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2009年6月

2009.06.30

■イゴール・コヴァリョフ監督「妻は雌鳥:Hen, His Wife」
  (Igor Kovalyov's Его жена курица)

Hen_his_wife

YouTube - Russian animation: His wife is a hen (Его жена курица) 1/2
YouTube - Russian animation: His wife is a hen (Его жена курица) 2/2.
(あまりとなえさんのちゃいるどふーず・ねばー・えんど | 妻は雌鳥、視聴できます経由)

Igor Kovalyov(公式HP)

Hen, His Wife Year: 1989
Production: Moscow Studio Pilot
Ottawa Intl, Animated Film Festival 1990 Grand Prize and Best Film in category B

Ottawa International Animation Festival 1990 Edition.

Award Winners Grand Prix: Hen, His Wife, Igor Kovalyov, USSR

 これは異様な迫力と幻想性を持った傑作。で、最高に気持ちが悪い(褒め言葉(^^))。
 この手の映像が嫌いな方は、絶対に観てはいけません。

 絵の不可思議さと気持ち悪さに加え、物が落ちる音とか妻の体の表面の斑点とか、不安を増幅する装置になっている。特に僕はあの黒い服の男が仮面を脱いでテーブルを踏みつけていくところが、何故かぞっとする。
 どこか雰囲気は、デヴィッド・リンチDavid Lynch - Dumb Landに通じる。ロシアアニメーション、恐るべし。

◆関連リンク
アニメ産業とビジネスの情報.

「日本アニメーション学会 理論・歴史研究部会主催 公開研究会」
日時: 2009年3月14日(土) 14時~17時
【プログラム】 1)上映と解説   土居伸彰(東京大学大学院)
「越境するアニメーション——ソユズムリトフィルムを中心に」
 『霧の中のハリネズミ』(1975) 監督:ユーリー・ノルシュテイン
 『妻は雌鳥』(1989) 監督:イーゴリ・コワリョーフ
 『I Feel a Lifelong Bullet in the Back of My Head』(2007)
    監督:プリート・パルン、オリガ・マルチェンコ
   (オムニバス・アニメーション『Black Ceiling』(2007)から)

Animations-Criticism.に特集記事。素晴らしい!
 クリス・ロビンソン「イゴール・コヴァリョフであること」

イゴール・コヴァリョフ(イーゴリ・コワーリョフ)の主な作品 1989 Его жена курица(Hen, His Wife) 1991 Андрей Свислоцкий(『アンドレイ・スヴィスローツキー』Andrei Svislotsky) 1994 Aaahh!! Real Monsters(『ぎゃあ!!!リアル・モンスターズ』、テレビ・シリーズ) 1996 Bird in the Window 1998 The Rugrats(『ラグラッツ・ムービー』) 2000 Flying Nansen(『フライング・ナンセン』) 2002 The Way the Dead Love(インターネット・シリーズ)    http://www.globaltantrum.com/bukowski.html 2005 Milch

 ラグラッツムービーもこの人なんですね。
Global Tantrum : igor kovalyov.
 4作品が見える(はずですが、うまくQuick Timeが動かない)
ちゃいるどふーず・ねばー・えんど | 妻は雌鳥・視聴できません

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2009.06.29

■ネタばれ感想 庵野秀明総監督 摩砂雪;鶴巻和哉監督
 『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破  YOU CAN(NOT) ADVANCE.』

Eva_ha_trailer

 ★★★★★★ ネタばれ注意 ★★★★★★★

 今回は全開レビュウで行きますので、未見の方は絶対に読まないでください。

 ※続きは以下。

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 『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破  YOU CAN(NOT) ADVANCE.』"

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2009.06.28

■感想 庵野秀明総監督 摩砂雪, 鶴巻和哉監督
 『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破 EVANGELION:2.0』

Photo <まずは徹底した秘密主義をとった本作公開までの制作陣の想いに従い、ネタばれなしのレビュウ>

※ネットでの情報をシャットアウトして、まず劇場へ走ることをお薦めします。進化したヱヴァの最高のセンス・オブ・ワンダーが観られます。

----------------------------

 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版: 破  EVANGELION:2.0』を初日のレイトショーで観てきた。館内は20代~30代の若者で満員。僕らの世代は少ない。

 で、まず結論。
 とにかくこの映画、日本アニメの最先端、というか奇想映像の世界最北端に位置する素晴らしい完成度。

 演劇の世界では、何年か間をおいてシナリオと演出を演出家自らがアップデートし再演する、という姿は一般的である。
 一方、映画でのリメイクは、基本、別の監督による再映画化の形がほとんど。脚本と演出と哲学を深化し進化させるという演劇のそれと比べると、パワーダウンするのは否めない。

 この『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズは、オリジナルの作家たちが自らの最初のコンセプトを現在の進歩したテクノロジーとスキルで、まさに深化/進化させた超アップグレード作品である。技術はもちろん、前作からのビジネスの拡大(特にパチンコ)により資金も潤沢。庵野監督自らのスタジオ カラーによる自主制作と、クロックワークスという小回りの効く配給会社による公開の時間的制約の少なさ。
 これほど環境の整ったリメイクは稀有だろう。
 そして作品も稀有な超リビルド作品として、凄い完成度を達成している。

 進化したのはオリジナルのコンセプト。
 つまり『ウルトラマン』『ガンダム』のフォーマットで、『イデオン』『2001年宇宙の旅』の哲学を超え、さらには『幼年期の終わり』や『ブラッド・ミュージック』、『デビルマン』といった進化SFの傑作群を抜きさる、という庵野秀明監督の野望の具現化。
 あの映画版エヴァ『THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に』、SFとしての到達点をオタク批判で締めくくるという壮大な楽屋オチは賛否両論あるのだけれど、僕は映画作品としてのSFのベスト10に入る傑作と思っている。まだラストまでいっていないが、それの深化を見せられる可能性大。中盤でこの完成度である、この後の二本、制作陣のモチベーションがハイテンションで維持されたら、どこまでの奇想世界に我々は連れて行かれるのか、既に想像の範囲を超えているかもしれない。(ってちょっと大げさですね(^^;))

 ただしこれは言える。
 当分、ハリウッド映画はこの映画のスペクタクルを抜くことはできないだろう。ここまで複合的統合的に集積化した映像アクションは、とても商業主義でシナリオ が均一化しているハリウッド映画では無理だろう。
 加えて、この映画の繊細な表現をとらえることのできるハリウッド映画人っていったいどの程度いるのだろう か。
 たぶんデヴィッド・リンチやテリー・ギリアムクラスは大丈夫だろう。だけれども既にティム・バートンやスピルバーグクラスでは難しいのではないか。タランティーノでも無理かも。

 とにかくSF/アニメ/奇想映画の世界最北端である。

 繰り返して書くが、今すぐ情報をシャットアウトして、大画面でこの映像を堪能するために映画館へ走ることをお薦めする。(注. 最低限『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序』だけは事前に観ておくこと) 僕もあともう一回は劇場へ行くと思う。

◆関連リンク
端材で創る エヴァンゲリオンを創る19
 ステンレススティールでヱヴァンゲリヲン零号機を作る。
鷺巣詩郎『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 オリジナルサウンドトラック SPECIAL EDITION』
 09.7/8発売
高橋洋子, 及川眠子, Bart Howard, 大森俊之, 森大輔『残酷な天使のテーゼ 2009 VERSION』 さわりを聴けます。

1. 残酷な天使のテーゼ (2009VERSION)
2. FLY ME TO THE MOON (2009VERSION)
3. One Little Wish

庵野秀明;摩砂雪;鶴巻和哉『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11) [Blu-ray]』

当Blog記事
 詳しくは書けないけれど、以前書いた下記の新劇場版への期待は満たされています。
庵野秀明総監督 『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序
 EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE』

