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2009.03.23

■Sync Future | S-F Magazine 50th Anniversary Special
 磯光雄×飛浩隆『グラン・ヴァカンス―廃園の天使』予告

Sync_future

Sync Future | S-F Magazine 50th Anniversary Special

次の50年を担う遺伝子へ向けたメッセージ!
日本を代表する25人のクリエイターと25冊のSF小説が
コラボレーションを果たしたアートブック誕生!

磯光雄×飛浩隆 『グラン・ヴァカンス―廃園の天使』
菅原芳人×山田正紀 『神狩り』
森本晃司×伊藤 計劃 『虐殺器官』 他 全25作品

 SFマガジンの50周年(!)記念として、面白い企画が発表された。
 早川書房より2009年刊行。本来、SFマガジンの50周年ということであれば、小松左京、筒井康隆といった大御所の登場もあるべきだけれど、彼らの名前はない。過去の経緯で早川書房との関係は復旧されていないようだ。日本のSFにとってとっても残念。

 作家は若手中心に構成され(といっても光瀬龍とか神林長平もいるわけだけど)、特に僕が楽しみなのは引用した3作品。

 磯光雄氏の作品としては、『電脳コイル』完結後の初作品ということになる。
 そして飛浩隆氏のHPにこんな記述が、、、、。

2009-03-08 - 題材不新鮮 SF作家 飛浩隆のweb録

■磯光雄氏といろいろ お話できました
 贈賞式パーティーで磯氏とお話ししていて、イズモのことをいろいろ訊かれたりしました。 それで思ったのは、「土地の力」についてかなり強く意識されているのかなあ、ということ。(略)
 古い、根源的な力を蓄えている場があり、その上にかぶさった(本作で言えば電脳空間の)レイヤがある種の配置を取るとき、その力が浮上する、そんな感覚が この作品の――というか作者の――底に流れているのではと感じました。このような、作品の表面的なテイストや主題やネタやシノプシスのずっと以前にある、 作者の、なんというか欲望のみなもとみたいなもの、それをこそ「世界感」(誤字ではなく)、あるいは作家性と呼ぶべきでしょう。

 飛浩隆作品と磯光雄『電脳コイル』は、下記の記事で書いたように、電脳アイテムでシンクロしている部分があるので、このコラボは楽しみ。

・当Blog記事
『電脳コイル』探索 第2話「コイル電脳探偵局」
  ポストンくんと『グラン・ヴァカンス』グラスアイ

◆ メタバグと硝視体(グラスアイ)
 不思議な力を持つ電脳物質メタバグ。メタバグで思い出したのは、飛浩隆のSF『グラン・ヴァカンス』に出てくる硝視体(グラスアイ)と呼ばれる電脳世界の魔法の宝石。
 ミックスド・リアルな『電脳コイル』の世界と異なり、『グラン・ヴァカンス』は「数値海岸:コスタ・デル・ヌメロ」と呼ばれる完全電脳空間が舞台なのだけど、硝視体と呼ばれる宝石のようなものが町のここかしこで見つかる。そして電脳空間内の超能力ツールとして使用されていて、それを職人的に扱える特殊能 力者が登場する。
 硝視体の僕の脳内映像イメージは、まさに『電脳コイル』で映像化されたメタバグそのもの。

 『グラン・ヴァカンス』とそれに続く『ラキッド・ガール』は、それこそ磯監督で映像化されたらいいかも。(というより本当は早くオリジナル作品第二弾が観たいのだけれど、、、)

◆関連リンク
飛 浩隆『グラン・ヴァカンス―廃園の天使』
飛 浩隆『ラギッド・ガール ―廃園の天使』

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コメント

 yorikiさん、青の零号さん、こんばんは。

>>伊藤計劃氏が逝去されたそうですね。

 たいへん残念です。御冥福をお祈りしたいと思います。
 『虐殺器官』を読んで、その刺激的イマジネーションに魅了され、氏のBlog 伊藤計劃:第弐位相を過去にさかのぼって読んだことがあります。

 そこで病のことも触れられていて、何度も入退院され闘病されていることは知っていました。

 これからも期待される本当に惜しい才能を亡くし、残念でたまりません。

>>去年スラデックのトークショーで見かけたときは元気そうに見えたのですけれど。

 Blogでは1/7の記事が最後になっていますね。

 Sync Futureの森本晃司氏とのコラボレーションを楽しみに待ちましょう。合掌。

投稿: BP(yorikiさん、青の零号さんへ) | 2009.03.23 23:55

こんにちわ。
Sync Futureの豪華すぎるラインナップにくらくらしていたら、
なんと伊藤計劃さんご逝去とは・・・。
去年スラデックのトークショーで見かけたときは元気そうに
見えたのですけれど。
これから時代と共に疾走していくSF作家だと思ってたのに
ものすごく残念です。

投稿: 青の零号 | 2009.03.23 22:45

はじめまして。いつも拝見させていただいております。
伊藤計劃氏が逝去されたそうですね。
ショックです。

http://d.hatena.ne.jp/Projectitoh/

投稿: yoriki | 2009.03.23 20:18

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» SFM50周年企画“Sync Future” [Biting Angle]
テレビ東京の『カンブリア宮殿』で、少年サンデーと少年マガジンの創刊50周年に まつわる裏話を見つつ、ネットで「究極映像研究所」さんにアクセスしてみたところ、 SFマガジンの創刊50周年企画についての記事を発見しました。 へー、この3誌って同じ年に創刊されてたのか〜と思いながら記事を読んでみると どうやら50周年記念誌として、SF作家の小説と人気クリエイターを組み合わせた アートブック『Sync Future』(仮題)を出すようです。 以前から表紙に気鋭のマンガ家やイラストレーターを起用し、かつては... [続きを読む]

受信: 2009.03.24 00:14

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