 不意打ち』

YouTube - 事故にあった仲間を気遣う犬の感動動画
 この映画でいやーな気分になった後は、この映像があなたを浄化してくれます。

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2009.03.11

■西尾康之 『健康優良児 [エロス編]』 『西尾家之墓[タナトス編]』

Photo_2 西尾康之『西尾家之墓[タナトス編]』
           (心斎橋アセンス)

死の香り漂うジャイアンティス作品集

生き物の外部(体表)と内部(内臓)を同時に見せる「リバーシブル」シリーズ、神殿を思わせる大型作品「オーガン」、女性の下着と花々を繊細に描いた「チェイサー」シリーズ、室内に浮かぶ巨大な美しい女性を描いた「幽霊」シリーズ、女性の腐乱した死体を思わせる「タナトティス」シリーズ、エラを持つ女性の溺死体「ドラウン(溺れる)」シリーズなど、今回も色濃い世界を展開しています。

西尾康之『健康優良児 [エロス編]』
           (心斎橋アセンス)

本書では、街を破壊する巨大な女性たちを油彩や水墨で描いたシリーズを収録。街を瓦礫の山に変えながら現れる肉体的な女性が次々と登場します。

また、2005年に開催された「GUNDAM」アート展の会場で一際目を引いた彫像「セイラ・マス」や、「トランスフォーム 変態」展で見せた昆虫、宇宙船のような「ミンスク」、1990年代に制作したジオラマも掲載されており、内側から盛り上がる独自のマチェールや、違和感を与えるサイズのギャップを活かして、「エロス」=「生きるエネルギー」を追求しています。

DROWNするリアル 東京・白金で西尾康之の個展
 - MSN産経ニュース

09.2月7日まで開かれている西尾康之展=東京・白金台の山本現代ギャラリー

 すでに終了しているが、この展示会の作品が凄いインパクト。
 これも『美術手帖』の今月号で観た作品。

 かなりグロいイメージなので、この手のが不得手な方はリンクを開かないことをお薦めします。

 2冊出ている作品集は、どこの本屋にでもあるというものではないのだけれど、どこかで一度観てみたいものです。

◆関連リンク
西尾康之 彫刻写真集  Skulptures by Nishio Yasuyuki(公式HP)
Artists 西尾康之 (YAMAMOTO GENDAI)
西尾康之 「健康優良児」 | TABlog | Tokyo Art Beat

ここでおもしろいのが、女たちに囲まれてただ一つ、ウルトラマンセブンを描いた作品が展示されているという点。ここで「あー、なるほど」と納得。ウルトラマンセブンが怪獣から人々を守るため巨大化された姿で地球に舞い降りるように、彼女らも巨大バージョンの”ジャイアンティス”として都会に出現した、という 比較が成り立つからだ。

YouTube - [GEISAI.TV] GEISAI ARTISTS 西尾康之 GEISAI#1で金賞 受賞他
西尾康之 - Google 画像検索

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2009.03.10

■新刊メモ 『奇想遺産〈2〉世界のとんでも建築物語』 『レッドムーン・ショック』
 『アッチェレランド』 『ハチはなぜ大量死したのか』

鈴木 博之, 隈 研吾, 松葉 一清, 木村 伊量, 藤森 照信
 『奇想遺産〈2〉世界のとんでも建築物語』
(新潮社)

やっ ぱり、この建物、ちょっとヘン! 古今東西を唸らせた奇観――怒濤の物語! ヘンテコで、奇妙な建物たちは一体、なぜ建てられたの? 権威に裏打ちされなくとも、見る者の意表をつき、惹き付けてやまぬ迫力で君臨してきた存在感。そ こに宿されていた建築家の情熱と深い哲学、時代の精神。専門家も思わず目を凝らしてしまう77の“迷作品集”、待望の第二弾。

 前作は書店でもかなり山積みになっていたので、ヒットしたのでしょう。続編の登場です。
 朝日新聞をとっていないし、本書をまだ手にしていないので、どんな建築が紹介されているか。
 前作で有名どころが登場していたので、今回は小粒な気もするが、世界は広い。どんな奇想が飛び出すか!?