  旧版は制作陣、特に監督のもろもろの切羽詰った心情がストレートに14歳の主人公に投影されたとかで、10歩進んで20歩下がるような悩みまくりの観たく もない屈折ムービーだった(世間ではそうした部分が受けていたようだけど、僕はそこの部分、評価できない。映画版のラストのアレを描くために必要だったと いう理解もできなくはないけど、、、)。  そこをエンタテインメントとして、今回は成長物語にしてくれたら、(エヴァでなくなる部分は確かにあるけど)、僕は期待したい。

脱線して『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』四部作について

 僕はうじゃうじゃしたシンジの世界系描写なんて馬鹿馬鹿しくてどうでもよく、19話「男の戦い」から先、なんで初号機他の暴走がエスカレートしていった大センス・オブ・ワンダーなSF新生物ストーリーが観れないのかと不満に思っていた。なので、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』四部作は、そんなワクワクする映画になるのなら、観てみてもいいかな、と思っている。

アーサー・C・クラーク『幼年期の終わり』CHILDHOOD's END
 人類の未来 映像の未来

 『幼年期』のクライマックスで現出する無表情な無数の子供たちの異様な姿。このシーンは明らかに映画版『新世紀エヴァンゲリオン』に影響している。
 そして『THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に』は、たぶん『2001年宇宙の旅』を超えて、今のところ『幼年期の終わり』の不気味な進化に最も近いイメージを映像化した作品といえるだろう。たぶんリビルド『ヱヴァンゲリヲン』の最終話が作られるまでは。

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2009.06.26

■ヤノベケンジ 「ジャイアント・トらやんの大冒険」展@銀座 BLD GALLERY
 ミニ・ジャイアント・トらやん1/10スケール 限定発売 !!

Mini_giant_torayan ヤノベケンジ 「ジャイアント・トらやんの大冒険」展|
銀座 BLD GALLERY ビーエルディーギャラリー

~ミニ・ジャイアント・トらやん発売記念~

会期 2009年6月19日(金) - 8月9日(日)
OPEN 11:00 - 19:00
休廊 会期中無休
入場料 無料
(C) BLD GALLERY
MINI GIANT TORAYAN
ミニ・ジャイアント・トらやん1/10スケール
フィギュア作品限定発売 !!
限定100体/サイン・ナンバー入り
予価¥262,500.- (税込)
お問い合わせ TEL: 03-5524-3903 
Email: info@bld-gallery.jp

webDICE - 骰子の眼 - ヤノベケンジ『ミニ・ジャイアント・トらやん』1/10スケールフィギュア登場!6/19よりBLD GALLERY.

BLD GALLERYでは、『ミニ・ジャイアント・トらやん』(限定100体/予価262,500円-税込)発売を記念して、次なる舞台に向かって旅立つための トらやん船団『ラッキー・ドラゴン』構想に基づくインスタレーションを中心に、これまでに行った壮大なスケールのアート・プロジェクトのアーカイヴや映像 など併せて展示をおこなう。

 これは素晴らしい。あのジャイアント・トらやんのミニチュア版フィギュアが登場。その名も『ミニ・ジャイアント・トらやん』、ミニなのに巨大というこの不思議な矛盾するネーミング。
 惜しむらくはこの価格。ヤノベ作品としてみたら、この大きさでこの値段というのは破格なのだろうけれど、それにしても所帯持ちとしては簡単に払える金額ではない。(特に今年はボーナスも大幅カットだし、、、、もう宝くじに頼るしかありまへん(^^;))
 ヤノベファンの方は是非、入手下さい。
 これでもし本当にファイヤー!したら、借金して買いに走ったかも(^^)

◆関連リンク
ULTRA TODAY: 「ジャイアントトらやんの大冒険」展が始まりました!!
 展示会準備の様子が観られます。アート船と船上のミニ・ジャイアント・トらやんも写っています

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2009.06.25

■新刊メモ 『単純な脳、複雑な「私」』『コンピュータ・グラフィックスの歴史』
 『美術手帖 09.07月号アウトサイダー・アートの愛し方』

池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」』 動画特設サイト

 『進化しすぎた脳』に続く、高校生への脳科学講義第二弾。
 眼から鱗の脳の正体を描いた前書に続き、どんな脳の秘密に触れられるのか。

 実は昨日、読了してレビュウを書きたくてしょうがないのですが、残念ながら今週はじっくり書き込む時間がとれません。来週はしっかり書きたいと思います。

 それにしても面白い。
 この本で西洋近代の「我思うゆえに我あり」という意識尊重主義(?)に大きな風穴を開けていることは確かです。
 当Blog記事『進化しすぎた脳』レビュウ

大口孝之『コンピュータ・グラフィックスの歴史 3DCGというイマジネーション』
 (FILM ART | フィルムアート社)

「それまでまったく存在していない 技術」はいかにして巨大産業に発展したのか?
コンピュータ・グラフィックスという巨大なイマジネーションをカタチにしたパイオニアたちの努力の物語。貴重な図版と用語解説、キーパーソンの解説を付し た、CG史の決定的入門書です。

 「特殊映像博物館」の大口孝之氏によるCGの歴史。
 大口氏と言えば、このBlogでは何度か書いていますが、富士通の立体CG映像「ユニバース」。自らも特殊映像の作家である氏の描く、専門書に期待です。
 まだ実物の本をみていないですが、入手して詳細を紹介予定。

『美術手帖 09.07月号アウトサイダー・アートの愛し方』 (『美術出版社)

アウトサイダー・アートの愛し方 “生の芸術”ってなんだろう?
王国の10大巨匠は誰だ!?
[SPECIAL REVIEW] ヤノベケンジ《ウルトラ―黒い太陽》
黒焦げの太陽 椹木野衣=文

 ヤノベケンジ《ウルトラ―黒い太陽》の紹介記事と、椹木野衣氏による評論。
 これを目当てに買ったのですが、特集の<アウトサイダー・アート>がなかなか素晴らしい。これもいずれ詳細を紹介予定。

 アウトサイダーと言っても、アトウサイゾウとは何ら関係ありません(^^;)。

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2009.06.23

■神山健治監督『東のエデン』
 「第11話★さらにつづく東」
 演出:河野利幸 作画監督:近藤圭一/永島明子

Eden_11 第11話★さらにつづく東

脚本:神山健治/カルロス春日  絵コンテ:吉原正行/河野利幸/柿本広大/京極義昭/神山健治 演出:河野利幸  作画監督:近藤圭一/永島明子 美術監督:竹田悠介

 放送が関東からさらに一週延期された東海地区。待ち切れず、ついに禁断のネット試聴(Veoh Video Network)。 本来は鮮明なハイビジョン画像で最終回のエキサイティングなシーンを観たかったのに、なんとも残念。でも、さ来週にはしっかりHD画像で見直します(^^;)。

◆物語の完結

 今回TV版最終回。11話で見事に一つの物語を描き切っている。
 森美咲と滝沢朗の物語の、見事でそして切ないラストシーン。シリーズ冒頭での咲の独白に対して、王子の誕生を描くとともに、ふたりの関係の消去を残酷なまでに描いたラストに感動。ペラペラの遊園地の王宮の王子と姫。

 そのシーン、破壊されたペラペラの王宮の前で、滝沢が最後にジュイスに依頼する声はわざと消してある。そしてノブレス携帯から流れる洗脳プログラム。
 何故にこんなにひっそりと描くのかとも思うけれど、この幕切れの方が切なさは増すのかもしれない。これぞノイタミナ枠、女性向けの演出なのかもしれない。

 それにしても11日間の物語で、ここまできっちりとまとめるとはシナリオの練られ方は半端ではない。(映画の前哨戦として伏線の張り方も)
 次の映画二話のストーリーテリングも既にきっちり詰められているはずで、半年先が楽しみである。

