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2009.06.30

■イゴール・コヴァリョフ監督「妻は雌鳥:Hen, His Wife」
  (Igor Kovalyov's Его жена курица)

Hen_his_wife

YouTube - Russian animation: His wife is a hen (Его жена курица) 1/2
YouTube - Russian animation: His wife is a hen (Его жена курица) 2/2.
(あまりとなえさんのちゃいるどふーず・ねばー・えんど | 妻は雌鳥、視聴できます経由)

Igor Kovalyov(公式HP)

Hen, His Wife Year: 1989
Production: Moscow Studio Pilot
Ottawa Intl, Animated Film Festival 1990 Grand Prize and Best Film in category B

Ottawa International Animation Festival 1990 Edition.

Award Winners Grand Prix: Hen, His Wife, Igor Kovalyov, USSR

 これは異様な迫力と幻想性を持った傑作。で、最高に気持ちが悪い(褒め言葉(^^))。
 この手の映像が嫌いな方は、絶対に観てはいけません。

 絵の不可思議さと気持ち悪さに加え、物が落ちる音とか妻の体の表面の斑点とか、不安を増幅する装置になっている。特に僕はあの黒い服の男が仮面を脱いでテーブルを踏みつけていくところが、何故かぞっとする。
 どこか雰囲気は、デヴィッド・リンチDavid Lynch - Dumb Landに通じる。ロシアアニメーション、恐るべし。

◆関連リンク
アニメ産業とビジネスの情報.

「日本アニメーション学会 理論・歴史研究部会主催 公開研究会」
日時: 2009年3月14日(土) 14時~17時
【プログラム】 1)上映と解説   土居伸彰(東京大学大学院)
「越境するアニメーション——ソユズムリトフィルムを中心に」
 『霧の中のハリネズミ』(1975) 監督:ユーリー・ノルシュテイン
 『妻は雌鳥』(1989) 監督:イーゴリ・コワリョーフ
 『I Feel a Lifelong Bullet in the Back of My Head』(2007)
    監督:プリート・パルン、オリガ・マルチェンコ
   (オムニバス・アニメーション『Black Ceiling』(2007)から)

Animations-Criticism.に特集記事。素晴らしい!
 クリス・ロビンソン「イゴール・コヴァリョフであること」

イゴール・コヴァリョフ(イーゴリ・コワーリョフ)の主な作品 1989 Его жена курица(Hen, His Wife) 1991 Андрей Свислоцкий(『アンドレイ・スヴィスローツキー』Andrei Svislotsky) 1994 Aaahh!! Real Monsters(『ぎゃあ!!!リアル・モンスターズ』、テレビ・シリーズ) 1996 Bird in the Window 1998 The Rugrats(『ラグラッツ・ムービー』) 2000 Flying Nansen(『フライング・ナンセン』) 2002 The Way the Dead Love(インターネット・シリーズ)    http://www.globaltantrum.com/bukowski.html 2005 Milch

 ラグラッツムービーもこの人なんですね。
Global Tantrum : igor kovalyov.
 4作品が見える(はずですが、うまくQuick Timeが動かない)
ちゃいるどふーず・ねばー・えんど | 妻は雌鳥・視聴できません

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コメント

 Animations土居さん、はじめまして。
 貴重な情報、ありがとうございます。

>>Animationsというサイトをやっている土居と申します。

 Animations、拝見させていただいてます。
 充実した深いサイトで、たいへん勉強になります。

>>コヴァリョフ、「観客は混乱させて放っておくぐらいがちょうど良い」と発言しているなかなかの猛者です(笑)。

 この混乱がここちいい(^^?)んですよねー。
 短編は特にそういう部分があると、映像の世界が広がりますよね。

>>去年の段階で全作DVD集のマスタリングは終わっているらしいのですが、なぜかまだ発売されていませんね……

 どういう事情かわかりませんが、是非日本でも出るといいですね。

>>今は『ラグラッツ』ではなくコヴァリョフ本人のこの絵柄で長編を作っているという噂があります。完成したらすごいことです……

 !!これは大期待です。
 どんな怪作になるか。注目の一本ですね。

 日本でもこういう作家が出てきて、幅が広がるといいんですけどね。

 これからもよろしくお願いします。
 Animations、これからも楽しみにさせていただきます!

投稿: BP(Animations土居さんへ) | 2009.07.04 13:21

 あんまりよう/あまりとなえさん、こんにちは。

>>早速記事に取り上げて頂いて、どうもありがとうございました。

 こちらこそ、不思議なアニメを見せていただき感謝です(^^)。

>>マッピング・テクスチャー(じゃないと思うけどw)の妻のからだの点々(後の巌窟王の服の描写
>>で想起したのがこれです)、てんとう虫、バスローブを入浴直後に着る、昇降機に車の形の蓄音機、
>>構成するアイテムは普通なのになんでこんな異様な世界になるのか…

 まずあのキャラクタの顔ですよねー。
 特にあの芋虫人面犬(^^;)が怖い。

>>この世界観を更に突き詰め…ってこれ以上は無理かな?

 これ、絶対観てみたい、、、けれど残念だけど、きっと客、入んないでしょうねー。

投稿: BP(あんまりよう/あまりとなえさんへ) | 2009.07.04 13:10

どうもこんばんは、
Animationsというサイトをやっている土居と申します。
いつも楽しく拝読させていただいています。
サイトにリンクを貼っていただき、どうもありがとうございます。

コヴァリョフ、「観客は混乱させて放っておくぐらいがちょうど良い」と発言しているなかなかの猛者です(笑)。

去年の段階で全作DVD集のマスタリングは終わっているらしいのですが、なぜかまだ発売されていませんね……
『妻は雌鶏』はいまのところロシアでしかDVD化されていないと思いますが、
二作目の『アンドレイ・スヴィスローツキー』は「パイロット・スタジオ・アニメセレクション」、
三作目の"Bird in the Window"は
http://www.britishanimationawards.com/dvd_shop/dvd_d&s2.htm
五作目で目下最新作の"Milch"は
http://www.britishanimationawards.com/dvd_shop/dvd_d&s1.htm
に収録されています。
四作目の"Flying Nansen"はおそらくまだ未収録です。
今は『ラグラッツ』ではなくコヴァリョフ本人のこの絵柄で長編を作っているという噂があります。完成したらすごいことです……

投稿: Animations土居 | 2009.07.01 01:49

こんばんは。
早速記事に取り上げて頂いて、どうもありがとう
ございました。
マッピング・テクスチャー(じゃないと思うけどw)の妻のからだの点々(後の巌窟王の服の描写
で想起したのがこれです)、てんとう虫、バスロ
ーブを入浴直後に着る、昇降機に車の形の蓄音機、
構成するアイテムは普通なのになんでこんな異様
な世界になるのか…
コヴァリョフの他作品はまったく未見ですが
ラグラッツムービーは全然違うし…この世界観を
更に突き詰め…ってこれ以上は無理かな?
作品集DVD、はやくだして欲しいものです。

投稿: あんまりよう/あまりとなえ | 2009.06.30 01:43

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