マシュー ブレジンスキー
 『レッドムーン・ショック―スプートニクと宇宙時代のはじまり』
(NHK出版)

1957 年――アポロ11号による月面着陸成功の12年前、人類と宇宙の関係を変えた世界初の人工衛星スプートニク1号が打ち上げられた。2人の天才科学者、元ナチス党員でありながらアメリカに渡ったフォン・ブラウンと収容所がえりのコロリョフによる宇宙へのあくなき挑戦、冷戦下、全世界を巻きこむ二大国の競争がスリリングに描かれた、熱き人間ドラマ。写真も多数収載。

 この手の本は、日米宇宙競争の時代に少年時代を送った我々に、いまだにワクワク感を感じさせますね。たくさん出ているこうしたドキュメントのうち、この本はどんな位置づけとなるんでしょうか。

チャールズ・ストロス『アッチェレランド』(ハヤカワ・オンライン)

〈ロー カス賞受賞〉ギブスンの鮮烈×クラークの思弁!
 時は、21世紀の初頭。マンフレッド・マックスは、行く先々で見知らぬ誰かにオリジナルなアイデアを無償で提供し、富を授けていく恵与経済(アガルミク ス)の実践者。彼のヘッドアップ・ディスプレイの片隅では、複数の接続チャネルが常時、情報洪水を投げかけている。(略)
 〈特異点(シンギュラリティ)〉を迎えた有り得べき21世紀を舞台に、人類の加速していく進化を、マックス家三代にわたる一大年代記として描いた新世代の サイバーパンク。

 ギブスン+クラークの思弁! なんか最強な気がしますが、果たして。
 これ、連作集ということですね。

ローワン・ジェイコブセン『ハチはなぜ大量死したのか』 (文藝春秋)

2007 年、300億匹、北半球のハチの4分の1が消えた。ある朝養蜂家が巣箱をあけると、そこにいるはずの働きバチがいないのです。働きバチは二度 と帰ってくることなく、そのコロニーは全滅します。謎のその病気は蜂群崩壊症候群(CCD)と名付けられます。その原因追究から「生態系の平衡の歪み」というより大きな枠組みに読者をつれさる知的興奮の科学書です。

 シャマラン『ハプニング』でも話題に出てきた「ハチの大量死」を追ったノンフィクション。
 立ち読みでは真相は不明でしたが、スリリングな追及の話になっているようです。

◆関連リンク
当Blog記事
『奇想遺産 世界のふしぎ建築物語』リンク集

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2009.03.09

■ヤノベケンジ展:ウルトラ最新情報(推測)
  薬師寺美津秀 テスラコイルとのコラボレーションの可能性!?

ヤノベケンジ-絵本「トらやんの大冒険」原画展-|豊田市美術館 (Toyota Municipal Museum of Art)

2009年3月7日[土] ~ 3月29日[日]

 トらやんの大冒険」原画展がスタート。
 今週は行けなかったけれど、近々見に行く予定。

『美術手帖-2009年-03月号 日本のアーティスト ガイド&マップ』 (公式HP)

 この雑誌を立ち読みしたら、こんな記述があった。
 「ついに異端の科学者ニコラ・テスラまでを導入したヤノベケンジ」。そして掲載された絵はテスラコイルらしきイメージ。つけられたキャプションは「ドローイングウルトラより」。

 たしか今までに、このようなイベントは行われていないはず、、、。ということはもうすぐ開催される豊田市美術館ヤノベケンジ展:ウルトラ 4/11(SAT) - 6/21(SUN)で実現か。

 ネットを調べてみると、テスラコイルアーティスト薬試寺美津秀氏の言葉があった!