◆ミサイルの今のリアリティ

 映像としての今回のクライマックスは、ミサイル攻撃のシーン。
 物語の大団円を、テンションの高いアクションシーンにかぶせて、登場人物たちの人間関係を昇華させて描き、そしてゴスペルの曲(挿入歌"reveal the world")をバックにかぶせる。まさにSAC 2ndの空爆シーンの感動の再現。(当Blog記事『攻殻機動隊S.A.C.2nd GIG』 23-26話)

 というように、ファンとしては、SAC 2ndのラストとの相似を当然思うのだけれど、結局ここへ帰結したのはイラク戦争、北朝鮮等、我々にとってのミサイル攻撃のリアリティ故なのでしょうね。これもまぎれもない「今」の映像。(20年前なら、核攻撃になったんでしょうか)

 しかし、二万人の裸のニートと恋愛とミサイル迎撃戦、そしてかぶるゴスペル曲。
 このある意味、異様な取り合わせの感動。これはある意味、SAC 2ndを超えている。(何故ニートがジョニィ姿なのかは、この際、言わない約束。社会派ジョージ・ロメロ監督への献辞ということで、、、(^^;))

◆関連リンク
・当Blog記事
 第9話「ハカナ過ギタ男」
 第8話「あらかじめ失われた道程をさがして」
 第7話「ブラックスワン舞う」
 第6話「東のエデン」
 第5話「今そんなこと考えてる場合じゃないのに」
 第4話「リアルな現実 虚構の現実」  第3話「レイトショーの夜に」
 第2話「憂鬱な月曜日」 第1話「王子様を拾ったよ」感想
 竹田悠介美術 HDR(High Dynamic Range)写真タッチの映像
 神山健治 『映画は撮ったことがない』刊行予定 小説版『東のエデン』

TV未放映エピソ-ド試聴!★初回版ドラマCDより

60分を超える大作となったTV未放映の完全オリジナルドラマCD- その一部が本日より期間限定にて本サイトでも試聴いただけるようになりました!

YouTube - ガメラレーダー. YouTube - ガメラレーダー稼働!

航空自衛隊の警戒管制レーダーFPS-5

J/FPS-5 - Wikipedia AAM:空対空ミサイル - Wikipedia
 パトリオットミサイル - Wikipedia.PAC3

東のエデン(アニメ)まとめWiki - トップページ
東のエデン(アニメ)まとめWiki - 各話ごとの考察/第11話
東のエデン 聖地巡礼 お前らなんぞ、京都じゃないわ! - ローリング廻し蹴り
 パンツの下宿の建物もそのまま存在するみたいです!労作。
・青の零号さんのセレソンNo.0のエンブレムつくってみました - Biting Angle

『東のエデン 第1巻』Blu-ray DVD
・おまけ 僕の考える100億円の使い方
 ・播磨脳科学研究所の記憶消去プログラムを日本の既得権益層にばらまく
 ・(まじめに)やはり国の雰囲気を変えるには教育と価値観の転換。
  ・技術立国を目指した学校体制の大幅見直し
  ・マスコミによる低俗番組の払拭。自国のテクノロジー、芸術作品紹介番組の増加

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2009.06.22

■神山健治監督『東のエデン』
 「第10話★誰が滝沢朗を殺したか」
 演出:岩崎太郎 作画監督:佐々木敦子/上石恵美

Eden_10 第10話★誰が滝沢朗を殺したか

脚本:神山健治/菅正太郎
絵コンテ:吉原正行/河野利幸/柿本広大/京極義昭/神山健治
演出:岩崎太郎 美術監督:竹田悠介
作画監督:佐々木敦子/上石恵美

 先週の展開を受け、舞台を播磨脳科学研究所に移し、セレソンNo.1の物部と対峙する滝沢。ラストでの滝沢の孤独な映像がテーマの重苦しさを語る。

 「戦後からやりなおす」って、結城はいったい何歳なんだ、と突っ込みたくなったわけだけれど、年長の物部にしても明らかにS30年代生まれなので戦後を直接知るわけではない。
 このふたり、某犬監督と同じく、架空の戦後に踊らされている、という描写なわけか。

 何故60発のミサイルを落とすと「既得権益の再分配」になるのか。まさに狂った論理である。ここまでその師匠の思想を矮小化してしまっていいのだろうか。押井のそれは、戦争というものの認識論を語った上での行為。そこを矮小化した結城の描写をこのように入れると、師匠批判としては弱くなる。
 もっとも現代の空気を表象するには、この架空の戦後に踊らされる二人を描いた方が、その滑稽さゆえに現代的様相を帯びるのかも。

 ただ今まで黒羽にみるように、一見道を外したような描写でも、根底には世界を救うひとつのアプローチであるという切り口を見せていただけに、このはすっぱさは少々いただけない。セレソンはひとりひとりが真摯であったはずなのに、社会メカニズムの存在ゆえに、道を踏み外さざる得なかった、と描く方がテーマには肉薄することになるのに、、、。

 
 あとふたつメモです。
 今回ラストで鮮やかに反転して、謎を積み残したジョイス人工知能説。
 ATO Harima Neuro Science Lab.の産み出した人工的産物なのかどうか。(ATOって、計算脳プロジェクトで有名なATRのもじりじゃないよね?) 2010年の設定でここまでの人工知能は不可能な気がするが、中の人がタチコマなので阿藤財団の力をもってすれば、あり得るかも。

 まるで宮藤 官九郎なセレソンNo.2辻が面白い人物になりそう。既に巨万の富を持っているセレソン。これらのネタの映画での活躍を期待したい。

Eden_10_2  それにしても東海テレビ!
 ここまで視聴者を盛り上げておいてラストで「来週の放送はお休みさせていただきます」って!! しかも御丁寧に「来週もお楽しみに」の文字が消してない(^^)。
 もー我慢できません、今まで本放送だけを待ってましたが、今回だけは続けて最終回をネットで観てしまいます!

◆関連リンク
・当Blog記事
 第9話「ハカナ過ギタ男」
 第8話「あらかじめ失われた道程をさがして」
 第7話「ブラックスワン舞う」
 第6話「東のエデン」
 第5話「今そんなこと考えてる場合じゃないのに」
 第4話「リアルな現実 虚構の現実」  第3話「レイトショーの夜に」
 第2話「憂鬱な月曜日」 第1話「王子様を拾ったよ」感想
 竹田悠介美術 HDR(High Dynamic Range)写真タッチの映像
 神山健治 『映画は撮ったことがない』刊行予定 小説版『東のエデン』

TV未放映エピソ-ド試聴!★初回版ドラマCDより

60分を超える大作となったTV未放映の完全オリジナルドラマCD- その一部が本日より期間限定にて本サイトでも試聴いただけるようになりました!

東のエデン(アニメ)まとめWiki - トップページ
東のエデン 聖地巡礼 お前らなんぞ、京都じゃないわ! - ローリング廻し蹴り
 パンツの下宿の建物もそのまま存在するみたいです!労作。
・青の零号さんのセレソンNo.0のエンブレムつくってみました - Biting Angle

『東のエデン 第1巻』Blu-ray DVD

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2009.06.21

■平川哲生監督 丹内司作画監督 『川の光』

Photo 長編アニメ「川の光」
 NHK 環境特集番組
 SAVE THE FUTURE 2009

監督/絵コンテ 平川哲生
演出協力 原恵一
キャラクターデザイン/作画監督 丹内司
美術 山本二三
   原作 松浦寿輝

 現在は存在しないが、秀逸なアニメ映画評等を書かれているBlogぼくらは少年演出家をしばらく愛読していた。そのBlogを書いていたのが、若手アニメータ平川哲生氏。(6/23コメントで指摘頂いた間違いを修正、リンクを更新)

