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2009.03.22

■神谷健治監督 竹田悠介美術『東のエデン』 予告篇
 HDR(High Dynamic Range)写真タッチの映像

Photo
フジテレビ“ノイタミナ” TVアニメ 東のエデン SPECIAL SITE / Trailer
東のエデンBlog 春日晴男君(^^)のコメント

 これまで、神山・竹田コンビが作ってきた、緻密かつリアルな背景美術ではなく、 実在感を伴いながら、羽海野さんのキャラクターとの親和性を目指し、 監督と竹田さんとの間で、試行錯誤が繰り返されてきました。
 グラデーションを、イラストタッチの塗りわけで表現した、美しい美術ボードです。 神山監督のオーダーに応えつつ、常に新たな表現の幅を広げ続ける竹田さん。 神山監督が竹田さんに絶大な信頼を寄せているのも納得です。

 『東のエデン』の映像が東京国際アニメフェアの開催とともに解禁になった。
 予告篇のワクワクさせる導入感もいいけれど、まず素晴らしいのが、竹田悠介美術監督による背景。

 SPECIAL SITEでの予告篇と、その後に表示される背景画のスライドショーをよく見てほしい。端正に表現されたデザイン感覚に溢れた絵。どこかで観たことのあるタッチだと思ったら、、、、。

 これって、HDR(High Dynamic Range)写真のイメージに近いのではないか。(関連リンク 当Blog記事 HDR(High Dynamic Range)写真)

Photo  かなりのハイコントラストと、光のグラデーション。
 極彩色とまでは言えないけれど、鮮やかな色づかい。
 これらが醸し出しているのが、HDR(High Dynamic Range)写真のイメージに似ていると感じたわけ。

 そしてそれがかなりアニメのセルと調和して、素晴らしい。セルの二次元で、そしてくっきりした色づかいがHDR風の背景に見事にマッチ。こうしたタッチのアニメの画面は、今までもイラスト的な感覚の映像として、どこかにあったかもしれないけれど、かなり斬新なのではないか。
 さすが美術出身の神山監督。今回はこのアプローチですか。

 今まで、映像よりもどちらかというと、シナリオ重視にみえた神山作品だけれど、今回は練り込んだミステリアスでエスピオナージなシナリオと、斬新なHDR映像で勝負というように今のところ感じられる。

 ここで考えてみると、もともとアニメのセルは、HDRそのもの(どこまでも色合いがくっきりしているのが、まさに(^^)それ)。それと写実的な(狭いダイナミックレンジを)表現した油絵や水彩画風の背景は、考えてみれば浮いていた。そこを逆転させて、ハイダイナミックレンジに背景も表現したのは、もしかしてかなり本質的で画期的なアプローチかも知れない。

 物語の緊迫感と、そして映像の冒険と。
 今度の神山作品はどこまでアニメ映像の可能性を広げられるのか、楽しみな展開になってきた。

◆関連リンク
【レポート】ノイタミナにて放送される『東のエデン』と『東京マグニチュード8.0』の合同会見に押井守監督も登場!(マイコミジャーナル)

東京国際アニメフェアのフジテレビブース

神山健治監督「(略)いままでの僕の作品と比べて『東のエデン』で一番特徴的なのは、羽海野チカさんにキャラクターデザインをしていただいた点かなと思います。これは僕にとっては、非常に新しい大きな試みだと感じています。実際に、羽海野さんのキャラクターを生かした空間作りというのも意識して制作してます。ストーリーはもちろんです が、それ以外のビジュアルの部分にも注目してご覧いただけたらと思います」

押井守監督「神 山くんのオリジナル作品は、(略)アニメーションでここまでやっていいのか? と思うほどだけれども、僕自身も楽しみにしているので、頑張ってもらいたいなと思います」

Production I.G [作品詳細]

 この国の“空気”に戦いを挑んだ、ひとりの男の子と、彼を見守った女の子の、たった11日間の物語。

 引用した絵から醸し出される、街の情景と空気感。
 アメリカシーンと日本シーンで描き方が違うようにみえる。これが各国の"空気"を表現するものなのかどうか?これもチェックポイントです。(日本のシーン、焼き鳥屋「とり太郎」へ行ってみたいと思ったのは僕だけではないはず。この空気は好きです(^^))

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コメント

 shamonさん、こんばんは。

>>TB感謝&TB返しっ^^。

 こちらこそ、Thanks!

>>鮮やかだけどケバくないすれすれに
>>色を持ってきていますね。

 いい色合いですね。

>>会場で観た映像はパープル=紫が
>>非常に印象に残るものでした。

 公式HPの映像ではあまり紫は感じませんでした。
 OPとかがそうだったのでしょうか。

>>紫は日本では古来より「高貴な色」、
>>これって"高貴な義務"を意識してる?

 あ、ありそう。
 今回、ビジュアルからBlogパーツまで、神経が行き届いてる感じなので、こうした配慮も十分可能性ありますね。

投稿: BP(shamonさんへ) | 2009.03.22 22:46

まいどです。TB感謝&TB返しっ^^。

会場ではやっぱり(笑)人気がありました。
羽海野キャラクターの瑞々しい雰囲気が
これまでの神山作品と違って新鮮です。

>さすが美術出身の神山監督。今回はこのアプローチですか。

鮮やかだけどケバくないすれすれに
色を持ってきていますね。
会場で観た映像はパープル=紫が
非常に印象に残るものでした。
紫は日本では古来より「高貴な色」、
これって"高貴な義務"を意識してる?

投稿: shamon | 2009.03.22 11:31

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