ハカセが行くよ Vol.6 薬試寺美津秀さん(イヌコン(犬山アートコンパ)実行委員会)

ハカセ:そういえば、今度ヤノベケンジさんとコラボレーションされるそうで!
薬試寺:うん、でもまだはっきりしたことは言えないんだ。
薬試寺:ヤノベさんと会って、最初に、テスラコイルって言うのは
    五感を刺激するものなんだよってお話させていただきました。
    まずはモーターの重低音・稲妻による光・放電による空気の振動・
    そして放電によってオゾンが発生して匂いも伝わってくる。
    人間の感性をダイレクトに刺激してくれる物なんです。
ハカセ:なるほどー。
薬試寺:そう説明したら、たいへん興味を持っていただいて!(笑)

 もしこの推測が本当に実現するとしたら、ヤノベ氏と京都造形大の学生とのコラボレーションとして完成するはず。

 ウルトラ・ファクトリーのBlog ULTRA  TODAY: IRON BLUEを見ると、「ヤノベケンジ展:ウルトラ」の造形物とおぼしきオブジェが、、、、。もしかしてこの鉄のアートがテスラコイルの火花とまみえるのか!?

■関連リンク
ULTRA  TODAY: 2月5、6日解体作業

二日間に渡って行われたジャイアント・トらやん解体作業。 業者さんの手によってあっという間に、消えてしまったトらやん。

次は、東京六本木。
あの大きな身体があばれます!!

 解体の様子が連続写真で掲載されている。
 ジャイアント・トらやんが六本木へ!! 東京のヤノベファンは心して待たれよ!!

◆ニコラ・テスラとテスラコイル リンク
・新戸雅章氏のHP 発明超人ニコラ・テスラ
テスラの著作特許(もしかして自筆の絵?)
 そしてテキスト "World System of Wireless Transmission of Energy"
薬試寺美津秀 日本唯一にして、最強のテスラコイル・パフォーマーとか。

 テスラコイルの研究を独学、自費で続け、2001年、人気ロックグループTUBEのツアーでは7m長の稲妻放電発生に成功。(略)
 2006年、世界クラス(東洋最大)のテスラコイルを製作。神奈川県川崎市で開催された「ニコラ・テスラ生誕150年記念イベント」で公開し、絶賛を博した。2007年には、映画「プレステージ」試写会イベントで、マジックとのコラボレーションに挑み、見事成功させた。

テスラ・コイル実演動画
Youtube Tesla coil 音と同期する火花
 映画ではたぶんSFXだったあのテスラ・コイルの実物映像がいろいろ見えます。
当Blog クリストファー・ノーラン監督『The Prestige:プレステージ』
 テスラ・コイルが登場する映画。

(09.6/17修正 薬師寺美津秀氏のお名前については、「薬師寺」という漢字が正しい表記です。今回の記事ではネットからの引用部分については、原文のままとしました)

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2009.03.08

■神山健治 『映画は撮ったことがない』刊行予定
 小説版『東のエデン』連載スタート予告

神山健治『映画は撮ったことがない』(INFASパブリケーションズ)

監督作「攻殻機動隊 SAC」のDVD販売が150万本を突破するなど、圧倒的支持を集めるアニメーション監督神山健治がカルチャー誌『STUDIO VOICE』にて創作の全て(?)を2年半に渡り綴った同名連載を書籍化。

★スペシャル対談収録
押井守(『スカイクロラ』、『イノセンス』ほか)
中島哲也(『嫌われ松子の一生』ほか)

 

東のエデンNewsで知ったけれど、神山監督の『STUDIO VOICE』での連載がまとまって3/下旬に刊行される。(先月の『STUDIO VOICE』には『東のエデン』の絵をバックに1ページの広告が出てた)

 押井監督との対談は、その短縮版が下記今月の『STUDIO VOICE』に掲載されている。

『STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2009年 04月号 スタジオ・ボイスの時代』

(STUDIO VOICE 公式HP)

「映画を撮る」とは? 師弟対談 押井守×神山健治

神山 僕は『攻殻機動隊SAC』を作るときに「30代の押井さんだったら、こう作るだろう」と、押井さんを擬似的に追体験して作ったんです。 神山 『攻殻』『守り人』と、僕は強い女性を描き続けてきましたが、どちらかというと、黒澤明の映画に登場するような「男萌え」が好きなんです。それが僕のフェティッシュなんだろうと思います。「強い女性」で描くとオブラートに包まれてやりやすいんだけど、今回の『東のエデン』でははじめて、それを男でやろうと思っています。