 ひさびさにこの方の名前を拝見したのが、NHKの本特番アニメのスタッフリスト。
 原恵一、丹内司、山本二三というそうそうたるスタッフの中に監督としてクレジットされていたのが平川哲生氏。29歳になるアニメータ平川氏の初監督作品が本作である。監督となった経緯は、放映の1時間ほど前にNHKで流れたメイキング番組であきらかになっているが、アニメータとして参加した『河童のクゥと夏休み』で原監督から認められて、今回の大抜擢となったとのこと。(初監督作品がNHKでのゴールデンタイム1時間15分の長編)

 原作は芥川賞受賞作家で、詩人の松浦寿輝氏の小説『川の光』。3匹の親子鼠の冒険物語である。

 最初、リアルなネズミの姿に少しひいたけれど、観ていくうちに、このデザインに(このデザインだからこそ)出てくる味わいにじんわりと感動。
 特に図書館で溝鼠詩人のグレンが語り、子供鼠タータが故郷の川を想い出して泣くシーンが秀逸。ここに3匹の物語前半と、後半「川」への想いが結晶する。

 映像的には、丁寧に描かれたリアルなタッチのネズミ他、川の周辺の生物の姿が物語にマッチしていた。ネズミというアニメの原初から(ミッキー!)映像化されている素材へのアプローチとして、この物語には合っていたと思う。
 一方、そうした表現を選択したため、アニメ独特の映像という点では、『ガンバの冒険』という秀逸なアニメートに比較すると、今後の飛躍が期待される。

◆関連リンク
・現在の平川哲生氏のBlog ぼくらは少年演出家
ぼくらは少年演出家
 http://bokuen.cool.ne.jp/

 平川哲生氏のホームページ。今は存在しません。

・しかしこんな時、便利な
Internet Archive (インターネットアーカイブ)
 http://www.archive.org/web/web.phpで、以下発掘。
 過去のぼくらは少年演出家 (Internet Archive Wayback Machine)

松浦 寿輝『川の光』

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2009.06.19

■MOMA:ニューヨーク近代美術館 ティム・バートン監督アート展

Moma_tim_burton

“奇才&多才”のティム・バートン監督がMoMAで芸術展(VARIETY JAPAN + PLUS)

 絵画からスケッチ、絵コンテ、模型、操り人形にいたるまで、バートン自身が生み出した700以上の作品がお披露目される。(略)

 「自分にとっての日記みたいなもの」と位置づけるバートン。「誰だってお絵描きはするものさ。ただ僕は、先生にしかられても描くことをやめな かっただけ。何を考えるにしても、話すより描いてみた方が楽なんだ」

MoMA | Tim Burton

Tim Burton
November 22, 2009–April 26, 2010

 MOMAでティム・バートンの個展とはなかなか粋な企画。
 アメリカではたしかデヴィッド・リンチのここまでの展覧会は開催されていないはずで、ティム・バートンの方が芸術性を認められているということなのでしょうか。僕はバートンもいいけれど、まずリンチでしょって思ったり、、、(^^;)。

 昨年パリにリンチ展をやられてしまったので、二番煎じは避けたのでしょうか>>MOMA。

 でも行けるものなら、バートン展も是非観たいものです(^^)。

◆関連リンク 当Blog記事
デヴィット・リンチ絵画展@パリ ジ・エアー・イズ・オン・ファイアー展  David Lynch "the air is on fire"
デヴィット・リンチの美術展 カタログ感想  『The air is on fire, David Lynch』
ティム・バートン監督『不思議の国のアリス』3D立体映画化

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2009.06.18

■デヴィッド・リンチ:David Lynch "The Boat"

Lynch_the_boat YouTube - David Lynch -
The Boat

(Blog 海から始まる!?経由)

 デヴィッド・リンチ.comで公開されたというリンチのプライベートフィルム。

 湖畔のポートをとらえた映像に女のモノローグがかぶる。

 映像はピントも構図もダラダラのひどいホーム・ムービー。ただしそこに意味ありげな、いかにもリンチ風のものうげなナレーションが入ると、それだけでデヴィッド・リンチ印になるところはさすが。

 以前紹介したDavid Lynch's A Goofy Movie
 アマチュアがグーフィーのアニメ映像から、リンチ風映像を抜いてきて作ったリンチ風MAD。

 この二本にリンチらしさを作り出す音と映像の秘密がある(^^;)。

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2009.06.17

■神山健治監督『東のエデン』
 「第9話★ハカナ過ギタ男」
 演出:柿本広大 作画監督:伊藤秀樹

Eden_of_the_east_09 第9話★ハカナ過ギタ男

脚本:神山健治/岡田俊平 絵コンテ:吉原正行/河野利幸/柿本広大/神山健治 演出:柿本広大 作画監督:伊藤秀樹 美術監督:竹田悠介

 まず冒頭の板津の回想シーンがいい。
 自身の発明した「世間コンピュータ」で予言される板津の10,20年後。風にとばされるズボンに象徴される若者の無力感。背後に流れる音楽によって醸し出される哀愁。

 ノイタミナは女性枠なはずであるが、実はこんな深夜だと生で観られる中心的視聴者は、板津のようなひきこもりなのかも。
 あきらかにそうした視聴者に向けたメッセージが今回の神山監督のテーマのひとつである。

2010/12/22/Wed/21:22
戦後からやり直すため日本をミサイル攻撃
¥8,883,000,000 残高¥14,189,000

レーダー上に幻の機影を映し出し、トマホークミサイルを発射させた。

 そして、押入れの秘密基地で解明されるセレソンNo.10結城の計画。
 この部分、師匠作品への明確な批評(^^;)。
 まるで押井守『スカイ・クロラ』の主人公カンナミな外観の結城、軍事評論家への取材、そして「幻の機影」と「トマホークミサイル」。まんまじゃないっすか。

 物語はこのミサイルとともに始まり、どうやらこのミサイルでクライマックスを迎える気配。
 あきらかにミサイルを撃つだけでは日本の空気は変わらない、痛烈に押井守を批判し、神山監督はメッセージしようとしている。

 番組終了後に本件については子弟討論を期待したい。

 僕自身は『パトレイバー2 TOKYO WARS』は映画として大好きなのだけれど、この視点のみ取り出すと、下記のような批判が存在する。少し長文だが、気鋭の論客 永瀬唯氏の言葉を引用。

永瀬 唯『欲望の未来―機械じかけの夢の文化誌』(水声社)

腐食する記憶の東京—押井守『機動警察パトレイバー』の都市論世界

P196
 ただし、彼がおこなうのはあくまでもテロのシミュレーション、疑似攻撃にすぎない。
 なぜなら、その目的が破壊や、破壊による権力の奪取ではなく、この「平和」に対する警世にすぎないからだ。
 ここにあるのは、国家を管理し運用する、平和ぼけしたエスタブリッシュメント集団は、国際化時代に対応できない、という週刊誌等の政治欄でおなじみのお説教の、おそまつなミリタリズム版だ。
 いやミリタリズムには、ありうべき社会の姿というヴィジョンが、いかに安易であろうと、確固として存在する。
 ここにあるのは、有事を願うミリタリー・マニアの、そして、乱世を願いながら、すべてのイデアを喪失した元左翼の、それぞれ「有事」と「乱世」への隠微なる欲望にすぎない。
 『パトレイバー』にかかわったスタッフの中には、ただ一人だけ、この二種の欲望をあわせ持った人物がいる。(略)
 いったい数々の傑作を生んだこの監督が、どうして、ここまでみっともない作品を作り出すことができるのだろう。

 痛烈ですね。でも神山監督が描こうとしているのは、カンナミ(押井守のある意味、分身)とそっくりな男が起こす、まさに「「有事」と「乱世」への隠微なる欲望」の敗北の姿である。
 (永瀬氏はこの文の続きで、『パトレイバー1』は絶賛して評価しています)

◆関連リンク
・当Blog記事
 第8話「あらかじめ失われた道程をさがして」
 第7話「ブラックスワン舞う」
 第6話「東のエデン」
 第5話「今そんなこと考えてる場合じゃないのに」
 第4話「リアルな現実 虚構の現実」  第3話「レイトショーの夜に」
 第2話「憂鬱な月曜日」 第1話「王子様を拾ったよ」感想
 竹田悠介美術 HDR(High Dynamic Range)写真タッチの映像
 神山健治 『映画は撮ったことがない』刊行予定 小説版『東のエデン』

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 パンツの下宿の建物もそのまま存在するみたいです!労作。
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『東のエデン 第1巻』Blu-ray DVD

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2009.06.16

■ジェームス・ティプトリー Jr. : James Tiptree Jr の絵画

Tiptree_paint

James Tiptree Jr.: The Double Life of Alice B. Sheldon by Julie Phillips
 彼女の描いた絵

James Tiptree Jr.: The Double Life of Alice B. Sheldon by Julie Phillips
 写真多数

 20代前半、画家を志したというティプトリーの描いた油絵と水彩画。
 凄みのある彼女の小説群をイメージしながら、じっくりとこれらの絵を鑑賞していただきたい。

 ある部分にはアリスが幼いころに両親と旅したアフリカの影響が見られるかもしれない。
 また14歳から読み始めたというSFの影響はどうだろうか。

 好きな作家の若かりし日の作品は感慨深い味わいを我々読者に与える。
 しばし黙考。

◆関連リンク
メアリー・ヘイスティングズ ブラッドリー『ジャングルの国のアリス』

 今から80年前、まだまだ「暗黒の大陸」と呼ばれていたアフリカの大地を行く少女アリス。河のワニ、カバ、大草原のライオン、ジャングルのゴリラ、火を噴く 山…。6歳の少女アリスの胸おどるホントのアフリカ探検物語。(略)
 12点の写真とアリス手書きの地図、新たな挿絵25点を収録。この少女アリスこそ、(略)ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアその人である。その幼き面影を目の当たりに できる本書は、SFファンにとっても必読の書である。

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2009.06.13

■映画 『ジェームス・ティプトリー・ジュニア : James Tiptree Jr.』
  企画進行中 2011年公開か!?

Tiptree_alice Nicole Kidman Lives A Secret Life As A Man
ニコール・キッドマンがある男の秘密の人生を生きる(cinemablend.com)

Nicole Kidman is preparing to live a secret life as a man. Production Weekly claims that she’s been cast in James Tiptree Jr., a movie based on the real life of a female science fiction writer who used a male pseudonym to break down genre gender obstacles. 

2009-04-05 15:56:47
UPDATE! I've just spoken with Nicole Kidman's reps who say that Production Weekly's report is absolutely wrong and that Nicole is not involved in this project. Production Weekly further confirms that they made a mistake. Nicole Kidman is not involved in this project.

 SF作家ジェームス・ティプトリー・ジュニア、その人を映画化する企画が進んでいるようです !
 彼女の書いた小説の映画化でなく、その生涯を描く映画。Plan B Entertainmentというプロダクションが企画中とのこと。

 主演はニコール・キッドマン。
 という情報だったけれど、上のアップデート部分を読むと、どうもこれは誤報だったようです。

James Tiptree, Jr. (2011)(IMDb)
 IMBdには、制作中の作品として、タイトルがそのままズバリの『James Tiptree, Jr. (2011)』 という映画が記されています。

  この映画がJulie Phillipsによる伝記『James Tiptree, Jr.: The Double Life of Alice B. Sheldon』の映画化かどうかは不明。
 アメリカでこの伝記は全米批評家協会賞を受賞し、評価され広く読まれているようなので、その可能性は高いかも。

 ぜひ映画化されて、そして伝記本もそれに合わせて翻訳されるといいなー。
 映画もだけれど、どっちかというと本の日本語版の出版をとにかく期待!!

◆関連リンク
Julie Phillips『James Tiptree, Jr.: The Double Life of Alice B. Sheldon』洋書

レビュー By mcmc
 (略)引きこもりがち の著者の人生とクロスするエリスンもディックもル=グウィンもみんなかっこいい。当時のSF会の状況を知るにも最適。最後の方でハンカチが必要でない人は 人類ではないですな。ぼろぼろに泣きました。
 著作がほとんど絶版なアメリカでさえ相当の話題を生んだ本なので、日本で絶賛されることは確実。翻訳出れば星雲賞は間違いないでしょう。

James Tiptree Jr.: The Double Life of Alice B. Sheldon by Julie Phillips.
 伝記の著者Julie Phillips:ジュリー・フィリップス氏のサイト。
The Double Life of Alice B. Sheldon' - New York Times.
 第一章がウェブに掲載されている。
The New York Times Book Review - New York Times.
 ニューヨークタイムスによる書評。

BookReviewOnline: James Tiptree, Jr.: The Double Life of Alice B. Sheldon.
 岡本俊弥氏によるレビュウ。
岡本俊弥氏『ティプトリー再考』(岡本家記録とは別の話)

京都SFフェスティバルが終わって、これで1年が暮れました――と言うにはまだ3ヶ月早いのですが、25年の習慣もあるので。

 さて、今月は京フェス復習編です。当日(本会企画その3)のプログラム『ティプトリー再考』に使用したパワーポイントを再録して、当日のおさらいをしてみましょう。

Macmillan: James Tiptree, Jr.: The Double Life of Alice B. Sheldon Julie Phillips: Books.
Kidman plays a man?! | Zoopy | Share videos, photos, audio and notes.

Joe Dante,James Tiptree Jr.『Masters of Horror: The Screwfly Solution』 [DVD] [Import]
ジョー・ダンテ監督『13 thirteen 「男が女を殺すとき」』 [DVD]

<ストーリー> 人類史上最悪のウィルス発生。全ての男が凶器と化す! 人気作家ジェイムズ・ティプトリーJr.のネビュラ賞受賞作「ラセンウジバエ解決法」を脚色。 突然、男性が無差別に女性を殺しはじめるという現象が、世界中に拡大、その原因は恐ろしいウィルスにあった。 郊外に住む母と娘は、夫から逃げてさまようが…。 監督:ジョー・ダンテ 原作:ジェイムズ・ティプトリーJr. 脚本:サム・ハム『バットマン』

 ティプトリーの「ラセンウジバエ解決法」がジョー・ダンテで映画化されていた。
 昔、「接続された女」がTV化されていたはずだけれど、これは知りませんでした。観たい。
・当Blog記事
■ジェイムズ・ティプトリー・Jr. /浅倉久志訳  『輝くもの天より堕ち』  Brightness Falls from the Air, James Tiptree Jr.
■『すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた』  ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア/浅倉久志訳

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2009.06.12

■感想 天願大介監督 絵師スズキコージ 『世界で一番美しい夜』

Photo_4天願大介監督『世界で一番美しい夜』

 ずっと観たかった映画をDVDで観た。
 傑作『暗いところで待ち合わせ』に続く、天願大介監督の最新作。

 まず冒頭の絵師スズキコージによる極彩色のアニメーションが素晴らしい。文明を捨てて、幸福でも不幸でもない状態を手に入れた男。そして彼が火を発見する。

 ここのアニメーションと本篇で実写と合成されたスズキコージの映像がテーマとあいまったコミカルでシュールな独特の雰囲気を映画にもたらしている。

 この映画から今村昌平監督の『神々の深き欲望』を想起する。ただしこちらはポップな今村昌平。土俗的に描かれた今村に対して、スズキコージを持ち込んだ時点で、あきらかに狙いのイメージは異なる。このシュールさ、今村昌平にはなかったものである。
 このシーン、シュールさでは、かのシュヴァンクマイエルに迫る出来ではないだろうか。チェコ・シュールレアリスムファンにもお薦め。

 戦争と争いにあふれた世界を変えるのに、この「○○による革命」の能天気さは相当なもの。特にクライマックスの海辺のシーンはさすがにどう描写しても失笑に陥る危険性が高く、残念な出来。
 カメラワークをもっと濃密にして描いていたら、違うイメージが構築できたのではないかと。