 「男萌え」という表現はともかく、「黒澤明の映画に登場するような」という言い方で、どんなイメージかよくわかる。  既に「クゼ」や「バトー」の描写で、そのあたりは充分表現されていると思う。今度は『東のエデン』において、主役でそうした人物を描くということだろうか。

 そしてもうひとつ、東のエデンNewsから楽しみなニュース。

4月6日発売の「ダ・ヴィンチ」5月号(メディアファクトリー刊)にて、神山健治著の小説版「東のエデン」の連載もスタートしますので、そちらもお楽しみに!

 もともと神山監督の表現は、映像に加えて、言葉の深さが重視されているので、小説の完成度も期待される。

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2009.03.07

■新刊メモ
『機動警察パトレイバーザ・レイバー・インダストリー―レイバー開発全史』


『機動警察パトレイバーザ・レイバー・インダストリー ― レイバー開発全史』

【仕事告知】機動警察パトレイバー ザ・レイバー・インダストリー -
 (中川大地氏のBlog「暁のかたる・しす」より)

「90~00年代の日本」という圧倒的なリアリティを背景に持つパトレイバー世界の場合、我々の生きている「いま・ここ」の時点でのテクノロジー水準でもって、全高7mほどの乗用作業ロボットが実現する機構を説明づけなくてはならない。のみならず、それが「製品」として社会の様々な場面に普及するための政治経済的・社会史的条件や、犯罪や軍事に利用・応用される場合の理路を、いかに作品世界と矛盾せず、現実の歴史との地続き感のあるものとして説明するか―――。

そんな難題に、『一年戦争全史』を手がけたSF・架空戦記作家の林譲治氏と、『ガンダム・センチュリー』の伝説を築いた科学技術研究家の永瀬唯氏をツートップ監修に迎えて挑んだ、渾身の一冊

 SFアニメの裏設定をリアルなものとして描こうとするドキュメンタリーの試み。
 この企画、凄く面白そうです。

 目次には、「レイバー工学」「開発秘話」「企業解説 篠原重工他」 「レイバー経済学」「業界最王手篠原重工の経営戦略」、、、とまるで日経の工学系雑誌のようなタイトルが並んでいます。

 このBlogの中川氏が編集されているとのこと。
 Blogを見ると、『TACHIKOMA'S ALL MEMORY』編集されていたのですね。要注目のライター。

 次は、『攻殻機動隊』の世界もこのように描いてほしいもの。あ、『電脳コイル』も奥深くやれそうですね。ライターは仮想現実関連のIT学者さんとか、書きたくてたまらない方がいっぱいいそう。僕は東大舘教授に『電脳コイル』のテクノロジーについて、解説記事を書いて頂きたいです。漫画『攻殻機動隊』をゼミで読んでいるという東大舘研なので、当然『攻殻』もOKですね(^^)。

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2009.03.06

■感想 ネヴェルダイン,テイラー監督『アドレナリン』

ネヴェルダイン,テイラー監督『アドレナリン』(2006) Crank (2006) (IMDb)

 先日、紹介したマーク・ネヴェルダイン,ブライアン・テイラー監督『Crank 2 : High Voltage』の前作『Crank』を観た。

 これ、傑作。
 ハイテンションで進むアクションも良いが、ストーリーと同様に映像が躁的に走っている感覚が花○。

 ところどころ、馬鹿馬鹿しさも頂点に達し、とにかく沸騰した映画を観たい人にはお奨めです。2006年の作品なのに、今頃、紹介ですみませぬ。

◆関連リンク
アドレナリン (映画) - Wikipedia

 殺し屋シェヴ・チェリオスは依頼を済ませ、目覚めると何故かひどく気分が悪かった。朦朧としながらライバルの殺し屋リッキー・ヴェローナからのDVDを再 生してみると、シェヴが北京カクテルという謎の毒を注射されたことが分かった。彼の命は残すところ1時間。闇医者の情報で、毒の阻害のためには、自力でア ドレナリンを分泌し続けなければならないとわかるが、それには走り続け、危険や性欲に興奮し続けるしかない。残された短い時間の中、シェブは闇医者と連絡 を取り、解毒剤を探しつつ、自分に毒を盛った人達に復讐し、恋人のイヴに別れを告げ、自分を捨てた雇い主と対決することになる。