 だけれどもスズキコージの絵と子供たちにあふれた村の光景を観ていると、「○○による革命」はまんざら間違ったアプローチではないのではないかと思えてくるから不思議だ。

 映画としては、その終盤に至るまでの輝子の能力に関するスナックの描写がとてもいい。
 特に天願監督の自主映画『妹と油揚』でイヅナを演じた鴇巣直樹が演じている右の引用写真一番上の異様な憑き物の男の迫力は凄い。まさにイヅナの再来である。
 『妹と油揚』は一度自主映画上映会で観たきりで、二度と観る機会に恵まれていないが、今回の鴇巣氏はまさにイヅナ進化形で、凄まじい鬼気を画面に刻み込んでいる。はっきり言って、もっとこの人物を中心に据えた異様な映画を観てみたい。凄味のある映画ができると思うが、残念ながらスポンサーを付けるのが大変そうだ。

 調べてみたら、鴇巣直樹氏はライターでこんな本を書かれているという。妖怪本でなく物理本、イメージ違うなー(^^;)。

鴇巣 直樹, 岩崎 こたろう『ホーキング―車椅子の天才物理学者』

◆関連リンク
métro : Sarara Tsukifune * Yumiko Deguchi

演劇ユニット「métro」旗揚げ公演「陰獣 INSIDE BEAST」
神楽坂ディプラッツ 前売自由4500円
脚本・演出:天願大介
原作:江戸川乱歩
出演:metro(月船さらら、出口結美子)、丸山厚人、池下重大(劇団桟敷童子)、鴇巣直樹

・métro : Sarara Tsukifune * Yumiko Deguchi.

* 2009年1月26日(月) 19:00
終演後に、京極夏彦さん×天願大介×出演者のトークイベントがあります。

 本作で輝子を演じた月船さららのユニットによる天願組の芝居があったのですね。鴇巣直樹の芝居が観てみたい!!
 でも京極夏彦との関係があるとは。
 次の京極堂シリーズは是非天願監督で撮ってほしいもの。

◆関連リンク
今村昌平監督『神々の深き欲望』

・当Blog記事 
 天願大介監督 『世界で一番美しい夜』予告編
 天願大介監督 『暗いところで待ち合わせ』

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2009.06.11

■月周回衛星「かぐや(SELENE)」 月面近接映像と落下予測

Photo_3 月周回衛星「かぐや(SELENE)」
- 最新情報 - 2009年

「かぐや」は高度約100kmを周回しながら各種観測やハイビジョンカメラでの撮影を行ってきましたが、平成21年2月1日から高度約50kmに、そして4月からはもっとも低いところが高度10-30kmという超低高度で運用を行っています。

「かぐや」月面落下予測日時・場所

落下予測日時:平成21年6月11日 午前3時30分頃(日本標準時) 落下予測場所:東経80度、南緯63度 付近 落下予想日時の月齢:17.3 (東京)

 我々に月の姿をハイビジョンの鮮明な映像を送ってくれた「かぐや(SELENE)」が今日、あと3時間ほどで、月面に落下します。
 高度を落としたことにより、月表面のさらに克明な映像が掲載されています。

 落下の瞬間もNHKの宇宙ハイビジョンカメラは、その自身の破壊寸前の画像を地球へダウンリンクするのだろうか。

 お疲れでした、「かぐや(SELENE)」!月面で静かにお休みください。

◆関連リンク
YouTube - 「かぐや」HDTVによる低高度(近月点)撮影 [HD]
YouTube - 「かぐや」HDTVによるアントニアジ [HD]
・当Blog記事
 JAXA 月周回衛星「かぐや(SELENE)」のハイビジョンカメラ(HDTV)動画撮影成功

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2009.06.10

■ヤノベケンジ他「ドキュメント・ウルトラファクトリー」展
 & ヤノベケンジ-ウルトラ展 ファイナル・イベント

Photo_2「ドキュメント・ウルトラファクトリー」展
   豊田市美術館
   (Toyota Municipal Museum of Art)

2009年6月9日[火] ~ 6月21日[日]
 会場:展示室6-7

作品「黒い太陽」が学生達と共に作り上げられる制作ドキュメントを公開する他、「ウルトラファクトリー」で実施されてきたプロジェクト「ガリ バー&スウィフト」舞台装置制作、「ULTRA x KNA」名和晃平アートプロジェクト、「クリティカルデザインラボ」「ウルトラファクトリープレス」で展開されてきた軌跡を紹介することで、ウルトラ教育 機関の全貌を明らかにします。

ULTRA TODAY:
ドキュメント・ウルトラファクトリー展開催

現 在、豊田市美術館において「ヤノベケンジ-ウルトラ」展が絶賛開催中なのですが、そのクライマックスにあたる6月9日より21日までの期間、同美術館にお いて「ドキュメント・ウルトラファクトリー」展と題し、特殊教育機関ウルトラファクトリーの全貌をみなさまに紹介する展覧会を開催いたします。

 多彩な展開をはかるヤノベケンジ-ウルトラ展に、新しい展示が追加。
 京都造形芸術大学の超越的芸術工房ウルトラファクトリーのドキュメント展。ヤノベケンジをディレクターとして、名和晃平、明和電機等と学生たちとのコラボレーション。昨年京都造形芸術大へ行ってウルトラファクトリーを観てきたので、美術館でのこうした展示は一段と楽しみ。

ヤノベケンジ-ウルトラ展●ファイナル・イベント

◇ヤノベケンジ・アーティストトーク
日時:6月21日[日] 15:00-16:00
会場:講堂 *13:30よりチケットカウンターにて整理券を配布。
(先着150名)

◇ヤマダタツヤ・ライブパフォーマンス
日時:6月21日[日]
会場:展示室8 作品《ウルトラ-黒い太陽》にて 
タイムスケジュール: ①11:30- ②13:00- ③14:00- ④14:30- ⑤16:30- ⑥17:00-
*各回人数制限がございます。あらかじめご了承ください。
*ライブパフォーマンスの時間は約10分の予定です。

 ウルトラ展もあと2週間となってしまいました。最終日、イベントの開催が決まったようです。ヤマダタツヤ氏は今回の「ウルトラ―黒い太陽」の音楽も担当されたらしいので、あの重低音を生演奏で聴ける機会かも。さらに音楽とのコラボレーションで驚異の感覚を増幅した「黒い太陽」を再見!!

◆関連リンク
YANOBE KENJI ART WORKS /// ヤノベケンジ アートワークス
・ヤマダタツヤ氏のBlog dubdish*blog
当Blog記事
京都造形芸術大 ウルトラ・ワーク・イン・プログレス 『ULTRA FACTORY ウルトラファクトリー展』探訪記・1

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2009.06.09

■ヤノベケンジ-ウルトラ展 図録
Kenji Yanobe ULTRA Catalog

Photo
 ヤノベケンジ-ウルトラ展のカタログが送られてきた。
 先日豊田市美術館で観覧した時に、完成していなかった図録を会場で予約申し込みしてきたもの。
 この図録、BlogあるYoginiの日常さんによると、限定600部発売とのこと。

今回の図録は限定600部発売。まだ完成していないので、どんな内容なのかはわかりませんが、送料込みで920円だったので予約して来ました。

 30ページに渡って今回の展示の様子が紹介されている。
 超越的彫刻作品「ウルトラ―黒い太陽」をメインに据えた構成。冒頭から9ページが制作風景を含めた「ウルトラ―黒い太陽」のグラビアである。特に見開きで展開された上記引用写真の左から2枚目が圧巻。この写真はできれば中央の折り目なし、さらに巨大なポスターとしての販売を希望。

 図録には豊田市美術館キュレータ 都筑正敏氏による「ウルトラ―黒い太陽」の論評が掲載されている。

 20世紀になると、落雷という自然現象そのものを美術として見せようとする驚異的なアーティストたちが出現する。(略)

 それまでの"自分自身を守るための装置"といった装着可能な等身大の作品から、作家の身体性から脱却したシンボリックな存在を表す作品へ、さらにはヤノベの個人的な視点をもとにした作品から、遥か天空より我々の世界を見通すような俯瞰的な視座から生み出される作品へと移行する。(略)

 ヤノベは、作品制作で用いる鉄の溶接作業において、常に放電を目の当たりにしている。「鉄でかたちを創ったりするにしてもその形が出来上がる感覚に、ものすごくしびれるような美的体験ができる」と語る(略)

 トーク・イベント 「討議 ヤノベケンジ」で都筑氏が語られていた「俯瞰的な視座」に触れられており興味深い。また最後の溶接作業の放電との関係を述べたヤノベ氏の言葉も貴重な作家の証言である。
 即物的な感想を書いた僕は、こうした視点の提示にしばし考え込むのでした。

 ここで述べられている「落雷アーティスト」について、以下ネットでのリンク。

◆関連リンク
・ウォルター・デ・マリア:Walter De Maria
 ウォルター・デ・マリア - Wikipedia
  The Lightning Field movie Walter De Maria - Google 画像検索
 残念ながらムービーファイルは見つからない。
・池水慶一 THE PLAY 雷 三角錐の塔
 池水慶一 - Le Stanze

 印象的な作品は「雷」。山の上に櫓を組み、雷が落ちるのを待つ、というもの。櫓は、一定の期間が終われば解体し、また次の年に新たに作り直す。十年やったが、結局、雷は落ちなかったそうだ。

 池水慶一 THE PLAY - Google 画像検索

◆当Blog記事
「ウルトラ-黒い太陽」豊田に怪獣!? テスラコイル吠える!:
感想 『ヤノベケンジ―ウルトラ』展@豊田市美術館 作品「ウルトラ-黒い太陽」起動!!
『ヤノベケンジ - ウルトラ』展 チラシと予告篇ムービー
ヤノベケンジ展:ウルトラ最新情報(推測) 薬試寺薬師寺美津秀 テスラコイルとのコラボレーションの可能性!?
 日本のテスラ・コイルアーティスト 薬試寺薬師寺美津秀氏の「ヤノベケンジ-ウルトラ展」への協力についても本図録に触れられています。ただし奥付で謝辞として名前が小さく書かれているのみ。しかも美術館側の誤植で「薬師寺美津秀」とある。これは修正していただきたいものです。(09.6/17修正。正式には「薬師寺美津秀氏」が正しいお名前とのことです。薬師寺美津秀さんと、豊田市美術館、図録編集にたずさわれた方々にお詫び申し上げます)

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2009.06.08

■神山健治監督『東のエデン』
 「第8話★あらかじめ失われた道程をさがして」
 演出:熨斗谷充孝 作画監督:山本径子

Eden_of_the_east_08 第8話★あらかじめ失われた道程をさがして

脚本:神山健治/佐藤大 絵コンテ:笹木信作 演出:熨斗谷充孝 作画監督:山本径子  美術監督:竹田悠介

 今回、動きの少ないつなぎ回。あとTVシリーズは3話を残すのみなのにこのペースでいいのだろうか、といらぬ心配をしてしまう。ここから急展開してTVとしての区切りをつけるのか、それとももろに映画へ続くのか。続くとすれば、年末までの数か月を待つのは随分つらい。あざやかな幕引きを期待したいもの。

 今回、登場した板津豊というひきこもりハッカーがなかなか興味深い。
 世間コンピュータとは、何か。そしてセレソンの謎は彼の手によってどこまで解かれるのか。動かない探偵の活躍を期待したい。

 にしても今週も痛い男・大杉君はシネコン(だよね?)で何を観たのか、かなり気になります。

◆関連リンク
・当Blog記事
 第7話「ブラックスワン舞う」
 第6話「東のエデン」
 第5話「今そんなこと考えてる場合じゃないのに」
 第4話「リアルな現実 虚構の現実」  第3話「レイトショーの夜に」
 第2話「憂鬱な月曜日」 第1話「王子様を拾ったよ」感想
 竹田悠介美術 HDR(High Dynamic Range)写真タッチの映像
 神山健治 『映画は撮ったことがない』刊行予定 小説版『東のエデン』

東のエデン(アニメ)まとめWiki - トップページ
東のエデン 聖地巡礼 お前らなんぞ、京都じゃないわ! - ローリング廻し蹴り
 パンツの下宿もそのまま存在するみたいです!労作。
 

『東のエデン 第1巻』Blu-ray DVD

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2009.06.05

■ヤノベケンジ 「水都大阪2009 アート船《ラッキードラゴン》」始動

Photo_2アート船プログラム│中之島公園・水辺会場│水都大阪2009.

会期中【2009年8月22日(土)~10月12日(月・祝)】の週末・連休に運航
アーティストが装飾した船が、中之島を拠点に、水の回廊を巡ります。

「トらやんの大冒険」 ヤノベケンジの作品世界を彩るメイン・キャラクター“なにわのトらやん”やオブジェ等で装飾したアート船「ラッキードラゴン」を制作。期間中、水辺の文化 座に係留し、内部では作品や映像を楽しむことができます。週末を中心に水の回廊を子どもたちの夢をのせた船がかけめぐります。

ULTRA TODAY: ヤノベプロジェクト「水都大阪2009」始動しました.

今回のプロジェクトで制作するのは全長18mにも及ぶアート船《ラッキードラゴン》。

 ことしの夏は大阪へ出向くことになりそう。
 「ウルトラ展」の討議の中で、ヤノベ氏によると今年は「トらやん最後の聖戦」とのことなので、締めくくりに向けて、いくつかのアプローチが実施されるようです。

 18mの船に全高17mのジャイアント・トらやんが乗船して火を噴いたらすごそうだけれど、これはないよねー(^^;)。

◆関連リンク
東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO.

ヤノベケンジ氏による、高さ7.2メートルの巨大ロボット 《ジャイアント・トらやん》が東京都現代美術館に出現します。
期 間 4月16日(木)〜8月2日(日) 休館日 月曜日
会 場 エントランス(常設展示室前)

『ヤノベケンジ - ウルトラ』展- *picnic* -厭世主義の子の日記-

ものすごい恐怖と、絶望感と、それから不吉な感じを受けて、展示室から退出したくなりました。 踏み入れてはいけない領域とか、創り出してはいけない造形物とか。 そういうものが一気に襲い掛かってきたようなショックを受けました。 脆い人間なんて、簡単にバラバラにしてしまいそうな。 造られたは良いが、その後制御されずに全てを崩壊させそうな。 そういう恐怖です。終末的な。そういう。

  稲荷紺狐さんの迫真の感想。
YouTube - 「ヤノベケンジ-ウルトラ」展 京都造形芸術大学
 展覧会の全貌を映像で的確にまとめられています。

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2009.06.04

■新刊メモ 笠井 潔『例外社会』 ベイリー『禅銃(ゼンガン)』
 クラーク『太陽系最後の日』

笠井 潔『例外社会』(朝日新聞出版)

秋葉原テロ事件は、なぜ起きたのか? 格差、ニート・フリーター問題から、下流、ワーキング・プアといった新たな貧困層の出現。また、教養主義崩壊以降、サブカルチャー的な知性の台頭、インターネットの興隆によって、人間のあり方まで大きな変化が起こっている。「ゆたかな社会」が終焉を迎え、未曾有の「例外状況」にある日本社会。その決定的な変化を世界史的なレベルから総括しつつ、「階級論」「教養論」「群衆論」という三つの視点から、新たな社会思想の潮流を展望する著者久々の社会評論集。

 SF界でもっとも世界を救おうとしている人 笠井潔の新作評論集。
 このテーマ、『東のエデン』に通じるものがありそう。

バリントン・J・ベイリー『禅銃(ゼンガン)』(ハヤカワ・オンライン)

栄 耀栄華を極めた銀河帝国は、いま黄昏を迎えていた。激減した純人間を補うために動物たちが宇宙艦隊に乗りくんでいる。その折も折、辺境星域に帝国を滅ぼす 力を持つ武器が出現したとの報をうけ、アーチャー提督は早速調査に赴いたが……英SF界の鬼才が奔放なアイデアで描く傑作ワイドスクリーン・バロック!