 『ハイ・ボルテージ』も似た話のようだけれど、映像はさらに先鋭になっているようなので、どこまで行ってしまっているか、確認したいものです。

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2009.03.05

■予告篇 R.W. Goodwin監督 『Alien Trespass:エイリアン侵入』

Alien_trespass
Alien Trespass (公式HP) (IMDb)

 2009.4/3米公開の、あまりにストレートな侵略SF。

Alien_trespass_poster  『Alien Trespass:エイリアン侵入』。なんて気持ちいいダイレクトなタイトルでしょう。予告篇もそれに負けず劣らず、プリミティブなSFの様相。

 

 予告篇にナレーションを加えたこちらの映像も素敵な出来です。ポスターもいい味出しています。
 テルミンの音もしっかり使ってあるし、いいです(^^)、これ。光線銃も出てくるぞ。

 監督のR.W. Goodwinは、『X Files』の人。
 もしかしたら真面目な映画なのだろうか!?? 21世紀に甦る侵略SFに期待!

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2009.03.04

■スタジオジブリ トヨタ自動車本社内に“西ジブリ”設立!

STUDIO GHIBLI - スタジオジブリ新スタジオ “西ジブリ”設立について

 スタジオの場所は、これまでも一部で報道されておりますように、愛知県豊田市です。ただし自前の建物を調達するのではなく、トヨタ自動車本社内の建物の一部屋を賃借し、開設いたします。その中には、新人アニメーターと指導者的立場のアニメーター、合わせて30名弱が2年間の期限付きで常駐し、アニメーターの育成と三鷹の森ジブリ美術館で上映する短編映画の制作を目指します。もちろん、宮崎駿監督を初めとする本社スタッフも定期的に通い、指導に当たることになります。

 以前当Blogでも記事にした「西ジブリ」(豊田市で、ヤノベケンジと西ジブリ)、なんと驚くべきことにトヨタ自動車本社内に設置されるとのこと。

 今日の昼休み、会社でトヨタのニュースを見ていて、本当にたまげました。今年一番の吃驚かも(^^;)。

 リンク先のジブリの広報では、i-REALの開発現場を鈴木敏夫氏が見て、ものづくりの現場がここにある、と感心したことがきっかけになったとあります。

 某T社にほぼ毎週出張して、いっしょに仕事をしている当Blog書き手としては、ものづくりとT社というテーマだったら、いろいろと書きたいことがあるのですが、、、、(^^;;)。ここは一応、公の場ということでセーブします。

 何にしても、よく知っているあのトヨタ本社の建屋にアニメータの仕事場ができるというのは、なんだか物凄いインパクトを感じます。ガチガチのエンジニアリングの現場と、感性の現場であるアニメータの職場とのギャップに、まずはクラクラするインパクト。

 最近のトヨタは、不況のあおりで残業規制が厳しく、定時後、うるさいほど社内放送で帰宅を促すアナウンスが流れているけれど、下記リンクのPODCASTで宮崎駿が語っているような集中してハードな作画の修行をする現場としてふさわしいかは、、、、。

 週一で宮崎氏もトヨタへ来るということだけれど、何回も早く帰れと連呼する放送にまず出鼻をくじかれることは必至かと、、、、。

 4月からは出張のたびに、生宮崎を探してしまうかも(^^)。

【Podcast】2008/07/22 監督・宮崎 駿が「ジブリ汗まみれ」に本格初出演!
 7/22の放送分、22分~新人養成について宮崎氏が熱い想いを語っている。
【Podcast】2008/07/17 号外ポッドキャスト!TOKYO FM 独占インタビュー宮崎駿監督 ポニョのことば