 カバー画が刷新されて復刊されたベイリーのワイド・スクリーン・バロック。
 既にこの本の初版から24年ほどたっているのですね。

 新しいカバー絵が素晴らしかったので、掲載しようとしたのですが、残念ながらまだネットには画像がありませんでした。

アーサー・C・クラーク『太陽系最後の日
(ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク 1) 』
(ハヤカワ・オンライン)

人類のために奮闘する異星人たちを描いた表題作のほか、名作『幼年期の終り』の原型短篇「守護天使」、作品集初収録の中篇「コマーレのライ オン」、大戦中の空軍士官クラークの体験をつづるエッセイ、年譜などを収録した日本版オリジナル短篇集第一弾

 未読の「守護天使」を是非読みたい。
 こういう出版は嬉しい。

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2009.06.03

■村上龍原作 李相日監督 映画『半島を出よ』2009年製作中

Photo 映画 『半島を出よ』
 (Be WILD Co., Ltd. 株式会社ビーワイルド)

監督:李相日「フラガール」
脚本:成島出/真辺克彦/李相日

福岡市内での大ロケーションやります!

★福岡ヤフードーム 編 : 野球観戦に来た観客役 
(募集対象)ファミリー及び老若男女
(募集人数)30,000人

★コマンド 編 : 北朝鮮反乱軍特殊部隊役
(募集人数)500人
*歩兵役ご希望の方は、約10日間の軍事訓練。

★その他 編 : 福岡閉鎖の為、翻弄される人々
(募集人数)50,000人

 制作会社のHPにエキストラ募集の広告が出ている。
 特に「10日間の軍事訓練」というのが凄い。こういうのが好きな人にはたまらないアルバイトかも。

 それにしてもこの人数はでかい。あの福岡ドームのシーンを撮ろうとするとこういう規模になるんですね。これで資金を喰い過ぎて、映画の完成度を左右しないか心配です。

 詩人イシハラたち、精神的フリークスの戦いに注目。

◆関連リンク
当Blog記事  村上龍 『半島を出よ』

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2009.06.02

■神山健治監督『東のエデン』 「第7話★ブラックスワン舞う」
 演出:河野利幸 作画監督:近藤源一郎

「第7話★ブラックスワン舞う」

脚本:神山健治/福島直浩 絵コンテ:吉原正行/河野利幸/柿本広大
演出:河野利幸  作画監督:近藤源一郎 美術監督:竹田悠介

 大杉救出で、テンポのいい活劇を見せてもらいました。

 セレソン同士の対決。マネー履歴から相手の手の内が見える前提での戦いが緊迫感あふれる描写になっている。

 「迂闊な月曜日を演出した」のが○○だというコメント。ここは今後の展開に影響しそう。
 しかしどうホワイトハウス前の行動につながっていったのか。凄く気になる。

 ラストで咲の眼前に展開する幻想的光景。映像としてワクワクしたけれど、2800万円使う目的は? (あ、視聴者サービスかな(^^))

 11日間の物語も既に7日終了。あと4日でどうこの国の空気を変えられるのか?
 この展開では、とてもそこまで話が及ばないのではないだろうか。神山監督がどう自分に課した制約を突破していくか見守りたいものです。

◆関連リンク
・当Blog記事
 第6話「東のエデン」
 第5話「今そんなこと考えてる場合じゃないのに」
 第4話「リアルな現実 虚構の現実」  第3話「レイトショーの夜に」
 第2話「憂鬱な月曜日」 第1話「王子様を拾ったよ」感想
 竹田悠介美術 HDR(High Dynamic Range)写真タッチの映像
 神山健治 『映画は撮ったことがない』刊行予定 小説版『東のエデン』

東のエデン(アニメ)まとめWiki - トップページ
東のエデン 聖地巡礼 思ったより六本木なのね - ローリング廻し蹴り

『東のエデン 第1巻』Blu-ray DVD

◆100億円でできること
 TVでこんな横浜の取り組みが紹介されていた。ノーベル賞を目指したサイエンス高校の設立。これにかかる費用が94億円。セレソンが100億円でできることの参考(^^;)。
 こういう若い人の意識改革につながるようなお金の使い方が最も効率的な気がします。
 番組に出てきた内田茂開設準備担当部長は、セレソンに適任かと。

エチカの鏡ココロにキクTV - Yahoo!テレビ.Gガイド [テレビ番組表].

総工費94億円本気でノーベル賞候補者育てる秘公立高校開校に密着

横浜を舞台に、2年近くにわたり取材を続けた「横浜サイエンスフロンティア高等学校」誕生物語をお送りする。1人の公務員の男性が高校開設のために呼び寄 せられる。彼は公務員としての常識を超える働きをした。彼はさらに、常識はずれの人呼んで「サムライティーチャー」教師を集め、力を合わせ今までにない学 校を誕生させるべく奮闘するのだった。

地域が取り組む教育改革~横浜サイエンスフロンティア高校・開校へのカウントダウン - 学びの場.com

 

 外部との連携づくりにおいて重要なのは、地域の力と学校をつなぐしかけです。この点に関しては、内田茂・開設準備担当部長が“プロデューサー”として大学や企業を繰り返し訪問し、参画を呼びかけてきた経緯があります。

・(新)横浜サイエンスフロンティア高校 :: 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 掲示板 | 受験 教育情報サイト : インターエデュ・ドットコム

・実録 危機意識がカリキュラムを作る 横浜サイエンスフロンティア高校の開校(日経エレクトロニクス

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2009.06.01

■デヴィッド・リンチ 新作ドキュメント始動 インタヴュー・プロジェクト スタート
 & David Lynch Action Reaction展@スペイン

David_lynch_interview_projectDavid Lynch (DAVID_LYNCH) on Twitter.

Dear Friends, please check out this full episode of Interview Project if you have time

If you're interested, here is a video from a Cultural Center in Spain of my lithos.

 恒例のリンチのTwitterからの情報です。

INTERVIEW PROJECT
(DAVIDLYNCH.COM PRESENTS)

On June 1st David Lynch is launching his new documentary series “Interview Project”, a 20,000 mile roadtrip around the United Sates over 70 days featuring 121 short profiles of different people from all walks of life.

 アメリカを70日間、2万マイル旅して121人にインタビューするリンチのプロジェクトがデヴィッド・リンチ.comで、本日2009.6/1からスタート。

 まずは予告編ムービーが紹介されているが、いつものゆっくりなリンチの聴き取り易い言葉からスタートし、インタビューの一部を観ることができる。映像美はさすが、音楽もいつものリンチで、これから121人分が観られると思うと、楽しみ。どうリンチが今のアメリカを切りとるのか、しっかりと観てみたい。

 さっそくメールアドレスを登録しました。

◆David Lynch Action Reaction展@スペイン

Actionreaction_david_lynch
YouTube - David Lynch según Carlos Gurpegui (TVE,2009)

 リンチの展覧会の様子。
 絵画から映像まで紹介されている展示会の模様を伝えるTV番組。

 パリで開催されたジ・エアー・イズ・オン・ファイアー展:the air is on fireとの作品の重複は、、、。展覧会カタログと見比べてみようと思いつつ、まだチェックできてません。

Cinegoza: Exposición “Action Reaction. El universo creativo de David Lynch”

 スペインの展覧会を紹介しているBlog。

◆関連リンク
Music Marrying Film | David Lynch Foundation Television.
 最新のリンチの映像。

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