◆関連リンク
スタジオジブリ - STUDIO GHIBLI - 「西ジブリ」応募者募集中です!(いよいよ08.9月17日まで)

指導はジブリの作画部 門のリーダーでもある稲村武志とそのほか2名のベテランアニメーターが務めます。もちろん、宮崎駿監督も毎週、アニメーションに必要な知識とノウハウの講 義と指導を直接行ないます。宮崎監督自身の言葉を借りると「この2年間で、今後30年くらいはアニメーターとしてやっていける術を全部叩き込む」というこ とです。

【映画】宮崎駿監督が提案 スタジオジブリがトヨタ本社内に新スタジオを開設 (2ch)
 このあたりにトヨタ社員か関係者の生のコメントが載るかも。
 と思ったら、何の書き込みもない。

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2009.03.03

■NHK BSアニメ夜話『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』

  BSアニメ夜話

09.2/26(木) 24:00~24:55
第三夜「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」(2002-3年 監督・神山健治)
後藤隆幸(作画監督)/田中敦子(声優・草薙素子役)/松嶋初音(タレント)/宮台真司(社会学者)/岡田斗司夫(作家)/氷川竜介(アニメ評論家)

 かなり期待していたのだけれど、いまいちな出来。

 最近、なんかアニメ夜話って低調な印象。マンガ夜話に比べると、どの作品も賛美する形になっているのがつまらない原因か。マンガ夜話での夏目房之介やいしかわじゅんのような批評するスタンスの人がいないのが原因かも。

 アニメは、評論分野が漫画に比べて遅れている、ということなのだろうか。

 SACは、社会学的な視点で、ずいぶん面白い分析ができるように思うけれど、宮台真司氏の言説も突っ込み不足。
 番組の最後で、「社会の中の正義と悪の混沌としたしかたなさの海の中で生きている現実の様を描いている」という趣旨の発言があったが、そこから出発して、神山監督が描こうとしたものについて論じても良かったのではないかなあ?

 しばらく『攻殻機動隊』が取り上げられることはないと思うけれど、次はぜひ『SAC 2nd.GIG』を突っ込んで論じてほしい。

◆関連リンク
『MIX NOISE後藤隆幸作品集』 
『TACHIKOMA'S ALL MEMORY』

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2009.03.02

■新刊メモ『ユリイカ2009年3月号 特集*諸星大二郎』

『ユリイカ2009年3月号 特集*諸星大二郎』(青土社 )

特集*諸星大二郎  

【インタビュー】
モロホシは一日にしてならず 奇妙なものの存在感を求めて / 諸星大二郎 [聞き手・構成=斎藤宣彦]

【幻の初期作品】
硬貨を入れてからボタンを押して下さい / 諸星大二郎

【徹底討議】
不定形な世界に魅せられて 諸星大二郎のうまさの底にあるもの / 夏目房之介×都留泰作

【資料】
諸星大二郎バイオグラフィー / 編=斎藤宣彦
諸星大二郎主要作品解題 / 蔓葉信博+スズキトモユ+前田久

他多数

 『ユリイカ』で諸星大二郎の特集。これって、いままで既に発行されていたようなデジャヴュがありますが、意外とまだだったのですね。

 掲載されているビブリオを見ると、この作家の特集本って、1979年の「ぱふ」の「特集 諸星大二郎の世界」以降、彷徨社の「彷徨月刊」という超マイナー雑誌で「特集 このさき諸星大二郎一丁目」 (2005年6月25日発行)(「彷書月刊を読む」より)というのがあるだけなんですね。本当に意外。

 掲載されている初期作品は、1970年のCOMへの投稿作品で全頁公開は初とのこと。
 あの諸星タッチがすでにしっかり出ているが、ペンは今よりも随分細くてボソボソしている。まだ内容はもったいなくて、読んでません。

 各界からの論考を読むのが楽しみです。

◆関連リンク
・元アシスタントの箱ミネコさんによる諸星大二郎氏の漫画制作の様子

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